ポインセチアの植え替えは簡単!方法からその後のケアのコツまで解説

ポインセチアの植え替えは簡単!方法からその後のケアのコツまで解説
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目次

赤と緑のコントラストが鮮やかなポインセチアは、クリスマスの時期になると冬の観葉植物の定番としてよく見かけますが管理がいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。実はうまく育てると翌年の冬も楽しむことができるんです。 ポインセチアの育て方で欠かせないのが植え替え。植え替えの方法はコツを抑えればとても簡単にできますよ。 そこでこの記事では
  • ポインセチアの基本情報
  • 植え替えの時期とタイミング
  • 必要なものと手順
  • 植え替え後の育て方
  • 植え替えに欠かせない剪定

についてくわしく解説していきます。ポインセチアの植生を詳しく知れば自然と置き場所や日当たり、さらには丈夫な株の見分け方などもわかってきますよ。また植え替え後の管理方法やちょっとした疑問についてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:ポインセチアの育て方|室内栽培のポイントや冬越し方法まで

観葉植物のポインセチアの特徴をおさらいしておこう!

観葉植物のポインセチアの特徴をおさらいしておこう!
まずポインセチアの植生について理解を深めましょう。見かけたことはあるけどどんな植物なのかなと思う方も多いはず。原産や特徴、花言葉についてひとつずつご紹介します。

ポインセチアの基本情報

ポインセチアはメキシコ原産のトウダイグサ科の低木です、和名ではショウジョウボクといわれています。自生しているものはある程度耐寒性がありますが、園芸品種は耐寒性が弱いので、冬は室内で育てる場合が多くみられますよ。日本では観葉植物として、コンパクトな鉢植えにし草花のように管理します。
植物名 ポインセチア
科名/属名 トウダイグサ科/トウダイグサ属
学名 Euphorbia pulcherrima
和名 ショウジョウボク
原産地 メキシコ

葉が赤く色づき綺麗な見た目からクリスマスフラワーとも呼ばれている

ポインセチアの苞(ほう)と呼ばれる部分が赤く色づくことから、緑と赤のコントラストが美しく、冬の花が少ない時期にクリスマスフラワーとしても呼ばれています。この苞の中心部分に本当の花がありますよ。最近は、赤い苞だけではなく黄色やピンク、白い品種もありますので、お好みに合わせて選ぶことができますね。

メキシコ原産なので耐寒性はない

さきほどもお伝えしたように、ポインセチアはメキシコ原産のため耐寒性があまりありません。冬に屋外へ置いたままだとしおれる可能性があります。日本では室内で育てるのが一般的です。最低でも10℃を保てる環境がいいでしょう。また日光を好むため、室内で日当たりのいい場所へ置いてください

ポインセチアの花言葉

実はポインセチアの花言葉はクリスマスにぴったりの花言葉なんですよ。素敵な言葉と一緒にプレゼントすれば、大切な友人や家族へ気持ちが伝わるでしょう。ぜひ使ってみてください。

祝福する

ポインセチアの花言葉、「祝福する」にはキリスト教と深い関係があります。17世紀メキシコ宣教師たちが教会へ飾ったことがこの花言葉の由来です。赤い葉の色がキリストの血、白い樹液が聖母マリアの純潔、緑の葉っぱの色が永遠の命、または愛を連想させるといいますよ。

聖夜

3つの花言葉のうち、「聖夜」はクリスマスにポインセチアが飾られるようになって名づけられました。これはポインセチアの花と葉っぱの形に由来しています。花はとても小さいのですが星の形をしていて、葉はクリスマスの星といわれるベツレヘムの星を連想させるためです。まさにクリスマスにぴったりですね。

幸運を祈る

最後の花言葉のうち、「幸運を祈る」もキリスト教と深い関係があります。17世紀にやってきた宣教師は、クリスマスとは祝福する日、隣人同士の幸せを祈る日としたことで、この花言葉がつけられました。自分をはじめ大切な人の幸運を祈るためにぜひ贈りたい植物です。

ポインセチアの風水

花言葉を振り返ったところで次に気になるのは置き場所。しかも風水の効果が得られればとてもうれしいですよね。そこでこのトピックでは、ポインセチアの風水効果とおすすめの置き場所について解説します。

