シクラメンの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介

シクラメン
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目次

皆様もお馴染みの冬の植物シクラメン。秋頃から春先まで鮮やかなお花を開花させる植物として知られており、鮮やかなお花は冬花壇の寄せ植えにも適しています。 特にシクラメンは冬の植物なので、育て方や管理が難しいイメージがありますが、実はそんなことはなく、初心者さんでも栽培や管理ができるおすすめの植物でもあります。 そこでこの記事では、シクラメンの育て方を詳しく知りたい方に向けて、「シクラメンの育て方」をベースに、最後には人気の主なシクラメンの種類とについて以下の流れで解説していきます。
  • そもそもシクラメンとはどんな植物なのかを解説
  • シクラメンの育て方「置き場所」を解説
  • シクラメンの育て方「水やり」を解説
  • シクラメンの育て方「土」を解説
  • シクラメンの育て方「肥料」を解説
  • シクラメンの育て方「植え付け」を解説
  • シクラメンの植え替え方法とは?
  • シクラメンのお手入れの仕方をご紹介
  • シクラメンの主なトラブルとその対処法をご紹介
  • シクラメンのこぼれ種から開花させることはできるのか
  • シクラメンの育て方についてのQ&A
  • 主なシクラメンの種類の特徴ご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、シクラメンの育て方に関する情報が網羅的に理解することができ、またシクラメンの主な種類も知ることができるのでお気に入りの品種も見つけられますよ!ぜひ最後までお付き合いください。

シクラメンとはどんな植物なの?

シクラメンとはどんな植物なの?
それではまずは、シクラメンの育て方をお話しする前に、そもそもどんな植物なのかについてお話しをしていきます。

シクラメンの栽培カレンダー

シクラメンの基本情報

まずはシクラメンの基本情報を紹介します。シクラメンは室内でも屋外でも栽培できますが、品種により異なるので事前の確認が必須になります。
植物名 シクラメン
学名 Cyclamen persicum
草丈 10~70cm
耐寒性 比較的弱め
耐暑性 普通

シクラメンの開花時期:秋から春

シクラメンは秋から春にかけてお花を開花させる植物です。特に11月から12月にかけてホームセンターなどではシクラメンを見かけると、冬の到来を感じさせてくれるでしょう。長ければ10月頃から花を咲かせはじめ、5月頃まで咲いていることもあります。

華やかな花姿が人気の植物

シクラメンは美しい花を咲かせるため、室内の鉢植えやお庭などの屋外でも非常に人気があります。花は数枚の反り返った花弁で構成されており、またシクラメンの花色はさまざまな色で楽しむことができ、その美しさは見る者を魅了します。

贈り物としてもよく選ばれる

シクラメンは美しい花を持つため、贈り物として人気があります。誕生日や祝い事の贈り物として喜ばれることが多いです。特に寒い季節に花を楽しむことができるので、冬のギフトとして選ばれることも多いです。

花言葉は「遠慮」「清純」「内気」

シクラメンの花言葉は「遠慮」「清純」「内気」など、控えめで清らかなイメージを持っています。そのため、感謝の気持ちや思いやりを表現するのには特におすすめの花です。

関連記事:シクラメンの花言葉とは?花言葉の由来から贈られるシーンまで紹介!

育てやすく園芸初心者にも人気

シクラメンは比較的育てやすい植物で、初心者の園芸好きな方にもおすすめです。適切な水やりと明るい場所で育てれば、長い間美しい花を楽しむことができます。また、花が咲く期間も比較的長いため、花を楽しむことができます。

シクラメンの育て方【置き場所】

シクラメンの育て方【置き場所】
それではここからはこの記事の本題でもある、シクラメンの育て方について解説していきます。まずは置き場所をどこにすればいいのかをみていきましょう。

シクラメンはどこに置いたらいいの?

