目次
多様な種類があることや大きく育つことから、鉢植えでも地植えでも見栄えのあるユーフォルビア・カラキアス。自分で育ててみたいけど、「外国の草花だから難しそう」と尻込みしている方も多いのではないでしょうか?この記事では、
- ユーフォルビア・カラキアスの基本情報
- 特徴や手入れの仕方
- 育成環境・水やり・適した用土などの育て方
- ユーフォルビア・カラキアスの種類
ユーフォルビア・カラキアスはどのような植物?
ユーフォルビア・カラキアスはどのような植物なのでしょうか。ユーフォルビア・カラキアスの基本情報をご紹介します。ヨーロッパ、北アフリカを中心に分布するトウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑多年草
ユーフォルビア・カラキアスはヨーロッパや北アフリカを中心に分布する、トウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑多年草です。分布域は地中海地域に集中しており、乾燥した場所を好んで自生します。ユーフォルビア・カラキアスの基本情報
ユーフォルビア・カラキアスの基本情報をまとめたものが下の表です。花の色はユーフォルビア・カラキアスの種類によって、別の色も存在します。この表では、一般的なユーフォルビア・カラキアスの花の色を記載しています。科・属名 | トウダイグサ科・ユーフォルビア属 |
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原産地 | ヨーロッパ・北アフリカ |
開花時期 | 3月下旬〜5月 |
花の色 | 黄色・黄緑色 |
別名 | ユーフォルビア・カラシアス、ユーフォルビア・キャラシアス |
ユーフォルビア・カラキアスの特徴や品種、正しい育て方を紹介
これからはユーフォルビア・カラキアスの特徴をご紹介して、正しい育て方を解説していきます。最後に豊富な品種から人気のものをご紹介しますので、ぜひご覧ください。ユーフォルビア・カラキアスの花の特徴
ユーフォルビア・カラキアスを育てるにあたり、どのような花が咲くのか気になりますよね。ユーフォルビア・カラキアスの花の特徴をご紹介します。花期に茎の上部に花序をだし、小さな花を咲かせる
ユーフォルビア・カラキアスは花期になると、茎の上部に花序をだし、小さな花を咲かせます。花期は3月下旬〜5月の春で、黄色から黄緑色に見えるかわいらしい花が特徴的です。花序は杯状花序というユニークな形をしている
小さなかわいらしい花であるものの、ユーフォルビア・カラキアスの花序の形は特殊です。ユーフォルビア・カラキアスの花序は杯状花序と言い、カップ状でユニークな形をしています。杯状花序はトウダイグサ科の植物に特有の花序
杯状になった花軸部分と苞葉部分の中に、退化した雄花と雌花がつくものを杯状花序と呼びます。トウダイグサ科の植物特有の花序です。壺状花序とも言われます。カップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花が包まれる
ユーフォルビア・カラキアスの杯状花序は、カップ状になった総苞の中に、雄花が数個と雌花が包まれています。花色の黄緑色はこの苞の色です。受粉すると子房が膨らみ、総苞からぶら下がる形になる
ユーフォルビア・カラキアスが受粉して成長すると、子房が膨らみ、総苞からぶら下がる形になります。果実もでき、3室に分かれた蒴果がなります。果実がなんらかの病気に感染することがあり、その際には取り除くために剪定しましょう。ユーフォルビア・カラキアスの葉の特徴
ユーフォルビア・カラキアスの花の特徴を確認したところで、次は葉の特徴をご紹介します。ユーフォルビア・カラキアスの葉はシルバーグリーンと称され、カラーリーフとしても人気の植物です。葉は幅のある線でらせん状につく
ユーフォルビア・カラキアスの葉は、幅のある線でらせん状につきます。色はシルバーグリーンと称され、丈夫で乾燥地でも元気に育つことからインテリアや屋上庭園などにも人気です。そんな魅力的な葉ですが、増えすぎた場合は剪定も行いましょう。茎はまっすぐに伸び、花を咲かせながら草丈50から120㎝に成長する
ユーフォルビア・カラキアスの茎はまっすぐに伸びて、花を咲かせながら草丈は50〜120cmにまで成長します。品種によっては150cmまで育つものもあり、自分の好みに合わせて育てる品種を選ぶことができます。ユーフォルビア・カラキアスの育て方
ユーフォルビア・カラキアスの特徴を確認したところで、育て方に着目していきましょう。日光の条件や土壌の条件を満たして育てることで、ユーフォルビア・カラキアスは簡単に、元気に大きく育ってくれますよ。栽培環境
育て方の基本である栽培環境を確認しましょう。ユーフォルビア・カラキアスの育成に適した栽培環境をご紹介します。日当たりの良い場所から半日陰の風通しの良い場所を好む
ユーフォルビア・カラキアスは、日当たりの良い場所から半日陰の風通しの良い場所を好みます。あまり日光が当たらないところでは、徒長してしまうことがあります。また温度が高く多湿の環境は病害虫の原因になるため、風通しの良い環境で育てましょう。ユーフォルビア・カラキアスは‐10度の寒さにも耐えられる
ユーフォルビア・カラキアスは耐寒性があり、-10度の寒さにも耐えられます。極端な寒冷地でなければ、冬越しを屋外ですることが可能です。水やり
水やりは間違った方法で行うと、植物の元気がなくなってしまったり、枯れてしまうことがあります。ユーフォルビア・カラキアスの水やり方法を確認しましょう。表面が乾いて一日程度開けてから、鉢底からあふれるくらい水やりしよう
