フィカス・プミラの育て方!失敗しないケアからトラブルの対処法まで

フィカス・プミラの育て方!失敗しないケアからトラブルの対処法まで
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皆さんは、フィカス・プミラという観葉植物を知っていますか?フィカス・プミラは日本や中国が原産の常緑性低木で、野生種の緑色の葉・園芸品種の白や黄色の班模様入りの葉が特徴的な植物です。とはいえ、フィカス・プミラとは一体どんな観葉植物なのかまだよくわからないという人も多いと思います。 そこでこの記事では、
  • フィカス・プミラとはどんな植物?
  • フィカス・プミラの育て方
  • フィカス・プミラのよくあるトラブルと対処法
などについてご紹介していきたいと思います。この記事を読み進めながら、フィカス・プミラを元気に育てるためのベストな方法について理解を深めていってくださいね。

フィカス・プミラとはどんな植物?

まずはフィカス・プミラとはどんな植物なのかという部分からご紹介していきたいと思います。フィカス・プミラの特性を知ることで、より興味がわいてくること間違いなしですよ。

クワ科フィカス属の観葉植物

フィカス・プミラはクワ科フィカス属の観葉植物で、付着根を出してどんどん成長し、高いところまでよじ登っていくつる性の植物です。木・岩・塀・壁など、どんなところにも這い、ぐんぐん成長していきます。その特性を活かし、寄せ植えのアクセント・針金などで造った鉢物仕立てやハンギングバスケットなどに多く使われます。

付着根を出すつる性のフィカス

フィカス・プミラは和名を「オオイタビ」といい、フィカス属では珍しいつる性という特徴を持つ観葉植物の種類です。フィカス・プミラの気根根は茎から出ており、付着根から樹液を出し、その樹液が固まることで他の樹木や壁面などに固定し、どんな所にもどんどん登っていきます。

成長速度は早い

フィカス・プミラは生命力が大変強く、成長速度もとても速いため、手入れをせずに放置しておくとどんどんツルを延ばし、気づくと手に負えない程に成長している場合もあります。そのため、定期的に剪定をして整える必要があります。一方、根が安定しにくいため植え付け後の水切れに弱く、しっかり根付くまでは意外に枯れやすいという特性を持っています。

フィカス・プミラの花言葉

フィカス・プミラは繊細な姿をしていますが、とても丈夫な観葉植物として良く知られています。そのため、日ごろお世話になっている方へのプレゼントとしてもピッタリの花言葉を持った観葉植物です。また育てやすいため、観賞植物初心者の方にもおすすめですし、インテリアとして飾っても、フェイクグリーンとは違った印象でお部屋をおしゃれに華やかにしてくれること間違いなしです。

「あなたは私を元気づける」

フィカス・プミラの代表的な花言葉に「あなたは私を元気づける」というものがあります。これは、生育旺盛でつるをどんどん伸ばして葉を増やすフィカス・プミラの特性から名づけられました。周囲の人に感謝の気持ちを伝えたい場面での贈り物としてピッタリですね。

「知識」

フィカス・プミラの花言葉には「知識」というものもあります。丸みのあるグリーンの葉に白い縁でまだら模様がとてもチャーミングなフィカス・プミラは、茎をしっかり伸ばし葉をたくさん茂らせる姿が、見ている人に勇気や元気を与え、名案を思い付かせてくれるパワーを持っている所から「知識」という花言葉が付いたとされています。

フィカス・プミラの風水効果

フィカス・プミラの花言葉は上記の通りですが、では風水効果にはどのようなものがあるのでしょう?花言葉と併せて風水効果も知っておくことで、プレゼントとして利用する際に選びやすいため、是非理解を深めて選ぶ際の一助にしてくださいね。フェイクグリーンとは違う、フィカス・プミラならではのおしゃれな空間づくりを叶えてくれますよ。

人間関係によい影響を与える

フィカス・プミラは風水的に「人間関係に良い影響を与える」とされています。特に「出会い運」に効果が高いといわれており、これはフィカス・プミラの丸みを帯びた葉が下へ垂れ下がる所から来ています。他の見方をすれば、結婚運もアップさせてくれるため良縁を求める人・恋愛成就を願っている人など、縁の滞りを取り除きたい人にピッタリです。

