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鋭い葉先で円形や細長いフォルムなどさまざまな種類があるアガベは、育てやすく人気の多肉植物です。近年おうち時間が増えたこともあり多肉植物は人気が高く、100均でも販売されています。多肉植物が人気の一方でアガベは高値で取引されており、値段がなぜ高いのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は
- アガベの値段はなぜ高いのか
- アガベの中でも値段が高い品種
- アガベの人気はなぜ高いのか
- アガベの人気の品種
- アガベが買えるところ
アガベってどんな植物?
アガベは先端が尖った肉厚な葉を放射状に展開する多肉植物です。耐寒性・耐暑性があり乾燥にも強いため、管理がしやすく初心者でも育てやすく人気があります。アガベになぜ高い値がつき人気があるのかを知る前に、まずは特徴について知っておきましょう。メキシコを中心にアメリカ大陸に分布する多肉植物
アガベはメキシコを中心としたアメリカ大陸に自生する多肉植物です。葉の縁や先端にトゲがあり、ワイルドなシルエットが特徴。自生地のアメリカなどでは最大4mに成長する一方で、生育スピードは遅いため大きく育ったアガベは希少価値が高く価格も上がります。アガベは日本でも育てやすく、お庭のシンボルグリーンとしても人気です。基本的にアガベは数十年に1度花を咲かせますが、開花後は枯れてしまいます。世界中に様々な品種が存在する
アガベは世界中にさまざまな品種があり、変種などを含めると900種類以上あるともいわれています。そのため同じアガベでも種類によって葉の形や厚みも異なり、さまざまな表情が楽しめるのも魅力です。アガベの魅力にハマった方の中には、たくさんの種類を栽培しているコレクターもいるほど。アガベの品種が多いというだけでも、人気の理由が少しわかる気がしますね。観葉植物としてだけでなくテキーラやシロップの原料になる
アガベは観賞用としてだけでなく、お酒の原料としても利用されています。有名なのは「ドンフリオ」や「パトロン」という銘柄で販売されているテキーラで、使用するアガベの大きさによって値段も変わるそうです。他にもハチミツよりも甘く、サラッとしているアガベシロップの原料にもなっています。アガベはなぜ高い?〜値段が高い理由〜
アガベは小さいものなら100均でも購入できる場合もある一方で、基本的には他の多肉植物と比べるとお値段がやや高い植物です。そこで気になるのが値段がなぜ高いのかという点。アガベの値段はなぜ高いのか、気になる理由を5つご紹介します。①:交配がたいへん
アガベの値段がなぜ高いのかというと一つ目の理由は、交配が大変であることです。アガベは生命力が強い一方で、成長速度は遅い植物。そのため交配して成長させるのに時間がかかります。種から育てるにも成長するまでに3年ほどかかり、さらに増やすのに5年はかかる植物です。これを踏まえてとくに値段が高くなるアガベの特徴をご紹介します。新品種や個体数が少ないものは高値で取引される
アガベにはたくさんの品種がある分、希少な種類は高値で取引されます。新品種や個体数が少ないものは交配するのにさらに時間がかかり、数も多く作れません。そのため貴重な品種となり、価格は高くなってしまうというわけです。希少な品種にはグレーとブルーが混ざった葉を持つ「ベネズエラ」や、葉色が白っぽいのが特徴の「ドラゴントゥース」などがあり価格が高くなります。斑入りのものは値段が高い傾向がある
新品種や個体数が少ないものだけでなく、葉に白やクリーム色の模様が入った斑入りのアガベも値段が高い傾向にあります。斑入りにもさまざまあり、縁が白っぽくなっているものや葉の中央に模様が入っているもの、斑が黄色いなどデザインも豊富。中でももっとも希少で高価なのは、ピンクの斑が入ったアガベです。ピンクの斑入りアガベはなかなかお目にかかれないため、極上斑とも呼ばれています。②:増やすのが難しい
