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冬を彩るポインセチア。植物初心者でもポインセチアをクリスマスに飾ったことがある方は多いのではないでしょうか。飾ったことがなくても、お店や街でいろいろな種類を見かけることは多いと思います。今回はポインセチアの種類について詳しく紹介します。 そこでこちらの記事では
ポインセチアは、メキシコが原産となので寒さには強くありません。本来は、温暖な気候を好む植物です。しかし、日本では、葉(正確には苞)の色が変化する冬以降が最も美しいので、冬に流通しています。
- そもそもポインセチアはどんな植物
- ポインセチアの花言葉
- ポインセチアの種類
- ポインセチアの育て方
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、ポインセチアの種類について知識が身に付きます。ポインセチアをお部屋に飾りたい方やプレゼントしたい方は、種類に悩まなくなるでしょう。 最後には寄せ植えについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:ポインセチアの育て方|室内栽培のポイントや冬越し方法まで
ポインセチアってどんな観葉植物なの?
冬に赤や黄色、白の葉を楽しめるポインセチア。冬を彩る人気の植物ですが、詳しくどんな植物なのか、知っている方は少ないのではないでしょうか。ポインセチアどんな管理をするのかについて紹介します。ポインセチアの基本情報
植物名 | ポインセチア |
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科名/属名 | トウダイグサ科トウダイクサ属(ユーフィルニア属) |
学名 | Euphorbia pulcherrima |
和名 | ショウジョウボク(猩々木) |
原産地 | メキシコ |
一見花に見える鮮やかな苞が特徴的な観葉植物
ポインセチアは、一見花に見える鮮やかな苞が特徴的な観葉植物です。本物の花は、色づいた苞の中心部に小さな花を咲かせます。観葉植物なので、基本的には室内で育てることが重要です。クリスマスフラワーとも呼ばれる
ポインセチアはクリスマスフラワーとも呼ばれています。ポインセチアは日本へは明治20年に渡来しており、赤と緑の鮮やかな葉色から、クリスマスをイメージすることができるため「クリスマスフラワー」と名付けられました。そのイメージは現代でも持たれているので、12月になると店頭を賑やかに飾る鉢物の定番となっています。名前の由来はアメリカ大使の「ポインセット」
ポインセチアの名前の由来はアメリカ大使の「ポインセット」です。1825年、ポインセットがメキシコ在住中に自生種を発見し、アメリカに持ち帰りました。その後、ヨーロッパへ渡り品種改良が行われ。葉色や大きさなどの異なった品種が生まれています。その品種は1000〜1500種類あると言われている
ポインセチアが属するトウダイグサ属(ユーフォルビア属)は、世界に約2,000種が分布していると言われています。その中でも、多肉植物として栽培される種を除いた1,000~1,500種類はポインセチアに近い品種です。葉の色や大きさなど品種によって様々
ポインセチアは品種改良が盛んだったヨーロッパにおいて、数多くの種類があります。葉の色や大きさなど品種によってさまざまです。葉の色は赤だけでなく、黄色やピンク、白、複色など部分的に色が違うこともあります。葉の大きさも大きなものから小さなもの、尖ったりカールしていたりたくさんあります。色によって持つ意味が異なる
ポインセチアはクリスマスフラワーとも呼ばれています。クリスマスカラーの「赤・緑・白」の色を持っているためです。 クリスマスカラーの色にはそれぞれ意味があります。- 赤色:キリストの流した清らかな血の色
- 白色:純潔
- 緑色:エバーグリーンで永遠の命や愛
ポインセチアの花言葉
ポンセチアの花言葉は、数多くありますが有名なものは以下の3つです。- 祝福
- 聖夜
- 幸運を祈る
祝福
ポインセチアの花言葉は「祝福」です。クリスマスフラワーにふさわしい花言葉を持っています。聖夜
ポインセチアは原産地であるメキシコでは「ノーチェ・ブナ(聖夜)」と呼ばれています。この聖夜とは、キリストが誕生した日の夜のことをさしているそうです。メキシコでの別名から「聖夜」の花言葉が名付けられました。幸運を祈る
ポインセチアは「幸運を祈る」の花言葉を持っています。「祝福」「聖夜」に引き続き、縁起の良い花言葉です。キリストやマリア様を思わせる花言葉は、冬のプレゼントに喜ばれるでしょう。ポインセチアの風水効果
