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南国の雰囲気を感じさせてくれる、葉が独特な形をしたモンステラ。乾燥に強く、さほど手間なく育てられるため、ビギナーに大変人気があります。 しかし、猫を飼っている場合、注意が必要ということをご存知でしょうか。また、どのようにしたら猫が安心して暮らせるか気になる方もいらっしゃると思います。 そこで、この記事では以下の内容を解説します。
- モンステラとはどのような植物か
- モンステラは猫に有害か
- 猫がモンステラを食べたときに起こる症状と対策
- 猫とモンステラを共存させるための方法
- 猫にとって危険な観葉植物
この記事を読むことにより、そもそもの猫の特徴から、猫と観葉植物を共存させるために講じておくべき対策などを理解することができます。猫を飼いながら、お気に入りのモンステラを育てるためにとても参考になる記事が書かれています。是非、最後までご覧いただけると幸いです。
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そもそも、モンステラはどんな観葉植物?
モンステラは、つる性の植物で、サイトモ科モンステラ属に分布されています。なんといっても葉の形が特徴的で、20~40種類もあると言われています。葉が大きく、葉に切れ込みや穴があるのが特徴
一枚一枚の葉の形に魅了されるモンステラ。その独特な姿は南国気分を味わることができ、インテリアプランツとしてとても人気があります。葉に深い切れ込みがあり、濃緑で光沢があることで思わず触ってみたくなるほどきれいな葉をしています。成長がとても早いことでも有名
モンステラは1~2年に一度は植替えが必要なくらい、成長が早い観葉植物です。小さいものは20~30センチ、大きいサイズのものだと1~2メートル成長します。乾燥に強く、手間がかからないため、初心者にとてもおすすめです。また、成長する過程を楽しむことができますので、是非検討してみてはいかがでしょうか。花言葉は【幸運が次々に湧いてくる】
モンステラはハワイ語で「湧き出る水」という意味があり、このことから「幸運が次々に湧いてくる」という花言葉が付けられているのです。湧き出る水のように幸運を引き寄せてくれるパワーがあるといわれていて、風水的な一番の特徴は、金運を引き寄せる効果があるそうです。他にも人間関係・家庭運・恋愛運にも効果が期待できるといわれ、「お部屋に素敵なインテリアプランツを飾りたい」「金運や人間関係を良くしたい」という方にピッタリな観葉植物といえます。モンステラは猫には毒なの?
モンステラを家に迎える際、猫を飼っている場合は気をつけなければならない点があります。それは、モンステラには猫にとって有害な「シュウ酸カルシウム」が含まれていることです。念のため、頭に入れて置き、注意するようにしましょう。【結論】危険性は低い
モンステラは猫にとって有害なシュウ酸カルシウムを含んでいるため、危険かというと、結論的には危険性は低いといわれています。しかし、葉が大きく揺れることから、好奇心旺盛である猫がじゃれて遊んでしまい、倒してしまう方が危険です。ぶつかって怪我をしてしまう可能性があるので注意しましょう。モンステラの葉には猫に有害な【シュウ酸カルシウム】が含まれている
モンステラの葉はとても大きいので、猫にとって口に入れるものという認識はないと思われがちです。しかし、有害物質が含まれているので、万が一誤って口にすることが無いように対策をしておくことが無難です。猫がモンステラを食べた場合の症状と対処方法
万が一、猫がモンステラを食べてしまったらどのように対処したら良いのか、猫は大丈夫なのか心配ですよね。正しい知識を知っておくことで焦ることなく冷静に対応できますので、どのようなことが起こる可能性があるかを紹介します。猫がモンステラを食べた場合の症状
猫が間違って、モンステラを食べてしまった際に起こる可能性がある症状は、以下の2点が挙げられます。皮膚炎になる可能性がある
