多肉植物の熊童子(くまどうじ)の育て方!特徴からケアのコツまで解説

多肉植物の熊童子(くまどうじ)の育て方!特徴からケアのコツまで解説
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熊童子(くまどうじ)は、クマさんの手のようにふっくらした葉が魅力の多肉植物です。その愛らしい見た目と名前のユニークさから、多肉植物好きには定番のグリーンとなっています。今回はそんな熊童子について、もっと皆さんと情報を共有したいと思い記事にしてみました。 お届けする内容は、
  • 熊童子の基本情報
  • 熊童子の購入場所
  • 熊童子の育て方〜置き場所・水やり・土と肥料・植え替え
  • 熊童子の増やし方
  • 熊童子の寄せ植え

です。 熊童子の育て方を学びながら、その魅力を再発見するとともに、多肉植物全般に通じる基礎知識を深めていただけたら幸いです。是非最後までお読みください!

関連記事:多肉植物の育て方|初心者向けのケアからトラブルの対処法まで

熊童子ってどんな多肉植物なの?〜熊童子の基本情報〜

うぶ毛の生えた多肉質の葉が特徴の南アフリカ原産の熊童子。英名では「Bear's paw(熊の手)」とも呼ばれるようですが、一体どんな多肉植物なのでしょうか?まずは、その学名や見た目の特徴について深掘りしていきます!

学名はCotyledon adismithensisでコチレドン属の多肉植物

熊童子の学名は「Codyledon adismithensis、あるいは、「Cotyledon ladismithensisと表記されている場合もあります。いずれにしろ、ベンケイソウ科コチレドン属に分類される多肉植物です。ちなみに私たちに馴染みの深い熊童子という名前は流通名のようですね!

先端がギザギザしており熊の手のような見た目や産毛が特徴

熊童子という名前の由来は、熊童子の葉が、小熊の手に似た形状をしていることから名付けられました。5つに分岐した葉先のギザギザは熊の爪に見え、肉厚の葉に纏うふわふわとした産毛は熊の手のひらを想起させます。思わず触れてみたくなるかわいい姿形をしていますね。

ベル型のオレンジ色の花が咲く

熊童子は秋から冬にかけて、茎の先端から10cm程度花茎を伸ばし、ベル型(釣鐘型)の赤褐色や淡いオレンジ色の花を咲かせます。

熊童子はどこで買える?

熊童子の購入場所についてご紹介します。熊童子は南アフリカ原産の多肉植物ですが、手に取りやすい園芸品種が流通しているので、私たちにとって身近なお店や通販でも気楽に購入ができますよ!

園芸店やホームセンターなどで購入できる

一番身近なところでは、お住まいのエリアの園芸店やホームセンターなどで熊童子を購入することが出来ます。園芸店やホームセンターでは、3月〜5月ごろにかけて熊童子が入荷されることが多いようです。最近では、ダイソーセリアなどの100均でも、ごく稀に熊童子の姿を見かけるようになってきました。そういった幸運に巡り合ったら、ここぞとばかりに即ゲットをおすすめします!

楽天やアマゾンなどの通販でも手軽に買うことができる

熊童子を通年でいつでも購入できるのは、楽天やアマゾンなどの通販サイトです。2号くらいの鉢のものが700円〜3000円前後で販売されていますね。普段貯めているポイントなどを使って気楽に購入できるのは有り難いです!

ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリではお買い得なことも

熊童子は、ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリでも気軽に購入することが出来ます。特段プレミアム価格が付いているわけでもなく、1000円前後の低価格で取引されているケースが目立つようです。フリマアプリでは、熊童子が種で売られていることもありますよ!