ポインセチアをせっかく飾るなら、風水が気になりませんか。ポインセチアの風水効果について解説します。エネルギー活性化
ポインセチアは「エネルギー活性化」の風水効果があるとされています。風水では、赤色は燃える火をイメージしており、活力や生命力のパワーがあると信じられています。ポインセチアにはさまざまな品種がありますが、赤色のイメージが強いので、「エネルギー活性化」の花言葉になったのでしょう。家族の気を整えてくれる
ポインセチアをリビングに置くと、家族の気を整えてくれるとされています。リビングは人が集まる場所なので、気のバランスを保ちにくい場所です。ポインセチアの周囲に活力を与える風水効果によって、家族の気も明るい方向に改善に向かいます。結果的に、ポインセチアは家族の気を整えてくれるわけです。エネルギー活性化の風水効果は、寝室や書斎などの落ち着く場所とは相性が悪いので注意してください。ポインセチアの種類の見分け方
ポインセチアには1,000~1,500の種類があるとされています。その種類の見分け方を解説します。葉の色や柄で見分ける
ポインセチアの種類は、葉の色や柄で見分けることができます。それぞれの種類は葉の色や柄が似ていても、わずかに違っていたりまったくことなっていたりするので、注意深く見ることで見分けることができるでしょう。株の大きさや葉の形状で見分ける
ポインセチアは株の大きさや葉の形状で見分けることができます。種類によって葉が大きかったり小さかったりカールしていたりするので、葉の形にも注目すると見分けやすいかもしれません。代表的な赤いポインセチアの種類一覧
代表的な赤いポインセチアの種類を一覧で紹介します。ユーフォルビア・プルケリマ
ユーフォルビア・プルケリマはグァテマラに自生するポインセチアの原種です。園芸品種同様に、原種のポインセチアも苞が赤く色付くのは花の時期だけで、花期以外は緑葉の低木の状態です。アイスパンチ
アイスパンチは、赤い苞の中心にぽインク色の斑が入るポインセチアです。斑の入り方には個体差があるので、好きな模様を選ぶ楽しみがあります。鮮やかな姿から、多くの方に人気のある種類ですが、夏の高温多湿に弱いので夏越しが難しいでしょう。ウインターローズ
ウィンターローズは、苞が縮れて重なり合うことでバラのように見えるポインセチアです。苞の色は赤・白・白にピンクの斑など複数の種類があります。アトラ
アトラは、苞がフラットに広がるブライトレッドが特徴的なポインセチアです。生育が比較的簡単で初心者向きです。アトランティックアーリーレッド
アトランティックアーリーレッドは、小さめの苞が密に展開するポインセチアです。枝分かれも多いので小さな鉢や大きな鉢で育てても見栄えが良くなります。イタリアンレッド
イタリアンレッドは苞が大きく、見栄えの良いポインセチアです。ポインセチアそのものの持ちが非常によいので、初心者におすすめの種類。スタンダード仕立てなどにも使用されます。チャンピオンレッド
チャンピオンレッドはオークリーフ品です。輸送中の傷みが少ないので、流通に適したポインセチアと言えるでしょう。フェラーラ
フェラーラは、枝が太くて苞は大きく深みのある赤色が特徴的なポインセチアです。株はV字型に成長するので、株姿も美しい特徴があります。プリマレッド
プリマレッドは枝分かれや根張りがよいポインセチアです。株はV字型に成長するので、かっこいい姿になります。ポインセチアの持ちも長いです。タイタン
タイタンは、鮮明で深く美しい赤色のポインセチアです。苞の表面にシワが入りにくいので、より明るい印象を持ちます。分子性のよいV字の株に育つため、非常に見栄えが良いです。マグマレッド
マグマレッドは、濃い赤色にシワがよる苞が特徴的なポインセチアです。濃い赤色を好む方は、マグマレッドを選ぶとよいでしょう。ピンク系のポインセチアの種類一覧
ピンク系のポインセチアの種類を一覧で紹介します。プリンセチア
プリンセチアは2009年にサントリーフラワーズ株式会社によって、品種改良されたピンク色のポインセチアです。プリンセスのような華やかなピンク色から、プリンセスの「プリン」とポインセチアの「セチア」を組み合わせて、プリンセチアと呼ばれています。非常に美しいピンク色で、人気があるポインセチアの種類です。ミラピンク
ミラピンクは、柊のような葉の形をしたピンクと緑のコントラストが美しいポインセチアです。ピンク以外にも赤や白のミラシリーズもあります。ジュリア
ジュリアは淡いピンクがアクセントのポインセチアです。苞に細かな濃いピンクの斑点が入ります。クリスマスフィーリングスピンク