樹液にシュウ酸カルシウムが含まれているため、人間でもかぶれや粘膜の炎症を起こし、皮膚炎になる可能性があります。(イメージとしてはとろろ芋を触ったときに起こる痒みや痛みと似ています。)口腔内(こうくうない)の灼熱感(しゃくねつかん)などの中毒症状を引き起こす可能性がある
誤って葉をかじったり、食べたりしてしまい、口腔内に灼熱感による中毒症状を起こす場合があります。口内に炎症を起こし、嘔吐してしまう可能性もありますので、モンステラを置く場合は、このようなことがあるということをしっかりと頭の中に入れておくようにしましょう猫がモンステラを食べた時はすぐに動物病院へ
もし、猫がモンステラを食べてしまい、様子がおかしい場合はすぐに動物病院で診てもらうようにしてください。また、その時に何も症状が出なかったとしても、食べ続けてしまうことにより、ある日突然中毒症状を起こしてしまうことがあります。 あらかじめ、猫が観葉植物を食べないように対策をしておくことで回避できます。猫や飼い主にとっても安心して過ごせる空間作りが必要ですね。 猫にとって危険度が低いモンステラといわれていますが、少しでも様子がいつもと違う場合は獣医さんに相談するようにしましょう。猫とモンステラを共存させる対策
モンステラを置きたいけど、猫を飼っているから心配。でも諦めたくないという場合に、猫を飼っていても安心して置ける方法をお伝えします。大切なペットを守るために、事前に置き方を工夫するなど、対策しておくことが重要です。モンステラを安全な高い場所に置く
モンステラを置く際に、猫が登れない、高い場所へ置くことがポイントです。周りに棚があるとそこが足場となり、更にモンステラを目がけて飛び移り、ひっくり返って怪我をする危険性があります。そのため、周りの家具の配置も考えて置くようにしましょう。 また、高い場所に置くとなると、あまり大きいサイズのモンステラを置くことができませんので、考慮しておくようにしてくださいね。風に揺れない場所にモンステラを置く
猫は動くものに興味を持ち、追いかける習性があります。モンステラの葉がさやさやと揺れ動くと、猫が飛びつくことが考えられます。風が良く当たる場所に置くことは控えるようにしましょう。モンステラが倒れないように対策をしておく
猫がじゃれて遊び、モンステラが倒れてしまうことがあるかもしれません。未然に防ぐために、鉢転倒ストッパーを付けることもおすすめします。ホームセンターや通販で購入可能ですので、チェックしてみてくださいね。鉢カバーをしておく
鉢より重さのある鉢カバーをしておくことも一つの手です。鉢が安定し転倒を防ぐことができ、カバーの種類も豊富です。土いじりをしてしまう場合はプランツテーブルを被せることをおすすめします。蓋のようになっているので、鉢土をいじって倒すことや、土が散らかってお部屋が汚れてしまうことが無くなり、安心して過ごすことができるでしょう。鉢カバーで土まですっぽり覆うものもありますので、土いじり対策も可能です。猫の特性を知っておくと完璧!!
モンステラを置きながら安全に猫が暮らせるように、猫の特徴をおさえておくことが大切です。 猫はもともと野生動物で単独行動をして暮らしていました。その猫の特徴が今でも残っていて、さまざまな行動が見られます。代表的な猫の行動を紹介します。猫はなわばり意識が強いので、家の中をうろうろする
猫はもともと、なわばり意識を持つ野生動物で、今でもその名残が残っています。生活する場、つまり、家の中を定期的に見回り、自分の領域に別の猫が侵入すると怒り追い出そうとします。猫は相手と適度な距離感を保ちながらお互いのなわばりを尊重し、猫同士の争いを避けているのです。見慣れないものにはマーキングをし、他の猫が来ないように自分のテリトリーであることをアピールする行動も見られます。揺れていたり、俊敏に動いているものに飛びつく
好奇心旺盛な猫は、動くものが大好き。猫じゃらしのように、ゆらゆらと揺れる葉先に飛びつき、噛むこともあります。これは、もともとの動く獲物を捕らえようとする狩猟本能で、勝手に体が反応してしまうのです。モンステラの葉が揺れカサカサと鳴る葉音は、猫の好奇心をくすぐり、遊んで倒してしまう可能性がありますので注意してくださいね。猫は夜行性で、昼間は基本寝ている