アガベがなぜ高い値段がつくのかというと2つ目の理由は、増やすのが難しいところ点です。交配が難しいのと同じく、成長速度が遅いアガベは増やすのも難しく大量に生産することが困難です。アガベを増やすのが困難な理由を詳しく解説します。輸入後に発根するのは6割に満たないことも
アガベは輸入されるものが多い一方、そのうち発根するのは6割に満たないことも。輸入されたアガベが発根しにくい原因は、根をカットして輸送されるためです。根をカットするのは植物防疫法の関係で、土を持ち込まないようにするために実施されます。 ただでさえ成長スピードが遅いアガベは健康な状態で輸送されても根をカットされているため、発根させるところから始めなければなりません。そのため流通するまでにさらに時間がかかるというわけです。増やすのに特殊な技術が必要になる品種もある
アガベは子株を外して株分けという方法で増やすやり方やもありますが、品種によっては特殊な技術を必要とするものもあります。たとえば淡いブルーの葉が特徴のアガベ・カンテは種を取って土に撒くか、株をカットして株分けする胴切りという方法で発芽させて増やすしかありません。 どちらも簡単に増やせる方法ではなく、2年管理してようやく3本程度に育ちます。このようにアガベは品種によっても増やすのに時間と技術が必要なため、自然と価格も上がるというわけです。③:輸入にコストがかかる
アガベの値段がなぜ高いのか気になる3つ目の理由は、輸入にコストがかかる点です。品種が多いアガベは輸入されたものも多く流通しています。輸送費がかかるのはもちろん、大きさや品種によっては買い付け原価がかかるのも、輸入にコストがかかる原因です。それぞれ詳しく解説します。サイズが大きくなるとコストがかかる
アガベを輸入する際は大きさによって輸送費が異なるため、当然ながら大きな品種であるほどコストがかかるため、輸入量も少なくなります。そのため成長した大きなアガベを輸入する機会が少なくなり、日本で増やす機会も減るのが値段が高い理由の一つです。アガベの新品種は買い付け原価が高くなっている
アガベは新品種ほど買い付け原価が高くなっているため、希少なものは値段に付加価値が付けられています。ただし新品種のものは買い付け原価が高くなる一方、新種が流通して年数が経過すると価格が落ち着き下がる場合も。そのため以前は高価だった種類でも、今は手が届きやすい値段になることもあります。④:長い時間経っても姿や大きさが変わらない
アガベの値段がなぜ高いのか気になる4つ目の理由は、長い時間が経っても姿や大きさが変わらないことです。値段が高くなる理由ではありますが育てる側からすると最初の状態を保てるため、管理がしやすいメリットでもあります。なぜ姿や大きさが変わらないと値段が高くなるのか、具体的に解説します。成長が遅い=買った時の綺麗な状態保たれることから高級種とされる
先ほどもお伝えしたようにアガベは成長が遅い多肉植物のため、買ったときの美しい状態を長い時間保てます。基本的なケアをすればトラブルも少なく、大きさも同じ状態が続くため、成長に合わせて置き場所を変える必要も少なく済むでしょう。このように綺麗な状態を保てるため、アガベは高級種として価格が高い傾向にあります。成長が遅く、ある程度の大きさになるまで手間がかかることで値段が高くなることも
ある程度まで成長したアガベは値段が高い傾向。成長したアガベの値段がなぜ高いのかというと、生育が遅く大きくなるまでに長い年月と手間かけたケアが必要なためです。成長に時間がかかるため値段も高くなる一方で、購入後も同じ大きさで楽しめるため育てやすいという点はメリットでもあります。⑤:ブームで高い値段で売られている
アガベの値段がなぜ高いのか5つ目の理由には、多肉植物ブームも関係しています。ブームに合わせて価格が高くなるのはよくあることだと思われるかもしれませんが、悪い意味で値段が上がっている場合もあるため注意が必要です。適正な値段で購入できるよう、以下の点には注意しましょう。アガベの人気にあやかって増やした株を高値で売る業者が存在