熊童子を選ぶときのポイント

熊童子を選ぶとき、どの苗を選ぶかで、今後の生育の難易度が変わってきます。遺伝的に弱い苗を選んで買ってしまうと、どれだけ頑張って育てても、なかなか元気に育て上げるのは難しいみたいです。

葉っぱがぷっくりとしていて、株の根元がぐらついていないもの

熊童子の葉がぷっくりしているものは、上手に葉の中に水分や養分を蓄えている証。元気なものが多いのも納得です。 また株元がぐらついているものは、根付きの悪い証です。根が土に根付いていなかったり、根腐れを起こしているケースも想定されるので、そういった苗を選ぶのは避けたほうが良さそうです。苗を選別する際は、熊童子の株を手で触ってみて、ハリのある葉かどうかを確かめ、株元がぐらつかないものを選ぶのが得策のようですね!

葉と葉の間があきすぎておらず詰まっているもの

熊童子の葉の間隔があきすぎているものは、日光をしっかり浴びておらず、徒長を起こしていることが想定されます。反対に葉と葉の間隔がぎゅっと詰まったものは日差しをしっかりと浴びて育っている証。今後の生育においても、徒長を起こしにくい性質を持った苗であることが多いようですよ。

葉先が茶色いことがあるが成長過程で自然と消えていく

熊童子の葉先が赤〜茶色になるのは、成長過程で起きる紅葉であるので、気にしなくて大丈夫です。いわば季節の風物詩で、秋も深くなると爪の部分が紅葉して赤みが強くなり、マニキュアをしたみたいに可愛くなります!

多肉植物 熊童子の育て方のポイント:置き場所

熊童子は典型的な春秋型の生育型の多肉植物です。春秋型とは、春と秋に生育期を迎える植物のこと。熊童子の置き場所や日光の当て方も、この春秋型という生育方法を意識すればコツが掴めますね!

【基本】日当たり・風通しが良い場所に置く

熊童子は、日当たりがよく、風通しがいい場所で元気に育つ傾向があります。特に生育期の春と秋は、屋外でしっかりと直射日光に当てて育てるようにしましょう。 熊童子は高温多湿が苦手で、夏場の蒸れには特に注意が必要になってきます。水はけが悪くなってきたり、葉が萎れてきているようであれば、サーキュレーターを使って風通しの良い環境を整えてあげるのが効果的ですね!

耐陰性があるが、日照不足は徒長の原因にになるため注意

熊童子の葉と葉の間隔があきだして、締まりのない見た目になっていたら、それは日照不足で徒長を起こしているのかもしれません。熊童子は耐陰性があるため、日照不足が原因ですぐに枯れてしまうことはないですが、美しく育てようと思ったらよく日に当てて育ててあげることが大事です。 特に生育期の春と秋にはしっかりと日光に当てるようにし、冬の日差しが弱い時期にも、日当たりのいい窓辺などに置いて、しっかりと直射日光に当てて育ててあげるといいでしょう。

夏は暑さや蒸れは葉が落ちる原因になるため風通しの良い明るい日陰で管理

春秋型の熊童子は夏になると、根の活動が鈍くなり、葉っぱが黄色くなったり、葉が落ちることがあります。この現象は、熊童子が株元にエネルギーを蓄えて、根本から枯れてしまわないようにするための生存戦略によるものです。 高温多湿下でその傾向が顕著になるため、葉を落とさずに育てるためには、出来るだけ涼しい環境で蒸れを起こさずに熊童子を休ませてあげる必要があります。それまで屋外で育てていた方も、梅雨入りごろには熊童子を室内に取り込み、日陰で休ませてあげるようにするといいでしょう!

耐寒性はやや弱いため、冬は5℃以上を保てる場所に置く

熊童子は多肉植物の中では、比較的耐寒性が弱い傾向があります。冬は5℃以上の気温が保てる室内の日の当たる場所に置きます。中には霜に当たっても平気だという方もおられますが、春以降の順調な生育を考えれば、出来るだけ暖かい場所に置いておくことに越したことはありません。

雨ざらしの場所は避けた方が良い

熊童子を屋外で育てている方は、雨に対してシビアな対策を取らないという方もおられるでしょう。事実、大方の季節では、少々の雨に打たれても熊童子は元気に生育するケースが多いようです。 問題となってくるのは、高温多湿の梅雨〜真夏の時期にかけて、熊童子が雨に晒されることです。ただでさえ湿度の高い環境下で、雨水が鉢に溜まると、容易に根腐れを起こし、熊童子が枯れてしまうことも想像に難くないでしょう。 夏場に関しては室内で育てるのがベターですが、どうしても屋外で育てたいという方は、ビニールシートをかけて雨除けをするなどの対処が必要になってきますね!

