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ハート型の大きな葉っぱが特徴で、風水的にも運気をアップさせてくれるウンベラータ。お部屋をおしゃれにするインテリアとしても人気のウンベラータは、育てていくうえでひょろひょろで不格好な見た目になってしまうこともあります。 そこで今回は
- ウンベラータがひょろひょろになる原因
- ウンベラータがひょろひょろになったときの剪定方法
- ウンベラータがひょろひょろになったときの置き場所
- ウンベラータがひょろひょろになったときの植え替え方法
- ウンベラータの幹を太くする方法
ウンベラータがひょろひょろになるのは大丈夫?
ウンベラータがひょろひょろになると、見た目も弱々しく枯れてしまうのではと心配になりますよね。確かにひょろひょろになったときは何らかのトラブルが起きている証拠の一方で、ウンベラータは生命力が強い植物でもあります。そのため対処しだいで復活できる可能性も。まずはウンベラータの生命力についてご紹介します。ウンベラータはとても生命力がつよい植物
ウンベラータは正式名称を「フィカス・ウンベラータ」と呼び、白い幹と大きなハート型にも見える葉っぱが爽やかな観葉植物です。原産地はアフリカなどの熱帯地域で、生育スピードが速く1年で20㎝伸びることもあります。 ウンベラータはゴムの木の一種で、多湿や痩せた土壌でもある程度は耐えられる強い生命力を持つ人気の観葉植物です。熱帯地域が原産とはいえ、日本の湿度の高い夏と乾燥する冬にも適応できる力を持っているため、初心者でも育てやすいでしょう。適切な対処を施すと復活する可能性が高い
ウンベラータがひょろひょろになる原因はいくつかありますが、結果的には弱っている状態です。ウンベラータがひょろひょろになり枯れてしまっても、一部元気な部分が残っていれば適切な対処で復活できます。これからご紹介するひょろひょろになる原因と対処法と同時に幹を太くするお手入れ方法も実践しておくと、より健康なウンベラータに育ってくれるため参考にしてみてくださいね。ウンベラータがひょろひょろになる原因
まずはウンベラータがひょろひょろと細くなる原因をご紹介します。ウンベラータがひょろひょろになるときは弱っている状態。その原因は主に2つで、日照不足と根詰まりが原因の可能性が高いでしょう。それぞれ具体的に解説します。① 日照不足で徒長している
ウンベラータは明るい場所を好む植物で、日光にあたることで光合成し栄養分を吸収し成長します。しかし長い期間日光にあたっていないと、ウンベラータが明るい場所を求めて徒長します。徒長とは植物が日光を求めて茎や幹を伸ばす(間延び)ことです。ウンベラータがひょろひょろと弱っている場合は、日照不足になっていないか置き場所を確認してみましょう。② 根詰まりを起こしている
ウンベラータがひょろひょろしている2つ目の原因は根詰まりです。根詰まりとは名前のとおり土の中で植物の根が伸びすぎて窮屈になっている状態。伸びた根をそのまま放置していると、うまく機能せず水分を吸収できなくなります。根が水分を吸収できなくなると、植物が弱りそのうち枯れてしまう可能性も。根詰まりは根腐れの前段階でもあるため、早めに対処しておく必要があります。ウンベラータがひょろひょろになった時の対処法
ウンベラータがひょろひょろになったときの対処法は主に3つあります。どれもポイントを知っておけば難しいことではないため、初心者でも簡単に対処できるでしょう。ひょろひょろと弱ってしまったウンベラータを復活させる方法を具体的にご紹介します。① ウンベラータを剪定する
ひょろひょろと徒長したウンベラータはまず剪定をしましょう。剪定をすることでバランスが悪くなった樹形を整えます。剪定で樹形を整えることで茂った部分もスッキリと風通しが良くなり、光合成もしやすくなるでしょう。風通しが良くなることで、害虫予防にもなります。また剪定により栄養分が植物全体に行き渡りやすくなるため、生育スピードも速くなるでしょう。② 日当たりが良い場所に移動する
ウンベラータがひょろひょろになっているときは置き場所を見直し、日当たりが良いところへ移動しましょう。とくに室内で育てている場合は、置き場所が適切か見直してみてください。生育環境を見直すだけでも、すぐに元気になることもあります。③ 根詰まりを起こしている時は植え替えを行う
根詰まりを起こしている場合は植え替えが必要です。根詰まりを起こしている場合、土が過湿状態になっている可能性が高く、そのままでは水はけが悪く生育環境を見直しただけでは回復できません。そのため土を新しいものに替えて、伸びた根も整える必要があります。対処法①:ウンベラータを剪定する
