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多肉植物として人気のハオルチア。愛らしい姿が魅力の一つですが、実は花が咲くことをご存じでしょうか。花が付き始めると伸びる花茎に戸惑い、どうするのかと迷うかもしれません。長い花茎を剪定していいのか、どうするのか気になりませんか。今回はハオルチアの花について紹介します。
そこでこちらの記事では
- ハオルチアはどのような植物なのか
- 開花時期や開花方法
- 花が咲いたらどうすればいいのか
- ハオルチアが伸びすぎた時の対処法
について解説しています。
この記事を読んでいただければ、ハオルチアの花についての知識が身に付きます。お家でハオルチアを栽培したくなるでしょう。最後には、おすすめのハオルチアの名前も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ハオルチアはどのような植物?
透明な葉を持つハオルチア。不思議な葉を持つことから、どんな植物なのか気になる方も多いのではないでしょうか。ハオルチアについて解説します。
ハオルチアは、ロゼッタ状に葉っぱをつける多肉植物
ハオルチアは、ロゼッタ状に葉っぱにつける多肉植物です。春と秋に育つ春秋生育型。多くの種類は大きくても15㎝~20㎝程度なので、省スペースでも楽しめます。可愛らしい見た目と「窓」と呼ばれる透明な葉部分が人気の秘密です。ハオルチアは可愛らしい花も咲かせるので、花も楽しみに育てる方も多いでしょう。さまざまな品種があるため、価格はお手頃のものから非常に高価なものまであります。価格が高いほど育てやすいわけではないので、姿形やサイズ感がお気に入りのものを選んでください。ハオルチアはいくつかの種類で秋に葉が赤く変化するような紅葉を表す種類があります。ほとんどの種類は紅葉しませんので、もし紅葉するようなハオルチアを求めている場合は、調べてから購入しましょう。
ハオルチアの基本情報
ハオルチアには、主に「硬葉系」のタイプと「軟葉系」のタイプ2種類があります。硬葉系は、葉が硬くシャープなフォルムが特徴。軟葉系は、葉が柔らかく透明感のあるハオルチアです。いずれも園芸店や雑貨屋さん、ホームセンターの園芸コーナーなどでポットに植えられた状態で販売されています。サイズや姿かたちを見てお気に入りのハオルチアを手に入れてください。
科・属名 | ツルボラン科ハオルチア属 |
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原産地 | 南アフリカ~ナミビア南部 |
開花時期 | 2月~6月 |
花の色 | 白・ピンク |
別名 | ハオルシア |
ハオルチアの花の特徴や開花時期、花言葉を紹介
多肉植物として人気のハオルチアの花の特徴や開花時期、花言葉をそれぞれ紹介します。この記事を読めば、ハオルチアの育て方や疑問点が解決できるでしょう。それでは、それぞれ紹介していきます。
ハオルチアはどんな花を咲かせる?
ハオルチアは花を咲かせることは前述しました。どんな花を咲かせるか、気になりませんか。ハオルチアの花について解説します。
花の大きさは小さくて目立たないものが多い
ハオルチアの花の大きさは小さくて目立たないものが多いです。しかし、花茎が伸びて小さな花が連なるように咲くので、花が咲いていること自体にはすぐに気が付くでしょう。花もよく見ると可愛らしく、ラメを振ったかのようにきらびやかな花びらをしています。ポットに植わっていたハオルチアから伸びた花茎は切って生花としても楽しめます。小瓶にハオルチアの生花を集めて飾ってもおしゃれですね。
花色は主にピンク色や白色
ハオルチアの花色は主にピンク色や白色です。多くの品種が白色で、ピンク色と言っても濃いピンクではなく薄いピンク色。そのため、比較的控えめな印象を受けるかもしれません。
花びらは細長い形状をしている
ハオルチアの花びらは細長い形状をしています。花はラッパのように細い花びらを反らせるように広げます。正面から見ると星形のようにも見えて可愛らしいです。
ハオルチアが開花する時期と開花方法
ハオルチアが開花する時期と開花方法について紹介します。
ハオルチアの開花時期は2月から6月頃
ハオルチアの開花時期は2月から6月頃です。ハオルチアを室内でずっと育てている方は、12月から開花することも。暖かい室内で春だと勘違いして花を咲かせるのでしょう。種類にもよりますが、多くのハオルチアの開花時期は2月~6月。常に咲き続けるわけではなく、伸びた花茎に連なって咲きます。咲き終わったら、花茎ごと枯れていきます。
開花方法は株の中心から伸びていく花茎の先に花をつける
ハオルチアの開花方法は株の中心から伸びていく花茎の先に花を付ける方法です。カブの中心部分の葉と葉の間から花茎が伸びます。日差しに向かってぐんぐん伸びて小さな花が連なるようについて、株に近い方から順番に咲きます。
ハオルチアの花が咲いたらどうすればよい?
