アンスリウムの茎が伸びすぎた!対処法からケアのポイントまで解説

アンスリウムの茎が伸びすぎた!対処法からケアのポイントまで解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

緑のハート型の葉っぱが魅力的なアンスリウム。種類も豊富で、インテリアグリーンとして人気のある観葉植物です。ただ育てていて「アンスリウムの茎が伸びすぎて、どうしていいか分からない」と困った経験はありませんか?実は、アンスリウムの茎を伸ばしすぎることで、成長の妨げになることがあります。 そこで今回の記事では
  • アンスリウムの特徴をおさらい
  • アンスリウムの茎を伸ばしすぎるのは大丈夫?
  • 伸びすぎたアンスリウムは株分けする
  • 株分けした後の管理方法
  • アンスリウムのよくあるトラブルと対処法3選
について解説していきます。最後まで読んでいただけたら、アンスリウムの茎が伸びすぎて困っているという悩みを解決できますよ。是非、最後までご覧ください。

観葉植物のアンスリウムの特徴をおさらいしよう

まず本題に入る前に、アンスリウムの特徴について、おさらいしておきましょう。これから、アンスリウムを育ててみようかなと思っている方は、是非、参考にしてください。

アンスリウムの基本情報

植物名 アンスリウム
科名/属名 サトイモ科/アンスリウム属
学名 Anthurium
和名 オオベニウチワ
原産地 熱帯アメリカ~西インド諸島
アンスリウムの原産地は、熱帯アメリカ~西インド諸島です。開花期は5月~10月頃です。暑さには強いですが、寒さには弱く最低温度が10℃以上の環境で管理します。

南国風で存在感もあり人気の観葉植物

アンスリウムは、艶のある緑の葉と、赤やピンクなどの仏炎苞(ぶつえんほう)とのコントラストが美しいです。南国の雰囲気を思わせる佇まいで、お部屋に置くとひときわ存在感があります。

綺麗な仏炎苞が特徴的

アンスリウムの特徴は、何といっても赤やピンクなどに色づく仏炎苞(ぶつえんほう)です。仏炎苞は花と思われがちですが、実は花ではありません。実際の花は、突起になっている部分で肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれます。仏炎苞は、肉穂花序を守る役割をしています。

初心者にも育てやすく人気の観葉植物

アンスリウムは耐陰性があるため、室内で育てる観葉植物として人気が高いです。また丈夫で育てやすいため、初心者にもおすすめの観葉植物です。

種類は多種多様で葉っぱを楽しむ品種もある

アンスリウムは、種類が豊富なのも人気の理由です。中には仏炎苞ではなく、葉っぱを楽しむ品種もあります。ここでは、代表的な品種を3品種紹介します。
  • アンスリウム・ロイヤルチャンピオン アンスリウムといえば、真っ赤な仏炎苞が思い浮かびます。ロイヤルチャンピオンは、厚みのある真っ赤な仏炎苞が特徴的です。これぞ、アンスリウムの王道という人気の品種です。
  • アンスリウム・フーケリー 原種のアンスリウムです。葉っぱは、縁が波を打っているような形をしています。フーケリーの仏炎苞はあまり目立たないので、葉を楽しむ品種です。
  • アンスリウム・クラリネルビウム 原種のアンスリウムです。緑の葉に、くっきりと浮き出た網目状の葉脈が美しいです。丸いハート型の葉は、ベルベットのような感触があります。フーケリー同様、葉っぱを楽しむ品種です。

アンスリウムの花言葉は花の色ごとに異なる

アンスリウムをプレゼントするときに気になるのが花言葉です。アンスリウムの全体的な花言葉は、「煩悩」「恋にもだえる心」ですが、花の色ごとに異なります。代表的な3色の花言葉を紹介していきます。是非、贈る時の参考にしてください。
  • 白のアンスリウムは、「熱心」 白のアンスリウムの花言葉は、「熱心」です。仕事、勉強、スポーツなど、熱心に何かに取り組んでいる方に贈ると喜ばれそうですね。
  • 赤のアンスリウムは、「情熱」 真っ赤なアンスリウムにぴったりの花言葉です。大切な方へあなたの熱い思いを届けるのにおすすめです。
  • ピンクのアンスリウムは、「飾らない美しさ」 真っ赤なアンスリウムのような派手さはないけれど、柔らかく包み込む美しさ。ピンク色にぴったりな花言葉です。女性へのプレゼントに最適です。

茎が伸びすぎたアンスリウムって大丈夫なの?

