モンステラの土について徹底解説!おすすめの配合やトラブルまで

モンステラの土について徹底解説!おすすめの配合やトラブルまで
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皆さんはモンステラを育てたことはありますか?モンステラなどの観葉植物を育てる上で、土は大変重要な役割を担っています。いざモンステラを育ててみたいと思っても、モンステラに適した土に関する知識がないと、モンステラを元気に育てられないのではと、モンステラをお迎えすることを躊躇してしまう方もおられるかもしれません。 そこでこの記事では、
  • モンステラがすくすく育つ良い土とは
  • モンステラの土はどこで買えば良いか
  • モンステラを大きくするための増やし方

などについてご紹介していきたいと思います。この記事を読み進めながら、モンステラが元気に育つ土づくりのあれこれについて理解を深めてくださいね。

関連記事:モンステラの育て方|日々の管理やさらに大きくする方法まで徹底紹介

そもそも観葉植物において土ってどのぐらい重要なの?

そもそも観葉植物において土とはどのくらい重要なのでしょう?モンステラと土についてご紹介する前に、まずは観葉植物と土の関係性について見ていきましょう。

観葉植物の寿命は土で決まるといっても過言ではない

観葉植物を育てる上で土は寿命を決める要因になっているといっても過言ではありません。育てている観葉植物に合った性質を持つ土を使用しないと、元気に育つはずの観葉植物も最悪の場合枯れてしまうなんてこともあり得ます。観葉植物にとって土は、私たちにとっての栄養のもとである食事と同じです。そのため、観葉植物に合った土を定期的に入れ替えることが、観葉植物を元気に育てるための秘訣でもあります。

植物に合った土を選ばないと植物が元気に育たない

モンステラなどの観葉植物は、それぞれに合った土を選んで使わないと、植物が元気に育ちません。また定期的に土の入れ替え作業を行うことも大切です。同じ土を長く使っていると、水はけが悪くなり根を腐らせたり湿気を好む害虫の棲み処になったりすることも多いため注意が必要です。更に長年同じ土を使っているうちに、元の土の性質から酸性やアルカリ性の土壌へと徐々に変化していき、もし植えている植物が弱酸性を好む場合、アルカリ性に変化してしまった土を使い続けていると元気に育たなくなることもあります。

モンステラが大きくすくすく育つ良い土とは?

観葉植物を育てるには「」がとても重要なことが分かったと思います。では次に、モンステラが大きくすくすく育つ良い土とは一体どのような性質を持つのかについて、項目別にご紹介していきたいと思います。

理想は水はけがよく栄養たっぷりの土

モンステラが好む理想の土は、水はけがよく栄養がたっぷり含まれた土です。理想の土を自分で配合する場合は、小粒の赤玉土を70%、腐葉土を30%の割合で混ぜ合わせて作るようにしてください。更に排水性を高めたい場合は、パーライトを少し混ぜ合わせることをオススメします。

初心者には市販の専用の土がおすすめ

自分でモンステラが好む土を作るのが難しいと思う場合は、市販の専用の土を使ってください。市販の専用の土は、排水性や保肥性などが良いバランスになるように配合されているため、安心してモンステラに使用できます。自分で何種類かの土を配合するのも良いですが、心配な方は市販の専用の土を是非活用してください。

まずはホームセンターで買える観葉植物用土で育ててみよう

モンステラを初めて育てる場合は、まずホームセンターで購入できる観葉植物用の土を使って育ててみてください。市販の土を使うことで、モンステラに大切なポイントを押さえたバランスの良い土を安心して使用できるばかりではなく、自分で配合するより簡単で失敗が少ないというメリットがあるためおすすめです。

あらかじめ必要な栄養素が配合されているので安心して使用できる

モンステラを育てる時に市販の観葉植物の土を使うことで、あらかじめ必要な栄養素が土に配合されており、手間をかけることなく即使用できるため大変便利です。また市販の観葉植物の土をベースにして、腐葉土・ピートモスなどをブレンドし、オリジナルの土を作る方法もあります。土は育てる環境により足りないものを補うことで、より通水性を高めることが可能です。

