コウモリラン・ビーチーの育て方を徹底解説!購入場所や増やし方まで

コウモリラン・ビーチーの育て方を徹底解説!購入場所や増やし方まで
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目次

ワイルドな見た目をもち、着生植物という他の植物とは異なる性質を持つコウモリラン(ビカクシダ)は近年人気が高まり園芸店でもよく見かけるようになった観葉植物です。苔玉や流木、木の板に着生させたコウモリランを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。 そのようなコウモリランの中にもいくつかの品種があるということはご存じでしょうか。コウモリランは多くの種類が存在し、それぞれに特徴を持つことからマニアも多い植物として知られています。 この記事ではコウモリランの一つの品種であるビカクシダ・ビーチーについて育て方や購入方法、オシャレなおすすめの飾り方について解説していきます。 今回は、
  • ビカクシダ・ビーチーの特徴や性質について
  • ビカクシダ・ビーチーの基本的な育て方
  • ビカクシダ・ビーチーの購入方法やおしゃれな飾り方
について解説いたします。 この記事ではコウモリランやコウモリランの一種であるビカクシダ・ビーチーに関する情報を解説しております。そのため、ビカクシダ・ビーチーについて知りたいという方はもちろんのこと、コウモリランについて知っておきたいという方にもおすすめの記事です。特に、コウモリランを育ててみたい方や育て始めの方の役に立つことでしょう。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ビカクシダ・ビーチー(コウモリラン)とは

はじめに、ビカクシダ・ビーチーとはどのような植物なのかについて解説いたします。加えて少々コウモリランという植物についても併せて解説していきます。コウモリランについてあまり詳しく知らないという方も一緒に確認してみましょう。

コウモリランの中でも小型の品種

ビカクシダ・ビーチーはコウモリランと呼ばれる植物の中でも比較的小型な品種です。正式にはビカクシダプラティセリウム・ビーチーと呼ばれます。 コウモリランは品種によってはかなり大きく育ち、お部屋によっては大きすぎて邪魔に感じてしまうことがあります。しかし、ビカクシダプラティセリウム・ビーチーはコウモリランの中ではあまり大きくならないことからスペースがない場合でも邪魔にならずコウモリランを育てることができますよ。

銀色の鹿の角のようなシャープな葉が特徴

ビカクシダ・ビーチーに限らず、コウモリランには銀色の鹿の角のようにも見える大きな葉っぱを枝垂れ下げるように付けることが特徴です。コウモリランは別名で「ビカクシダ」と呼ばれます。 コウモリランは着生という生活スタイルを持ち、原産地はアフリカ、マダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリア、南アメリカと幅広く、おもに熱帯に生息しています。現産地のビカクシダは樹木の表面などに根を伸ばし身体を固定し、貯水葉に溜まった水などを吸水して生育します。

胞子葉

胞子葉は鹿の角のようなシャープな形をした葉っぱです。名前の通り胞子を生産し、拡散させる器官です。コウモリランはシダの仲間であるため花を咲かせ種子を作るのではなく胞子によって子供を増やします。胞子を生産させ、拡散させるだけでなく光合成によって必要な栄養を作る場所でもあります。 もちろん、ビカクシダ・ビーチーは胞子で増やすことも可能です。胞子で増やす方法については後ほど解説していきます。

貯水葉

貯水葉は株本を覆うように円形に広がる葉っぱを指し、雨水などを貯める、害虫や鳥から根を保護する、上から落ちてきた葉っぱや虫を集め栄養にする器官です。貯水葉はコウモリランが育っていくうちに古いものから枯れていきます。古くなり枯れた葉は地層のように積み重なり、より水を多く貯水できるようになります。また、さらに古いものは分解されコウモリランが育つ栄養にもなります。 そのため貯水葉が枯れてしまった場合取り除かずにそのままにしておきましょう。植え替えの際にも貯水葉はできるだけ残すように行います

成長点

成長点はコウモリランの根元に存在する、新しい葉を展開するための器官です。この場所が傷ついてしまうと生育が衰えたり枯れてしまうことがあるため傷をつけないように丁寧に扱います。

ビカクシダ・ビーチーの育て方

ビカクシダ・ビーチーという植物がどのような性質を持つのかといった情報について知ることができたところで、今度はビカクシダ・ビーチーの基本的な育て方について解説いたします。ビカクシダ・ビーチーやコウモリランを初めて育てるという方は特にしっかりと確認しておいてくださいね。

置き場所

ビカクシダ・ビーチーはどのような環境を好むのでしょうか。コウモリランであるビカクシダ・ビーチーを育てるのに最適な置き場所について解説いたします。

日光と高温多湿の環境を好む

コウモリランの一種であるビカクシダ・ビーチーは、日光が当たり高温多湿の環境を好みます。原産地もかなり高温多湿の熱帯ということから多湿な環境を好むことが分かりますね。

