サンスベリアの水耕栽培|メリットと失敗しない育て方のコツ

空気清浄効果のあるサンスベリアという観葉植物をご存じでしょうか。観葉植物で空気清浄効果があるならぜひ飾ってみたいと思われた方も多いでしょう。一方で、観葉植物をおうちに置きたいけれど、置き場所がない、観葉植物を育てるための土づくりが大変そう。と躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方におすすめなのが水耕栽培です。水耕栽培という言葉自体、初めて聞く方も多いかもしれません。水耕栽培とは、いったいどんな栽培方法なのでしょうか。サンスベリアでも水耕栽培できるのでしょうか。 そこでこの記事では
- サンスベリアは水耕栽培できるの?
- サンスベリアを水耕栽培で育てるメリットは?
- 植え替えや水耕栽培のやり方は?
- 水耕栽培におすすめなサンスベリアの人気品種
について解説していきます。 この記事を読んでいただければ、サンスベリアの多種多様な品種を知るとともに、サンスベリアの水耕栽培に挑戦してみたくなるかもしれません。水耕栽培を始めることで、お部屋の快適さとおしゃれ度がよりUPするかもしれません。 ぜひ最後までお読みください。 関連記事:サンスベリアの花言葉はどんな意味があるのか!不吉な意味も表すことも?
サンスベリアは水耕栽培で育てられる観葉植物なの?

サンスベリア(サンセベリア)は、熱帯アフリカ原産で、多肉植物の仲間であり、比較的初心者でも育てやすいと人気の観葉植物です。 一般的に室内で育てられることが多く、日光を好みますが、耐陰性もあるため、日の当たりにくい室内でも育てることができます。また、葉っぱに水分を蓄えることができるため、乾燥に強く水やりの手間がほぼかかりません。 また、空気清浄効果が強いという研究結果もあり、風水ではサンスベリアは良いエネルギーを発し魔除け効果があるといわれています。
結論:サンスベリアは水耕栽培での生育は可能!
置くだけで、風水効果や空気清浄効果を得られるのであれば、ぜひサンスベリアを飾ってみたいですよね。一方で「観葉植物は土で育てるもの」あるいは「土や鉢を準備して、毎日のお世話が大変」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、サンスベリアは水耕栽培で育てることが可能です。
水耕栽培と土栽培の違い
観葉植物の育て方には、主に水耕栽培と土栽培の2種類があります。それぞれの特徴を解説します。
水耕栽培
水耕栽培は土を使わず、水だけで育てる方法です。土を用意する手間が無く、害虫や部屋を汚す心配がないので、清潔に育てることができます。水耕栽培用キットなども販売されているので、比較的手軽に始められる栽培方法です。 また、透明容器で栽培すれば、植物の健康状態も確認しやすく、根が成長する様子が観察できたり、涼しげな見た目でインテリア性が高く人気の栽培方法です。ハイドロカルチャーは人工の土(ハイドロボール)を使う、水耕栽培の一種です。
土栽培
土、鉢、鉢底石などを用意し、そこに観葉植物を植えて栽培します。栽培する際の土は、観葉植物の土(培養土)を購入する。または、自身で、数種類の用土を配合する必要があります。 一般的に不透明な鉢で育てるため、鉢の中の土が乾燥しているか目視だけではわかりにくく、水やりの量やタイミングが慣れるまでは少し難しいと感じるかもしれません。タイミングを間違えると、それが枯れる原因となり、水のやりすぎによる根腐れを起こしてしまうことがあります。
植え替えのタイミングで土栽培から水耕栽培に移行可能!
観葉植物を育てていると、植物の生長によって鉢が狭くなってきます。そういう場合、植え替えをしてあげる必要が出てきますが、そのタイミングで土栽培から水耕栽培に移行することも可能です。 土栽培から、水耕栽培やハイドロカルチャーに植え替える場合は、土栽培の根と水耕栽培の根は異なるため、土栽培の根っこの部分を切り落とし、水につけて水耕栽培用の根っこを発根させてから植え替えます。
逆に水耕栽培から土栽培にできるの?
ここまで読んで、逆に水耕栽培から土栽培にできるの?と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。結論、可能です。 水耕栽培では成長スピードが緩やかになるため、「もっと大きく育てたい」「株分けして増やしたい」という方は水耕栽培から土栽培に戻すのがおすすめです。 水中で育った根(水根)は、土の中で育った根よりもデリケートなので植え替えるときは注意が必要です。 根が切れないよう、土は強く押し固めすぎないようにします。水やりは慎重にして環境変化で弱りやすいため、植え替え直後は直射日光を避け、土の状態を見ながら徐々に慣れさせていきましょう。
サンスベリアを水耕栽培で栽培するメリット

