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皆様はシクラメンという植物をご存知でしょうか?シクラメンは冬の間に美しいお花を開花させることで有名な球根植物で、冬の花壇を彩る素敵な存在です。また、地中海沿岸などを原産とするので、日本では乾燥じた時期である夏の時期に休眠期を迎える一般的な植物の反対の生育をする植物としても知られています。 シクラメンはそういった少し特殊な植物でもあるので、一年を通しての育て方はもちろん、特に冬の管理方法や置き場所、水やりといった詳しい情報を知らずに育ててしまうと、植物なので最悪の場合枯れてしまうこともあります。 そこで、今回の記事では、特に冬の時期のシクラメンはどのように栽培、管理をすれば良いのかを、以下の流れで徹底解説していきます。
- シクラメンの基本的な情報を解説
- シクラメンの冬の置き場所について解説
- シクラメンの冬の水やりについて解説
- シクラメンの冬の肥料やりについて解説
- シクラメンが冬に枯れる原因について解説
- シクラメンは冬眠をするのかについて解説
- 冬の栽培に適したシクラメンの人気品種3選をご紹介
- まとめ
最後までご覧いただくことで、シクラメンの冬の育て方や管理、また基本的な冬の過ごし方の情報を知ることができるので、安心して冬でも栽培ができるようになりますよ!ぜひ最後までお付き合いください。
関連記事:シクラメンの育て方|初心者向けのお手入れから室内での栽培方法まで
シクラメンは冬の庭を彩る球根の花
それではまずは、まだシクラメンをあまりご存知ない方に向けて、シクラメンの基本的な情報を解説していきます。どのような特徴を持った植物なのかをお話ししていきます。シクラメンの開花時期は、初冬~春
シクラメンは冬の庭を彩る球根の花として非常に人気があります。赤・紫・ピンクといったカラーの花を開花させ、少し寂しい冬のお庭がパッと明るくなるのがシクラメンの特徴です。11月頃から5月頃までが開花期
主に11月頃から5月頃までの、初冬~春が開花時期と言われていて、上記のようなカラーのお花を、鉢植えであれば室内でも屋外でも楽しむことができます。また、比較的開花の時間が長いので、冬の間を長らく楽しむことができるでしょう。特に、11月頃から12月頃は夏越しした、シクラメンが本格的に咲く
それに、特に11月頃から12月頃は夏越しした、シクラメンが本格的に咲きます。地中海やヨーロッパが原産地なので、冬ではなく夏越しをしたシクラメンはこの11月頃から12月頃に咲くので、冬に咲くお花として有名です。シクラメンは季節によって管理方法が異なる
それに、シクラメンは季節によって管理方法が異なります。冬は生育期に当たるので、一般的な植物の夏のような栽培方法を取り入れないといけません。また、夏は一般的な植物の休眠期に当たるので、季節によってかなり異なる植え替えや育て方を実践しないといけないという点を理解しておきましょう。シクラメンの開花時期「冬」の管理方法や育て方を解説
ということで、基本的なシクラメンの特徴を理解したところで、この記事ではシクラメンの開花時期「冬」の管理方法や育て方を解説していきます。どんなことに注意をしながら冬の環境で手入れや管理をすればいいのかをお話ししていくので、ぜひ最後までご覧ください。シクラメンの冬の置き場所
それではまずはこの記事の本題である、シクラメンの冬の栽培方法を解説していきます。まずは「置き場所」です。どのような置き場所や環境で管理すればいいのか、注意すべきことはあるのか、というお話をしていきます。冬は室内でシクラメンを生育しよう
結論からお伝えすると、冬は室内でシクラメンを生育することです。冬場は特に寒さに注意しないと葉っぱや花が枯れる原因になるので注意しましょう。室内の適温は10〜15℃(最低5℃)
