フィロデンドロンの増やし方を徹底解説!伸びすぎの対処法から育て方まで

フィロデンドロンの増やし方を徹底解説!伸びすぎの対処法から育て方まで
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目次

葉っぱの美しさからインテリアグリーンとして人気の「フィロデンドロン」。育てやすく耐陰性が強いので、初心者でも安心してお部屋で育てることができます。そんなフィロデンドロンですが、実は正しい増やし方を知っていれば簡単に増やすことができます。増やし方を知らなければ躊躇してしまいますが、増やし方を知ればそんなに難しい作業ではありません。

この記事では、

  • フィロデンドロンの正しい増やし方とは
  • 増やし方の手順と必要なもの
  • フィロデンドロンが伸びすぎたときの対処法
  • フィロデンドロンの育て方のコツ
  • フィロデンドロンのおすすめの種類

について詳しく丁寧に解説します。

この記事で紹介するフィロデンドロンの正しい増やし方を知っておけば、失敗を避けて簡単にフィロデンドロンを増やせるようになります。フィロデンドロンの増やし方だけではなく、伸びすぎたときの対処法や育て方のコツ、おすすめの種類など幅広く解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

フィロデンドロンの正しい増やし方は?

フィロデンドロンの正しい増やし方は?

まずは、フィロデンドロンの正しい増やし方について解説します。植物の増やし方にはいくつかの方法がありますが、フィロデンドロンに向いている増やし方とはどんな方法なのでしょうか。

フィロデンドロンの増やし方は挿し木が一般的

フィロデンドロンの増やし方として一般的な方法は「挿し木」です。挿し木とは植物から切り取った茎を水または土に挿して発根を促すという増やし方です。フィロデンドロンの増やし方には挿し木のほかに「株分け」という増やし方もあります。

挿し木は春から秋の暖かい時期におこなう

挿し木には植物によって適した時期があります。フィロデンドロンの挿し木に適した時期は、春から秋の暖かい時期です。中でも、暖かく湿度が高い5月から8月の時期がおすすめです。生育期の早い時期に挿し木を行えば、生育期を活かしてぐんぐんとフィロデンドロンが成長します。なお、寒い冬の時期は挿し木に適していませんから、冬の時期は避けましょう。

フィロデンドロンの具体的な増やし方を解説!

フィロデンドロンの具体的な増やし方を解説!

ここでは、フィロデンドロンの具体的な増やし方について解説します。挿し木の具体的な手順や挿し木のために必要なものを解説しますから、必要なものをあらかじめ準備して手順に沿って挿し木を行えば失敗を避けることができるでしょう。

気温が15℃以上のときに挿し木(葉挿し)をするのが大事!

挿し木に適した時期は春から秋の暖かい時期と解説しましたが、成功率を高めるためには「気温」が特に重要です。気温が15℃以上のときに挿し木を行うようにしましょう。そのためには、気象庁が発表している2週間気温予報を確認して、しばらく気温が15℃を下回らないようなタイミングで挿し木を行うと安心です。

挿し木(葉挿し)の手順を紹介

フィロデンドロンの挿し木は、次の手順に沿って行います。

手順① 節を2つ以上残してカットする

フィロデンドロンの茎にあるを2つ以上残して、茎をカットします。節は葉っぱの付け根の辺りにあります。節を残すことによって、節の近くから発根します。また、茎を切るときには、雑菌が切り口から侵入するのを防ぐために清潔な刃物を使用しましょう。

手順② 葉っぱを1~2枚程度に減らす

カットした茎に葉っぱが多く残っているときには、葉っぱを1〜2枚程度に減らします。葉っぱをカットする時には、下の葉からカットします。葉っぱが多くても、全く葉がなくても挿し木の成功率が下がりますから、葉を1〜2枚程度に減らすことが成功率を上げるポイントです。