リラックス効果も

フィカス・プミラは人間関係を円満にしてくれる効果があるとされているため、インテリアとして飾ることで「リラックス効果」も期待できます。フィカス・プミラのように葉を下向きにつける観葉植物は、悪い気を鎮める効果があるとされており、置いているだけでその場に調和をもたらしてくれるとされています。是非お気に入りのインテリアとしてお部屋に飾ってくださいね。

フィカス・プミラの育て方

ここからはフィカス・プミラの育て方について各項目ごとにみていきたいと思います。どのようなポイントに注意しながらフィカス・プミラを育てていけばよいか、読み進めて理解を深めてくださいね。

置き場所

インテリアとしても人気の高いフィカス・プミラの置き場所は、それほど気を使わなくても順調に育つことから初心者にもおすすめといわれていますが、気を付けておくべきポイントが4点あります。それでは、各項目別に詳しくみていきましょう。

日向~半日陰を好む

フィカス・プミラは直射日光に当たってしまうと刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうため、直射日光の当たらない日向~半日陰の場所で育てるようにしてください。室内でも直射日光は避け、レースのカーテン越しなど、程よい量の日光を当てるように心がけて下さい。植物を育てていくうえで、直射日光が当たる場所は対象外であることを知っておくことが大切です。

暗い場所では徒長しやすい

フィカス・プミラは耐陰性があるため、あまり日当たりの良くない場所でも育てられますが、暗い場所で育てていると徒長しやすくなるため注意が必要です。日光が程よく当たった方が健康な株で育つため、定期的に日光浴をさせるようにしてください。植物は直射日光が基本的に苦手ですが、かといって日光が当たらなければ成長できません。つまり、日当たりの良くない場所にずっと放置しておく行為も、植物を育てる上では対象外です。

地植えでは木化して育ちすぎてしまうため注意

フィカス・プミラは可愛らしい観葉植物とのイメージが定着していますが、地植えをすると木化して育ちすぎてしまい、全く別物の植物になってしまうため注意が必要です。小さい3号ポット苗のフィカス・プミラを地植えにした場合、3~4年経過すると小さく可愛らしかった3号ポット苗の頃とは比べ物にならない姿にややたじろいでしまうほどの生育状況になります。限られたスペースのみで広がっている場合は定期的にカットしたり剝がしたりして管理するようにしてください。

屋外で育てるのはやや難しい

フィカス・プミラは日本からインドまでの暖かい地域に分布している観葉植物のため、寒さに弱く屋外で育てるのはやや難しいという一面を持っています。特に班入り種は基本種より寒さに弱く、地植えにすると成長とともに班が減り基本種と区別がつかない状態になってしまいます。

水やり

次にフィカス・プミラの水やりについてみていきましょう。フィカス・プミラは乾燥に弱く葉がパリパリになるという特性を持った観葉植物です。とはいえ、気温が低い時間に水やりや葉身をを行うと逆効果になってしまうため、タイミングを見計らって水やりを行う必要があります。

春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと

フィカス・プミラの水やりは季節によって頻度を変える必要があります。春~秋は手で土を触り、表面が乾いて水分を感じなくなったら鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水やりを行ってください。また冬の寒い時期は手で土を触って水分を感じなくなったタイミングからさらに数日放置し、鉢の中央部分までしっかり乾燥してから水やりを行うようにしてください。

生長が止まり始めたら土が乾燥して2~3日後に

外気が冷えて寒くなってくるとフィカス・プミラの休眠期です。休眠期はフィカス・プミラの生長が停止するため、この時期になると土が乾燥してから2~3日後に水やりを行うようにしてください。水やりのタイミングを間違うと、休眠期は特に根腐れを起こす原因になるため、乾燥気味に育てることを心掛けてください。

葉水も効果的

フィカス・プミラは乾燥しすぎると葉落ちしてしまうため、乾燥しすぎには注意を払う必要があります。特に空気の乾燥で葉がパリパリになりやすいため、乾燥する冬の時期はこまめに葉水を行うようにしてください。ただし気温が下がる朝晩は逆効果になるため、必ず暖かい日中の時間帯に与えてください。

フィカス・プミラを元気に育てるためには土も大切なポイントの一つです。フィカス・プミラが好む土を知ることで、より元気にすくすく育てられます。土は植物にとって欠かせない栄養源のため、植物に適した用土を多めに用意するようにしてください。