エネルギー活性化

ポインセチアは原産地では路地植樹して大きな姿を楽しむこともできる植物です。また風水的に赤は炎の色、尖ったものは邪気払いをします。葉の先がとがって、色も情熱的な赤い色をしていることからエネルギーの活性化、もしくは上昇気流の効果が得られるでしょう。

家族の気を整えてくれる

またポインセチアをリビングに置くと家族の気を整えるとも言われています。これはリビングが色んな人が集まり気が乱れやすい場所であること、ポインセチアがエネルギーの活性を促してくれるとされているから。気分が落ち込んだり、逆に怒りやすくなっている時にポインセチアをリビングの日光が当たる場所へ飾って、気を明るい方向に整えてみましょう。

ポインセチアは植え替えが必要なの?

ポインセチアは植え替えが必要なの?
それでは、具体的にポインセチアの植え替えについてご紹介します。思ったより簡単なので、チャレンジしてみましょう。

結論:ポインセチアを元気に育てるために植え替えは必要

植え替えはポインセチアを健康に生育するうえで必要なお手入れです。これは低木ゆえに根鉢が回りやすいのが理由です。根が鉢のなかでぎゅうぎゅうになっていると、葉がしおれる、しょっちゅう水切れする原因にもなりますので、そんな時は植え替えをしてください。

ポインセチアの植え替えは難しくない

植え替えというと、鉢から株を出して、用土を準備して、大きな鉢を用意して、なんだか煩雑なイメージがあります。しかしポインセチアの植え替えはほとんどの場合剪定後にするため、思った以上に簡単なんですよ。

植え替えの前に剪定もしてしまうのがおすすめ

ちょっとお伝えしたように、植え替えの前に剪定や切り戻しの処理をしてしまうのが簡単に植え替えできるコツです。植え替えは根や株にどうしてもダメージがあるもの、節を2、3節のこして茎から上を切って株自体の消耗を抑えてあげれば、また新芽が元気に伸びてきます。

いつしたらいいの?ポインセチアの植え替えのタイミング

いつしたらいいの?ポインセチアの植え替えのタイミング
まず知りたいのはポインセチアの植え替えのタイミング。どんな状態が植え替えのタイミングなのか理解して、ご自分の鉢の状態と比べてみてください。

1〜2年植え替えをしていない時

1つ目のタイミングとして、1~2年植え替えをしていない時。長期間植え替えをしていないポインセチアは水切れしやすく、葉が枯れやすいなど様々なサインを出しています。植え替えをする時に木の棒などへ書いて土へ挿しておき、次のタイミングがいつなのかわかりやすくするのもいいアイデアですね。

根詰まりを起こしている時

2つ目のタイミングは、根詰まりを起こしている時です。鉢の中を何度も掘り起こしてみることはできませんが、表面やお手入れでさまざまなサインを出しています。
  1. 根が鉢底から出てしまっている
  2. 水やりしても鉢底から出てこない
  3. 根腐れしている時
それぞれくわしく確認していきましょう。

根が鉢底から出てしまっている

根詰まりのサインとして1つ目は、白い根が鉢底から出てしまっていること。鉢の中が根でいっぱいになり、他に伸びる場所がなくなって鉢穴から根を出している状態です。この時、根が黒くなっていると根腐れの可能性もありますからすぐに植え替えをしましょう。

水やりしても鉢底から出てこない

もう1つの根詰まりのサインは、水やりしても鉢底から出てこない時。水が出てこないということは、鉢の中が根でぎゅうぎゅうになって水を吸うことができない状態です。そのためよく水切れしやすく、ポインセチアにも十分な栄養が行き渡りません。

根腐れしている時

最後の1つに根腐れしている時が挙げられます。根腐れは水の与えすぎにより根が黒ずみ、もしくは溶けて腐っている状態。ほおっておくと株自体が枯れてしまいますので、早急に処理して、必要なケアをしなければなりません。

ポインセチアの植え替えに適した時期

ポインセチアの植え替えに適した時期
植え替えのタイミングが分かったところで次に気になるのは、植え替えに適した時期です。多くの植物に生育期と休眠期があるように、ポインセチアにも生育が旺盛な時期、眠っている状態の時期というものがあります。ここでは、具体的にどんな時期に植え替えをすればいいのか解説します。