ハオルチアの花が咲いたら、どうすればいいのか、悩みませんか。切った方がよいのか、そのまま咲かせても大丈夫なのか。花が咲いた時の対処法を見ていきましょう。
花を咲かせたらそのままでも問題はないが、花が咲く前に切ることが多い
ハオルチアの花を咲かせたらそのままでも問題ないが、花が咲く前に切ることが多いです。理由は2点。
- 花芽が徐々に伸びる
- 花を咲かせるとハオルチアへの負担が大きい
それぞれ見ていきましょう。
花芽が徐々に伸びる
ハオルチアの花芽は徐々に伸びていきます。最初に付いた花芽が咲きながらも花茎を伸ばし花芽を付け続けます。花茎が伸び続けるとほど、花がらが落ちたり株姿が悪くなるので、ロゼッタ状の美しい姿を楽しみたい方は花は咲く前に切るとよいでしょう。
花を咲かせるとハオルチアへの負担が大きい
花を咲かせるとハオルチアへの負担が大きいです。どの植物にも言えることですが、花が咲くということは種を作るということ。花が咲くだけでも大きなエネルギーを消耗してしまいます。もし、風や昆虫によって受粉した場合は、種を作る準備をします。種ができ始めると、さらに株が弱っていくので、注意してください。長くじっくり育てたい方は花を咲かせないように花が咲く前に切る必要があります。
育成に力を入れたい場合は花芽切りを行おう
ハオルチアの育成に力を入れたい場合は花芽切りを行ってください。伸びすぎた花茎は体力を消耗させます。ハオルチアを形よく育てたいなら、伸びすぎる前に花芽切りを行うことがポイントです。
時期は花が1から2輪咲いたら
花芽切りの時期は花が1から2輪咲いたら行います。1~2輪の花を楽しんだら、花茎を切ってください。花がかわいそうだからと切らずにおくと、ぐんぐん伸びて切るタイミングを失います。結果的に花が咲き続けて株が弱るので気を付けてください。
方法は3㎝ほど茎を残して切る
花芽切りの方法は3㎝ほど茎を残して切ること。花茎は葉と葉の隙間から伸びているので、根元から切ることは難しいでしょう。ハオルチアから茎を3㎝ほど残しても問題ありません。株に残った茎は自然と枯れてポロっと抜け落ちます。気になるからと言って、無理に引き抜こうとするとハオルチアが傷むので気を付けましょう。
ハオルチアの花言葉は何?
ハオルチアの花言葉について気になりませんか。ハオルチアの花言葉について解説します。
ハオルチアの花言葉は「小さな愛」
ハオルチアの花言葉は「小さな愛」です。ハオルチアの小さな花や可愛らしい姿にぴったり。大切な家族やパートナーへのプレゼントにおすすめの花言葉です。メッセージカードや手紙に「小さな愛」をしたためて誕生日や記念日にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
ハオルチアの小さくて控えめな花に由来すると言われている
ハオルチアの小さくて控えめな花に由来すると言われています。ハオルチアの花は一つ一つの花が小さく可愛らしいため、ぴったり。納得がいく花言葉ですね。ぜひ素敵な花言葉を添えてプレゼントしてみてください。
ハオルチアが伸びすぎたらどうする?