夏の日差しが強い時期は直射日光を避ける

コウモリランは日光を好むものの、直射日光に当たってしまうと葉っぱが茶色く変色する葉焼けを起こしてしまうことがあります。特に夏の日差しが強い時期はとても葉やけを起こしやすい時期であるため直射日光を避けた場所で管理を行いましょう。 具体的なおすすめの置き場所はレースカーテン越しの柔らかい光が当たる室内です。また屋外で育てる時には木漏れ日の当たる場所もおすすめです。

冬は暖かい場所で育てる

コウモリランは熱帯が原産地の植物です。ビカクシダ・ビーチーも例外ではなく、暑さには強いものの寒さには非常に弱く最低でも10℃を保つことができる場所で管理を行いましょう。

水やり

コウモリランであるビカクシダ・ビーチーの水やりは基本的な植物とあまり変わりません。しかし、着生植物であることから最初は戸惑ってしまうかもしれません。しっかりとコウモリランの水やりの基本を押さえておきましょう。

土が乾いてから水やり

他の観葉植物と同じく植え込み材である土や水苔が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。この時、貯水葉に水がしっかりとかかるように水を与えるようにしましょう。同時に多湿環境を好むため霧吹きなどで葉水を行うと元気に育てることができますよ

冬場は水やりの頻度を減らす

冬場はコウモリランの生育が衰えます。そのためあまり多くの水は必要とせず、与えすぎると根腐れを起こす原因になってしまいます。冬場は土や水苔が乾燥して2~3日後にたっぷりと与えるなど、水やりの頻度を減らすようにしましょう。

成長期の5月~9月に植え替え

コウモリランを育てていくと鉢や苔玉、板とのバランスが悪くなってしまうことがあります。また、水苔などが朽ちてしまい根が露出してしまうことがあります。そのようなときには成長期である5月~9月に植え替えを行います。成長期でない時期に行うのは枯れるリスクが高まるため避けましょう。

植え替えに必要なもの

ビカクシダ・ビーチーの植え替えに必要なものは以下の通りです。
  • 土や水苔などの植え込み材
  • 鉢、板、苔玉など着生させるもの
  • ワイヤー(板や苔玉に着生させる場合)
  • 発泡スチロールや軽石(鉢に着生させる場合)

手順

ビカクシダ・ビーチーの植え替えの手順は以下の通りです。
  1. 水苔を使用する場合、事前に一晩水に浸け吸水させておきます
  2. ビカクシダ・ビーチーを着生させているものから取り外します
  3. ビカクシダの根を覆うように植え込み材を巻き付けていきます
  4. そのまわりもしっかり植え込み材で巻き付けていきます
  5. 鉢に着生させる場合、鉢底に発布スチロールや軽石を敷き詰めます
  6. 板や苔玉に着生させる場合、ビカクシダ・ビーチーの葉を傷めないようにワイヤーで固定します
  7. 鉢や板、苔玉ごと水に沈めしっかりと吸水させます
  8. しばらく半日陰の場所で管理し、その後は通常の管理を行います
  9. ビカクシダ・ビーチーの植え替え作業は終了です

成長期の5月~9月に肥料を

成長期である5月~9月の間には薄めた液体肥料を水やりの際に与えると生育が促進されます。葉の色が鮮やかになるため窒素の多く配合された肥料がおすすめです。ただし、与えすぎたり濃すぎる肥料を与えると弱ってしまったり病害虫が発生する原因になるため注意が必要です。

増やし方

ビカクシダ・ビーチーは2つの増やし方で増やすことができます。どちらの増やし方にもメリットとデメリットがあるため比べてみましょう。

株分けでの増やし方

1つ目の増やし方は子株を分ける株分けと呼ばれる増やし方です。コウモリランは育てていくと子株を作ることがあります。十分に成長した子株を親株からわけて、鉢や板、苔玉などに着生させることで増やす方法が株分けです。株分けの際は貯水葉をできるだけ残すように行うことがポイントです。植え込み材などから一度コウモリランを取り外す必要があるため植え替えの際に同時に行うことが多いです。 株分けは比較的簡単に行うことができるものの、あまり多く増やすことはできません。初心者の方は株分けから挑戦してみてはいかがでしょうか。

胞子からの増やし方

2つ目の増やし方は胞子から増やす増やし方です。種をまくようにコウモリランの胞子を胞子葉から採取し、ジフィ―セブンなど保水性の良い土に巻き20~30℃を保ち高温多湿環境の室内で管理します。衣装ケースや水槽などに入れることで湿度を維持しやすくおすすめです。 また、室内での管理となるため日照不足になりやすいです。そのためLEDライトなどを使用することで成功確率を高めることもできます。 胞子はインターネットでも購入することができ、注文後に届けられた胞子を使用することもできます。また、すでにビカクシダを育てている知人からもらうことができれば無料でチャレンジできるかもしれません。 胞子培養は多くの株を一度に増やすことができます。また、小さなころから育てるためとても愛着が湧くでしょう。異なる品種同志を掛け合わせてオリジナルのコウモリランを作ることもできます。しかし、胞子で増やす方法は管理が少々難しく初心者には不向きです。道具も多く必要になってくるため胞子培養はコウモリランの栽培になれてきたら挑戦してみましょう。

ビカクシダ・ビーチーはどこで購入できる?