シクラメンは冬の時期に生育期を迎えるため、寒さに注意をしながら室内で生育することが適しています。適切な温度は10〜15℃で、最低気温が5℃以下にならないことが理想的です。これにより、シクラメンは原産地における自然な環境に近い条件で育つことができます。温度の管理は暖房器具を使うことが理想的ですが、直接風を当てたりしないように注意が必要です。屋外での栽培は、霜や気温の影響で枯れる原因になる
また、屋外での栽培は、霜や気温の影響で枯れる原因になるので注意しましょう。暖房の効いた室内がシクラメンにとっては安定した環境になることを忘れないでください。特に寒帯地域での屋外栽培は、冬季の気温が極端に低下することがありますので、霜に注意をし、より室内での管理が重要になります。日中は窓際で日光に当て、夜間は窓から離して寒気から遠ざかる
また、シクラメンは日当たりを好む植物ですが、冬の寒冷な夜には窓際で直接冷気に当たると株が弱まってしまうことがあります。日中は十分に日当たりのある場所で日光を浴びさせ、夜間は窓から離して冷気から遠ざけましょう。これにより、シクラメンは日中の光合成を促進し、寒冷な夜に備えて適切な栄養補給ができます。冬の暖房は、乾燥の原因となるため直接当たらないように注意
それに、冬季は室内が乾燥しやすい状態になりますが、暖房器具からの直接的な風は特に乾燥の原因となるため直接当たらないように注意しましょう。湿度を保つために、水を適度に与えたり、加湿器を利用するとなお良いでしょう。シクラメンの冬の水やり
続いては、シクラメンの冬の水やりについて解説していきます。シクラメンの冬の水やりは、生育期とはいえたっぷりと毎回あげすぎていいのか、冬場なので少なめにしたほうがいいのかといったことをここからはお話ししていきます。冬は、表土が乾いていて、葉のハリがなくなってきたら水やりする
結論からお伝えすると、冬は、表土が乾いていて、葉っぱのハリがなくなってきたら水やりするのが最適です。シクラメン等球根植物は根自体が細いので、根腐れを起こしやすい
実はシクラメンなどの球根植物は、根自体がそもそも細く繊細なので、根腐れを起こしやすいのです。そのため、水やりを頻度高くしても、一般的な根っこの太い植物と比べて水分の吸収率が低く、そこまで多くの給水を必要としません。水やりのしすぎに注意して、乾燥気味に育てる
そのため、シクラメンは冬場は水やりのしすぎに注意をして、乾燥気味に育てるのがおすすめです。そう言われても難しいように感じる初心者さんなどは、まずは先ほどもお話しした通り、「表土が乾いていて、葉のハリがなくなってきたら」をサインに、水やりすると、枯れたりしおれることが少ないシクラメンの栽培ができるようになりますよ。下側の葉をかき分けて土にのみ、そっと水をあげる
冬場にシクラメンに水やりをする際のやり方としては、下側の葉をかき分けて土にのみ、そっと水をあげるのがいいでしょう。葉っぱや花に直接かけないようにして、優しく少しずつジョーロなどを使用して水やりをするのがいいでしょう。シクラメンの冬の肥料やり
続いては、シクラメンの冬の肥料やりの方法を解説していきます。冬にシクラメンを育てる際、どのようなことに注意をしながら肥料を施せばいいのかをお話ししていきます。花が開花している冬は2か月に1回の頻度で追肥する
結論からお伝えすると、花が開花している冬は、2か月に1回の頻度で追肥するようにしましょう。花を咲かせ続けるため、肥料を欠かさず与える
というのも、シクラメンは寒い冬でも花を楽しませてくれますが、そのためには十分な栄養が必要になります。だからこそ、冬の間も花が咲かせ続けるために、2か月に1回の頻度で追肥を行いましょう。バランスの良い肥料を選び、土に栄養分を補給することで、花が美しく咲き続けます。シクラメンは枯れたとしても次の花芽が上がってくる
