ソテツの株分け方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで

ソテツの株分け方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで
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目次

"ソテツ(蘇鉄)は、日本では沖縄や奄美諸島などの温暖な地域に自生する、南国感の強い観葉植物です。しかしそんなソテツ(蘇鉄)は、一般的に知られているモンステラやパキラなどの有名な品種たちとは違って珍しいので、他の方のブログを探しても、それほど多くの明確な育て方の情報が手に入るわけではありません。 その中でも特に、ソテツ(蘇鉄)の株分けの記事を書かれているブログは少ないので、今回の記事では、「ソテツ(蘇鉄)の株分け」を中心に、最後には株分け後のソテツ(蘇鉄)の育て方まで、初心者さんでも簡単に理解ができるように、以下の流れでお話ししていきます。
  • そもそもソテツ(蘇鉄)とはどんな植物なのかを解説
  • ソテツ(蘇鉄)の株分けとは何なのかをご紹介
  • ソテツ(蘇鉄)の株分けを行うべき適切な時期とは?
  • ソテツ(蘇鉄)の株分けに必要な道具をご紹介
  • ソテツ(蘇鉄)の株分けをやり方を解説
  • 実際に株分けしたソテツを植える方法をご紹介
  • ソテツ(蘇鉄)の株分けに失敗しないためのポイントとは?
  • 株分け後のソテツ(蘇鉄)の育て方をご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、ソテツ(蘇鉄)の株分けにまつわる情報をこの記事一つで明確にご理解いただけるようになります!それに初心者さんでも今日から株分けをできるようにもなりますよ。ぜひ最後までお付き合いください。

ソテツとはどんな植物?

ソテツとはどんな植物?
それではまずはソテツをご存知ない方もいらっしゃると思うので、ソテツとはどんな観葉植物なのかについてお話ししていきます。

沖縄や南西諸島原産の植物

ソテツは、日本国内では沖縄本島をはじめとする南西諸島に自生しています。しかし、その特徴的な幹や美しい葉姿や葉の形から、日本以外でも観葉植物として栽培されています。またソテツの幹は太く丈夫で、長い間成長を続けます。この幹は茶色の色で、葉を支える重要な役割を果たします。 また、ソテツは景観植物として公園や学校などのオフィシャルな場所で人気があり、その特徴的な姿勢と生命力から現地の多くの方に愛されています。また、ソテツの実は毒がありますが、その実の毒を綺麗に処理して食べられる「シンガイ」や「ソテツもち」などが、沖縄や南西諸島の現地では食べられている不思議で奥深い植物です。

6月~7月に花を咲かせる

ソテツは、6月~7月の夏季に花を咲かせることで知られています。美しい花が咲く季節には、毎年の楽しみになるでしょう。ただし、花が咲かない年もあるので、以下でもご紹介する正しい育て方を参考にお花を咲かせるようにしてみてください。

ソテツの花言葉「雄々しい」

ソテツの花言葉は「雄々しい」です。その堂々とした幹の姿勢や緑の鮮やかな葉っぱ、たくましい生命力が、この花言葉にふさわしいとされています。

ソテツの風水効果

ソテツは風水でも注目されており、室内やオフィスに置いても、空間のエネルギーを底上げしてくれます。特に、家庭内でポジティブなエネルギーを引き寄せ、鋭く尖った葉っぱは邪気を遠ざける効果があるとされています。

ソテツの株分けとはなに?