それでは、ここから本題にはいっていきます。茎が伸びすぎたアンスリウムは、そのままにしていて大丈夫なのでしょうか。

結論:茎の伸びすぎはアンスリウムが不安定になるためよくない

結論から言うと、茎の伸びすぎはアンスリウムが不安定になるためよくありません。また、茎が伸びているということは株全体も成長しています。鉢の中の根が伸びるスペースがなくなると、根詰まり、根腐れを起こす原因になります。

1年でボリュームが2倍くらいになるため適切な対処法をとる必要がある

アンスリウムは、生育旺盛なので1年でボリュームが2倍くらいに成長します。そのままにしておくと、以下の2つの問題が発生する可能性があるため、適切に対処する必要があります。

そのまま放っておくと茎が折れてしまうこともある

アンスリウムの茎が伸びすぎると、株が不安定になり鉢が倒れてしまいます。せっかく育っていた茎が折れてしまうこともあります。

栄養が行き渡らなくなり花が咲かなくなる可能性もあるので注意

アンスリウムが花を咲かせるためには、栄養が必要です。株が混みあうと栄養が行き渡らなくなり、花が咲かなくなる可能性があるため注意が必要です。

茎が伸びすぎたアンスリウムの対処法

では、茎が伸びすぎた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。次から詳しく解説していきます。

茎が伸びすぎたアンスリウムは株分けという方法で対処できる

茎が伸びすぎたアンスリウムは、株分けという方法で仕立て直すことで対処できます。株分けとは、根がついた状態で、植物をいくつかの株に分ける作業です。株分けをすることで、成長が悪くなった株をメンテナンスしたり、株を新たに増やしたりできます。

株分けでバランスを整えることができる

アンスリウムは、上へ上へと伸びる性質があり、成長すると不安定になりバランスが悪くなります。株分けをすることで、バランスを整えることができます。

株分けで見た目も整う

葉っぱが重なり合うと、葉っぱ一枚、一枚にしっかり日光が当たらないため光合成がうまくできなくなります。株分けは、見た目を整えるだけでなく、生育環境を整える役割を持っています。

株分けすることでアンスリウムを新たに増やすこともできる

株分けは、根をつけたまま、株をいくつかに分ける作業のことをいいます。株分けをすることで、アンスリウムを新たに増やすことができます。

伸びすぎたからといって茎を剪定してしまうと不恰好になる

伸びすぎたからといって茎を剪定してしまうと、不格好になってしまうことがあります。しかし、古くなった葉を残しておくと見た目が悪くなります。また、開花後の花を残しておくと、種をつけようと栄養をとられてしまいます。古くなった葉や、開花後の花は剪定を行います。

茎が伸びすぎているアンスリウムの株分けに挑戦しよう

ここからは、実際に株分けに挑戦していきます。まず、株分けをするのに適した時期はあるのでしょうか。確認していきましょう。

株分けに適した時期は5〜7月の生育期中

株分けに適した時期は、5~7月の生育期中です。根をいじることは、多少なりとも株にダメージを与えます。生育期に行うことで、株の回復が早くなります。生育期以外の真夏や真冬の株分けは避けます。

株分けと同時に植え替えもするのがベスト

アンスリウムを育てていると、根が広がりすぎて根が伸びるスペースがなくなり、根詰まりや根腐れを起こします。また、土の中の栄養分が減ってきます。そうなると、生育に悪影響を及ぼし枯れることもあります。株分けと同時に植え替えを行うことで、株のメンテナンス作業が同時にできます。

茎が伸びすぎているアンスリウムの株分けに必要なもの

アンスリウムの株分けに必要な8つのアイテムを確認していきます。事前に準備しておくと、スムーズに作業を進めることができます。ホームセンターなどで購入できるので、チェックしていきましょう。

茎が伸びすぎたアンスリウム

まず、茎が伸びすぎたアンスリウムを準備します。前日の水やりを控えることで、当日の作業がしやすくなります。

新しい用土

用土は、水はけがよく通気性のある土を準備します。アンスリウムの土という専用の用土が販売されています。また、市販の観葉植物用の土を使うときは、赤玉土やパーライトなどを混ぜることで、排水性を高めることができます。

植え替える用の鉢

分けた株に対して大きすぎる鉢はよくありません。根に対して土の量が多いと、根が土の中の水を吸収できず土が過湿状態になり、根腐れを起こす原因になります。株に合わせた適度な大きさの鉢を準備します。

