ポインセチアを挿し木で増やそう!適した時期から注意点まで解説

ポインセチアを挿し木で増やそう!適した時期から注意点まで解説
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目次

赤い葉と濃いグリーンの葉が特徴のポインセチアは、クリスマスになるとお花屋さんに並ぶ植物としても有名です。お部屋のインテリアにもインパクトのあるポインセチアは、挿し木という方法で増やすことができます。 そこで今回は
  • ポインセチアの挿し木に適した時期
  • ポインセチアの挿し木のやり方
  • ポインセチアの水差し方法
  • ポインセチアを挿し木にするときの注意点
  • 挿し木後のポインセチアの育て方
について詳しく解説。 ポインセチアの挿し木には2通りのやり方があり、失敗しないためにもそれぞれの注意点を知っておく必要があります。無事に大きく育ったポインセチアのお手入れ方法もご紹介しているため、実践できれば毎年赤やピンクに染まった姿を楽しめますよ。

まずはポインセチアについておさらいしよう

名前は知らなくてもクリスマスに見たことがある人の多いポインセチア。実はクリスマスの訪れを感じさせてくれるポインセチアは、寒さに弱い植物なのをご存じでしょうか。ポインセチアを挿し木で増やす方法をご紹介する前に、まずは基本情報や特徴から解説します。

ポインセチアの基本情報

植物名 ポインセチア
科名/属名 トウダイグサ科トウダイグサ属
学名 Euphorbia pulcherrima
和名 猩々木(しょうじょうぼく)
原産地 メキシコ・中央アメリカ
ポインセチアはメキシコなど熱帯地域が原産地の常緑性低木で、冬のイメージが強い一方で、実際は日当たりのよい場所を好み夏に成長する植物です。ポインセチアという名前はアメリカの初代メキシコ大使であったポインセットが、メキシコからポインセチアをアメリカに持ち帰って広めたことが由来。和名は「猩々木(しょうじょうぼく)で、中国の古い物語に登場する赤い顔の動物をイメージして付けられました。日本には明治時代に伝わり、現在ではたくさんの種類のポインセチアが販売されています。

クリスマスフラワーとも呼ばれる赤い苞が特徴的な観葉植物

ポインセチアは赤とグリーンのインパクトのある葉が特徴で、12月になると園芸店などに並ぶためクリスマスフラワーとも呼ばれています。ポインセチアの赤く色づいた部分は花ではなく苞(ほう)と呼ばれる部分です。ポインセチアの花は苞の中心部にある黄色い蕾のようなものになります。苞はポインセチアの花を守り受粉できる虫を呼び寄せる役目をしており、開花が終わると同時に赤やピンクに色づいた部分も落ちていくのが特徴です。ちなみにクリスマスカラーである赤はキリストが流した血、緑色はエバーグリーンとして永遠の命を意味します。

品種改良によって白やピンクなど、さまざまな色がある

ポインセチアは世界中で人気の植物のため現在までに品種改良が行われ、一般的な赤だけでなく白やピンクなどさまざまな色があります。中でも「プリンセチア」という品種は日本で品種改良されたもので、可愛らしいピンク色のポインセチアです。他にも赤い苞に白の模様が入った「ジングルベル」という、まさにクリスマスを意識した名前の品種もあります。たくさんのカラーや模様があるため、定番の赤だけでなくさまざまな色のポインセチアを並べても素敵ですね。

ポインセチアの花言葉

プレゼントをする際に参考にしたい花言葉。ポインセチアの花言葉には「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」という花言葉があり、どれもポジティブな意味を持ちます。クリスマスを意識してお部屋に飾るだけでなく、誕生日や記念日などのプレゼントにしても喜ばれるでしょう。

祝福する

ポインセチアの花言葉である「祝福する」は白いポインセチアを表しており、ウェディングドレスの純白や聖母マリアの純粋な心と重ね合わせてつけられています。誕生日や結婚など大切な人への贈り物にぴったりの花言葉ですね。

聖夜

ポインセチアの花言葉「聖夜」は17世紀の宣教師が降誕祭のときに、教会の装飾として使用したことが由来です。ポインセチアがクリスマス装飾として使われた起源でもあります。現在でも変わらずクリスマスパーティーの装飾には欠かせない植物として人気です