しかし、実はシクラメンは花が枯れたり、葉がしおれることがあっても、あきらめずに適切な管理をすることで次の花芽が上がってくることがあります。定期的な追肥は、時間はかかりますが、新しい芽の成長をサポートし、美しい花を長く楽しむのに役立ちます。冬の間もしっかりとした栄養補給を心がけましょう。緩効性の化成肥料で置き肥タイプがおススメ
冬季に与えるシクラメンに適した肥料は緩効性の化成肥料で置き肥タイプがおススメです。冬の期間中は成長が緩慢になるため、特に緩効性の化成肥料が適しています。また、置き肥として土の付近に置くことで、水やりの際にゆっくりと溶け出した栄養素をシクラメンに吸収させることができます。これにより、長期期間の冬の間でもシクラメンの成長をサポートしてくれます。葉がしおれるようであれば、即効性のある液体肥料を与えて様子を見る
しかし、シクラメンの葉がしおれたり、元気がない場合は、即効性のある液体肥料を使用して様子を見ることが重要です。これにより、迅速に栄養を補給でき、シクラメンの回復を促進できます。ただし、過剰な施肥は逆効果となるため、注意が必要です。シクラメンが冬に枯れた原因
続いては、シクラメンが冬に枯れた、という方にありがちな、育て方や環境などの原因について解説していくと共に、どのような対処法があるのかをお話ししていきます。室内温度が高い
シクラメンは冬の花を開花させる植物なので、比較的冬季に適した低温でも育つ植物です。そのため、室内温度が高すぎると、シクラメンはストレスを受け、繊細な根が弱まりやすくなります。このため、適切な温度管理が必要です。基本的に15℃前後が理想的で、室内で20℃を超えてくることがないように心掛けましょう。湿度が高い
高湿度の環境もシクラメンにとっては適していません。湿度が高いと、根腐れや細菌が発生がしやすくなり、これがシクラメンの枯れの原因になります。適度な湿度を維持するために、過剰な給水は辞め、通気性の良い環境をしてあげましょう。シクラメンがしおれる前に正しく対処しよう
まとめると、上記のようなことがあると、シクラメンが枯れてしまう可能性が高まります。そのため、シクラメンが枯れる前に、温度管理を徹底し、水やりをしすぎるのはやめ、適度な風通しのある環境で栽培しましょう。このようなことを心掛けることで、事前にしおれることのないシクラメンに栽培することができます。シクラメンは冬眠する?
続いては、皆様の中にいるかもしれませんが、「シクラメンは冬眠する?」という疑問を解説していきます。シクラメンの休眠時期は夏であり、冬眠しない
結論からお伝えすると、シクラメンの休眠時期は夏であるため、冬眠はしません。シクラメンは冬に美しい花を咲かせることで知られていますが、その特殊な成長サイクルには冬眠というものはありません。正確にはシクラメンの休眠は夏に訪れ、夏季は高温で乾燥するため、シクラメンはこの期間に地上の部分を枯らし、地下の球根に栄養を蓄えます。冬の開花時期が終わったら夏越・植え替えのための準備をしよう
冬に咲く花々が終わると、春以降はシクラメンは次第に休眠モードに入ります。この時期になれば地上部がしおれていき、植物が休息する姿勢を見せます。そのため花後は夏越しや植え替えのために、適切な手入れや準備を行い、次の成長サイクルに備えましょう。冬の栽培に適したシクラメンの人気品種3選
最後は、冬の栽培に適したシクラメンの人気品種3選ご紹介していきます。ここまではシクラメン固有の品種に対してではなく、シクラメンの原種の基本的な冬の育て方を解説してきました。ここからは、皆様にお気に入りのシクラメンを見つけて栽培していただくために、3つの冬の栽培にぴったりなシクラメンをご紹介していきます。耐寒性高:ガーデンシクラメン
