ユーカリの剪定方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで

ユーカリの剪定方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで
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目次

皆さんは観葉植物を育てていますか?観葉植物は育てる楽しみだけでなく、その空間に癒しを与えてくれます。 今回紹介するのは庭木としても人気の高いユーカリ。ユーカリは剪定を怠ると枯れてしまう恐れがあるため、定期的に剪定しなければなりません。 「ユーカリっていつ剪定すればいいの?」「剪定作業でユーカリのどこを切るか迷ってしまう」という方に向けて以下の内容をまとめました!
  • ユーカリの剪定タイミングは何で判断するのか
  • ユーカリの剪定に適した時期
  • ユーカリの剪定に必要なもの
  • ユーカリの剪定方法
  • ユーカリ剪定のコツ
  • 剪定後のユーカリの育て方
ユーカリを地植えで放置すると3~5mほどまで大きくなってしまうので、剪定作業が欠かせません。本記事はユーカリの剪定について解説しているので、これからユーカリの剪定を考えている方はぜひ最後までご覧になってくださいね。

ユーカリはいつ剪定が必要?

ユーカリはいつ剪定が必要?
「そもそもユーカリの剪定タイミングがいつか分からない」という方もいるかと思います。ユーカリの剪定タイミングを見極めるためのポイントについて解説していきますね。

ユーカリが大きくなりすぎた時

1つ目はユーカリが大きくなりすぎた時。あまり大きくしすぎると管理も大変になってしまいます。目安として管理がしやすい1~2mより大きくならないように剪定を行っていきましょう。

パリパリに葉が枯れた時

葉がパリパリに乾燥していたら完全に枯れているサインです。枯れ葉を残すとカビ発生の原因になることもあるので、パリパリに枯れている葉を見つけたらすぐに剪定してしまいましょう。

伸びすぎた枝葉の形や高さを整えたい時

剪定は樹形を整えるためにも行います。伸びすぎた枝葉や高さを整えたいと思った時も剪定して問題ありません。

ユーカリの剪定に適した時期

ユーカリの剪定に適した時期
ユーカリの選定方法について解説する前に、剪定時期について紹介します。剪定時期を誤ってしまうと最悪枯れてしまうこともあるので不安な方はぜひ見ていってくださいね。

春(3~5月)と秋(9~11月)の暖かい時期

ユーカリの剪定時期は生育期である春~秋で夏を避けた春(3~5月)と秋(9~11月)この時期は枝が良く伸びるためこまめな剪定はもちろん、大規模な剪定も問題ありません。

真夏や冬は避けるのがベター

夏は気温が高くユーカリにストレスがかかる時期です。大規模な剪定を行ってしまうと回復しきれず枯れてしまう恐れがあります。また冬はユーカリの休眠期で回復力がない時期です。冬も同様に回復しきれず枯れてしまう可能性があるので注意してください。

ユーカリの剪定に必要なもの

ユーカリの剪定に必要なもの
ユーカリを剪定するための準備しなければいけません。ここではユーカリを剪定するために必要なものを紹介していきます。

ユーカリ

剪定するユーカリの状態を確認しましょう。枯れた葉っぱ、伸びすぎた枝など剪定箇所を把握することも準備には大切です。

剪定バサミ

剪定作業に使う刃物は剪定バサミがオススメです。通常のハサミやカッターでも剪定することができますが、綺麗にカットすることができず断面を傷つけてしまうことがあります。断面を傷つけると新しい芽が出にくくなったり、細菌が入って枯れやすくなったりしてしまいます。 また用意する剪定刃物は細菌侵入防止のためにアルコールや熱などで消毒するのも忘れないようにしてください。

ノコギリ

ユーカリは地植えで育てた場合は太く強い幹に育ちます。そのため太くなった枝をカットする場合は剪定バサミでは切断しきれないこともあるので、成長具合を見てノコギリも用意しておきましょう。

手袋

剪定は刃物を使って手作業で行います。色々な部分をつかんだりすることも多いので手を保護する手袋を着用するのも忘れないようにしましょう。

ユーカリの剪定方法①:透かし剪定

ユーカリの剪定方法①:透かし剪定
ここからはユーカリの剪定方法について解説していきます。始めに紹介するのは「透かし剪定」について。透かし剪定はユーカリを元気に育てるために必要となってくるので、知らない方はぜひ見ていってくださいね。

日当たりや風通しをよくする剪定方法

透かし剪定とは密集や伸びすぎ、枯れている葉・枝をカットして日当たりや風通しを良くする剪定方法です。日当たりが悪いと光合成ができなくなってしまい、風通しが悪いと害虫が発生しやすくなってしまいます。透かし剪定を行うことでいずれの問題も解決できるので定期的に行いましょう。

