デンファレの切り花とは?長持ちさせる方法から飾り方まで紹介

デンファレの切り花とは?長持ちさせる方法から飾り方まで紹介
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目次

色鮮やかなお花で、華やかな南国をイメージさせるデンファレ。いくつもの花が縦に並んで咲く花姿は高級感があり、冠婚葬祭のシーンでもお祝いやお供えなどで幅広く親しまれています。他の生花と比べて日持ちするため切り花として販売されることも多く、花束やフラワーアレンジメントなどのギフトにもぴったりです。切り花のデンファレは、お花屋さんで年中出回っているので、いつでも手に入るのもうれしいポイントですね。そんな切り花おデンファレをより長い期間、色々な飾り方で楽しみたいと考える人も多いのではないでしょうか。

デンファレはどのような特徴を持った植物で、切り花を長持ちさせる方法には何があるのでしょうか。

そこでこの記事では、

  • デンファレの特徴
  • 切り花のデンファレの楽しみ方
  • 切り花のデンファレを長持ちさせる方法
  • 切り花のデンファレの飾り方やアレンジ方法
  • デンファレの花言葉

上記について詳しく解説していきます。

この記事を最後まで読んで頂ければ、デンファレの持つ特性や切り花を長く楽しむためのお手入れポイントが分かります。またおすすめの飾り方やアレンジ方法についてもご紹介していきます。これから切り花のデンファレをお部屋に迎えたいと考えている人や、これまでと違った飾り方で楽しみたいと考えている人の参考にして頂けたら幸いです。

デンファレとはどのようなお花なの?

デンファレとはどのようなお花なの?

最初にデンファレとはどのような特徴を持ったお花なのか、基本情報とともにご紹介していきます。

南国を思わせる華やかな雰囲気で人気なラン科のお花

デンファレはラン科の植物で、見た目が胡蝶蘭に似ていることでもよく知られています。その華やかな雰囲気と花もちの良さからさまざまなシーンで大活躍しており、ブライダルの装飾でよく見かけます。また、ハワイの花飾りでおなじみの「レイ」に使われている花材にもなります。南国をイメージさせる花姿で料理やカクテルなどの飾りとして用いられるお花としても有名です。

デンファレの基本情報

デンファレは、ニューギニアなどの熱帯地域原産のラン科・セッコク属の着生植物です。気温の高い6~9月に花の見頃をむかえますが、切り花として一年中出回ります。花色が豊富で、品種によって切り花向けの大輪系から小型タイプまでサイズもさまざまです。日本では基本的に、原種である「デンドロビウム・ビギバム」の交配種群を「デンファレ」と呼び、それ以外を「デンドロビウム」と区別しています。また、「デンドロビウム・ファレノプシス」が正式名で、広く「洋ラン」とも呼ばれます。

科・属名 ラン科・セッコク属
原産地 ニューギニア・オーストラリア北部
開花時期 6~9月
花の色 白、ピンク、黄、水色、薄紫
別名 デンドロビウム・ファレノプシス

切り花のデンファレを楽しもう

切り花のデンファレを楽しもう

デンファレの特徴が分かったところで、ここからは切り花としてのデンファレの楽しみ方をご紹介していきます。

1本でもボリュームがあり、丈夫なため切り花としても人気

デンファレは1本の茎からたくさんの花を付けるため、ボリュームのある見た目がとても華やかです。また丈夫な性質で花の期間が長いため鉢植えはもちろん、切り花としてもとても人気の高い植物です。

ラン科の中で国内流通量は1位

1年中市場に出回るデンファレは沖縄産が多く見られますが、タイ産やシンガポール産などの輸入品もあります。切り花にしても花もちが良く需要が高いため、ラン科の植物の中でも国内流通量が第1位のお花として知られています。単品でも見栄えが良く、ラッピングしてリボンを付けたデンファレの1本ラッピングも手軽に配れて人気の商品です。

花色は白やピンク、紫、ライムグリーンなど様々

デンファレの花色は品種によって様々で、異なる雰囲気を楽しむことができます。定番の白やピンクの他に、紫色やとトロピカルな印象のライムグリーンなどがあり多彩な用途で活躍しています。特に清潔感溢れる白色のデンファレは、ウェディングシーンで重宝されているお花の一つです。

値段は200円前後~で、質の良い国内産は輸入品に比べて少し高価

デンファレの生花の値段は、主に大きさや国産か輸入品かで変わってきます。小さめで輸入品のものは比較的お値打ちで200円前後で購入することができます。一方国内産は、品質が良く花の発色が美しいので大きいものでは800円前後と少し高価です。また季節によっても異なるため、ラン科の花が多く出回る夏の時期が特におすすめです。町のお花屋さんやインターネットでも販売されているので是非のぞいてみてください。

