目次
- モンステラってどんな植物?
- 初心者でも育てやすいって本当?
- 季節ごとの水やり、タイミング、注意点
- モンステラの魅力を最大限引き出せる育て方
などをご紹介していきます。 この記事では、モンステラの水やりと育て方に的を絞り、徹底解説していきますので、「今自宅でモンステラを育てているけれど、成長に勢いがないな」と心配されている方にも参考になる情報が集まっています。 また、「これからモンステラをインテリアに取り入れたい」とお考えの方にとっても、モンステラの管理の仕方が事前に詳しくわかることで、購入に踏み切るきっかけの一つになれば幸いです。 ぜひ最後までご覧いただき、モンステラを自信をもってすくすく成長させてあげてください。
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水やりの前にモンステラについて知っておくと上手な育て方が可能になる
水やりなどのお世話をする前に、まずモンステラのことを詳しく知っておくと自然に育て方が上手になります。相手の故郷や、好きなこと、苦手なことを知ると扱いやすくなるというものです。モンステラってどんな植物か知ろう
さて、まずモンステラはどんな植物なのでしょう。見た目はご存知の方が多いと思いますが、原産地を知ることで、その植物が一番生き生きと育つ環境が見えてくることでしょう。原産地 | 熱帯アメリカ |
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形態 | つる性で他の樹木などに気根を這わせ大きな葉を支える |
草丈/樹高 | 30cm〜2m前後 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
その他特性 | 深い切れ込みや穴が空いた葉が独特で人気がある |
日本ではモンステラが自生してる地域もある
日本でも、モンステラは、石垣島や小笠原諸島のように1年を通じて気温の変化が少ない地域で自生しています。うっそうとしたジャングルのような森の中で、樹木に気根をのばし、成長しているのです。これらの地域では、シーズンになると店頭にモンステラの実がフルーツとして売られている光景を見ることができます。モンステラは初心者にも手入れしやすいのか
モンステラは、初心者向けの観葉植物として知られています。耐陰性に優れ、生命力が強いため室内でも育てやすいからです。かといって、ほったらかしでよいわけではなく、季節や成長に合わせたお手入れをする必要があります。 例えばモンステラの成長は早く、大きくなると剪定が必要になります。しかし、モンステラの剪定は簡単で、古い葉を根本から切るだけでよいので初心者でもすぐにできるのです。管理の中でも、やはり水やりは1番といっていいくらい大切なポイントになります。今日の記事でしっかり習得すれば、初心者でも立派なモンステラに育てることができるでしょう。モンステラの水やりのポイント
それでは、いよいよモンステラの水やりを詳しくみていきましょう。コツさえ掴めば1年を通してどのように水やりをするのがよいかがわかり、簡単に身につきますよ。ポイント①:モンステラに水やりで与える水分量や頻度
モンステラには基本的にたっぷりな量の水を与えます。たっぷりの量というのは、鉢の下から水が流れてきて、受け皿に貯まるくらいです。 水をあげる頻度は、季節や鉢の大きさ、置かれている環境で変わるため、「毎日」とか、「週に1回」など、決まった周期であげればいいというものではありません。季節ごとの水やりのやり方はポイント③で詳しくご説明します。ポイント②:モンステラの水やりのタイミングは土が乾いているかがサイン
モンステラに限らず、観葉植物を育てる際には、「観察」を日課にすることをおすすめします。1日に1度はモンステラの様子を見てあげてください。そのときに鉢の土が乾いているかどうかをチェックポイントに入れます。鉢の土が乾くといっても、「表面が乾いているだけの場合」「土の中まで乾いている場合」と何通りかあります。モンステラの場合は、土が乾いてから水やりを実施するくらいでちょうどいいのです。水のやりすぎはNGです。ポイント③:モンステラの水やりは春・夏・秋・冬で違う
季節によって水の量は変わってきます。量や時間帯を調整することでモンステラはすくすく育つに違いないです。春(3月~5月)
鉢の土が中まで乾いてから水やりをします。時間帯は日中がよいです。夏(6月~9月)
鉢の土の表面が乾いたら水やりをします。夏場は乾き切らないように注意が必要です。時間帯は朝・夕の涼しいうちに。秋(10月~11月)
鉢の土が中まで乾いてから水やりをします。晩秋、気温が15度以下になってきたら水やりの頻度を落としましょう。時間帯は日中がよいです。冬(12月~2月)
鉢の土が中まで乾いて、さらに5〜8日ほどおいてから水やりをします。全体的に冬は、寒さと共にモンステラの成長もゆっくりになるため、水やりを控え気味にします。時間帯は昼間の暖かい時間がよいです。春(3月~5月) | 鉢土が乾いてから、日中に行う |
