コウモリランの貯水葉ってなに?その役割から時期、トラブルまで解説

コウモリランの貯水葉ってなに?その役割から時期、トラブルまで解説
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目次

コウモリランはコウモリの羽のような個性的な葉っぱが人気の観葉植物で、別名「ビカクシダ」とも呼ばれています。ビカクシダの名前の由来は、葉がシカの角のようにも見えることから付けられました。そんなコウモリランには貯水葉という部分があり、種類によってさまざまなシルエットが楽しめます。 そこで今回は
  • コウモリランの貯水葉の役割
  • コウモリランの貯水葉が出てくる時期
  • 貯水葉が生えない・出てこない原因と対処法
  • 貯水葉が育たない・大きくならない原因と対処法
  • 貯水葉が茶色く枯れる・黒いときの原因と対処法
  • 貯水葉が破れる原因と対処法
について詳しく解説します。 コウモリランの特徴でもある貯水葉は、丈夫に育つためにも大切な部分です。テグスなどで板に巻き付けて壁に吊るしたりインテリアのアレンジ性も高いため、元気に育てられるとお部屋もより明るくおしゃれになるでしょう。貯水葉のよくあるトラブルもご紹介しているため、最後までチェックしていってくださいね。

コウモリラン(ビカクシダ)の貯水葉とは?

コウモリランはオーストラリアなどの熱帯地域が原産の観葉植物で、シカの角ようなシルエットの個性的な葉が特徴です。鉢植えだけでなくカーテンレールから吊るすハンギングや、テグスや麻ひもで板に巻き付けて壁掛けにするなどインテリアとしても人気があります。コウモリランには18種類の品種があり、葉の長さや厚みなどさまざまな姿を楽しめるのも魅力です。 コウモリランの価格は6,000円台~1万円台と幅広く、園芸店やネットショップで購入可能。ネットショップによっては送料無料で届けてくれるところとそうでない場合があるため、購入の際には価格だけでなく配送についても確認してくださいね。そんなインテリアにもコウモリランを育てるときには知っておくべき貯水葉は、いったいどんなものなのでしょうか。まずはコウモリランの貯水葉について確認しておきましょう。

株元を覆うように生えている大きな葉

貯水葉はコウモリランの株元を覆うように生えている大きな葉のことです。コウモリランの株元は丸くなっており、包み込むように生えているのが今回ご紹介する貯水葉と呼ばれる部分。自生地では樹木に着生し、絡みついたりしていることも。特徴的な貯水葉はコウモリランの種類によってもシルエットが異なります。たとえば一般的な貯水葉の表面は浮き出た血管のようにボコボコしているものが多い一方で、アルシコルネという品種はつるつると丸いシルエットが特徴。このようにコウモリランでも種類によって、さまざまな姿を楽しめるのも魅力です。

星状毛という白い粉がついている場合も

貯水葉をよく観察すると白い粉のようなものがついている場合があります。貯水葉についている白い粉は「星状毛」と呼ばれるもので、外敵から守るのが役割です。星状毛は紫外線や乾燥から貯水葉を守るためにつくため、とくに生えたばかりの貯水葉に多くみられます。星状毛は種類によって密度が異なり、葉が白色や青色に見えることも。貯水葉を守ってくれる星状毛は一度取れると再びつくことはありません。そのためコウモリランの貯水葉は優しく扱う必要があります。

上に伸びる葉は胞子葉と呼ばれる

貯水葉とは別に上に伸びるシカの角のような葉を「胞子葉」と呼びます。胞子葉は先ほどご紹介したように別名の名前の由来にもなった部分です。胞子葉は成長するにつれて日光を求めながらどんどん大きくなります。

コウモリランの貯水葉の役割

コウモリランの貯水葉のある部分や見た目についてご紹介しました。コウモリランの特徴でもある貯水葉には、そもそもどのような役割があるのでしょうか。ここからは貯水葉の役割を3つご紹介します。

水を貯める

コウモリランの貯水葉には名前のとおり、水を貯める役割があります。貯水葉に水を貯めることで、養分を蓄えて植物全体の健康状態を維持しているというわけです。さらに貯水葉は新しい葉が生えるとどんどん重なっていきます。貯水葉が重なる分、スポンジのように水をたっぷり溜めこめるため、栄養分を流す量を調節しやすくなり効率よく成長できるようになるでしょう。