多肉植物 熊童子の育て方のポイント:水やり

熊童子の水やりの方法は、下記のような春秋型の生育方法に則って、季節ごとに水やりの頻度や量を調整してあげるのがうまく育てるコツです!典型的な多肉質の葉の中に、水分や養分を豊富に蓄える熊童子は、そこまで多くの水分を必要とはしないようです。詳しく水やりの方法を見ていきましょう!

生育期である春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与える

熊童子が生育期である春と秋は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりのお水を与えてあげます。土の表土の乾き具合がつかめないという方は、鉢の重みで乾き具合を確かめる方法をおすすめします。水分が減ってきたら鉢が軽くなるため、熊童子が水切れを起こしていることが分かります。

夏はほぼ断水し、葉が萎れてきたら朝夕に土の表面が濡れる程度を与える

真夏は熊童子の根の活動が鈍くなる時期です。ほぼ断水状態を意識し、葉が萎れてきたら涼しい朝か夕方にコップ1杯程度の水を与えるようにします。水やりの頻度としては、月に2回程度が目安となりますね。

冬は半月〜1ヶ月に1回、土の表面が濡れる程度を与える

熊童子が休眠期を迎える冬は、夏と同じように断水状態を心がけ、カラカラに乾燥させてからコップ1杯程度のぬるま湯を与えるようにしましょう。水やりの頻度は、月に1、2回程度が目やすです。

根腐れを防ぐために土が1週間以上湿っている状況にはしない

熊童子は高温多湿が苦手な多肉植物で、比較的根腐れを起こしやすい特徴があります。根腐れを防ぐには、適切な水分管理を怠らないこと。くわえて鉢のサイズを適切にすることが重要です。植え付けや植え替える際には、根の伸び具合を考慮して、根の張りが弱い場合は大きすぎない鉢に植えることがポイントになります。

多肉植物 熊童子の育て方のポイント:土

熊童子を育てる土選びのコツについてお伝えします。土は熊童子にとっての寝床であり栄養の吸収源。下記で説明するような条件を具えた土を選ぶと、熊童子も居心地良く育ってくれるでしょう!

絶対条件として水はけと通気性の良い土を使用する

熊童子を育てる土は、水はけと通気性、適度な保水性を具えたものを選ぶといいでしょう。蒸れに弱い性質を持つ熊童子にとって、水はけと通気性は特に大事な要素となってきます。適度に水がはけることで、古い水分を流すとともに、空気の入れ替えが頻繁に行なえるようになります

市販の多肉植物専用土を使うのがおすすめ

水はけ・通気性・適度な保水性のバランスが整っているのが多肉植物専用の用土です。市販の土でも、古いものや土が湿っているものが売られている場合があるので、よく確認してから購入するようにするといいでしょう。

自作する時は、小粒の赤玉土か鹿沼土2:軽石2:腐葉土2の割合がおすすめ

多肉植物の生育に慣れている人は、用土を自分でブレンドしてみるのも良いでしょう!おすすめのバランスは、小粒の赤玉土or鹿沼土2:軽石2:腐葉土2の割合です。土は種類によって性質が異なるので、バランスよく配合するためには最低3種類以上の土を混ぜ合わせることを意識しましょう!

多肉植物 熊童子の育て方のポイント:肥料

熊童子の肥料の与え方についてお伝えします!一般的に、多肉植物は肥料を与えなくても育つと言われていますが、熊童子の場合はどうなのでしょう?具体的に見ていきます!

熊童子は比較的に肥料がある環境を好む

熊童子は多肉植物の中では比較的肥料を好む性質があります。とはいえあくまで他の多肉と比べて、比較的好むという範疇です。下記で説明するように適切な時期に適切な量を与えるように心がけましょう!

