根腐れしたサンスベリアは枯れてしまう?サンスベリアの復活方法を解説

根腐れしたサンスベリアは枯れてしまう?サンスベリアの復活方法を解説
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初心者にも育てやすいとされ、人気の観葉植物のひとつ、サンスベリア。とがった葉先が特徴的で、品種によってはしま模様の斑が入っていることから、別名「トラの尾」とも呼ばれています。スタイリッシュな姿が魅力的ですよね!空気清浄効果が高いともされており、お部屋で育てているという方も多いのではないでしょうか。 そんなサンスベリアですが、葉がしわしわとしなびてしまった経験はありませんか?実は、サンスベリアは熱帯の乾燥地域に自生しており、適切に水やりをしなければ根腐れを起こしやすい植物でもあるのです。 そこで今回は、
  • サンスベリアの根腐れの症状
  • サンスベリアの根腐れの原因
  • 根腐れしたサンスベリアの再生方法

についてご紹介します。せっかく育てていたら、植物にいつまでも元気でいてほしいですよね。こちらの記事を読めば、あなたのサンスベリアも根腐れによって枯れてしまうことを防げるはず。根腐れについての様々な疑問についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!

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サンスベリアが根腐れしているとどんな症状なの?確認すべき部分を紹介

まずは、サンスベリアが根腐れした場合どのような症状が起こるのかについて解説していきます。そもそも、

根腐れって何?

根腐れとは、その名の通り根が腐ってしまう現象です。根から水分や栄養を吸い上げることができなくなり、やがて枯れてしまいます。 根腐れは土の中で起こる現象なので気付きづらいですが、実は株全体にも様々な異変が起こります。進行度合いによっては対処できる可能性があるので、チェックすべきポイントを知り、早めに気付けるようにしましょう!

サンスベリアの根腐れ:【初期】

元気なサンスベリアは葉が硬くピンと張っているものですが、根腐れしてくると葉がやわらかくなったり、黄色く変色したりします。土が湿っているのに元気がない場合は要注意。

サンスベリアの根腐れ:【中期】

根元付近の葉の色が薄くなり、しわしわにしなびてきたり、茶色や黒い部分が出てきたら、根腐れ中期の症状。しなびた部分で葉が折れ、倒れてしまうこともあります。

サンスベリアの根腐れ:【末期】

株全体が黄色くしなびている、または茶色く乾燥している、などの症状があるサンスベリアは、根腐れ末期といえるでしょう。根が黒くぬるぬるに腐り、土から腐敗臭がしてきます。

サンスベリアが根腐れになる原因

根腐れの症状がわかったところで、次はなぜそのような状態になってしまうのかについて説明します。

サンスベリアは乾燥に強いので水のやりすぎている可能性

サンスベリアの葉は肉厚ですよね。サンスベリアは原産地の乾燥した環境にも耐えうるよう、葉の中に水分を溜め込む性質を持っています。そのため、多湿が苦手で、水をやり過ぎると根が腐ってしまうのです。 サンスベリアの適切な水やりは、土が乾いたら2~3日後にたっぷり水を与える程度。水分が少なくなってくると、葉に縦じわが発生するので、それを確認してから水をやるようにしても十分です。梅雨など湿度の高い時期は、土が乾いてから4~5日放置しても大丈夫。サンスベリアは寒さに弱く、冬越しのトラブルが発生しやすい植物でもあります。肌寒くなってきたら少しずつ頻度を減らし、冬場の水やりはほとんど控えてください。 また、水やりをしたあと、受け皿に溜まった水はその都度捨てるようにしましょう。 少し乾燥気味に育てるのがサンスベリアを育てるコツです。

植え替えのタイミングを間違っている可能性

サンスベリアの根腐れの原因として、適切な時期に植え替えをしなかったことも考えられます。サンスベリアのベストな植え替え時期は、成長が盛んになる春~秋。真夏は避けて、4~9月、20度を下回らない環境で植え替えをするようにしましょう。特に、冬場の植え替えは厳禁です。

