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涼しげなグリーンの葉っぱが魅力的なエバーフレッシュ。丈夫で育てやすいことから人気の観葉植物です。エバーフレッシュは生育旺盛ですから、剪定をせずに放っておくと葉っぱが生い茂って樹形が乱れてしまうことも。実は、エバーフレッシュの剪定は簡単です。ちょっとした剪定のコツをおさえるだけで、エバーフレッシュを自分好みのフォルムに剪定することができます。 この記事では、
- エバーフレッシュは剪定しなくても大丈夫?
- 剪定を行う目的とは
- エバーフレッシュの剪定を行うときに押さえておきたいポイント
- エバーフレッシュの剪定に適した時期
- 剪定の仕方(用意するものと手順)
- 剪定の時に注意すること
- 自分好みのエバーフレッシュにするための剪定のコツ
- 剪定した枝を再利用して「挿し木」で増やす方法
エバーフレッシュに剪定は必要?
ここでは、エバーフレッシュについて剪定の必要性を解説します。そもそもエバーフレッシュに剪定は必要なのでしょうか。結論:エバーフレッシュは生育旺盛のため定期的に剪定が必要
エバーフレッシュは生育旺盛ですから、定期的に剪定が必要です。観葉植物として人気のエバーフレッシュですが自生地では30メートルを超える高さになる高木ですから、放っておくとぐんぐんと高く生長します。また、葉が生い茂ると樹形が悪くなるだけではなく、日当たりや風通しが悪くなり病害虫の原因となります。そもそもエバーフレッシュってどんな観葉植物?
エバーフレッシュは、ボリビア原産のマメ科の常緑樹です。きれいに並んだ小さな葉っぱは、暗くなると閉じ、明るくなると開くという性質があり、1日の中でも変化を楽しめる観葉植物です。丈夫で簡単に育てられることから初心者にも人気のあるエバーフレッシュですが、生育旺盛のため放っておくとぐんぐん生長して大きく育ちます。コツを抑えればエバーフレッシュの剪定は簡単!
丈夫で生育旺盛なエバーフレッシュは育てやすいことから初心者にも人気の観葉植物ですが、実は剪定も簡単です。ちょっとしたコツを押さえれば、お気に入りのエバーフレッシュを失敗せずに剪定することができます。エバーフレッシュの剪定の目的とは?
ここでは、エバーフレッシュの剪定を行う目的について解説します。剪定を行うことによって、どんな効果が期待できるのでしょうか。樹形をきれいに整える
観葉植物は鑑賞するための植物ですから、見た目がとても大切です。ごちゃごちゃした樹形を、剪定することによってスッキリときれいに整えることができます。病気や害虫の予防
葉っぱが生い茂ると風通しや日当たりが悪くなり、病気や害虫が発生しやすい状態になります。剪定して葉っぱのボリュームを減らすことによって、風通しや日当たりの良い環境になるため病害虫の予防につながります。枝葉を増やす
剪定といえば不要な枝葉を切るために行うことが多いですが、上手に剪定を行うことによって植物の生育を調整し枝葉を増やすことができます。成長をコントロールする
栽培環境にもよりますが、観葉植物としてエバーフレッシュを育てる場合には栽培するスペースに限りがあることが普通です。生育旺盛なエバーフレッシュは放っておくとぐんぐんと伸びていきますから、剪定により成長をコントロールすることが大切です。エバーフレッシュの剪定を行う時のポイント
ここでは、エバーフレッシュの剪定を行うときのポイントについて解説します。エバーフレッシュの剪定にはどんなコツがあるのでしょうか。剪定前に肥料や日光に当てると芽吹きがよくなる
エバーフレッシュはもともと新芽が出やすく、比較的簡単に剪定することができる植物です。剪定を行う前に樹勢をよくすることによってより芽吹きがよくなりますから、剪定前に肥料を追加したり、日光によく当てるとよいでしょう。エバーフレッシュの剪定は大胆に
エバーフレッシュは生育旺盛ですから、剪定してもすぐに枝葉が伸びてきます。目指す樹形に合わせて剪定してもすぐに樹形が崩れてしまいますから、目指す樹形よりもひと回り小さく剪定することがコツです。一時的に見た目が悪くなることもありますが、思い切って大胆に剪定を行います。剪定する枝の選び方
剪定を行うときには、優先して剪定した方がよい枝があります。枯れた葉、ふところ枝、重なり枝、ひこばえを見つけたら、優先して剪定するようにしましょう。枯れた葉
枯れた葉は見た目が悪いだけではなく、病害虫の原因にもなりますから剪定して取り除きます。枯れた葉は変色しています。ふところ枝
ふところ枝とは、枝元から出ている弱々しい枝のことです。ほかの枝に比べてひょろひょろしている枝です。枯れたり病害虫の原因になりやすいため剪定して取り除きます。重なり枝
重なり枝とは、他の枝と重なったり交差したりする枝のことです。日当たりや風通しが悪化してしまうため、どちらかの枝を剪定して取り除きます。ひこばえ
ひこばえとは、樹の根元から生えている若枝のことです。見栄えが悪いだけではなく、ひこばえに水分や栄養分をとられてエバーフレッシュ本体が弱ってしまう恐れがありますから、剪定して取り除きます。エバーフレッシュの剪定時期はいつ?