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夏(6月~9月) | 鉢土の表面が乾いたら朝晩の涼しいときに行う。 |
秋(10月~11月) | 鉢土が乾いてから、日中に行う。晩秋は頻度を減らしていく |
冬(12月~2月) | 鉢土が乾いてから5〜8日ほど様子を見て行う。 |
ポイント④:モンステラへの葉水は効果的
モンステラのもう一つの水やりともいえるのが「葉水」です。葉水とは、霧吹きなどで葉に水を細かく噴霧することです。葉水を与える効用としては- 多湿を好むモンステラの乾燥を防ぎ湿度を高く保つことができる
- 害虫であるハダニを寄せ付けない
- 葉に水分を与えることで、葉の上に積もるホコリを予防できる
モンステラの水やりの際の注意点
ここまでお読みいただき、季節ごとのモンステラの水やりの方法は、イメージできてきたでしょうか?葉水と合わせて行うことで、モンステラが好む環境を提供してあげることができれば、元気に育ってくれるでしょう。 ここからは、注意点をみていきます。前もって注意する点がわかれば、事前に手が打てますし、心にも余裕が出来ていいことばかりです。注意点①:水のやりすぎは根腐れを引き起こす原因
始めの注意点は、初心者の方でもわかりやすい「水のやり過ぎ」による根腐れです。季節ごとの水やりのコーナーで既に紹介したように、どの季節でも必ず、「鉢土が乾いてから」という表現があったと思います。これは、モンステラの水やりは、表面にしても、中までにしても、乾いてから水やりを行うということが大原則だからです。ですから「毎日水やり」や「週1で水やり」など決めず、鉢の土を観察することで水やりのタイミングを測っていきましょう。 水をやりすぎると、根が水を吸いきれず酸素不足を起こします。根が酸素不足になると呼吸ができなくなり、やがて壊死してしまうのです。この壊死した細胞を餌にする微生物が増殖し、根を腐らせ根腐れとなります。 水やりの後に水の染み込みが遅かったり、葉の一部分が茶色く変色していたり、モンステラの元気がないなどのサインがある場合は、根腐れを疑ってみましょう。注意点②:受け皿に溜まった水は捨てましょう
モンステラの水やりは、土が乾いたらたっぷりとあげることでした。鉢の下から水が流れるくらいたっぷりやると、受け皿にお水が溜まりますね。このお水を捨てずにそのままにしておくとよくありません。 まず、受け皿の水に虫が寄ってきてしまいます。さらにカビが発生する原因となります。そして、放っておくと、毛細管現象により、モンステラの根が受け皿に溜まった水を吸い上げ、水分過多になり根腐れを起こしてしまうのです。「受け皿に溜まった水を捨てるまでが水やり」と決めたら忘れずに実行できそうですね。注意点③:夏の水やりは時間帯に注意しましょう
最後の注意点は夏場の水やりについてです。夏は日差しが強いので、特に窓際や屋外にモンステラを置いている場合、水やりは、朝晩の涼しい時間帯に行うことが望ましいです。 時間に構わず、夏の日中に水やりをしてしまうと、強い日差しであっという間に水がお湯に変わり、植物に熱湯を与えている状態になってしまいます。そうなると、根を痛めることになりかねませんから注意が必要です。モンステラを上手な育て方は他にもあります
水やりの他にも、モンステラを上手に育てるポイントはいくつかあります。元気がいい観葉植物は、空間を豊かに潤してくれます。モンステラを最大限元気に育てて、たくさん癒されてくださいね。モンステラには適度な日光を!
モンステラが自生している地域はハワイなど、南国のイメージが強いのではないでしょうか。モンステラ自体も緑の濃い美しい緑色をしていますから、日光が大切な植物であることは想像しやすいと思います。ジャングルで生育したため、耐陰性が強いのが特徴のモンステラですが、日陰でばかり育てると、葉と葉の間が長くなり、徒長してしまいます。徒長したモンステラは弱々しく見栄えもよくありません。モンステラは南国育ちだということを頭に置いて、適度なお日様の光を与えてるようにしたいですね。モンステラには日陰も大切になる!
お日様と相性がいいモンステラですが、直射日光は大敵です。大きな葉が焼かれて茶色くなってしまうからです。うっそうとした森の中で育ったモンステラは、日陰も好きなのです。「お日様も好きで、日陰も好きって一体どうすればいいの?」と思ったみなさんもご安心ください。 それは、「半日陰」で育てればよいのです。半日陰とは、明るい日陰のことで、日の当たる窓際のレースのカーテン越しがベスト、といえばイメージがしやすいと思います。温度が低いとモンステラが育たない原因になる
南国育ちのモンステラは、耐暑性はありますが、耐寒性には優れていません。寒いのがとても苦手なのですね。基本的に、屋外では15度以下、室内でも5度以下にならないよう配慮する必要があります。冬は室内の暖かい場所で育てることがモンステラを元気に冬越しさせてあげられる方法です。その場合は、エアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。いずれにしても、「モンステラの故郷はどのような場所であったのか」と思いを馳せることが大切ですね。植え替えのサインは根詰まりを起こす前!