湿気のある用土を好む

フィカス・プミラは湿気のある用土を好みますが、水はけの悪い土を使うと、土の内部が乾燥せずに根腐れを起こしやすくなります。とはいえ、フィカス・プミラは土質を選ばない観葉植物といわれているため、一般的に市販されている用土を使って大丈夫です。

観葉植物用の土や草花用の培養土がおすすめ

フィカス・プミラを育てる上で一番おすすめの土は、観葉植物用の土や草花用の培養土です。鉢植えにして高い位置から垂らして育てたい場合には、先ほどの土にバーミキュライトを混ぜて鉢を軽くして育てていくことをオススメします。

観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の配合土もよい

フィカス・プミラの土を自作したい場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1を配合して作った配合土がおすすめです。室内で育てる場合は、土の表面を赤玉土・鹿沼土・化粧砂などの無機質の用土で覆うことで、コバエなどの発生を防げます。

地植えの場合は植える場所に赤玉土や腐葉土などを混ぜ込む

地植えの場合は、植える場所の土に赤玉土や腐葉土などを3割ほど混ぜ込んで2週間ほど寝かせた土がおすすめです。特に水はけのよい状態を作り出しておくことが成功する秘訣です。地植えの場合は植え替えることがないため、最初に作った土が大変重要になります。

肥料

次にフィカス・プミラに必要な肥料についてみていきましょう。一般的にフィカス・プミラに肥料を与える場合は、生育期の5~10月に行うと元気に育ってくれます。とはいえ、どれくらいの頻度で肥料を与えればよいのだろうかと思っておられる方も多いのはないでしょうか。

なくてもよいが、与えると成長が早い

フィカス・プミラは肥料無しでも元気に育ってくれますが、与えると成長が早くなり、たくさん増やしたい人にはおすすめの増やし方です。先ほどもご紹介したように、フィカス・プミラの生育期の5~10月に月1回くらいのペースで薄めた液体肥料や緩効性のある化成肥料を与えるのがおすすめです。

冬場には肥料を与えない

冬場はフィカス・プミラの生育が緩慢期になるため、肥料を与えないようにしてください。もし与えてしまうと肥料焼けを起こして枯れてしまう可能性が高いため、避けてください。冬は株の成長が止まるため肥料は必要ありませんし、水も吸わなくなってくるため、根腐れを防ぐためにも冬場に肥料を与えるのはやめましょう。

植え替え

フィカス・プミラはとても成長が速い観葉植物のため、植え替えずにそのまま育てていると鉢が根でパンパンになり、根詰まりを起こして枯れてしまう可能性が高くなります。そのため、必ず植え替えを行うことが大切です。ここからは、植え替えのタイミング・時期・方法について項目別にご紹介していきます。

植え替えのタイミング:1~2年に1度が目安

フィカス・プミラの植え替えは、1~2年に1度行うようにしてください。用意する鉢は、今使っているものより一回り大きい鉢で、無料だからと古い土を使わずに必ず新しい土をたっぷり用意して植え替えることが大切です。植え替えは手順さえ押さえれば初心者でも失敗することはありませんし、増やし方としてベストな方法でもあります。

植え替えの時期:5月~6月頃

フィカス・プミラは5月~6月頃の生育期に行うようにしてください。鉢底から根が出てきたり、水を与えても水が土にしみ込んでいかなかったら植え替えのサインです。このサインが見られるのにそのまま放置すると、フィカス・プミラは根詰まりを起こして枯れてしまうため早急に対処するようにしてください。

植え替えのしかた

それでは具体的にフィカス・プミラを植え替えの仕方についてみていきましょう。植え替えの手順を理解し、マスターすることでフィカス・プミラをより元気に大きく育てられます。また根詰まりなどのトラブル回避もできるため、是非植え替えを実践するようにしてください。
  1. 根を傷つけないように優しく鉢から抜きます。
  2. 根についている古い用土を丁寧に落とします。
  3. 根が黒くなったり枯れている所は、切れ味の良い剪定ばさみで切り取っておきます。
  4. 一回り大きい新しい鉢の底に鉢底ネット・鉢底石を敷き、新しい用土を入れてならします。
  5. フィカス・プミラを置き、さらに新しい用土を隙間ができないように詰めていきます。
  6. 鉢の縁から1㎝下の部分まで土が入れられたら、水をたっぷり与えて完成です。

