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皆様はヤツデ(八つ手 Japanese Aralia Fatsia japonica)という植物を知っていますか?ヤツデはウコギ科ヤツデ属の常緑低木で、日本では古くから親しまれている植物になります。葉っぱのサイズがかなり大きく、天狗のうちわに似ていると言って魔除け効果あるとも言われている不思議な植物です。 ヤツデの葉っぱのサイズも特徴的ではありますが、実はヤツデは毬状に集まって実る綺麗な果実が特徴的な植物でもあります。 しかし、ヤツデの特徴的な葉っぱのことは知っているけれど、実のことは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか? 今回の記事では、ヤツデの実のことを詳しく知りたい方や、どのようにヤツデの実を育てればいいのかを知りたい方に向けて、以下の流れで「ヤツデの実について」を解説していきます。
それでは、そもそもヤツデの実とはどんなものなのかについてお話ししていきます。まだヤツデの実を写真や画像でしかみたことないという方や、果実になるまで育ててみたけどいつの間にか枯れていた、などといった方はまだそこまで詳しくないかと思いますので、ここからはヤツデの実はどんなものなのかを解説していきます。
続いては、ヤツデ(八つ手 Japanese Aralia Fatsia japonica)の実の毒性について解説していきます。ヤツデの実には毒があるのかや、何か危険がないのかを気にする方もいらっしゃるかと思いますので、ここからはヤツデの実の毒性についてのお話しをしていきます。
続いては、ヤツデの実は食べられるのかについて解説していきます。先ほど少しお話ししましたが、ヤツデには毒性があるものの、果実には毒はありません。なので、人が食べることはできるのか、という疑問が湧く方もいるでしょう。ここからは、その疑問を解消していくお話しをしていきます。
続いては、ヤツデの実から育てる種まきの方法について解説していきます。果実ができる植物の楽しみの一つに、種まきが挙げられるでしょう。種まきは時間がかかる育て方のモデルではありますが、実際にやってみると非常に面白いことも多くあります。 ここからは、ヤツデの実から育てる種まきの方法をご紹介していきます。
続いては、ヤツデは縁起が悪いのかというお話をいていきます。
続いては、なぜヤツデは縁起が悪いと言われていたのかの理由を2つ解説していきます。なぜヤツデは縁起が悪いと言われていたのかを明確に知ることができれば、不安に思われているあなたも安心してヤツデを楽しみながら育てることが出来るでしょう。 それでは、なぜヤツデは縁起が悪いと言われていたのかという、よく言われている主な理由2つを解説していきます。
続いては、ヤツデ(八手)は縁起が良いと言われるようになった理由4選について解説していきます。ここまでお話ししてきた通り、古くは確かにヤツデは縁起が悪いと言われてしまう理由を持った植物ではありましたが、実は現在はそのようにヤツデは縁起が悪いと言われているのは少なくなっています。 むしろ、ヤツデは縁起が良いと言われている理由を、ここからは具体的に4つ解説していきます。
- そもそもヤツデの実とはどんなものなのかの基本情報を解説
- ヤツデの実の毒性について解説
- ヤツデの実は食べられるのかを解説
- ヤツデの実から育てる方法をご紹介
- ヤツデは縁起が悪いというのは本当なのかを解説
- なぜヤツデは縁起が悪いと言われていたのかの理由を2つ解説
- ヤツデ(八つ手)は縁起が良いと言われるようになった理由4つ解説
- まとめ
ヤツデの実とはどんなもの?

小さな果実が毬状に集まっている
ヤツデの実は、小さな果実が毬状に集まっている特殊な形をしています。これらの実になる前は、白く綺麗な花序の集まりであって、それを円錐花序(えんすいかじょ)と言います。あまり見ない形の花をつけるのがこのヤツデの魅力でもあり、2023年現在においてはあまりじっくりと生の果実を見ることは少なくなってきていると思います。 スマホで写真や画像のヤツデの実が見れるのでいいかと思う方もいるかもしれませんが、ぜひ実際に果実を見てもらうとその美しさがよりわかるでしょう。ぜひ果実を育てられたら写真を撮影するのも楽しみの選択肢として持っておくと良いでしょう。果序(果実の集まり)の大きさは直径約5cm
また、この果実の集まりの大きさは、サイズとしては直径約5cm程度と言われています。11月から12月ごろから秋冬の季節が暮れていく流れで、実の大きさは鳥に食べてもらえるように徐々に大きくなっていき、おおよそ直径約5cm程度のものが多いと言われています。秋ごろに花を咲かせて、冬~春にかけて実を結ぶ
これらの実は先ほどもお話しした通り、11月から12月ごろの秋冬の季節に花を開花させ、その後の春の4月ごろに果実を実らせます。成熟していくほど若緑色の果実が黒に近い色合いに変化していき、ブルーベリーのような見た目に変わっていきます。季節の移ろいによって若緑色から黒色に変わる瞬間はこの時期にしか見れないものなので、ぜひ写真などで撮影して楽しむのもおすすめです。種を植えて育てることもできる
それに1つのヤツデの果実にはおおよそ5粒ほどの種が入っており、この種をまくことで庭などで簡単にヤツデを育てることもできますよ。種ができれば無料で、しかも比較的簡単に栽培することができるので、ぜひ畑や庭、花壇などがある方は挑戦してみてください。ヤツデの実の毒性について

