ソテツの実は毒があるのに食べられる?食べ方から体に与える影響まで

ソテツの実は毒があるのに食べられる?食べ方から体に与える影響まで
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目次

ソテツ(蘇鉄)は南国の雰囲気を醸し出す観葉植物としても非常に人気のある植物です。日本では2022年〜2023年の現在においても、沖縄や奄美諸島、九州地域では学校や公園など、オフィシャルな場所にも植えてあり、見た目も非常に涼しげであるだけでとても癒されます。 そんなソテツ(蘇鉄)には実があり、古くから薬用や食用に使用されてきた過去がありますが、聞くところによると有毒であることや、現在でも本当に食べられるのか気になるという方も多いのではないでしょうか? この記事では、ソテツ(蘇鉄)の実とはどんなものなのか、またソテツ(蘇鉄)の実は有毒で食べられることができないのかなどを以下の流れで解説していきます。
  • ソテツ(蘇鉄)の実とはどんな特徴を持つものなのか?
  • ソテツ(蘇鉄)の実の毒性について詳しく解説します
  • ソテツ(蘇鉄)の実を毒抜きする方法とは一体?
  • ソテツ(蘇鉄)の実の安全な食べ方をご紹介します
  • ソテツ(蘇鉄)の実の薬効を解説します
  • ソテツ(蘇鉄)の実から育てる実生の方法を解説します
  • ソテツ(蘇鉄)の実を食べたり触ったりしてしまった場合にはどうすればいい?
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、ソテツ(蘇鉄)の実の特徴や有毒性、日本では2022年〜2023年の現在においてもソテツ(蘇鉄)は食用としての食べ方はあるのかなどもしっかりとお分かりいただけますよ。ぜひ最後までお付き合いください。

ソテツの実とはどんなもの?

それではまずは、ソテツ(蘇鉄)の実とはどんな特徴を持つものなのかをここからは解説していきます。そもそもソテツ(蘇鉄)の実がどんな生育の方法で育つのか、またいつどんな時期に実は収穫できるのか、どんな色の見た目をした実なのかをここからは一つずつ解説していきます。

雌花にオレンジ色の実をつける

そもそもソテツ(蘇鉄)は、雌雄異株(しゆういしゅかぶ)と言って、雄花と雌花のある観葉植物です。雌花はまるで綿毛のような花を咲かせ、その中にオレンジ色の種子(ソテツの実)をつけます。そのため、オレンジ色の種子を収穫するには、その雌花の中から収穫する必要があります。雌花はまるで綿毛のような花を咲かせますが、それは非常に丸っとした形で、乾燥した褐色の花のため、すぐに見つけることもできるでしょう。

秋以降の時期に収穫可能

雌花はまるで綿毛のような花の中にある種子は、秋の9月〜10月ごろの時期に収穫することができます。そのため、一年のうちの1〜2ヶ月程度と短い時間でしか実の収穫できないので、きちんと実がなっているかのチェックは時間があるうちにこまめにやっておくことをおすすめします。

ソテツの実は食べられるが有毒

また、結論から言えばソテツ(蘇鉄)の実は食べられるが有毒です。日本では戦時中の食糧の低下により、沖縄や奄美諸島などの一部分の地域では、ソテツ(蘇鉄)の実などから毒を処理して、デンプンのみを食用としてしていました。

薬としての役割も持つ

また、日本や中国では古くからデンプンは食用や漢方薬にも使用されており、特に日本では今でも販売されている片栗粉としても馴染みが深いです。ソテツの実の薬としての薬効は咳止めや腰痛止め、肺や胃のがんにも効果があると言われています。しかし薬や漢方として使用するためには、毒が中毒にならないように、必ず正しい毒抜きの処理が必要です。

種を植えて育てることもできる

それに植物としても、ソテツ(蘇鉄)の実からは種を植えて育てることもできます。この、種から生育することを実生と言い、amazonや楽天などに無料で登録することで、通販から種を購入して栽培することもできるので、今手元に種がない方も安心してください。まずは大手通販サイトに無料で登録してお気に入りの種を探してみましょう。

