アガベが病気かも!?よくある病害虫の原因から対処法まで徹底解説!

アガベが病気かも!?よくある病害虫の原因から対処法まで徹底解説!
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目次

ツンツンとした厚みのある葉が特徴のアガベは、メキシコ原産の人気の観葉植物です。樹液がテキーラの材料になる品種もあり、とげとげした見た目を鑑賞されていますよ。非常に丈夫で初心者に育てやすく、過酷な環境にも強いアガベですが、実は病気になってしまうこともあるんです。 丈夫な植物ほど病気だと気づいた時にはもう手遅れだったり、どういうケアをすればよいのかわからなかったり、なんて声もよく聞きますね。そんなお困りごとを解決したいと思いませんか? そこでこの記事では
  • アガベは病気になりやすい植物なの?
  • アガベによくある病気の種類
  • アガベが病気にかかる原因
  • 病気になった時の対処法
  • おすすめの殺菌剤、予防薬剤
についてくわしく解説していきます。病気以外のよくあるトラブルや、病気に強いアガベの品種についてもまとめましたので、ぜひ最後まで読んで元気なアガベを楽しんでくださいね。

アガベは病気になりやすい植物なの?

特徴的なとげとげのアガベを見たことはあるけれど、一体どんな植物なのか知らないことも多いはず。まずは基本的な情報と合わせて、病気になりやすい植物なのか理解を深めていきましょう。

アガベは比較的病気に強いが、環境次第では病気になってしまう

アガベはリュウゼツラン科アガベ属の観葉植物です。学名はagave、英名もagaveで、鋸歯(きょし)と呼ばれるとげとげの縁が魅力的です。多肉植物のエケベリアと合わせて人気が高く、メキシコを中心にアメリカ全土で自生しています。 また、品種によってはアガベの樹液を「アガベシロップ」という甘味料として利用したり、テキーラの材料にしたりできます。比較的病気に強いのですが、じめじめした場所や日当たりが悪いなど環境次第では病気になってしまいます

季節の変わり目に病気になりやすい

耐寒性、耐暑性ともに強く初心者にも育てやすいアガベですが、実は湿度が苦手夏場の湿気や秋から冬にかけての風通しの悪さなど、特に急激に温度と湿度が上がる冬から春にかけての、季節の変わり目に病気になりやすい傾向があります。気づいたらカビが生えていた、根元が腐っていたというお悩みが多いため、1年を通して風通しの良い場所へ置くようにしましょう。

成長点付近まで罹患すると生長が止まってしまうことも

アガベは葉っぱや茎がふっくらとして愛らしい見た目をしていますが、葉の中心に成長点をいうものがあります。成長点は葉も芽も柔らかく水分が多いため、病気になりやすく気づいたら中心部がぽっかり無くなり生長が止まっている可能性もあり、要注意です。もし罹患しているのを見つけたらすぐに対処するようにしてください

アガベのよくある病気の種類を一覧で紹介

比較的丈夫で生命力の強い多肉植物のアガベですが、湿度や環境によってかかりやすい病気がいくつかあります。どれも感染力があり、周囲の植物にも移りやすいので、一覧にしてご紹介します。一覧を確認しながら見分け方や病気の特徴、そして有効な対策について把握して、健康で長持ちするアガベの姿を楽しめるようにしましょう。

アガベによくある病気の種類

アガベがかかりやすい病気について、理解を深めていきましょう。一番異常の出やすい葉をよく観察してみてください。お持ちの株が、白くスカスカした葉になっていたり、ぽつぽつと黒い斑点が現れていたり、赤紫色に変色していたら、それは病気のサインです。

炭疽病

アガベがかかりやすい病気の代表が、炭疽病です。炭疽病とは黒いカビの一種。放置しておくと、葉が枯れたり株自体腐ってしまう可能性がとても高いので要注意です。また炭疽病の菌は冬の寒さで死滅しませんから、感染したらすぐに専用の薬剤で殺菌したり、切り捨てるようにしてください。