土の種類

では、モンステラの土を自分で配合する場合、どのような土を使えば良いのでしょう。土の特性を知っておくことで、配合するときに思い描いている土の性質に近づけられますし、モンステラを植えようと思っている土壌に足りないものを補うこともできます。是非、土の種類や特徴に関する知識を深め活用してください。

赤玉土:赤玉を乾燥させたもので通気性や排水性、保肥性に富む

モンステラを育てる上で欠かせないベースとなる土は赤玉土です。赤玉土は赤玉を乾燥させたのもので、通気性・排水性・保肥性に富んだ万能の土です。とても使い勝手が良い土として良く知られており、土を入れた袋にはpHが記されています。記載されているpHをもとに植物に合った赤玉土を選び使用することが大切です。

腐葉土:堆肥の一つで、土壌を柔らかくする効果や栄養不足の土を再生する効果もある

モンステラを育てる上で欠かせない栄養素になる腐葉土は、堆肥の一つで、土壌を柔らかくする効果や栄養不足の土を再生する効果があります。腐葉土は枯れ落ちた落ち葉をミミズなどの虫・微生物が長い時間をかけて分解することで、葉が崩れて土のようになったものです。この腐葉土を土に混ぜ込むことで土全体に微生物が増え、モンステラの成長の手助けをしてくれるふかふかの土になります。

川砂:水はけに非常に優れている細かい粒の砂

川砂は水はけにとても優れた細かい粒の砂で、花崗岩などが水にさらされて粘土質が落ち、角が取れた砂を指します。川の下流では有機物が混ざるため、川の上流で採取されることが多く、産地により様々な名前が付けられています。例えば愛知県の矢作川でとれる砂は「矢作砂」・兵庫県天神川の「天神川砂」などが良く知られています。

ピートモス:軽量で通気性に富む用土で室内におすすめ

ピートモスは水苔などが堆積し腐食して土のようになったものを乾燥させたものを指し、軽量で通気性に富む用土で室内でも使用が可能です。主に土壌の改良を行う際に使用する自然界に住む微生物が長い時間かけて分解し、作り出した天然素材です。2千年以上前の地層から取れるものを「白ピート」・8千年~1万年以上前の深い地層から採掘されるものを「黒ピート」と呼びます。

慣れてきたら自分で配合してみよう

モンステラの管理にも慣れ、土の入れ替えなどもマスター出来たら、今度は自分で土を配合してみましょう。モンステラに適した土を作る際、水はけが良く栄養満点の土を作るように心がけることが大切です。基本的には腐葉土よりピートモスを使うことをオススメしますが、ピートモスの代わりに腐葉土を使用する場合は、良質な腐葉土を使うことで、臭いや虫の発生を抑えられます。

モンステラの特徴に合わせてブレンドすればより元気に育つ

モンステラに適した土を作る際、モンステラの特徴に合わせてブレンドすることでより元気にモンステラを育てられます。モンステラの好む土壌のタイプは、水はけが良く栄養をたっぷり含んだ肥沃な土です。この性質を網羅した土を作ることで、モンステラを強く元気に育てられます。

おすすめの配合は赤玉土7割・腐葉土3割

モンステラのおすすめの土の配合は、「赤玉土7割:腐葉土3割」です。腐葉土をピートモスに替えても同じ配合で大丈夫です。もし、より水はけを良くしたい場合は、赤玉土6割:ピートモス2割:川砂2割で配合してください。こちらの場合も、ピートモスの代わりに腐葉土を同じ配分で配合することも可能です。

モンステラの土はどこで買ったらいいの?