シクラメンは、基本的に暖かく日当たりの良い場所に置くといいです。シクラメンは明るい場所を好みますが、強い日差しを直接浴びることは避けた場所がいいでしょう。窓辺やベランダなど、明るいが直射日光が当たらない場所が最適です。

北海道や東北地方などの地域は秋半ばから越冬準備をする

北海道や東北地方などの寒冷地域では、シクラメンは秋半ばから寒さに備えて越冬準備を始めることが重要です。越冬準備には、暖房や室内での温度管理が必要な場合もあります。

関連記事:シクラメンの冬のお手入れを紹介!失敗しない冬越しの方法まで解説

室内栽培品種の場合

シクラメンは室内栽培品種と屋外栽培品種があります。ここでは室内栽培品種の置き場所について解説していきます。

日の当たる暖かい窓辺などに置く

シクラメンを室内で育てる場合、明るい窓辺が最適です。特に鉢植えの場合は移動がしやすいのいで、強い日差しを直接浴びる場所は避け、半日陰などもいいでしょう。明るさが十分であれば、シクラメンは美しい花を咲かせます。

室温が10℃以上25℃以下になるように保つ

シクラメンは寒冷に弱く、室温を10℃以上25℃以下に保つことが大切です。寒暖の差が激しい場所や、暖房のきいた部屋では注意が必要です。

ベランダなど外に出したい場合は強い風に当てないようにする

また、シクラメンをベランダなど屋外に出したい場合、強風にさらされないように注意が必要です。風よけの設置や、風の強い日には室内に取り込むなどの工夫も必要でしょう。

11月や12月は直射日光にあてることでより元気に育つ

それに、冬季にはむしろ11月や12月に直射日光を浴びさせることが、花の元気な成長に寄与します。シクラメンは冬の花として美しく咲くため、この時期の日光を活用しましょう。

屋外栽培品種の場合

続いては屋外場合栽培品種の場合を見ていきましょう。

直射日光を遮るために落葉樹の足下などに植えるなどで夏越しする

シクラメンを屋外で育てる場合、直射日光を避けるようにしましょう。特に夏季の強い日差しから保護するため、落葉樹の足元などに植えることで夏越しすることができます。夏越しに失敗すると、夏越し後のシクラメンの花付きや健康状態に影響が出てしまいまうので注意してください。

開花する冬は暖かい日光がよく当たるように置く

冬の開花時には、日中に暖かい日光が当たるように配置します。寒冷地域でも同様に、シクラメンに日光があたりやすい場所で育てましょう。

鉢植えで育てる場合は季節ごとに置き場所を変えて管理する

特に鉢植えの場合は、季節ごとに置き場所を変えることで植物の健康を維持しましょう。気温や日照条件に合わせて移動させることで、シクラメンが最適な環境で育つでしょう。

シクラメンの育て方【水やり】

シクラメンの育て方【水やり】
続いてのシクラメンの育て方は「水やり」になります。シクラメンの水やりは、どんな鉢を使用するかで変わってきますよ。さらに詳しい水やりの方法は以下の記事で紹介されています。水やりについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンの水やりってどうやるの?適した時期や頻度を方法別に紹介

底面給水鉢を使用している場合

まずは底面給水鉢を使用している場合について解説していきます。

鉢の底に水をためてシクラメンに水を吸わせる

底面給水鉢は直接水を植物に与えるのではなく、底面にある水をストックできる場所に直接水を注ぎ、鉢底から水を吸収させる鉢を言います

鉢の底に常に水がたまってる状態を維持する

シクラメンはこの給水が適しているため、鉢の底に常に水がたまってる状態を維持するようにすることがポイントになります。

通常の鉢を使用している場合

また、底面給水鉢ではなく通常の鉢を使用している場合は以下のやり方で水を与えるようにしましょう。

土の表面が白っぽく乾いたらたっぷり水をあげる

目安として、土の表面が白っぽく乾いたらたっぷり水をあげるようにしましょう。白くなっていなくても、乾燥したら水やりをすることもおすすめです。

花や球根の上部に水がかからないように鉢の縁から水を注ぐ

また、水やりの仕方のポイントは、花や球根の上部に水がかからないように鉢の縁から水を注ぐようにしましょう。

冬の間は生育が緩やかになるので水の量を少し減らす

それに、冬の間は生育が緩やかになるので水の量を少し減らして、越冬しやすくしましょう。特に11月や12月ごろから2月くらいまでは水を少なくしてもいいでしょう。

関連記事:シクラメンの水やりってどうやるの?適した時期や頻度を方法別に紹介

シクラメンの育て方【土】

シクラメンの育て方【土】
続いてのシクラメンの育て方は「土」になります。シクラメンを育てるためにどんな土を買えばいいのか、自作する場合は土の配合をどうしたらいいかを知ることができます。

