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皆さんは、サンスベリアという花をご存知ですか?サンスベリアは、葉の縞模様がトラの尾に似ているため、別名を「トラノオ(虎の尾)」と呼ばれます。マイナスイオンの放出や、空気を清浄化する効果が高いため、とても人気のある多肉植物です。 そこで、この記事では、
サンスベリア専用の土を使うと、手軽に、しかも失敗が少なく、安心して使用することが出来ます。もし、自分で配合したい場合は、赤玉土やバーミキュライト、ピートモスを使いながら、配合することをオススメします。
- サンスベリアとはどんな観葉植物なのか
- サンスベリアの増やし方
- サンスベリアを増やすときの注意点
などについて、ご紹介していきたいと思います。 この記事を読み進めながら、サンスベリアを増やすためのベストな方法について理解を深めていってくださいね。
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サンスベリアはどんな観葉植物なの?
サンスベリアの主な原産地はアフリカで、キジカクシ科(リュウゼツラン科)に分類される観葉植物です。サンスベリアの別名は【トラノオ】
先ほども軽くご紹介したように、サンスベリアの別名は「トラノオ」と言います。サンスベリアの葉の縞模様が、虎の尾の模様に似ているため、そう呼ばれるようになったようです。 サンスベリアは、地下茎を伸ばして増えていくため、そのまま放置してしまうと、アッという間に鉢がパンパンになり、どんどん弱っていきます。サンスベリアは乾燥にとても強い
原産地がアフリカということからもわかるように、乾燥にはとても強い多肉植物です。乾燥には強い一方で、蒸れにはとても弱いため、元気に育てるためには、通気性を確保することがとても需要なポイントの一つになります。 また、日光が好きな植物であるため、日当たりの良いところに置くと奇麗に育ってくれます。育て方はとても簡単で初心者向け
サンスベリアの特徴である、肉厚な葉に水分を蓄えてるため、少し乾燥気味に育てると、根腐れを起こさずに順調に育てることができます。 それほど管理に手間がかからず、丈夫で枯れにくいため、初心者の方でも育てやすい観葉植物として人気が高く、育て方の基本を知っておくことで、更に安心してサンスベリアを育てられます。 また、秋や冬の気温が低下してくる時期には、必ず室内のカーテン越しの柔らかい光が当たる暖かい場所で管理するように心がけてください。空気清浄効果がある
サンスベリアにはなんと、「ホルムアルデヒド」「トリクロロエチレン」「キシレン」「トルエン」「ベンゼン」などの有害物質を空気中から取り除く効果があり、また「CAM光合成」を夜間に行うため、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出してくれるなどの空気清浄効果が高い観葉植物です。 人体に有害な影響を与える物質を吸収したり、分解する力があるんなんて、人気が高い多肉植物であるはずですよね。サンスベリアの増やし方は何種類あるの?