クリスマスフィーリングスピンクは、上品なピンク色の苞を持つポインセチアです。分枝性がよく、間延びしにくくまとまりがよいので、育てやすいでしょう。マースピンク
マースピンクは、濃すぎない落ち着いたピンク色が人気のポインセチアです。上品なピンクはインテリアとしても人気があり、苞にもシワが寄りません。ビジョン・オブ・グランデール
ビジョン・オブ・グランデールは淡いピンクとベージュ色の苞が優しい色合いの珍しいポインセチアです。サーモンピンクのような色合いは、ピンクの中でも珍しくおしゃれなポインセチアを飾りたい方におすすめ。白・黄色系のポインセチアの種類一覧
白・黄色系のポインセチアの種類を一覧で紹介します。レモンスノー
レモンスノーは鮮やかなイエローが特徴的なポインセチアです。そのイエローは人工的に彩色しているのではと思うほど。矮性でコンパクトな品種です。プリメーロホワイト
プリメーロホワイトは、やや黄色の入ったホワイト系のポインセチアです。低い位置から枝分かれして、枝が折れにくい特徴があります。プレミアムポーラー
プレミアムポーラーは、黄色みがかった白系ポインセチアです。早生品種でコンパクトに育つので、小さめのポインセチアを好む方に人気があります。キャンディミント
キャンディミントは、黄色がかったライムグリーンの色合いが魅力的なポインセチアです。爽やかな雰囲気で人気があります。クリスマスビューティーライム
クリスマスビューティーライムは、とてもきれいなライム色が特徴的なポインセチアです。寒さには弱いので、気を付けてください。クリスマスフィーリングスホワイト
クリスマスフィーリングスホワイトは、やや黄色みがかった白系のポインセチアです。薄めの黄色が好きな方におすすめです。アラスカ
アラスカは美しい白のポインセチアです。雪のように真っ白のポインセチアをぜひ楽しんでください。アルビナ
アルビナはアラスカ同様に美しい白のポインセチアです。鉢植えのプレゼントに人気があります。ゴールド
ゴールドは、珍しいゴールドカラーの豪華なポインセチアです。華やかな植物が好きな方におすすめです。柄が特徴的なポインセチアの種類一覧
柄が特徴的なポインセチアの種類を一覧で紹介します。プリメーロジングルベル
プリメーロジングルベルは鮮やかな白斑入りのポインセチアです。赤い苞に雪が散りばめられたような色合いが特徴的。赤と白のコントラストが美しく人気があります。モネアーリー
モネアーリーはユニークな霜降り模様の苞が特徴的なポインセチアです。ピンクにも見える赤色は美しくも個性的です。スペルバグリター
スペルバグリターは、赤とクリームのマーブル模様が特徴的なポインセチアです。不規則に入るマーブル模様が人気です。マースマーブル
マースマーブルは黄色の葉に薄い赤色が葉脈に沿って入るポインセチアです。可愛らしい印象があり人気があります。クリスマスビューティーマーブル
クリスマスビューティマーブルは、マースマーブルよりも濃く赤色が入るポインセチアです。濃淡がはっきりしています。プレミアムアイスクリスタル
プレミアムアイスクリスタルは鮮やかなローズ色の中透け斑が魅力的なポインセチアです。比較的栽培がしやすい品種です。ちょっと変わっているポインセチアの種類一覧
ちょっと変わっているポインセチアの種類を一覧で紹介します。ジェスターレッド
ジェスターレッドは苞が細く厚みがあり、上向きに展開するポインセチアです。苞が上を向くので、まさに花のような雰囲気を持っています。シャーベット
シャーベットはライムグリーンが特徴的なポインセチアです。分枝性に優れてまとまりもよい人気の品種です。カルーセルピンク
カルーセルピンクは苞がピンク色でフリル状になるポインセチアです。華やかさと大人っぽさを持っています。鉢植えのプレゼントに人気です。ココマーブル
ココマーブルは乳白色の苞にピンクの斑が入るポインセチアです。色づく部分が大きく非常に美しい人気の品種になります。ポインセチアの基本の育て方
ポインセチアの種類を色々知ると、育て方について気になりませんか。いざ育てるときに困らないように育て方について見ていきましょう。水やりの方法は季節によって異なる
ポインセチアの水やりの方法は季節によって異なります。本来は寒さに弱い植物であり、冬は休眠期です。そのため、冬は水やりは控えめにして与えることがポイント。土が乾燥して4~5日後くらいに与えるくらいにしましょう。基本的には室内の明るい場所で管理するようにする
基本的には室内の明るい場所で管理するようにしてください。暗い場所では、生育が上手くいかないので、日差しの入る明るい場所で育てます。直射日光が当たる場合はレースカーテンで光を和らげてください。用土には有機質の培養土を与える