ここからはモンステラの土はいったいどこで購入すれば良いのかをご紹介していきましょう。ホームセンターなどでもモンステラの土は購入できますが、通販サイトでの購入もとてもおすすめですよ。

【おすすめ】通販サイトで購入する

昨今ではAmazonや楽天市場などでの販売も大変おすすめです。通販サイトを利用することで、より自分好みの土を見つけられる可能性も高まりますし、もし通販サイトでお気に入りの一品を見つけられたら、簡単にリピートもできるため気軽にお気に入りの土を手に入れられます。また土は重いですが、通販サイトで購入すると自宅の玄関先まで運んでもらえるため、重たい土も気軽にまとめ買いできます。

様々な人のレビューが見れる

モンステラを育てる際に使う土を通販サイトで購入することで、実際に購入し使用している様々な人のレビューが見れますし、賢い使い方などのポイントも簡単に知ることが可能です。また同じ商品でもより安く購入できるよう、通販サイトを比較検討することもできます。

種類が豊富

通販サイトにはモンステラに使える土の種類が豊富に取り揃えられており、育てているモンステラに適した土を選ぶことができます。日常生活の範囲以外では目にしないようなプロ仕様の土を居ながらにして入手できるのも、通販サイトでの購入ならではです。

ホームセンター

ホームセンターにもモンステラに使用できる土は販売されています。お住まいの近くにホームセンターがある場合は、ホームセンターで購入することですぐに手元に土の用意ができ、植え替えや土の入れ替えなどの作業も、予定していた日に実行できるメリットがあります。

園芸用の土が多数揃っている

園芸用の土はホームセンターにも多数取り揃えられており、初心者でも使い勝手の良い土や定番の土が店頭に並べられています。市販されているままモンステラに使用しても良いですし、自分流により水はけを良い土に改良することも可能です。是非自分好みの土を見つけてみてくださいね。

迷ったら専門的な知識を持った店員さんに聞ける

ホームセンターで購入するメリットとして、土選びに迷ったとき、専門的な知識を持つ店員さんにいち早く聞けるという点が挙げられます。そのため、モンステラにピッタリの土を購入できますし、悩んだ末間違った買い物をしてしまったなんていうことにもなりません。

ダイソーのような100均

ダイソーなどの100均でもモンステラにおすすめの土を購入できます。100均なのでお金をかけずに少量の土を購入できることがメリットで、小さい鉢の土の入れ替えを行う程度なら、100均の土で十分です。注意すべき点は、以下の項目で詳しく解説しますが、メーカーによってはモンステラを育てるのには100均の土だけ使うのは不十分な場合もある点です。

安価で手軽に購入できる

100均の土は、安価で手軽に購入できるというメリットがあります。一袋に入っている量も少ないため、店舗からすぐに持って帰れるというメリットもあります。それほどお金をかけずにモンステラを育てたい場合は、是非100均グッズを上手に使って実践してみてください。

メーカーによっては水はけが悪かったり肥料が入ってなかったりするので注意する

100均の土を購入する際に注意すべき点は、メーカーによっては水はけが悪い土だったり、肥料が全くなしという可能性がある点です。そのため肥料なしの場合は、肥料を追加で購入して対処できますが、水はけが悪い場合は最悪の場合、土を購入しなおすことも念頭に置いて購入すべきです。

いい土ができたらモンステラを植え替えてみよう

モンステラが好む土が準備出来たら、モンステラの植え替えを行ってみましょう。モンステラの植え替えは、それほど難しくありませんが、注意すべき様々なポイントがあります。

植え替えをするときに気を付けること5選

モンステラの植え替えを行う際に気を付けることは、以下の5点です。モンステラの一番元気の良い時期に合わせて植え替えを行うことで、植え替えによって受けたストレスや負担も、成長期によってすぐに解消されます。また、植え替えを行うことでモンステラに良い効果が表れるため、是非定期的に植え替えを行うように心がけてください。

2~3年に1度のペースで植え替える

モンステラの植え替えは、2~3年に1度のペースで植え替えるように心がけましょう。もしこの時期に植え替えを行わずそのまま育てていると、モンステラの根が鉢の中で一杯になり、根詰まりを起こしてして枯れてしまう恐れがあります。とはいえ、頻繁に植え替えを行うことはモンステラの根にとって負担がかかるため、鉢と株のバランスや鉢底から根が出て来ていないかなどをチェックしつつ、植え替えのタイミングを決めるようにしてください。

5月~7月頃の高温多湿気が植え替えの適切な時期

モンステラの成長期は5月~7月頃の高温多湿の時期で、この時期に植え替えを行うことをオススメします。この時期にモンステラを植え替えることで、植え替えにより受けたストレスを最小限に抑えられるとともに、早期回復も見込めるというメリットがあります。

