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人が描いたようなインパクトのある斑模様のある葉が特徴のカラテアは、ガーデニング好きな方やインテリアとして世界でも人気の観葉植物です。しかしお部屋に飾っているカラテアの葉は丸まったり垂れることがあり、このまま枯れてしまうのではと不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は
- カラテアの葉が枯れる原因
- カラテアの葉が垂れるとどうなるのか
- カラテアの葉が垂れるときの対処法
- 葉が垂れるカラテアは復活できるのか
そもそもカラテアとはどんな植物?
インパクトのある大きめの葉っぱに絵画のような斑入りが特徴のカラテアは、お部屋のインテリアとしても人気の観葉植物です。その姿はどこか南国のイメージもあり、涼し気な雰囲気もあります。そんなカラテアはそもそもどんな植物なのか、育てるうえでは原産地や育ちやすい環境を知っておくことも大切です。まずはカラテアの詳細から解説します。熱帯アメリカが原産のクズウコン科カラテア属の常緑多年草
カラテアは熱帯アメリカが原産のクズウコン科カラテア属の常緑多年草です。常緑多年草とは1年中枯れることなくグリーンの葉を生やしている植物のこと。カラテアはそのインパクトのある見た目から海外でも人気が高く、英語で「Jungle velvet」という名前がついています。暖かい地域ではお庭のアクセントにもなるため、ガーデニング好きな方にも人気の植物。カラテアは300種類ほどあるといわれており草丈や葉っぱの斑模様もそれぞれ違うため、品種によってな表情が楽しめる観葉植物です。 観葉植物としてもっとも多く流通しているのは「カラテア・マコヤナ」という品種です。カラテア・マコヤナは葉の長さが20~30cm程度になり、和名では「ゴシキヤバネショウ」という名前もあります。その他の気になる種類に関しては、このあと詳しくご紹介します。ちなみにさまざまなカラテアの斑を見たい場合は「GreenSnap」というアプリでも確認できます。GreenSnapは植物の名前を調べるのにも便利なアプリです。暖かく湿った風通しが良い場所を好む
カラテアは熱帯アメリカが原産地のため、空気中の温度が20℃以上の暖かく湿った環境を好む植物です。そのため暖かい時期にぐんぐん成長する一方で、寒さに弱く冬が苦手な植物でもあります。またカラテアは暖かく湿った環境を好むとはいえ、風通しも大切です。 風通しが悪いと土の通気性が悪くなり、根が腐ってしまいます。植物の根が腐ることを根腐れといい最悪の場合、枯れてしまうため注意が必要です。とくに室内で育てている場合は窓を閉めきることもあるため、サーキュレーターを使用して空気を循環させておくなど工夫しておくといいでしょう。葉が垂れたり丸まったりすることがある
カラテアは栽培環境が悪いと、葉が垂れたり丸まったりすることがあります。葉が丸くなるときは空気が乾燥しているのが原因です。先ほどもお伝えしたようにカラテアは暖かく湿った環境を好むため、エアコンや冬場など乾燥しやすい環境では適度な湿度が保てるようにしておきましょう。一方、葉が垂れる原因についてはこのあと解説します。カラテアの葉が垂れる原因とは?
カラテアの葉が垂れると見た目から元気がなくなり、このまま枯れてしまうのではと心配いなりますよね。カラテアの葉が垂れる原因は主に4つあり、どれも放置していると植物全体に悪影響です。ここからはカラテアに起こりがちなトラブルの一つ、葉が垂れる原因を解説します。原因①水のやりすぎによる根腐れ
カラテアの葉が垂れる原因の1つ目は、水のやりすぎによる根腐れです。カラテアの水やりでよくある失敗に、暖かく湿度のある環境を好むからと水をあげすぎてしまう場合があります。根腐れを起こすと根がうまく水分を吸い上げられず、生育できなくなり最悪の場合、枯れる可能性も。いくら湿度のある環境を好むとはいえ、常に根が水分でひたひたになっていると、通気性と水はけが悪く根腐れの原因になるため注意が必要です。原因②水不足
カラテアの葉が垂れる原因の2つ目は水不足です。水のやりすぎと同じく、水不足も根腐れの原因になります。水不足で土がカラカラになると根が弱り、水分や栄養分を吸収する力がなくなるため、カラテアは弱っていくでしょう。原因③日照不足
カラテアの葉が垂れる原因の3つ目には、日照不足もあります。とくに室内で管理している場合は、窓辺で育てていても日光にあたる時間が短くなっていることも。そのため気づかないうちに日照不足になってしまい、葉が垂れる原因となってしまいます。一例としてはUVカットの二重ガラスのうえに。カーテン越しで日照不足になっていたケースもあるようです。室内の窓辺で育てるときは直射日光には注意が必要な一方で、時間帯によって日陰になっていないかも確認しておくといいでしょう。原因④乾燥
カラテアの葉が枯れる原因の4つ目には、乾燥もあります。先ほども触れたようにカラテアは湿度も好む植物です。そのため乾燥が続くと葉が丸まったり垂れるため、温度管理だけでなく適度な湿度が保たれているかもチェックしておきましょう。カラテアに適した湿度は70%以上で、乾燥を防ぐには空気中の湿度を保つだけでなく葉水も必要です。また適度な湿度を保つためには、加湿器を使うのも一つの方法。詳しくはこのあとご紹介します。カラテアの葉が垂れるとどうなる?