猫は、夜を中心に活動する夜行性動物で、昼間はほとんど寝ています。昼間はずっと眠って夜中活動しているわけではありませんが、野生時代の狩り以外の時間は寝て体力を温存するという習性が今でも残っています。基本的に、狩りが行われていた夕方から明け方にかけて活発に動き出します。おおよそ成猫は平均1日に14~15時間、子猫は20時間ほど寝るといわれています。猫と共存できない観葉植物
ここからは猫にとって有害な成分が含まれている観葉植物を紹介していきます。 ペットと安心して暮らすための配慮が必要ですので以下の観葉植物は注意するようにしましょう。もし置いていたら、トラブルを起こさないように早めに対策をしてあげましょう。アロエ
アロエの葉と葉汁に含まれるバルバロイン(アロイン)という成分は、猫にとって有害といわれています。口の中に入ってしまうと、下痢などの中毒症状の恐れがあります。また、アロエは棘があるので噛むだけで怪我をしてしまう可能性があるので、室内ではなく、外に植えて育てると安全です。ポトス
数ある観葉植物の中で常に人気上位のポトス。実は猫にとってはとても危険な植物の代表でもあるのです。誤って食べたら中毒症状を起こし、皮膚に炎症が起き、食欲低下や急性腎不全になり、衰弱してしまうこともあります。これは、ポトスに含まれているシュウ酸カルシウムとたんぱく質が猫にとって有害で、可能であれば、猫がジャンプしても届かない場所にバンキングで吊るすか、ポトスを育てるのを避けるのが無難です。ドラセナ
ドラセナは、「幸福の木」と呼ばれ、人気があります。しかし、葉に強い毒性があり、猫にとってとても有害です。誤って食べた場合、または噛むことにより口にしてしまった際は、嘔吐や下痢、唇や舌など口腔内の炎症、よだれを垂らす、手足の痺れや麻痺などの症状を引き起こす可能性があります。 また、喉が腫れ呼吸困難になり、他、急性腎不全を引き起こしてします場合もあります。葉の見た目が猫草と似ているので、このような事態を起こさないよう、対策を講じるようにしてくださいね。Q&A
猫を飼っている中でモンステラを置くことによる、よくある質問にお答えします。Q,モンステラとパキラを育てています。パキラは安全ですか?
A,はい。問題ありません。 パキラは猫にとって安全性の高い観葉植物です。万が一、猫がかじってしまっても害はありません。モンステラも危険性が低いので、むしろ、鉢の転倒により怪我をしないように気を付ける方が大事です。Q,モンステラの葉を猫が噛むことがありました。飲み込んではないです。噛んだだけでも動物病院に連れて行った方がいいですか?
A,様子を見てから判断しましょう。 モンステラの葉を噛んでしまっても、毒性が低いため、いつもと様子が変わらず、元気であれば慌てて動物病院に行かなくても大丈夫です。普段と違い、元気が無かったり、様子がおかしく違和感を感じたら獣医さんに診てもらようにしてくださいね。 猫は胃の中にたまった毛玉を吐き出すために草を食べて胃を刺激します。雑草や良く売られている猫草が一般的ですが、置いてある観葉植物を食べてしまう可能性もあるので日ごろから観察しておくようにしましょう。Q,フェイクグリーンのモンステラは危険ですか?
A,毒性の心配はありません。 フェイクグリーンであれば害はないため、問題ありません。あまりにも好奇心旺盛な猫の場合、嚙みちぎって飲み込んでしまわないよう、普段から観察しておく必要があります。また、遊んで倒してしまい、怪我をすることが無いように注意してくださいね。観葉植物を安心して飾りたい場合の選択肢として、フェイクグリーンも視野に入れておくと良いでしょう。モンステラは猫には毒なの?猫が食べたときの対策と共存させる方法のまとめ
これまでモンステラや猫の特徴、どのような観葉植物に危険性があるかなどを解説をしてきましたがいたがでしたでしょうか。 この記事でのポイントは以下の通りです。- モンステラは猫にとって危険度は低いが有害物質が含まれているため注意が必要
- 猫と共存できない毒性の高い観葉植物がある
- 毒性が高い観葉植物は避けるかあらかじめ猫が口にしないように置き方を工夫して対応しておく