剪定

それではフィカス・プミラの剪定の仕方についてみていきましょう。フィカス・プミラは発育が旺盛な観葉植物のため、植え替えと同じ時期に適度に剪定を行いながら育てるのが上手な育て方です。ただし、フィカス・プミラの切り口から出ている樹液に直接触れるとかぶれてしまうため、剪定するときには必ず手袋をつけて行うようにしてください。それでは剪定の仕方について項目別にご紹介します。

春~秋の間に行う

剪定は春~秋の間に行うことが大切で、植え替えと同じタイミングに合わせて行ってしまう方が無難です。この時期はフィカス・プミラの生育期のため、少しくらい切りすぎてもすぐにまた元気に茂ってくれるため、このタイミングで風通しが良くなるようにしっかり剪定しておくことが大切です。

剪定の仕方

フィカス・プミラの剪定を行う際のポイントは、葉が混みあっている部分や茎が長すぎる部分を剪定し、草姿を整えていくことが大切です。剪定する際はフィカス・プミラの切り口から出てくる汁に十分注意してください。この汁は有毒なため、直接触れるとかぶれてしまいます。

フィカス・プミラの挿し木での増やし方

フィカス・プミラを挿し木での増やし方のポイントは、どのような点にあるのでしょう。フィカス・プミラは挿し木で簡単に増やせる観葉植物のため、剪定と併せて挿し木を行うことをオススメします。剪定で切り落とした茎を使用して挿し木ができるため一石二鳥です。

挿し木の時期:5月~6月

フィカス・プミラの挿し木を行うベストな時期は、植え替えや剪定を行うのと同じ5月~6月です。フィカス・プミラは挿し木で簡単に増やすことができますし、何といっても無料で増やせるため挑戦してみることをおすすめします。挿し木を行うポイントは、時期を必ず守ることです。

挿し木のしかた

フィカス・プミラの挿し木のしかたは、茎を3~5節ほど(6~7㎝ほど)切り取り、葉っぱを2枚ほど残して他の下についている余分な葉っぱは取り除いておきます。その後茎の切り口を2~3時間ほど水に浸け、土を入れた底の浅い鉢・平らなバットなどに差し込むようにして植えていきます。用土は赤玉土などの挿し木用の土を利用し、土に挿したらたっぷり水を与え、発根するまでは風通しの良い日陰で水を絶やさないように気を付けながら管理します。

フィカス・プミラによくあるトラブルと対処法

では次に、フィカス・プミラを育てていくと起こり得るトラブルや対処法について順にご紹介していきたいと思います。トラブルや対処法を知っておくことで、いざという時に慌てず対処できるばかりでなく、フィカス・プミラを枯らす確率が激減しますよ。

フィカス・プミラが枯れる

フィカス・プミラが枯れる場合に考えられる原因と対処法について項目別にみていきたいと思います。それぞれの要因で対処法が異なるため、しっかり読み進めて理解を深めてくださいね。知識として知っておくことで、突発的なトラブルにも慌てず対処できますよ。

日照不足が原因:日当たりの良い場所で育てる

フィカス・プミラは耐陰性のある観葉植物ですが、全く日光を必要としないわけではありません。そのため、フィスカス・プミラが枯れた原因として日照不足が考えられます。屋内で育てている場合でも、必ず定期的に日当たりの良い場所に出すなど、日光に当てる時間を作るようにしてください。とはいえ、直射日光は苦手なので、必ず半日陰になる環境を心掛けてください。

水のやりすぎが原因:冬は乾燥気味に育てる

フィカス・プミラが枯れる原因に、水のやりすぎがあります。特に冬の休眠期に頻繁に水を与えたため、鉢の土の内部までしっかり乾燥しきらずに、常に湿っているという状態を保った結果起こる症状です。その結果根腐れを起こして枯れてしまうことに繋がるため、冬は必ず乾燥気味に育てるようにしてください。

水不足が原因:土の状態を見ながら適切に水やりを

フィカス・プミラは水をやりすぎても枯れますし、水不足になっても枯れます。特に乾燥過ぎる環境は大の苦手のため、土の状態をみながら適切な量の水を与えるようにしてください。生育期に水が足りなくなると葉っぱがパリパリになって枯れてくるため注意が必要です。