生育期の春と秋に液肥か置き肥を施す

熊童子に肥料を与える時期は、春と秋の生育期です。それぞれの時期に、薄めに希釈した液体肥料を月に1度与えるか、緩効性肥料を置き肥する形で施肥します。

休眠期に肥料を与えるのは避ける

休眠期の夏と冬は肥料を与えるのを避け、水やりも程々にし、熊童子を休ませてあげるようにします。休眠中に、熊童子の葉が落ちるのは、エネルギーの消費を抑え株元に栄養を蓄えているからで、肥料が足りなくて枯れているわけではないです。

多肉植物 熊童子の育て方のポイント:植え付け・植え替え

熊童子の植え付け・植え替えの方法についてお伝えします。熊童子の植え替え・植え付けは時期を誤らなければさほど難しくありません。植え替えに必要な園芸道具が揃っていない人は、これを機に可愛いアイテムを揃えてみるのも良いかもしれませんね!

熊童子は苗を購入して鉢植えで育てるのが一般的

熊童子は小さい苗(ポット苗やプラグ苗)の状態で購入して、鉢植えに植え替えて育てるのが一般的です。

1〜2年に1回植え替えが必要

鉢植えで育てる熊童子は、鉢の中という限定されたスペースで育てるため、1〜2年に1回の植え替えが必要です。植え替えにおけるメリットは、
  • 古い根をカットし新しい元気な根の発根を促すこと
  • 根の絡まり(根詰まり)を解消し呼吸を促すこと
  • 根腐れを解消すること
  • 新しい土に植え替えることで、水はけをよくするとともに、生育に必要な微量成分やミネラルを補給すること
などが挙げられますね!

適期は3月〜5月、9月〜11月の生育期の時期

熊童子の植え付け・植え替えの適期は、生育期の春と秋です。生育期に植え替えると、熊童子の発根を促しやすく、土との活着がスムーズに行えます。よく土に根付いた熊童子は、根からの水分や栄養の吸収がスムーズなので、その後の生育も楽になりますよ!

植え替えに必要なもの

  • 多肉植物用の土
  • 園芸ばさみ(アルコール消毒する)
  • 土入れorスコップ
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 新しい鉢(根の発根が著しい場合はひと回り大きな鉢)
  • 割り箸

植え替えの手順

熊童子の植え替えの手順を説明します。

①:鉢に鉢底ネット、鉢底石の順に敷く

鉢底ネットを鉢底が隠れる大きさにカットし鉢底に敷きます。鉢底石は市販のものや、庭や河原の砂利石でもOK。鉢底石を鉢底ネットが隠れるくらいに敷き詰めます。

②:土を鉢の1/3 程度まで入れる

土入れやスコップを使って、新しい土を鉢の1/3程度入れます。

③:苗を抜き出し、根の土を優しく揉み解す

古い鉢や買ってきたばかりのポット苗から苗を優しく抜き出します。土をふるい落とし、古い根や黒ずんだ傷んだ根があれば、はさみでカットします。短く切り揃えてあげて、よく乾燥させると、元気な根が発根しやすくなります

④:新しい鉢の中央に置いて、間を土で埋めて馴染ませる

新しい鉢を土の真ん中に置き、土を被せていきます。上まで土を入れたら、割り箸を使って鉢の縁をつつき、根と土の隙間を埋めて馴染ませてあげます。

⑤:半日陰で管理して、1週間〜10日後に水を与える

植え替えてすぐは根が発根していないので、水やりはしません。1週間〜10日ほど土に馴染ませてあげてから少量の水やりを開始します。

熊童子の増やし方

熊童子の株の増やし方について説明します。増やした熊童子の株は、別の鉢に寄せ植えしたり、大切な友人・恋人への贈り物としても最適ですよ!

