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皆様はコウモリランと呼ばれる観葉植物をご存知でしょうか?コウモリランは別名ビカクシダと呼ばれており、最近ではおしゃれな観葉植物専門店などでよく目にすることがあるほど、人気の高い観葉植物です。 コウモリラン(ビカクシダ)は実はさまざまな種類があります。見分けるのが簡単なのものや見た目が特徴的なものまであるので、この記事では、コウモリラン(ビカクシダ)の種類やおすすめの品種、コウモリラン(ビカクシダ)の育て方や品種のよって異なる見た目の特徴などを以下の流れでお話ししていきます。
- そもそもコウモリラン(ビカクシダ)はどんな観葉植物なのか
- おすすめのコウモリラン一覧をご紹介
- コウモリランの基本の育て方を解説
- コウモリランの3つの飾り方を解説
- まとめ
コウモリラン(ビカクシダ)ってどんな観葉植物?
それではまずは、そもそもコウモリラン(ビカクシダ)がどんな植物なのかを解説しいていきます。学名や名前の由来なども合わせてお話ししていきます。コウモリラン(学名:Platyserium)の名前の由来
コウモリラン(学名:platycerium)は、木や岩などにくっついて成長するシダ植物です。名前の由来はまるでコウモリが羽を広げているかのように見えることや、ビカクシダを漢字で書くと「麋」とい漢字が含まれ、まるで鹿のツノのように見えることからもこの名前が由来していると言います。 それにコウモリランはウラボシ科ビカクシダ属(platyceriumプラティセリウム)に分類され、原産地はオーストラリアや東南アジアといった熱帯地域。熱帯の原産地に近い生育環境では良く育つため、暖かい気候を好み、耐寒性はあまり強くありません。コウモリランの特徴的な2つの葉っぱと成長点
続いてはコウモリランの特徴的な2つの葉っぱと成長点について解説していきます。コウモリランの葉っぱは大きく2つあり、胞子葉(ほうしよう)と貯水葉(ちょすいよう)に分かれます。見分け方も解説します。胞子葉(ほうしよう)
胞子葉(ほうしよう)はコウモリランの葉っぱの中でも縦方向に高さのある葉っぱのことです。胞子葉は繁殖に必要な葉っぱで、まさに胞子が葉っぱの裏についています。貯水葉(ちょすいよう)
貯水葉(ちょすいよう)は株元にある短めの葉っぱで、簡単に言えばコウモリランの水分を予備にとっておくことのできる葉っぱです。成長点
また成長点は株元にある胞子葉(ほうしよう)と貯水葉(ちょすいよう)を生やすことのできる箇所です。葉っぱの見分け方はそれなりに成長しない胞子葉(ほうしよう)と貯水葉(ちょすいよう)かを見分けることはできませんが、じっくり見ていれば自然とわかるので安心してください。種類によっては高価格なものも
また、コウモリランの価格は比較的にどの種類も高価ではありますが、その中でも特に品種や種類によって高価に感じるものもあるでしょう。しかし肝心なのはあなたがお気に入りのコウモリランを見つけることで、高価であればいいというわけではありません。初心者さんなのであれば、もちろん育てやすいものがいい場合もあるでしょう。大型のものも小型のものもあるので、まずは以下のおすすめのコウモリランの種類の一覧を参考にすることをお勧めします。おすすめのコウモリラン一覧
ここからは、おすすめのコウモリランの種類の一覧をご紹介していきます。人気のコウモリランや、大型のコウモリラン、珍しいものまでさまざまな種類のコウモリランをご紹介していくので、ぜひお好きなものを見つけてみることをおすすめします。人気の定番コウモリラン
まずは人気の定番コウモリランの種類をご紹介していきます。人気の定番コウモリランの種類はここでは6種類一覧にしてご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。ビフルカツム