今までの解説を読んで、早速ビカクシダ・ビーチーを育ててみようと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ビカクシダ・ビーチーを育てるためにはまず苗を手に入れる必要がありますよね。下記ではビカクシダ・ビーチーを購入できる場所や購入する方法について解説していきます。

通販サイト

通販サイトでは様々な種類のコウモリランが販売されています。ビカクシダ・ビーチーも例外ではなく、通販サイトで検索をすることですぐに見つけることができるでしょう。楽天やアマゾンなどでは会員情報を登録するだけで様々なショップの商品を調べることができます。また、ミニサイズのものから大きく育ったものまでサイズも広く選ぶことができることができますよ。 しかし、現品を見ることができないため病気になっている株が届いたり、注文した株とは別の株が届いたり、配送時の事故によりお届け時には枯れていたりなどのトラブルが発生することもあります。レビューなどを確認して信頼できるショップで購入するようにしましょう。日時を指定し、すぐに受け取れるようにすることも大切です。 価格は小型なものでは980円程度で購入できます。しかし、送料無料で配送できる場合を除き送料が別途かかります。

園芸店・ホームセンター

園芸店やホームセンターでは現品を自分の目で見て購入することができるため安全と言えます。また、アカウント登録などを行う手間もありません。しかし、いつでもビカクシダ・ビーチーが販売されているわけではなく、また、販売されていたとしてもミニサイズのものしか販売されていない等入荷状況によっては欲しいビカクシダ・ビーチーを手に入れることができないこともあります。入荷の日時などを店員さんに尋ねて注文をしてみると良いでしょう。 価格はサイズにもよるもののネットショップと同様最低980円程度から購入することができます。

ビカクシダ・ビーチーのおしゃれな飾り方

せっかくビカクシダ・ビーチーを育てるのであればおしゃれに飾りたいですよね。特にワイルドな見た目を持つビカクシダは工夫次第でかなりインテリア性の高いレイアウトを行うことができます。着生植物であるコウモリランの特性を生かしたおすすめの飾り方を解説いたします。

苔玉アレンジ

ビカクシダ・ビーチーと苔玉の相性は非常によく、オシャレに飾ることができます。また、ワイヤーなどを使って吊るすことで空間を縦に有効活用することができます。また、吊るすことで原生地のようなワイルドさを演出することもできます。苔が持つしっとりとした質感とビカクシダ・ビーチーの落ち着いた緑色の葉っぱは和室にもぴったりです。

板付け

ヘゴ板などに板付けするのもおすすめの飾り方です。板付けしたものは壁掛けにすることでかなり雰囲気の出るインテリアとなります。板付けの壁掛けは着生植物であるビカクシダ・ビーチーの魅力を最大限に引き出す飾り方と言えるでしょう。モダンな雰囲気のお部屋にとうに似合います。

鉢植え

オーソドックスに鉢植えで栽培することもおすすめです。鉢と一口に言っても種類が多く、素焼き鉢やテラコッタなど、お部屋の雰囲気によって選ぶと良いでしょう。白色の鉢に植えることでビカクシダ・ビーチーの緑色が映え、ナチュラルな雰囲気を演出することもできます。素焼き鉢などは鉢の表面から水が抜けるため植物に優しく初心者の方にもおすすめです。

【まとめ】コウモリラン・ビーチーの育て方を徹底解説!購入場所や増やし方まで

これにて、コウモリランの一種であるビカクシダ・ビーチーについての解説を終了いたします。。ビカクシダ・ビーチーの飾り方や購入方法、育て方について知ることはできましたか? この記事のポイントは、
  • ビカクシダ・ビーチーはコウモリランの一種で、着生という生活スタイルをとる
  • ビカクシダ・ビーチーは通販サイトの他、園芸店・ホームセンターでも購入することができる
  • ビカクシダ・ビーチーは苔玉で吊り下げたりや板付けによって育てることができる
です。 コウモリランという他の植物にはあまりない特性を持つ植物の一種であるためお世話の仕方に最初は戸惑ってしまうことがあるかもしれません。しかし、基本的な育て方のポイントを押さえておくだけでそこまで難しく考えずに育てることができますよ。ワイルドでカッコ良いビカクシダ・ビーチーをぜひ上手に育ててみてくださいね。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園は観葉植物やお花など、ガーデニングに関する情報を多く記載したメディアです。ガーデニングのことで何か困ったことがあったり、分からないことがあったりしたときには解決するためのヒントが載っているかもしれません。そのようなときはぜひ役立ててみてくださいね。