切り花のデンファレを長持ちさせる管理方法やアレンジ方法を紹介

丈夫で花もちが良く、1本でも華やかな印象のデンファレが切り花にぴったりなのがお分かりいただけたと思います。ここからは、よりデンファレを楽しむためにお花を長持ちさせる管理方法や、切り花以外のアレンジ方法について解説していきます。

切り花のデンファレを長持ちさせる方法

切り花のデンファレを長持ちさせる方法

もともと花もちが良いデンファレですが、上手に管理すればさらに長くお花を楽しむことができます。以下に具体的なお手入れのポイントをまとめましたので見ていきましょう。

暑さに強いデンファレの日持ちは2週間程度

熱帯地域原産のデンファレは、暑さに強く一般的な日持ちは2週間程度になります。しかし、適切な環境できちんと管理できれば1ヶ月以上きれいな花を咲かせてくれます。お手入れ方法は決して難しくなく、日頃のひと手間で簡単に実践できるものばかりです。

①できる限り毎日花瓶の水を変える

1つめのポイントは水替えについてです。切り花のお手入れの基本でもありますが、できるだけ毎日きれいな水に変えてあげるようにしましょう。

水を替えないと茎が腐りやすくなったり、水に雑菌が繁殖したりする

ずっと同じ水に浸けておくと、茎が腐りやすくなったり、水に雑菌が繁殖しやすくなったりします。茎の周りがのヌメヌメしている状態を見たことがある人も多いのではないでしょうか。そのようになってしまうと茎から十分な吸水ができなくなり、お花全体に栄養が届かなくなってしまいます。デンファレに限らず、こまめに水を替えることはとても大切です。

水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗おう

花瓶を清潔な状態に保つことも、花を長持ちさせるための重要なポイントです。水に雑菌が繁殖していると花瓶にも付着し、水を変えるだけで取り除くことはできません。デンファレのお花をより長く楽しむためにも水替えの際にはひと手間かけて、食器用洗剤で花瓶を洗いましょう。

②定期的に切り戻しを行おう

2つめのポイントは切り戻しを行うことです。水替えの際に茎の部分をよく観察して、必要に応じてその都度切り戻すようにしましょう。

水につかった茎を斜めにカットしよう

よく切れる清潔なハサミを準備して、水に浸かっている茎の部分をカットします。切れ味が悪いハサミは、茎の細胞や道管を潰してしまう恐れがあるので使わないようにしましょう。切り戻しの際は、断面の面積が大きくなるように斜めにカットし、茎が効率よく吸水できるようにします。

茎の断面を新鮮で清潔な状態に保とう

水を吸水する茎の切り口を定期的にカットすることで、断面を常に清潔に保つことができます。毎日水を替えていても、茎の状態が悪いと十分な吸水ができません。茎が黄色くなっていたら腐り始めている可能性があります。変色した部分を切り落として良い状態を保ちましょう。

③枯れた花や葉を取り除く

3つめのポイントは、枯れた花や葉を取り除くことです。全ての花を健康に咲かせるために重要なお手入れになります。

放置すると花の寿命を縮める

枯れた花からは、花の寿命を縮める老化ホルモンが分泌すると言われています。そのため、そのまま放置していると他の花も早く傷んでしまいます。また、切り戻しによって水に浸かってしまった葉は傷みやすく、水を腐らせてしまうことがあります。枯れた花や傷んだ葉は、放置せず見つけ次第取り除くようにしてください。

デンファレは下から順番に咲くため順次摘み取ろう

デンファレは縦に並ぶようにいくつかの花を付けますが、下の花から順番に咲く性質を持っています。そのため全ての花が綺麗に咲いていることは少なく、上の花が咲くころには下の方の花や葉は枯れてしまいます。先端のつぼみまで開花できるように、咲き終わった花は順次摘み取っていきましょう。

④室温が低かったり乾燥したりする部屋に置かない

4つめのポイントは、室温や湿度管理をすることです。デンファレはどのような環境を好むのかをしっかりおさえておきましょう。

デンファレは熱帯雨林原産で暑さに強く、寒さに弱い

先にもお話しした通り、デンファレは熱帯雨林の地域に自生する植物です。そのため、暑さに強い反面寒さに弱い性質を持っています。また、乾燥した場所は苦手ですぐに元気がなくなってしまいます。そのため年中市場に出回りますが、冬の時期の温度や湿度管理には特に注意が必要です。

気温は18度以上の風の当たらない場所に置こう

デンファレに適した温度は18℃以上が目安になります。冬場は暖房の効いた部屋に置くことをおすすめしますが、同時に乾燥対策が必要です。エアコンの風が当たる場所や直射日光があたる窓辺は、葉から水分が蒸散しやすいので避けましょう。デンファレの花をより長持ちさせるためには、風や直射日光の当たらない暖かい場所に置くことが大切です。