モンステラは、生育が早い品種です。適正な環境で管理していれば、どんどん大きくなっていくでしょう。当然根っこも伸び、鉢の中が窮屈になり根詰まりを起こすため、植え替えが必要になります。 根詰まりとは、根っこが窮屈なサイズの鉢の底で渦を巻き、新しい根を張ることができず、水分や栄養を吸収できない状態のことをいいます。このような状態になる前にひと回り大きなサイズの鉢に植え替えを行うのが理想です。 植え替えのサインとしては、- 鉢の底の穴から根が出てきている
- 水やり後、土に水が染みるのが遅い
- 2、3年植え替えをしていない
モンステラの水やり方法におけるよくある質問にお答え!
観葉植物を育てるにあたって、管理の中で一番大事で奥が深い「水やり」に関してよくある質問にお答えしました。Q. 湿度が高い季節でも水やりは毎日与えたほうがいいですか?週1回で大丈夫ですか?
A.鉢土の乾き具合を見て決めましょう 梅雨時など、湿度が高い日が続く季節は、水のやり過ぎに注意しましょう。水のやり過ぎは根腐れの原因となります。「水やりはやや控えめ」という感覚でよく、「毎日」や「週1回」など周期を決めるのではなく、「鉢の土が乾いてから水を与える」としてください。 しかし梅雨時は温度も高く、雨が降っていなければ土が乾く速度が早い場合があるので、注意が必要です。くれぐれも水のやり過ぎには注意して、土の乾き具合で判断するようにしましょう。Q. 室内でモンステラを育てようと思っていますが、水やりはどの程度与えたらいいですか?
A.鉢底の穴から水が出てくるくらい、たっぷり与えましょう 「水のやり過ぎはよくない」とお伝えしましたが、あくまでも「回数」の話で、いざ水を与える際は、「たっぷり」の量をあげましょう。水をやるタイミングは、水やりのポイントのコーナーで季節ごとに詳しく解説していますから確認してくださいね。 「たっぷり」とは植木鉢の底から水が出てくるほどの量です。植木鉢全体に水が行き渡るようにまんべんなく回して水やりをします。そうすることで、土の中に新鮮な空気が送られ、古い空気が底から出て良い循環をもたらします。もちろん、受け皿に溜まった水を捨てるのを忘れてはいけません。根が窒息してしまう原因となるからです。Q. 購入して1年くらいですが、葉に切れ込みが入りません。もっと時間をかけないとダメですか?
A.原因は3つ考えられます モンステラといえば、深い切れ込みが入った葉が特徴なのに、切れ込みが入らないと不安になってしまいますよね。要因は下記の3つのうちのどれかだと思われます。- まだ若い
- そもそも葉に切れ込みの入る品種ではない
- 木が弱っている
- モンステラ・スタンデリアナ
- モンステラ・ジェイドシャトルコック
- モンステラ・デュビア(クライムリーフ)
Q. モンステラに水をたくさん与えてますが、ハリや艶がなく元気がありません。与える量が足りないのでしょうか?
A.根腐れを疑ってみましょう 水を与えていてもモンステラに元気がない場合、根腐れの可能性が高いです。根腐れを起こすと水分や栄養を吸収できなくなるため、植物のハリや艶がなくなり、やがて枯れてしまいます。 対処法としては、モンステラの腐ってしまった根を取り除き、新しい土に植え替えてあげることです。腐ってしまった根は黒く変色していますから黒い部分を切り落とし、水はけのよい土を入れて植え替えます。この際、肥料を与えるのは逆効果です。すぐに手を打てばまた元気に復活してくれますから、発見したら迅速な対処が大切ですね。Q. モンステラの増やし方の1つに挿し木がありますが、どの程度水を与えたらいいでしょうか?
A.発根するまで、土が乾いたら与えましょう モンステラの増やし方の1つとして挿木がありますね。挿し木でも基本的には通常のモンステラの栽培と同じように土が乾いたら水を与えましょう。モンステラの増やし方として、挿し木をして発根を待つまでの間、やることは水やりしかありません。この間は肥料なども与える必要がないのです。 また、挿し木に適した季節は6月〜7月頃がよいといわれています。この時期は日差しが強くなり、挿し木のモンステラ自体の給水能力もまだ低いため、反日陰に置いて様子を見てください。挿し木でも水のやり過ぎはNGですから、土が乾いたら水を与えて根が出るのを待ちましょう。【徹底解説】モンステラの効果的な水やりと上手に育てる方法とは?
ここまで、モンステラの水やりと上手に育てる方法を徹底解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。 最後にこの記事のおさらいをしてみましょう。- モンステラはアメリカ熱帯地方原産で耐陰性・耐暑性に優れている。
- 丈夫で管理も難しくないため、初心者でも育てやすい。
- 水やりは、土が乾いてから与えるのが最大のポイント。
- 季節によって水を与えるタイミングは違う。夏は表面が乾いたら水をやり、春と秋は中まで乾いてから水を与える。冬は中まで乾いてからさらに数日待って水やりを行う。
- 水を与える量は鉢底から水が流れるくらいたっぷりと。
- 受け皿の水は捨てる、葉水も大切な水やりの一つ、夏は涼しい時間帯に水やりをすること。
- モンステラの置き場所は窓際のレース越しの半日陰が理想。
- 寒さに弱いため、冬は5度以下にならないように管理する。