生ゴミから肥料は作れる!コンポストで生ゴミを肥料にする方法を紹介

生ゴミから肥料は作れる!コンポストで生ゴミを肥料にする方法を紹介
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目次

私達の生活と生ごみは切っても切り離せない問題ですよね。生きていくうえでどうしても生ごみは出てしまいます。特に自炊をしている方の場合たくさんの生ごみが出てくるのではないでしょうか。

そのような方の中には生ごみを肥料として使用することができるのでは迩かと考えたことがある方もいらっしゃると思います。ガーデニングをしていれば肥料を買う必要がなくなるため嬉しいですよね。

今回は、

  • 生ごみから肥料を作ることができるのか
  • コンポストを作るメリットとデメリット
  • 生ごみ堆肥(コンポスト)の作り方と効果
  • 生ごみ肥料の使い方や処分方法

について紹介いたします。

家庭から出る生ごみを少しでも有効利用してみたいと考えている方や、ガーデニングをしていて少しでも節約したいと考えている方、エコな生活に興味がある方におすすめの記事です。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

自作で肥料を作れるコンポストってなに?

 

自作で肥料を作れるコンポストってなに?

自作で肥料を作ることはできるのでしょうか?結論から言うと、家庭ではコンポストと呼ばれる肥料を作ることができます。この記事ではまず、コンポストについて解説いたします。コンポストという単語に聞きなじみがない方は特に確認しておきましょう。

堆肥をつくる容器のことを指す

コンポストとはもともと堆肥を作る容器のことを指していました。しかし、現在ではコンポストを用いて作った堆肥のこともコンポストと呼ぶようになってきています。インターネットではコンポストが販売されているほか、木枠を組み合わせて作ったものやプラスチック製のもの、段ボールなど様々なコンポストがあります。

家庭用に肥料を手作りできる

コンポストは家庭用に肥料(堆肥)を手作りすることができます。庭の落ち葉や生活の中で出てきてしまう生ごみも時間をかけることでガーデニングに使用できるようになるためエコな生活をしたいと考えている方やガーデニングをしている方の中では注目されつつある存在となっております。

多くの自治体がコンポスト事業に取り組んでいる

また、多くの自治体ではコンポスト制作を推進しておりコンポスト容器の購入を補助する自治体も存在します。お住まいの地域でのコンポスト事業について調べることでお得に生ごみ肥料を作り始めることができるかもしれません。

それ以外にも、一部の自治体では下水処理の際に出た汚泥を使用したコンポストを販売しています。自宅でコンポストを作るのは難しいという方でもこのようなコンポスト商品を購入することでエコな生活に貢献することができますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

生ごみ処理機でも肥料を作れる

生ごみをコンパクトにすることができる生ごみ処理機を使用してもコンポストを作ることができます。コンポストは微生物の発酵によってつくられるため生ごみ処理機によって乾燥され、細かく裁断された生ごみはよく分解されるでしょう。匂いも発生しにくいためとてもおすすめです。

堆肥とぼかし肥料の違い

堆肥と似た言葉にぼかし肥料というものがあります。しかし、この二つの言葉は異なるものとしてガーデニングでは扱われています。堆肥は落ち葉や動物の糞尿などが微生物によって分解されたものを指します。植物が根を伸ばしやすく、水持ちや水はけを兼ね備えた良い土を作るために使います。一方ぼかし肥料は米糠や油かすなどといった有機肥料を土と混ぜて微生物に分解させ、植物に悪影響を及ぼすガスなどの発生を防ぎながら植物に栄養を補給するために使います

生ごみで肥料を作るメリット

生ごみで肥料を作るメリット

生ごみで肥料を作るとどのようなメリットがあるのでしょうか。簡単に思いつくものから意外なものまで、ここでは主に考えられる5つのメリットについて解説いたします。生ごみ肥料を作るメリットを知り、実際に取り組んでみてくださいね。

栄養分が豊富に含まれている

まず、生ごみで肥料を作ると栄養分が豊富に含まれる有機肥料を作ることができます。様々な物質が入り込むことでバランスの取れた肥料となり、微生物の働きも活発になります。生ごみに残されている栄養分を資源として活用することができるという見方もできますね。

ごみの取り扱いが簡単になる

生ごみで肥料を作るとゴミの取り扱いが簡単になります。肥料になった生ごみは植物に使用することで土にすぐに還り、ゴミの量を減らすことに繋がります。生ごみをコンポストに入れるようにすることでゴミ捨ての日関係なく生ごみを処理することもできるようになります。

堆肥を畑や家庭菜園に使える

生ごみで作った堆肥や肥料は市販されているものと同じように畑や家庭菜園でも使用することができます。特におすすめな使い方は地植え栽培での使用です。鉢よりも土の量が多く、その分微生物が多く生息できますよ。家庭用の肥料を無料で作ることができるため節約したい方にもおすすめです。