【復活間違いなし!】サンスベリアが根腐れしてしまったときの再生方法

サンスベリアの根腐れについては理解できましたね。では、根腐れしてしまったサンスベリアはどのように治療すればよいのでしょうか? サンスベリアは生命力が強く頑丈な植物。適切な対処法を知っていれば、また元気な姿に復活させることができるでしょう。

初期段階の対処法は【植え替え】

初期段階の根腐れであれば、腐っている部分の根や葉を取り除き、植え替えてあげれば問題ありません。鉢から株を取り出したら、悪くなっている部分をカットしてから、新しい土に植え込みましょう。

中期段階の対処法は【株分け】or【植え替え】

根腐れ中期段階のサンスベリアも、初期段階と同様に、傷んだ根や葉を取り除いてから植え替えをしましょう。鉢のサイズに対して根がいっぱいに張ってしまっているような状態も、根詰まりや根腐れの原因となります。そういった場合は一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしてもいいですね。

末期段階の対処法は【葉挿し】or【水挿し】

根腐れが末期段階に達してしまったサンスベリアは、株全体が弱ってしまっているため、治療することは難しいです。一部分でも元気な葉が残っていれば、葉挿し水挿しといった方法で増やすことができるので、傷んでいない葉のみカットしましょう。

サンスベリアの植え替え方法

間違えた植え替え方法をしてしまうと、せっかく早い段階で根腐れに気付いても、復活させることができません。適切な植え替えをして、元気なサンスベリアの姿を取り戻しましょう!

植え替えのメリット

サンスベリアは根の成長が早い植物なので、比較的すぐに鉢に根が広がってしまいます。一回り大きな鉢に植え替えることで、根詰まりや根腐れのリスクを防ぐことができるのです。 また、サンスベリアの性質に合わない水はけの悪い土に植え込まれている場合は、サンスベリアに適した用土に替えてあげることで、健康に育てることができます。

植え替えに適している土

乾燥に強く多湿に弱いサンスベリアには、水はけの良い用土が適しています。ごく一般的な観葉植物用の土でも問題ありませんが、多肉植物用の土や、サンスベリア専用の土も販売されているので、初心者の方はそちらもおすすめです。 ひと手間加えられる人は、観葉植物の土に鹿沼土を混ぜてみても良いでしょう。 自宅で一から用土作りにチャレンジする場合は、「赤玉土8:腐葉土1:川砂1」などの配合がおすすめです。しっかりとかき混ぜて植え込みましょう。

植え替えの手順

  1. 新しい植木鉢に、鉢底ネットと鉢底石を敷きます。
  2. 鉢底石の上から、全体の3分の1くらいの高さまで用土を入れます。
  3. 現在植え込んでいる鉢から、株を取り出します。その際、株を掴んで引き抜くのはやめましょう。鉢ごと横向きに持ち、そっと取り出すようにしてくださいね。
  4. 株の根についた土を軽く落とし、少しほぐしたら、古い根をカットします。腐っている部分があれば必ず元から取り除いてください。このとき、傷んだ葉も根元から切り取ります。
  5. 株を新しい鉢の中心にセットし、ぐらつかないように鉢との隙間に用土を入れていきます。
  6. 鉢底から水が流れ出る程度、たっぷりと水を与えます。その後は乾燥気味を心がけ、しばらくの間水やりは控えましょう。肥料も与えないようにしてください。
  7. 半日陰で管理し、養生させます。新芽が出始めたら、元の置き場所に戻して大丈夫です。

サンスベリアの株分け方法

次に、サンスベリアの株分けについて解説します。

株分けのメリット

株分けとは、親株から根を分割し、別々の鉢に植えることを指します。 前述したとおり、サンスベリアは比較的根の成長が早い植物。株をあまり大きくしたくない場合や、鉢を変えずに育てたい場合におすすめです。 また、サンスベリアを葉挿しや水挿しにすると、品種によっては独特の斑が消えてしまう場合があります。株分けであれば、姿を変えずに子株を出させることができるので、可能な限りは葉挿しではなく株分けで株を増やすのが良いでしょう。