ソテツの株分けとはなに?
それではこの記事の本題でもある、ソテツの株分けとはなんなのかについて解説していきます。ソテツの株分けというのものをまだわからない方はぜひ参考にしてみてください。

ソテツの増やし方の一つ

まず、結論からお伝えすると、株分けというものはソテツの増やし方の一つになります。そのため、株分けをする目的は、増やすためということになります。また、全体的にサイズが大きいソテツを、株分けをすることで大きさを抑えるためにも株分けを行います。

子株が出てきたらおこなう

株分けのサインは、子株が出てきたらおこなうようにしましょう。ソテツの子株は「不定芽(ふていめ)」と呼ばれており、この子株がある程度成長してきたら株分けをして、増やすことができます。

ソテツの株分けをおこなう時期

ソテツの株分けをおこなう時期
それでは、ソテツの株分けをおこなう時期とはいつなのか、またどの時期が適しているのかをお話ししていきます。

5月~9月の成長期が適している

ソテツの株分けをおこなう時期は、5月~9月の成長期が適していると言われています。この期間に株分けをすることで失敗せずにする可能性をグッと下げることができ、大きいソテツにも元気があるので、多少のダメージにも耐えることができます

冬は避けるのが良い

また、株分け作業を行うのは、必ず上記の成長期にするようにし、なるべく冬場にすることは避けましょう。冬は休眠の期間に入るので、その時期に株分けを行うと、株分けで得たダメージを回復しきれずそのまま枯れてしまうこともあります。そのため、よっぽど冬に株分けをしないといけない必要な理由がない限り、上記の時期で株分けをするように注意しましょう。

ソテツの株分けに必要な道具

ソテツの株分けに必要な道具
続いては、ソテツの株分け作業に必要な道具についてお話ししていきます。どんな道具が必要なのでしょうか?あると便利なものを解説していきます。

園芸用の手袋

園芸用の手袋は、植物の株分けや手入れを行う際に必要不可欠なアイテムです。ソテツは鋭い葉っぱを持つため、手を切ったり傷つけたりしないように、手袋を着用する必要があります。特にソテツの株分け作業では、手の保護が重要なので忘れないようにしましょう。

シャベル

ソテツの株分けでは、既存のソテツを掘り出し、株を分ける必要があります。この際にシャベルが役立ちます。地植えなどで大きめのサイズに育っているソテツであれば、本体のサイズに合わせてシャベルの大きさも調節してください。また、室内ではなくむしろ地植えで管理する場合は、特に大きめのシャベルが必要でしょう。

新聞紙

室内で株分け作業を行う場合は、新聞紙を敷いておくことで、ゴミや土が広がってもすぐに片付けることができます。こうすることにより、片付けや手入れも容易になるのでおすすめです。

ソテツの株分けのやり方

ソテツの株分けのやり方
それではこの記事の本題でもある、ソテツの株分けのやり方について解説していきます。株分けの方法を手順に沿って解説していくので、誰でも簡単に作業を行うことができるでしょう。それでは一つずつ解説していきます。

子株を見つける

まず、現時点で栽培されているソテツから新しい子株を見つけましょう。子株は親株の周りに地下に形成されていることが一般的です。親株の周りを注意深く調べ、小さな新芽や新たに発芽したであろう若い子株を見つけましょう。

スコップや手で子株を引っこ抜く

小さな新芽や新たに発芽したであろう若い子株を見つけたら、株分けするために取り出します。スコップや手を使って、子株を丁寧に親株から引き離します。この際、根を傷つけないように慎重に行いましょう。子株を取り出したら、余分な土を軽く振り落とします。

切り口を1週間ほどかけて乾燥させる

最後は、子株を取り出した後、切り口を1週間ほどかけて風通しの良い場所で十分に乾燥させます。これにより、切り口の傷口のある状態から回復させ、感染症を予防します。風通しの良い場所できちんと乾燥をさせたら、新しい場所に植え付けるために準備が整い完成になります。

株分けしたソテツを植えてみよう

株分けしたソテツを植えてみよう
それではここからは、株分けしたソテツを植えてみるお話しをしていきます。株分けしたソテツを植え付けて管理するのは実はそこまで難しくないので安心してください!それでは必要なものからご紹介していきます。

必要なもの

それではまずは、ソテツの株分けに必要なものをご紹介します。ソテツには以下のものがあることで植えることができます。それではどんなものが必要なのか、解説していきます。

ソテツの子株

ソテツを株分けして植え付けるためには、そもそも成熟した親株から取り外した子株が必要になります。この子株にはしっかりとした根っこが付いている必要があり、健康で成長が期待できるものを選びましょう。

