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冬も綺麗なガーデンを楽しみたいという方は多いですが、なかなか冬に咲く花は多くありません。そこで冬に咲く花といえば、シクラメンを思い浮かべる方も多いですよね。しかし冬に咲くシクラメンは栽培が難しいのではないか、と考える方も多いことでしょう。 この記事では、
- シクラメンの基本情報
- シクラメンの鉢別、季節別の水やりの方法
- シクラメンの水やりはいつまで必要なのか
- シクラメンの水やりで注意するポイント
- シクラメンがしおれる原因と対処法
上記について解説します。 この記事を最後まで読んでいただければ、シクラメンの水やり方法や上手な栽培方法をマスターできます。ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:シクラメンの育て方|初心者向けのお手入れから室内での栽培方法まで
シクラメンはどんな植物なの?
シクラメンの水やりについて解説する前に、シクラメンがどのような植物なのか確認していきましょう。冬の花の少ない時期に庭を華やかにしてくれる球根の花
シクラメンは秋から春にかけて咲く花のため、花の少ない時期のお庭を華やかにしてくれる球根の花です。冬のガーデニングは、咲いている花が少なく寂しい印象になりがちですよね。自分のお庭も寂しい雰囲気になりがちだな、と思っている方は品種も豊富なシクラメンを植えて、冬も華やかなお庭を目指しませんか。基本情報
10月〜3月に開花し、お庭を鮮やかにしてくれるシクラメンは、白・赤・ピンクなどの王道の色だけでなく、黄色、紫、複色などの個性的な種類もあります。品種も豊富でお庭の雰囲気に合わせて色も選べるため、ガーデニングの幅も広がります。科・属名 | サクラソウ科・シクラメン属 |
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原産地 | 北アフリカ・中近東・地中海沿岸地域 |
開花時期 | 10月〜3月 |
花の色 | 白・赤・ピンク・黄・紫・複色 |
別名 | カガリビバナ・ブタノマンジュウ |
花言葉は「遠慮」や「はにかみ」など
シクラメンは「遠慮」や「はにかみ」などの慎ましい印象の花言葉を持ったお花です。「気後れ」や「内気」といった意味もあり、さらに花の色によっても花言葉があります。白のシクラメンは「純潔」、紫のシクラメンは「絆」など、花言葉から植えるシクラメンの色を決めるのも楽しいですよ。育て方は、地植えと鉢植えの2種類
シクラメンの育て方は地植えと鉢植えの2種類があります。シクラメンは地植えでガーデニングを楽しむことはもちろん、寄せ植えやベランダで鉢植えで育てることもでき、さまざまな環境に対応が可能です。シクラメンの水やり方法:鉢別
シクラメンの基本情報を確認したところで、シクラメンの水やり方法を解説します。シクラメンの水やり方法は、鉢によっても変わるためしっかり確認しておきましょう。底面吸水鉢
鉢植えに窓がついている底面給水鉢の場合の水やり方法は下記です。水やりするタイミングと頻度
底面給水鉢でシクラメンを育てる場合は、鉢の底に常に水を溜めておく必要があります。また鉢土が完全に乾燥してしまうと、水を吸収しにくくなってしまうため、土が乾いていないかの確認をして、その都度水やりをします。給水量
シクラメンを植え付け・購入した後は、すぐにコップ一杯程度のお水を与えます。鉢底の受け皿には、深さの2/3程度まで水を入れておきます。底面吸水鉢にシクラメンを植えるメリットとデメリット