鉢底ネット

鉢底ネットは、園芸店やホームセンターなどで購入できます。鉢底ネットを敷くことで、鉢底からナメクジなどの害虫が侵入するのを防ぐことができます。

軽石

鉢底に敷く軽石を準備します。園芸店やホームセンターなどで購入できます。鉢底に軽石を敷くことで、通気性、排水性をよくします。

清潔に消毒したハサミかナイフ

清潔に消毒したハサミかナイフを準備します。アンスリウムを切り分けるときに、刃に病気を引き起こすウイルスが付着していたら、病気が広がってしまうので注意が必要です。汚れたハサミやナイフは綺麗に洗い、熱湯消毒をしたり、消毒液に浸けたりして消毒しておきましょう。

割り箸などの細い棒

割り箸などの細い棒を準備します。アンスリウムの土をほぐすときと、株分け後に新しい土に植え付けるときに使います。細い棒を使うことで、根の中にもしっかりと土を入れることができます。

ジョウロ

株分けしたアンスリウムを植え付けたあと、最後にたっぷりと水やりを行います。

茎が伸びすぎているアンスリウムの株分けの手順

ここからは、アンスリウムの株分けを9つの手順に分けて解説していきます。

1.茎が伸びすぎたアンスリウムの株を鉢から抜き、根の古い土を落とす

伸びすぎたアンスリウムの株を鉢から抜き、根の古い土を落とします。根を傷つけないように優しくほぐしていきます。このときに、黒ずんでいたり傷んだ根があれば、切っておきます。

2.子株にする部分の根本を摘み、ナイフかハサミで切り分ける

子株にする部分の根元を摘み、ナイフかハサミで切り分けます。必ず、子株に根がついている状態で切り分けます。

3.鉢に鉢底ネットを敷く

鉢底の穴がしっかりふさがるように、鉢底ネットをカットし底に敷きます。鉢底ネットを敷くことで、鉢底から害虫が侵入するのを防ぎます。

4.軽石を2〜3cm入れる

ネットを敷いたら、その上に軽石を2~3cm入れます。軽石を入れることで、空気の通り道ができて、通気性をよくします。

5.新しく用意した用土を鉢の1/4ほどまで入れる

新しく用意した用土を鉢の1/4ほどまで入れます。

6.切り取ったアンスリウムの株をおく

切り取ったアンスリウムの株を置きます。株のその後の成長をイメージして、どこを正面にするかなどの配置を考えます。アンスリウムの上部が、鉢の上部から3cmのところにくるように調整します。

7.鉢に土を加え、割り箸で根元を突きながら入れ込む

鉢に土を加え、割り箸で根元を突きながら入れ込みます。アンスリウムの株が鉢の中央にくるように、株を持ちながら隙間に土を入れてきます。根の中にもしっかりと土を入れ込みますが、根を傷つけないように慎重に行います。

8.鉢の上部3cmくらいまで土を入れる

土は鉢の上部3cmくらいまで入れるのがポイントです。なぜ、スペースを空ける必要があるのでしょうか。

水やりの時に鉢から水が溢れないように多少スペースを空けておくのがポイント

水がとどまるスペースがないと、根元までしっかりと水が行き届きません。水やりの時に鉢から水が溢れないように、多少スペースを空けておくことが大切です。

根元までしっかりと水を与えるためのウォータースペースとも呼ばれる

この根元までしっかりと水を与えるためのスペースは、ウォータースペースとも呼ばれます。ウォータースペースが確保されていないと、水やりをしていても実際には水やりができておらず、水切れの原因になります。

9.鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりする

鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりを行います。その後、新しい根が出るまでは、半日陰の場所で管理します。

アンスリウムの株分け後の育て方

次に株分けしたアンスリウムの育て方を3つのポイントに絞って説明していきます。
  1. 水やり
  2. 置き場所
  3. 肥料

水やりの時は葉水までしっかり行う

アンスリウムは、熱帯地方原産のため、空気中の湿度が高い環境を好みます。水やりのときは、葉水までしっかりと行うようにします。

葉水でアンスリウムを元気にできる

アンスリウムを室内で育てていると、エアコンの風などで葉っぱが乾燥しやすく枯れる原因になります。葉水を与えることで、乾燥を防止します。また乾燥している環境だとハダニなどが発生しやすいですが、ハダニは水を嫌うので予防になります。葉の両面にしっかりと葉水を行います。

水やりは夏季は朝と夕方1回づつ、それ以外の季節は朝に行う

水やりは、夏季は朝と夕方1回ずつ、それ以外の季節は朝に行います。真夏の温度が高い時間帯に水やりをすると、鉢の中が熱湯状態になり、根にダメージを与えます。朝に水やりをして乾いているようなら、夕方の涼しくなった時間帯に行います。冬は生育が遅くなるので、土が乾いて2~3日経ってから水やりを行います。