幸運を祈る

ポインセチアの花言葉「幸運を祈る」は大きく開いた赤い苞は、魔除けとしても利用されていたことが由来です。なんでもない日のプレゼントや新しいことに挑戦する友人への贈り物にも、気持ちが伝わりやすい花言葉ですね。

ポインセチアにはエネルギーを活性化する効果がある

ポインセチアの代表的なカラーである赤色は情熱を意味することから、エネルギーを活性化する風水効果があるとされています。活力ある毎日を贈りたい方はお部屋に飾ってみると、日々のモチベーションアップになるでしょう。適切な育て方ができれば、翌年も色づいた苞を楽しめるため運気が安定するかもしれませんよ。

ポインセチアを挿し木で増やすことはできるの?

ポジティブな花言葉と活力をくれるポインセチアを増やすことができれば、お部屋が明るくなるだけでなく大切な人への贈り物にもできます。そこで気になるのがポインセチアの増やし方です。結論からお伝えするとポインセチアは挿し木という方法で増やせます。ただし挿し木にはやり方がいくつかあり、ポインセチアに適した方法を選ばないとうまく生育しない可能性も。まずはポインセチアを増やす最適な挿し木の種類について解説します。

結論:ポインセチアは挿し木で増やせる!

ポインセチアは挿し木で増やせる植物です。挿し木とは切り取った茎や枝を土などに挿して発根・成長させる方法で、剪定後に行うことが多い増やし方になります。ただしポインセチアはデリケートな植物のため、挿し木で増やす場合も少しの手間とコツが必要です。挿し木で増やす場合はポインセチアがある程度成長し、2年に1回の植え替えを1〜2回行ったあとにすると成功しやすくなります

土に挿す場合と水差しの2種類の挿し木の方法で増やせる

ポインセチアを増やせる挿し木の種類は、土に挿す方法と水差しの2種類があります。土に挿す方法も水差しで発根させるときも途中までは手順が同じです。また土に挿した場合も水差しも発根後は、新しい鉢土に植え替えて大きく育てます。

挿し木で増やした苗は親と同じDNAを受け継ぐクローン

挿し木で増やした苗は親株と同じDNAになります。つまりクローンのようなもので、花の色や模様なども同じです。赤色のポインセチアを挿し木で増やすと、同じく赤い苞に色づくでしょう。

ポインセチアの挿し木に適した時期はいつ?

ポインセチアの挿し木はいつでもできるわけではありません。挿し木をするときも適切な時期でないと、うまく成長できず失敗してしまいます。ポインセチアの挿し木に最適な時期と環境もチェックしておくと、スムーズに発根させられるでしょう。

生育期に入る5〜6月が挿し木の適期

ポインセチアの挿し木に適した時期は生育期に入る5~6月です。ポインセチアの生育期は5~10月で生育が活発な前半の時期に挿し木をすることで、発根しやすく成功の確立も上がります。反対にこの時期を逃すと葉が落ちたり、大きく育たない可能性があります。

気温が20℃を保てるようになってから挿し木する

ポインセチアは寒さに弱い植物のため、生育に最適な温度は20℃といわれています。そのため挿し木をする場合は、気温の変化にも注意が必要です。寒さを感じず暖かくなったころをポインセチアを挿し木にする時期の目安にしてくださいね。

栽培する場所によって多少始める時期は差がある

ポインセチアの挿し木に最適な温度が20℃の一方で、栽培する地域によっては5~6月が必ずしも適切な時期とも限りません。たとえば日本の南側である九州では、挿し木を6月にすると遅い可能性があります。一方で東北地方では5月の挿し木はまだ気温が低い可能性も。ポインセチアの場合は時期だけにとらわれず、気候や気温も確認して挿し木を行いましょう。

気温が十分でないと成長が遅くなる可能性アリ

ポインセチアは冬のイメージがある一方で、先ほどお伝えしたように寒さが苦手な植物です。そのため挿し木の時期が20℃未満であると、生育が遅くなります。寒さにさらされると水分をうまく吸収できず育たないため、必ず気温の変化にも注意して20℃以上に安定したころに行いましょう。