害虫や鳥から根を守る

コウモリランの貯水葉には害虫や鳥から根を守る役割もあり、成長につれて分厚く、弾力も出てきます。そのため根を守る姿は鎧のようで「泥除け葉」と呼ばれることも。植物の土台である根をしっかり守ろうとしている貯水葉は、自分で身を守るための知恵なのかもしれませんね。

落ち葉をキャッチする

コウモリランの貯水葉は袋状になっているため、落ち葉をキャッチする役割もあります。これは水分だけでなく落ち葉などをキャッチして、栄養分として取り込むためです。そのため通常は直接触れないように注意する肥料もコウモリランの場合は、貯水葉に入れることが可能。つまり貯水葉はコウモリランが元気に育つために、もっとも重要な部分といえます。

コウモリランの貯水葉が出てくるのはいつ?

コウモリランの生育が活発な成長期は4月~10月で、この時期に着生します。着生とは他のものにくっついて成長することで、壁掛けなどの板付けにする場合も成長期が最適です。コウモリランは季節によって成長が異なるということは、当然ながら貯水葉にも出てくるタイミングがあります。ここからはコウモリランの貯水葉がいつ出てくるのかをご紹介。貯水葉が出てくる時期を把握しておくと、コウモリランの楽しみ方も増やせますよ。

貯水葉を出す時期と胞子葉を出す時期がある

コウモリランには貯水葉と胞子葉があるとお伝えしましたが、それぞれ出す時期があります。コウモリランの種類によっても異なりますが、同時に出てくることはありません。そのため基本的には胞子葉→貯水葉の順に生えてきます

貯水葉は秋冬に出てくる

コウモリランは基本的には春夏に胞子葉を出し、貯水葉が出る時期は秋冬です。ただし種類によっては夏でも貯水葉を出すものもあります。たとえば細長い胞子葉のウィリンキーという品種は秋冬に貯水葉を出すのが特徴。一方でリドレイという小型のコウモリランは夏にも生やすのが特徴で、胞子葉と交互に生やしていきます。育てているコウモリランの種類がわからない場合はネットで検索した写真で、胞子葉の長さや伸び方などを見比べてみるとわかりやすいでしょう。どちらにしても胞子葉と貯水葉が同時に出てくることはありません。

コウモリランの貯水葉のトラブル①生えない・出てこない

ここからはコウモリランの貯水葉に関するトラブルについて解説します。まず一つ目は貯水葉が生えない・出てこないトラブルです。貯水葉は外敵から根を守り、栄養を蓄える重要な部分であるからこそ、出てこないと心配になると思います。しかし時期や種類によって貯水葉が出てくるタイミングは異なるため、まずはこれからご紹介する点をチェックしてみてください。

貯水葉が出てくる時期じゃない

先ほど触れたように貯水葉はいつでも出てくるものではありません。貯水葉は胞子葉が出てきたあとに生えてきます。胞子葉が出てきている場合は貯水葉が出てくる可能性があるため、もう少し様子をみてみてください。

種類によって出が遅い場合がある

コウモリランの種類によっては貯水葉の出が遅いものもあります。たとえばビーチ―というコウモリランは強い日光を好み、貯水葉を出すのが遅い品種です。このように種類によって貯水葉が出るスピードも異なるため、なかなか生えない場合は品種を確認して胞子葉が出てからどれくらい経過しているか確認してみましょう。

コウモリランの貯水葉のトラブル②育たない・大きくならない

コウモリランの貯水葉が生えてはいるものの、育たない・大きくならないといったトラブルも起こりがちです。貯水葉が育たず大きくならない原因は主に3つあります。元気なコウモリランを育てるためにも、これからご紹介する3つのポイントに当てはまらないかを確認しておきましょう。

育つ時期じゃない

コウモリランの貯水葉が大きくならない原因の一つ目は、育つ時期ではない可能性があります。コウモリランはアフリカやアジア、オーストラリアなどの熱帯地域が原産地の観葉植物です。そのためコウモリランには生育が活発な「成長期」がある一方、気温が10℃を下回ると成長が緩やかな「休眠期」に入ります。休眠期に入るとどんなに元気でいい根が育っていても成長は止まるため、貯水葉も育ちません。