切り花のデンファレのおすすめの飾り方やアレンジ方法

切り花のデンファレのおすすめの飾り方やアレンジ方法

切り花のデンファレは品種や花色が多く、飾り方によって違った魅力を感じることができます。ここでは、バリエーション豊富な用途の中でもおすすめの飾り方やアレンジ方法についてご紹介していきます。

シンプルに花瓶に生ける

一番のおすすめは、シンプルに花瓶に生ける飾り方です。デンファレだけでもボリューム感があり豪華ですが、色々なお花と相性が良いので旬のものと一緒に生けると彩りも華やかです。トロピカルな雰囲気でしたらオンシジュームやモカラとの組み合わせがぴったりですよ。切り戻して短くなってきたら、小さな花瓶に移してコンパクトなサイズで飾るのも可愛らしくておすすめです。

水に浮かべて「浮き花」として楽しむ

デンファレは水に触れていても傷みにくい性質を持っています。そのため、水に浮かべて飾る「浮き花」としても楽しむことができるお花です。茎を少し残してお花をカットし、水を張った大きめの器にデンファレを浮かべるだけでしばらく観賞が楽しめますよ。カラフルなオンシジュームやモカラは、同じラン科で似た性質なので浮き花でも一緒に飾れます。

ハワイで有名な「レイ」という首飾りにする

デンファレはハワイの伝統的な首飾りである「レイ」に使われているお花です。たくさんデンファレが手に入ったらレイを作って飾るのも、南国の雰囲気満点でおしゃれですね。リボンなどと組み合わせてブライダル用のレイも人気です。お花の大きさによって異なりますが、20本で約1mの長さのレイを作ることができます。針と糸を使って花を同じ方向につないでいくだけで、基本的な手法のレイを作成できるので気になる方はチャレンジしてみてくださいね。

デンファレの花言葉は?

デンファレの花言葉は?

最後にデンファレの持つ花言葉をご紹介します。お祝いやお供えにも用いられるデンファレですが、色ごとに多くの花言葉が付けられています。ここでは代表的な3つの花言葉の由来を見ていきましょう。

「お似合いのふたり」

デンファレは自生地では、他の樹木や石に根を張り苔などをつたって成長しています。その様子が樹木に寄り添っているように見えることからお似合いのふたり」という花言葉がつけられました。お祝いのギフトとしてもぴったりですね。

「わがままな美人」

胡蝶蘭にも似ていると言われるデンファレは、高貴な雰囲気を醸し出しています。「わがままな美人」という花言葉は、他を寄せ付けず圧倒するような美しさが由来していると言われています。

「有能・思いやり」

有能・思いやり」はデンファレの誕生に由来しているそうです。先にもお話しした通り、デンファレは他の樹木に根を張って成長します。これは、ランの原種が誕生した時期が遅く、自身の生育環境がないため樹木や石に根付いたと言われています。このように他の植物の邪魔にならないように、状況に合わせて生き抜く術を身に着けていることから付けられた花言葉です。

デンファレの切り花とは?長持ちさせる方法から飾り方まで紹介のまとめ

切り花のデンファレについて詳しく解説してきました。

本記事の内容は、

  • ニューギニアなどの熱帯地域原産で、ラン科セッコク属の着生植物
  • ラン科の切り花の中で国内流通流通量が1位で、国内産と輸入品で値段が異なる
  • 毎日の水替えに加えて花瓶を食器用洗剤で洗い、定期的に茎を切り戻しして断面を清潔に保つと長持ちしやすい
  • 枯れた葉や花を順次摘み取り、風や直射日光が当たらない暖かい場所で管理することも長持ちの秘訣
  • 花瓶に生ける以外にも、浮き花として飾ったりハワイの伝統的な「レイ」という首飾りにもできる
  • 見た目や特性から、「お似合いのふたり」や「わがままな美人」「有能・思いやり」などの花言葉を持つ

熱帯地域で自生するデンファレは、丈夫で花もちが良く切り花を代表する植物の一つです。お手入れ方法や置く場所に気を付ければ、切り花でも1ヶ月ほど楽しむことが可能です。ポジティブな花言葉が多く、花束やフラワーアレンジメントなどのプレゼントにも理想的なお花と言えますね。是非今回解説した楽しみ方やお手入れ方法を実践して、美しいデンファレの花を長く楽しんでくださいね。

東京寿園では、他にも植物に関するたくさんの記事をご用意しております。植物の育て方や気になることがあれば、是非参考にしてください。最後までお読みいただきありがとうございました。