シクラメンを休眠させる方法を紹介!起こし方から夏越しまで解説!

シクラメンを休眠させる方法を紹介!起こし方から夏越しまで解説!
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目次

シクラメンという植物を知っていますか?シクラメンは冬に咲く綺麗な花が特徴的で、たくさんの花を冬に咲かせることで人気の球根植物です。またシクラメンは冬の寒さが厳しい環境でも花をつけるため、少し寂しくなった冬の花壇を鮮やかに彩ってくれる頼もしい存在でもあります。 シクラメンは秋冬にかけての時期に花を咲かせるので、夏の乾燥した時期には休眠をしてしまいます。実はそこがシクラメンの育て方の中でも特に専門的な知識が必要なところで、多くの一般的な植物と反対の時期に休眠をすることにより、うまく休眠をさせれずに枯れてしまうことや、休眠から起こすことができず弱ってしまうこともあります。 そこで今回の記事では、「シクラメンの休眠はどうやってやるのか?」といった「シクラメンの休眠に関する初心者さんでもわかる専門的な知識」を以下の流れで徹底解説していきます。
  • そもそもシクラメンとはどんな植物なのかを解説
  • シクラメンを来シーズンも咲かせるために休眠が重要というお話し
  • シクラメンの休眠はいつからどのように行うといいのかを解説
  • シクラメンを休眠させる方法を徹底解説
  • シクラメンを休眠から起こす方法をご紹介
  • シクラメンの休眠は失敗するときもあるのかをご説明
  • シクラメンを休眠させずに夏越する方法について解説
  • 夏越し後のシクラメンから芽が出ない場合の対処法を解説
  • まとめ

最後までご覧いただくことで、「シクラメンの休眠はどうやってやるのか?」が明確にお分かりいただけますよ。ぜひ最後までお付き合いください。

関連記事:シクラメンの育て方|初心者向けのお手入れから室内での栽培方法まで

シクラメンはどんな植物?

それではまずは、そもそもシクラメンをあまりまだ詳しくないという方に向けて、シクラメンとはどんな植物なのかを解説していきます。

花の少ない冬に多くの花を咲かせてくれる球根植物

シクラメンは、花の少ない冬に多くの花を咲かせてくれる球根植物です。冬は多くの植物の休眠期なので、この時期に咲く花は少ない中でシクラメンはとても美しい赤白ピンクといった鮮やかなお花を咲かせてくれます。

基本情報

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の球根植物です。地中海地方原産ということもあり、10月~3月ごろの秋冬に花を開花させることから、園芸的に日本では冬の植物としても親しまれています。
科・属名 サクラソウ科シクラメン属
原産地 地中海地方
開花時期 10月~3月
花の色 赤・白・ピンク
別名 カガリビバナ(篝火花)・ブタノマンジュウ(豚の饅頭)

花言葉は「遠慮」「気後れ」

シクラメンの花言葉は「遠慮」「気後れ」です。どれもシクラメンが冬に咲くことが由来していそうですよね。シンと静かな冬に咲くシクラメンに最適な花言葉に感じますよね。

シクラメンを来シーズンも咲かせるために休眠が重要

d続いては、「シクラメンを来シーズンも咲かせるためには休眠がとても重要である」というお話しをしていきます。シクラメンは多年草なので、毎年綺麗なお花を咲かせてくれるイメージがあるかもしれませんが、毎シーズン失敗しないようにするには休眠の仕組みや方法を知っていないと枯らしてしまうこともありますよ。 どのように重要なのか、またそもそものシクラメンの特徴などをお話ししていきます。

シクラメンは、雨期に花を咲かせ、乾季に休眠する植物

シクラメンは地中海沿岸などの雨期と乾季のある環境が原産のため、日本では主に雨期(秋冬以降)に花を咲かせ、乾季(夏時期)に休眠をする植物です

シクラメンに翌年の開花に必要な体力をつけてもらうことが大切

本来から上記のような性質を持った植物であり、またこの生育の仕方にきちんと則ることで、シクラメンは綺麗な花を咲かせることができます。そのため、シクラメンに翌年の開花に必要な体力をつけてもらうことが大切です。

シクラメンの休眠方法や正しい育て方を紹介

ということでこの記事では、シクラメンの休眠方法や正しい育て方をご紹介していきます。シクラメンに適した正しい生育方法や栽培方法を実践することで、元気なシクラメンとして栽培することができるようになりますよ。それではぜひ最後までご覧ください。

シクラメン休眠はいつからどのように行うのか

それではここからは、シクラメン休眠はいつからどのように行うのかという具体的なお話をしていきます。

花期が終わった4月ごろから肥料を中止する

シクラメンの休眠期は一般的に夏頃から始まるので、花期が終わった4月ごろから肥料を中止し、夏越しできるように準備を整えましょう

梅雨の時期に、残っている葉っぱをカットする

次は、6月ごろの梅雨の時期に、残っている葉っぱをカットしましょう。

梅雨の時期にはほぼ花や葉は枯れている

多くの場合シクラメンは、梅雨の時期にはほぼ花や葉っぱは黄色く枯れています。このような状態になると、休眠期前に入ったというサインになると考えていいでしょう。

手でもぎ取るのがコツ

この際、残っている葉っぱをカットするときは剪定ハサミなどではなく、手でもぎ取るのがコツになります。剪定ハサミなどを使用してしまうと切り口から雑菌が入りやすくなり、後の管理やケアが大変になるので、手でもぎ取って行うのがいいでしょう。