日照不足

コウモリランは日光の当たる明るい場所を好む植物のため、貯水葉が出てこない場合は日照不足が原因の可能性もあります。元気に成長させるためにも室内で管理している場合は明るい場所で育てて、日光に当たる時間を長くましょう。とはいえインテリアとして飾る場合にどうしても日光が当たりづらいというときは、植物用の育成ライトを使用して人工的に明るい環境を作るのもおすすめ。 育成ライトはホームセンターやネットショップで購入できて、設定した時間になると自動でオンオフしてくれるものもある便利なアイテムです。スタンド型やクリップでどこにでも取り付け可能なタイプなどデザインもさまざま。楽天やAmazonでは配送無料で届けてくれるものもあるため、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

水苔の量が少ない

コウモリランは土ではなく、水苔を使用して育てる方が多いのではないでしょうか。土台ともいえる水苔の量が少ないときも、貯水葉が大きく育たない原因の一つと考えていいでしょう。水苔の量と根が育つスペースは比例します。つまり水苔の量が少ないと、丈夫な根が育たず栄養分を十分に運べなくなり、貯水葉が育たなくなるというわけです。

コウモリランの貯水葉のトラブル③茶色く枯れる・黒い

コウモリランの貯水葉のトラブルには、茶色く枯れたり黒くなることもあります。貯水葉が茶色く枯れたり黒い部分があるときの原因は一つ。貯水葉が変色した場合はそのままだと枯れてしまう可能性があるため、早急な対処が必要です。

根腐れを起こしている

貯水葉が茶色く枯れたり黒くなっている場合は、根腐れを起こしている可能性が高いです。根腐れとは名前のとおり根が腐った状態のことで、主に水のやりすぎで過湿状態が続くと起きる症状。根腐れを放置していると水分や栄養分を十分に運べず植物全体が枯れるため、元気ないい根を残すためにも早急に生育環境を見直す必要があります

水やりを控えめにしよう

貯水葉が変色した場合は水やりを控えめにしてみましょう。根腐れの原因のほとんどは、水のやりすぎです。コウモリランに水苔を利用するのはたっぷり水を含む一方で、すぐに蒸散して乾燥する性質があることが理由。つまり水苔を利用することで水分を含みながらも、通気性のよい環境を叶えているということです。貯水葉が茶色や黒い部分がある場合は過湿状態が続き、根が呼吸できない状態のため水やりのタイミングや量が適切か確認する必要があります。 またコウモリランは季節によっても水やりのタイミングと量が違うため、注意が必要です。とくに休眠期である冬場の水やりは夏とは異なり、乾燥気味にするのがポイント。貯水葉が変色したときは、まずは水を控えめにして様子をみましょう。

苔玉を乾かしてみよう

貯水葉が茶色や黒く変色した場合は一旦苔玉の水やりを中止して、乾燥させてみるのも一つの方法です。とはいえ苔玉が完全に乾燥しているか判断がつきにくい場合もあると思います。苔玉の乾燥を確認するときは、底面を触ってみてください。底面を触ってみて乾いているようなら、乾燥気味に水やりを再開しましょう

コウモリランの貯水葉のトラブル④破れた

コウモリランの貯水葉は破れてしまうことがあります。貯水葉は株元を守る役割をするため、分厚く丈夫なのが本来の姿です。しかし弱った貯水葉はもろく破れやすくなります。貯水葉が破れたときの考えられる原因は一つで、管理方法を整えることで対処できるでしょう。貯水葉が破れたときの原因と対処法は次のとおりです。

乾燥が原因

貯水葉が破れたときに考えられる原因は乾燥です。貯水葉は水分を含み栄養分を蓄えることで、必要な量を植物全体に行き渡らせます。しかし水切れなどで乾燥が続くと貯水葉は弱ってしまい、生育が止まる可能性も。生育が止まると貯水葉はひび割れて、破れやすくなります。

水やりの仕方を変えよう

貯水葉が破れたときは最後にいつ水やりをしたのか思い出して、水切れしないように水の与え方を変えましょう。完全に水苔が乾燥している場合は、水が入ったバケツに鉢ごと浸す「腰水」という方法でゆっくりと吸水させると回復できます。 コウモリランの水やり方法はは春夏の成長期は水苔の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。生育が緩やかな秋冬は土の表面が乾いてから3日ほど空けてから、乾燥気味に水やりをしましょう。気温が10℃以下になる場合は、水苔が凍らないようにするためにも慎重に水やりをしてください。

コウモリランの貯水葉を取ってしまったが大丈夫?