適期は生育期に入る4〜5月

ポインセチアの植え替えに適した時期は、暖かくなった4月~5月頃。寒さに弱く花も咲いている11月~3月までは植え替えしないようにしましょう。また4月以降になると、ポインセチアの生育が旺盛になり、ぐんぐん大きくなります。つまり株が元気な状態ということですから、植え替えは株が元気な時期に行うようにしてください

冬場など時期を外した植え替えは枯れる原因になる

逆に冬場の植え替えはNG。花を咲かせている時は花へ株の栄養を集中しています。そんな時に根へダメージを与えてしまうと、寒さもあいまって枯れる原因になります。冬場は植え替えしないと覚えておきましょう。

ポインセチアの植え替えに必要なもの

ポインセチアの植え替えに必要なもの
それでは、植え替えに必要なものはなんでしょうか。このトピックでは、必要なものやあると便利なものなどをお伝えします。
  • 植え替えるポインセチア
  • ひと回り大きな鉢
  • 培養土
  • 鉢底石
  • スコップ
  • ゴム手袋
  • 新聞紙などの敷物
ひとつずつ見ていきましょう。

植え替えるポインセチア

まずは植え替えるポインセチア。植え替えする前に剪定や切り戻しをしておくと、とても簡単にできますよ。鉢から株を抜いてみて、根が黒くなっていたり多すぎたりする場合は根をすいておくといいでしょう。

ひと回り大きな鉢

ひと回り大きな鉢を準備しましょう。あまり大きすぎる鉢は植え替え後ぐらつきやすく、株が安定しません。必ずひと回り大きな鉢を準備するようにしてください。

同じ鉢は使わない

同じ鉢は使わないようにしましょう。もともと成長して根詰まりしやすくなっているのですから、上手な育て方のコツとしても同じ鉢ではなくひと回り大きな鉢を用意してくださいね。

気分一転で自分好みの新しい鉢にするのも楽しい

ポインセチアはとても目を引く色合いと樹形をしています。気分一転に自分の好きな新しい鉢へ植え替えするのもいいでしょう。テラコッタや陶器製の鉢、寄せ植えをしても素敵ですね。

培養土

用土は市販の培養土を準備しましょう。ホームセンターや園芸店で販売している有機質の土でもいいですし、自分で赤玉土や腐葉土を配合するのもおすすめです。

ホームセンターや園芸店で購入できる有機質の土でOK

ポインセチアは排水性と保水性のある環境を好みます。有機質が豊富な用土は栄養も豊富で即効性はありません持続性が高く、1~2年くらいの頻度で植え替えするポインセチアにぴったりです。ガーデニング初心者の方は市販の有機質培養土を使いましょう。

自分で配合する場合は【赤玉土7:腐葉土3】で土を作る

自分でポインセチアに合わせた土を配合する時は、赤玉土7:腐葉土3の比率で混ぜるのがおすすめです。保水力を高めるため酸度調整済みのピートモスを混ぜてもいいですね。元肥が入っていない場合は、緩効性肥料マグァンプK中粒を一緒に混ぜてください。

鉢底石

排水性を高めるために必須なのが鉢底石です。鉢底石は焼成加工により雑菌がつきにくく軽いのが特徴。排水性のほかにも、鉢穴からの害虫予防にもなります。100均ショップで鉢底石と鉢底ネットを合わせて購入しておき、必要に合わせて使うようにしてください

スコップ

用土を鉢へ入れるスコップは、植え替えの時に欠かせません。スコップの先がとがっている剣先スコップや手の平サイズのもので十分です。スコップにくわえて移植ゴテがあれば、株の安定や土の補充にも便利ですよ。

ゴム手袋

ポインセチアの植え替えで注意するのは、樹液に毒があること。樹液に触れると皮膚がかぶれたり、赤く腫れあがったりします。植え替えの時には、必ずゴム手袋や長袖で肌を保護してください

新聞紙などの敷物

植え替え時に新聞紙や段ボールなどの敷物があると、ベランダや室内を汚さずに植え替えができます。新聞紙の上で土を混ぜたり、根を切って株を整えたりするといいでしょう。もちろん汚れた敷物は燃えるゴミへ出します。

