様々な用途に使われる胡蝶蘭ですが、中でも「上場祝い」は特に胡蝶蘭が選ばれることが多いでしょう。しかし、上場すること自体のハードルが高く、件数がそう多くないため、上場祝いに胡蝶蘭を贈った経験がない人がほとんどだと思います。
企業にとって上場する日は、非常に大きな記念となる晴れの日です。
その大切な日に、マナーを弁えない胡蝶蘭の贈り方をしては、今後の取引にも影響を与えかねません。胡蝶蘭を選ぶには、大きさ、色、立て札、贈るタイミングなど、押さえておくべきポイントがあります。
そこでこの記事では、
- 企業にとって上場することの意味
- 胡蝶蘭が上場祝いに向いている理由
- 上場祝いで胡蝶蘭を贈るときのマナー
- 上場祝いの胡蝶蘭の相場と贈るタイミング
についてご紹介します。
上場祝いの胡蝶蘭は、法人間の信頼関係と取引実績を示し、今後の円滑な事業運営にも影響する大切な贈り物です。しっかりマナーを押さえて、お祝いの気持ちを伝えましょう。
【上場】とは何?
胡蝶蘭の贈り方の前に、まずは【上場】とは何なのか、それが企業にとってどんな意味があるのかを知っておきましょう。
【上場】とは、企業が発行する株式を証券取引所で売買が出来るように、証券取引所がその資格を与えることです。全ての株式会社が証券取引所で売買できるのではなく、非常に厳しい審査を経て認められた企業だけが、上場する資格を得られるのです。
上場にはパターンがある
上場にはいくつかのパターンがあります。
特に注意しなければならないのは、市場変更のパターンです。場合によっては、胡蝶蘭を贈れないパターンもありますので、取引先の法人がどの上場パターンなのか、しっかり確認しましょう。
新規上場(株式公開)
新規上場とは、株式会社が発行する株式を自由に譲渡できるようにすることです。新規上場することで、自由に株の売買が行われるようになり、企業は大きなメリットを得ます。初めて上場を果たしたお祝い事として、胡蝶蘭を贈るのに相応しいでしょう。
東証プライムに上場
東証プライムとは、東京証券取引所の3つある市場区分の中で、最も厳格な審査基準を採用している市場です。東証プライムに上場できれば、超一流企業の証となり、企業の信頼性と知名度は大きく高まります。こちらも胡蝶蘭を贈るのに相応しいと言えます。
上場する市場変更
証券取引所に上場している株式は、全て市場区分に所属しています。その所属している市場区分を移動することを「市場変更」と言います。
この「市場変更」には2つのパターンがあり、胡蝶蘭を贈る際には注意が必要です。
1つは、企業の業績が上がり、今まで所属していた市場区分から、更に上の市場区分へ移動する場合です。この場合は企業にとってはランクアップになるため、胡蝶蘭を贈ってお祝いするのに相応しいでしょう。
もう1つは、上記とは逆のパターンです。例えば、業績悪化や不祥事などで、企業が上場維持基準を満たさない場合は、上場廃止となります。その後、
新たに元の市場区分からランクダウンした市場区分に再上場した場合、その企業にとってはお祝い事ではないので注意しましょう。ランクダウンの場合は、胡蝶蘭を贈らないのが一般的です。
上場祝いに胡蝶蘭を贈る理由
上場祝いのフラワーギフトに胡蝶蘭を贈ることは、受け取る企業、贈る企業の双方に大きなメリットがあります。受け取る側は、胡蝶蘭の数の多さが取引先の数を表すため、法人としての信頼性と取引実績をアピールすることが出来ます。贈る側の企業も、胡蝶蘭に立て札をつけ、自社の名前を出すことにより、上場企業との関係性を示すことが出来ます。そのため、胡蝶蘭は上場祝いに人気があるギフトなのです。
胡蝶蘭の花言葉がとても縁起が良い
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」、「純粋」などがあります。
これから上場企業として新しいスタートを切ろうとしている企業にとって、とても縁起の良い花言葉ですね。今後の会社の繁栄を願って贈るのにぴったりな花です。
見た目がとても豪華で華やかなので会社の信用をアピールできる
胡蝶蘭は一輪、一輪が大きく、形もしっかりしている花であるため、とても豪華で華やかに見えます。特に3本立ち以上の胡蝶蘭は、高さも奥行きもあり、ギフトとして恥ずかしくないボリュームです。
予算の許す限り、豪華でボリューム感がある胡蝶蘭を注文することで、会社としての信頼感や安定感をアピール出来るでしょう。
少しの手入れで長くお花を楽しめる
胡蝶蘭はお手入れが簡単でありながら、花が長持ちすることが魅力の一つです。水やりは10日に1回ほどでよく、環境が良ければ1ヶ月から2ヶ月、花を楽しむことが出来ます。直射日光が当たらない明るい室内で、冷暖房の風を避けた場所に置けば、オフィスビルの中でも長く綺麗な胡蝶蘭が見られます。