サンスベリアの増やし方には、以下の4種類があります。各方法を知り、試してみたい方法や自分に合っていると思う増やし方で、是非挑戦してみてください。挿し木・葉挿し
挿し木と聞いて、なかなか難しそうと思っている方もおられると思います。挿し木は、「葉挿し」の方法を知ることで、簡単にマスターできます。 以下でも詳しくご紹介しますが、葉挿しは、元気な葉が一枚あれば行える方法で、ハサミで切り分け、土に挿し、成長を待ちます。 この方法のおすすめポイントは、徐々に根や新芽が出てくるといった、少しずつの変化を、日々感じ取れることです。 葉の模様がお気に入りの場合は、模様が無くなってしまう場合もあるので、注意が必要です。水挿し
葉挿しは土で行う一方、同じ方法で水に挿す方法を「水挿し」と呼びます。 土挿しでも言えることですが、失敗しないポイントは、切り分けた葉の上下を間違えないようにすることが大切です。 もし、上下を間違って挿してしまうと、葉が水分を上手く吸収できずに枯れてしまします。株分け
株分けは、お気に入りの葉の模様をそのまま活かして増やしたい人にオススメの方法です。 この方法は、サンスベリアが、「地下茎で株を増やす」という性質を利用した方法で、手順やポイントさえ間違わなければ、順調に育てられるため、育て方を間違わなければ、わりと気軽に行える増やし方です。植え替え
サンスベリアは、とても成長スピードの速い観葉植物のため、根詰まりをすぐ起こし、弱ってしまいます。 そのため、植え替えをこまめにする必要があり、併せて株分けをすれば、どんどん増やすことが可能です。サンスベリアの増やし方①:挿し木・葉挿しの方法
ここからは、挿し木の葉挿しでの増やし方について、順に詳しくご紹介していきたいと思います。葉挿しに必要なもの
サンスベリアの葉挿しを行う時に用意しておくべき物から見ていきましょう。- 葉を挿すための植木鉢
- 鉢底ネット
- 挿し木専用の土または赤玉土に川砂、バーミキュライトを混ぜた土(新しいもの)
- 清潔なハサミ
- マスキングテープなどの印をつけられるもの
葉挿しの手順
では、実際の葉挿しはどのような手順で行えば、順調に増えてくれるのでしょう。次の項目でも説明しますが、葉挿しを行う時期は、5月~8月がベストです。- 今あるサンスベリアの、一番丈夫そうな葉を根元から清潔なハサミを使ってカットします。
- 先ほどカットした一枚の葉を、3~4等分にさらにカットします。この時、葉の上下を間違えないように、マスキングテープなどで印をつけておきます。
- 切り口を2~3日乾燥させます。乾燥させることで、葉挿しをした後、切り口から腐ることを防ぐためです。
- 清潔で肥料分を含まず、しっかり乾燥した水はけの良い土に、葉を挿していきます。この時、上下を間違えないように、慎重に土の表面から3㎝ほどの深さを目安に挿して行ってください。
- 土に挿してから3日ほど経ったら、鉢の底から水を吸収させます。鉢が浸かるくらいの大きさのバケツや大きめの受け皿に水を張り、ゆっくり鉢ごと水に浸していきます。
- 土の表面まで湿ってきたら、水から引き上げ、風通しの良い半日陰で様子を見ます。1ヶ月ほどで発根してきたら、成功です。
葉挿しをする時期は【5月〜8月】
上記でも簡単にご紹介しましたが、サンスベリアのベストな葉挿しの時期は、5月~8月の暖かい時期です。 寒い時期に行ってしまうと、サンスベリア自身の生育が緩やかになっており失敗しやすいため、増やし方としてオススメできません。サンスベリアの増やし方②:水挿しの方法
手順としては、葉挿しと同じ増やし方で行いますが、水挿しならではのポイントもいくつかあるため、注意が必要です。水挿しに必要なもの
まず、サンスベリアの水挿しを行う場合に必要な物からご紹介していきます。- 透明ガラスの容器
- 水
- 発芽促進剤
- 清潔なハサミ
水挿しのやり方
サンスベリアを水挿しで行う場合の増やし方の手順について、ご紹介します。- 土挿しの時と同じく、一番丈夫そうな葉を、清潔なハサミで根元から切ります。そして、1枚の葉を3~4分割し、上下がわかるように、印をつけておきます。
- カットした葉を2~3日ほど、風通しのよい日陰で乾燥させます。