ここでは、エバーフレッシュの剪定時期について解説します。失敗せずに剪定するためには、どの時期に剪定を行うと良いのでしょうか。エバーフレッシュの剪定は春夏秋冬いつでも大丈夫
植物には剪定にふさわしい時期があるのが一般的ですが、生育旺盛なエバーフレッシュは春夏秋冬と季節を問わず1年中いつでも剪定を行うことができます。ただし、大きい枝の剪定などエバーフレッシュに大きな負担をかけるような剪定の場合には、時期を選ぶ必要があります。※大きい枝を剪定する時や丸坊主にする時は生育期の4月〜5月に行う
大きい枝を剪定する、丸坊主にするなどエバーフレッシュに大きな負担をかけるような剪定は、冬や秋を避けて生育期の4月〜5月に行うとよいでしょう。枝葉がぐんぐんと成長する時期に当たりますから、回復が早くなります。枯れた葉や枝は見つけたら取り除く
剪定は一度にまとめて行うことが基本ですが、枯れた葉っぱや枝は見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。枯れた枝葉は見栄えが悪いだけではなく、病害虫の原因にもなります。失敗しない!エバーフレッシュの剪定の仕方
ここでは、エバーフレッシュの剪定の仕方について解説します。失敗せずに剪定を行うためには、何を用意し、どんな手順で進めたらよいのでしょうか。用意するもの
剪定作業のために用意するものは、消毒した剪定用バサミ、軍手、ビニールシートだけです。消毒した剪定用バサミ
枝をカットするためには、「剪定用バサミ」がおすすめです。専用の剪定用バサミであれば枝を潰さずにスパッと切断することができます。剪定用ばさみは消毒液につけるなどして、あらかじめ消毒しておきます。軍手
作業中のケガや汚れを防止するために、軍手を用意します。ビニールシート
作業中の床汚れ防止のために、ビニールシートがあると便利です。新聞紙などでも代用することができます。剪定の手順
ビニールシートを下に敷いて軍手をしてから、次の手順に従って剪定作業を行います。①:どんな樹形にしたいかイメージする(解説動画を見るとイメージしやすい)
「木を見て森を見ず」にならないように、はじめにどんな樹形にしたいかイメージすることが大切です。エバーフレッシュがおしゃれなインテリアになるように、高さや幅、ボリュームなど具体的にイメージすることがコツです。イメージを固めたら、剪定を終えるまでイメージを念頭に置きながら作業を進めます。具体的にイメージすることが難しいという方は、エバーフレッシュの剪定方法を解説した動画もありますから、動画を視聴してみると参考になります。②:いらない枯れた葉や忌み枝を根本から剪定する
優先して剪定すべき以下の枝を根本から剪定します。- 枯れた枝葉
- ふところ枝
- 重なり枝
- ひこばえ
③:枝の芽(節)の位置を確認し、イメージに沿ってどこを切るかを考える
残りの枝を剪定するにあたっては、まず枝の芽(節)の位置を確認してそこから芽吹く姿をイメージします。その上で、目指す樹形のイメージに沿ってどこの枝を切るかを決定します。④:枝の付け根から10〜15cmくらいの位置の芽の3mmほど上を切る
枝のどこを切るかも大切です。枝を切る場合には、枝の根元からではなく枝の付け根から10〜15cmくらいの位置を選び、芽から3mmほど上の位置を剪定バサミでスパッと切ります。それよりも短く切ると葉が生えにくくなってしまいますから、切る場所には気をつけましょう。剪定後の特別な育て方や管理方法はなく、いつも通りでOK
生育旺盛なエバーフレッシュは、剪定後に特別な育て方や管理をする必要はありません。置き場所や水やりなど、いつも通りの育て方でOKです。エバーフレッシュの剪定の時に注意すること
ここでは、エバーフレッシュの算定作業にあたって注意することについて解説します。失敗しやすいポイントですから、よく理解しておきましょう。エバーフレッシュの芽は黒いため間違えて切らないように
エバーフレッシュの新芽は黒っぽいのが正常です。成長すると徐々に緑色に変わっていきますから、間違えて切らないようにしましょう。枝葉を増やしたいか増やしたくないかで切る場所が変わること
枝のどこを切るかは大切です。枝葉を増やしたいか増やしたくないかによって、着る場所を変えます。増やしたい場合には枝の付け根から10〜15cmくらいの位置を選び、増やしたくない場合には枝の根元からカットします。枝枯れするリスクを避けるため、各枝に葉っぱ1枚は残すように
枝にある全ての葉っぱを取り除いてしまうと、水分や栄養分をうまく吸い上げることができずに枝が枯れてしまう恐れがあります。それぞれの枝に葉っぱを最低1枚は残すようにしましょう。剪定で自分好みのエバーフレッシュに
ここでは、剪定で自分好みのエバーフレッシュにするための方法を解説します。お気に入りのエバーフレッシュを自分好みのフォルムに仕立てるためには、どんなコツがあるのでしょうか。葉っぱのボリュームを減らし、すっきりとさせる