ポインセチアの植え替えの手順

ポインセチアの植え替えの手順
ポインセチアの植え替えの手順は以下のようになっています。順番に確認していきましょう。
  1. 新しい鉢に鉢底石を底が見えなくなるくらい入れる
  2. 鉢の半分ほどまで培養土を入れる
  3. ゴム手袋をつけてポインセチアを鉢から取り出す
  4. 根についた古い土を落とす
  5. 新しい鉢植えに植え替えする
  6. 土を根元が隠れるくらいまで入れる
  7. 植え替え後はたっぷり水やりして完了

1.新しい鉢に鉢底石を底が見えなくなるくらい入れる

まずは新しい鉢へ鉢底石を入れましょう。割合は鉢の1/5を目安に。底が見えなくなればOKです。ナメクジや害虫が鉢穴から侵入しないよう、鉢底ネットを敷くのも忘れずに。順番は鉢底ネット、鉢底石の順番です。

2.鉢の半分ほどまで培養土を入れる

鉢底石を入れたら次は培養土を入れていきます。この時ポインセチアの株はまだ入れません。鉢の半分ほどまで培養土をいれ、株の根元が鉢のふちから約3㎝ほどになるよう調整しましょう。

3.ゴム手袋をつけてポインセチアを鉢から取り出す

さていよいよ、古い鉢植えからポインセチアを取り出します。この時根詰まりしていることも考慮して注意するポイントが2つありますよ。取り出すときは優しく、そして樹液に直接触れないようにすることです。

取り出す時は優しく

株を傷つけないよう、取り出すときは優しく引き抜きましょう。なかなか抜けない時は、株の周りの土をいくら取り除いたり、鉢植えを横へそっと倒して、鉢の側面を叩いて土と鉢の間に空気を入れてみてください。

樹液に含まれる微量な毒にも注意

また、植え替え前に剪定や切り戻しをしていますから残った切り口から白い樹液が出ています。この樹液には微量の毒が含まれていますので、手や腕に直接触れないようゴム手袋や長袖をしておいてください。

4.根についた古い土を落とす

株を取り出したら、根についた古い土を落とします古い土は栄養もすっかりなく固まって水はけが悪い状態。水はけが悪いと植え替え後にしおれる可能性もありますので、なるべく古い土を落としてくださいね。

5.新しい鉢植えに植え替える

古い土を落としたら、準備しておいた新しい鉢植えへ植え替えます。深植えしないように注意しましょう。

深植えはしない

ポインセチアは浅植えの方が丈夫に生育します。逆に深植えしてしまうのは水やり後長い時間水に触れる場所が多くなるためNGです。そして移植ゴテや割りばし等で鉢の中の土を均します。これは土と根っこの間に空洞をなくすためです。

古い土と同じ高さになるくらいに植える

土の中を均したら古い土と同じ高さになるくらいに植えましょう。根と土をなじませるため土の表面を軽く手で押さえます。押さえることで株が安定し、ぐらつくことも減りますよ。

6.土を根元が隠れるくらいまで入れる

最後の仕上げに新しい培養土を根元が隠れるまで入れます。感覚としては鉢のふちから3㎝くらい。古い土は団粒化が進んで水はけが悪く、栄養もないため、使いまわさないようにしてくださいね。

7.植え替え後はたっぷり水やりして完了

植え替え後は、たっぷり水やりして完了です。水やりは鉢底から水が流れるくらい与えましょう。水を与えることで鉢の中のゴミや細菌を押し流す役割もあります。その後新芽が伸びてくるまでは水やりをせず、直射日光の当たらない日当たりの良い場所へ置き、様子を見てくださいね。

ポインセチアの植え替え直後の注意点

ポインセチアの植え替え直後の注意点
ポインセチアの植え替え直後の注意点がいくつかあります。直射日光が当たらない室内に置くことと、植え替え直後に緩効性の肥料を与えることです。

植え替え後1週間は直射日光が当たらない室内で管理する

植え替え後1週間は、直射日光が当たらない室内で管理するようにしてください。植え替え後は株にダメージがあります。特に夏の直射日光では葉やけを起こし、しおれるばかりか枯れる可能性もあります。盛夏となる7~8月は、明るい半日陰で、風通しのよい場所に置くようにしましょう。

植え替え直後は緩効性の肥料を与える

植え替え直後は長くゆっくり効くタイプの緩効性肥料を施します。生育期に入るこの頃に植え替えることで、根の疲労をできるだけ防ぐことができます。時期を外すと生長を妨げて枯れる原因になりかねないので注意してくださいね。