長期間の保存が可能になる

生ごみをそのまま放置すると虫やカビが発生し、悪臭を放つ原因になり不衛生です。しかし、コンポストによって土に還すことで悪臭を放つことなく腐葉土のように長期間に渡って保存が可能になります。冬など畑作業ができない季節でも保存しておくことで春以降作ったコンポストを使用することができますよ。

二酸化炭素の排出を削減できる

もしも生ごみを通常の方法で処分するとたいていの場合は燃やすことになります。生ごみは水分を置く含むものが多く、燃やすためには多くのエネルギーが必要になります。しかし、コンポストとして処理することで燃やすエネルギーを削減でき、結果的に燃料を燃やしたり掘り出すときに発生する二酸化炭素の排出を削減できます

生ごみで肥料を作るデメリット

生ごみで肥料を作るデメリット

続いて生ごみで肥料を作るデメリットについて解説いたします。生ごみから肥料を作る時にはメリットだけでなくデメリットもあるということを確認しておきましょう。今回は主に考えられる4つのデメリットについて解説いたします。

堆肥になるまで時間がかかる

生ごみを堆肥化する場合多くの場合は数週間、長いと数か月の時間がかかります。特に冬場は気温が下がり微生物の働きが鈍くなるため堆肥化により長い時間がかかることが多いです。その間も切り返しなどの作業を続ける必要があるため、長く向き合える方や時間をかけても生ごみを堆肥にしたいという方におすすめです。

発酵がうまくいかない場合がある

微生物の発酵によって生ごみは肥料になります。しかし、微生物という生き物を使用する方法のため環境や条件によっては発酵が上手くいかない場合があります。一般的に野菜くずなどは分解しやすいものの、動物性のものや木の枝、体毛などは分解しにくく入れることが推奨されていません。

また、ミミズコンポストなど特殊なコンポストを使用する場合は他の生き物のようにより定期的な保水や空気の入れ替えが必要な場合もあるため、こまめな手入れができる方におすすめです。

土壌を汚染してしまう場合がある

発酵が上手くいかないと、土壌を汚染してしまう場合があります。適切に分解されなかった生ごみは植物に対して悪影響を及ぼすことがあり、育てている植物の生育を妨げてしまいます。そのため、しっかりと適切に分解させ熟成を行うことがポイントとなります。後ほど紹介するコンポストの作り方で正しい作り方を知ることが重要です。

臭いやウジ虫、カビの発生原因になる

通常、適切に肥料になった生ごみは臭いやウジ虫、カビの発生原因にはなりません。しかし、微生物が上手く働かず発酵ではなく腐敗になる、分解までに時間がかかるなどの理由によって生ゴミ臭を放ったり、ウジ虫やカビの発生原因になることがあります。生ゴミ臭やウジ虫、カビの発生は特に近隣に住宅がある場合近所迷惑になるため注意が必要です。こちらも後ほど紹介するコンポストの正しい作り方を知ることで発生を減らすことができます。

生ごみ肥料の作り方

生ごみ肥料の作り方

それでは、生ごみ肥料を作る方法について解説いたします。今回は生ごみ肥料の中でも特別な容器や道具が必要なく、最も手軽で取り組みやすいダンボールコンポストでの作り方を解説いたします。あまりお金をかけることはできないものの、生ごみで肥料を作ってみたいという方におすすめです。簡単にできるためお子様の自由研究にもおすすめですよ。

ダンボールコンポストに必要なもの

ダンボールコンポストに必要なものは以下の通りです。これらの道具や物を準備をして、実際に生ごみ肥料を作ってみましょう。

ダンボール(ミカン箱程度の大きさ)

ダンボールは生ごみを入れる容器になります。ミカン箱程度の大きさがもっても安定しやすく初心者の方にはおすすめです。あまりにも小さいと微生物の量が少なく多くの量を分解できなくなり、反対に大きいと分解に時間がかかり腐敗することがあります。なお、プラスチック製の容器は通気性が悪いため今回紹介する方法では使用できません。ご注意ください。

ピートモス

ピートモス水持ちを良くするために使用します。適度な水分をダンボールコンポストに残すため量のバランスに注意しましょう。比率については後ほど解説いたします。

くん炭

くん炭通気性を良くするほか、臭いを軽減させるために使用します。こちらもピートモスと同様量のバランスに注意しましょう。

布(ダンボールを覆える大きさ)

虫の侵入を防ぐための布です。通気性を確保しつつ虫の侵入を防げるものであれば布以外にも目の細かい網でも代用することができます。季節によっては保温の役割もあります。少しでも穴が開いていると虫が入り込むためしっかりとダンボールを覆うことができる大きさのものを用意することをおすすめします。