まずはひょろひょろと徒長したウンベラータの剪定方法からご紹介します。ウンベラータを剪定するときは基本的に「切り戻し」という方法で行いますが、すべての枝や葉を切り落とす「丸坊主」というやり方もあります。どちらもコツをつかめば初心者でも簡単にできる剪定方法です。ウンベラータの剪定時期は4月〜9月
ウンベラータの剪定時期は4月~9月の生育期です。ウンベラータは気温が暖かい時期に生育するため、生育期に剪定をすることで回復しやすくなります。逆に冬場に剪定をしてしまうと剪定で傷んだ部分が回復できずに枯れてしまうため、必ず生育期に剪定しましょう。ウンベラータの剪定に必要なもの
ウンベラータの剪定に必要なものは次の5つです。剪定に必要なものを具体的にご紹介します。清潔な剪定用のハサミ
枝や葉をカットする剪定用のハサミは清潔なものを用意してください。他の植物をカットしたものをそのまま使うと、病原菌に感染する可能性もあります。そのため剪定用のハサミは洗って乾燥させたあと、アルコール消毒したものだと安全です。軍手
ウンベラータはカットした切り口から白い樹液が出ます。ウンベラータの白い樹液は皮膚に触れると炎症を起こすことがあるため、作業するときは軍手をしておきましょう。軍手は枝葉でケガをしないためにも必要です。軍手がない場合は、ゴム手袋でも問題ありません。エプロン
ウンベラータの白い樹液が衣服につかないように、エプロンも着用して作業しましょう。エプロンがない場合は、汚れてもいい服用で作業してくださいね。新聞紙
白い樹液は床に付着するとベタベタするため、新聞紙も敷いておきましょう。小さいお子さんやペットがいるご家庭はとくに注意してください。癒合剤
融合剤は剪定したあと枝葉の切り口に塗布して、雑菌の侵入を防ぎます。融合剤はホームセンターや園芸店でも手軽に入手できますが、ない場合は木工用ボンドでも代用可能です。ウンベラータの剪定手順
具体的なウンベラータの剪定手順をご紹介します。剪定手順は3つで、成長点に注意してカットしていきましょう。①理想の樹形をイメージして剪定する場所を決める
まずは剪定する前にウンベラータから少し離れた場所から全体を確認し、理想の樹形をイメージしましょう。剪定する場所を決めておくと、カットするときに迷いなくスムーズに整えられます。樹形を整えるポイントは、生い茂った場所や枝がぶつかりあっている部分をスッキリさせるイメージです。②節の上の黒っぽい成長点を残して剪定
樹形のイメージが決まったら剪定バサミでカットしていきます。枝や茎を切り落とすときは、成長点を残して剪定しましょう。成長点は節の上にある黒っぽい部分です。節の上の黒い部分を残してカットすることで、新芽が出やすくなります。切り落とす際は中の組織を破壊しないように、スパっと1回でカットしてくださいね。③枯れ込み防止のため癒合剤を塗る
全体の剪定が終わったら枝や茎の切り口に、枯れ込み防止のための融合剤を塗布しましょう。切り口が小さい場合は樹液をふき取っておけば、無理に融合剤を塗る必要はありません。ウンベラータの剪定後の管理
ウンベラータの剪定後はダメージを受けている状態のため、適切な管理が必要です。剪定後の回復力を高める管理方法は次の3つがあります。気温の高い場所で管理する
ウンベラータは暖かい環境を好むため、剪定後は気温の高い場所で管理しましょう。ただし直射日光にあたると弱ってしまうため、風通しの良い明るい日陰がおすすめです。室内で管理する場合はエアコンの風でも弱ってしまうため、直接当たらない場所に置いてくださいね。成長期には肥料を与える
剪定後の成長期である4月~10月までのあいだは、肥料を与え生育を促しましょう。肥料には土に置く固形タイプの緩効性肥料と、水で希釈する液体肥料があります。緩効性肥料は即効性はない一方で2ヶ月に1回、土に置くため頻繁に与える必要がありません。液体肥料は2週間に1回程度、水やりと一緒に与えます。液体肥料は「ハイポネックス」などすでに希釈してあり、そのまま使えるものも販売されているため手軽でおすすめです。土の表面が乾いたら水やりを行う
剪定後は土の表面が乾いたら、鉢底から水がたっぷり流れ出るまで与えましょう。生育期は水分をたくさん吸収するため、乾燥しないように注意が必要。ただし水の与えすぎは根腐れの原因にもなるため、必ず土の表面が乾燥したのを確認して、メリハリをつけた水やりをしてくださいね。【リセット】生育期であれば丸坊主にしても大丈夫