市販の鉢花・草花用培養土で育てられる

シクラメンは市販の土で問題なく育てることができます。初心者の方は、まず便利な市販の土から始めてみるのが簡単でしょう。シクラメン専用の土も売られているので、どれにすればいいかわからない場合はおすすめです。シクラメンは水はけの良い環境の方が育ちやすいので、市販の培養土に赤玉土を1割程度、軽酸白土を少量混ぜるとさらに良いですよ。

自作する場合の土の配合

シクラメンは自作した土でも育てることができます。園芸上級者の方の中には、細かな配合を自分で行いたいという方も多いでしょう。ここでは自作する場合の配合とポイントをお伝えします。

赤玉土(小粒)4:腐葉土4:日向土(細粒)2

自分で土を作る場合は、基本的に「赤玉土(小粒)4:腐葉土4:日向土(細粒)2」の配合で作ると良いでしょう。株に元気がないときや根腐れ気味のときなどは、バーミキュライトやパーライトなどを配合してさらに水はけの良い土に変えてあげるとよいですよ。

元肥として緩効性化成肥料を加える

元肥とは、植え付け前に施しておく肥料のことです。即効性のある肥料では根を傷めてしまう可能性があるので、固形の緩効性肥料(ゆっくりと長時間効果がある肥料)を与えましょう。肥料は、三要素等量肥料(窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)が同量のもの)か、リン酸分が多いものがおすすめです。1㎡あたり3g程度を用土に加えましょう。

シクラメンの育て方【肥料】

シクラメンの育て方【肥料】
続いてのシクラメンの育て方は「肥料」になります。肥料を与える頻度や、どんな肥料が適しているかをお話ししていきます。さらに詳しい肥料の与え方は以下の記事で紹介されています。肥料の与え方についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンに肥料はいつあげるのがベスト?適した時期からやり方まで紹介

肥料を与える頻度は1週間から10日

シクラメンに肥料を与える頻度は、通常、1週間から10日ごとが適しています。成長期や花を咲かせている時期には、元気な植物を維持するためにこまめな肥料の補給が必要です。しかし、冬季や休眠期には肥料を控えめに与えることが大切です。

液体肥料を1000倍に薄めたものを水やりと同時に与える

液体肥料は、シクラメンに必要な栄養分を均一に供給するおすすめな方法です。液体肥料を1000倍に希釈したものを使用することが基本になります。これを水やりの際に与えることで、根からしっかりと栄養を吸収できます。

関連記事:シクラメンに肥料はいつあげるのがベスト?適した時期からやり方まで紹介

シクラメンの植え付け方法

シクラメンの植え付け方法
ここまででシクラメンの基本的な育て方がご理解いただけたのではないでしょうか?ここからは、シクラメンの植え付け方法についてお話しをしていきます。

シクラメンの植え付けは9月中旬から10月中旬にかけて行う

シクラメンの植え付けは、9月中旬から10月中旬が最適です。この時期は気温が穏やかで、シクラメンが新しい成長を始める開花時期の前であるからです。

大きめのプランターや鉢を準備する

植え付けをする際は、大きめのプランターや鉢を選びましょう。シクラメンは根が広がりやすいので、底面積が充分に広い容器が良いでしょう。また、水はけの良い鉢を選びましょう。

寄せ植えする場合は15~20cmの間隔を空ける

また、シクラメンを寄せ植えする場合には、個々の間隔を15~20cmほど空けて植えましょう。これにより、十分な空間を確保して根や葉が健康に成長することができ、健康的に成長することができます。

シクラメンの植え付け手順

  1. 排水性の高い土を大きめのプランターや鉢に入れます。合わせて鉢底に鉢底石を敷くとより排水性を高められます。
  2. 土に穴を開け、苗を優しく植え付けます。

シクラメンの植え替え方法

シクラメンの植え替え方法
続いてはシクラメンの植え替え方法についてご紹介していきます。どのように植え替えをすべきなのか、解説をしていきます。さらに詳しい植え替え方法は以下の記事で紹介されています。シクラメンの植え替えについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンの植え替え方法を解説!適した時期から失敗しないコツまで

植え替えの時期:毎年9月に新芽が大きくなったら

シクラメンの植え替えは、新芽が大きくなり、成長が活発になる9月が最適です。この時期に行うことで、シクラメンは健康的に被害が出づらくなり、安心して植え替えができます。植えっぱなしにしていると生育が停滞したり根詰まりする恐れがあるので、毎年1回は植え替えをするとよいですよ。