手順③ カットした茎を水または土に挿す

葉っぱを1〜2枚程度に減らしたら、カットした茎を水に挿します。透明のグラスに水(水道水でよい)を入れて、茎がよく水に浸かるようにして発根を待ちます。毎日水を換える必要はありませんが、数日から1週間に一度のペースで水換えしましょう。挿し木は暖かい時期に行うため、水換えを怠ると水が腐ることがあります。

水の代わりに土を使うこともできます。カットした茎を土に挿しますが、茎を痛めないよう先に土に穴を開けておいて優しくカットした茎を埋めましょう。挿し木に使用する土は、栄養分を含まず清潔な土が適しています。挿し木専用の土も市販されています。

手順④ 発根したら鉢に植え替える

カットした茎を水または土に挿して発根が確認できたら、鉢に植え替えします。新しい鉢には、鉢底に鉢底ネットと鉢底石を敷いてから、観葉植物用の土を入れておきましょう。

挿し木に必要なものは?

フィロデンドロンの挿し木に必要なものは、①フィロデンドロンの挿し穂、②挿し穂を作るための清潔なハサミ、③鉢などの容器、④清潔な土、⑤土を入れるための鉢です。

①フィロデンドロンの挿し穂

挿し木を行うためには、フィロデンドロンの挿し穂が必要です。この記事で紹介した「挿し木の手順」を参考にして挿し穂を用意してください。節を2つ以上残してフィロデンドロンの茎をカットし、葉っぱを1〜2枚程度残すことによって挿し穂を作ります。

②挿し穂を作るための清潔なハサミ

挿し穂を作るためには、フィロデンドロンの茎をカットする必要があります。茎をカットするためにハサミを使用しますが、切り口から雑菌などが侵入するのを防ぐために清潔なハサミを用意してください。なお、断面を押しつぶすことがないよう切れ味の良い剪定用ハサミがあると理想的です。

③鉢などの容器

挿し穂を挿すための容器が必要となります。挿し穂を水に挿す場合は、グラスなど透明の容器を用意すると発根の状況を確認しやすいです。挿し穂を土に挿す場合は、鉢などコンパクトな容器を用意しましょう。

④清潔な土

挿し穂を土に挿す場合には、清潔な土が必要です。挿し木に適した土は、①水はけがよく、②栄養分を含まず、③清潔な土です。市販されている挿し木専用の土を使用すると簡単です。なお、挿し穂を水に挿す場合には、清潔な土は必要ありません。

⑤土を入れるための鉢

発根した挿し穂を植え替えるためのが必要です。大きすぎる鉢を使用すると根腐れの原因になりますから、ちょうど良いサイズの鉢を使用しましょう。植え替えには、鉢のほかに観葉植物用の土、鉢底ネット、鉢底石が必要になります。

フィロデンドロンが伸びすぎたらどうしたらいい?

ィロデンドロンが伸びすぎたらどうしたらいい?

ここでは、フィロデンドロンが伸びすぎたときの対処法について解説します。フィロデンドロンの茎が伸びすぎて樹形が乱れてきたら、どのように対処したらよいのでしょうか。

フィロデンドロンが伸びすぎたら剪定をしよう

フィロデンドロンが伸びすぎたら、剪定を行います。伸びすぎていると感じたら、剪定を行って樹形を整えましょう。ただし、フィロデンドロンの剪定には適した時期がありますから、剪定に適した時期を待って剪定を行うのが基本です。

伸びすぎたフィロデンドロンを剪定すべき理由2選

伸びすぎたフィロデンドロンをそのまま放置せずに剪定した方がよい理由が大きく2つあります。

枝やつるが伸びすぎると見た目が悪い

一番の理由が見た目です。フィロデンドロンの枝やつるが伸びすぎると、樹形が乱れて見た目が悪くなります。観葉植物として身近な場所に置いてフィロデンドロンを育てるのですから、見た目にはこだわりたいところです。伸びすぎたフィロデンドロンは、剪定して樹形を美しく整えてあげましょう

伸びすぎた茎を放置すると枯れてしまう可能性がある

もうひとつの理由が健康上の理由です。伸びすぎた茎を放置すると、下の葉っぱから徐々に枯れてしまうことがあります。伸びすぎたフィロデンドロンを放置せずに剪定を行うことによって、フィロデンドロンを元気な状態に保つことができます。

フィロデンドロンの剪定に適した時期は5月~6月

フィロデンドロンには剪定に適した時期があります。生育期に入ったら、5月〜6月の時期にフィロデンドロンの剪定を行います。生育期に入ってから早い時期に剪定を行うことによって、その後の生育期を活かして元気に回復することができます。

フィロデンドロンの剪定方法は切り戻し剪定が最適!