ビフルカツムは、コウモリランの人気の品種の一つで、その特徴的な葉の形状から人気です。ビフルカツムの葉は広がり、先端が尾状に伸びているように見え、まるでコウモリの翼のようです。日陰に適したこの植物は、観葉植物として室内で育てるのに適しているので、初心者さんにもおすすめ。ネザーランド
ネザーランドも人気なコウモリランの種類の一つです。独特の葉の形状と濃緑色の葉が特徴です。ネザーランドは比較的丈夫で、耐寒性もそれなりにあり、初心者向けの観葉植物としても人気があります。価格も控えめなところも良いポイントです。アルシコルネ
アルシコルネは、コウモリランの美しいグリーン色の葉に特徴があります。その色鮮やかな葉が光に透けて輝き、存在感があります。この品種は室内で育てるのに適しており、寝室やリビングルームに魅力的なアクセントを加えます。リドレイ
リドレイは、コウモリランの種類の中でも人気の品種で、複数の緑色の葉が重なり合ったように見える美しい植物です。その特徴的な葉の形や、丸く可愛い見た目が、室内環境でも目を引きます。リドレイは、日陰にも耐えるため、室内で育てるのが簡単です。ビーチー
ビーチーは、コウモリランの種類の中でも小型の品種です。色が他の種類と比べてもやや白目に見えることもあり、その独特の葉の色や形状が、観葉植物コレクションにも最適で、室内に素晴らしいアクセントをもたらします。ヒリー
ヒリーは、コウモリランの中でも比較的大き区なりやすい品種です。大きなグリーン色の葉が特徴です。ヒリーは、涼しい場所で育て、定期的な水やりと日当たりを好みます。管理も楽ですが、水やりや気温の乾湿はきちんと管理しましょう。大型のコウモリラン
続いては、大型のコウモリランの種類を一覧にして見ていきましょう。大型のコウモリランは室内に置けばかなり目を引くものになるでしょう。インテリアのインパクトも大事にしたい人は、ぜひ大型のコウモリランの種類を一覧を参考に選んでみるのも良いですよ。グランテ
グランテは大型のコウモリランで、その名前通り、大きな葉が特徴です。大きなその見た目は、別名「森の王冠」と呼ばれるほどです。室内で育てるのに適しており、高い天井のある部屋や広々としたスペースに飾るのに最適です。アンディナム
アンディナムは大きな種類のコウモリランで、葉は濃い緑色で、特に葉の波模様が美しいです。その大きな葉は存在感があり、広いスペースや庭で育てるのに適しています。アンディナムはやや管理が難しい一面もあります。エレファントティス
エレファントティスも大型の種類のコウモリランで、まるで葉が象の耳のように広がっていることからこのような名前がつけられました。エレファントティスは根腐れしやすいので、特に乾燥と水やりには管理が必要で、日当たりを必要とし、適切なケアを受けると見事に成長します。スパーバム
スパーバムは、大型で美しい種類のコウモリランで、葉が大きく幅広いことが特徴です。直射日光を好まないので、特に葉焼けには注意をしましょう。スパーバムは室内でも育てることができますが、十分なスペースと適切な日光が必要です。ウィリンキー
ウィリンキーは大型のコウモリランの種類で、美しい緑色の葉が個性的な形をしています。ギザギザのように見えるその大きな葉は、広い室内スペースや庭で育てるのに適しているほどに存在感のある観葉植物として楽しむことができます。希少なコウモリラン
最後は希少な種類のコウモリランをご紹介していきます。先ほどまでご紹介したコウモリランの中にも少なからず希少なものもありましたが、比較的探せば通販などでも販売されていることもあるでしょう。 ここからご紹介するコウモリランは、時期や年によってはかなり見つからないこともあるほど希少な種類なので、むしろこれらを探すことを楽しみにしている愛好家の方もいます。それでは希少な種類のコウモリランを見ていきましょう。コロナリウム