底から根が出て根詰まりをしたときがタイミング

モンステラを管理している鉢の底から根が出て来たら、鉢の内部では根詰まりを起こしている可能性が高くなり、このタイミングで植え替えを行うのも適切です。ところが、底から根が出て来ていることを冬に発見した場合はそのまま放置し、5月になるのを待ってから植え替えを行うようにしてください。冬の寒い時期に行ってしまうと、モンステラに多大な負担がかかり、株全体がストレスに耐え切れず枯れてしまう恐れがあります。

一回り大きい鉢を選ぶ

モンステラを植え替える際に用意する鉢は、今使っているものより一回り大きな鉢を選ぶようにしてください。同じ大きさの鉢もしくは今の鉢より小さいものを用意しても根詰まりの解消ができませんし、植え替えを行う意味をなさないため、必ず今使っている鉢より一回り大きいサイズの鉢を選んでください。

生育状態に合わせて土を入れ替える

植え替えを行う際に気を付けることとして、生育状態に合わせて土を入れ替えることが大切です。生育状態があまり良くない場合は肥料をプラスすることも大切ですし、室内でモンステラを育てる場合は、腐葉土よりピートモスを入れるなどの対応を行うようにしてください。このように生育状態に合った土を用意し入れ替えを行うことで、モンステラをさらに元気に丈夫に育てることができます。

植え替え方法

それでは具体的にモンステラを植え替える方法について順にご紹介しましょう。モンステラの植え替えを行う下準備として、モンステラの植え替えを行う数日前から水やりを止め、鉢の土の内部までしっかり乾燥させておくことが大切です。土がしっかり乾燥していることが確認出来たら、以下の手順に沿って植え替えを行っていきます。

1.用土を準備する

モンステラの植え替えを行う時、まず用土を準備する必要があります。モンステラの好む土質は既にご紹介したように、水はけが良く栄養がたっぷり含まれた肥沃な土のため、自分で配合して土を作っても良いですが、ホームセンターや園芸店で市販されている観葉植物用の土を購入することで、簡単に準備出来ます。

2.株を整える

用土の準備が整ったら、次に今植えている鉢から株をそっと取り出し株を整えていきます。鉢からなかなか出せない場合は、手で鉢の周囲を軽く叩き、土を緩めて土ごと取り出してください。根に土が固くついている場合は、根をちぎらないように注意しながら手で土を軽くほぐし、根から土を1/3ほど落とします。この時、傷んだ根・黒ずんだ根がある場合は、清潔なハサミを使って剪定を行ってください。

3.鉢へ植え付ける

株が整え終わったら、次は用意した鉢にモンステラを植え付けていきます。新しい鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、鉢の1/3ほどのところまで土を入れていきます。さらにその上んにモンステラを置き、根の間に土がしっかり行き渡るように鉢をゆすりながらゆっくり土を入れていきます。根の周囲に細かい隙間がある場合は、割りばしなどの細い道具を使い、しっかり土が行き渡るように土をつつきながら入れ込んでいきます。鉢の縁から3㎝下まで土をしっかり入れられたらひとまず完成です。

4.植え付け後の管理

植え付け後の管理は、まず鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりを行います。水やりをした時に土が沈んだら、鉢の縁から3㎝ほど下になるようにさらに土を足し調節します。植え替え直後は、直射日光の当たらない半日陰に1~2週間置いて管理し、モンステラの元気が復活してきたら元の日の当たる場所に置いて管理してください。

良い土を使えば大きくなる!モンステラを大きくするための増やし方

モンステラを大きくするためには、良い土を使うことが大切です。具体的にモンステラを大きく増やすためには、以下の3通りの方法があります。

挿し木で増やす方法

まず一つ目の方法は、モンステラを「挿し木」で増やす方法です。挿し木で増やす方法は、モンステラの剪定を行ったときに切り落とした茎を発根させ、別の株として育てる方法で、気根のついた茎を利用すると成功率が高くなります。気根のついた茎を使うと発根までの時間が速く、スムーズに別の株を育てられる可能性が高まりますが、いかんせん土に挿し込んで育てるため、発根状態が分からず腐らせてしまうことも多い方法です。