ソテツの実の毒性について

続いてはソテツの実の毒性について解説していきます。ソテツの実は先ほどもお話ししたように、食べることはできても有毒であるため、適切な処理が必要なものです。それでは、ソテツの実にはどんな毒性があるのかをお話ししていこうと思います。

サイカシンと呼ばれる化学物質が含まれる

そもそもソテツの実は、一般的には食べてはいけないとされる植物の一つです。その主な理由は、実に含まれる有毒な化学物質である「サイカシン」です。サイカシンはソテツ科の植物に見られ、その実や種子に高濃度で存在します。サイカシンという化学物質を摂取してしまうと、めまいや嘔吐、吐き気をもよおし、最悪の場合呼吸困難になることもあります。誤って口にしてしまうことは死に直結することもあるため、絶対に正しい処理をしていないソテツの実は食べてはいけません。

中毒症状を引き起こす可能性

それにソテツの実に含まれるサイカシンという化学物質は、特に神経系に影響を及ぼすため、中毒症状を引き起こす可能性もあります。この中毒症状には嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、発熱などが含まれます。特に子どもやペットはソテツの実に誤って触れることがあるため、特別に注意が必要です。 要するに、一般的にはソテツの実は食用に適さず、毒性があるため、絶対にそのままで食べていいものではありません。また、ソテツを育てている場合にも、その実に触れることを避け、小さな子供やペットが誤って食べないように注意が必要です。しかし、もしあなたがソテツの毒抜きをして、食用にしたい場合や、漢方として利用したい場合などは、以下の毒抜きのお話しを参考にしてみてくださいね。

ソテツの実を毒抜きする方法

続いては、ソテツの実を毒抜きする方法について解説していきます。先ほどもお話ししたように、ソテツの実はそのままでは毒性があるため食用として食べることはできません。しかし、ソテツを正しく毒抜きすることで、食用として利用することができます。そのため、ここからはソテツの実を毒抜きする方法とその手順をお話ししていきます。ただし、ここでは毒抜きの方法を解説するだけで、実際にやるかやらないかは自己責任でお願い致します。

サイカシンは水溶性のため時間をかければ毒抜きは可能

ソテツの実に含まれる毒物サイカシンは、水溶性であるため、適切な処理を行えば毒を抜くことができます。適切な毒抜きは実は非常に重労働で大変で、沖縄や奄美諸島の伝統でもある郷土食のシンガイやナリガイ、蘇鉄餅などは以下のような方法を駆使して、時間をかけて作られています。何度も言いますが、実際にやるかやらないかはあくまで自己責任でお願い致します。

毒抜きの手順

それではここからは、ソテツに含まれる毒物のサイカシンを毒抜きする手順をご紹介していきます。

実を天日干しする

まずはソテツの実を収穫するか、お気に入りの通販サイトや販売者さんから種を購入します。まずはその幹の皮を剥いで、何日間か天日干しにしてあげましょう。

種を取り出す

何日間か天日干しをしたら、種を取り出しましょう。種を取り出すことができたら次の工程に進みます。

水にさらす

ソテツの実を毒抜きするために最も重要なことは、水にさらすことです。サイカシンという化学物質は、水溶性であるため、水に溶け出します。しかしこの水に毒性がきちんと溶け出すまでにも数日という時間がかかるので、覚悟して取り掛かる必要があります。

発酵させる

続いてはソテツの実を発行させていきます。数日間水にさらしていれば勝手に発酵していくので、待ちましょう。

乾燥させる

何度も水にさらしているので、最後の工程に至る前に乾燥をさせましょう。乾燥したら、最後の加工に入ります。

粉末状にする

最後は粉末状に杵臼など使用して粉末にします。粉末にしたソテツの実に水にさらすと、水底にデンプンが沈澱してくるので、それをすくって丸めて乾燥させたら保存食の「シン」と呼ばれるものになります。シンをお粥に混ぜたものを「シンガイ」といい、餅にしたものを「蘇鉄餅」などという郷土料理になります。