多肉植物ブームでさらに需要が高まったアガベは、その人気にあやかって増やした株を高値で売る業者も存在します。たとえば簡単に増やせるアガベを通常よりも高い価格で販売したり、安くで購入したものを数倍もの高額な値段で転売している場合など、悪質なケースもあるため注意が必要です。 もちろん悪質な業者はごく一部で、流行に合わせて適正な範囲内で価格を上げている業者もあります。値段がなぜ高いのか納得できないときは、他のショップと比べてみるといいでしょう。一時的にバブルな値段がついている
多肉植物ブームで需要が高まり高い値段なのが当然という状態が続き、どんどん価格が上がる場合は一次的にバブルな値段がついていると考えていいでしょう。人気のため値段が上がる一方で買う人も増えていく状況をバブルと言い、現在のアガベがその真っただ中にいると考えられます。 しかしバブルは必ず落ち着くもの。希少な品種でない限り値段はそのうち落ち着くため、高くて手が出せない場合は少し様子を見てみるのもお得に購入する一つの方法です。アガベの中でも希少で値段が高い品種を紹介
アガベの中でも希少で値段が高い傾向にある品種をご紹介します。値段が高い分、購入するハードルは少し高めの一方で丈夫に育てられれば、観賞しながら特別な気分も味わえるでしょう。珍しいアガベをお探しの方は必見です。
アガベ・ピンキー
アガベ・ピンキーはもっとも入手困難といわれる品種で、多肉植物のコレクターも注目のアガベです。別名「王妃笹の雪A型 覆輪錦」と呼ばれており、葉の縁にできたA型の白い斑が特徴。くっきりとした美しい斑入りの葉と希少性から、30万円以上もの値段がついたこともあります。ただし高温多湿にはとても弱いため、梅雨時期は注意が必要です。アガベ・ユタエンシス
アガベ・ユタエンシスは原産地がアメリカのユタ州であることから名付けられたアガベです。細長くトゲに覆われた葉がワイルドで、力強さを感じられるデザインが特徴。成長につれて葉先のトゲを新たに出すため、大きくなるほど荒々しい雰囲気を感じられます。アガベ・ユタエンシスはかっこいい多肉植物をお探しの方におすすめのアガベです。アガベ・ホリダ 錦
アガベ・ホリダ 錦は海外でも希少な品種で、尖った刃先とくっきりとした黄色い斑入りの葉が特徴のアガベです。葉の縁には細かいトゲがありワイルドさがある一方で、気品ある雰囲気も感じられます。非常に希少なため小さいサイズでも数万円と高値で取引される品種です。アガベの人気はなぜ高い?
値段が高い傾向にあるアガベの人気は、なぜ高いのでしょうか。アガベの人気が高い理由は主に3つあると考えられます。アガベがブームになった理由は育てるうえでの楽しみ方の一つでもあるため、なぜ高い人気があるのかも要チェックです。①:丈夫で育てやすい
アガベの人気がなぜ高いのかというと、丈夫で育てやすいことが一つ目の理由です。アガベの丈夫さを具体的に解説します。丈夫で育てやすいため、多肉植物の入門編として人気
アガベは暑さや寒さに強く、丈夫で育てやすい多肉植物です。そのため多肉植物の入門編として、初心者にも人気があります。加えて乾燥地域に自生することから、水やりの頻度も少なく済むため管理の手間も少ないというメリットも魅力です。枯れるリスクが少なく長い間楽しむことができる
アガベは日本のような四季がある気候でもある程度なら対応できる植物です。そのため暑さや寒さで枯れることも少ないため、長い間楽しめるでしょう。たとえばアガベは耐寒温度が0℃のため、温暖な九州地方であればお庭の植栽としても栽培できます。 このように管理の手間が少なく、丈夫な性質が人気の理由の一つです。②:フォルムや葉の形が魅力的
アガベの人気がなぜ高いのか2つ目の理由は、たくさんの品種があり種類によってフォルムや葉の形が異なるところです。アガベのさまざまな見た目が人気の理由を解説します。ボール状のフォルムから放射状のフォルムまで幅広く楽しめる
アガベは品種によってボール状のものや放射線状のフォルムなどさまざま。そのためワイルドな雰囲気やかわいらしいデザインなど、品種によって違った表情を楽しめるのも人気の理由といえます。ちなみにアガベは与える水分量によって葉が中心に寄り、ボール状に変化するものもありますよ。葉の先端のトゲや鋸歯はワイルドかつスタイリッシュ