ポインセチアの土への挿し木で必要なもの

いよいよポインセチアの挿し木の方法をご紹介します。まずは土への挿し木で必要なものを用意しましょう。土への挿し木では挿し穂や容器、土の他にも必要なものを用意するときの注意点もあります。

ポインセチアの挿し穂

剪定時に挿し木用にカットしたものを「挿し穂」といいます。挿し穂によっても発根しやすいものとそうでない場合があるため、成長しやすいポイントを知っておくとポインセチアをスムーズに増やせますよ。

剪定で出たものでもOK

ポインセチアは花が終わると切り戻しで剪定をします。剪定の際に出た枝は捨てるのではなく挿し穂になるため、ポインセチアを増やしたい場合は挿し木にしましょう。

若い元気な枝を選ぶと新芽が出やすい

挿し穂は元気な枝を選ぶと新芽が出やすくなります。太くてしっかり固いものが新芽が出やすい枝の特徴です。枝が黄色くなっていたり触ると柔らかいものは根が出ない可能性もあるため、挿し穂には向きません。

浅めで広口の鉢

土に挿す場合は浅めで広口の鉢がおすすめです。挿し木は水を切らさないようにするのがポイントのため、保水性のある鉢でも問題ありません。適度な通気性があり保水性の高い鉢には、駄温鉢(だおんばち)があります。

挿し木用の土

挿し木に必要な土も適したものを使いましょう。挿し木に適した土の特徴と購入方法は次のとおりです。

赤玉土やバーミキュライトなど肥料分のない新しい土を使う

挿し木をするときは肥料分のない新しい土を使いましょう。肥料分のない土には赤玉土やバーミキュライトなどがあります。挿し木をする際は清潔で水はけのよい環境が成功のポイントです。そのため土は必ず新しいものを使用してください。

ホームセンターや園芸店でも購入できる

赤玉土やバーミキュライトなどは、園芸店やホームセンターでも手軽に購入できます。初心者の場合は市販の「挿し木用の土」を使うのも簡単でおすすめです。

よく切れる剪定バサミ

挿し穂をカットする剪定バサミはよく切れるものを用意しましょう。またハサミは必ず洗浄・消毒した清潔なものを使ってください。他の枝をカットしたものをそのまま使用すると、病気が感染する可能性があるため注意しましょう

割り箸などの細い棒

割り箸などの細い棒は、挿し穂を土に挿すときに開ける穴を作るのに使用します。割りばしもしくは竹串でも代用可能です。

発根促進剤

発根促進剤はなくても問題ありませんが、使用するとスムーズに発根を促します。使い方は簡単で、カットした挿し穂の切り口に塗布するだけです。代表的な発根促進剤には「メネデール」や「ルートン」などがあります。

手袋

挿し木をするときは必ず手袋を用意しましょう。ポインセチアはカットした枝の切り口から白い樹液が出てくることがあります。

樹液に毒が含まれている

ポインセチアのカットした枝から出る白い樹液には毒性があります。そのため皮膚に触れるとかぶれたり、炎症するため注意が必要です。使用したハサミにも樹液がつくため、直接皮膚が触れないようにしてくださいね。

ゴム手袋がおすすめ

手袋は樹液が浸透しないゴム手袋がおすすめです。手袋が大きすぎるとハサミが使いづらくなるため、自分の手の大きさに合わせたものを使用してください。

ポインセチアの土への挿し木の手順

ポインセチアを土へ挿し木するときには8つの手順があります。挿し木は少し手間がかかる一方で、発根すると一気にポインセチアが愛らしく思えてくるはずです。土への挿し木をスムーズにするコツもご紹介しているため、ぜひ実践して成功させてくださいね。

1.ポインセチアから挿し穂を切り取る

まずは清潔なハサミでポインセチアから挿し穂を切り取りましょう。挿し穂を切り取るときのポイントと注意点は主に2つあります。

葉は3〜4枚残す

若くて元気な枝を選んだら葉を3~4枚残して、10㎝程度の長さで切り取りましょう。剪定時に出た枝を挿し穂にする場合も、元気なものを選んで葉は3枚ほど残しておきます。