ソテツの実の食べ方

続いてはソテツの実の食べ方について解説していきます。先ほども少し解説しましたが、正しくソテツの実に含まれるサイカシンを毒抜きできれば、沖縄や奄美諸島などでよく食べられる郷土料理として楽しむことができます。

奄美地方などでは食用として販売されている

ソテツの実は、何度もこの記事で登場している日本の奄美地方や沖縄など一部分の地域で食用として販売されています。ソテツの実を使って料理にすることで、奄美地方や沖縄などの地域での戦時中の飢饉を守った伝統を守っており、正しく食べることで美味しくソテツの実をいただくことができます。

ソテツ味噌

ソテツの実は、奄美地方では「ソテツ味噌」として食べられており、伝統的な料理に使用されます。ソテツの実を収穫し、乾燥させ水で毒抜きをした後、細かく粉末にし、玄米と炊き上げて、冷まして麹と混ぜて発酵させ、味噌になります。ソテツ味噌は、醤油や塩などの塩分と組み合わされて調理に使用できる味になります。ソテツ味噌を作るまでに数ヶ月がかかる上に、ソテツ味噌を作る際には十分な知識と経験が必要であること、また誤った処理や食べ方は非常に危険であることも覚えておきましょう。

シンガイ

また、シンガイは水にソテツの実をさらす際に出たデンプンをすくいあげ、乾燥させたのちにだんご状に丸めた「シン」という保存食を、お粥に混ぜたものを言います。優しい口当たりで、美味しくいただくことができ、一部の地域では好まれています。

ソテツの実の薬効

続いては、ソテツの実の薬効についてお話ししていきます。ソテツは古くから薬として活用されていた過去があります。正しく毒抜きされたソテツの実には、以下のような薬効があることを知っておくと、よりソテツの実の知識が深まることでしょう。

咳止め

ソテツの実には、咳を和らげる効果があるとされています。これは、実に含まれる成分が咳を引き起こす刺激を緩和し、気管や喉の炎症を鎮めることが可能です。過去には伝統的に、咳やのどの痛みを抱える人々がソテツの実を利用して、症状の軽減に役立ててきました。

化膿止め

また、ソテツの実には化膿を抑制する効果があるとも言われています。実に含まれる特定の成分が、細菌や炎症を引き起こす微生物の増殖を防ぐ働きを持つと考えられています。このため、傷口や発熱部位に塗る薬として使われ、化膿を抑えるのに役立つとされています。

胃痛薬

それに、ソテツの実は、胃の不快感や腹痛を和らげるのにも使われてきました。実に含まれる成分が、胃腸の炎症を鎮め、消化をサポートすると信じられています。これは、胃痛や胃腸の不調を抱える人々にとって、伝統的な自然薬として役立つ可能性があるとされています。 しかし一般的に、ソテツの実は伝統医学や漢方で利用されてきましたが、民間で使用することは大変危険ですのでおやめください。ソテツの実を薬として使用する場合は、適切な知識と指導のもとで行うことが重要です。また、医師の助言を仰ぎ、安全に使用することもお忘れのないようにしてくだい。

ソテツの実から育てる方法

続いては、ソテツの実から育てる方法についてご紹介していきます。ソテツの実も正しく生育すれば実生という方法で栽培することもできますよ。種から育てることが好きな方や、植え方を知りたい方はぜひ以下のお話しも参考にしてみてください。

ソテツの実の中には種がある

ソテツの実の中には、種が含まれています。これらの種を使って、新たなソテツを観葉植物として育てることもできます。ソテツは観葉植物としても涼しげな印象を持つので、植えるだけでどこか南国の雰囲気を楽しむこともできますよ。