植え替え用のプランターや鉢は一回り大きい物を用意する

植え替えに重要なのは現在の鉢よりも一回り大きな新しいプランターや鉢を用意することです。これにより、シクラメンの根っこが新しい土壌に広がることができ、健康的に成長することに成功します。

深植えにならないように気をつける

シクラメンは球根植物であるため、浅めに植えることがポイントです。表土から球根が少しだけ見えるくらいの状態でも全然OKです。

シクラメンの植え替え手順

シクラメンは休眠株か非休眠株かによって植え替え方法が異なります。

休眠株の場合:根についた用土を落とし、カットして植え替える

休眠株の場合は、根っこについてある用土を全てふるい落とし、根っこを半分程度にカットして植え替えます。

非休眠株の場合:根には極力触らない

非休眠株の場合は根っこには極力触らず、軽く付着してある用土を落として植え替えるのでOKです。

関連記事:シクラメンの植え替え方法を解説!適した時期から失敗しないコツまで

シクラメンのお手入れの仕方

シクラメンのお手入れの仕方

整枝

続いては、シクラメンの整枝方法についてお話ししていきます。育て方の中でも重要な枝を整える作業は、初心者さんでもできるので、安心して手順通りやってみてください。さらに詳しい葉組みの仕方は以下の記事で紹介されています。葉組みの仕方についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンの葉組みの方法を解説!時期や細かい手順からケア方法まで

1ヶ月に1度「葉組み」を行う

関連記事:シクラメンの葉組みの方法を解説!時期や細かい手順からケア方法まで

葉組みというのは、株の中央に光を与えるために、中央の葉っぱを外側の葉っぱに引っ掛けることを言います。これを月に一度行うことがおすすめです。

葉組みをすることで小さなつぼみも成長して開花する

定期的に葉組みをするメリットは、中央の小さな蕾も開花しやすくなることです。

シクラメンの葉組み手順

  1. 株元の中央にある葉っぱを外側の葉っぱに引っ掛ける。
  2. 中央にスペースを作り、日光を与える。
  3. 蕾が開会しやすくなるように日当たりの良い場所に置いて管理する。

シクラメンの花後の管理

次は、シクラメンの花後の管理について解説していきます。病気や害虫を防いだり、新しい花を咲かせるために花後の管理は重要なポイントなので、花が終わった後もほったらかしにせずにこまめに管理しましょう。さらに詳しい花後の管理方法は以下の記事で紹介されています。花後の管理についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンの花が終わったらどうすればいいの?2パターンを徹底解説

花が終わったら(枯れたら)花がら摘みを行う

シクラメンの花は、遅くとも5月頃には終わります。花が終わった後は、花茎の根元部分から手で摘み取りましょう。ハサミよりも手でねじって引き抜いた方が、傷が小さく簡単に取ることができますよ。葉が黄色く枯れたら、同じ要領で株元から摘み取りましょう。

夏越しの準備

花が終わったあとは夏越しに向けて準備を始めましょう。シクラメンの夏越しは休眠させる場合と休眠させない場合があります。休眠させる場合は残っている枯れた葉を根元からカットし、徐々に水やりや肥料を減らして乾燥させましょう。休眠させない場合は元気な葉だけ残し、鉢を日陰か半日陰に移します。

シクラメンの夏越しの仕方

シクラメンは冬に開花するため、夏が休眠期にあたります。休眠させて夏越しする方法はドライタイプと呼ばれ、休眠させない方法はウェットタイプといいます。ウェットタイプの方が、ドライタイプのものよりも次の開花が早いです。

休眠させる場合(ドライタイプ)

休眠させる場合は、7月頃から8月下旬頃まで水と肥料を一切与えずに風通しのよい日陰で管理します。その際、雨が当たらないよう注意しましょう。

休眠させない場合(ウェットタイプ)

休眠させないで夏越しする場合は、夏の間も継続して水やりをします。薄めた液体肥料を2週間に1度与えましょう。

関連記事:シクラメンを夏越しして翌年も咲かせよう!休眠方法や管理法を解説

シクラメンの夏越し後(休眠後)の管理方法

最後に、シクラメンの夏越し後の管理方法について紹介します。さらに詳しい休眠の仕方は以下の記事で紹介されています。休眠の仕方についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンを休眠させる方法を紹介!起こし方から夏越しまで解説!