ポインセチアを枯らせない!植え替え後の育て方

ポインセチアを枯らせない!植え替え後の育て方
植え替えができた後、育て方は慎重に行うようにしてください。置き場所や水やりの仕方、冬に向けて赤く色づかせるための処理についてもご紹介します。冬の開花時期に元気な状態を維持しましょう。

室内での管理が基本

ポインセチアは基本的に室内で育てます。生育期であれば屋外管理することも可能です。また秋から冬にかけては気温にも注意が必要です。

屋外管理したい場合は5〜9月に直射日光の当たらない明るい日陰に置く

ポインセチアを屋外管理したい時は5~9月がおすすめです。梅雨の時期は加湿で根腐れの心配があります。軒下へ置いて、雨に当たらないようにしてください。真夏の直射日光は葉焼けを起こしやすく、株が弱る可能性もあります。できる限り、5~9月に直射日光の当たらない明るい日陰に置いてくださいね。

秋〜冬の気温を10℃を下回る時期は気温にも注意が必要

秋~冬になると屋外管理していた鉢を屋内へ取り込みましょう。日中は暖かい窓辺も夜になると急激に気温が下がります。目安は気温が10℃を下回るかどうか。鉢を窓から離したり、段ボールや発泡スチロールなどで囲いを設けたりして、窓からの冷気を防いでください。

水やりの方法は季節で異なる

乾燥を好むポインセチアは季節によって、水やりの方法が変わります。基本的に加湿を嫌いますので乾燥気味に育てるといいでしょう。

春〜夏の水やり:土が乾いたら水やりし、夏の暑い時期は水切れ防止に1日数回水やりする

春~夏は生育期にあたります。そのため水もたくさん欲しがりますので、土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。真夏の暑い時期は水不足でしおれやすくなります。そのため水切れ防止に、1日数回水やりしてください。

秋の水やり:春〜夏よりは徐々に控えめにする

秋の水やりは、徐々に控えめにしましょう。春~夏は土が乾くたびにたっぷりと水やりをしますが、9月~11月は栽培で欠かせない短日処理が必須です。秋はだんだんと休眠期に入ってきます。水の量も少しずつ減らして様子を見てくださいね。

冬の水やり:土が少し湿る程度でOK

冬の水やりは、株が土が少し湿る程度でOKです。花が咲いて苞も赤く色づいている時期ですが、株は寒さにとても弱いため土の温度を下げるようなことはなるべく避けましょう。水やりについても、たっぷりあげずに乾燥気味に管理して葉水などを上手に使ってください。

9月〜11月に短日処理をして冬に向けて葉を赤くする

ポインセチアの大切な管理で、短日処理という作業があります。短日植物であるポインセチアは、日照時間が一定時間以下になることで開花が促されるからです。9月~11月の間、ポインセチアを遮光状態におき人為的に短日の状況にしますよ。日没から翌朝8時くらいまで、鉢を照明の当たらない暗所に置くか、ダンボール箱などで鉢をスッポリと覆って暗くします。これを続けることで、苞が色づいてきます。

【植え替え前にするのがおすすめ】ポインセチアを剪定する

【植え替え前にするのがおすすめ】ポインセチアを剪定する
植え替えのトピックで、植え替え前に剪定すると解説しましたが、剪定作業についてもあわせてご紹介します。ポインセチアは切り戻し剪定すると、植え替えが失敗しにくくなりますよ。

切り戻し剪定という方法で剪定する

切り戻し剪定ってなんだろうと思いますよね。これは伸びすぎた枝を整理する選定方法です。ポインセチアは5~10月の生育適温にあればとても旺盛に伸びるので、樹形をコンパクトに整えるためにも混みあった枝を透かすように切って、風通しを良くしましょう。植え替え前は、切り戻し剪定すると覚えてください。

剪定することで植え替えを失敗しづらくなる

切り戻し剪定することで、植え替えが失敗しにくくなります。根の吸水量が減る植え替え後は、葉や芽が多いと消耗が激しく栽培がうまくできません。短く切り戻しすることで、消耗する量を調整し、植え替えの失敗を減らしましょう。

ポインセチアの剪定方法

それでは予備知識としてポインセチアの剪定方法を再確認しておきましょう。剪定で切った枝を挿し木にして増やすことも出来ますよ。剪定に必要なものと手順についてご紹介します。

剪定に必要なもの

剪定に必要なものは園芸用ハサミ。これひとつあればOKです。毒のある白い樹液がでてきますので、注意してくださいね。

剪定の手順

剪定の手順はそこまで難しくありません。傷んだ枝や葉を取り除くとともに、混みあって不要な枝を切りたい位置まで辿ってハサミで切り取ります。さらに仕立てたい樹形を意識して、枝を整えましょう。また、樹形をコンパクトにしたい場合は新芽を摘芯します。切った新芽で挿し木をして増やすことも可能です。

剪定する時は樹液でのかぶれに注意!