寒さが原因:秋以降は室内で育てる

フィカス・プミラは寒さにも弱いため、秋以降は室内で育てることをオススメします。耐寒温度は0℃まで大丈夫とよく言われますが、なるべく最低気温は5℃を保てる環境で管理するようにしてください。屋内でも窓際に置いておくと寒い季節はかなり冷え込むため、窓から離して育てるようにしてください。

根が枯れていなければ復活できる可能性が

フィスカス・プミラが枯れてきた場合、復活するか否かは根がどの状態になっているかで決まります。根が枯れていなければ復活させられる可能性があるため、枯れて来てそうと思ったら、まず落ち着いて鉢から取り出し、根の状態を観察するようにしてください。

葉がパリパリになる

可愛がって育てているフィカス・プミラの葉がパリパリになってきてビックリしたという経験をしたことのある方も多いと思います。何とか復活させられたら、次はそんな思いをしたくないですよね。ではフィスカス・プミラの葉がパリパリになる原因はなぜなのでしょう。

プミラの葉はもともとカサカサしている

そもそもフィスカス・プミラの葉はもとからカサカサしています。これは他の観葉植物にはみられないフィカス・プミラの個性のため、上手く付き合っていく必要があります。観葉植物は乾燥気味に育てる必要がありますが、乾燥させすぎてしまうのも枯らす原因になるため注意が必要です。

原因は乾燥

葉が乾燥するとただでもカサカサしているフィカス・プミラの葉が余計にカサカサ・パリパリになり、乾燥しすぎると葉が落ち、枝や茎まで乾燥し枯れてしまいます。そうなる前にこまめに状態を把握し、適切な水やりを行うように心がけてください。

エアコンなどが直接当たらないところで管理する

エアコンなどの風が直接あたる場所でフィカス・プミラを管理すると乾燥の原因になります。特に冬の寒い時期に暖房をつけていると、それだけで乾燥させてしまう原因になるため屋内で管理する場合は注意する必要があります。エアコンでの乾燥を防ぐのにベストな方法が葉水を行うことです。

葉水を行うとよい

1日1回霧吹きで葉水を行うことで、乾燥を防げるばかりでなく、ハダニ・アブラムシなどの害虫予防にも効果があります。害虫は水が大嫌いなため、葉や茎に程よい水分を与えておくことで寄せ付けずにすみます。つまり葉水を行うことで、乾燥からフィカス・プミラを守れるだけではなく、害虫予防も併せてできてしまうという利点があります。

ゴムの木の樹液には注意が必要

フィカス・プミラはゴムの木類の植物のため、過剰に心配する必要はありませんが、樹液には注意をする必要があります。フィスカス・プミラの樹液は白色をしていますが、いったいどのような注意をすればよいのでしょう?項目別にみていきたいと思います。

ラテックスに強い毒性はない

ゴムの木の樹液はラテックスと呼ばれるもので、強い毒性はありません。ゴムの木類の樹液は乳白色をしており、いわゆる乳液です。強い毒性はないですが、体質によっては弱毒化し、様々な皮膚炎を起こす可能性があるため、特に肌が弱い方は必ず剪定を行う際は手袋を使用するようにしてください。

体質によっては皮膚につくと炎症を起こすことも

フィスカス・プミラの白い樹液に直接触れた場合、体質によっては皮膚が炎症を起こしたり、蕁麻疹がでてきたりする場合もあります。そのため、もし白い樹液に触れた場合は必ず流水で奇麗に洗い流してください。またペットや小さな子供が口にしないように注意することも大切です。

服につくと落ちにくいため注意

フィスカス・プミラの樹液が服につくとなかなか落ちないため、作業する際にはエプロンや割烹着などを着用して行う方が安心して作業できます。もし樹液が服についてしまった場合は、なるべく早く染み抜きを行うことが大切です。衣服に付いた樹液のシミは、時間が経過すればするほど固まり、繊維の奥まで染み込んでしまうため、汚れが落ちにくくなります。

斑入りのプミラの斑が消える

班入りのフィカス・プミラの班が消える原因として考えられる理由に、「光量不足」「祖先返り」が挙げられます。光量不足は日照不足のことで、班入りの部分は葉緑素が無い状態のため、光合成ができません。日光が十分当たる環境では班入り品種の光合成の力でも栄養不足になることはありませんが、日光不足の環境だと班入りフィカス・プミラでは十分な栄養を光合成力では賄いきれません。そのため班を消したフィカス・プミラになり、生命維持を行っています。