枝の主幹(中心の太い幹)の付け根をカットする

透かし剪定は枝の途中からカットするのではなく、枝の主幹(中心の太い幹)の付け根からカットするようにしてください。枝の途中でカットしてしまうと見栄えが悪くなり、最悪枯れてしまうこともあります。付け根からカットすることで切り口が早く塞がりやすくなりますので覚えておきましょう。

ユーカリの剪定方法②:摘心(てきしん)

ユーカリの剪定方法②:摘心(てきしん)
摘心(てきしん)はユーカリの樹形をよりキレイにするために必要な剪定です。摘心を行うのと行わないのでは大きな違いが出るので興味のある方は参考に見ていってください。

樹形を整え大きくなりすぎるのを防ぐ剪定方法

摘心を行うメリットは縦に伸びるのを抑制できる点です。ただ縦方向を制限するのではなく、その分栄養は横方向の成長に注がれます。そのため全体的に樹形バランスが良く、ボリューミーな仕上がりのユーカリを作ることができます。

枝先から伸びた新芽をカットする

摘心する場合は枝先から伸びた新芽をカットしなければなりません。新芽をカットすることでその部分が2手に分かれて新芽を出し左右に広がって成長してくれます。摘心のポイントは葉のすぐ上をカットすること。新芽をカットするのは少し勇気がいりますが、摘心がうまく行けばバランスの良いきれいな樹形にすることができます。

ユーカリの剪定方法③:丸坊主剪定

ユーカリの剪定方法③:丸坊主剪定

 

植物の枝と葉っぱを全て剪定する丸坊主剪定というものもあります。場合によってはこちらの剪定を行うこともあるので方法やポイントについて解説していきますね。

全体的に枯れてしまった木を復活させる剪定方法

丸坊主剪定は全体的に枯れてしまった植物を復活させる方法です。そのため基本的に丸坊主剪定を行うことはあまりなく、部分的に剪定することが多いです。丸坊主剪定の方法についてはこの後の見出しで解説しますね。

枯れた枝葉をすべてカットする

丸坊主剪定は枯れた枝葉を全てカットして行い、太い主幹だけを残す剪定方法です。かなり勇気がいる剪定ですが、うまく行けば新しい芽が出てくるのでユーカリを全回復させることができます。

ユーカリの剪定に失敗しないためのコツ

ユーカリの剪定に失敗しないためのコツ
剪定に失敗してしまうとユーカリが枯れてしまうこともあります。ここではユーカリを剪定で失敗しないためのコツについて解説していきます。

目的にあった剪定方法を選ぶ

剪定には樹形を整えたり、成長を促進させたり様々な目的があります。ユーカリの状態を良く見て、どのような剪定をしなければならないか把握することが大切です。

葉や枝のどこを切るか見定める

ユーカリの葉や茎を観察して、どこを切るのか見定める必要があります。剪定箇所があいまいで所かまわず切ってしまうと健康的な部分も切ってしまい枯れることもあるので注意してください。

剪定後は切り口のケアをする

剪定後は切り口から雑菌が侵入してしまい枯れる原因になってしまうことがあります。そこで切り口が表皮に覆われるまで守ってくれる癒合材(ゆごうざい)と呼ばれるものがオススメ。癒合材を切り口に塗ることで切り口を保護して守ってくれます。

剪定でカットしたユーカリの枝を使った増やし方

 

剪定でカットしたユーカリの枝は通常廃棄してしまいますが、挿し木にすることで無駄なく処理することができます。ここではユーカリの枝を使った挿し木のやり方について紹介していきます。

挿し木で増やすことができる

ユーカリの剪定でカットした枝を挿し木にすることでユーカリを増やすことができます。ユーカリの挿し木は成功しづらいですが、どうせ捨てるなら挿し木にチャレンジしてみるのもいいですよ。

挿し木の手順

ユーカリの挿し木の方法は以下の通り。
  1. 剪定バサミをアルコールや熱湯などで消毒する
  2. 新芽に近い元気な枝をカットして挿し穂にする
  3. 切った挿し穂は1~2時間水に浸けておく
  4. 挿し木用の無菌の土(赤玉土や鹿沼土)に用意した挿し穂を挿す
  5. 発根するまで待つ(約2週間)
挿し穂の切断面は丁寧に扱うようにしてください。ハサミを消毒しておくのはもちろん、切断面を傷つけてしまうと発根確率が大幅に低下してしまうので注意しましょう。