株分けで増やす方法

モンステラを株分け」で増やす方法は、今育てているモンステラの株を分け、別のモンステラとして鉢に植え育てる方法です。地表から新たな茎が育ってきたのが見えたら、株分けを行うベストなタイミングで、株分けのタイミングがつかみやすいというメリットが挙げられる方法でもあります。また株を取り出して分ける必要があるため、水挿しや挿し木と違いモンステラ全体にダメージを与えてしまうデメリットもあります。そのため、必ず成長期の5~9月の間に株分けを行うことが大切です。

茎伏せで増やす方法

モンステラを茎伏せ」で増やす方法は、土の上にモンステラの茎を置いて発根させる増やし方です。モンステラは生育旺盛なため、土の上に茎を置いた状態でも発根しやすい傾向があります。土に置いただけで発根させる茎伏せの方法は、モンステラの成長具合が一目瞭然のため、初心者の方でも安心して取り組める方法です。ただし、たくさんのモンステラを育てたいからと、多くの茎を一度に並べてしまうと根の増えすぎから根詰まりを起こし、全滅してしまうなんて言うことにもなりかねないため注意が必要です。

良く起こる土のトラブル3選!

ここからはモンステラを育てていると遭遇しやすい土に関するよく起こるトラブルについて順にご紹介していきます。事前に起こり得るトラブルを知り、その上でトラブルが起こった際の対処方法も理解しておくことで、早期に慌てず適切な方法で対応ができますよ。

①土が乾かない

モンステラに水を与える時は、根腐れ予防の観点から乾いた土にたっぷり与えるというのが基本ですが、土がなかなか乾かないというトラブルが起こった場合、どのような理由が考えられるのでしょう。土が乾かないというトラブルを未然に防ぐためにも、読み進めて理解を深めておいてくださいね。

鉢の中に十分すぎるほど水分があり、根っこが吸い上げてない可能性がある

モンステラは地中の土の中から水を吸い上げて栄養を得ています。ところが、鉢の中に十分すぎるほど水分があるにもかかわらず、根っこが吸い上げられないと土がなかなか乾いてきません。また根が吸い上げるより鉢内の土が吸っている水分の方が多いと、常に土が湿っている状態となり、鉢の中にいつでも水分が保たれている状態になります。この状態が長期間続くとトラブルのもとになるため注意が必要です。

そのまま放置しておくと根腐れを起こす恐れがある

モンステラの鉢の内部の水分をそのまま放置しておくと根腐れを起こす恐れがあるため、土が乾かないと感じたら早急にモンステラの土を乾燥させて清潔に保つ必要があります。さらに土の中に新しい空気を入れたり、株に対する鉢の大きさは適切かなどをチェックするようにしてください。本来ならばモンステラが弱っているときの植え替えは禁物ですが、この場合は放置しておくと根腐れを起こしかねないため、試してみようと思う方は植え替えをしてみるのも得策です。

②土の表面にカビが生えた

モンステラの土の表面にカビが生えてしまうこともよく起こるトラブルの一つです。土の表面に白いモフモフした感じのものが出て来たら、その正体はカビと考えられます。そのため適切な処置を早急に行い、土を清潔に保つことで、深刻なトラブルが生じる前に解決できる可能性もあります。特に受け皿に溜まった水をそのまま放置しておくと、カビや根腐れの原因となるため、必ず捨てるようにしてください。

土が乾かず濡れたままだとカビが生えることがある

土の内部が乾ききっていないのに水をやり続けていると、土が乾かず濡れたままになり、カビが生える原因になることがあります。そのため、土の過湿状態を起こさないように管理し、土の内部までしっかり乾燥したことが確認出来てから水を与えるというルールをしっかり守ることで、カビの発生をかなり抑制できます。

日当たりが良く、風通しの良いところに置く

モンステラの土にカビが生える要因として、日当たりや風通しの悪い所で管理しているということも考えられます。そのため、モンステラを育てる場合は、必ず日当たりが良く、風通しの良い所に置いて管理するようにしてください。カビが生えてしまったら、カビの生えた土の表面を削り取り、その上に新しい土を乗せて様子を見るようにしてください。定期的に新しい土へ植え替えることでも、カビの発生を抑制できます。