苗から育てるほうが簡単だが種から実生させることも可能

それに、ソテツを育てる際、苗木を購入してから育てることが一般的で簡単です。苗木は既に成長した状態でのもので、管理が比較的簡単です。お店によって異なりますが、ホームセンターや通販では楽天やamazonなどでも購入できる場合もあります。しかし、ソテツの実から種を実生させることも可能なので、その植え方をここからは解説していきます。

ソテツの種の植え方

それではソテツの種の植え方についてお話ししていきます。

ソテツの実を水に沈める

まずはソテツの実を水に沈めましょう。こうすることで、果肉を柔らかくすることができます。

周りの果肉を取り除く

果肉を水で柔らかくすることができたら、周りの果肉をスプーンなどで取り除くいて種を剥き出しにしてあげましょう。ぬるぬるしてまだ果実が完全に取れていない場合は、たわしなどを使用して取るのがおすすめ。

種の殻を割る

種を出すことができたら、種の殻を割ります。種は非常に硬いので、ペンチなどを使って割るのがいいでしょう。ペンチなどの硬いものを割ることのできる道具は基本的にはホームセンターやダイソーなどにも販売されています。

土に植える

最後は、割れた種を土に植えていきます。種は完全に割らずに切れ目を入れる程度でいいです。そうして割れた切れ目を土に植えます。土は観葉植物用のやすいものでも構いません。たっぷりと水やりをして発芽を待ちます。

ソテツの実を食べたり触ったりしてしまった場合

最後は、ソテツの実を食べたり触ったりしてしまった場合にどうすればいいのかをお話ししていきます。

触るだけなら大丈夫

ソテツの実を触っただけなら、大きな問題はありません。ただし、触った後は手をよく洗い、顔や口に触れないように気をつけましょう。ソテツの実には、繊細な皮膚に対する刺激が少なからずあるため、注意が必要です。

食べてしまったら病院へ

しかし、誤ってソテツの実を口に入れた場合、即座に医療機関を受診することが重要です。ソテツの実には有毒な成分が含まれており、中毒症状を引き起こす可能性があります。嘔吐、下痢、腹痛、頭痛などの中毒症状が現れることがあり、重篤な場合には命にかかわることもあります。病院での早期治療が必要です。

小さい子供や犬が口にしないよう注意が必要

また最も気にしないといけないが小さい子供や犬です。特に小さな子供やペット(特に犬)がソテツの実を口にしないように十分に注意する必要があります。子供や犬は好奇心旺盛で、実を誤って口にする可能性があり、ソテツの実の摂取は有毒で危険ですので、ソテツの実を育てている場合には注意深い管理も不可欠です。場合によってはソテツの実を取り除くなど、予防策を講じることが重要です。

【まとめ】ソテツの実は毒があるのに食べられる?食べ方から体に与える影響まで

いかがだったでしょうか?ソテツの実にはどんな危険があるのか、またどんな薬効があるのかなど、さまざまな情報をこの記事一つで学ぶことができたのではないでしょうか? 今回の記事のポイントは以下になります。
  • ソテツの実は雌花にのみオレンジ色の実をつけ、秋以降に収穫が可能
  • しかし、ソテツの実は食べられるが有毒であるため、食用するためには適切な毒抜きが必要
  • 実に含まれる有毒な化学物質である「サイカシン」は、嘔吐、下痢、腹痛などといった中毒にも注意が必要
  • サイカシンは水溶性のため時間をかけて、水にさらすことで毒抜きが可能
  • ソテツの実は、沖縄や奄美諸島などではソテツ味噌やシンガイとして食べられる
  • ソテツの実の薬効は、咳止めや胃痛薬としても活用できる
  • ソテツは苗から育てるほうが簡単だが種から実生させることも可能
  • ソテツの実は直接食べることは良くないため、もし誤ってソテツの実を口に入れた場合、即座に医療機関を受診する
ぜひこの記事を参考に、ソテツを育ててみることもそうですが、実際にソテツを使った料理を、郷土である沖縄など楽しむこともおすすめですよ。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。