水やりを減らし、最終的にカラカラにする

最終的には、水やりを減らし、葉っぱや花をカラカラにすることで、休眠に入ることができます。このようにカラカラに水分と肥料を切り、栄養を与えさせないようにすることが正しい休眠前の準備になります。

シクラメンを休眠させる方法

続いては、シクラメンを休眠させる方法について解説していきます。ここまでは休眠の準備のお話でしたが、次は休眠させる方法を具体的にお話ししていきます。

全ての葉が完全になくなったら、室内に置いていれば屋外に移動させる

結論からお伝えすると、全ての葉が完全になくなったら、室内に置いていれば屋外に移動させましょう

日陰で風通しが良く、雨の当たらない場所で8月まで管理

シクラメンを室内ではなく屋外で、なおかつ日陰で風通しが良く、雨の当たらない場所で8月まで管理することで休眠をさせることができます。

シクラメンを休眠から起こす方法

続いては、シクラメンを休眠から起こす方法について解説して行きます。実はここまでのシクラメンの休眠のやり方はそこまで難しくなかったと思いますが、ここから球根植物独自のやり方で休眠から起こす必要があります。 どのように休眠から起こせばいいのかをお話ししていきます。

8月下旬から水やりを再開、植え替えを行う

まず、シクラメンを休眠から起こすには、適切な時期である8月下旬に、まず水やりを再開し、その後植え替えを行いましょう。ひとまず水やりをして球根や株全体の体力を復活させ、より気温が低下していく9月ごろにかけて植え替えをしていきます。

球根についている土をすべて落とし、根を切る

植え替えの際は球根についている土をすべて落とし、根を半分ほど切って植え替えをしましょう。

去年より一回り大きな鉢に植え替え

植え替えをするときは、去年より一回り大きな鉢に植え替えをすることで、根っこの成長を促進させることができます。

シクラメンの休眠は失敗するときもある?

続いては、シクラメンの休眠は失敗するときもあるのかというお話をしていきます。シクラメンは、ここまでお話ししたような休眠のやり方や休眠から起こす方法を参考にしていただければある程度成功させることができます。 しかし完璧に休眠をさせることは特に最初の頃は難しいと思いますので、どんなときは休眠に成功していて、どんな時に失敗しているのかの目安をここからは解説していきます。

休眠期が終わった植え替えの時期に、球根を触ってみよう

まず休眠期が成功したか失敗したかの判断は、休眠期が終わった植え替えの時期に、球根を触って判断して見ることが重要です

8月下旬~9月上旬に植え替えの適期であるためその際

8月下旬~9月上旬は、シクラメンの植え替えに最適な時期です。そのため、このタイミングで球根を触ってみましょう。

球根を土から掘り出して触ってみよう

タイミングとしては、球根を土から掘り出した際がいいでしょう。球根も繊細なので、下手に触りすぎると傷が入ってしまうこともあるため注意しましょう。

休眠に失敗した球根はブヨブヨとした状態

休眠期が失敗してしまっていた球根の見分け方を簡単にいうと、休眠期が終わった際、失敗した球根はブヨブヨとした状態になっていることが多いです

休眠に失敗した球根は諦めるしかない

実は休眠に失敗してしまった球根は、復活することはないので、こればかりは諦めるしかありません。なるべく失敗させないように休眠させることが重要なので、上記でご説明したとおりきちんと基礎的なやり方をして休眠させてください。

生育中に元気のない株でも球根が固く締まっていれば、復活の可能性がある

しかし、生育中に元気のない株でも球根が固く締まっていれば、復活の可能性があります。このように、回復する兆しがある球根であればいいのですが、本当に失敗してしまっているものはかなりブヨブヨとした手触りになるので、わかりやすいでしょう。

休眠を失敗させないために水切りが重要

まとめると、やはり重要なのは「休眠を失敗させないこと」です。それでは、休眠を失敗しないようにするにはどのように育てることがいいのかを解説していきます。

原産地の北アフリカではシクラメンの休眠期は乾季

結論からお伝えすると、水切りが重要です。とにかくしっかりと水分を切ってあげることで、休眠を失敗せずに行うことができます。特にシクラメンの原産地である北アフリカんどでは、休眠期は乾季に当たるので、基本的に乾燥が休眠の大きな条件となります。

風通しがよい日陰で湿度を低く保つ

日光があたりすぎる日当たりの場所ではなく、風通しがよい日陰で湿度を低く保ちながら休眠をさせてあげると成功しやすくなります。また水やりなどの給水もせずにカラカラにさせてあげることが重要です。

シクラメンを休眠させずに夏越する方法

続いては、シクラメンを休眠させずに夏越する方法をご紹介していきます。実はシクラメンは休眠をさせないで夏越しをする方法をウェットタイプと呼び、土を完全に乾かすことなく夏越しさせることができます。