コロナリウムは胞子葉(ほうしよう)と貯水葉(ちょすいよう)の形や色合いが特に面白い種類のコウモリランです。胞子葉(ほうしよう)はまるでパーマをかけた髪のようにくるくるとしており、貯水葉(ちょすいよう)は褐色から茶色く見えます。また、寒さには弱いので、冬場は特に暖かな環境で育てることが重要です。また、適度な乾燥を保つために、室内はサーキュレーターなどで湿度を管理することがコロナリウムを元気に育てるポイントです。キッチャクード
キッチャクードは、リドレイとコロナリウムの交配種であるため非常に希少度合いが高い種類のコウモリランになります。葉っぱは垂れ下がっているというよりかは立ち上げ気味に育ちます。冬の寒さには弱いので、水やりは根腐れにならないようにするために、完全に乾燥してからでオッケーです。コウモリランの基本の育て方
それでは続いては、コウモリランの基本の育て方についてお話ししていきます。ここまでご紹介してきたコウモリランは、種類によっては比較的に寒さに強いものや弱いもの、また水やりは置き場所もそれぞれに適したものがありますが、まずは基本的には共通した育て方で育て、植物の健康や状態によって適宜変えていくのがおすすめです。コウモリランの置き場所
それではまずは、コウモリランに適した置き場所について解説していきます。屋内に置くのか、また屋外に置くのかでコウモリランの適切な置き場所は変わってきます。屋内の場合:明るく風通しの良い場所で
コウモリランは、屋内で育てる場合でも以下の条件を満たすことが重要です。特に最適な置き場所は、明るいが直射日光を浴びない場所です。明るい窓際や、光が均等に行き渡る場所が適しており、直射日光にさらすと葉が焼けることがあるため、過度の日光を避けることが重要です。 また、コウモリランは風通しの良い環境を好むため、室内に設置する場合は窓を開けて新鮮な空気を取り入れることが重要です。また、室内温度が安定していることも重要で、急激な温度変化を避け、適切な湿度を保つこともコウモリランの健康において非常に重要な項目になります。屋外の場合:葉焼けに注意して日陰で
それに、コウモリランを屋外で育てる場合は葉焼けを防ぐために日陰で育てることが大切です。直射日光にさらすと、葉が焼けたり色あせたりする可能性が高まり、見た目も悪くなりがちです。おすすめは、半日陰や日光があまり強くない場所が最適です。 コウモリランの置き場所を選ぶ際には、その品種や地域の気候に応じて注意深く考慮し、適切な環境にしてあげることが、美しいコウモリランの葉を楽しむための秘訣です。土が乾いてから水やり
コウモリランの基本の育て方の一つである水やりのポイントは、土が乾いてから水を与えることです。コウモリランは過湿を好まず、根腐れのリスクがあるため、過度な水やりは避けましょう。水やりの際には、コウモリランを少し持ち上げてみて、完全に乾いていたら軽くなるので、それを確認してから水やりをしましょう。大きく育てたい場合は肥料を
また、コウモリランを大きく育てたいという場合、適切な栄養供給が必要です。通常、成長期(春から初秋)に緩効性化成肥料を与えることがおすすめです。ただし、肥料を与えすぎないようにし、必ず肥料の説明書や規定に従ってください。冬季などの休眠期には、肥料を控え、植物に休息を与えることが大切です。種類によっては寒さに注意
また、コウモリランはさまざまな種類が存在し、それぞれ異なる耐寒性を持っています。寒冷地域に住んでいる場合や、寒冷な季節が訪れる地域でコウモリランを育てる場合は、品種によっては異なる寒さ対策が必要です。一般的に、コウモリランは温暖な環境を好みますが、一部の品種は低温にも耐えることもできます。育てているコウモリランの品種に関する情報を収集し、適切な寒さ対策をすることもおすすめです。気を付けたいコウモリランに多い病害虫