熊童子は挿し木と葉挿しで増やすことができる

熊童子は、カットした茎から発根させて増やす挿し木という方法と、葉っぱから発根・発芽を促して増やす葉挿しという2種類の増やし方があります。

適期は3月〜4月、9月〜10月の生育期

熊童子の繁殖の適期は、熊童子の生育期です。生育期に行うことで、根が発根しやすく、土に植え替えたあとの活着もスムーズになります。

葉挿しは発根率が低いため挿し木で増やすのが一般的

他の多肉植物では一般的な葉挿しも、熊童子では発根率が低く難しいですが、無理なわけではありません。ただし挿し木で増やす方が発根・活着が楽ちんです。

挿し木の手順

熊童子の挿し木の手順について説明します!

①:熊童子の葉を3〜4枚程残し茎を5cm程カットして挿し穂を作る

葉を3〜4枚残した熊童子の茎を5cmの長さでカットします。下葉は無駄な蒸散を防ぐために切り取っておきましょう。葉を取る際には、「ひねるように・回しながら」を意識すると取りやすいですよ。

②:切り口を数日乾燥させる

挿し木で株を増やす際に最も大事な工程が切り口を乾かすことです。よく乾かすことで細菌の繁殖を抑え、かつ発根を促すことができます。

③:小さめの鉢に挿し木用の土を入れる

小さめの鉢(ポットだと植え替えやすい)に挿し木・刺しめ用の土を入れます。または、赤玉土(小粒)でもよいでしょう。土選びのポイントは、肥料成分の入っていない、水はけのいい新鮮な土を使うことです。また、発根を待つ間の鉢は、頻繁に少量の水やりを行うので、土が乾きやすく根を腐らせにくい、小さめのポットを選ぶようにします。

④:割り箸で穴をあけ、挿し穂を土に挿す

土の真ん中に割り箸で穴をあけ、カットした挿し穂を土に挿します。切り口が痛まないように優しく挿し、土を指で軽く抑えて茎を安定させます。

⑤:半日陰の風通しの良い場所で休ませる

半日陰の風通しの良い場所に置き、休ませながら熊童子の発根を待ちます。発根まではおよそ2週間からひと月ほどかかります。

⑥:発根したら水やり開始

発根すると、鉢底から根が出ているのが見えたり、株のぐらつきが少なくなります。そうなったら水やりを開始します。最初は霧吹きで吹きかける程度の少量の水やりで構いません。子株がある程度大きく成長したら、土が乾いてからコップ1杯程度の水を与えるようにします。次の生育期までに順調に成長していたら、ひと回り大きな鉢に植え替えてあげて、普通の生育方法に切り替えてあげます!

熊童子は寄せ植えできるの?

多肉植物が好きな人は、寄せ植えが好きで可愛がっているという人も多いのではないでしょうか?ここでは、熊童子と一緒に植える他の多肉植物の選び方や寄せ植えの適期などについてご紹介します!

同じ春秋型の多肉植物と寄せ植えをするのがおすすめ

熊童子を寄せ植えするときは、同じ春秋型の多肉植物を選ぶようにするといいです。というのも、生育型によって季節の水やりや管理方法が異なるため、生育型を統一した方が管理がしやすいのです。

適期は3月〜6月、9月〜11月ごろ

寄せ植えの適期は、成育期の3月〜6月と9月〜11月です。休眠期の夏場と冬は寄せ植えには不向きな時期です。

ある程度寄せ植えを楽しんだら、成長のために別の鉢に植え替えた方が良い

寄せ植えする際は、プラグ苗やミニ多肉植物のような小さい苗から始めていくのがやりやすいかと思います。その後、各々の多肉植物で成長差が生じてきたら、大きくなりすぎた株は寄せ植えとしてのバランスが悪くなるので、別の鉢に植え替えて育てたり、挿し木・葉挿しにして育て直してあげるようにします。

おすすめの組み合わせ

熊童子と相性のいい寄せ植えの組み合わせを紹介します!ご紹介するのは、単独で育てても魅力のある人気の多肉植物ばかりです。寄せ植えしていて仔が増えたり、大きくなりすぎたら、植え替えるのも良いですし、もっと大きな寄せ植えにしたり、繁殖を楽しんだりしてみるのもおすすめです。

熊童子×クラッスラ

クラッスラ属の多肉植物は園芸品種が豊富なため、熊童子に合う性質や見た目のものも数多くあります。特におすすめは同じ春秋型の「紅葉祭り」、「静の舞」などですね。赤みがかかったフォルムはアクセントになりやすく、熊童子との相性もバッチです!