ハオルチアを育てていると、伸びすぎてしまうことがあります。春チアの株自体が伸びすぎたらどうすればいいのか、悩むと思います。伸びすぎたハオルチアについて見ていきましょう。
ハオルチアが徒長する原因は日照不足や水や肥料の与えすぎ
株そのものが伸びすぎることを徒長と言います。ハオルチアが徒長する原因は日照不足や水や肥料の与えすぎが原因。ハオルチアは明るい場所を好むので、日差しが入らないほど暗い場所では徒長します。また、多肉植物で水を貯える性質があるので、水のやりすぎも徒長の原因に。原産地はやせた土地であるため、肥料をあまり必要としません。そのため、肥料を与えすぎると、伸びすぎるので注意してください。
伸びすぎたハオルチアは銅切りで仕立て直そう
ハオルチアが伸びすぎた場合は、胴切りで仕立て直すのがおすすめです。胴切りとは、ハオルチアの伸びた株を横に切ること。切り取った株を土に植えて増やす方法を指します。胴切りについて詳しく解説します。
テグスで株を切る
ハオルチアの胴切りはテグスで株を切ると上手に切れます。ハオルチアの多くの品種は葉が詰まっているため、ハサミやナイフでは葉ごと切ってしまいます。そこで、細いテグスであれば葉の隙間に滑り込ませて、テグスを引っ張ると茎のみを切ることが可能です。断面もきれいに切れます。
鉢に植え付けて発根を待つ
切り取ったハオルチアは、すぐに植えないでください。まずは、断面を乾かします。切り取9ったばかりの断面を土に植えると、病原菌が侵入して枯れる恐れかもしれません。多肉植物は、葉に水分を蓄えているので、切り取った後に1日程度ほったらかしても枯れることはないので安心してください。断面が乾いたら、鉢に植え付けて発根を待ちましょう。発根した株はそのまま育てたり、寄せ植えにしたりするとよいです。ハオルチアは市ずれも乾燥に強いので、同じような育て方ができます。種類の違うハオルチアを寄せ植えしてみてもよいでしょう。
お部屋の観葉植物におすすめなハオルチアの品種
お部屋の観葉植物におすすめなハオルチアの品種を11種類紹介します。
- ハオルチア オブツーサ
- ハオルチア レツーサ
- ハオルチア 花鏡
- ハオルチア 玉扇
- ハオルチア 十二の巻
- ハオルチア プラニフォリア 花時計
- ハオルチア 花葵
- ハオルチア 花水晶
- ハオルチア 花火(シンビフォルミス交配種)
- ハオルチア 五重塔
- ハオルチア クーペリー
それぞれの特徴を紹介します。
ハオルチア オブツーサ
ハオルチアの代表的な軟葉系品種のオブツーサ。別名で雫石とも呼ばれています。丸みを帯びた葉の先端は、透明な窓で形成されていて、光に当たるとキラキラと光る姿が人気です。非常に育てやすいため、ハオルチアを初めて育てる方におすすめの品種。透明な窓から光を取り込んで成長する姿は、毎日眺めていても飽きない可愛らしさがあります。オブツーサは色合いが多くさまざまな種類があります。インターネットではおまかせセットや種類はおまかせといった形でも販売されているハオルチアの一つです。
ハオルチア レツーサ
レツーサは軟葉系のハオルチアで、三角形の葉が特徴です。窓部分に縦線が綺麗に入ります。別名では「寿」と呼ばれ、おめでたいハオルチアです。葉の高さは5㎝ほどで、成長速度が比較的に早め。子株がどんどん増えていきます。そのまま群生させて増やしても、株分けしても問題ありません。オブツーサと違って、葉の先端が平らになる点も面白いハオルチアです。
ハオルチア 花鏡
花鏡は艶のある明るいグリーンのレツーサ系ハオルチアです。レツーサに似た姿をしており、花鏡も子株を吹いて群生しやすい特徴があります。非常に強健なので、オブツーサ同様に初心者におすすめのハオルチアです。
ハオルチア 玉扇
玉扇は、ハオルチアとしては珍しい二列互生です。二列互生とは、左右に互い違いに葉ができること。玉扇は葉がばっさりカットされたフィルムが特徴です。玉扇は「錦」と呼ばれる斑入り品種や葉の窓に現れる模様によって価値が異なります。バリエーションが豊富なので、つい集めたくなるハオルチアです。