ヤツデの実には毒性はない
結論からお伝えすると、ヤツデの実には毒性はありません。そのため、ヤツデの実は安全なので安心しましょう。そもそもヤツデの実はしっかりと熟すと、鳥などが美味しそうに食べる姿が3,4月ごろによく見られます。 つまり、鳥が実を食べる姿からもお分かりのとおり、動物が食べても害はないということです。ちなみに、鳥が実を食べることで、フンとなって出た種がヤツデの繁殖に繋がるため、ヤツデは広く2023年現在においても繁殖を続けています。葉や根、茎には「ヤツデサポニン」という毒があるので注意
しかし、ヤツデの実には毒はないものの葉や根、茎には「ヤツデサポニン」という毒があるので注意が必要です。一昔前まではヤツデの葉っぱを乾燥させた「八角金盤(ハッカクキンバン)」を薬の素材にして使っていました。 またヤツデの乾燥させた葉っぱをお風呂に入れることで、リウマチに効くと言われており、うまく活用することができれば大丈夫ですが、子供やペットなどが誤って食べてしまうなどは避けるべきです。葉や根、茎を食べると腹痛や下痢、嘔吐などの体調不良を引き起こす可能性がある
仮に葉や根、茎を誤って食べてしまうと腹痛や下痢、嘔吐などの体調不良を引き起こす可能性があるので十分に注意をして管理しましょう。また無料でできるからといって、上記のような漢方や薬草風呂として、専門の知識なく服用するのはやめましょう。ヤツデの実は食べられる?

実に毒はないので食べることはできる
結論からお伝えすると、実に毒はないので食べることはできます。先ほども少しお話ししたとおり、ヤツデの実には毒性がないので、食べても健康に害を及ぼすことはありません。しかし、植物の実を摂取する際には適量があるので、あまりに多く果実を摂取することがないように注意が必要です。ヤツデの実は小鳥たちからは大人気
また先ほどもお話ししたとおり、ヤツデの実は小鳥たちにとって春の美味しいご馳走となります。特に春頃に、ヤツデの実を求めて多くの小鳥たちがヤツデに訪れ、実を食べる様子を観察することができますよ。この時期の写真のモデルに鳥たちは最適です。ヤツデの実から育てる方法

ヤツデの実の中には種がある
まずは、ヤツデの実を選ぶ際に、実の中に含まれている種があるかの確認します。種がしっかりと含まれている実を選びましょう。ヤツデは種をまくことで簡単に育てられる
ヤツデは種から育てることができ、実は発芽もしやすい植物です。種を植えることで、自宅で手軽にヤツデを栽培することができますよ。種を植えるタイミングは3月~4月がおすすめ
基本的にヤツデの種を植えるタイミングは春が適しています。3月から4月にかけて、気温が上昇して土が温かくなる頃が良いでしょう。最初はポットやセルトレイに土を入れて発芽させる
種をまく際には、最初はポットやセルトレイに培養土を入れ、その中に種をまくのがお勧めです。根が十分に生えるまでは土の乾燥に特に注意する
発芽後は根が十分に成長するまで土が乾かないようにし、適切な湿度を保ちます。成長したら、庭や鉢に植え替えて育てましょう。ヤツデは縁起が悪いって本当?

一昔前まで、ヤツデは縁起が悪いと言われていた
ヤツデは実は一昔前まで、縁起が悪いと言われていました。例えば、葉っぱが大きすぎてその近くにある植物の分の日光まで奪ってしまうことから、エネルギーをとってしまうという迷信があったほどです。現在は、ヤツデは縁起が良いと言われている
しかし現在においては、大きなヤツデの葉っぱは天狗が持っている団扇に似ているということから、魔除けの効果があると言われており、玄関などにおくと悪い運気を遠ざけ、金運をアップさせる効果もあると言われています。ヤツデは縁起が悪いと言われていた理由2選