植え替えを行う

8月下旬ごろから9月下旬ごろ、気温が下がったら1年に1回を目安に植え替えを行いましょう。植え替えの手順については一つ前の【シクラメンの植え替え方法】という見出しをご覧ください。

球根のチェックをする

植え替えをする際に、球根に触れてチェックを行いましょう。この時確認するのは、球根の「硬さ」です。硬く締まっている状態なら問題ないですが、ブヨブヨしていたら腐っている可能性があります。

関連記事:シクラメンを休眠させる方法を紹介!起こし方から夏越しまで解説!

シクラメンの主なトラブル

シクラメンの主なトラブル

ここからは、シクラメンの育て方をきちんと実践していてもどうしても発生してしまう主なトラブルについて、その対処法もあわせて解説していきます。以下の記事では、シクラメンに元気がないときの原因や対処法が詳しく紹介されています。もっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンの元気がないのは何が原因?原因別の復活方法を紹介!

関連記事:シクラメンの元気がないのは何が原因?原因別の復活方法を紹介!

徒長してしまった

まずは徒長してしまったシクラメンの原因と対処法を解説していきます。

室温が常に高いことが原因

徒長してしまう原因の多くは室温が常に高いことが原因であることが考えられます

25℃以上にならないようにしっかり管理する

徒長してしまったシクラメンを綺麗な状態に戻すことはできませんが、これ以上悪くしないために、気温管理を徹底し、特に25℃以上にならないようにしっかり管理しましょう。

根腐れをおこした

続いては、根腐れをおこしてしまったシクラメンの原因と対処法を解説していきます。

カゴや受け皿に水を溜めたままの状態が原因

根腐れをおこしてしまう多くの原因は、カゴや受け皿に水を溜めたままの状態を放置していることが考えられます。

鉢植えの場合は水はけに注意する

鉢植えの場合は、鉢皿に溜まった水はすぐに捨て、水やりは適度にすることが重要です。量を考えた水やりをするようにしましょう。

しおれてしまった

続いては、しおれてしまったシクラメンの原因と対処法を解説していきます。

水やりや日当たりが足りなかったことが原因

シクラメンがしおれる原因を多くは、水やりや日当たりが足りないことが考えられます。

暖房に直接当てることもしおれる原因になるので注意

それに、暖房に直接当てることもしおれる原因になるので注意が必要です。置き場所は季節や除遺体によって変えることをおすすめしています。

水やりチェッカーなどを活用して管理方法を改める

また、水やりチェッカーなどの便利な道具を活用して管理方法を改めるのも良いでしょう。やりやすい方法を色々と探すのはおすすめな育て方の一つです。

病害虫の被害

続いては、病害虫の被害を受けてしまったシクラメンの原因と対処法を解説していきます。

アブラムシ:5~9月によく発生する

アブラムシは5~9月によく発生する害虫です。葉っぱなどから栄養を吸汁する小さな害虫なので、早め早めの対処が必要です。

ハダニ:株が弱ってきた6~9月に発生する

またハダニは株が弱ってきた6~9月に発生する害虫です。かなり小さな害虫で、こちらも栄養素を吸汁して生きる害虫で、目に見えないほど小さいのが特徴です。

灰色カビ病:湿度の高い日に発生しやすくなる

灰色カビ病は湿度の高い日に発生しやすくなる病気です。梅雨時期や夏頃は特に空気の入れ替えや風通しの良い場所で育てることで発生を防ぐことができます。

害虫がわいたらすぐに市販の殺虫剤をまく

上記でご説明した通り、シクラメンによく見られる害虫にはアブラムシやハダニなどの食害虫です。害虫が発生した場合、市販の殺虫剤を使って対処できますが、適量を守って駆除してください

害虫被害は葉水を定期的にすることで予防できる

また、特にハダニなどは葉水を定期的に行うことで、葉を清潔に保ちつことができ、同時に害虫を洗い流しこともできます。また、定期的な植物の点検を行い、早期に害虫の発生を見つけて対処することも大切です。

カビが生えたらその部分をすぐに剪定することで拡大を防げる

湿度が高い環境ではシクラメンにカビが生えることがあります。カビが見つかった場合、感染が広がらないように、その部分をすぐに剪定しましょう。

シクラメンのこぼれ種から開花させることはできる?