用土には有機質の培養土を与えましょう。腐葉土や堆肥を混ぜ込んだ土で育てることで、しっかりとした根が伸びて育ちます。生育期に入る前に切り戻し剪定する
ポインセチアは生育期に入る前に切り戻し剪定をしてください。剪定に必要なもの
剪定に必要なものは切れ味のよいハサミです。剪定の手順
剪定の手順は、細い枝を優先的に剪定して風通しをよくするように剪定してください。剪定する時はゴム手袋を着用して樹液で手がかぶれないようにする
ポインセチアはトウダイグサ科の植物なので、白い樹液に触れると手がかぶれる可能性があります。剪定する時はゴム手袋を着用して樹液に触れないようにしてください。1〜2年に一度植え替える
ポインセチアは1~2年に一度植え替えてください。植え替えをしないと根詰まりをして生育が悪くなるので注意しましょう。なるべく剪定後の生育期中に植え替えるようにする
植え替えは、剪定後の生育期中に行うとよいです。植え替えは、どうしても根痛みの原因になるので、生育期間中であれば回復が早いです。冬は生育緩慢なので、このタイミングで根が傷むと枯れる恐れがあります。気を付けてください。植え替えに必要なもの
- 一回り大きな鉢
- 観葉植物の土
- 底石
- 鉢底網
植え替えの手順
- 一回り大きな鉢に鉢底網を敷く
- その上から網が隠れる程度に鉢底石を入れる
- 土を鉢の2/3程度入れる
- ポインセチアを植える
- 回りに観葉植物の土を入れる
苞が綺麗に色づくように短日処理する
ポインセチアを春から育てている方は、秋以降にポインセチアの苞が綺麗に色づくように短日処理をしましょう。短日処理とは
短日処理とは、一日に受ける太陽光(光)が12時間よりも少なくする処理です。短日処理の方法
ポインセチアの場合は、夕方5時くらいから段ボールや黒い布を被せて、翌日の朝8時ころに取り外して光を浴びさせる処理になります。この処理を夏以降に約2か月続けることで葉が綺麗に色づきますが、途中で12時間以上光が当たり続けると失敗するので気を付けてください。【世界に一つ】様々な種類のポインセチアを一つの鉢に寄せ植えしてみよう
ポインセチアは注意して植え替えれば寄せ植えを作ることができます。ポインセチアの寄せ植えについて紹介します。鉢植えすることで色んな種類のポインセチアを同時に楽しめる
ポインセチアを寄せ植えすることでいろんな種類を同時に楽しめます。飾るスペースも節約できる
ポインセチアの寄せ植えは、限られたスペースでもたくさんの植物を楽しめるメリットがあります。植物を一鉢ずつ並べるには広いスペースが必要です。しかし、寄せ植えであれば、それぞれの鉢やポットから植物を取り出して、大きめの鉢にまとめて植えることができます。植物同士をくっつけるので、省スペースでポインセチアを含めた植物を楽しむことができるでしょう。赤と白など、クリスマスにぴったりの組み合わせも
ポインセチアには赤色や白色などのカラーも豊富なので、クリスマスにぴったりな組み合わせができます。クリスマスに楽しめる園芸として寄せ植えはおすすめです。ポインセチアの寄せ植えの方法
ポインセチアの寄せ植え方法について紹介します。寄せ植えは短日処理が終わったポインセチアに対して行う
ポインセチアの寄せ植えにおすすめの時期は短日処理が終わった11月頃です。短日処理とは、ポンセチアの苞を色付かせるのに必要な作業のこと。光に当たる時間よりも光が当たらない時間が長いようにした処理を約2ヶ月続けます。この短日処理によって、初めてポインセチアの苞は色付くので、この作業が終わってから植え替えをしてください。寄せ植えに必要なもの
- ポインセチア
- 寄せ植え素材としての植物
- 鉢
- 鉢底石
- 鉢底網
- 観葉植物の土
寄せ植えの手順
- 用意した鉢に鉢底網を敷く
- その上から網が隠れるように鉢底石を入れる
- 観葉植物の土を2/3ほど入れる
- ポインセチアや寄せ植え素材の植物を一緒に植える
- 土を入れる
【まとめ】ポインセチアの種類はたくさん!品種ごとの特徴から基本の育て方まで徹底解説
ここまでポインセチアの種類について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- ポインセチアはメキシコ原産のトウダイグサ科トウダイグサ属の寒さに弱い観葉植物
- ポインセチアの花言葉は「祝福」「聖夜」「幸運を祈る」
- ポインセチアの種類は、アイスパンチ・ウィンターローズ・アトラ・プリンセチア・ミラピンク・ジュリア・レモンスノープリメーロホワイト・プレミアムポーラー・モネアーリー・マースマーブル・シャーベット・ココマーブルなど
- ポインセチアの育て方は「明るい室内で管理する」「寒さや直射日光に当てない」「水やりは土が乾いて4~5日後」「肥料を与えない」