樹液でのかぶれに注意

挿し穂をカットするときは白い樹液が出るため、直接皮膚に触れないように注意してください。先ほどもお伝えしたように、必ず手袋を着用してカットしましょう。

2.発根しやすくするために切り口から出る樹液を水につけて洗い流す

カットした挿し穂は切り口に樹液が出てくるため、そのままにしていると固まってしまいます。樹液が固まると発根しにくくなるため、水を張った容器に枝の切り口を浸して洗い流しましょう

3.樹液が出なくなったら一度水を換えて水あげする

切り口から樹液が出なくなったら、一度水を換えて水あげします。水あげは1時間ほどで十分です。

4.挿し木用に用意した土を湿らせておく

挿し木をするときは土をあらかじめ湿らせておきましょう。土を湿らせておくことで、挿し穂を安定して植え付けることができます。

5.用土に細い棒で穴を開ける

湿らせた挿し木用の用土に割りばし、もしくは竹串で穴を開けます。複数の枝を挿し木にする場合は適度に間隔を開けて穴を作りましょう。

6.用土に挿す前に発根促進剤を切り口に塗る

用土に挿す前に挿し穂の切り口に発根促進剤を塗布します。発根促進剤は種類によって使用方法が異なるため、説明書どおりにつけてください。メネデールを使用するときは水で100倍に希釈したものに5分浸しておきましょう。

7.挿し穂を傷めないように用土に挿す

用土に開けた穴に挿し穂を挿します。このとき挿し穂を傷めないように、優しく扱いましょう。用土に挿したら隙間を埋めるように、土を集めます。土は押し込むのではなく、優しくかぶせるように隙間を埋めましょう。

8.土が乾燥しないように水やりして、直射日光の当たらない日陰に移動して完了

挿し木をしたあとは直射日光が当たらない日陰に移動して管理します。発根するまで2~3週間は土が乾燥しないように、水やりをしましょう。無事に発根したあとは優しく鉢から取り出し、植え替えて育てます。

ポインセチアの水差しで必要なもの

ポインセチアを水差しで挿し木にする際は、途中まで土に挿すときと同じ手順です。ただし水差しで発根させる場合は土のときよりも、より清潔な状態で行う必要があります。まずはポインセチアを水差しにするときに必要なものからご紹介します。

ポインセチアの挿し穂

ポインセチアの挿し穂は土に挿す場合と同じく、しっかりした枝で元気があるものを選びましょう。触ってみて柔らかいものよりは固めの枝を挿し穂にします。

透明なガラスコップなどの容器

水差し用をするときは容器内がわかりやすい透明のガラスコップなどを使用してください。透明の容器を使用することで、発根したかどうかがわかりやすくなります。

よく切れる剪定ハサミ

剪定ハサミは土に挿すとき同様、よく切れる清潔なものを使用しましょう。直前にアルコールシートで消毒しておくと、より衛生的で安心です。

ポインセチアの水差しの手順

ポインセチアの水差しの手順は、途中までは土に挿すときと同じです。水差しにする場合は土とは違い、水やりを頻繁にやる必要がないため比較的簡単にできます。しかし水差しの場合は衛生面でより注意が必要です。

手順1〜3までは土に挿す場合と同様

水差しの場合も土に挿す場合と同じく、挿し穂をカットし葉を3~4枚残しましょう。切り口の樹液は水差し用とは違う容器に張った水できれいに洗い流してください。水あげまで完了したら手順4に移ります。

4. 水を入れた容器に挿し穂を差す

水差し用の透明な容器に水を張り、挿し穂を入れます。水差ししたあとは明るい日陰で管理しましょう。水差し後の挿し穂は弱っている状態のため、直射日光に当たらないよう十分気をつけてくださいね。