シクラメンのこぼれ種から開花させることはできる?
続いては、シクラメンのこぼれ種から開花させることはできるのか、というお話しをしていきます。種まきの仕方や種のとり方は以下の記事で紹介されています。種まきの仕方や種のとり方についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。 関連記事:シクラメンの種まきを徹底解説!時期や手順・ポイントなどご紹介! 関連記事:シクラメンの種はどうすればいい?適した取り方や蒔き方を解説!

開花させることはできるがよく環境を整える必要がある

そもそもこぼれ種というのは、人為的に種をまいて種から育てたものではなく、自然と種から育ったことを言います。結論を言えば、こぼれ種のシクラメンでも開花させることはできるがよく環境を整える必要があります

種を保管することもできる

また、種から育てたい方は種を花後に収穫し、収穫した種を封筒などで保管すれば、秋頃に種まきをすることもできますよ。

関連記事:シクラメンの種はどうすればいい?適した取り方や蒔き方を解説!

シクラメンの育て方についてのQ&A

シクラメンの育て方についてのQ&A
続いて、シクラメンの育て方についての疑問をQ&A形式で答えていきます。シクラメンの育て方について、わからないことがある方はぜひ参考にしてくださいね。

Q,シクラメンは株分けで増やすことはできる?

A,シクラメンは株分けで増やすことができません。シクラメンは球根植物として知られていますが、茎が肥大化して球根状になったもので分球ができる一般的な球根植物とは異なります。芽が複数個出ていても球根とつながっていないと育つことができないのです。シクラメンは種まきで増やすことが可能です。

Q,シクラメンの冬越し方法は?

A,シクラメンは冬が開花期です。耐寒温度は夜間は5℃、日中は10℃~15℃程度なので、冬場は室内や日光のよく当たる場所で管理しましょう。水やりや肥料の量を控えめにするのもポイントです。 詳しい冬越し方法は以下の記事で紹介しているので、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 関連記事:シクラメンの冬のお手入れを紹介!失敗しない冬越しの方法まで解説

Q,休眠しているシクラメンは植え替えしないでいい?

A,休眠しているシクラメンも植え替えをし、休眠状態から目覚めさせる必要があります。涼しくなったら植え替えを行いましょう。

Q,シクラメンを来年咲かせるにはどうしたらいいですか?

A,シクラメンを来年も咲かせるためには、上手な夏越しと花後の管理がポイントです。以下の記事で花後の管理と夏越しの方法が詳しく紹介されているので、ぜひご覧ください。

関連記事:シクラメンの花が終わったらどうすればいいの?2パターンを徹底解説

 

主なシクラメンの種類

主なシクラメンの種類

最後は主なシクラメンの種類をご紹介していきます。この中からお気に入りのシクラメンを見つけて栽培してみることもおすすめですよ。シクラメンの種類について、以下の記事でさらに詳しく紹介されています。シクラメンの種類をもっと知りたい方はぜひこちらの記事をご覧ください。 関連記事:シクラメンは何種類あるの?代表的な3つから珍しい品種までご紹介!

関連記事:シクラメンは何種類あるの?代表的な3つから珍しい品種までご紹介!

シクラメン・ヴィクトリア(原種)

まずはシクラメン・ヴィクトリア(原種)です。シクラメン・ヴィクトリア(原種)はシクラメンの原種になります。小さな花が優雅に咲き、同時に香りも楽しむことができおすすめです。

ミニシクラメン

次はミニシクラメンです。ミニシクラメンは名前の通り、通常のシクラメンよりも花が小さめなのが特徴です。暑さや寒さにも強く丈夫で育てやすい品種です。

シクラメン・ジックス

次はシクラメン・ジックスです。シクラメン・ジックスは美しい赤い花を持ち、下向きに花を咲かせる面白いシクラメンで、花持ちもいいことで知られています。

シクラメン・フェアリーピコ

次はシクラメン・フェアリーピコです。シクラメン・フェアリーピコは小さな白い小花が美しく、種ができないので花の持ちがいい品種になります。

シクラメン・コウム

次はシクラメン・コウムです。シクラメン・コウムは濃い紫色をしているシクラメンで、鉢植えでも地植えでもいいのが特徴です。どちらで栽培してもいいですが、コンパクトなサイズなので鉢植えや寄せ植えがおすすめ。

シクラメン・スワン

次はシクラメン・スワンです。シクラメン・スワンは、スワンと名前がつくだけあって真っ白い見た目をしているシクラメンになります。フリルのドレスかのような見た目が特徴的です。

