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ゴムの木(フィカス)は「観葉植物の定番」といわれており、初心者でも育てやすいことから高い人気があります。 しかし、中にはゴムの木には興味があるものの「植え替えをする必要があると聞くけれど、どのようにしたらいいか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、
- ゴムの木の植え替えをするタイミングは?
- ゴムの木の植え替えのやり方
- 植え替えに失敗しないための注意点
- 植え替え後のゴムの木のお手入れ方法
ゴムの木(フィカス)の植え替えをするタイミングは?
ゴムの木(フィカス)を定期的に植え替えることによって、栄養分の補充による生長の促進を見込むことができ、美しい外観を維持したまま鑑賞を楽しむことができます。 ただ、何度も植え替えをすれば良いというわけではなく、きちんとタイミングを見て植え替えを行うことが重要です。1~2年に1回ほどの期間が目安
ゴムの木を植え替えるタイミングは、1~2年に1回程度の頻度が目安となります。通常は春から初夏が生長が活発な時期のため植え替えに適していますが、植物の健康状態によっては植え替えに適さない場合もあるためです。植木鉢の底から根っこが出ていた時
ゴムの木は成長に応じて植木鉢のサイズを大きくする必要が出てきます。特に植木鉢の底から根っこが出てしまった場合、必要十分な栄養を摂ることが出来ず生長が阻害されてしまいます。 成長に応じたサイズの植木鉢に植え替えることによって、根に十分な栄養を行き渡らせることができます。生長のスピードが遅くなった時
ゴムの木の生長スピードが遅くなった時、栄養分を失った古い土壌が原因である可能性があります。その場合は、植え替えをすることでゴムの木に新鮮な栄養分を補給させ、生長を促進することができます。ゴムの木の植え替えに適した時期はいつ?
ゴムの木はいつでも植え替えていいわけではなく、植え替えに適した時期があります。ここからは、植え替えに適した時期と避けておいた方がよい時期について解説していきます。暖かい時期(3月~9月)が目安
ゴムの木は暖かい時期(3月~9月)に成長が活発になるため、新しい土壌や鉢に最小限のストレスで適応させることができます。ただ、根を傷つけてしまうと良くないので、植え替えは慎重に行いましょう。暑い時期(7月~8月)は避ける
ゴムの木の植え替えは7月~8月などの暑い時期は避けましょう。この季節は気温が高くなるため乾燥した気候が続きやすく、根が水分を失いやすくなっています。 この状態で植え替えを行うと特に若い根はストレスを受けやすいので、7月~8月の植え替えはやめておきましょう。寒い時期(11月~2月)は植え替えによるダメージが回復しづらい
ゴムの木は11月~2月の寒い時期において生長が鈍化します。そのため、新しい根を十分に発達させることが難しく、植え替えによるダメージが回復しづらくなります。 また、11月~2月といった寒い期間は植物の免疫力も低下しているため、ストレスの要因も受けやすいです。ゴムの木はいつでも植え替えていいわけではなく、適した期間があることは知っておきましょう。ゴムの木の植え替えに必要なもの
ここからは、ゴムの木の植え替えをする際に必要となるものについて説明していきます。これらの道具はホームセンターやネットショップでも購入することができます。一回り大きい鉢
植え替えをする鉢はインテリアにマッチしたものを選ぶのがおすすめです。おしゃれに見せるのであれば小ぶりな鉢でも良いですが、基本的には生長を見越して一回り大きい鉢にしておきましょう。用土
室内は風通しが悪くなってしまうため、保水性よりも排水性を重視して用土を選びましょう。観葉植物用の配合土が手軽なので、どれにすればいいか迷っている方におすすめです。鉢底石
鉢底石を使うことによって水が鉢底にたまらなくなるので、根腐れや過湿になるのを防げます。また、鉢底石を使うと空気循環が良くなり根に酸素供給できるので、健康な根の生長が見込めます。鉢底ネット