最後は、気を付けたいコウモリランに多い病害虫をご紹介します。気を付けたいコウモリランに多い病害虫はカイガラムシです。カイガラムシは乾燥がうまく行えていない時や、室内の風通しが悪い場合によく発生します。薬剤をかけてもなかなか駆除できる害虫ではないので、できれば使い終わった歯ブラシなどで優しく駆除し、その後に専用の殺虫剤などを散布することがいいでしょう。コウモリランの3つの飾り方
最後は、コウモリランの3つの飾り方をご紹介していきます。コウモリランの基本的なイメージは、板にくっついている状態かと思いますが、鉢植えや苔玉にもアレンジして栽培することもできますよ。初心者におすすめ!コウモリランの板付け
それではまずは、初心者におすすめのコウモリランの板付けをご紹介していきます。板につけてハンギングで飾ると、まるでおしゃれなカフェのようになりますよ。必要なものややり方を解説しますが、追加で必要なものなどは適宜揃えながらやってください。板付けに必要なもの
- コウモリラン
- お好みの板(ヘゴ板がおすすめ)
- 板に穴をあける用のドリル
- シュロ縄
- 水苔
板付けのやり方
- お好みのコウモリランを用意します。まずはお好みの板にいくつか空気穴を開けるためにドリルで穴をあけましょう。
- コウモリランに水苔を、株の中央付近に覆うように付着させます。
- 成長点の上下を確認し、胞子葉の下部をシュロ縄で適度に縛り、上部は成長点から少やや離れた箇所をきつめにシュロ縄で縛って固定し、完成です。
成長点の上下の見分け方
成長点の上下の見分け方は簡単です。必ず下側にコウモリランの胞子葉がくるようにし、上側が貯水葉にします。上下が逆になると成長が悪くなるので、必ず上記のようにしてください。鉢植え
また鉢植えでもコウモリランを楽しむことができますよ。鉢植えで楽しむコウモリランに必要なものとやり方を解説していきます。適宜必要なものは追加しながら楽に作業を進めてください。鉢植えに必要なもの
- コウモリランの苗
- 鉢
- 土
- ジョウロ
- スコップ
- 水苔で作った苔玉
鉢植えのやり方
- コウモリランの苗を準備します。
- 水苔で作った苔玉を作ります。
- コウモリランの根っこに水苔を覆いかぶせます。
- 排水性の高い土をお好みの鉢に入れ、コウモリランの苗を植え替えます。
苔玉にアレンジ
最後は苔玉にアレンジする方法を解説していきます。苔玉アレンジに必要なもの
- コウモリラン
- 水苔
- ベラボン
- ハンギング用のワイヤー
- 極細のワイヤー
苔玉アレンジのやり方
- 水苔とベラボンを水に浸して水分を吸収させておきます。
- ワイヤーは太めのものを使い、ペンチなどで曲げて先はフックにします。
- 苔玉が乗る台座は蚊取り線香のようにぐるぐると巻い形にするといいでしょう。
- 水苔を台座と一緒に丸めて固めてだんご状にし、固定していきます。
- 極細のワイヤーで苔玉を作る際に固定用に巻き付け、綺麗な苔玉になったら完成です。
【まとめ】コウモリランの種類を一覧で紹介!基本のケア方法から飾り方まで
いかがだったでしょうか?コウモリランの種類の一覧はお気に入りの品種を探すのに大変便利だったかと思います。 今回の記事のポイントは以下になります。- コウモリランはウラボシ科ビカクシダ属のシダ植物
- コウモリランの葉っぱは大きく2つあり、胞子葉(ほうしよう)と貯水葉(ちょすいよう)に分かれる
- 人気の定番コウモリランはビフルカツム・ネザーランド・アルシコルネなど
- 大型のコウモリランは、アンディナム・スパーバムなど
- 希少なコウモリランは、コロナリウムやキッチャクードがある
- コウモリランの基本の育て方は、土が乾いてから水やりし、風通しが良くそれなりに風通しがいい場所で育てるのがポイント
- コウモリランは板付けで飾るとおしゃれなカフェのようになり、特に初心者におすすめ
- コウモリランは鉢植えや苔玉にもアレンジできるが、少し初心者には難しいが、やり方に沿ってやればできる