消毒用のアルコールでカビを死滅させる

モンステラの土にカビが発生したと思ったら、すぐに消毒用のアルコールを土に吹きかけ、カビを死滅させます。カビは植物の生育に悪影響を与えるだけでなく、人体にも悪影響を及ぼします。そのため、特に屋内でモンステラを育てている場合は注意が必要です。ほんの少しのカビであっても、毎日吸い込み続けているとアレルギーの原因になるため侮ってはいけません。

③土に虫がいる

モンステラを育てている土に虫がつくのもトラブルが発生する要因になります。モンステラなどの観葉植物の土周辺に発生する虫は、コバエ・トビムシ・ヤスデ・アリ・ナメクジの5種類で、植物に直接被害を及ぼさない虫がほとんどですが、そうでない虫もいるため注意が必要です。

モンステラに良く発生する虫はコバエ

モンステラの土に良く発生する虫はキノコバエという種類のコバエで、どこからともなく入って来ては湿った土を好み、土の上に卵を産みつけ、あっという間にどんどん繁殖します。土などから細かい黒い虫が飛び立っていたら、コバエが発生していると疑ってみてください。

観葉植物用の殺虫剤で対処する

明らかにコバエが発生していることを突き止めたら、ホームセンターなどで観葉植物用の殺虫剤を購入し、速やかに対処してください。また殺虫剤をどうしても使いたくない方は、ハエとり棒をモンステラの見守り役としておいておくことをオススメします。飛んでいるコバエを見ていないうちに捕まえてくれるため、簡単にコバエ対策が完了するメリットがあります。

土なしでも育てられる?モンステラを土以外で育てる2つの方法

それでは、モンステラを土以外で育てる2つの方法について、項目別にみていきたいと思います。モンステラを屋内で育てたいけど、コバエが発生するのはイヤだから躊躇しているという方におすすめの方法です。

水挿し(水差し)

モンステラを水挿し(水差し)で育てる方法は、土で育てる場合とそれほど変わりません。とはいえ、水挿し(水差し)ならではの守るべきポイントがあります。ここからは、モンステラを水挿し(水差し)で元気に育てるために知っておくべき増やし方のメリットやデメリットについて、項目別にご紹介していきたいと思います。

水を吸い上げることができる気根を水の中に入れるのがポイント

モンステラを水挿し(水差し)で順調に育てるポイントとして、水を吸い上げることができる気根を水の中に入れるということが挙げられます。気根が生えているということは、そのモンステラに十分な体力が備わっているといえます。そのため、水挿し(水差し)で育てても失敗する可能性はかなり低くなります。

メリット:土を使わないため清潔感がある

モンステラを水挿し(水差し)で育てるメリットは、なんといっても土を使わないため清潔感が保てるというところです。また透明なガラス容器で管理するため、根の様子を常に観察できるというメリットもあります。水を定期的に交換するだけでモンステラを気軽に育てられるため、管理方法や手間でモンステラを育てるかどうか悩んでいる方は是非挑戦してみてください。

デメリット:土で育てるより大きくなりにくい

水挿し(水差し)でモンステラを育てるデメリットは、土で育てる場合よりも大きくなりにくいという点です。やはり水挿し(水差し)で育てるより、土から吸収できる栄養分の方が格段にモンステラにとっては成長力がアップできます。ですから、同じ時期に同じ大きさから育てたモンステラを比べた場合、どうしても土で育てた場合より成長が感じ取れない点がデメリットとして挙げられます。

ハイドロカルチャー

モンステラをハイドロカルチャーで育てる方法も人気があります。ハイドロカルチャーは水耕栽培の一種で、観葉植物育成の初心者の方にも簡単に観葉植物を育てられるおすすめの方法でもあります。簡単にハイドロカルチャーを説明すると、土を使わない代わりに「ハイドロボール」と呼ばれる人口の土玉を鉢に入れ、この土玉と水を使って育てる方法といえます。