カラテアの葉が垂れる原因をご紹介しましたが、症状が出たあとはどうなるのかも気になるところ。早い段階で発見できれば対処のしようがありますが、最悪の状況を避けるためにも葉が垂れるとどうなるかも解説します。根腐れの場合:ひどくなると枯れる場合も
根腐れが原因でカラテアの葉が垂れるときは、ひどくなると枯れる場合があります。根腐れは早い段階で気づければ対処可能な一方で、放置してしまうと元気な根が一つもなくなり水分が行き届かなくなるため毎日の観察は重要です。元気な部分がないと回復できないため、適切な水やりの通気性のよい置き場所で管理しましょう。水切れの場合:放置し続けると水やりをしても回復しなくなる
水切れの場合も早い段階で気づければ、対処しだいで回復が可能です。しかし気づかずに放置していると、水やりをしても回復できません。カラテアの葉が垂れるのを発見したらすぐに栽培環境が合っているか確認して、水切れの可能性がある場合は適切に対処しましょう。対処法についてはこのあと詳しく解説します。カラテアの葉が垂れるときの対処法
カラテアの葉が垂れる原因と放置するとどうなるかがわかり、早い段階の対処が重要だとお伝えしました。続いてはカラテアの葉が垂れるときの対処法を具体的に解説します。根腐れや水不足、日照不足などそれぞれの対処法を解説しているため、葉が垂れても焦らずまずは実践してみてくださいね。根腐れが原因の場合
根腐れが原因の場合の復活方法は植え替えを行い、水やりを調整し環境を整えることが大切です。植え替えができると「株分け」という方法で、カラテアを増やす作業も可能になります。株分けとは1つの株を分けて土に植え、植物を増やす方法のため、慣れてきたら試してみてくださいね。それでは根腐れしたカラテアを復活させる植え替え方法を詳しく解説します。土がずっと濡れる・異臭がしたらすぐに植え替える
カラテアの葉が垂れる原因が根腐れで土がずっと濡れていたり異臭がする場合は、すぐに植え替えをしましょう。土が蒸れている状態が続き、異臭がしているということはカビが生えたり根が腐っている可能性があります。また土も時間の経過とともに劣化していくため、新しいものに植え替えることで通気性や水はけもよくなり根が回復しやすくなるでしょう。 カラテアに適した土は水はけと保水性に優れたものが最適です。園芸店などで販売されている観葉植物用の土でも問題ありませんが、川砂を少し混ぜるとより水はけがよくなります。植え替えの際は5月~7月の生育期に行い、根詰まりを防ぐためにも成長に合わせて一回り大きい鉢に植え替えてくださいね。黒く柔らかくなった根をすべて取り除く
植え替える際は黒く柔らかくなった根はすべて取り除きましょう。根が黒く柔らかくなった部分が根腐れしたところのため、ハサミでカットして取り除くことで回復できます。元気な根が少しでも残って入れ回復できるため、黒くなった部分はすべて取り除いておきましょう。植え替え時には固形タイプの緩効性肥料を土に混ぜてください。緩効性肥料は生育期にのみ2ヵ月に1回程度の間隔で与えることで、生育を促し元気に育つようサポートしてくれます。しばらく水やりを控えて風通しの良い場所に置く
植え替え作業が完了したらしばらくは水やりを控えて、風通しの良い場所に置いて管理してください。植え替え後は根が弱っている状態のため、慎重に水やりをしないと再び根腐れを起こす可能性もあります。気温が高ければ屋外の日陰に置く
カラテアは気温が高い時期に生育する植物のため、20℃以上の暖かい時期は屋外の日陰に置いて管理すると回復も早くなります。直射日光が当たらない軒下や午前中だけ屋外に出すなど、半日陰の場所が最適。どうしても日陰がない場合は、園芸店やホームセンターでも入手できる遮光ネットを利用するのもおすすめです。水不足が原因の場合:水やりをすぐに行う
カラテアの葉が垂れる原因が水不足の場合は、すぐに水やりを行うことで復活できます。水不足が原因のときは慌てず、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりみずやりをしましょう。ただし水やりをしてしばらく経過しても回復しない場合は、水切れ期間が長かったため復活できずに枯れてしまう可能性があります。日照不足が原因の場合:置き場所を変える