剪定後の鉢植えと地植えユーカリの育て方

剪定後の鉢植えと地植えユーカリの育て方
剪定作業はユーカリにストレスを与えてしまうため、剪定後は育て方に注意が必要です。ここでは剪定後のユーカリの育て方・管理方法について解説していきますので、不安な方はぜひ参考にしてくださいね。

日当たりと風通しのよい場所で管理する

ユーカリの剪定後、鉢植えであれば日当たり・風通しのいい場所で管理するようにしてください。ただし直射日光は葉焼けの原因になってしまうので明るい日陰に置くようにしてください。葉焼けを起こした部分は光合成ができなくなってしまうので、ユーカリの元気がなくなってしまいます。

水の過不足は枯れる原因になりやすい

ユーカリは乾燥を好む植物ですが、水は多すぎても少なすぎても枯れてしまいます。ユーカリの水やりは土が完全に乾いたら鉢底から出るくらい水をたっぷりあげるようにしましょう。

大きく成長したら植え替えもする

ユーカリが大きく成長したら植え替えも必要になってきます。ユーカリの大きさに合わない小さな鉢を使い続けると根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりを起こすと連鎖的に根腐れを起こし最後には枯れてしまうので植え替えを定期的に行うようにしましょう。

庭木として人気なユーカリの種類

庭木として人気なユーカリの種類
庭木として人気の高いユーカリの種類を紹介していきます。これからユーカリを育てようと考えている方はぜひ参考に見ていってくださいね。

ユーカリ・グニー

グニーは多湿に強いユーカリで日当たりさえ良ければ室内でも育てることができる品種です。銀白色の葉は真ん丸で成長すると若干細長くなります。可愛らしいユーカリが欲しい方にはグニーがおすすめですよ。

ユーカリ・ポポラス

ポポラスはグニーと同様に銀白色ですが、違う点として丸みがかったハート形の葉っぱを付けます。ユーカリはさわやかな香りがとても強くて人気ですが、ほかの品種と比べて香りが弱めです。香りがきついのは苦手という方はポポラスがおすすめですよ。

レモンユーカリ

レモンユーカリはその名の通りレモンの香りがするユーカリです。レモンが好きな方、面白いと感じる方にはぜひオススメです。レモンユーカリは育て方や注意点は他のユーカリと同じで、日光・風通しのいい場所に置いて多湿・水のやりすぎを避けてくださいね。

ユーカリ・銀世界

銀世界は名前の通りシルバーリーフが特徴のユーカリ。銀世界の葉っぱの形は丸く、とてもいい香りがすることから切り花やドライフラワーのアレンジなどでも人気の品種です。成木であればー15℃も耐えるほど耐寒性が強い品種です。

ユーカリ・ベイビーブルー

ベイビーブルーはシルバーがかった青緑色の葉っぱが特徴的なユーカリ。耐寒温度も高く8℃まで耐えることができるので極寒地域でなければ地植えでの冬越しもできる品種です。ベイビーブルーは香りもいいため、ドライフラワーや切り花としての人気も高い品種でもあります。

ユーカリ・ムーンラグーン

ムーンラグーンは鉢植えでも2~3mほどまでしか大きくならず、成長速度が遅いコンパクトタイプのユーカリです。ムーンラグーンはお部屋のインテリアとして飾りやすく、柑橘系のさわやかな香りも人気の理由の1つですよ。

ユーカリ・プレウロカルバ

プレウロカルバは楕円状で大きな白銀色の葉っぱが特徴のユーカリ。耐寒温度は-3℃とある程度の寒さにも耐えることができます。ユーカリの中では非常に大きな葉っぱを持っており、迫力のあるユーカリが欲しい方にはプレウロカルバがおすすめです。

【まとめ】ユーカリの剪定方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで

ここまでユーカリの剪定について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?要点やコツを抑えていればユーカリの剪定も難しくないことが分かっていただけたかと思います。ここまでの内容をまとめると以下の通り。
  • ユーカリの剪定時期は(3~5月)と(9~11月)
  • ユーカリの剪定には透かし剪定、摘心、丸坊主剪定がある
  • ユーカリの剪定は枝の途中ではなく、付け根からカットする
  • ユーカリの剪定は切り口を保護する癒合材があると良い
  • 剪定したユーカリの枝は挿し木にしてユーカリを増やすことができる
ユーカリは他の植物と比べて大きく高さのある品種です。定期的な剪定をしなければ大きくなりすぎたり樹形が乱れやすいので、これからユーカリを育てようと考えている方はぜひ本記事を参考にしてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。