ガーデンシクラメン

次はガーデンシクラメンです。ガーデンシクラメンは名前の通りガーデン(お庭)で栽培する用に改良されたシクラメンになります。特に寄せ植えに適しており、美しいピンクの花がよく目立ちます。 また、以下の記事ではガーデンシクラメンの冬越し・夏越しのポイントや寄せ植えの仕方など育て方について詳しく紹介しています。ガーデンシクラメンの育て方や夏越し・冬越し方法が気になる方はぜひこちらの記事をご覧ください。 関連記事:ガーデンシクラメンの育て方を紹介!冬越しのコツや寄せ植えの仕方も

森の妖精

次は森の妖精です。森の妖精という響きのいい名前が特徴的というのもありますが、お辞儀をするように咲く綺麗なお花も特徴的です。黄色や白、薄い赤色などもあります。

天使の羽

次は天使の羽です。天使の羽は30年もかけて作られたシクラメンとして有名です。園芸品種と原種系品種が世界初の交配種として成功した、どちらの良さも兼ね備えた綺麗なシクラメンになります。

ふわもこ

次はふわもこです。ふわもこはまさに名前の通りふわっともこっとしており、混じり気のない単色のピンクや白、赤色が美しいシクラメンです。

クレヨン

次はクレヨンです。クレヨンはシクラメンの中でも珍しいストライプ模様の花を持ちます。かなり装飾的なシクラメンなので、インテリアにおいて非常によく目立ちます。

プルマージュ

次はプルマージュです。プルマージュはオレンジ、パープル、ピンクといったカラフルな花色を持つシクラメンです。特にオレンジは秋から冬にかけての時期にぴったりあったカラーなので、贈り物にも最適です。

スノーショコラ

最後はスノーショコラです。スノーショコラは薔薇のように真っ赤な花を持つ植物です。シルバーカラーの葉っぱを持ち、スノーという名前に最適です。これにより、真っ赤なお花も引き立つ贈り物に最適なシクラメンになります。

フラワーデザイナーが解説!シクラメンの育て方のコツ

フラワーデザイナー長岡孝樹
シクラメンを育てるには環境を整えることが大切です。シクラメンは涼しい環境を好みます。最適な温度は15~20℃で、特に夜間の温度が10℃以上を保つようにしましょう。暖房の効いた部屋では乾燥しやすくなるため、直接暖房器具の風が当たらない場所に置きましょう。窓辺に置く場合は、昼間の直射日光を避け、明るい間接光が差し込む場所が理想的です。 水やりに関しては、シクラメンは過湿を嫌うため、適度な水管理が求められます。土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。水のあげ方としては、シクラメンの葉や花に直接水をかけると腐ってしまう原因になるため、鉢の縁からそっと水を注ぐか、鉢底から吸い上げさせるようにして水やりしましょう。
フラワーデザイナー長岡孝樹
シクラメンの花が咲き終わったら、枯れた花や葉をこまめに取り除きましょう。花の付け根からねじって取り除くと、病気の予防になります。また、花を長持ちさせるためには、涼しい場所に置くと良いです。

【まとめ】シクラメンの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介のまとめ

いかがだったでしょうか?シクラメンの育て方のポイントはもちろん、最後にはおすすめの品種も知ることができ、お気に入りのシクラメンも見つかりやすかったのではないでしょうか? 今回の記事のポイントは以下になります。
  • シクラメンは秋から春にかけて花を開花させる植物で、華やかな花姿が特徴的
  • シクラメンの育て方のポイント「置き場所」は基本的に暖かく日当たりの良い場所に置き、北海道や東北地方などの地域は秋半ばから越冬準備をすること
  • シクラメンの育て方のポイントの「水やり」は、底面給水鉢を使用することがおすすめで、根腐されする可能性があるので、水は適量以上与えすぎない
  • シクラメンの植え付けは9月中旬から10月中旬にかけて行う
  • シクラメンの植え替えは9月に新芽が大きくなったら行う
  • シクラメンは1ヶ月に1度「葉組み」を行う
  • 害虫がわいたらすぐに市販の殺虫剤をまくか、患部を切り取ることで対処できる
  • シクラメンのこぼれ種から開花させることはできるが、正しい育て方をきちんと実践する必要があり難易度が上がる
ぜひこの記事を参考に、鮮やかな花をもつ美しいシクラメンを鑑賞しながら楽しく育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。