ウンベラータがひょろひょろとしてどこを剪定したらいいのかわからないときは、丸坊主にカットしても問題ありません。丸坊主にすることで生育に悪影響を当てている部分をリセットできます。ただし丸坊主にできるのは生育期のみ。生育が活発な生育期は丸坊主にしてもすぐに芽が出てくるため、樹形を整えるのに最適です。対処法②:ウンベラータを日当たりが良い場所に移動させる
ウンベラータがひょろひょろに弱ってしまったときの対処法2つ目は、日当たりが良い場所に移動させることです。ただしウンベラータは明るい場所を好む一方で、日当たりの良いところで管理するときには注意点もあります。ウンベラータを回復させるための置き場所のポイントをご紹介します。急な環境変化は葉焼けや変色の原因になる
ウンベラータを日当たりの良い場所に移動するときは、少しずつ明るいところへ移動しましょう。急に明るいところへ移動するとウンベラータが環境の変化に適応しきれず、さらにダメージを与えてしまいます。たとえば室内で管理していたウンベラータを急に炎天下の屋外に移動すると、葉焼けや変色またの危険性も。明るい場所といっても直射日光には弱いため、ウンベラータを移動する際は半日陰がおすすめです。徐々に日照時間を伸ばし、数日かけて移動させる
ウンベラータは急な環境の変化には適応しきれない可能性があるため、明るい場所へ移動する際は数日かけて行いましょう。 とくに直射日光には注意して、最初のうちは数分、数時間と、時間を決めて明るい場所に置くなどの工夫が必要です。対処法③:根詰まりを起こしている時は植え替えを行う
ウンベラータがひょろひょろに弱った原因が根詰まりの場合は、植え替えを行いましょう。植え替えを行うことで通気性と水はけのよい土環境に整えられます。ただし植え替えも適切な時期に行わないと、根を傷めてしまうため注意が必要。ウンベラータを回復させる植え替え方法の手順とポイントをご紹介します。ウンベラータの植え替えの時期は5月〜7月
ウンベラータの植え替えの時期は生育期の前半である5月~7月です。植え替えも少なからず根にダメージを与える行為のため、回復力のある生育期に行います。とくに生育期の前半に植え替えをすることで、根がスムーズに成長しやすくなるでしょう。気温が高い真夏の8月は根が成長しにくいため、植え替えには向きません。ウンベラータの植え替えに必要なもの
ウンベラータの植え替えに必要なものは主に5つです。それぞれ詳しくご紹介します。一回り大きい鉢
根詰まりしたウンベラータを植え替えるときは、一回り大きい鉢を用意しましょう。同じサイズの鉢ではせっかく植え替えをしても、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。またウンベラータは生育スピードは速く、1年で20㎝伸びることもある植物です。そのため少しゆとりのある鉢のほうが、土の中の通気性を保てます。ただし大きすぎても水分を与えすぎてしまい、根腐れの原因になるため一回り大きい鉢を選びましょう。水はけの良い土
植え替えをする際は必ず、水はけの良い新しい土を使用しましょう。古い土は排水性が悪く、根腐れの原因になります。ウンベラータには赤玉土7:腐葉土3の割合の用土がおすすめです。土を作るのが面倒な方や初心者は、観葉植物用の土を使うと手軽に植え替えができるでしょう。鉢底ネット
鉢底ネットは鉢底に敷いて使用し、鉢内の通気性と排水性を高める役割をします。他にも害虫の侵入を防ぐため、植え替えの際には必ず使用しましょう。鉢底ネットは鉢の大きさに合わせたものを選ぶか、大きければカットしたものを使用します。鉢底石
鉢底石は鉢内の水はけと通気性をよくするために使用します。鉢底石は軽石や黒曜石などがあり、園芸店やホームセンターなどで購入可能です。スコップ
スコップは鉢の大きさに合わせたサイズのものを使いましょう。あまり大きすぎると、土を入れるときにこぼれてしまいます。逆に小さすぎても土を入れるのに時間がかかってしまうため、適度な大きさのものを使用してください。ウンベラータの植え替えの手順
ウンベラータの植え替えの手順をご紹介します。ウンベラータの植え替え手順は他の観葉植物と同じ方法で問題ありません。①鉢に鉢底ネット、鉢底石の順に敷く
鉢に鉢底ネット→鉢底石の順に敷きます。鉢底石は底面が埋まるように、敷き詰めましょう。②土を鉢の1/3程度までいれる
土を鉢の1/3程度まで入れ、古い鉢からウンベラータを引き抜きましょう。土が硬く引き抜きにくい場合は、鉢の外側を木槌で数回叩くと空気が入り取り出しやすくなります。③ウンベラータの古い土や傷んでいる根をカット
ウンベラータを引き抜いたら、古い土を優しくほぐし落としましょう。根が黒くなっている場合は根腐れしている部分のため、清潔なハサミでカットしておきます。④ウンベラータを鉢にいれ、新しい土をいれる