- 水を入れ、発根促進剤を入れた透明ガラスの器を用意します。
- 地面側だった葉の下部分を水に浸すように挿して行きます。この時、葉の上下を間違わないように慎重に行ってください。
- 1日1回水を替えるようにし、しっかり発根してきたら、5月~9月頃、土に移し替えることもできますし、そのまま水耕栽培で育てる方法もあります。
水挿しに最適な時期は【5月〜9月】
サンスベリアの水挿しは、5月~9月の気温が高い、暖かい時期にするようにしてください。 土挿しは8月までに行うのがベストですが、水挿しの場合は、それより1ヶ月遅い9月まで行うことができるので、その点でもオススメの増やし方です。サンスベリアの増やし方③:株分けする方法
何度もご紹介していますが、サンスベリアの「地下茎で株を増やす」という性質を利用して行う増やし方です。株分けに必要なもの
株分けを行うために必要なものは、以下の通りです。- ハサミまたはナイフ
- 新しい鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底の石(軽石)
- 新しい土
- 新聞紙かピクニックシート
株分けのやり方
サンスベリアの株分けの方法を行う際の増やし方の手順について、ご紹介していきます。- 元の鉢からサンスベリアを取り出します。
- サンスベリアの根を優しくほぐしながら、株を分けていきます。この時、地下茎で繋がっている株は、ハサミやナイフで切り分けます。
- 切り分けた子株の切り口を、風通しの良い半日陰で半日から1日ほど、しっかり乾燥させます。
- 新しい鉢に、鉢底石を敷き、株分けしたサンスベリアの株の大きさに合った量の水はけの良い土を入れます。およそ、鉢の1/2~1/3ほどが目安の量になります。
- 切り口をしっかり乾燥させたサンスベリアを、ぐらつかないように少し深めに植え付けてください。
- 土が湿る程度に水やりを行い、直射日光の当たらない明るくやわらかな日差しが当たる所で、乾燥気味に育てるのがポイントです。
サンスベリアの株分けに最適な時期は時期は【5月〜6月】
サンスベリアの株分けを行うのに適した時期は、5月~6月の暖かい時期です。 タイミングが違う時に行うと、株が弱っていることがあるため、その時点で株分けしても、元気に育ってくれない可能性が多く、また寒い時期はサンスベリア自身が休眠しているため、上手く根を張ってくれず、成功率がかなり低くなります。サンスベリアの増やし方④:植え替えの方法
サンスベリアは生長がとても速く、その分根もぐんぐん伸びていきます。 そのままの鉢にしておくと、根詰まりを起こして、鉢の中に水が浸み込んでいかずに、弱って枯れてしまうため、植え替えをする必要があります。植え替えに必要なもの
植え替えでの増やし方を行う場合に必要なものは、以下の通りです。- 新しい鉢
- 鉢底ネット
- 新しいサンスベリア専用の土
- スコップ
- 新聞紙かピクニックシート
- ハサミ
- 割りばし
植え替えのやり方
サンスベリアの植え替えの手順についてご紹介していきます。植え替えを成功させための秘訣は、植え替えを行う数日前から水やりを止め、土がしっかり乾燥した状態にしてから、植え替えを行うことです。- 害虫を土に寄せ付けるのを防ぐため、新聞紙かピクニックシートを敷き、その上で作業を行います。
- 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底の石を鉢の底が隠れる程度入れ、その上に新しい水はけの良い土を数センチ敷きます。
- サンスベリアを鉢から出し、軽く古い土を落とします。鉢からなかなかサンスベリアが出てこない場合は、鉢の周りを叩き、土を緩めてから取り出すと、出しやすくなります。
- 根を優しくほぐし、株を分けます。
- サンスベリアの株の一つを新しい鉢の真ん中に置き、真っすぐ植え、土をかぶせていきます。この時、大まかにはスコップでできますが、細かい部分まで土がしっかり入り込むことが大切なので、割りばしを使って土をつつきながら、隅々までしっかり土が入るようにします。
- 土の表面が、鉢の縁から2~3㎝ほどになるくらいまで、土をしっかり入れます。