上場祝いで胡蝶蘭を贈る時のマナー
上場祝いに贈る胡蝶蘭を選んだら、花以外のことにも気を配りましょう。
立て札とラッピングは花を引き立てる大事なアイテムです。ラッピングに使われるのは、ラッピング用紙とリボンの2種類です。まずは、面積を大きく占めるラッピング用紙を先に選んでから、その色に合うリボンを選びます。普段は花屋さんにお任せしがちなラッピングも、ご自身で色を選ぶと確実です。
立て札を必ず付ける
法人間のフラワーギフトで、重要な役割を果たすのが「立て札」です。どこからの贈り物なのか、一目で分かるように必ず付けましょう。立て札は、訪れた人の目に付きやすいため、自社と取引先の信頼関係を示す大切な役割を果たします。
ラッピングやお花の色に注意をする
ラッピングは、胡蝶蘭をより豪華で華やかに引き立てるのに、とても重要な要素です。上場祝いとして胡蝶蘭を注文する時には、ラッピングにも気を配りましょう。ビジネスシーンのお祝いでは、胡蝶蘭の色は白が定番です。白の胡蝶蘭であれば、避けたいラッピングの色は淡い色。
白を引き立てるために、ラッピングは濃い色を選ぶと間違いないでしょう。特におすすめの色は以下の色です。
赤 |
胡蝶蘭の白に赤いラッピング用紙は紅白でおめでたい印象を与えます |
紫 |
濃い紫は昔から高貴な色として使われています |
ピンク |
ピンクは人目を引く華やかさがあります |
コーポレートカラー |
取引先か自社のコーポレートカラーが濃い色ならいいでしょう |
上場祝いに贈る胡蝶蘭は、大輪の白を選ぶと間違いありません。企業にとって上場とは、社史に残る大切な記念の日です。そのような新たな門出の日には、白の清潔感が最も相応しいと言えます。
上場する日程を事前に確認しておく
企業が上場する日程は、「日本取引所グループ」のサイト内で、「新規上場会社情報」が公式に発表されています。
胡蝶蘭を贈る際には、まずこちらで正しい上場日を確認しましょう。その上で、先方に胡蝶蘭を贈りたい旨を伝え、ご希望される場所と日時に配送します。
上場祝いで胡蝶蘭をプレゼントする場合の相場
上場祝いの胡蝶蘭の相場は3万円から5万円が一般的です。ただし、特に深くお付き合いがあったり、長年の取引がある場合には、5万円以上ということもあります。
3本立ち |
最も人気がある3本立ち。相場は3万円〜4万円 |
5本立ち |
迫力ある花姿の5本立ち。相場は4万円〜5万円 |
グレードを上げる場合 |
3本立ち、5本立ちの相場価格に1万円〜2万円プラスすると、同じ本数でも、よりグレードの高い種類が選べます。花の大きさ、花数が増えて、他社の胡蝶蘭と差を付けることが出来ます。 |
上場祝いは滅多にない大切なお祝いの日です。
取引先との関係性と相場を理解した上で、グレードを上げる必要はないか、念のため上司に確認しておくと安心です。
上場祝いに胡蝶蘭を贈るタイミング
基本的には上場する当日の午前中がベストなタイミングです。ただし、企業によってはお祝いの式典やパーティーなど、イベントの計画があり、胡蝶蘭を受け取りたい場所が会社だとは限りません。ホテルでの式典やパーティーの可能性もあります。
事前に正確な上場日を調べた上で、先方に胡蝶蘭をお祝いで贈りたい旨を伝えましょう。その上で、送り先やご希望される日時を伺って、手配するのが親切です。沢山の胡蝶蘭やギフトが届くとなると、対応する側も事前の準備が必要です。手配する側も丁寧な対応を心がけると好印象です。
上場祝いに胡蝶蘭を贈る時の立札とメッセージの書き方
お祝いの胡蝶蘭には、立て札かメッセージカードをつけます。一般的にはどちらか1枚ですが、両方つけたい場合は有料になる、という花屋さんもあります。ここでは立て札の書き方と、カードにメッセージを記入する場合の例文をご紹介します。
上場のお祝いの立札の書き方
立て札に書くのは以下の3つです。
- お祝いの言葉(朱赤) (例)祝 東証プライム上場/御祝/祝
- 贈り主の会社名/肩書き/個人名(会社名だけでも可)
- 送り先様の会社名/肩書き/個人名(会社名だけでも可)
③の送り先様の会社名は省くことも出来ます。
立て札で最も大切なことは、会社名や個人名を間違えないことです。一文字、一文字、しっかり確認して手配しましょう。
上場祝いのメッセージカードの書き方
メッセージカードには特に決まった形式はありません。しかし、ビジネスライクなメッセージよりは、これまでの努力を労うような、温かみのあるメッセージの方が、印象に残り喜ばれるのではないでしょうか。
【例文】
・東証プライムへの御上場 誠におめでとうございます
謹んで貴社のご発展をお祈りいたします
・株式公開を果たされましたことお祝い申し上げます
今後の益々のご発展をお祈り致しております
・株式公開おめでとうございます