症状:葉の縁や幹に近い部分が茶色、黒っぽく変色する

まずはアガベの葉をよく観察してみましょう。炭素病の見分け方は、葉の縁側や幹に近い部分が焼けたように茶色く、もしくは黒く変色していること。症状が悪化すると、ぽつぽつと黒い斑点が現れ、株が腐っていきます。植物だけでなく、用土にも菌が感染してしまいますから、見つけたらすぐに対処しましょう。

斑入りの品種に多く見られる

炭素病はどんな植物にも感染しますが、とりわけアガベの中では白い斑入りがきれいな笹の雪などの斑入り、チタノタなど園芸用に品種改良された種類に多くみられます。おそらく病気の耐性が低い品種の発症が早く、目に見える症状も見つけやすいからだと考えられています。笹の雪やチタノタなどの白い斑入り品種を栽培する場合には、特に雨ざらしにならないように室内で管理してください。

黒星病(黒点病)

炭素病と同じく気をつけたい病気が、黒星病(黒点病)です。黒い斑点が現れるため同じ病気と思われがちですが、黒星病は梅雨や夏のじめじめした環境など気温が20~25℃くらいの高温多湿な状態が続くと、発生します。バラなどでよく見られますが、アガベでも同様に多い病気です。

症状:黒い斑点が現れ、やがて葉が枯れ落ちる

症状としては、葉の表面に黒い歪な斑点ができること、そして茶色く変色して葉が枯れ落ちてしまうことです。もし葉の表面に何もなくても、湿気のたまりやすい葉と葉の隙間や、土に近い葉の裏側などに症状が出やすいため、毎日よく観察してみてください。黒点病を発症すると治ることはありません。黒い斑点の出た葉や黄色く枯れている部分を切り落としていく必要がありますよ。放置していると最悪株が弱って枯れてしまう恐れがあります。

春から夏のジメジメした時期によく発生することが多い

黒星病が発生しやすい時期は、春から夏、それも湿気の多い梅雨の時期。黒星病の菌は、気温が20~25℃以上になると活発になると言われています。またくもりや雨の日が続くと、光合成が十分にできず体力が弱まり、一気に晴れる日が続くなど一時的に弱ったタイミングで感染しやすくなってしまうため、置き場所や日当たりには十分注意してください。

さび病

アガベの葉の表面に焼けたような赤さびのような斑点ができていませんか? 赤さびのような斑点のほか、白や淡い黄色の斑点だったり、葉の裏に広がっている場合さび病の可能性があります。さび病も進行すると光合成ができなくなり、植物が弱りますから注意が必要です。

症状:葉裏にさびのような赤茶色い斑点が現れる

さび病の一番大きな症状は、葉裏にさびのような赤茶色い斑点ができることです。斑点が赤茶色になると、斑点自体が盛り上がってきます。おできのように見えますので、他の病気と見分けやすいでしょう。他にもさび病がかかりやすい植物は、ニラ、ネギ、ブドウ、イチジク、ビワ、クリなどの野菜や果実が挙げられます。

秋から冬にかけて発生することが多い

さび病の発生する時期は、主に秋から冬にかけての9月~11月です。さび病の原因となる菌は24℃以上では発芽しないため、真夏の高温期はあまり発生しません。また梅雨のはじめに発生しやすい傾向にあります。炭疽病や黒星病とは発生時期が多少ずれているので、病気の特定をしやすいかもしれません。

うどん粉病

最後にご紹介するのは、うどんこ病です。伝染性の高い病気でカビの胞子が雨で周囲の株に広がったり、風で飛ばされたりして次々に伝染していきます。葉の表面だけではなく茎や土にも白い粉をまいたように見えますから、すぐに対処しやすい病気かもしれません。