株分けの手順

やり方は、植え替えの手順とあまり変わらず簡単です。
  1. 新しい植木鉢に、鉢底ネットと鉢底石を敷きます。
  2. 鉢底石の上から、全体の3分の1くらいの高さまで用土を入れます。
  3. 現在植え込んでいる鉢から、株を取り出します。その際、株を掴んで引き抜くのはやめましょう。鉢ごと横向きに持ち、そっと取り出すようにしてくださいね。
  4. 株の根についた土を軽く落とし、少しほぐしたら、古い根をカットします。腐っている部分があれば必ず元から取り除いてください。このとき、傷んだ葉も根元から切り取ります。
  5. 子株をカットして切り離し、切り口を陰干しして乾燥させます。断面から染み出た水分で根が腐ったり、雑菌が繁殖したりするのを防ぐ意味があります。
  6. 分けた株をそれぞれ新しい鉢の中心にセットし、ぐらつかないように鉢との隙間に用土を入れていきます。倒れやすいので、やや深めに植え付けても良いでしょう。
  7. 半日陰に置き、水やりを控えて養生させます。新芽が出始めたら、元の置き場所に戻して大丈夫です。

サンスベリアの葉挿し方法

根腐れが末期状態となってしまったサンスベリアの救出方法の一つ、葉挿しとはいったいどのようなものなのでしょうか?

葉挿しのメリット

葉挿しとは、葉1枚の状態から新たに株を増やすやり方。全体的に株が弱ってしまっていても、少しでも元気な葉が残っているならこの方法で復活させることができます。しおれた部分や、変色してしまった部分は使用することができないので注意しましょう。 大きくなるまで時間はかかりますが、切り分けた分だけ一気に株の個数を増やすことができるのが魅力です。水挿しと比べると、水から土という環境変化によるストレスを減らせるのも葉挿しのメリットといえますね。 この方法も、寒い時期は避けて春以降に行ってください。どうしても冬場に葉挿しが必要になった場合は、切り分けた葉を陰干しで乾燥させたあと新聞紙にくるみ、冷暗所で冬越しさせましょう。春が来て、まだ葉がしっかりしていれば、以下の手順に従って葉挿しすることが可能です。

葉挿しの手順

  1. 元気な葉を5~10cm程度にぶつ切りにします。このとき、葉の上下がわからなくなりやすいので、マジックペンなどで印をつけておくことが必要です。
  2. 株分けと同じように、切り口を数日間干して乾燥させます。
  3. 親株に植わっていた時と上下同じ向きになるように、切り分けた葉をそのまま土に挿します。用土は赤玉土や川砂など、栄養分がないものを使用しましょう。
  4. やがて発根してくるので、水やりを控えて明るい日陰で管理します。
  5. 軽く引っ張っても抜けない程度まで根付いたら鉢上げしましょう!

サンスベリアの水挿し方法

根腐れ末期状態のサンスベリアを救うもう一つの方法、水挿しについても説明します。

水挿しのメリット

水挿しも葉挿しと同じく、一部分でも元気な葉が残っていれば、そこから数を増やすことができます。 容器と水さえあれば実践できるので、葉挿しと比べて手軽に用意できるほか、根の成長を目視で確認できるのも大きなポイントです。また、発根自体は葉挿しよりも水挿しの方がさせやすいでしょう。 ただし、鉢上げ後は葉挿しのものより根の吸水力が劣るため、注意が必要です。

水挿しの手順

  1. 葉挿しと同じように、葉をカットして日陰で乾燥させます。根が付いている状態の葉があれば、根は切り落としてください。
  2. 10~15cm程度の深さの容器を用意し、水を張ります。葉のカットした面が水につかる3cm程度の水深で大丈夫です。容器は何を使用しても大丈夫ですが、根の様子が確認できる透明な瓶やカップがおすすめです!水は、栄養過多にならないよう、ミネラルウォーターではな水道水を使いましょう。
  3. 土に植わっていたときと上下の向きが変わらないように、容器の水に葉を挿します。
  4. 明るい日陰に置き、こまめに水替えをして発根を待ちましょう。冬場の水替えは、寒さで株が弱らないよう、常温の水を使ってください。発根したら、植え替え適期に鉢上げするか、そのまま水耕栽培で育てても良いですね。