水耕栽培はどんなメリットがあるのでしょうか。以下では4つのメリットをご紹介します。
ハイドロカルチャーで育てた場合土を使わず虫がわかない
土を使わないため、観葉植物の天敵である害虫が発生しづらいです。虫が苦手な人にはとてもうれしいメリットではないでしょうか。しかし、全く虫が発生しないというわけでもありません。 もし観葉植物の葉っぱなどに害虫を見つけたら、ピンセットで取り除いたり、市販の駆除スプレーなどを利用しましょう。
自分の好きなデザインの鉢や花瓶などで栽培できる
水耕栽培は、植物、容器、水があれば始めることができますので、自分の好きな鉢、花瓶、コップなど、使える容器が多様です。わざわざ容器を用意する必要もなく、自分の好きな容器を使って始めてみましょう。おしゃれなガラスの水差しなどを活用して飾るのも素敵です。
サンスベリアの見た目やデザイン性を高められる
サンスベリアは葉形や斑が多様な植物です。また、育てる容器との組み合わせにより、インテリア性が高まり、見た目にも十分楽しむことができます。
水分やpHの管理がしやすい
観賞植物は適切な水分量ともに、植物が好むpHがあります。サンスベリアはpH6.0~6.5を好みます。適切なpHでない場合は、植物自体が黄色くなったり、根が変色したり抜け落ちることもあります。 水耕栽培は透明な容器でも育てることができるため、そういった、水の残量やpHによる根の変化にも気づきやすく、チェックが容易で水やりのタイミングが分かりやすいです。また、サンスベリアのような多肉植物は水分を溜め込むため、水の減り具合もわかりやすく管理しやすいでしょう。
ダイソーなどの100均で安い苗から気軽に始められる
サンスベリアはダイソーやキャンドゥなどの100円ショップでもよく販売されています。園芸店で大きな鉢を買うと数千円することもありますが、100均なら100円〜300円程度で入手可能です。 また、100均で売られているような手のひらサイズの小さな苗は、根についた土を洗い流す作業も楽なため、新たに水耕栽培を気軽に始めたい方におすすめです。
サンスベリアの水耕栽培のやり方
ここからは、サンスベリアを水耕栽培する際の方法について解説します。
サンスベリアの水耕栽培に必要なもの
サンスベリアの水耕栽培を始めるために必要なものはこの4つだけです。
- サンスベリア
- 容器
- 水
- 清潔なハサミ
準備するものが少ないので、すぐ始められそうですね。
サンスベリアの水耕栽培のやり方

- サンスベリアの葉っぱを根元からハサミでカットする
- 水差しなどを使って容器に水を浅めに(~4cm程度)入れる
- ②の容器に①の切り口を付けておく
- こまめに水を替え、発根を待つ 容器の水は汚れやすいため、毎日〜2日に1回は入れ替えて清潔に保ちます。サンスベリアの成長はゆっくりです。1ヶ月〜数ヶ月ほどして、切り口から白い根が数センチしっかり伸びてくるのを待ちましょう。(場合によっては、先に子株の芽が出てくることもあります)
- 容器とハイドロカルチャー用土を用意する 根が十分に伸びたら、本格的な水耕栽培に移行します。穴の空いていない容器を用意し、底に根腐れ防止剤(ゼオライト等)を敷き、その上にハイドロボールを少し入れます。これが土台になります。
- 植え付け(定植)をする 水差しで発根させたサンスベリアの葉を容器に入れ、周りからハイドロボールを入れて固定します。水の中で育った根(水根)は繊細なので、傷つけないように優しく隙間を埋めてください。
- 水位を管理する 植え付けたら、容器の底から1/5程度(根腐れ防止剤が浸かるくらい)まで水を入れます。これ以降は、水が完全になくなってから2〜3日待って次の水をやるサイクルで管理すると、根腐れを防いで元気に育ちます。
土栽培とどちらも経験してみて自分に合った方法を選ぶのがベスト
サンスベリアの場合、土栽培、水耕栽培の場合も、ハードルはそこまで高くありません。温度管理と水のあげ過ぎを防げれば、少々お世話を忘れたくらいで枯れることがありません。 土栽培の場合も専用の土を購入すれば面倒な土づくりは不要です。土栽培と水耕栽培どちらで育てるか迷っている方は、まずはどちらかの栽培方法を経験してみることをおすすめします。そして、サンスベリアの管理に慣れてきたら、もう一方の栽培方法へ植え替えしたり、子株を増やすなどで楽しんでみてください。
水耕栽培のサンスベリアを枯らさないための管理方法