底面給水鉢にシクラメンを植えるメリットは、- 水やりの頻度を減らすことができる
- 家を数日あけるときも、ある程度貯水があればすぐに枯れることはないので安心
- 少ない土の量でもよく育つ
- 水やりをしても水が流れ出さないので、室内でも気軽に育てられる
- 受け皿に溜めた水が腐ることがある
- 溜める水の量が多いと根腐れを起こす可能性がある
- 土に余分な肥料や老廃物が溜まりやすい
普通の鉢
普通の鉢植えでシクラメンを育てる際の水やりについて解説します。水やりするタイミングと頻度
普通の鉢でシクラメンに水やりをするタイミングは、土が乾燥したタイミングです。シクラメンの水やりの頻度は1日1回、もしくは2日に1回が適しています。給水量
シクラメンの水やりは、鉢底から水が流れ出る程度、たっぷり水を与えます。土が乾燥していない状態で水をたくさん与えすぎると根腐れの可能性があるため、土に触って湿っている場合は水やりを控えましょう。普通の鉢にシクラメンを植えるメリットとデメリット
普通の鉢でシクラメンを育てるメリットは、- 根がよく張る
- 余分な肥料や老廃物が水やりの水とともに流れ出すので根腐れを起こしづらい
- 鉢の水分を一定に保ちづらい
- 水切れに注意が必要
シクラメンの水やり方法:季節別
シクラメンの育て方は鉢植えの種類だけでなく、季節によっても変える必要があります。春:鉢土の表面が白く乾いたら、たっぷり水やりする
春のシクラメンの水やりでは、鉢土の表面が白く乾いたら、たっぷり水やりをします。鉢の底から水が流れ出るくらい与えれば十分です。水をやりすぎると根腐れの原因になりますので、注意しましょう。夏:夏越し方法によって水やりを変えよう
夏のシクラメンの水やりは、夏越しの方法によって異なります。休眠させる株
シクラメンを休眠させる場合には、一切水やりを行いません。鉢土を乾燥させ、葉が完全に枯れたところで枯葉を取ります。その後は直射日光の当たらない風通しの良い場所に移動させます。休眠させない株
休眠をさせず夏越しさせる場合は、春と同様の水やりをします。庭植えしているシクラメンは、雨が降らない日が続いたり、乾燥がひどい場合を除いては、基本的に水やりは不要です。秋:夏越し後の管理を適切に行おう
シクラメンの夏越しが無事成功したら、秋は株の植え替えの適期になります。9月の上旬までに植え替えを済ませておきましょう。休眠させた株
休眠させた株は、うまく夏を越せていれば球根に芽が出始めます。もし芽が出ない場合は、球根を触ってみましょう。球根が柔らかくなっていたら、残念ですが腐っています。休眠させなかった株
夏こしが終わったシクラメンは生育期になります。葉が茂ってくる時期のため、早めに植え替えを済ませておきます。植え替え後は春夏と同様にたっぷり水やりをしましょう。冬:シクラメンの開花時期、土が乾いたら水をやろう
冬はシクラメンが開花する時期のため、土が乾いたら水をしっかり与えます。このタイミングで液体肥料を混ぜるのも良いでしょう。水切れに注意しつつ、適切に水やりをする
花が咲く時期は多くの水を必要とするため、水切れに注意しつつ、適切に水やりをします。水やりの水に液体肥料を混ぜ込むと手軽に追肥もできます。夜の気温が10℃を下回るようになったら、鉢植えのシクラメンは室内に取り込むようにしましょう。一方、多湿による根腐れに注意しよう
シクラメンの冬の水やりは、水切れに注意が必要な一方で、多湿による根腐れにも注意が必要です。水切れを恐れて過度に水を与えすぎると、根腐れを起こし枯れる可能性があります。シクラメンの水やりはいつまで必要?