ユーフォルビア・カラキアスの水やりは、表面が乾いてから一日程度開けて、その後に鉢底からあふれるくらいたっぷりと水やりをしましょう。乾燥気味の環境を好むため、土の表面が乾いてから一日程度開けるのがポイントです。多湿に弱いため、地植え・鉢植え共に乾燥気味に管理しよう
野生のユーフォルビア・カラキアスは岩場や乾燥した場所に自生します。多湿に弱いため、地植えの場合でも鉢植え場合でも、乾燥気味に管理する必要があります。肥料
ユーフォルビア・カラキアスは生育に肥料が必要なのでしょうか。肥料の必要性と与え方について解説します。ユーフォルビア・カラキアスは丈夫なため、多く肥料を与える必要はない
ユーフォルビア・カラキアスは丈夫な植物のため、多くの肥料を与える必要はありません。生育がうまくいっていない場合には、春か秋に置き肥をしましょう。与えすぎると徒長の原因になるため、注意が必要です。春か秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥すれば良い
ユーフォルビア・カラキアスに肥料を与える場合は、春か秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥をします。鉢植え全体や株元に広く肥料を与える必要はありません。また肥料の与えすぎもトラブルの元になるため、生育が思わしくない場合だけで大丈夫です。用土
ユーフォルビア・カラキアスの生育に適した用土について確認しておきましょう。適した用土を用意することで、元気に育ってくれやすくなりますよ。乾燥した土壌を好むため、水はけのよい土に植え付ける
ユーフォルビア・カラキアスは乾燥した土壌を好みます。植え付けの際は、水はけのよい土に植え付けましょう。置き場所や植え付ける場所が、乾燥しやすい場所であることも大切です。市販の多肉植物用の培養土や庭土には腐葉土とパーライトを混ぜた土がおすすめ
自分で用土を配合する場合は、市販の多肉植物用の培養土や庭土に、腐葉土とパーライトを混ぜた土を使用するのがおすすめです。配合できない場合は、市販の多肉植物用の培養土や花と野菜用の培養土でも生育が可能です。ユーフォルビア・カラキアスの手入れ
ユーフォルビア・カラキアスの手入れには、切り戻しと病害虫対策が重要です。長く育成するために必要な手入れについて解説します。来年も花を楽しむための切り戻し
ユーフォルビア・カラキアスを来年も楽しむためには、切り戻しを行う必要があります。切り戻しのタイミングや方法を確認しましょう。花後の5月ごろに切り戻しを行う
ユーフォルビア・カラキアスの切り戻しは、花後の5月ごろに行います。花が終わった後すぐのタイミングです。かわいそうに思うかもしれませんが、来年も綺麗な花を楽しむために、花茎を株元からカットしましょう。古い茎は切り戻し、草丈の1/2から1/3ほどにする
古い茎は切り戻し、草丈の1/2〜1/3ほどの高さにします。伸びてきている新しい茎を間違えて切った場合は、挿し木をすることでユーフォルビア・カラキアスを増やすことができます。失敗した際も有効活用しましょう。病害虫への対応
ユーフォルビア・カラキアスが、病気や害虫に侵されることがあります。日頃から病害虫が付きづらい環境を整えてあげるようにしましょう。高温多湿の時には病害虫に侵されやすい
高温多湿の時には病気や害虫が活発になり、侵されやすくなってしまいます。さらにユーフォルビア・カラキアス自身も高温多湿は苦手です。常に風通しを良くして、温度や湿度を調整しましょう。栽培環境を整え、殺菌剤や薬剤で対処しよう
ユーフォルビア・カラキアスに病害虫を付けないようにするためには、栽培環境を整える必要があります。基本である高温多湿を避け、殺菌剤や薬剤で対処しましょう。日々、全体をよくチェックすることも大切です。ユーフォルビア・カラキアスのユニークな種類
ユーフォルビア・カラキアスには種類が多くあります。ユニークな種類のユーフォルビア・カラキアスをご紹介します。ユーフォルビは世界に約2000種類もある
ユーフォルビアは世界に約2000種類も存在します。寒さに強いものから変わった花色のもの、葉の形が異なるものや開花時期が異なるものなど、その特徴は多種多様です。ユーフォルビアなら、膨大な種類の中から自分のお気に入りを見つけて育てることができますよ。花が黒いユーフォルビア・カラキアス・ブラックパール
ユーフォルビア・カラキアスで黒い花をつけるものは、ユーフォルビア・カラキアス・ブラックパールと呼ばれています。珍しい色味の花で、モダンな鉢植えなどで育てるのに人気です。草丈は60cmほどに育ちます。銅葉のユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニー
銅葉のユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニーという種類もあります。欧米ではよく見かけられる種類です。ユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニーは、大型で黄緑色の花穂が魅力的な個体です。ユーフォルビア・カラキアスの特徴から育て方を徹底解説!のまとめ
この記事ではユーフォルビア・カラキアスの基本情報や育て方、品種について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?この記事のポイントは、- 水やりは土の表面が乾いてから一日開けて行う
- 水はけのよい土壌を用意する
- 5月ごろに切り戻しを行う
- ユーフォルビア・カラキアスは世界に約2000種ある