鉢底ネットを使うことによって、土壌が直接排水穴に詰まるのを防ぐことができます。これによって水がスムーズに排水されるようになり、根腐れや過湿状態を無くせます。 また、鉢底ネットがあることによって、根が排水穴に直接触れることが無くなります。その結果、根が排水穴に触れて傷ついたり、根が排水穴に詰まることが無くなります。ゴムの木の植え替えのやり方
必要なものを揃えることができたら、ゴムの木の植え替えを行っていきましょう。ここからは、ゴムの木を植え替える際のやり方を説明していきます。①新しい鉢に鉢底ネットを設置する
まず、新しい鉢に鉢底ネットを設置します。鉢底穴よりも少し大きめのサイズに鉢底ネットを切っていきます。コの字型に曲げた針金を内側からネットに通して、鉢底穴に引っかけて固定をします。その際に、針金の両端は曲げておくようにすると安全に作業が行えます。②鉢底石を敷く
次に鉢底石を敷いていきます。鉢底石を多く入れると用土の容積が狭くなってしまい、保水性が低くなってしまうため注意が必要です。ただ、全ての鉢に鉢底石を入れなければならないということではなく、浅い鉢の場合は無理に入れる必要はありません。③鉢から根鉢を抜く
次に鉢から根鉢を抜いていきますが、まずは鉢底穴から根が飛び出ていないか確認しましょう。もし鉢底穴から根が出ていたら、はさみでカットしておきます。 そして、鉢のフチを木づちで軽くたたいてから根鉢を抜きます。根がしっかり張っている場合は抜くのが大変に思えますが、木づちでたたくことで鉢と用土の間に隙間ができて、力を入れることなく根鉢を抜くことができます。④根をほぐし土を落とす
抜いたゴムの木の根をほぐして土を落としていきます。その際は慎重に作業を行いましょう。根は植物の生命線なので、傷つけてしまうと生長に悪影響を与えてしまう可能性があります。⑤長すぎる根や太い根を切る
長すぎる根や太い根が残っていると、移し替えた時に株が中心にいかなくなるといった不具合が出てくるため、根を切る作業をしていきましょう。健康な株ならば太い根を切ることをしても大丈夫です。⑥ゴムの木を植える
ゴムの木を新しい鉢に移していきます。根が邪魔をして中央に移せないような場合は、再度カットして調整しましょう。なお、植え替えの際は必要以上に根を傷つけることがないよう細心の注意を払う必要があります。⑦用土を入れる
株の周りに用土を入れます。その際は、根の隙間までしっかり用土を入れていきましょう。隙間があったまま埋めてしまった場合、用土が崩れて株が傾いてしまうリスクがあります。土入れは少しずつ慎重に行い、株の傾きを見ながら調整していきましょう。⑧仕上げに水をたっぷりと与える
新しい土壌でゴムの木の生長を促すために水をたっぷりと与えておきます。また、水を与えることによって土壌が沈むので、根っこの安定性を高めることもできます。植え替えに失敗しないための注意点
ゴムの木の植え替えを行う際は、いくつか注意しなければならないことがあります。注意点を押さえておくことによって、植え替え失敗のリスクを最小限にすることができます。同じ鉢は使わない
ゴムの木は時間の経過とともに根を生長させるので、同じ鉢を使い続けると根が鉢内で詰まってしまう可能性があります。そうなるとゴムの木の生長が制限されてしまうため、同じ鉢ではなく現在のものより少し大きめの鉢に植え替えるようにしましょう。根腐れしている場合はその部分を取り除いてから植え替えをする
根腐れをそのままにしておくと健康を脅かしてしまう可能性があるため、その部分を取り除いてから植え替えしましょう。こうすることで、ゴムの木の健康を維持することが可能となります。植え替え後1~2カ月は肥料を与えない
植え替え直後はゴムの木もストレスを受けており、新しい環境に適応しようとしています。そのため、植え替え後1~2ヵ月は肥料を与えずに様子を見るようにしましょう。植え替え後は強い直射日光は避ける
ゴムの木の植え替えをした際、新しい環境になじむまで時間がかかってしまうことがあります。そのため、なるべく強い直射日光は避けて、日陰に置くようにしましょう。日陰に置くことで適応するのを待つのが得策です。ゴムの木の植え替え後によくあるトラブル
ここからは、ゴムの木の植え替え後によくあるトラブルについて説明していきます。トラブルの原因について知っておき、冷静に対処しましょう。元気がない