熊童子×天錦章

アドロミスクス属の天錦章は、小魚のヒレを伸ばしたようなぷっくりとした葉が個性的な春秋型の多肉植物です。葉が取れやすく葉挿しに向いているので、熊童子の鉢に天錦章の葉を置いておくだけで勝手に寄せ植えになってくれるでしょう。

熊童子×ガステリアリリプターナ

ガステリア リリプターナ(小亀姫)は、剣のように伸びた鋭い葉がシャープな印象を持っていて、可愛いタイプの熊童子との相性もバッチリです!群生しやすいので、増えすぎたら別の鉢に植え替えて育ててあげるといいでしょう。

熊童子×パーティードレス

エケベリア属のパーティードレスは春秋型の多肉植物で、秋が深まるとともに紅葉を始めます。パーティードレスのエレガンスな雰囲気は、熊童子にはない魅力を補ってくれて相性抜群です!

熊童子の種類や品種を紹介

熊童子の変種や、熊童子と同じベンケイソウ科コチレドン属の園芸品種についてご紹介します。コチレドン属の多肉植物は個性的な名前のものばかりで興味が尽きませんね。

熊童子錦

熊童子錦は、熊童子の斑入りの園芸品種です。白い斑が入るタイプと黄色い斑が入るタイプがあります。白い斑入り種はやや耐陰性が弱いため、室内で育てるのに苦労するかもしれません。見た目の特徴は、斑入りなところ以外は特に変わりません。

子猫の爪

子猫の爪は熊童子の変種で、熊童子同様ぷっくりとした葉に産毛が生えた人気の多肉植物です!熊童子よりも小型で、爪の数も少ないのが特徴。高温多湿に弱く、耐寒性に弱い特徴などは熊童子と同じです!育て方も特に変わりません。

聖塔・白美人

聖塔(白美人)は、細長い葉が厚い白粉に覆われた大変美しい多肉植物です。ピンク色の葉先がキュート。熊童子のように開花期には釣鐘型(ベル型)の花が見られます!白粉は触ると取れやすいので扱いには注意が必要です。

輪廻

輪廻も先ほどご紹介した聖塔のように、白粉に覆われた長い葉を持ち、葉先を赤く染めて釣鐘型の花を咲かします。白粉は触ると取れやすいので扱いには注意が必要です。

多肉植物の熊童子(くまどうじ)の育て方!特徴からケアのコツまで解説のまとめ

いかがでしたか?今回は熊童子の育て方や増やし方、寄せ植えの仕方についての情報をお届けしました。今回の記事のポイントをまとめると
  • 熊童子はベンケイソウ科コチレドン属の多肉植物
  • 熊童子はユニークな爪とうぶ毛の生えた肉厚の葉を持ち、開花期にはオレンジ色のベル型(釣鐘型)の花を咲かせる
  • 熊童子を選ぶときは、触ってみて葉にハリがあり、株元がぐらつかないものを選ぶ
  • 熊童子は春秋型の多肉植物。春と秋にしっかりと日光に当て、水分と肥料を適切に与える
  • 春と秋に生育期を迎える熊童子は、夏の高温多湿と冬の寒さに弱いので、この時期は室内の生育に切り替える
  • 熊童子を育てる土は水はけと通気性のいいものを選ぶ
  • 熊童子は1〜2年に一度のペースで植え替える
  • 熊童子は挿し木で増やすことができる
  • 熊童子を寄せ植えするときは、一緒に植える植物も生育型の同じ春秋型の多肉を選ぶ
  • 熊童子に代表される、ベンケイソウ科コチレドン属の多肉植物は、個性的な名前の園芸品種が多く面白い
でしたね。熊童子は見た目と名前がユニークで、SNSでも映えること間違いなし。熊童子が気になった方は、是非購入&育成を検討してみてください! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。