症状:葉や茎の表面に粉をまぶしたような白いカビで覆われる

うどんこ病の最大の特徴は、真っ白な粉をふいたようにカビが広がっていること。ひどくなってくると全体に黄色くなって生育が悪くなり、枯れてしまいます。伝染性がきわめて高いため薬剤散布と該当部分を切り落としても、枯れて落ちた葉や用土にまで感染している可能性があります。放置せず素早く取り除きましょう。

一度発症すると翌年も被害を受けやすくなる

うどんこ病は一度発症すると翌年も被害を受けやすくなるため、こまめに薬剤散布したり、風通しのよい場所で栽培したりとしっかりとケアをしてください。株が枯れてしまった後もそのまま捨てず、ナイロン袋に土を入れて密封し加熱消毒してからするといいでしょう。薬剤と加熱消毒などいろいろと組み合わせて対策していきたい病気です。

アガベが病気にかかる原因

いろんなかかりやすい病気について理解を深めてきました。しかし、病気にかかる原因って実は病気になりやすい環境にあるんです。お手持ちのアガベは高温多湿だったり、水はけが悪かったりしていませんか? 原因についてひとつずつ確認してみましょう。

高温多湿や風通しの悪い室内で細菌やカビが繁殖しやすい

まず病気にかかりやすい一番の原因は、細菌やカビが繁殖しやすい環境にあります。雨にずっと当たっているような高温多湿の屋外や、雑貨や他の植物のかげになって風通しが悪い室内は、かなり危険です。炭疽病や黒星病はカビの一種のため、日当たりの良い窓辺や雨の当たらないベランダなど、空気が常に循環して風通しのよい場所へ置いて、病気になりにくいよう環境を整えてください。

土の水はけが悪い

次に病気の原因として、用土の水はけが悪いことが挙げられます。元々乾燥地帯に自生するアガベは肉厚な葉の部分に水分を貯めておける植物なので、乾燥に強く、逆にずっと水に浸かっている状態が苦手です。 保水力が高くいつまでもじめじめしている土では、アガベの体力を奪うだけでなく根が腐ってしまう可能性も高くなりますよ。水はけの悪い土にはアガベを植え付けないようにしてください。

病原菌が潜む土や葉、枝が周囲に存在している

また、一度病気が発生した株の植えられていた用土周囲に病気にかかった植物があることも病気になりやすい原因になります。元気になったアガベの株の周りに、病斑のある葉や枝が落ちていませんか? もしくは病気の症状が広く、根元付近まで病気にかかっていませんでしたか? 病原菌が潜む土や葉、枝は新しい病気の発生源になってしまうので、見つけたらすぐに取り除くようにしてください。

以前と同じ病気にかかる時は、鉢や土に細菌が残っている

もし以前にも同じ病気にかかってしまったという時は、鉢の表面や小さな空洞の中、土そのものに病原菌となる細菌が残ってしまっている可能性がとても高いです。 炭疽病や黒星病、さび病やうどんこ病などは気温が低くなっても死なないため、土の中に残っていて再び春に病気が発生、被害を繰り返してしまいます。一度病気になった土や鉢は密封して捨てたり、夏の暑い時期なら加熱消毒して完全に殺菌したりの対応がおすすめです。

アガベが病気になった時の対処法

それでは具体的な病気になった時の対処法について、くわしくご紹介します。どの病気にもいえることですが、異常を見つけたらすぐに対処するのがとても大切です。

一度発症すると元通りには治らない

病気が一度発症してしまうと完全に元通りには治りません。葉を取り除いたり、腐った成長点を取って消毒したり、どうしても見た目も悪くなりますし、なおかつ株の体力がなくなります。まだ葉っぱ一枚だから大丈夫と放置していると、あっという間に全体に広がってしまいますから、くれぐれもすぐに対処するようにしてくださいね。