植え替えをした後、ゴムの木が新しい土壌から栄養を吸収するまでに時間がかかることがあります。その間は栄養不足になり、元気がない状態になってしまう可能性があります。葉が落ちる
ゴムの木は比較的敏感なため、植え替えをした後はストレスで葉が落ちることがあります。ただ、これは一時的なものなので、葉が落ちる時は適切なケアを続けることで解決します。葉が枯れる
植え替えによるストレスで葉が枯れることもあります。ただ、新しい環境に適応すれば新しい葉を生長させるので心配はいりません。植え替え後に元気がない状態で、葉が枯れることがあっても少し様子を見ましょう。植え替え後のゴムの木のお手入れ方法
ここからは、植え替え後のゴムの木の手入れ方法について説明していきます。適切な手入れをすることでゴムの木を健康的に育てることができます。置き場所
ゴムの木のおすすめの置き場所について説明します。生長が大きく変わってくる要因にもなるのでチェックしておきましょう。室内:日当たりの良い場所
室内であれば日当たりの良い場所に置きましょう。こうすることで光合成の促進をすることができ、部屋全体の雰囲気も明るくなります。屋外:直射日光を避けた日陰
屋外の場合は直射日光を避けましょう。特に夏季の強い日差しを浴びると葉が枯れてしまう危険があります。冬は暖かい場所で管理
ゴムの木は15度以上の温度を好むため、冬は暖かい場所で管理しましょう。暖かく明るい場所で管理することで、冬であっても健康的に育てることができます。水やり
日頃からよくチェックして、鉢土の表面が乾いたら水やりをしましょう。その際は、鉢底穴から流れるくらいの水を与えます。適切な水やりをすることで健康的に育てることができます。剪定
ゴムの木の剪定は、4月から6月もしくは9月から10月にかけて行いましょう。これらの時期に剪定をすることによってゴムの木に与える影響を少なくできます。挿し木で増やせる
ゴムの木は挿し木を使用することで増やせます。挿し木に新しい根が生長したら、新しい鉢に植えましょう。ゴムの木をハイドロカルチャーに植え替えしてみよう
ここからは、ゴムの木をハイドロカルチャー(水耕栽培)に植え替える方法について説明していきます。ゴムの木はハイドロカルチャーでも育てられる
ゴムの木はハイドロカルチャーでも育てることができます。ハイドロカルチャーは土を使わずに水中で植物を育てる方法で、インテリア性の高い見栄えのゴムの木を楽しむことができます。必要なもの
ハイドロカルチャーに必要なものは以下の通りです。- ゴムの木の挿し木
- ハイドロカルチャーシステム(水槽や容器など)
- 水溶性肥料
- pHテスター、pH調整剤
- 脱塩水もしくは蒸留水
手順
ハイドロカルチャーをする際の手順は以下の通りです。- ハイドロカルチャーシステムをセットアップする
- 水の品質を確認して調整する
- 挿し木を準備する
- 挿し木を配置する
- 水溶性肥料を使って必要な栄養素を供給する
- 定期的なメンテナンスを行う
植え替えに不安な場合は業者の利用も可能
植え替えが不安な場合は業者の利用も検討してみましょう。知識がないまま植え替えを行うと根を傷つけてしまったり、ゴムの木の生長を阻害してしまう可能性があります。業者を使えば植物へのダメージを少なくして植え替えができる
プロに任せることによって植物へのダメージを最小限にして植え替えをすることができます。金銭面のコストはかかってしまいますが、安心して任せることができるというメリットがあります。異常があった場合に発見してもらえる
業者に依頼することによって、異常があった場合に発見してもらうことができます。自分ではなかなか気付きにくいところもケアしてもらうことが可能となります。ゴムの木の植え替え方法!失敗しない時期や失敗しないコツを解説のまとめ
ここまで、ゴムの木の植え替え方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは- ゴムの木を植え替えるタイミングは、1~2年に1回程度の頻度が目安となる
- ゴムの木の植え替えは暖かい時期(3月~9月)が良い
- ゴムの木の植え替えに必要なものはネットショップで購入できる
- ゴムの木を植え替える際は手順を守って行う
- 植え替え後のゴムの木は日当たりが良い場所に置いておく