剪定の方法にはいくつかの方法がありますが、フィロデンドロンに最適な剪定方法は切り戻し剪定です。切り戻し剪定は茎を短くカットすることにより行いますが、葉っぱを少し残して剪定することがコツです。また、剪定した茎を使って「挿し木」で増やすこともできますから、剪定した茎を有効活用して挿し木にもチャレンジしてみてください

フィロデンドロンの基本的な育て方

フィロデンドロンの基本的な育て方

ここでは、フィロデンドロンの基本的な育て方について解説します。フィロデンドロンは中南米原産のサトイモ科の植物です。熱帯地域原産でサトイモ科のフィロデンドロンについて、育て方の基本を確認しましょう。

日当たりと風通しの良い場所で育てる

フィロデンドロンは日当たりと風通しの良い場所を好みます。ただし、葉焼けを起こすことがありますから、直射日光が当たる場所は避けましょう。風通しの悪い場所で育てるとカイガラムシなどの害虫が発生することがあります。害虫の発生を予防するためにも風通しの良い場所で育てることは大切です。

寒いのが苦手なので、最低10℃以上の場所で育てる

中南米原産のフィロデンドロンは暖かい地域で自生する植物ですから、寒い環境が苦手です。一年を通して最低10℃以上の場所で育てる必要がありますから、日本では屋外で冬越しすることは難しい植物です。そのため、フィロデンドロンは室内で育てることが基本になります。寒さの厳しい冬の時期には、部屋の中でも暖房が効いていない部屋は10℃を下回ることがあります。室内で栽培する場合にも、10℃以上を保つことができる場所に置いて管理しましょう。

水やりは土が乾いたタイミングでする

フィロデンドロンの水やりは、土が乾いたタイミングで行います。土の表面だけではなく、土の中まで乾いてから水やりしましょう。冬など気温が低い時期には表面が乾燥していても土の中までは乾燥していないことがあります。土がしっかり乾いていることを確認してから水を与えることが根腐れを防ぐコツです。なお、生育期に葉先が枯れ始めたら水分が不足している可能性があります。その場合は、水切れを起こさないようしっかりと水を与えましょう。

肥料は春から秋にかけて2か月に1回程度与える

フィロデンドロンの肥料は、春から秋にかけて緩効性肥料を2か月に1回程度のペースで与えます。気温が低い冬の時期は成長が緩やかになりますから、肥料は控えましょう。冬の時期に肥料を与えると生育に悪影響を及ぼすことがあります。

増やしやすいフィロデンドロンのおすすめの種類

増やしやすいフィロデンドロンのおすすめの種類

ここでは、フィロデンドロンのおすすめの種類について解説します。フィロデンドロンにはたくさんの種類がありますが、増やしやすいおすすめフィロデンドロンとして次の7種類を厳選してご紹介します。

  1. バーキン
  2. セローム
  3. シルバーメタル
  4. ピンクプリンセス
  5. スクアミフェルム
  6. ブラジル
  7. オキシカルジウム

バーキン

比較的新しい品種ながら、とても人気がある品種の「バーキン」。白い縞模様が入る葉っぱが美しく、おしゃれなグリーンインテリアとして人気があります。耐陰性が強いため寒さにだけ気をつければ、初心者の方でも育てやすい植物です。