5. 1週間に一回は水を入れ替えて管理する

水差しをしたら発根するまで水を清潔な状態に保ちます。最低でも1週間に1回は水を入れ換えましょう。

6. 発根が十分になったら鉢上げして苗として育てる

発根が確認できたら鉢上げして、新しい土の入った鉢に植え替えて育てます。このときも根を傷めないように優しく扱ってくださいね。

ポインセチアを挿し木するときの注意点

ポインセチアの土に挿す方法と水差しの手順を解説しました。挿し木にするときはどちらの方法にも、準備段階から知っておくべき注意点があります。ちょっとしたひと手間を丁寧にするだけで、うまく発根できるようになるためぜひ参考にしてみてくださいね。

古い土は絶対に使わない

挿し木をするときの土は必ず新しいものを使用しましょう。古い土は水はけが悪いだけでなく、何度も水を含んだ土はカビが生えていたり衛生的にも問題があります。不衛生な土では細菌により挿し穂がダメージを受けてしまい、生育できず発根しない可能性も。そのため挿し木にするときも古い土は使わず、新しいものを使いましょう。

常に清潔を保った環境で挿し木する

土だけでなく水差しの場合も、直前に容器に水を入れましょう。水は水道水で問題ありません。長い時間放置した水は細菌が繁殖して腐っている可能性があるため、水差しの場合も清潔を心がけましょう。また使用する容器や鉢もできるだけ新しいものを使用するのがおすすめです。古い容器を使う場合はきれいに洗浄したものを乾燥させてから使ってくださいね。

切り口から細菌が入るのを予防できる

剪定ハサミや容器、使用する水などすべての物を清潔にすることで、挿し穂の切り口から細菌が入るのを予防できます。カットした挿し穂は丈夫なものでもダメージを受けている状態。そのため細菌が侵入すると影響を受けやすくなります。挿し木に使うものを清潔にしておくだけで発根しやすい環境に整えられて、成功率もアップしますよ。

用意したハサミで水の通り道の道管を潰さないように注意

ハサミで挿し穂をカットするときは、水の通り道である「道管」を潰さないように注意してください。道管が潰れると水を吸い上げられなくなります。道管を潰さないためにも剪定に使用するハサミは、切れ味のよいものを使用してスパっと切りましょう。

茎が折れたりしないように丁寧に扱う

挿し穂の樹液を洗い流すときや 土や水に挿す場合に茎が折れないように、丁寧に扱いましょう。ポインセチアの茎はとてもデリケートで折れやすいのも特徴で、折れてしまうと発根しにくくなります。もしも茎が折れてしまった場合は、折れた部分を切り取って挿し木にしてみましょう。上手くいけば折れた挿し穂からも新芽がでるかもしれませんよ。

水差しで根が出ない場合は焦らず発根促進剤を水に溶かす

水差しでなかなか根が出ないときは、発根促進剤を水に溶かしてみると発根しやすくなります。同時に水が清潔な状態かも確認して、発根しやすい環境に整えることも大切です。

毒性の樹液に注意しながら挿し木する

先ほどもご紹介したようにポインセチアには毒性のある樹液があります。カットした切り口から出てくる白い樹液に皮膚が触れると、かぶれる危険性があるため注意してください。安全に作業するためにもゴム手袋の着用は必須です。

挿し木したポインセチアの育て方

挿し木にしたポインセチアの育て方を解説します。挿し木後のポインセチアは弱っている状態のため、適切な育て方をしないと育たずに枯れてしまう可能性も。しっかりと発根するまで丁寧にケアをして、丈夫なクローンを作りましょう。

発根するまでは明るい室内の日陰で管理する

挿し木後はしっかりと発根するまで、室内の明るい日陰で管理します。とくに直射日光には弱いため、置き場植物には十分注意しましょう。

挿し木直後のポインセチアはデリケート

挿し木直後のポインセチアはカットされたことにより、ダメージを受けたデリケートな状態です。そのため回復しやすいように適切な置き場所で管理し、水やりも慎重に行います。

直射日光には当てない

ポインセチアは元々、直射日光に弱い植物です。そのため挿し木後も直射日光には十分注意しましょう。室内の明るい日陰で管理していても時間帯によっては西日が当たる可能性もあるため、レースカーテンを閉めておくなどの工夫も必要です