直射日光の当たらない日陰で管理する

アンスリウムは、耐陰性がある植物です。しかし、ずっと日陰で育てていると、徒長したり株の元気がなくなります。直射日光の当たらない半日陰で管理します。

暑い時期の直射日光は葉焼けの原因

アンスリウムを元気に育てるためには、日光が必要ですが、真夏の直射日光は葉焼けの原因になります。葉焼けした葉っぱは元に戻りません。カーテン越しの柔らかい光が当たる場所に移動させます。

冬はなるべく室内で管理するようにする

耐寒温度が10℃なので、冬はなるべく室内で管理するようにします。ただ、冬の窓辺は外からの外気によってかなり冷え込むので、窓から離した場所に移動させます。また、暖房の風が直接当たらないように注意します。

肥料は夏に緩効性や遅効性のものを与えるのがおすすめ

アンスリウムの花を咲かせるために肥料は大切です。生育期の夏に、緩効性や遅効性のものを与えるのがおすすめです。粒状や固形のものを使うときは、株から少し離した場所に置きます。説明書を読んで使用量を守って使いましょう。生育の遅くなる冬は、肥料は与えません。
  • 緩効性肥料とは、肥料成分がゆっくりと溶けだし、製品によりますが1ヶ月から2ヶ月ほど肥料の効果が持続します。
  • 遅効性肥料とは、ほとんどが有機質の肥料です。与えてからしばらく時間が経ってから効果が出始める肥料です。緩効性肥料よりも効果が持続します。

アンスリウムの茎が伸びすぎる以外のトラブルと対処法

最後に、アンスリムの茎が伸びすぎる以外の3つのトラブルと対処法を紹介していきます。
  1. 葉っぱばかりになってしまう
  2. 葉の色が茶色く変色してしまった
  3. アンスリムが枯れてしまった

葉っぱばかりになってしまう

アンスリウムが葉っぱばかりになってしまう原因として、何が考えられるのでしょうか。

根腐れや肥料焼けの可能性が高い

原因として、根腐れや肥料焼けの可能性が高いです。根腐れとは、根が腐っている状態です。主に水やりのしすぎで、起こることが多いです。土の中に水が常にある状態だと、根が呼吸できなくなります。肥料焼けとは、肥料を与えすぎている状態のことをいいます。植物はまず、葉や茎を成長させようと肥料を吸収するので、結果葉っぱばかりになってしまいます。

ひと回り大きな鉢に植え替えて根っこのスペースに余裕を持たせる

土の状態が悪くなっているので、植え替えを行います。ひと回り大きな鉢に植え替えて根っこのスペースに余裕を持たせます。根っこの状態を見て、黒ずんだ傷んだ根は取り除きます。植え替えは、生育期に行うのがベストです。

葉の先が茶色く変色してしまった

葉の先が茶色く変色してしまった場合は、原因として何が考えられるのでしょうか。

根腐れの確率が高い

根腐れの確率が高いです。先ほどのように、水やりのしすぎで鉢の中が過湿状態になっていることが考えられます。

水やりの頻度や方法をしっかりと見直す

根腐れは、水やりのしすぎが原因であることが多いです。水やりの頻度や方法をしっかりと見直すようにしましょう。土の中も触って、乾いてから与えるようにし、鉢受皿にたまった水はその都度捨てるようにします。

アンスリウムが枯れてしまった

アンスリウムが枯れてしまった場合は、どのようなことが原因として考えられるのでしょうか。

重度の根腐れの可能性がある

重度の根腐れの可能性があります。このケースも、水やりのしすぎが原因であると考えられます。

根腐れした箇所を取り除き植え替えることで復活できるかも

鉢から株を抜いてみて、黒ずんで根腐れした箇所を取り除き植え替えを行います。水はけのよい土に植え替えて、直射日光の当たらない涼しい場所で管理して様子をみましょう。

アンスリウムの茎が伸びすぎた!対処法から育て方のポイントまで解説 まとめ

いかがでしたでしょうか。 今回の記事では、アンスリウムの茎が伸びすぎた場合の対処法として、株分けの方法を詳しく解説してきました。ポイントをまとめると
  • 茎が伸びすぎた場合は、株が不安定になるので対処が必要
  • アンスリウムの茎が伸びすぎた場合は、株分けをして仕立て直す
  • 株分け後は、水やり、置き場所、肥料の3つのポイントに気を付けて管理する
  • 茎が伸びる以外の葉っぱのトラブルは、根腐れの可能性が高い
  • 根腐れを起こした場合は、水やりの方法を見直し、植え替えを行う
以上の内容を説明してきました。アンスリウムの茎が伸びすぎた場合の対処の仕方が理解いただけたと思います。今回の記事を参考に、お気に入りのアンスリウムを長く楽しんでください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYOKOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。