まず一つ目に、ガーデンシクラメンです。普通のシクラメンより耐寒性に優れた改良品種で花びらの色や形も様々
ガーデンシクラメンは、耐寒性に優れた原種を改良品種した、普通のシクラメンより耐寒性のある花びらの色や形も様々なシクラメンになります。鉢植えでも栽培可能なサイズなので、コンパクトな管理をすることもでき、サイズが気になる方にはおすすめの品種です。多少の霜では枯れず、冬場も外で栽培可能
非常に耐寒性に優れているので、多少の霜では枯れず、冬場も外で栽培可能です。0~5℃までなら余裕で生育できますが、霜や雪が当たりすぎていると枯れる原因になりかねないので、屋根のある場所の方が安心して育てやすいでしょう。また、底面にある水受け皿に水がたまりすぎると根腐れを起こしやすくなるので、水分が溜まればすぐに捨てるように心がけましょう。耐寒性高:シクラメン・ジックス
二つ目は、シクラメン・ジックスです。下向きの花びらを持つユニークな花の形状をした品種
シクラメン・ジックスは、下向きの花びらを持つユニークな花の形状をした品種になります。あまりこの形のシクラメンは珍しいので、変わり種としてお庭に植えても非常に可愛らしく、赤やピンクの花が花壇のいいアクセントになってくれることでしょう。耐寒性に優れているため、冬は軒下など寒風や強い霜が直接あたるのを避けた場所で屋外管理できる
また、シクラメン・ジックスも耐寒性に優れているため、屋外でも管理はもちろんできますよ。室内に管理できるスペースがない方にもおすすめですが、冬は軒下など寒風や強い霜が直接あたるのを避けた場所であることを条件に栽培管理できます。耐寒性中:冬化粧
最後は冬化粧です。冬の富士山を思わせるよう白色とのコントラストが美しいワーリーギグタイプの品種
冬化粧は、冬の富士山を思わせるよう白色とのコントラストが美しいワーリーギグタイプの品種のシクラメンです。紫がかった色合いの花が美しく上品で、贈り物にも非常にマッチする植物でもあり、室内では特にインテリアのアクセントになってくれること間違いなしです。冬は室内で、10度から18度に調整して育てる
冬化粧は室内であれば、冬場は10度から18度に調整して育てることが適しており、そこまで耐寒性がないので温度管理を大雑把にしてはいけません。基本的に温度管理をコントロールしやすくするために、室内での管理がおすすめです。【まとめ】シクラメンの冬のお手入れを紹介!失敗しない冬越しの方法まで解説
いかがだったでしょうか?シクラメンの冬の育て方や、シクラメンが冬に枯れた時に考えられる原因とその対処法など、この記事ひとつでまるっと冬のシクラメンについてご理解いただけたのではないでしょうか。 今回の記事のポイントは以下になります。- シクラメンは冬の庭を彩る球根の花として非常に人気があり、赤・紫・ピンクといったカラーの花を開花させる冬の庭を彩る球根植物
- 11月頃から5月頃までが開花期で、夏は休眠期に当たる
- 冬は基本的に室内でシクラメンを管理し、室内の適温は10〜15℃に調整すること
- シクラメンなどの球根植物は根自体が細く根腐れを起こしやすいため、冬場は水やりのしすぎに注意をして、乾燥気味に育てるのがおすすめ
- 花が開花している冬は2か月に1回の頻度で追肥する
- 底面にある水受け皿に水がたまりすぎると根腐れを起こしやすくなるので、水分が溜まればすぐに捨てるように心がける
- 「室内温度が高い」「湿度が高い」と枯れやすくなるので、温度管理を徹底し、水やりをしすぎるのはやめ、適度な風通しのある環境で栽培すること
- シクラメンの休眠時期は夏であり、冬眠しない
- 特にガーデンシクラメンやシクラメン・ジックスは耐寒性が高く、ズボラな人でも神経質にならずに栽培ができておすすめ