植え替え用の用土

ソテツは水はけの良い土壌を好みます。培養土に砂や軽石を混ぜたり、有機物を加えて栄養素の加えながら調整し、お好みに合わせた株分け用の用土を用意しましょう。初心者さんは用土の配合などが難しいかと思いますので、そういった場合はぜひ観葉植物専用の培養土などを使用することがおすすめです。もちろんどちらを選んでもOKです。これにより、良好な根付き環境が整い、発根もしやすくなります。

植え替え用の鉢

また、株分けしたソテツを植え付けるための鉢も必要です。鉢のサイズは子株の大きさに合ったものを選び、底に排水できる穴があることを確認しましょう。ソテツは水はけの良い鉢を好むので、こういった排水穴のチェックや有無は後々大きな影響を及ぼすので、必ず穴のあるものを選びましょう。

軽石

ソテツの栽培において、軽石は用土に混ぜて使うことがあります。軽石は土壌の通気性を向上させ、水はけを良くします。これにより、根っこが健康に成長しやすくなります。また、与えた水が多ければ、それを適切な量に合わせてくれるかのように排水してくれるので、軽石は特に必要なものになります。

植え替えの方法

続いては、鉢植えに植え替えする方法についてご紹介していきます。植え替えの方法を見てみてもわからない方は、他の方があげているブログの写真付きのものを参考にするか、youtubeなどの動画を見ながらすることもおすすめします!写真付きのブログやyoutubeの動画などは、ご自身が理解するために必要なツールなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

鉢に軽石と土

まずは、鉢植えするためにも、新しい鉢を選び、底に軽石を敷きます。これにより、水はけが良くなり、根腐れや根詰まりになりづらくなります。次に、適切な肥料や栄養素が混ぜ込まれた用土を用意し、鉢の中に入れます。用土は水はけが良く、根が発根しやすいよう、またしっかりと成長しやすい環境を整えるものを選びましょう。

子株がぐらつかない程度に植える

次は、子株を新しい鉢に植え付けます。子株の根っこを広げ、植え付ける深さは子株がぐらつかないように調整します。土を均等にまき、軽く押さえつけて固定します。みていない間に子株が倒れているとまた一からやり直さなければいけないので、この植え替え作業をしている間は、風の強い場所や、猫や犬などのペットが触れられない場所で管理することが鉄則です。

水やりをする

そうしましたら、植え替え後にはたっぷりと水を与えるようにしましょう。これにより、用土がしっかりと湿り、根が新しい鉢に馴染むのを助けます。水はけの良い鉢底から余分な水が排水されるようにしましょう。植え替え後は、適度に日当たりがいい場所で管理しましょう。あまりに日当たりが強すぎると、刺激に耐えられない場合もあるので注意してください。

1カ月ほどで根が出る

最後です。ソテツは比較的速く根を張る植物です。植え替え後、約1カ月ほどで新しい根が成長し、子株がしっかりと安定してつちに根付くでしょう。この間、十分な日光と適切な水やりを維持しましょう。そうすることで、大きなソテツへと成長していきます。

ソテツの株分けに失敗しないためのポイント

ソテツの株分けに失敗しないためのポイント
続いては、先ほどまでご紹介してきた株分けを、失敗しないために押さえておくべきポイントについて解説していきます。失敗しないために押さえておくべきポイントを、ここでは3つご紹介します。これらのポイントを知っておくことで、実際に株分けをする際に失敗しないようになるでしょう。

成長期の期間におこなう

ソテツの株分けは、植物が成長期に入る春から夏にかけて行うのが最適です。この時期株分けを行うことで、新しい株が根を張り、次の成長期に向けて準備を整えます。また、この時期は一年を通して気温が比較的安定しており、根が発育しやすい環境にあります。また、成長期に行うことで、成功率が高まります。