発症した部分を取り除き、病気が広がるのを防ぐ

病気の初期であれば、発症した葉っぱや茎を取り除きましょう。部分的であれば病気が広がるのを防ぐことができますよ。切れ味のよい園芸ハサミで葉を根元から切り落として下さい。もし成長点が罹患していたとしても、きちんと取り除けば脇から子株が元気よく育っていきます

カビや菌によるものは殺菌剤を散布する

病気の原因がカビや菌によるものは、合わせて殺菌剤を散布するといいでしょう。散布する時は、上、横、下からと全方位からまんべんなく吹きつけると効き目がよく出ます。殺菌剤は規定量を水で希釈するものが多く、いろんな商品が出ています。農薬になりますので、くれぐれも規定量を守って散布しましょう。

新しい土に植え替える

何度かお伝えしている対処法、新しい土に植え替える対処法も有効です。実はカビや細菌は広範囲に広がって発症していることがほとんど。そのため、葉や茎だけ対処しても治らない場合があります。株ごと新しい用土、新しい鉢に植え替えて、病気が広がらないよう管理してください。

アガベのおすすめの殺菌剤・予防薬剤

ここで、アガベに使えるおすすめの殺菌剤や予防薬剤をご紹介します。ホームセンターではいろんな薬剤がたくさん売られていますから、ぜひ参考になさって取り入れてください。

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 1000ml

住友化学園芸の販売している殺虫殺菌剤ベニカXファインスプレーは、バラやきゅうりなどの野菜にも使える万能タイプの薬剤です。白色に近い液体であらかじめ希釈されており、噴霧口がついていますから何を買おうか迷ったら、こちらのベニカを購入するといいでしょう。かび病やうどんこ病、黒星病をはじめ、アブラムシやアザミウマにも効果があります。
商品名 住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 1000ml
値段 1,430円
効用 アブラムシ、カビ病、うどんこ病に
商品説明 スプレータイプの殺虫殺菌剤、効果は約1ヶ月間
 

住友化学園芸 殺菌剤 STダコニール1000 30ml

同じく住友化学園芸から出ているSTダコニール1000は、軽量で水で薄めて使うタイプの殺菌剤です。野菜やタネによって薄める量が違い、アガベに使う場合は100mlに1000倍の割合で薄めて散布しましょう。光や雨でも流れにくく、散布後の葉の汚れも気にならず長い間効果が持続します。
商品名 住友化学園芸 殺菌剤 STダコニール1000 30ml
値段 935円
効用 炭疽病や黒星病、カビ病に効果がある
商品説明 水で規定量を希釈して使う、土壌の殺菌や種子消毒にも使う

住友化学園芸 殺菌剤 GFベンレート水和剤

住友化学園芸では粉末タイプの殺菌剤も出ています。GFベンレート水和剤は粉末になっていて、こちらも水で希釈して使います。バラの黒星病やうどんこ病のほかに、アガベのような多肉植物にも効果があり、薬剤が浸透して病気を防ぐ予防効果と、すでに発症している病気を治療する効果があります。特に黒星病には早春の気温が上がる前に散布しておくことで、予防効果が高まるようです。
商品名 住友化学園芸 殺菌剤 GFベンレート水和剤
値段 715円
効用 黒星病やうどんこ病の予防、治療の効果がある
商品説明 粉末を溶かして使う、黒星病やうどんこ病に効果あり
 

住友化学園芸 殺菌剤 家庭園芸用トップジンMゾル30ml

トップジンMゾルもまた効果が期待できる殺菌剤です。完全な粉末ではなく、とろみのある液体状のフロアブル剤は、水で希釈する際も均等に薄まり病気の部分へ均等に散布できるでしょう。カビ類が原因で起こるうどんこ病や炭疽病など、広範囲に広がる病気に有効で、薬害が少ないのもうれしい点です。トップジンMゾルも病気の予防効果と治療効果がある薬剤です。
商品名 住友化学園芸 殺菌剤家庭園芸用トップジンMゾル30ml
値段 1,210円
効用 広範囲のカビ菌の病気に効果がある
商品説明 とろみのあるフロアブル剤で、水で薄めて使う
 