元気な葉を残して夏の間も水やりを続ける

ウェットタイプでは、元気な葉を残して夏の間も水やりを続けることができますが、ドライタイプ(本記事で紹介している方法)と同様に花後は花柄や枯れた葉っぱはカットして夏越しの準備をします。 また、夏の間も土が乾いたら水やりをしてあげ、水切れをおこさないように管理します。ドライタイプと同様に、鉢は風通しが良い日陰で栽培しましょう。鉢の底面に水が溜まると根腐れの危険性が高まるため、底面にたまらないよう排水穴付きの鉢がいいでしょう。

休眠しない方法の注意点

次に休眠しない方法の注意点について解説していきます。

休眠させるより1か月早く花が咲く

実はドライタイプで休眠させて夏越しする方法より、ウェットタイプの休眠しない方法の方が1か月早く花が咲くと言われています。多くの場合ドライタイプは開花が翌年になってしまうことがありますが、ウェットタイプは翌年を待たずに秋頃から花を楽しめます。

水やりのために球根が群れて腐ってしまうリスクが大きい

ウェットタイプはドライタイプと比べ管理の手間や給水のコントロールなどを神経質にせずとも夏越しできるメリットがありますが、水やりのために球根が群れて腐ってしまうリスクが大きいというデメリットのある方法でもあります。 ドライタイプよりウェットタイプの方がやり方だけを見ると簡単なのでおすすめですが、デメリットも理解した上で育てるようにしましょう。

初心者には休眠させるほうが育てやすい

しかし、休眠をさせる方が長期的に育てやすく、健康な状態のまま育てやすいので、初心者さんはウェットタイプで休眠させて育てるのがいいでしょう。

夏を無事に乗り切れる可能性は休眠させるほうが高い

なぜなら、夏を無事に乗り切れる可能性は休眠させるほうが高いからです。夏の間に水分を与え続けないといけないことにより、適度に培養土が湿っていながらも乾燥をしていないといけないという絶妙な匙加減は、初心者さんには難しいでしょう。

球根を腐らせないで秋を迎えよう

培養土を湿らせすぎると球根まで腐ってしまうことがあるので、なるべく球根を腐らせないで秋を迎えたい方はドライタイプの育て方がおすすめです。

夏越し後のシクラメンから芽が出ない場合

最後は、夏越し後のシクラメンから新芽が出ない場合、なぜなのかとその対処法について解説していきます。

まだ成長時期ではない

一つ目に、「まだ成長時期ではない」ことが考えられます。まだ成長時期ではないシクラメンは、夏越し後にうまく新芽が出ないことがあります。成長時期まで粘り強く育ててあげることが重要です。

休眠時に養分を蓄えられなかった

二つ目に、「休眠時に養分を蓄えられなかった」ことが考えられます。肥料無くしてシクラメンは育ちません。そのため、しっかりとシクラメンの成長期と植え付け時に肥料を施してあげましょう。

日照不足がおこっている

三つ目に、「日照不足がおこっている」ことが考えられます。基本的に涼しい日陰で夏こしをしますが、日光が足りず日当たりがない場所に置かれすぎると健康状態が悪化するので、適宜日の当たる場所に移動させてあげましょう。

【まとめ】シクラメンを休眠させる方法を紹介!起こし方から夏越しまで解説!

いかがだったでしょうか?シクラメンがどのように休眠するのかや、シクラメンの夏越し方法についてこの記事一つで詳しくなれたのではないでしょうか。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • シクラメンはサクラソウ科シクラメン属に分類され、花の少ない冬に多くの花を咲かせてくれる球根植物
  • シクラメンは地中海沿岸などの雨期と乾季のある環境が原産のため、日本では主に雨期(秋冬以降)に花を咲かせ、乾季(夏時期)に休眠をする
  • 花期が終わった4月ごろから肥料を中止し、6月の梅雨の時期に、残っている葉っぱをカットして水やりを減らし、最終的にカラカラにすることで休眠の準備が整う
  • 屋外の日陰で風通しが良く、雨の当たらない場所で8月まで休眠をさせる
  • シクラメンを休眠から起こす方法は、8月下旬から水やりを再開し、植え替えを行う
  • 休眠期が終わった植え替えの時期に、球根を触ってみて、ブヨブヨとした状態になっていれば失敗した状態といえる
  • ウェットタイプといってシクラメンを休眠させずに夏越する方法もあるが、水やりのために球根が群れて腐ってしまうリスクが大きい方法でもある
  • 夏を無事に乗り切れる可能性は休眠させるほうが高いので、初心者には休眠をさせるドライタイプがおすすめ
  • 「まだ成長時期ではない」「休眠時に養分を蓄えられなかった」「日照不足がおこっている」ことが考えられる場合は、夏越し後にシクラメンから芽が出ないことがあるため、状態に合わせて対処をする必要がある
ぜひこの記事を参考に、シクラメンを失敗しないように休眠させて、綺麗なお花を楽しんでくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。