アガベはほとんどが葉の先端に鋭いトゲが生えており、葉の縁についているものは鋸歯(きょし)とも呼ばれます。アガベの特徴である鋭い葉と、種類によって異なる葉色のバランスがスタイリッシュなのも人気の理由の一つです。③:栽培の奥が深い
アガベの人気がなぜ高いのか3つ目の理由は、栽培の奥が深いところです。アガベの栽培の魅力を解説します。栽培のよしあしが株姿に現れやすい
アガベは品種によって栽培のよしあしが、株姿に洗われやすい植物です。たとえばよりワイルドな見た目にしたい場合は日光にあたる時間を長くして、水やりの頻度を減らすなどの管理で株が引き締められます。アガベの同じ品種でもケアを少し工夫するだけで、株が期待に応えてくれるのは嬉しいですね。自分好みのスタイルに育てていくことができる
栽培のよしあしが株姿に洗われるアガベは、自分好みのスタイルに育てられるのも人気が高い理由の一つといえます。自分だけのアガベを作り上げることができるため、育てる楽しみも増やせるでしょう。アガベの人気の品種を紹介
人気が高いアガベの品種を7選ご紹介します。同じアガベではあるもののデザインが違うため、自分のお気に入りのスタイルがあるか探して見てくださいね。どれも人気な一方で大きさや葉の斑入りなどによって値段は異なるため、気になった品種を調べてみて比較してみると相場もわかりやすいでしょう。アガベ・チタノタ
アガベ・チタノタは肉厚な葉の縁にトゲがあり、バラのように開いた姿が特徴のアガベです。数多いアガベの中でもポピュラーで、入手しやすい品種。育てる気候によって葉のシルエットが異なり、さまざまな表情が楽しめます。株の大きさは直径30~90cmで、コンパクトながら荒々しいトゲはワイルドな印象です。アガベ・アテナータ
アガベ・アテナータは葉が肉厚な一方で、トゲがなく柔らかいのが特徴のアガベです。メキシコの一部の火山で自生しており、岩がある場所でも生える力強さがあります。細長い楕円形の葉が放射状に伸び、爽やかな印象もあり人気です。葉色は明るいグリーンや黄色や青色の斑入り、シルバーブルーのものなどがあります。高さは50cm~1.5m程度まであり0~2℃までは耐えられますが、アガベの中では比較的寒さに弱い品種です。アガベ・ホリダ
アガベ・ホリダは葉に光沢があり縁に細かいトゲがあるのが特徴のアガベです。成長するにつれて葉が茶褐色からアッシュグレーに変化します。トゲも大きくなるにつれて牙のように鋭くなり、よりワイルドな見た目で育てる人を飽きさせません。株の直径は30~60cm程度でコンパクトで、狭い空間にも飾れる品種です。アガベ・アメリカーナ
アガベ・アメリカーナはお庭のシンボルグリーンとしても人気の品種で、株の直径が最大3mにもなります。1枚の葉の長さも1.5mとインパクトがあり、青みがかったシルバーや斑入りなどさまざまなデザインも楽しめるアガベです。アガベ・アメリカーナは子株も出やすいため、株を増やしたい方にもおすすめの品種。冬でも氷点下にならない地域では日本でも地植えができるため、南国の雰囲気を出したい方はぜひ。アガベ・吉祥冠
アガベ・吉祥冠(きっしょうかん)は古くから日本に流通しているアガベで、光沢のある肉厚な葉と茶褐色のトゲが特徴です。名前の「吉祥冠」は幸福や幸運を意味します。株の直径は70cm前後で寒さにも強く-6℃まで耐えられるともいわれている、アガベの中でもトップレベルの丈夫さです。ただし霜には注意が必要なため、寒さ対策はしておきましょう。アガベ・雷神
アガベ・雷神は肉厚で青みがかったグレーの葉が特徴で、縁に赤いトゲがあるのが特徴です。株の直径は30~60cm程度でコンパクトなのも魅力。アガベは「神の花」とも呼ばれており、枯れる直前の数十年に1度だけ開花することが由来となっています。雷神の花は貴重で見ると幸せになると言われているため、運気を上げたい方にもぴったりですね。アガベ・笹の雪
アガベ・笹の雪は肉厚な葉の縁に、白いラインが入った神秘的な印象のアガベです。コレクターの間では「ペンキ」とも呼ばれており、白いラインの美しさで値段も変わります。株の直径は30~50cmでたくさんの品種と交配もされているため、葉の大きさがさまざまなのも魅力です。枯れる直前に淡いグリーンの花を咲かせます。アガベはどこで買える?