- 鉢底から水が流れ出てくるくらいまで、水をたっぷり与え、もし土が沈んだら、鉢の縁が先ほどと同じ位になるように、土を足します。
- 直射日光が当たらず、明るい緩やかな日差しがある所で管理するようにしてください。
植え替えの時期
サンスベリアの葉挿しを行うのに適した時期と同様の、5月~8月が、植え替え時期のベストタイミングです。 暖かい時期に行うことで、もし株に傷がついてしまっても、修復する力を発揮し、すぐに元気を取り戻してくれますが、寒い休眠の時期に植え替えを行ってしまっては、株が弱るのみならず、枯らしてしまう可能性が高いため、避ける必要があります。 もし、寒い時期に植え替えのサインに気づいた場合は、5月になるまで待つことをオススメします。サンスベリアを増やす時の注意点
サンスベリアは、総じて増やしやすい観葉植物の1種類ですが、そうは言っても、注意すべき増やし方のポイントはいくつかあります。 ここからは、そんなサンスベリアの注意すべき増やし方のポイントについてご紹介してきます。大きめのサンスベリアを選ぶこと
大きく丈夫なサンスベリアを選ぶことで、葉からも増やすことが出来ます。 これは、サンスベリアの株が弱っているときに対応できる増やし方で、株を取り出さずに作業が出来るという点でも大きなポイントです。決められた時期にすること
基本的にどの植物にも言えることですが、暖かい時期に作業を行うことで、新芽も出やすくなりますし、その後の生長具合も安定します。 どの植物も寒さには弱く、休眠体制に入っているため、そのままの状態をキープしておくことが一番ベストです。まっすぐ真上に伸ばしたいなら支柱をつけよう
サンスベリアは、葉がどんどん伸びていく観葉植物です。そのため伸びすぎてしまうと、アンバランスになり葉が倒れてしまうこともありますし、もし葉を真っすぐ真上に伸ばしたいと思っている場合は、支柱を使うことをオススメします。 リング状になっている支柱が使いやすく、見栄えもスッキリしているため重宝します。Q&A
サンスベリアを増やし方について、よくある質問にお答えするコーナーです。それでは、順に見ていきましょう。Q,サンスベリアを増やしたいのですが、剪定をしても構いませんか?
A,サンスベリアは、特に剪定などの手入れを行う必要はありません。葉の状態を見ることで、サンスベリアの状態を知ることが可能になるため、日々の観察は特に大切です。サンスベリアを増やすためには、剪定という方法をするのではなく、「挿し葉」を行います。増やし方の方法としては、様々なタイプがあるので、試してみてください。Q,サンスベリアの葉の色が変色しているのですが、どうしてですか?
A,サンスベリアの葉に元気がなく、黄色や茶色がかった色になったり、葉の厚さが薄くなったりしているときは、水の与えすぎや肥料のやりすぎ、直射日光に当たっていないか、根詰まりを起こしていないか、寒さはどうだったかなどのポイントを再度確認する必要があります。また、一度色が変わってしまった葉は、復活しないため、切り取ってしまってください。Q,室内で育ててるサンスベリアの葉の一部が全体的に白くなっているのですが、病気ですか?
A,サンスベリアが弱ってきているサインとして、葉が白くなる現象が見られます。葉焼け、低温、根詰まり、水切れなどの時に多く見られますが、一度白くなってしまった葉は、復活することはないので、切り取ってしまって大丈夫です。また、この現象は害虫による病気ではないので、その点では安心できます。室内で育てている場合は、日照不足とも考えられるので、根詰まりの確認と共に、明るく柔らかな日が当たる所に移動させてみても良いかもしれません。サンスベリアをもっと増やすためには?サンスベリアの増やし方を徹底解説のまとめ
この記事では、サンスベリアの増やし方について、主に解説してきましたが、いかがでしたか?- サンスベリアは、別名を「トラノオ」と言い、アフリカの乾燥地帯に生息している多肉植物で、乾燥には強いけれど湿気にとても弱い観葉植物である
- サンスベリアの育て方はとても簡単で、初心者にもオススメの観葉植物である
- サンスベリアは、空気清浄力が高いためとても大人気の観葉植物である
- サンスベリアの増やし方は、4種類ある
- サンスベリアの増やし方には、注意すべきポイントが3つある