ハオルチア 十二の巻
十二の巻は、白いしましま模様が特徴的な硬葉系ハオルチアです。非常に育てやすく、ほったらかしでも元気に育ちます。比較的流通量が多いので、手に入れやすいです。そのため、オブツーサと並んで初心者におすすめのハオルチア。十二の巻きの白いしましま部分はさわると凹凸になっているので、立体的にも楽しめます。
ハオルチア プラニフォリア 花時計
プラニフォリア「花時計」は、刷毛で入れたような美しい斑入りのハオルチアです。流通量は非常に少ない品種で高価。斑入り品種ですが、強健で乾燥に強く育てやすいです。成長するにしたがって入る斑入りは異なるため、プラニフォリア「花時計」はが育つたびに姿の美しさを楽しめるでしょう。中々販売されていない品種なので、インターネット通販やイベントでしか見かける程度。価格も変化しにくいので、ぜひ育ててみたい方はインターねぅっとを通して購入してみてください。
ハオルチア 花葵
花葵は、スプレンデス系の交配種のハオルチア。ハオルチアの窓部分に特徴的な模様が入ります。触るとごつごつとした凹凸感が感じられる点も特徴です。生育はゆっくりですが大事に育てると、立派な花葵になるので、ぜひ姿や模様が気に入ったものを選んで育ててみてはいかがでしょうか。
ハオルチア 花水晶
花水晶は先が尖った三角形の透明な窓が水晶のように見える特徴のハオルチア。別名を水晶オブトと言います。「日本ハオルチア協会2015金賞」を受賞した由緒正しき品種です。艶のある姿が非常に人気で、鑑賞価値の高いハオルチア。花水晶は斑入りでもあるので、斑入り品種が好きな方にもおすすめです。
ハオルチア 花火 (シンビフォルミス交配種)
花火(シンビフォルミス交配種)は、葉っぱが大きくて肉厚な斑入りのハオルチアです。シンビフォルミス特有の船底のような沿った形をしている姿をしています。斑入り姿が夜空に打ちあがる花火に見えることから名前が付けられたのかもしれません。美しい斑入りのハオルチアを育てたい方におすすめです。
ハオルチア 五重塔
五重塔はカッコよさと美しさを兼ね備えた硬葉系ハオルチア。塔のように葉が伸びていく姿は、まさに五重塔を思わせる風格です。成長はゆっくりですが、群生すると非常にかっこいい姿になります。インテリア性が高いので、明るい窓辺に飾るとおしゃれです。ハオルチア特有の透明な窓の美しさはありませんが、フォルムの美しさやカッコよさはインテリアグリーンとして人気。
ハオルチア クーペリー
クーペリーは葉がキュッと引き締まった姿が可愛い軟葉系ハオルチアです。オブツーサとも似ていますが、やや葉が尖っている印象を受けます。クーペリーにも色合いや斑入りなどさまざまな種類があるので、ついコレクションしたくなる品種です。可愛らしい姿は日当たりの良い窓辺や机に置いてインテリアとしても楽しめます。
まとめ
ここまで「ハオルチアの花」について解説してきましたがいかがでしょうか。
この記事のポイントは
- ハオルチアはきれいにロゼッタ状に葉を広げて育つ多肉植物で、観葉植物のように育てられます
- ハオルチアの開花は、2月~6月で株の中心部から花茎が伸びて花が連なるように下から順番に咲いてきます
- ハオルチアの花が咲いたら、そのまま咲かせても問題ないが、株が弱る原因になるので、花茎は切った方がよい
- ハオルチアが伸びすぎたら、テグスで胴切りして土に植えて仕立て直すのがおすすめ。そもそも水やりや肥料、日当たりに注意して育てることが重要
です。
ハオルチアの花について詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、ハオルチアをお家で栽培してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。