サンスベリアを枯らすことなく、長く育てていきたいですよね。ここからはサンスベリアのお世話にどういった管理が必要なのかご説明していきます。サンスベリアを健康に育てるためにも、日々の観察は欠かせません。
観葉植物もペットと同じで定期的なケアが必要
観葉植物は、一般的に、温度管理や水やりの管理とともに、定期的に葉水、剪定、肥料が必要となります。サンスベリアを育てる場合、これらのケアはどのように行ったらよいのでしょうか。
葉水
一般的に観葉植物は、葉水によって害虫の発生を防いだり、乾燥から守ったりしますが、サンスベリアは乾燥状態を好みますので葉水を行う頻度は少なく、葉水は必要ないと考えてよいでしょう。葉っぱのほこりや害虫が気になるようであれば、軽く濡らした布などで軽くふき取るくらいにすると良いです。
剪定
サンスベリアはこまめに剪定を必要とする観葉植物ではありません。弱ってしまった葉っぱがあったら切り落とす程度で問題ありません。剪定の際は、変色した部分のみをカットして整えてあげましょう。剪定も不要ということから、サンスベリアはとてもお世話が楽ですね。
肥料を与える
サンスベリアを水耕栽培する際は、水耕栽培に適した肥料をあげる必要があります。水耕栽培に適した肥料は液体肥料(液肥)です。また、肥料には有機肥料と化学肥料がありますが、においも出ない化学肥料が良いでしょう。 固形肥料は、栄養を吸収するのに時間がかかったり、水を汚して枯れてしまうことがあるので水耕栽培では避けた方が良いでしょう。肥料を与える頻度は、製品の表示に従って適切に行いましょう。
サンスベリアの葉挿し(水差し)は水耕栽培ではなく水栽培

時間はかかりますが、剪定した際の葉っぱを利用するなどして、葉挿し(水差し)という方法でサンスベリアを繁殖させ、増やすことができます。土に葉挿しをすることもできますが、鉢や土を用意する必要があるので水栽培で行うのがおすすめです。 しかしながら、葉挿しを行うと、サンスベリアの特徴でもある斑が消えてしまいます。斑を残したい場合は葉挿しは行わず、株分けによって子株を作って増やすと良いでしょう。
間違えやすい!観葉植物における水栽培と水耕栽培の違い
「長く育てる」か「一時的に楽しむ」の違いです。 水耕栽培(ハイドロカルチャー)は土の代わりの石(ハイドロボール等)と肥料を使って植えます。根を安定させて栄養も与えるため、室内で長く衛生的に育てられます。 これに対して水栽培(水挿し)は花瓶などに水だけを入れて飾ります。主に根が出るまでの「発根管理」や、インテリアとして一時的に楽しむのに向いています。そのため発根したら水耕栽培で育てるがおすすめです。
水栽培によるサンスベリアの葉挿しのやり方
葉挿しは切り分けた葉っぱを土に挿す方法と水に挿す方法(水栽培)がありますが、ここでは水栽培による葉挿し方法をご紹介します。
- 葉っぱを5~10cmほどに切り分けます。この時、上下が分かるように印をつけておくと良いです。(伸びる方向が上、根の方向が下)
- 日陰で、3日程度切り口を乾かし、病原菌の発生を防ぎます。
- ①の葉っぱを上下間違えないように水を入れた容器に挿します。
- 明るい日陰で管理します。水の交換は毎日行いましょう。(約2週間~)
- 発根したら、土に植え替えます。そのまま水耕栽培で育てることも可能です。
サンスベリアは水だけでも十分発根しますが、早く発根させたい、太く発根させたい場合は、③に発根促進剤をまぜてもよいでしょう。
根腐れ・根詰まり時の植え替えのタイミングで行うのがベスト
5~8月はサンスベリアの成長期です。この時期に、植え替えをすると良いとご説明しましたが、根腐れや根詰まりの植え替えの時期に合わせて一緒に葉挿しを行うと元気に発根し成長してくれるでしょう。
根が出ない?水栽培における心構え
水につけて数日や1週間で根が出ない、変化がなくても、決して焦らないでください。サンスベリアの発根は非常にゆっくりで、季節や環境によっては根が出るまでに1ヶ月~3ヶ月、根が出ない期間が長いと半年近く続くことも珍しくありません。 切り口が黒く腐ったり、ドロドロに溶けたりしていなければ、植物は静かに生き続けています。変化がないからといって頻繁に触ったり場所を変えたりせず、「水を換えるついでに様子を見る」くらいの気長なスタンスでどっしりと構えて待ちましょう。こまめにチェックしすぎるよりも、気長に待つ姿勢が大切です。
サンスベリアの大きな魅力!子株からサンスベリアを増やす方法!

