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人気の観葉植物フィロデンドロン。さまざまな姿形のあるフィロデンドロンですが、育てていると成長して伸びすぎた経験がある方は多いのではないでしょうか。伸びすぎると見栄えが悪くなります。今回は伸びすぎたフィロデンドロンのカットや手入れなどを紹介します。 そこでこちらの記事では
- 伸びすぎたフィロデンドロンはどうしたらよいか
- 伸びすぎたフィロデンドロンを剪定すべき理由
- 伸びすぎたフィロデンドロンの剪定方法
- 剪定の注意点
- 剪定した枝やつるの活用方法
フィロデンドロンが伸びすぎたらどうしたらいい?
人気の観葉植物フィロデンドロンが伸びすぎて困ったことがありませんか。「伸びすぎたらどうしたらいいのか」の解決方法を見ていきましょう。フィロデンドロンが伸びすぎたら剪定をしよう
フィロデンドロンが伸びすぎたら剪定をしてください。フィロデンドロンは種類によって直立性と匍匐性に分かれます。直立性は茎が直立しますが、匍匐性はつるが横に伸びる性質があります。どちらも伸びすぎると、形が悪くなるので剪定することが重要です。見栄えが悪くなるだけでなく、病害虫が発生しやすくなるため、剪定します。直立性の場合は倒れやすくもあるので注意してください。フィロデンドロンの剪定に適した時期は5月~6月
フィロデンドロンの剪定に適した時期は5月~6月です。7月~10月でも剪定はできますので安心してください。生育期であれば、剪定後にすぐに新芽が出てくるので傷みが少ないメリットがあります。ただし、真夏の8月~9月は猛暑日を避けてください。気温が高すぎる場合は生育が緩慢です。そのため、気温が安定している5月~6月に剪定しましょう。伸びすぎたフィロデンドロンを剪定すべき理由
植物は成長に伴って大きくなりますが、伸びすぎたフィロデンドロンを剪定する理由をご存じでしょうか。ここでは伸びすぎたフィロデンドロンを剪定する理由について解説します。枝やつるが伸びすぎると見た目が悪い
枝やつるが伸びすぎると見た目が悪いため、剪定します。枝やつるが伸びることは嬉しいことですが、伸びすぎると形が崩れて見た目が悪くなりがちです。見た目が悪いと育てる方にとっても愛着がわきにくく、自然と手入れを怠りがちになるので注意してください。こまめに剪定して綺麗な状態で丁寧に育てましょう。伸びすぎた茎を放置すると枯れてしまう可能性がある
剪定する理由は、伸びすぎた茎を放置すると枯れてしまう可能性があるためです。枝やつるが伸びすぎると風通しが悪くなります。風通しが悪くなると、病気や害虫が発生しやすいです。結果的に植物は枯れやすくなるので注意しましょう。また、枝やつるが伸びすぎると、先端ばかり茂って株元がスカスカになりやすいです。株元の葉も枯れやすくなるので気を付けてください。フィロデンドロンの剪定に必要なもの
フィロデンドロンの剪定に必要なものを見ていきましょう。剪定に必要なものは以下の2点です。- 清潔なハサミ
- ゴム手袋
清潔なハサミ
伸びすぎたフィロデンドロンを剪定する場合は、清潔なハサミを用意しましょう。汚れているはさみで枝やつるを剪定すると、病原菌が切り口から侵入して病気になる可能性があるためです。切り口が黒くなり枯れ込むことがあります。剪定する前にハサミが綺麗かどうか確認して、消毒液にハサミを浸したり加熱殺菌して清潔な状態にすると安心です。ゴム手袋
フィロデンドロンはサトイモ科の植物です。そのため、樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれています。シュウ酸カルシウムは体質によって、皮膚の炎症を起こす可能性があるのでゴム手袋をして剪定してください。特に女性や肌が弱い人は気を付けましょう。もし、ゴム手袋をしていても樹液に触れてしまった場合は、流水で綺麗に洗い流してください。炎症がひどい場合は病院に相談すると安心です。フィロデンドロンの剪定の方法