ハイドロカルチャーとは土を使わない植物の栽培方法のこと

ハイドロカルチャーとは、虫の発生原因となる土を使わない植物の栽培方法のことで、ハイドロボールと一緒に炭・ゼオライトなどを投入し、無菌栽培および脱臭効果も併せて叶えられる夢のような方法でもあります。それでは、ハイドロカルチャーで育てるメリット及びデメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット:清潔・無臭で部屋を汚すことがない

モンステラをハイドロカルチャーで育てるメリットは、何といっても清潔・無臭で部屋を汚す心配がないということにつきます。屋内でモンステラを育てる場合、一番気になるのがやはり虫や腐葉土の臭いなどが挙げられると思います。ハイドロカルチャーの場合はそんな心配も全くないため、屋内でモンステラを育てる方法としてもインテリアとしても、人気の高い栽培方法です。

デメリット:根腐れを起こしやすい

ハイドロカルチャーでモンステラを育てる場合のデメリットは、根腐れを起こしやすいという点が挙げられます。単純に水を与えすぎていることも考えられますが、水の交換をあまりしなかった場合、根が排出する老廃物が容器内にそのまま溜まり根が腐ることもあります。土で育てている場合は、土の中に住んでいる微生物が自ずと分解してくれますが、ハイドロボールには微生物がいないため、そのまま老廃物が蓄積されてしまいます。そして、結果として根腐れを起こしてしまうことに繋がるため、こまめなお手入れが必要です。

水挿したモンステラを土に植え替える方法

水挿しで育てていたモンステラを、土に植え替え育てることは可能なのでしょうか?水挿しから土にかえるメリットや植え替え方法について項目別にご紹介したいと思います。

水挿しから土に変えるメリット

水挿しから土栽培に変えることで、大きく元気に育てられます。水栽培ではモンステラの株が大きく成長することはありません。そのため、大きく見ごたえのあるモンステラを育てたい場合は、土栽培に限ります。また2~3日に一度交換していた水の交換も必要なくなるというメリットもあります。

方法

それでは、実際に水挿しで育てる方法から土で育てる方法に変更する場合の手順やポイントについて見ていきましょう。土栽培にする前に、モンステラの根がしっかり元気かどうかをまず確認することで、土に植え替えた後の成功率が変わります。また、植え替え時の鉢は水挿しで使用していた容器と同等サイズの鉢もしくは一回り大きい鉢を用意するようにすることが大切です。 モンステラの株より大きすぎる鉢を使用すると、水やり後に鉢の中が乾きにくくなりトラブルの原因になるため、必ず鉢は上記のサイズのものにしてください。さらにモンステラを植え替える際、今まで水栽培での環境に慣れた根ですから、急に土に植え替えられてストレスがかかっています。そのため、根を極力触らないようにしつつ植え替えるようにしてください。もし環境の変化に適応できなかった場合は、そのまま枯れてしまう恐れがあります。

まとめ

この記事では、モンステラを育てる際の土の特徴について主に解説してきましたがいかがでしたか?
  • 観葉植物の生育具合は「土」で決まる
  • モンステラが大きく育つ「土」の理想は、水はけが良く栄養たっぷりの土である
  • モンステラ初心者は市販の観葉植物の土を使用すると良い
  • モンステラの土のおすすめの配合は、赤玉土7割:腐葉土3割である
  • モンステラの土は、通販サイト・ホームセンター・100均で購入できる
  • モンステラを植え替える際の注意点は5つある
  • モンステラを大きくする方法には「挿し木」「株分け」「茎伏せ」がある
  • モンステラを育てる上で起こる土のトラブルは「土が乾かない」「土の表面にカビが生える」「土に虫がいる」というものが挙げられる
  • モンステラを土以外で育てる方法には「水挿し」「ハイドロカルチャー」がある
  • モンステラを水挿しから土に植え替える時、根を傷つけないように心がけ、水挿しの時に使用していた容器と同じ大きさか一回り大きい鉢に植えることが大切である
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。これらのポイントを押さえモンステラを育てることで、良質の土で元気なモンステラを育てられることでしょう。是非モンステラを立派に育て、株を上手に増やしていってくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので併せてご覧ください。