土が乾燥しないように水やりをする

挿し木をしたあとはしっかりと発根するまで、土が乾燥しないように水やりをします。土の表面の湿り具合をこまめに確認して、乾く前に水を与えましょう。

肥料は元肥に緩効性のものを使用する

挿し木をして発根したら、新しい土へ植え替えて育てます。このとき前もって土に与えておく肥料を元肥(もとごえ)といい、緩効性肥料を使用します。緩効性肥料は土に撒くとゆっくりと効果を発揮するのが特徴です。緩効性肥料は効果が2ヶ月ほど続くため、時期をみて追肥をします。肥料を与える際は説明書をよく読んで、土の量に合わせて用量を守りましょう。間違った量を与えると肥料焼けを起こすため、注意してください。

挿し木で育ったポインセチアが大きくなったらすること

ポインセチアが挿し木で無事に育ったあとも、こまめなお手入れは必要です。具体的なお手入れには剪定や植え替えがあります。またポインセチアの花を希望の時期に合わせて咲かせる方法も解説するため、ぜひ実践して色づいた苞を楽しんでみてくださいね。

春に大きく切り戻し剪定する

ポインセチアは花が終わると枯れ落ちます。花が落ちたあとは生育期よりも前の4~5月の春ごろに切り戻しという剪定を行いましょう。切り戻しとは傷んだり弱った葉や茎をカットして風通しをよくし、生育バランスを整える剪定方法です。切り戻しを行うと翌年も美しく色づいた苞を楽しめます。

剪定に必要なもの

切り戻し剪定に必要なものは次のとおりです。
  • 剪定ハサミ
  • 手袋
剪定ハサミは消毒済みの清潔なものを使用してください。切り戻しのときも切り口から樹液が出ることがあるため、必ず手袋を着用しましょう。

剪定の手順

切り戻しは傷んだ茎や葉をカットしていきます。葉が重なり合っている場合もカットしてスッキリさせましょう。全体的に葉がしおれている場合は、元気な茎だけ残してカットしても問題ありません。茎だけ残す場合は新芽が出るように、下から2節目までは残しておきましょう

十分に発根して大きくなったら植え替える

切り戻し剪定後、十分に発根して大きくなったら新しい土に植え替えましょう。植え替えも挿し木と同じく少なからずダメージを与える行為です。植え替えでポインセチアを弱らせないためにも適切な時期とコツを解説します。

触ってぐらつかなければ植え替えてOK

ポインセチアを植え替えるときは土が乾いた状態で行うと、引き抜きやすく根を傷めずにできます。ポインセチアを触ってぐらつかなければ植え替えしても問題ありません。ぐらつく場合は土が乾いていない、根がしっかり張っていない可能性があります。根がしっかり張っていない場合は、植え替えはせず様子をみましょう。

適期は春〜初夏

ポインセチアの植え替え時期は5~6月の春~初夏の季節が最適です。ポインセチアは5~10月が生育が活発な季節のため、生育期の入ったころに植え替えをするとぐんぐん成長します。

植え替えに必要なもの

ポインセチアの植え替えに必要なものは次のとおりです。
  • ポインセチア
  • ひと回り大きいサイズの鉢
  • 新しい土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ビニールシート
  • スコップ
植え替えのときは根詰まり予防のためにも、古い鉢よりもひと回り大きい鉢を用意しましょう。土は市販の観葉植物用の土でも問題ありませんが、新しいものを使用してください。鉢底石は土の水はけをよくするために使用します。

植え替えの手順

植え替えの手順は次のとおりです。
  1. 作業場所にビニールシートを敷く
  2. 新しい鉢に鉢底ネット→鉢底石を敷き、新しい土を半部ほど入れる
  3. 古い鉢からポインセチアを引き抜き、根についた土をほぐし落とす
  4. 新しい鉢の中央にポインセチアを入れる
  5. 鉢の上部3㎝下まで土を入れて、隙間がないように整える
  6. 鉢底から流れ出るまで水やりをする
ポインセチアが取り出しづらい場合は、木槌で鉢の外側を数回叩くと引き抜きやすくなります。根についた土をほぐし落とすときは傷めないように、やさしく取り除きましょう。黒い根がある場合は腐っているため、カットしてください。植え替え後は土の表面が乾いたらたっぷり水やりをして、冬は乾燥気味に与えます。