①ヤツデの葉は大きいため日当たりが悪くなってしまうから
まず一つ目のなぜヤツデは縁起が悪いと言われていたのかの理由は、ヤツデの葉が大きいために、周辺の日の当たりが鈍くなってしまうからです。ヤツデの葉っぱの魅力の一つでもある葉っぱの大きさは、平均でも約20cmにもなると言われています。 確かにこれほどまでに大きい葉っぱであれば、ヤツデの葉っぱの周辺は日当たりは悪くなることは容易に想像できますよね。ヤツデの特徴的な大きな葉っぱが、この縁起の悪さの理由に繋がっているというわけです。②ヤツデの葉がエネルギーを吸い取るという迷信があった
次に二つ目の、なぜヤツデは縁起が悪いと言われていたのかの理由は、ヤツデの葉がエネルギーを吸い取るという迷信があったからです。実はこちらもヤツデの大きな葉っぱが由来しています。この大きなヤツデの葉っぱがエネルギー(太陽の光)を全部吸い取ってしまうという迷信があったと言われています。 しかしながら、だからと言ってヤツデ自体が縁起が悪いというのには現在の情報社会であれば繋がらないのですが、これはあくまで古い迷信。一理そういった迷信が生まれる理由はある程度確かに頷けますが、実際に今は縁起がいい植物として扱われるようになっているので安心しましょう。ヤツデ(八手)は縁起が良いと言われるようになった理由4選

①八手の「八」は末広がりで縁起のいい数字だから
まず一つ目のヤツデは縁起が良いと言われている理由は、「八手の「八」は末広がりで縁起のいい数字だから」です。ヤツデの葉っぱは手のひらのように見えるということもそうですが、八つの切れ込みの葉っぱが多いことから八手と言われています、しかし、実は八というのは数が多いという意味でもあります。 数が多いという意味合いを持っていることや、八が末広がりであるということから、現在はヤツデは縁起が良いと言われています。②葉が人の手に似ていることから、人を呼び込む力があると言われているから
二つ目のヤツデは縁起が良いと言われている理由は、「葉が人の手に似ていることから、人を呼び込む力があると言われているから」です。 先ほどもお話ししたように、ヤツデの葉っぱは手のひらのように見え、それが人を招くパワーになっていると言われています。詳しいことは後ほど解説しますが、風水的にもかなり縁起が良く、特にお店などに置くと繁盛をしたり、運気がアップすると言われているため、ビジネスの現場においても人気があります。③天狗の持っている団扇に似ているため、魔除け効果があると言われているから
三つ目のヤツデは縁起が良いと言われている理由は、「天狗の持っている団扇(うちわ)に似ているため、魔除け効果があると言われているから」です。 日本の昔話などに登場する天狗。この天狗が持っている団扇がこのヤツデの葉っぱに似ていることから、魔除け効果を期待できると言われており、玄関などに置くと悪い運気を遠ざけることができると言われています。玄関は特に良い運気と悪い運気の両方が入りやすい場所とされているので、ヤツデの葉っぱを置くことで良い運気を近づけることができます。④風水的に金運アップが期待できるから
四つ目ヤツデは縁起が良いと言われている理由は、「風水的に金運アップが期待できるから」です。 先ほどのお話と近い内容にはなってしまいますが、ヤツデは魔除け効果を期待できることもそうですが、それがゆえに悪い運気を遠ざけ、良い運気を引き寄せることができるといわれています。特に金運をアップできると言われているので、積極的にヤツデを生活に取り入れてみましょう。【まとめ】ヤツデの実ってどんなの?縁起は悪いの?その他毒や食べ方まで解説!
いかがだったでしょうか?ヤツデの実に関する基本的な情報や、実から育てる方法など、この記事一つでヤツデの実に詳しくなれたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。- ヤツデ(八つ手 Japanese Aralia Fatsia japonica)はウコギ科ヤツデ属の常緑低木で、日本では古くから親しまれている植物
- ヤツデの実は、小さな果実が毬状に集まっている特殊な形をしており、秋ごろに花を咲かせて、冬~春にかけて実を結ぶ
- ヤツデの実には毒性はないが、葉や根、茎には「ヤツデサポニン」という毒があるので注意する必要がある
- 実に毒はないので食べることはできるが、摂取量には注意する
- 一昔前まではヤツデの葉っぱを乾燥させた「八角金盤(ハッカクキンバン)」を薬の素材に、漢方や薬草風呂として使っていた
- 春頃になるとヤツデの実を求めて多くの小鳥たちがヤツデに訪れる
- ヤツデの実には種があり、採取することで春に種まきができる
- 一昔前まで、ヤツデは縁起が悪いと言われていたが、現在は、ヤツデは縁起が良いと言われている
- ヤツデは縁起が悪いと言われていた理由2つは、「ヤツデの葉は大きいため日当たりが悪くなってしまうから」「ヤツデの葉がエネルギーを吸い取るという迷信があった」である
- ヤツデ(八手)は縁起が良いと言われるようになった理由4つは、①八手の「八」は末広がりで縁起のいい数字だから②葉が人の手に似ていることから、人を呼び込む力があると言われているから③天狗の持っている団扇に似ているため、魔除け効果があると言われているから④風水的に金運アップが期待できるからである