シクラメンの水やりはいつまで必要なのでしょうか。休眠させる場合、6月の半ばには水やりをストップし、完全に休眠させる
シクラメンを休眠させて夏越しをする場合には、6月半ばには水やりをストップし、完全に休眠させるようにします。反対に、シクラメンの水やりを止める期間は、この休眠の期間だけです。シクラメンの水やりの再開時期は、8月下旬から9月の中旬の植え替え後
休眠を終えて、シクラメンの水やりを再開する時期は、8月下旬から9月中旬ごろです。この時期に夏越しをした株は植え替えを行うため、植え替えが完了し次第水やりを再開します。シクラメンの水やりで注意すること
シクラメンは誤った水やり方法で水を与えると、腐ったり枯れたりする原因になります。シクラメンを元気に育てるために、水やりで注意することを解説します。球根に水をかけると腐るのでかけない
シクラメンの水やりでは、球根に水をかけると球根が腐る原因になります。球根に水をかけてしまうと、病気やカビになりやすいため、土に水をかけるように気をつけます。花や葉に水をかけないように注意
シクラメンへの水やりの際は、花や葉にも水をかけないように注意が必要です。花にかかると斑点になる
シクラメンの花に水をかけてしまうと斑点の原因になります。シクラメンは花やつぼみなどの抵抗力が弱い場所は、特に病気になりやすいです。葉にかかると痛む
水やりの際に葉に水をかけてしまうと、葉が痛む原因になります。植物によっては、害虫予防のために葉水をすることがありますが、シクラメンには葉水は合いません。シクラメンの水やりは毎日必要ではない
シクラメンの水やりは、必ずしも毎日必要なものではありません。水の与えすぎは根が傷む原因になり、夏越しで休眠させる際も水やりは必要ありません。土を触って、表面が乾燥していたら水やりをするのが適切ですので、無理に毎日与えないようにしましょう。水やりをしているのにシクラメンがしおれる原因とは?
水やりをして大切に育てているのに、シクラメンがしおれてしまうことがあります。シクラメンがしおれる原因をご紹介します。水の与えすぎによる根腐れ
シクラメンのしおれる原因として考えられるのは、水の与えすぎによる根腐れです。常に土の中が湿っている状態で、根が呼吸できずに窒息する
根腐れは常に土の中が湿っている状態で、根が呼吸できなくなった結果、窒息している状態です。土が乾燥する前に水やりをしてしまっていることや、皿に溜めている水の量が多いことが原因として考えられます。根腐れを起こしたら植え替えで再生しよう
シクラメンがしおれてしまっており、水のやりすぎに心当たりがある場合は、植え替えをすることをおすすめします。根腐れは土の中の水分量が多すぎて窒息している状態のため、新しい土に植え替えることで再生させることができます。植え替え後の水やり
植え替え後の水やりは、過湿にならないように注意します。お水を与える際は、必ず土の表面が乾燥していることを確認しましょう。置く場所が適していない
シクラメンがしおれる原因としてもう1つ考えられるのが、その置き場所です。置き場所がシクラメンの好む環境とかけ離れている場合、しおれてしまうことがあります。15度くらいの少し寒いところが大好きなので、20度を超えると元気をなくす
シクラメンは暑さが苦手な植物です。15度くらいの少し寒い環境を好み、20度を超えると元気をなくすのもシクラメンの特徴です。夏の直射日光や西日も温度が上がりやすいため、鉢植えで生育させている場合は、日当たりにも注意して移動させると良いでしょう。室内で育てる場合はサーキュレーターなどを使う
シクラメンは風通しの良い場所を好みます。室内で育てる場合には、風通しが悪くなってしまうこともありますが、その環境がしおれる原因になっていることも考えられます。サーキュレーターなどを使って風通しを改善しましょう。【まとめ】シクラメンの水やりってどうやるの?適した時期や頻度を方法別に紹介
ここまでシクラメンの水やり方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。この記事のポイントは、- シクラメンの栽培は鉢植えでも地植えでも可能
- シクラメンは鉢や季節によって水やりの頻度を管理する
- シクラメンの水やりでは、球根・葉・花に水をかけないようにする
- シクラメンの植え替えは8月下旬から9月中旬に行う
- シクラメンがしおれた場合水やりの方法や置いている環境を見直す
- シクラメンが好む、少し寒めの温度で風通しの良い場所を用意する