サンスベリアは子株が生えやすくそれによって繁殖することができる点も大きな魅力です。 そこでサンスベリアの増やし方を解説していきます。
子株(こかぶ)とは?
サンスベリアを育てていると、土の表面から小さな芽がひょっこりと顔を出すことがあります。これが「子株」と呼ばれるサンスベリアの赤ちゃんです。子株は同じ苗で親株と地下で繋がっており、栄養をもらって育ちます。子株を株分けして植え替えることでサンスベリアを増やすことができます。斑を残したまま繁殖させたい場合には、この方法が最適です。
冬の時期を避けてすぐに植え替えをせず乾燥させる
株分けは必ず冬ではなく植物が元気な5月から8月の暖かい時期に行うようにしてください。冬の寒い時期に行うと回復できずに枯れてしまうリスクが高まります。また、親株から切り離した直後に水や土へ植え付けるのは避けてください。切り口から雑菌が入らないよう、半日ほど日陰で乾燥させて「かさぶた」を作ってから植え付けるのが成功のコツです。乾燥が不十分だと、そこから腐敗する原因になりますので、しっかり乾かしましょう。
株分けによる具体的な増やし方と植え替えの手順
具体的な増やし方について解説します。まずは親株を鉢から優しく抜き出し、根についた土を軽く落として地下茎(親と子をつなぐ太い根)を探します。 次に繋がっている部分を清潔なハサミで切り離してください。切り口をしっかり乾燥させた後、新しい土や水耕栽培用の容器にセットします。 子株はまだ根が未熟なため、最初は水耕栽培で根の成長を見守るのもおすすめです。植え付け後は、直射日光に当てすぎないよう注意して管理してください。
水耕栽培におすすめなサンスベリアの人気品種
サンスベリアには、形や斑の様子も個性的で魅力的な品種がたくさんあります。ここでは、7品種ご紹介します。
スタッキー

スタッキーは太さ2~3cmほど細長い円筒状の葉っぱが特徴です。大きく生長すると1mを超えることもある品種です。また、スタッキーは後述するトラノオの3倍もマイナスイオンを放出するといわれています。 成長期はなるべく日光に当てるようにすると、色ツヤのよい太さのある葉っぱに成長してくれるでしょう。
ハニー

小型のサンスベリアで代表的な品種と言えば、このハニー(ハーニー)という品種です。葉っぱはロゼット型(放射状)に広がっており、成長してもあまり大きくならないので、テーブルにも置ける観葉植物として人気があります。
トラノオ

大型のサンスベリアと言えば、トラノオ(別名:ローレンティー)が代表的です。100円ショップでも購入できるほど、広く流通しています。 葉っぱは、名前の通り、虎の尾のように黄色い縞模様の斑が入っています。葉形は剣状で、上に向かって伸びていきます。大きく育つと、1枚の葉っぱが1mを超えるものも出てきます。
ムーンシャイン

ムーンシャイン(別名:シルバーキング)は、中型のサンスベリアです。濃い緑に縁どられた、薄い緑色の葉っぱです。光の当たり具合によっては銀白色に見えます。 基本的には10℃以上で育てると良いですが、乾燥気味で育てれば、5℃以下の低温でも耐えることができます。
ロブスタライト

ロブスタライトは、肉厚の葉っぱが扇を広げたように生えているのが特徴です。サンスベリアの中では希少価値の高い品種の1つです。比較的コンパクトなサイズで、省スペースな場所にも飾ることができます。
ゼラニカ

ゼラニカは、トラノオと似ていますが、ゼブラ柄のようなシマシマ模様の斑が入っています。 サンスベリアの品種の中で特に乾燥に強く、耐陰性もあることから、とても丈夫な品種です。水やりは常に控えめで、冬は水やりがほぼ不要です。
サムライドワーフ

サムライドワーフ(別名:ミニサムライ)肉厚な葉っぱがロゼット型に広がって生えています。サムライドワーフも比較的コンパクトなサイズで、置く場所を選びません。 耐陰性があるので、あまり日が入らない場所で育てることができ、乾燥にも強く、月1回ほどの水やりでも十分育ちます。
サンスベリアの水耕栽培|メリットと失敗しない育て方のコツまとめ
いかがでしたか。サンスベリアの水耕栽培方法や人気の品種について解説してきました。 この記事のポイントは
- サンスベリアは水耕栽培で育てることができる
- サンスベリアの植え替えや葉挿しは成長期に行うとよい
- 葉水、剪定はあまり必要なく、肥料は液体肥料を与える
- サンスベリアは様々な斑や葉形の品種がある
ということでしたね。 これらを押さえれば、空気清浄効果を得ながら、サンスベリアを水耕栽培でおしゃれに飾ることができますね。ぜひこの記事を何度も読み返し、サンスベリアの水耕栽培をきっかけに観葉植物のある生活を楽しんでみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。 最後までお読みいただきありがとうございました。東京寿園には他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。