人気でお値段も安いものから高い品種まであるアガベは、どこで買うのがいいのか気になりますよね。一番身近な場所では100均がありますが、通販サイトで購入するのも手軽です。どこで買おうかお悩みの方に、アガベが買えるショップのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。安さを重視:ホームセンターや100均など
安さを重視するならホームセンターや100均がおすすめです。ホームセンターや100均は需要がある人気の植物を大量に仕入れるため、安い価格で購入できます。 ただし希少な品種をお探しの方は、目的のアガベが見つからない可能性も。加えて専門店ではないため栽培方法などの相談に対応してもらえないデメリットもあります。とはいえまずはポピュラーなアガベを育てたい方には、十分お得に買える場所といえるでしょう。品質を重視:園芸専門店や百貨店に入っている植物ショップ
品質を重視してアガベを買いたい場合は、園芸専門店や百貨店の入っている植物ショップがおすすめです。希少な品種が買えるかどうかはショップによって差がありますが、質の良いアガベを選んで仕入れるため品質重視の方は期待できるでしょう。園芸専門店のため栽培方法の相談も詳しく教えてもらえるのも魅力です。ただし品質重視のため、値段が安いものから高いものまでさまざまです。珍しい品種が欲しい:通販サイトやオークションサイト
珍しい品種のアガベが欲しい方は、通販サイトやオークションサイトがおすすめです。近くの園芸店に無かった希少な品種も検索して探せるため、時短でお気に入りのアガベを見つけられます。ただし実物が見られないため植物が届いてからイメージと違った、なんてことも。値段もサイトによって差があるため、相場を調べてから買うとトラブルなく購入できるでしょう。 初心者は可能であれば楽天やAmazon、有名な園芸店などの通販サイトで購入するのが安心です。通販サイトではポイント利用で安く買える場合もあるため、値段が高い品種も購入できるかもしれませんよ。一般に流通しづらい珍しい品種はオークションサイトで探すのがおすすめ
一般に流通しづらい珍しい品種は、オークションサイトで探すのがおすすめです。オークションサイトでは希少な品種が多く出品され、買い手が金額を決めることができます。そのため上手く使えれば、珍しい品種をリーズナブルな価格で買える可能性も。逆をいえば高額になる可能性もありますが、上手に使えるとお得なお買い物もできるでしょう。 ただしオークションも実物が見られないため、画像のみで状態を確認しなくてはなりません。可能であれば、出品者が信用できるのかも確認しておくと安心です。アガベを増やす方法
アガベは増やすことができる多肉植物です。値段が高いアガベを増やすことができれば、新たに買う必要もなくグリーンを増やせるでしょう。 アガベの増やし方はいくつかありますが、今回はメジャーな株分けと実生で新たなアガベを作る方法をご紹介します。株分けで増やす
株分けとは大きく成長した親株にできた子株を外して、植え替えて増やす方法です。健康なアガベは成長すると根元に子株を生やす植物。子株が成長するとクローンのように親株と同じフォルムになります。株分けはもっともメジャーで、簡単にアガベを増やせる方法です。株分けで準備するもの
株分けで準備するものは次のとおりです。- アガベ
- 子株用の鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 水はけのよい新しい土
- 清潔なハサミ
株分けの手順
株分けの手順をご紹介します。- 子株用の鉢に鉢底ネット→鉢底石の順に敷き、土を半分ほど入れる
- 親株についている子株をつまんで、軽く振って取り外す
- 子株についた古い土や傷んだ葉はカットする
- 新しい鉢の中央に子株を入れ、土を株元までかぶせる
- 発根するまで毎日水やりをする
実生で増やす
アガベは実生で増やすことも可能です。アガベを実生で増やすときの手順をご紹介します。そもそも実生とは