「先祖返り」と呼ばれる症状

十分な日照量がある環境でも班が消える場合があります。これは先祖返り」と呼ばれる症状で、親に出なかった祖先の特徴が子に出る現象のことをいいます。人間でいうと隔世遺伝みたいなもので、もともと班入りフィカス・プミラは何らかの原因で葉緑素を失った変異種のため、祖先返りを起こすことで突然緑色の葉が生えてくることがあります。

株元で剪定し、新しい葉を出させる

一度消えた班はもとに戻らないですし、緑色のみの葉を放置しているとどんどん増えて班入り模様が完全に消滅してしまいます。そのため、緑色の葉を見つけたら即茎ごと切り取るようにしてください。株元から剪定することで、新しい班入りの葉を出すことが可能です。美しい班入りの葉っぱを維持するためにも、日ごろからこまめな観察とお手入れを心掛けてください。

フィカス・プミラの種類

それでは、フィカス・プミラの様々な種類について項目別にみていきましょう。一言でフィカス・プミラといっても、色々な特徴を持ったタイプが存在しており楽しいですよ。いずれの種類も、ネットショップで購入すれば配送して自宅まで届けてもらえるため、気楽にフィカス・プミラを育ててみてください。

青葉種や斑入り種がある

フィカス・プミラには青葉種・班入り種と呼ばれるタイプがあります。青葉種は班入り種より丈夫で、暑さ・寒さにもしっかり耐えてくれます。いずれの種も小さな葉がたくさんつき、這うように広がっていくため、寄せ植えの手前に置いたり、ハンギングにしても可愛らしく演出できます。

サニーホワイト:最も人気の品種

フィカス・プミラといえば、この「サニーホワイト」を指すことが多く、最も人気の高い品種です。鮮やかな緑色の葉を縁取るように白い班があるのが特徴的です。サニーホワイトは、班が入っていない原種のフィカス・プミラより耐寒性が低いため、冬は必ず室内で育てるようにしてください。

月夜の光(ムーンライト):濃い緑の葉に黄緑色の斑が特徴

月夜の光(ムーンライト)」という、大変ロマンチックな名前を持ったフィカス・プミラで、濃い緑の葉に黄緑色の班が入っているのが特徴的です。月夜の光(ムーンライト)は新種の班入りフィカス・プミラで、夏は班が消えて緑葉になり、夏が過ぎるとまた班入りの葉が新しく伸びた新芽に見られるようになります。

ミニマ:サイズが全体的に小さい

ミニマ」という品種は極小葉のフィカス・プミラで、細い茎にカサカサした小さな葉っぱをたくさん茂らせる姿が人気の高い観葉植物です。ミニマは普通のフィカス・プミラに比べ、サイズが全体的に小さく、葉の大きさは5~10㎜ほどしかありません。とはいえ、葉は厚めのため日焼けがしにくく、ミニマだからといって気を使わずに育てられます。

クエルギフォリア:柏の葉のような葉っぱをもつ

クエルギフォリア」は、フィカス・プミラの最新品種で、柏の葉のような小さな葉っぱがとてもチャーミングです。クエルギフォリアの和名は「カシワバアジサイ」で、1㎝位の小さな葉っぱがツルの両側に並び広がって増えていきます。日当たりの良い場所なら「面」をつたって吸盤状にくっつきながら、壁や塀・鉢などにどんどん枝を伸ばして増えていくため、壁面を素敵に飾れます。

コアラ:立体感のある深い緑の葉に斑が入る

コアラ」は、立体感のある深い緑色の葉に班が入り、ほんのり白い班も入るとてもおしゃれなフィカス・プミラです。普通の緑葉のプミラと比べると、葉が小さめで縮れが強めに入っているのが特徴的です。コアラは乾燥にも強く、真夏の直射日光にも負けず、暑さ寒さにも耐えてぐんぐん成長するため、排水性の良い土に植えてしっかり灌水すれば、通常のフィカス・プミラより手間をかけずに育てられます。

パルダリウムでフィカス・プミラをおしゃれに飾ろう

ここからは、おしゃれにパルダリウムでフィカス・プミラを飾る方法をご紹介していきたいと思います。屋内での新たなインテリアとして、パルダリウムを取り入れてみてはいかがでしょう。

パルダリウムとは?