他にも切り戻しのほかに摘心というお世話があります。摘心の方法は、定植後のポインセチアの枝が伸びてきたら、その頂芽をハサミで切り取ります。摘心も切り戻しも白い樹液でかぶれることが多いため、樹液でのかぶれにはくれぐれも用心してください

鉢植えへ植え替えるポインセチアの鉢選びのポイント

鉢植えへ植え替えるポインセチアの鉢選びのポイント
ポインセチアを店頭で購入する際に、プラスチック製の鉢植えに植えられていることがほとんどです。そのままでも十分ですが、1~2年でひと回り大きな鉢植えへ植え替える場合にどんな鉢植えがいいのか、ポイントをいくつかご紹介します。

基本的に前の鉢よりひと回り大きなものを選ぶ

まずは今植えられている鉢植えのひと回り大きなものを選びましょう。これは大きすぎると土の中が多湿状態になり、根腐れする可能性があるため。植え替えするタイミングが根鉢が回っている時ですから、同じ大きさでも植物にもよくありません。4号鉢なら5号鉢、5号鉢なら6号鉢というようにサイズがひとつ大きなものを選んで下さい。

鉢底に穴が空いているものにする

そして鉢底に穴が空いているものを選びます。たいていの鉢植えは穴があいています。しかし最近はブリキ缶や鉢穴のない鉢など色々なものが流通しています。ポインセチアは水はけのよい環境を好みますから、鉢穴のないものへ植え替える場合は、太い釘などで穴を開けてから植え替えするようにしましょう。

素材や色はなんでも大丈夫

ポインセチアが好む素材や色は特にありません。テラコッタ、陶器、プラスチックなんでもかまいませんよ。しかし重要な点がひとつ。水はけがよく、外温度が伝わりにくいものです。特に夏屋外で管理する予定の方は外気温の上下で株が弱らないよう置き場所を工夫して栽培してください。

自分好みのおしゃれな鉢でポインセチアをおしゃれに飾って楽しもう

鑑賞期に赤く色づくことを考慮して、おしゃれな鉢にすると統一感が出るでしょう。自分の好みや、お部屋の雰囲気と合わせてもいいですね。今はラタンや布の鉢カバーなども多く流通していますので、次の植え替え時期まで鉢カバーで楽しみ、植え替えする時に自分好みの鉢植えにすることをおすすめします。

【まとめ】ポインセチアの植え替えは簡単!方法からその後のケアのコツまで解説

いかがでしたか? ポインセチアの植え替えについて詳しく解説してきました。冬の鑑賞期に合わせて、春~夏に植え替えしておけば来年もまた元気なポインセチアを楽しむことができます。寒さに弱く多湿な環境を嫌うため、温度を確認してからお手入れするようにしましょう。 今回のポイントは
  • ポインセチアはメキシコ原産の低木で耐寒性がない
  • 花言葉は、「祝福する」、「聖夜」、「幸運を祈る」
  • 風水的な効果はエネルギーの活性化、家族の気を整える
  • 植え替えに適した時期は4~5月
  • 根鉢が回っている時や鉢底から水が流れてこない時が、植え替えのタイミング
  • 植え替え前に切り戻し剪定する
  • 市販の培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合する
  • 植え替え後は1週間くらい直射日光のあたらない涼しい場所へおく
  • 水やりは季節によって変える
になります。ポインセチアの好む環境や植え替えの手順を知っておけば、綺麗な葉のコントラストを楽しむことができます。赤ばかりではなく、白やピンク、黄色など色違いを並べて冬の華やかさを演出してみてはいかがでしょうか? 東京寿園ではポインセチア以外の植物についてもたくさん掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みただき、ありがとうございました。