コウモリランを育てたばかりのときに、貯水葉を取ってしまったという方もいるのではないでしょうか。貯水葉の重要性を解説してきましたが誤って取ってしまった場合、枯れてしまうのではと心配になるかもしれません。コウモリランの株元を守る貯水葉は状況によっては切ったほうが良いときもあります。

変色した場合は切る必要はない

観賞用の観葉植物として育てているコウモリランの貯水葉が茶色く変色した場合、カットしたくなりますが切る必要はありません。一般的な植物の葉は変色して枯れると落葉する一方で、貯水葉は栄養分を蓄える役割を担っているため、そのまま残り微生物に分解されます。微生物に分解されたあとは土壌となり、のちに子株を増やすのがコウモリランの貯水葉の特徴です。そのため茶色く変色した場合でも、貯水葉をわざわざ切る必要はありません。

貯水葉を切るべき状況

貯水葉は残したほうがいい一方で状況によっては残すべきではない、対象外のケースもあります。コウモリランの貯水葉を残すべきではない、対象外のケースは主に2つの状況になったときです。本来残すべき貯水葉を切る状況をそれぞれ詳しく解説します。

貯水葉が成長点を覆ってしまった場合

貯水葉を切るべき状況の一つ目は、成長点を覆ってしまったときです。コウモリランの成長点は葉の根元にあり、毛綿のような姿をしていて成長に欠かせない重要な部分。貯水葉が成長点を覆ってしまうと胞子葉が裏側で伸びてしまい、うまく生育できなくなる可能性があります。そのため貯水葉が成長点を覆ってしまった場合は、切り取って問題ありません。ただしすべての貯水葉を切り取るのではなく、成長点に覆いかぶさっている部分のみカッターなどでカットしましょう。貯水葉をカットするときは成長点を傷つけないように注意してください。

枯れた貯水葉にカビが生えた場合

貯水葉をカットするべき2つ目の状況は、カビが生えたときです。屋外に自生している場合は貯水葉にカビが生えて枯れてしまっても、分解され土壌になり栄養分へ変化します。一方で室内でインテリアとして育てている場合は、貯水葉にカビが生えると見栄えだけでなく衛生的にもよくありません。そのため室内で管理しているコウモリランの貯水葉にカビが生えた場合は、その部分だけ切り取りましょう。 カビが生えた部分をカットしたあとは、風通しが良い場所で管理して再発しないように環境を整えてください。サーキュレーターや扇風機などを利用して、室内の空気を循環させるのもおすすめです

【まとめ】コウモリランの貯水葉ってなに?その役割から時期、トラブルまで解説

今回はコウモリランの貯水葉について詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • コウモリランの貯水葉は水分を溜めこみ植物全体に必要な栄養分を届ける役割をしている
  • コウモリランの貯水葉は胞子葉が出たあとの秋冬の時期に生えてくる
  • 貯水葉は時期や種類によって生えるのに時間がかかることがある
  • コウモリランが育たない場合は休眠期、もしくは日照不足か水苔の量が足りていない可能性があるため、生育環境を整える
  • コウモリランが茶色く枯れる・黒い場合は根腐れの可能性があるため、苔玉を乾燥させて水やり方法を変える
  • コウモリランの貯水葉が破れたときは水不足が考えられるため、腰水をして水やりの仕方を変える
でした。 貯水葉の仕組みを知っただけでも、コウモリランが人気の理由がよく理解できたのではないでしょうか。貯水葉は成長とともに重なっていくため定期的に写真に撮っておくと、より変化を楽しめます。貯水葉が生えた元気なコウモリランのグリーンはお部屋を明るくするだけでなく、育てる人の気持ちもリフレッシュさせてくれるでしょう。 東京寿園ではたくさんの植物の記事を掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。