ウンベラータを一回り大きい鉢の中央に置き、新しい土を入れます。土は鉢の上部を3㎝程度残して入れましょう。根と土のあいだに隙間がないように整えておきます。スコップでやりにくい場合は、割りばしを使うと整えやすくておすすめです。⑤鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える
最後は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。水やり後は鉢底に溜まった水は捨てておきます。鉢底の水をそのままにしていると、害虫や根腐れの原因になるため注意しましょう。植え替え後の管理方法
植え替え後はウンベラータが弱っており、デリケートな状態のため慎重に管理します。植え替え後の管理方法をご紹介します。2週間程度は直射日光に当てないように注意
ウンベラータを植え替え後、2週間程度は直射日光にあたらないようにしましょう。ウンベラータは明るい場所を好む一方で、直射日光に弱い植物です。そのため植え替えで根が弱っているときに直射日光にあたると回復しきれず、葉焼けだけでなく枯れる危険もあります。回復しやすいよう、植え替え後は明るい日陰で管理しましょう。肥料は植え替えの2〜3週間後から与える
植え替え直後のウンベラータは回復しようとしている段階のため、肥料を与える必要はありません。植え替え直後のダメージを受けている状態で肥料を与えても、根が対応しきれず肥料焼けを起こしてしまいます。肥料焼けは土内の肥料成分が多すぎるときに起きる症状で、根が水分を吸収できなくなり全体が弱ってしまう状態。肥料が直接、根に触れてしまうときにも起こります。肥料焼けを起こさないためにも、植え替えの2~3週間は肥料は与えず回復するのを待ちましょう。水やりも控えめに与える
ウンベラータの植え替え直後はたっぷりと水やりをする一方で、しばらくは土が乾いたのを確認してから控えめに水を与えましょう。根が弱っている状態で水やりをしすぎると根腐れの原因になるため、必ず土が乾燥したのを確認してから与えてください。ウンベラータは1〜3年に一度は植え替えが必要
ウンベラータは生育スピードが速いため、1~3年に1回は植え替えが必要です。先ほどもご紹介したように、ウンベラータは1年で20㎝近くも伸びる植物でその分、根も成長しています。根詰まりを起こさないためにも最低でも2~3年に1回は植え替えを行いましょう。ウンベラータの幹を太くする方法
ウンベラータがひょろひょろに弱らないためにも、太くてしっかりした幹にしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。ウンベラータの幹を太くするには少しの手間が必要です。ちょっとした手間はかかる一方、幹を太くすることでさらに健康に育てられるため、長く栽培できるでしょう。定期的に剪定を行う
ウンベラータの幹を太くするためには、定期的な剪定が必要です。剪定方法は先ほどご紹介したような切り戻しで問題ありません。定期的な剪定で、栄養分を幹に集中させることができます。生育期は屋外で成長させる
ウンベラータは日光にあたることで、光合成を行い成長します。また通気性が良いことも生育には必要な要素です。そのため生育期の4月~10月は屋外に移動して成長を促しましょう。ただし直射日光と猛暑には注意が必要です。軒下などの風通しの良い明るい日陰で管理すると、ダメージがなく生育を促せます。窒素分が多い肥料を与える
ウンベラータの幹を太くしたい場合は、肥料は窒素分が多いものを選びましょう。窒素は植物の生育を促し、幹や葉を大きくする効果があります。ただし与える際は肥料焼けを防ぐためにも、規定の量は守ってくださいね。幹を太くするには時間がかかる
ウンベラータの幹を太くするポイントをご紹介しましたが、理想の樹形になるには時間がかかります。確実に幹を太くするためにも焦らず、ご紹介した定期的な剪定や置き場所、肥料の与え方を続けていきましょう。【まとめ】ウンベラータがひょろひょろになる原因とは?綺麗に戻す対処法を解説
今回はウンベラータがひょろひょろになる原因と対処法を解説しました。 今回のポイントは- ウンベラータがひょろひょろになる原因は、日照不足と根詰まり
- ウンベラータがひょろひょろになったときは4月~9月に切り戻し剪定で樹形を整えるか、丸坊主にしてリセットする
- ウンベラータがひょろひょろになったときは、直射日光を避けた風通しと日当たりが良い場所へ移動させる
- ウンベラータがひょろひょろになったときの植え替えは5月~7月に行い、2週間は肥料を控える
- ウンベラータの幹を太くするには定期的な剪定と生育期に屋外に移動し、窒素分が多い肥料を与えると効果的