サンスベリアの水耕栽培は根腐れしにくい

前項ではサンスベリアの水挿しについて解説しました。しかし、そもそも水の与え過ぎで根腐れを起こしてしまったサンスベリア。水耕栽培をしても問題ないのか不安になる方もいると思いますが、実は大丈夫なんです!

なぜ水耕栽培は根腐れしにくいの?

根腐れは、直接的な原因は酸素不足によって起こります。土が乾ききる前に頻繁に水やりをしてしまうと、土に酸素が入らず根が酸欠状態になってしまうのです。 水耕栽培は、水替えの際に酸素が供給されるほか、土壌に比べて最近も少ないことから、水中で育てても根腐れしづらいとされています。

水耕栽培の中でもハイドロカルチャーがおすすめ

ハイドロカルチャーとは土を使わない栽培方法のことで、一般的にハイドロボールという人口の土やカラーサンドなどを利用します。 ハイドロボールは無菌で清潔なうえ、匂いもなく室内での育成に向いています。様々な形状があり、容器自体も好きなものを選べることからインテリアとしても楽しめます。水切れを起こしにくいため長期の旅行でも心配ありません。

ハイドロカルチャーのサンスベリア

こちらの商品はゼオライトという専用の植え込み材が使用されており、おしゃれな見た目が魅力的!底穴がなく、受け皿を設置する必要がないため、すっきりとした見た目です。底に水がなくなったら加えて水を与えましょう。透明で中が見える容器なので、水やりのタイミングがわかりやすいのも育てやすいポイント。
商品名 サンスベリア
価格 2,680円
置き場所 明るい日陰
サイズ 小さめサイズ(デスク置き可)
特徴 クリアガラスカップ

Q&A

最後に、サンスベリアの根腐れについてのいろいろな疑問にお答えします。

Q,サンスベリアが根腐れしてしまいました。腐った部分をカットしたらいいですか?

A,根腐れの進行具合を見極めて、状態に応じて腐った根や葉をカットし、適切に対処しましょう。いかなる場合でも、すでに傷んだ部分は再生しません。元気な部分を残すようにしてください。

Q,サンスベリアの葉がぶよぶよになっていました。根腐れと因果関係ありますか?

A,根腐れをすると、葉がしなびてやわらかくなり、触るとぶよぶよした感触になります。傷んだ部分が広がる前に対処しましょう!

Q,サンスベリアが根腐れをして放置していたら枯れてしまいますか?

A,根腐れをしたまま放置していると、根から水分や栄養を摂取できなくなり、やがて枯れてしまいます。株全体が弱ってしまう前に、気付いた時点で早めに対応することが大事です。

Q,サンスベリアの植え替えを冬にしてはいけない理由は何ですか?

A,寒い時期のサンスベリアは、植え替えにより根が傷んでしまっても、回復する力が落ちています。そのため、根からうまく水分を吸収することができず、根腐れが引き起こされる原因となります。

根腐れしたサンスベリアは枯れてしまう?サンスベリアの復活方法を解説のまとめ

サンスベリアの根腐れについて詳しくまとめてみましたが、いかがでしたか?
  • サンスベリアは多湿を避けて育てる
  • サンスベリアの根腐れには段階がある
  • 状態に応じて正しく対処をすることで、元気な姿に復活させられる
これらを理解すれば、もう根腐れは怖くありませんね。サンスベリアは乾燥に強い分多少放置していても大丈夫なので、育てやすくもあり、とても人気の植物です。ぜひあなたも、末永くサンスベリアとの暮らしを楽しんでください! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。