切り口を完全に乾燥させる

ソテツの株分け後、切り口をしっかりと乾燥させることが重要です。湿ったままだと、ばい菌や細菌への感染リスクが高まります。完全に乾燥させることで、健康な新しい株が育ちやすくなります。株分けした切り口が完全に乾燥するまで、植え替えを行わないようにしましょう。

約1カ月ほどで発根する

新しいソテツの株分けは、約1カ月から2カ月で十分な根を発育させるはずです。この期間は新しい株が根を出だし、安定した成長に向けて重要な時期になります。適切な湿度と温度を維持し、必要に応じて水やりを行い、成長をサポートしましょう。根がしっかりと発育することまでは、やみくもに触ったり、引っこ抜いたりしたりしてはいけません。

株分け後のソテツの育て方

株分け後のソテツの育て方
それでは最後は、株分け後のソテツの育て方について解説していきます。株分け後のソテツは比較的に親株ほど強くないので、繊細で丁寧な管理が必要になります。ちなみに株分け後のソテツには肥料は必要ないことが多いので記載はしていません。

置き場所:風通しと日当たりの良い場所

ソテツは風通しの良い場所で、十分な日光を浴びる環境が最適です。直射日光は適度に避けながら栽培できる場所に置きましょう。日光は元気な成長をサポートし、風通しの良い場所では適度に乾燥できるので、病気や害虫のリスクが低くなります。

鉢植えの場合の水やり:土の表面が乾いてから

鉢植えのソテツは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水やりの際には、鉢底から十分に水が排水されることを確認し、水をため込まないようにしましょう。冬は水やりを控えめに調整し、根が腐らないように気を付けます。

地植えの場合の水やり:基本必要なし

地植えのソテツは雨水や空気中の水分を利用できるため、基本的には追加の水やりは必要ありません。ただし、極端に乾燥する場所では適宜水を与えましょう。地植えのソテツは頑丈なので、基本的に必要ないと覚えておきましょう。

冬越し:5℃以上の環境で育てる

ソテツは耐寒性がなく寒冷地には適していません。そのため、寒いエリアで育てる場合は、冬場には室内や温室に移動させ、5℃以上の環境を維持して育てることが鉄則になります

植え替え:根詰まりを起こした時や水はけが悪くなった時

株分け後にも、鉢のサイズが小さく、成長がよく進むと根詰まりをすることもあります。根詰まりを感じたら、適切なサイズの新しい鉢に植え替えましょう。また、水はけが悪くなった場合も植え替えを検討します。

剪定:古い葉が水平より下に下がってきたら

ソテツの剪定は古い葉が水平より下に垂れ下がってきた場合に行います。古い葉を切り戻すことで、植物の形を整え、新しい葉が充実した状態で成長します。剪定は成長期に行うのが適しています。

【まとめ】ソテツの株分け方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで

いかがだったでしょうか?この記事一つで、ソテツがどんな植物なのかを知ることができ、株分けをどのように行えばいいのかが明確にご理解いただけたかと思います。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • ソテツは、日本国内では沖縄本島をはじめとする南西諸島に自生し、6月~7月の夏季に花を咲かせる植物
  • ソテツの株分けはソテツの増やし方の一つで、子株が出てきたらおこなうこと
  • 5月~9月の成長期に株分けをし、冬は失敗のリスクを高めるため避けるのが良い
  • ソテツの株分けに必要な道具は、園芸用の手袋・シャベル・新聞紙があると便利
  • ソテツの株分けのやり方は、①子株を見つける②スコップや手で子株を引っこ抜く③切り口を1週間ほどかけて乾燥させる
  • ソテツの株分けに失敗しないためのポイントは、切り口を完全に乾燥させて、成長期の期間におこなうこと
  • 株分け後のソテツの育て方は、風通しと日当たりの良い場所で育て、冬場は5℃以上の環境で栽培すること
ぜひこの記事を参考に、ソテツの株分けを行ってみてくださいね。失敗しないように丁寧に一つずつ手順を踏んでやることがおすすめです。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。"