ダンボールコンポストを使った肥料の作り方

ダンボールコンポストを使った肥料の作り方について解説いたします。手順を確認して挑戦してみましょう。

  1. ダンボールを組み立て、ダンボールを底の大きさに切り取ったものを用意し二重底にしてガムテープなどで内容物が溢れないようにしましょう。
  2. 9Lのピートモス、6Lのくん炭を用意しよく混ぜ込んでから段ボールに入れます。段ボールのサイズや環境によって変化するためピートモスとくん炭は3:1の割合になるように調整しましょう。
  3. ブロックや網など通気性が良い場所の上に置きましょう。地面に直接置くとダンボールの底がすぐに壊れてしまいます。その後は布をかぶせ、虫が卵を産み付けるのを予防しましょう。
  4. 1日あたり500g程度になるように水気をよく切った生ごみや乾燥した生ごみをダンボールに投入しましょう。できる限り細かくしたものが好ましいです。
  5. 毎日ダンボールの中身をよくかき混ぜ空気を混入させます。湿度や温度に注意して管理し続けてください。
  6. 投入から二週間程度すると温度が上昇します。温度が上昇したら発酵のはじまりのため、その後1ヶ月程度かけて熟成させましょう
  7. 水気が無くなりさらさらになったら熟成が完了したサインです。

生ごみ肥料の使い方

生ごみ肥料の使い方

生ごみ肥料を作った後、どのように使えばよいのでしょうか。ここでは自宅で作った生ごみ肥料の使い方について解説いたします。

生ごみ肥料は微生物が多くそのまま使うのはNG

生ごみ肥料には微生物が多く含まれています。通常の量であれば植物に悪影響を及ぼさなくても、大量にいることで植物に対して悪い影響を与える場合があるため基本的に生ごみ肥料を用土としてそのまま使うのは避けましょう

また、栄養分も豊富に含まれているため大量に使用すると肥料焼けを起こす可能性があります。根を傷めてしまうことがないように適量となるように使用してください。

生ごみ肥料と培養土が3:7の割合になるよう混ぜ合わせる

生ごみ肥料の使い方は、植物を育てる腐葉土などの培養土と混ぜ合わせて使う方法です。生ごみ肥料と培養土が3:7の割合になるように混ぜ合わせると肥料焼けを起こしにくく上手に野菜や花、木を育てることができるはずですよ。

混ぜ合わしたものは家庭菜園の栽培や花壇に使える

混ぜ合わせたものは家庭菜園での栽培や花壇、プランターに使うことができます。元肥として土に蒔えこむだけでなく、追肥として株の周りに混ざわせたものをまくこともできます。簡単に使用することができるためぜひ使用してみてくださいね。

生ごみ肥料の捨て方

生ごみ肥料の捨て方

生ごみ肥料を作ったものの、多く作りすぎてしまったなどの理由で過剰に余ってしまうことがあります。そのような場合、どうしても捨てたいと考える方がいらっしゃるかもしれません。ここでは生ごみ肥料の捨て方について解説いたします。

生ごみ肥料は生ごみで捨てることができない

まず、生ごみ肥料は生ごみとして捨てることはできません。すでにくん炭やピートモスが含まれているため生ごみではなく基本的には土として処分されることになります。土は家庭ごみとして廃棄することができないことが多いためご注意ください。

市内の花壇や農園が受け入れをしている

市内に花壇や農園がある場合、作った生ごみ肥料の受け入れをしている場合があります。そのような場所へ持ち込むことで無料で作った生ごみ肥料を処分することができるでしょう。なお、山や公園に捨てると不法投棄になってしまうだけでなく、コンポスト内で増殖した微生物が生態系に少なからず影響を及ぼすため絶対に行わないでください。

住んでいる自治体の受け入れ先を確認しよう

済んでいる自治体によっては土として可燃ごみの日に処分することができる場合があります。また、不用品回収やホームセンターのサービスなど住んでいる自治体によって処分方法は大きく異なります。捨て方を確認してトラブルにならないようにしてくださいね

【まとめ】生ごみから肥料は作れる!コンポストで生ごみを肥料にする方法を紹介

今回は、生活するうえで必ず排出される生ごみから肥料が作れるのかどうかについて解説いたしたしました。生ごみは堆肥化することで肥料として使用することができることが分かりましたね。

この記事のポイントは、

  • 生ごみは微生物によって発酵されることで肥料になる
  • 容器を買わなくてもダンボールなど手作りした容器でもコンポストを作ることができる
  • 畑での栽培やプランターでの栽培など様々な用途に使用できる
  • 生ごみ肥料を処分するときには自治体によって扱いが異なるため確認する

です。

生ごみ肥料にも通常の肥料のような効果があり、野菜の栽培やガーデニングに活用できるということが分かりましたか?ぜひ、この記事を参考にして自宅でも生ごみ肥料を作ってみてくださいね。

最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園ではガーデニングに関する知識や肥料、用土など植物の栽培に関係する記事を多く掲載しています。何か植物のことで困ったことがあったらぜひほかの記事も読んでみてくださいね。きっとあなたの役に立つはずですよ。