実生とは種から植物を増やす方法です。アガベの場合、種を入手するのが難しいといわれていますが、一部輸入されたもので増やすことは可能。ただし実生で増やすと大きく成長することもあり発芽率も低く、時間と手間がかかるため上級者向けの方法です。実生で準備するもの
実生で準備するものは次のとおりです。- アガベの種
- 殺菌剤
- 発根促進剤(メネデール)
- 鉢
- 用土
- ピンセット
- 鉢が入る容器
実生の手順
実生の手順が次のとおりです。- アガベの種を殺菌剤と発根促進剤を入れた容器に入れて、10時間浸す
- 鉢に用土を入れ、熱湯をたっぷりかける
- ピンセットで種を取り、土の上に押し付けるように置く
- 殺菌剤を入れた容器に鉢を入れ、3cmくらいまで水を入れる
【基本】アガベの育て方
最後は成長したアガベを長く丈夫に育てられるように、基本的な育て方をご紹介します。アガベを育てるときは置き場所や水やりはもちろん、肥料の与え方や定期的な植え替えも必要です。適切な育て方を実践して、見ごたえのあるアガベに成長させましょう。置き場所
アガベは明るい場所を好む植物です。ただし明るい場所に置くときの注意点もあります。日当たり・風通しの良い場所で管理する
アガベは風通しの良い明るい場所で管理しましょう。アガベはある程度の直射日光には強く、日光浴をすることで丈夫に育ちます。生育期では外に出してあげると元気な葉色になるでしょう。室内に置く場合は日当たりのよい窓越しがおすすめです。また風通しの良い環境も重要で、空気が滞ると生育できなくなることがあります。アガベを育てる場合は、明るい通気性の良い環境で管理しましょう。斑入りのものは葉焼けしやすいので注意
アガベは明るい場所を好む一方で、種類によっては葉焼けに注意が必要です。斑入りのアガベは直射日光に長い時間あたると葉が黄色く変色することがあるため、屋外で管理する場合は明るい日陰に移動するなど注意しましょう。真夏の直射日光は避けた方が良い
基本的にアガベは直射日光にも強い植物ではあるものの、時期によってはダメージを与える可能性もあります。アガベが直射日光に注意すべきなのは8月です。気温がもっとも高い8月はアガベの生育が緩やかになるため、この時期の直射日光は避けましょう。4月~7月、9月~10月は、ある程度の直射日光なら問題ありません。室内の場合はサーキュレーターを使って風通しを良くする
アガベは風通しが良い環境で呼吸ができるようになるため、室内で育てている場合はサーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させましょう。成長したアガベであれば直接風を当てても問題ありませんが、適度に風通しを良くするために首振りにしておくことをおすすめします。冬は日当たりの良い室内に置き5℃以上を保つ
アガベは暑さ寒さに強いものの、冬場は休眠期になり生育が緩やかになるため、温度管理は必要です。品種によって耐寒温度は異なりますが、5℃以上は保っておくようにしましょう。室内で管理する場合は冬でも日当たりの良い場所に置く一方で、窓辺は冷気が入りやすいため夜間は窓から離れた場所に移動するなどの工夫が必要です。水やり
アガベも水やりはたっぷりと与えるのが基本です。ただし時期によって与えるタイミングや量が異なるため、注意してください。春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与える
生育期である春と秋は土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。生育が活発な生育期はたくさんの水を必要とするため、水切れにならないようにします。ただし土の表面が乾燥しないうちに与え続けると根腐れを起こすため、乾燥と湿度のメリハリをつけて水やりをしてくださいね。夏は朝夕の涼しい時間に与え、水やりの頻度を落とす