アガベの病気を予防するために気をつけること

おすすめの殺菌薬剤についてまとめましたが、参考になりましたでしょうか。このトピックでは、アガベの病気を予防するために気をつけるポイントをまとめました。病気になったあとの対処も大切ですが、まずは予防することも大切です。

風通しの良い場所で管理する

まずは置き場所についてです。アガベは高温多湿が苦手なので、土にも株にも風が通るよう風通しの良い場所で管理するようにしてください。屋外であれば、ベランダの日当たりの良い場所や雨の当たらない軒下、室内ならば一日中日の当たる窓辺がおすすめです。一年通じて乾燥気味に育てるようにしましょう。

水はけの良い土を使う

土の環境ももアガベにとっては大切です。乾燥した地域で自生しているアガベは、じめじめした土には合いません。赤玉土や鹿沼土など水はけの良い土を使うようにしましょう。市販のものであれば多肉植物用の培養土がおすすめです。もしご自分で配合する場合は、赤玉土小粒5:軽石小粒4:腐葉土1くらいの割合がおすすめです。

定期的に予防殺菌剤を散布する

バラや野菜と同じように定期的な予防殺菌剤を散布するのもおすすめです。病気になる前に殺菌剤を浸透させておくことで侵入してきた菌を撃退し、丈夫な状態で育てることが可能です。ただし薬剤の量が濃いとかえって薬焼けしてしまい、株が弱ることもありますから、必ず規定量で希釈するように心がけてください。

アガベの病気以外のトラブル

アガベは病気以外にもトラブルがよくあります。害虫だったり、葉焼けや根腐れ、鉢増ししないでおくと根っこがぎゅうぎゅうにつまってしまうことも。いずれも生長しにくくなり、株が弱る原因ですから、対処法についても一緒に覚えておきましょう。

害虫の被害

アガベは、アザミウマやカイガラムシなどの害虫被害に合うこともあります。アザミウマは夏場の高温時に、カイガラムシは通年とおして発生しやすく、根の付け根部分や葉と葉の間に密集して樹液を吸い株を弱らせてしまうことも。幼虫も成虫も見つけたら歯ブラシでこすり落とすか、薬剤で駆除してください。

強い光による葉焼け

乾燥に強く寒さにも強いアガベですが、季節に変わり目は要注意です。急に暖かくなる春先に日光やLEDなどの強い光が当たると、葉焼けしてしまいます。葉が白くなっていたり、縁から茶色く枯れてきたりしていたら葉焼けの症状です。レース越しに日光を当てるか、半日陰になる場所へ移動するか対策をして、株の体力を温存してください。

水の与えすぎや蒸れによる根腐れ

アガベは乾燥に強く丈夫ですが、水をたくさん与えすぎたり、風通しが悪かったりすると、株が蒸れて弱ってしまいます。土の中も常に濡れた状態になっているので、根が酸素を取り込めず次第に根腐れします。そのため水やりも季節に合わせて少し乾燥気味に管理し、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させて、風通しを良くしておきましょう

鉢が小さいことによる根詰まり

アガベは管理がしやすいからとつい植え替えせずにそのまま育てていることがあります。しかしアガベは1年に1回植え替えしてください。元気に生長すれば鉢が窮屈になり、土の中で根がいっぱいになる根詰まりになってしまいますよ。白い根が鉢底から出てきたり、葉がしおれてきたら根詰まりのサイン。ひと回り大きな鉢へ植え替えるようにしましょう

寒さによる低温障害で樹液や葉の変色

また寒さによる低温障害になったアガベを見かけることがあります。特に冬の始めと終わりの急激な環境の変化で枯れやすく、葉が白くスカスカになったり、斑点ができる、葉の色が黄色や黒くなるなどの症状が出たら、一度室内へ戻して傷んだ葉を取り除くようにしてください。気温が15℃以上になったらもう一度外へ出してみましょう。