セローム

フィロデンドロンを代表する品種の「セローム」。直立性のフィロデンドロンで独特な幹の姿に特徴がありますが、切れ込みの入った大きな葉っぱもおしゃれです。根が地上に出る気根。気根もセロームの魅力のひとつです。日当たりを好む品種ですから、お部屋の日光がよく当たる場所に飾ってみてはいかがでしょうか。セロームと似ている品種に「クッカバラ」がありますが、小さめの葉っぱが好みなら「クッカバラ」を選んでも良いでしょう。

シルバーメタル

「シルバーメタル」の名前のとおり、メタリックな質感をもつシルバーカラーの葉っぱが特徴の品種です。やや葉っぱが細長くエレガントな雰囲気が漂いますから、インテリアグリーンとしてお部屋に飾るとおしゃれです。

ピンクプリンセス

「ピンクプリンセス」の名前のとおり、淡いピンク色の斑が入る葉っぱが美しい品種です。赤みを帯びた茎と斑入りのグリーンの葉っぱとの組み合わせがなんとも上品な佇まいです。流通量が少ない珍しい品種ですから、美しくピンク色の斑が入ったお気に入りのピンクプリンセスを見つけたらその場で手に入れることをおすすめします。

スクアミフェルム

「スクアミフェルム」は、切れ込みの入った大きな葉っぱの形がおもしろい品種です。また、葉から茎までの間を葉柄と呼びますが、赤い葉柄にモジャモジャと毛が生えるという変わった特徴があります。スクアミフェルムはつる性の植物ですから、ハンギングにして吊るして飾るのもおすすめです。

ブラジル

「ブラジル」は「オキシカルジウム」の品種のひとつです。次に紹介するオキシカルジウムと同じくハート型の葉っぱをもったつる性の植物ですが、斑入りの品種でライトグリーンと濃いグリーンとのコントラストを楽しむことができます。

オキシカルジウム

ハート型をした爽やかなライトグリーンの葉っぱが特徴の「オキシカルジウム」。つる性の植物ですから、吊るして飾るフィロデンドロンとして人気のある品種です。同じく吊るして飾るポトスと似ていますが、オキシカルジウムの方が茎が細く洗練された雰囲気を演出できます。

フィロデンドロンの増やし方を徹底解説!伸びすぎの対処法から育て方までのまとめ

ここまで、フィロデンドロンの正しい増やし方から、伸びすぎたときの対処法、育て方のコツ、おすすめの種類まで詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。

この記事のポイントは、

  • フィロデンドロンの正しい増やし方は「挿し木」が一般的。挿し木は暖かい春から秋の時期に行う
  • 増やし方(挿し木)の手順は、①節を2つ以上残して茎をカットする、②葉っぱを1〜2枚程度残して切り落とす、③カットした茎を水または土に挿して発根を待つ、④発根したら鉢に植え替える
  • 挿し木に必要なものは、①フィロデンドロンの挿し穂、②挿し穂を作るための清潔なハサミ、③鉢などの容器、④清潔な土、⑤土を入れるための鉢
  • フィロデンドロンが伸びすぎたときには「剪定」を行って対処する。剪定に適した5月〜6月の時期に切り戻し剪定を行って、茎を短くカットするとよい。剪定した茎を有効活用して、挿し木で増やすのもおすすめ
  • フィロデンドロンの育て方のコツは、①日当たりと風通しの良い場所に置く、②寒さを避けて10℃以上の環境で管理する、③土が乾いたタイミングで水やりする、④肥料は春から秋にかけて2か月に1回程度与える
  • 増やしやすいフィロデンドロンのおすすめの種類は、①バーキン、②セローム、③シルバーメタル、④ピンクプリンセス、⑤スクアミフェルム、⑥ブラジル、⑦オキシカルジウム

でした。

お部屋で育てやすく、葉っぱが美しいフィロデンドロンはインテリアグリーンとしてぴったりの植物です。正しい増やし方を知っていれば簡単に増やすことができますから、この記事で解説した増やし方の手順を参考にして、フィロデンドロンを失敗なく増やしてみてください。フィロデンドロンが伸びすぎたら、フィロデンドロンを増やすチャンスです。剪定した茎を有効活用して挿し木で増やすのがおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。