気温が高い夏の水やりは朝夕の涼しい時間帯に与えましょう。真夏の日中に水やりをすると、鉢内の温度が上がり煮えてしまう可能性があります。根を傷めないためにも涼しい時間に水やりをしてくださいね。冬は断水気味に育てる
冬は生育が緩やかになり気温が0℃以下になると休眠期になります。そのため冬場は水をほとんど必要としないため、断水気味に育てましょう。アガベは乾燥地域に自生する植物のため、冬場は乾燥気味でも問題ありません。むしろ水を与えすぎると根腐れを起こすため、1ヶ月に1回の水やりでも十分です。用土
元気なアガベを育てるには土台となる用土も重要です。アガベに適した用土をご紹介します。水はけの良い土を必ず使うようにする
アガベは水はけの良い土で健康に育つため、排水性の高いものを使用しましょう。水はけが悪いと余分な水分は排出されず土内が過湿状態になり、根腐れを起こす可能性があります。多肉植物専用の土を使うと便利
土を作るのが面倒な場合や初心者は、多肉植物専用の土もおすすめです。多肉植物専用の土はホームセンターや園芸店で入手できます。配合する場合は赤玉土や鹿沼土をベースに作る
排水性の高い土を自分で作る場合は、赤玉土や鹿沼土をベースに配合しましょう。赤玉土も鹿沼土も水はけがよく適度な保水性と通気性があり、アガベに適した土で無臭のため室内で育てるのにもおすすめです。肥料
アガベは肥料がなくても成長できる植物です。しかし肥料を与えるとより丈夫に成長させることができます。肥料を与えるときの注意点は次のとおりです。生育時期の暖かい季節に与える
アガベには生育期の暖かい季節にのみ、肥料を与えましょう。このときも真夏の8月を避けた5月~7月、9月~10月の生育期に与えます。液肥や緩効性肥料を規定量より少なめに与える
肥料には水で希釈する液肥や固形タイプの緩効性肥料があります。どちらでも問題ありませんが、規定量より少なめに与えましょう。アガベは肥料がなくても育つため与えすぎると葉や茎が徒長し、不格好なシルエットになります。そのためアガベの肥料は必ず規定の量よりも少なめに与えるのがコツです。植え替え
アガベは生育がゆっくりな植物ではあるものの、定期的な植え替えは必要です。アガベの植え替え時期と注意点をご紹介します。適期は3月〜6月ごろの暖かい時期
アガベの植え替えに適した時期は生育期の前半である3月~6月がベストです。植え替えは少なからず根にダメージを与える作業のため、回復力のある生育期に行います。また植え替えでは古くなった根をカットすることもあるため、生育期の前半に行うほうが根付きやすくなるでしょう。反対に9月以降に植え替えをしてしまうと、休眠期までに根が育たない可能性もあります。アガベがトラブルなく冬越しするためにも、植え替えは生育期の前半のうちに済ませておきましょう。2〜3年に1回は植え替えを行うようにする
アガベは2~3年に1回は植え替えを行い、根と土環境を整えましょう。生育が遅いアガベも2~3年経過すると根が伸びるため、放置していると根詰まりを起こす可能性もあります。根詰まりを起こすと根が水分を吸収できなくなるため、最低でも3年に1回は植え替えをしましょう。【まとめ】アガベの値段はなぜ高いの?その理由から人気の品種まで徹底解説
今回はアガベの人気や値段がなぜ高いのか、理由を詳しく解説しました。 今回のポイントは- アガベの値段が高いのは交配や増やすことが難しく、輸送コストなどがかかるため
- アガベの中でも値段が高い品種には30万円以上の値がついたこともあるアガベ・ピンキーや小さいサイズでも高値で取引されるアガベ・ホリダ 錦などがある
- アガベは育てやすく栽培のよしあしが姿に出やすいため、好みのスタイルに育てることもできるため人気が高い
- アガベの人気の品種には育てる気候によってシルエットが異なるアガベ・チタノタやお庭のシンボルにもなるアガベ・アメリカーナなどがある
- アガベを安く買いたい場合はホームセンター、質を求める方は専門店、希少な品種を探すときは通販やオークションがおすすめ