パルダリウムとは、熱帯雨林をコンパクトに再現したパルダリウム水槽のことで、近年では水族館・植物園・ショップなどでもよく見かけるようになりました。湿地帯に生息する植物と爬虫類・両生類などの生物を一度に楽しめる水槽ということで、大変人気が高くなっています。

ガラス容器とLEDライトで熱帯植物を育てる

パルダリウム水槽は、ガラス容器とLEDライトで熱帯植物の生息域を再現し育てていきます。パルダリウムは水深はほとんどない環境で、そこに生息している生物よりも植物に重点を当ててインテリアとして取り入れるところが、アクアテラリウムとの大きな違いです。つまり、ガラス水槽とLEDライトさえあれば誰もが簡単に楽しめるインテリアがパルダリウムです。 楽天市場に登録してショップで購入すると、価格もお手頃なものが注文できますし、自宅まで発送し届けてもらえるため、パルダリウムを始めるにはおすすめです。楽天市場のショップによっては、発送手数料や送料が無料になる場合もあるため、お気に入りに登録して価格や送料を計算し吟味して注文し配送してもらうようにしてください。

本来観葉植物が育たない場所でも育てられる

パルダリウムの魅力は、通常の環境では育成が難しい乾燥が苦手な観葉植物を、気兼ねなく育てられるところです。育てる植物のサイズや量に合わせ、小型水槽から大型水槽まで、様々なバージョンで育てられるところも魅力の一つです。

おしゃれなインテリアに

熱帯雨林の風景をコンパクトに再現したパルダリウムは、お部屋でインテリアとして飾ってもとてもおしゃれです。パルダリウムのレイアウトの自由度はかなり高く、多湿環境や温度の変化に対応できる植物ならなんでも育てられるため飽き知らずです。さらにパルダリウムを置いておくだけで一風変わったモダンな雰囲気を醸し出してくれるため、お部屋の模様替えなどの際に取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

パルダリウムでの寄せ植えにおすすめの植物

それでは、パルダリウムでの寄せ植えにおすすめの植物をご紹介していきましょう。パルダリウムに向く植物には様々なものがあり、シダ・苔などはもちろん、花が咲くもの・樹木に見立てられるものなど、フィカス・プミラ以外の植物も多数植えられます。

フィットニア

フィットニア」はペルー原産の小型の観葉植物で、和名を「網目草」といいます。網目模様の葉が特徴的で、葉脈が白いタイプや葉脈が赤いタイプが存在します。園芸店などで入手でき、湿度が高い環境を好む植物のため、パルダリウムと相性が抜群です。

シンゴナンサスミカド

シンゴナンサスミカド」は和名を「金玉草」といい、金の玉のような蕾が先端に付いた植物です。ブラジルの湿地帯に自生しているとても珍しい植物で、水辺に生息しているため水が大好きで高湿度を好むためパルダリウムにピッタリです。また常緑なのでお花が咲き終わっても観葉植物として管理すれば、毎年変わらずお花を咲かせてくれる所も魅力の一つです。

【まとめ】フィカス・プミラを紹介!失敗しないケア方法からトラブルの対処法まで

この記事では、フィカス・プミラの概要や育て方・トラブルが起きた場合の対処方法などについて、主に解説してきましたがいかがでしたか?
  • フィカス・プミラは付着根を持つツル性のクワ科フィカス属の観葉植物である
  • フィカス・プミラの花言葉は「あなたは私を元気づける」「知識」で、風水効果は「出会い運」「リラックス効果」である
  • フィカス・プミラを上手に育てるポイントは「置き場所」「水やり」「土」「肥料」「植え替え」「剪定」である
  • フィスカス・プミラのトラブルは「枯れる」「葉がパリパリになる」「班が消える」という現象で、それぞれの状態で対処方法が異なる
  • フィカス・プミラの剪定を行った際、切り口から出てくる樹液に直接触れると、かぶれてしまう人もいるため要注意である
  • フィスカス・プミラには様々な特徴を持った種類があり、今もなお新種が世に送り出されている観葉植物である
  • フィスカス・プミラはインテリアとしてもちろんのこと、パルダリウムにもピッタリな観葉植物である
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。これらのポイントを押さえてフィカス・プミラを育てることで、オシャレなインテリアとして元気に枯らすことなく育て上げられることでしょう。是非フィスカス・プミラを立派に育て、増やしていってくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、併せてご覧ください。