9月初旬〜10月初旬に短日処理というやり方でポインセチアを赤くする

ポインセチアは短日処理という方法で、希望の時期に苞を色づかせることが可能な植物です。主にポインセチアはクリスマスフラワーとして人気のため、短日処理を行うのは9月~10月の秋初旬になります。短日処理は自宅でも簡単にできるため、クリスマスに向けてぜひチャレンジしてみてくださいね。

秋から冬にかけてポインセチアは花芽を出そうとする

ポインセチアは9月~10月の秋から冬かけて日が短くなると、花芽を出そうとします。花芽が出ると苞が色づく一方で、室内で管理する場合、ポインセチアが照明にも反応していつまでも開花しない可能性も。せっかくポインセチアを育てているにも関わらず、クリスマスに色づかないと、寂しい気持ちになります。クリスマスにしっかり色づくようにするために、日光に当たる時間を調節するのが短日処理というわけです。

短日処理に必要なもの

短日処理には段ボールなどのかぶせられるものが必要です。かぶせるときには葉に接触しないように大きめの余裕のあるものを準備しましょう。

短日処理の方法

短日処理の方法は簡単です。段ボールなどを被せて日光や明るい環境の時間を1日10時間ほにします。段ボールなどで暗くする時間帯は、夕方の5時から翌朝8時までです。

短日処理で注意すること

短日処理をするときは毎日継続して日中はレースカーテン越しの日当たりの良い場所で管理して、しっかりと日光に当ててあげましょう。また短日処理をしているあいだは害虫にも注意が必要です。短日処理をするとどうしても通気性が悪い時間帯が出てきます。通気性が悪いと白いカイガラムシが発生しやすくなるため、適切な水やりと日光浴のメリハリをつけて管理しましょう。

【豆知識】水差したポインセチアはそのまま水栽培できるの?

観葉植物を水栽培で育てると、水管理の手間が少なく初心者でも育てやすいメリットがあります。挿し木で水差しをする方法をご紹介し、中にはそのまま水栽培をしたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。最後はポインセチアの水栽培について詳しく解説します。

結論:ポインセチアは乾燥している環境を好む観葉植物なので水栽培は適していない

ポインセチアはメキシコなどの熱帯地域が原産の乾燥した環境を好む植物です。そのため水差しで根を出すことはできますが、残念ながら水栽培には向きません。

水差しで発根したら弱る前になるべく早く土に植え替えることを心がけよう

水差しで発根したのを確認できたら、早めに鉢上げをして土に植え替えましょう。せっかく根が出てもポインセチアが苦手な加湿状態が続くと、弱ってしまいそれ以上成長できなくなります。水差しで大きく成長させるためにも、発根を確認したら早めに土に植え替えて育ててくださいね。

少しの期間であれば切り取ったポインセチアを一輪挿しで飾ることはできる

ポインセチアは水栽培には不向きな植物。 ただし1輪だけ短い期間でも楽しみたい場合は、水栽培も可能です。翌年も色づいた苞を楽しみたいときは、水栽培ではなく土に植え替えましょう。

【まとめ】ポインセチアを挿し木で増やそう!適した時期から注意点まで解説

今回はポインセチアを挿し木で増やす方法を詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • ポインセチアの挿し木に適した時期は気温が20℃の5~6月ごろ
  • ポインセチアを土に挿し木するときは太くて固い元気な茎を選び、肥料分のない土を使う
  • ポインセチアを水差しするときは清潔なハサミと水を使って透明な容器で管理し、発根後はすぐに土に植え替える
  • 挿し穂は道管を潰さないようにカットして挿し木にするときは新しい土を使用し、樹液に注意しながら丁寧に行う
  • 挿し木後のポインセチアは明るい日陰で管理し、乾燥しないように水やりをして発根したら新しい土に植え肥料を与える
デリケートなポインセチアを挿し木で増やすには、さしほを優しく清潔に扱うことが大切です。ご紹介した剪定や植え替えも実践できれば、挿し木から育てたポインセチアも数年は成長し続けられますよ。 東京寿園ではポインセチア以外の記事もたくさん掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。