ひとえに御社皆様の努力の賜物と敬服いたしております
今後ますますのご飛躍とご発展を祈念いたします
・この度は、東証スタンダードへの御上場 おめでとうございます
社員の皆様の努力が実を結ばれましたこと、心よりお祝い申し上げます
・東証グロースへの御上場 心よりお祝い申し上げます
まさに社員全員が一丸となって、努力を継続された賜物ですね
今後とも益々のご発展をお祈り致しております
上場祝いにおすすめできる胡蝶蘭を紹介
上場祝いの場合、気に留めておかなければならないことがあります。それは当日、御社だけではなく、多くの企業も同じように胡蝶蘭を贈るということです。
たくさん並んだ胡蝶蘭の中で、自社の胡蝶蘭が他社と比べて見劣りすることが無いように、予算が許す限り、グレードの高い胡蝶蘭を選ぶことをお勧めします。
白大輪胡蝶蘭5本立ち70輪程度(つぼみ数含む)
ひと鉢に70輪という大変豪華で大迫力な胡蝶蘭です。正に上場祝いのような特別な場面で、特に大切な取引先に祝意を表したい時に相応しいでしょう。同業他社とは差をつけたい、一目で豪華だと分かる鉢にしたい、という御社のニーズに応えられる胡蝶蘭です。
商品名 |
白大輪胡蝶蘭5本立ち |
価格 |
税込み 53,900円 |
輪数 |
70輪程度(つぼみ数含む) |
特徴 |
圧倒的な花数をつけた大輪
贈答用の5本立ち胡蝶蘭の中で一番人気の種類
特別な方へのお祝いとして最適
配送前に写真をお送りするので安心です |
白大輪胡蝶蘭5本立ち65輪程度(つぼみ数含む)
5本立ち65輪という大迫力のボリューム感は、周りとは差をつけたい時に選ぶべき一鉢です。上場祝いのような特別な場面で、特に大切な取引先に祝意を表したい時にはぴったりでしょう。その高級感と存在感は、周囲の胡蝶蘭と比較しても間違いのない品質です。
商品名 |
白大輪胡蝶蘭5本立ち |
価格 |
税込み 48,400円 |
輪数 |
65輪程度(つぼみ数含む) |
特徴 |
法人様に人気のボリュームある胡蝶蘭
特別な取引先に豪華にお祝いしたい時におすすめ
配送前に写真をお送りするので安心です |
白大輪胡蝶蘭3本立ち42輪程度(つぼみ数含む)
美しくバランスの取れた花姿の3本立ち胡蝶蘭は、上場祝いに贈りやすく法人様に人気の一鉢です。お祝いの気持ちを伝えるのに十分なボリュームと、上品で清らかな白い花は、新しい門出の日を迎えられる取引先に喜ばれることでしょう。
商品名 |
白大輪胡蝶蘭3本立ち |
価格 |
税込み 31,900円 |
輪数 |
42輪程度(つぼみ数含む) |
特徴 |
3本立ち胡蝶蘭の中で圧倒的な花数をつけた大輪胡蝶蘭
あらゆる用途に使いやすい、存在感があるボリューム
配送前に写真をお送りするので安心です |
みなさんが思うQ&A
よくあるご質問にお答えします。
Q上場祝いでタブーなギフトはありますか?
赤の胡蝶蘭がタブーです。赤から「火事」、「赤字」、「血」を連想するため、これからの飛躍を期待する上場祝いにはふさわしくないでしょう。上場祝いには白い胡蝶蘭が最もいい選択です。
Q.上場祝いで胡蝶蘭を贈るのに1番人気の色はなんですか?
1番人気の色は白です。白い胡蝶蘭は清潔感と品格がある見た目だけではなく、「真っ白な状態からのスタート」という意味も込めれています。上場祝いのギフトには白が一番向いています。
Q,上場祝いのお返しに胡蝶蘭を贈るのは変ですか?
お返しであればミディサイズの胡蝶蘭がおすすめです。大輪サイズの胡蝶蘭は「お祝いする側が贈るもの」、というイメージが強いため、お返しの用途で贈ると大袈裟に感じられるでしょう。どのような場面でも「お返し」であれば,ミディサイズで気持ちは伝わります。
取引先が上場した!上場祝いに胡蝶蘭を贈るタイミングとマナーを紹介まとめ
ここまで、上場祝いに胡蝶蘭を贈る理由と、気をつけたいマナーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。この記事でお伝えしたことをまとめます。
- 上場とは企業にとって非常に大きな意味と節目の日
- 気をつけたい上場変更。胡蝶蘭を贈らないパターンがある
- 胡蝶蘭が上場祝いに向いている3つの理由と贈り方のマナー
- 気配りが大切な贈るタイミング
- 立て札とメッセージカードの書き方
上場とは簡単なことではなく、長く企業努力を重ね続けて、ようやく得られる資格です。日本には230万社を超える株式会社がありますが、上場を果たしている企業の割合は、わずか0.2%に過ぎません。件数が少ないため、多くの方にとって贈り方やマナーが分からず戸惑うかと思いますが、この記事のポイントを押さえれば大丈夫です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。