葉っぱと葉っぱが重なりあうほど生い茂ると見栄えが悪いものです。葉っぱのボリュームを大胆に減らすことによって、風通しや日当たりも良くなりすっきりとした見た目になります。枝だけを残してスタイリッシュな印象に
葉っぱや小枝を切り落とし枝だけを残すことによって、幹や枝を見せるようにするのもおすすめです。グリーンの葉っぱと一緒に幹・枝の色や形を見せることによってスタイリッシュな印象になります。上部にボリュームを出し、下にいくほどボリュームを絞ってバランス良く
全体をバランスよく仕上げるためには、ボリュームのメリハリをつけることが大切です。上の部分にポリュームを出して、下の部分にいくほどボリュームを絞ることでエバーフレッシュ全体がかっこよく仕上がります。上部を切り詰めてコンパクトなエバーフレッシュをキープ
大きくなりすぎると困るときには、剪定で高さを抑えることができます。エバーフレッシュの樹の上部を切り詰めるだけで、コンパクトな樹形をキープすることができます。元気な葉っぱのすぐ上をカットすることで、カットした箇所が目立たず自然な見た目になります。【再利用】剪定したエバーフレッシュの枝で挿し木に挑戦
ここでは、剪定した枝を再利用した「挿し木」によるエバーフレッシュの増やし方を解説します。余った枝を使って「挿し木」でエバーフレッシュを増やすには、どういうやり方をすればよいのでしょうか。挿し木はエバーフレッシュの増やし方の中で一番良く行われる作業
エバーフレッシュを増やす方法はいくつかありますが、「挿し木」は手順が簡単で一番よく行われる方法です。剪定でカットした枝を挿し穂として使うことができるため、剪定のタイミングで挿し木を行えばわざわざ挿し穂用の枝をカットする必要がありません。エバーフレッシュの「挿し木」は、5月から8月にかけて行うことが基本です。挿し木に必要なもの
挿し木のために用意するものは、剪定用バサミ、用土、小さめの鉢、軍手です。剪定バサミ
剪定で使用した剪定ばさみをそのまま使うことができます。用土
挿し木用の土として適しているのは、水はけがよく肥料分がない土です。市販されている挿し木専用の土を使うとよいでしょう。栄養分のない赤玉土などでもOKです。根が生えてきたら観葉植物用の土に植え替えしますから、観葉植物用の土も後で必要になります。小さめの鉢
増やした株を育てるために、小さめの鉢を用意します。水はけを良くするため、鉢底に穴のあるものを選びましょう。軍手
作業中のケガや汚れを防ぐために、軍手を用意するとよいでしょう。挿し木のやり方
挿し木のやり方は簡単です。軍手をしてから、次の手順に従って「挿し木」を行います。①:剪定でカットした枝で節がついた10〜15cmほどの枝を用意する
剪定でカットした10cm〜15cmほどの枝を用意します。そのときには、節(芽)がついている枝を選ぶようにしましょう。②:枝についた葉を3〜4枚ほど残し、他は取り除き挿し穂を作る
カットした枝は「挿し穂」として利用します。葉っぱが多すぎると水分や栄養をとられてしまうため、枝についた葉っぱは3〜4枚ほど残して他の葉っぱは取り除きます。③:鉢に土を入れ、穴を空けて挿し穂を差し込む
用意した小さめの鉢に土を入れてから、土に穴を空けます。空けた穴に挿し穂を差し込んで植えましょう。④:発根が確認できるまで、日陰で管理し水を切らさないようにする
土が乾かないように日陰で2〜3か月ほど管理します。その間、水を切らさないことがポイントです。2〜3か月ほど経って発根が確認できたら、観葉植物用の土を用意して植え替えるようにします。エバーフレッシュの失敗しない剪定!時期からどこを切るかまで解説のまとめ
ここまで、エバーフレッシュの剪定方法だけではなく、剪定するときに押さえておきたいポイントや自分好みのフォルムに剪定するコツ、剪定した枝を再利用して「挿し木」でエバーフレッシュを増やす方法など詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- 生育旺盛なエバーフレッシュは定期的な剪定が必要だが、コツを押さえれば剪定は簡単
- 剪定は樹形をきれいに整えるだけではなく、病害虫の予防、枝葉を増やす、成長をコントロールするなどの目的もある
- 押さえておきたいポイントは、①芽吹きをよくするため剪定前に肥料を追加し日光に当てる、②剪定は大胆に行う、③枯れた葉・ふところ枝・重なり枝・ひこばえは優先的にカットする
- エバーフレッシュは一年中どの時期でも剪定を行うことができる
- 剪定はあらかじめ必要なものを準備して、手順に従って行うとよい
- 剪定の時に注意することは、①黒い芽を誤って切らない、②枝葉を増やしたい場合と減らしたい場合では切る場所が変わる、③各枝に葉っぱを1枚は残す
- 自分好みのエバーフレッシュにするための剪定のコツは、上部にボリュームを出し下にいくほどボリュームを絞るなどの方法がある
- 剪定した枝を再利用して「挿し木」で簡単に増やすことができる