病気に比較的強いアガベの品種一覧

アガベのかかりやすい病気や病気以外のトラブルについて、理解を深めてきました。そこで、アガベの中でも比較的病気に強いアガベの品種についてまとめました。たくさんの品種がある中から、ぜひ好きな見た目のものを選んでみましょう。

アガベ チタノタ

ノコギリのような葉を持つアガベチタノタは、成長が早く子株を多くつけるため独特な面白い樹形を楽しむことができる品種です。大きくなっても直径が30~60㎝程度でコンパクトにまとまりやすいため、ベランダや棚で簡単に育てられます。葉の色も濃いグリーンやブルーと好きな色で選びやすいのも人気の秘密です。

アガベ ブラック&ブルー

アガベチタノタの近縁種にブラック&ブルーという品種があります。淡く青みがかった灰色の葉と黒い鋸歯のコントラストが美しいと大変人気があります。ブラック&ブルーという名前も色合いから取られていて、丈夫で美しく、大きくなっても直径が30~50㎝とコンパクトに育てることができますよ。

アガベ ホリダ

アガベの中でも見事なロゼットを形成するのはホリダという品種です。ロゼットとはバラの花のような形という意味で、ホリダは特に光沢のある濃い緑色の葉に鋸歯の部分が反り返る位尖ってみえるのが特徴。幼株では茶褐色、成株はアッシュグレーへ葉の色が変化するのも見ごたえがあります。

アガベ モンタナ

アガベの中でもとても大きくなるモンタナという品種は、小さい葉が密集して成長していくのが特徴です。成株になると120~150㎝にもなるため地植えで育てていると存在感抜群です。モンタナを鉢で育てる場合は根詰まりしやすいため、植え替えのたびに一回り大きな鉢に鉢増ししていくか、古い葉や根を剪定してサイズ調整してください。

アガベ 雷神

葉というよりも角のような形をしているアガベ雷神は非常に人気のある小型品種です。ブルーグレーの葉で乾燥気味に育てると元気に生長すると言われています。雷神は成株になっても、20~40㎝と非常にコンパクトなので他のアガベと寄せ植えにしたり、プレゼントとしてもおすすめです。

アガベ 笹の雪

アガベの中でも笹の雪「ペンキ」と呼ばれる葉の縁の白いラインが特徴的な品種です。トとげも葉の先端に控えめにある程度で、まるで笹に雪が積もったように美しい姿をしています。笹の雪も育てやすく丈夫で、成長したあとも30~50㎝とコンパクトな姿を楽しめるでしょう。

【まとめ】アガベが病気かも!?よくある病害虫の原因から対処法まで徹底解説!

最後まで読んでみていかがでしたでしょうか。丈夫で管理も簡単なアガベですが、日当たりが悪かったり、風通しが悪かったりすると病気にかかりやすくなります。しかし、異常を見つけたら葉を取り除き、殺菌剤を散布することでまた元気な状態に近づけることが可能です。 この記事では
  • アガベは比較的病気に強いが、環境次第では病気になってしまう
  • 炭疽病、黒星病、カビ病、うどんこ病などにかかりやすい
  • 病気になる原因は、高温多湿や風通しの悪い室内で育てているから
  • 土の水はけが悪いのも病気にかかりやすい原因のひとつ
  • 対処は発症した部分を取り除き、病気が広がるのを防ぐ
  • ベニカXやベンレート水和剤などを株全体に散布する
  • 病原菌のいない新しい土へ植え変えるのも有効
  • 病気以外にも害虫や、低温障害、根腐れなどのトラブルもある
について解説しました。 病気になってから対処するのも大切ですが、病気にならないような置き場所や薬剤を散布するなど予防しておくと病気にかかりにくい丈夫な株に育てることができますよ。独特な見た目のアガベをぜひ長く健康な姿で楽しんでくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。