カラテアの葉が垂れる原因が日照不足の場合は、置き場所を変えて適度な日光が当たる環境を整えましょう。日照不足はカラテアの特徴でもある美しい斑模様も消してしまいます。そのため葉っぱ全体に適度な日光が当たるように、室内でも明るい半日陰で管理しましょう。乾燥が原因の場合
カラテアの葉が垂れる原因が乾燥の場合は、葉っぱが潤うようにしてあげましょう。具体的には葉水を行い、ひどい場合は次の1~3の手順を行うと回復します。①葉水を行う
カラテアが乾燥してしまった場合は、まずは葉水を行いましょう。葉水は名前のとおり葉に水を吹きかけて湿らせることです。葉水は葉っぱを潤すだけでなく、ハダニ予防にも効果的。ハダニは葉裏に発生することが多いため、葉水を行うときは全体がしっかり濡れるように霧吹きなどで吹きかけてくださいね。葉っぱに異常がなく乾燥していない場合でも毎日霧吹きで葉水を行うことで、乾燥とハダニの発生を防げます。②ビニール袋で株全体を覆う
カラテアは湿度が70%以上で健康な状態に生育します。そのため適切な湿度を保つために、ビニール袋で株全体を覆いましょう。株全体をビニールで覆うことで、一時的に多湿の環境にできて回復も早くなります。③数時間~一晩放置する
カラテアにビニール袋をかぶせたら数時間~一晩放置して様子をみましょう。過度な湿度は蒸れの原因にはなる一方で、一晩程度であれば多湿になることはないため安心してください。加湿器を置くのも効果的
室内の湿度が上がらない場合は加湿器を活用するのも効果的です。とくに冬場は空気が乾燥し70%を目指すのは困難なため、加湿器を置くと効率よく湿度を上げられます。ただしカラテアは寒さや冷気には弱いため、そばに置かないようにしてくださいね。特に秋~冬の時期は乾燥しやすいためこまめに行う
先ほどもお伝えしたようにカラテアは乾燥に弱いため、乾いた空気が続く秋~冬はこまめに葉水を行いましょう。加湿器も活用して適度な湿度を保つようにしてください。また暖房の風でも乾燥するため、エアコンから離れた場所で管理することも大切です。葉が垂れるカラテアは復活できる?
カラテアの葉が垂れる原因別に対処方法をご紹介しました。ここからは葉が垂れるカラテアは復活できるのか、症状別に解説します。復活できる対処法はあるものの、回復できるかどうかは発見時の症状によって異なるためチェックしてみてください。根腐れの場合
根腐れの場合は発見時期と株元をチェックすると、回復できるかどうか判断しやすいです。根腐れで回復できる場合と手遅れの症状をご紹介します。株元がぶよぶよで腐敗していたら復活は難しい
カラテアの葉が垂れてしまい株元がぶよぶよしている場合は腐敗しているため、復活は難しくなります。根腐れの可能性がある場合はまずは株元を触ってみて、弾力があるかどうか確認してみてください。株元を触ってみてぶよぶよしている場合は根腐れが株全体に進行している証拠のため、残念ながら回復は見込めません。すぐに対処すれば復活できる可能性がある
葉が垂れる原因が根腐れと早期にわかれば、すぐに対処することで復活は可能です。一部分でも元気な根が残っていれば、先ほどご紹介した植え替えで回復できます。早期発見できるよう生育環境を整えて、定期的に葉や株元をチェックしておくと枯らさずに長く育てられますよ。水不足の場合
カラテアの葉が垂れる原因が水不足の場合も、回復できるときとできないこともあります。すぐに水をやれば回復する
水不足の場合は水を与えれば、回復可能です。葉水と水やりを行い、湿度を保つことで弱った株も回復してくれるでしょう。生育期に長期間水切れすると回復せずに枯れる恐れが
カラテアは水不足でも水やりで回復する一方、長期間水切れが続くと回復できず枯れる可能性もあります。長期間水切れを起こすと生育に必要な水分や栄養分が行き渡らないため、植物が体力のない状態が続くということ。そのため水切れの時間が長かった場合は、水を与えても吸い上げる力がなく回復が困難になるでしょう。【まとめ】カラテアの葉が垂れる原因と対処法を紹介!復活方法まで徹底解説
今回はカラテアの葉が垂れる原因と対処法を詳しく解説しました。 今回のポイントは- カラテアの葉が枯れる原因は根腐れや日照不足、水切れや水不足の他にも乾燥している可能性もある
- カラテアの葉が垂れると根腐れや水切れの場合は、ひどくなると復活できなくなる
- 葉が垂れる原因が根腐れの場合は植え替えをして水切れには水やり、日照不足では明るい半日陰に移動し、乾燥しているときは葉水とビニール袋で加湿する
- 葉が垂れるカラテアは復活できるが、発見が遅いと枯れる可能性もある