フィロデンドロンの剪定の方法を解説します。伸びすぎたフィロデンドロンの剪定ポイントは以下の2つです。- 切り戻し剪定を行う
- 全体のバランスをイメージしながら切る
切り戻し剪定をおこなう
伸びすぎたフィロデンドロンは切り戻し剪定を行いましょう。切り戻し剪定とは、伸びすぎた枝やつるを1/3~1/21ほどバッサリ切る剪定のことです。フィロデンドロンは剪定部分の枝やつるから新芽が出てくるので、剪定が甘いと株元から新芽が伸びずに不格好になりやすいので気を付けてください。初めて植物を育てる方ほど剪定が怖いかもしれませんが、思い切って剪定することが重要です。全体のバランスをイメージしながら切る
剪定するときは全体のバランスをイメージしながら剪定してください。切り戻し剪定ではバッサリ切ることが重要ですが、見た目も気にしながら剪定すると剪定後の見栄えが良いです。枝やつる、葉が重なり合ってお互いに光合成を阻害しないように剪定しましょう。全体的に均一な長さで剪定するよりもやや長さを変えて切り戻すと、バランスよく自然な雰囲気になります。フィロデンドロンの剪定の注意点
フィロデンドロンの剪定の注意点を解説します。注意点は以下の2つです。- 切り口から出る樹液に注意
- 樹液が皮膚に触れたらすぐに洗い流す
切り口から出る樹液に注意
フィロデンドロンは前述した通り、樹液にシュウ酸カルシウムを含んでいます。そのため、剪定の際にはゴム手袋やアームカバーなどをして肌に樹液が触れないようにしてください。シュウ酸カルシウムは体質によって炎症を起こします。そのため、剪定は注意して行ってください。小さな子供やペットが葉を食べたり樹液をなめたりしないように、剪定する際は気を付けましょう。樹液が皮膚に触れたらすぐに洗い流す
伸びすぎたフィロデンドロンを剪定していて、もし樹液が皮膚に触れたらすぐに洗い流してください。触れた皮膚で目や口元を触らないように気を付けましょう。すぐに洗い流しても、炎症が収まらない場合は、かかりつけの皮膚科の病院に相談してください。肌が弱い方や女性は、特に手袋やアームカバーなどをすると安心です。剪定した茎の活用方法
伸びすぎたフィロデンドロンを剪定した後は、剪定した茎やつるが残ります。剪定した茎やつるは処分してもよいですが、もったいないと思いませんか。活用方法について解説します。剪定した茎を使って挿し木で増やすことができる
フィロデンドロンは、剪定した茎を使って挿し木で増やすことができます。比較的簡単に増やすことができるので、フィロデンドロンを増やしてみたい方は、ぜひ挿し木をしてみてください。挿し木とは、剪定した枝やつるを土に挿して増やす方法です。小さなフィロデンドロンから育てたり、インテリアとして楽しんだり、さまざま楽しみ方ができるでしょう。フィロデンドロンの挿し木は5月~8月の暖かい時期がおすすめ
フィロデンドロンの挿し木は5月~8月の暖かい時期だと簡単に増やすことができておすすめです。挿し木は剪定の時期と合うので、安心して行うことができます。もし剪定時期の5月~6月に剪定したら、すぐに挿し木をすると、1週間ほどで新芽と根っこが出てくるかもしれません。8月以降に剪定して挿し木をする場合は、猛暑日を挿せて行うことがポイントです。水はけのよい清潔な土に植え付ける
挿し木は水はけのよい清潔な土に植え付けると安心です。伸びすぎた枝やつるは、10㎝~15㎝ほどの長さに剪定します。それぞれに葉が1枚ほど付いている方にしておくとよいでしょう。剪定した枝やつるを5㎝ほど埋まるように優しく植えてください。その後は土が乾かないように水やりして、明るい日陰で管理します。1週間~2週間ほどで新芽と根っこが伸びてくるでしょう。その後は植え替えて育ててください。水はけが悪い土に植えると根腐れする危険があるので、植え付けも植え替えも清潔で水はけのよい土に挿し木することが重要です。フィロデンドロンの基本的な育て方
フィロデンドロンが伸びすぎないように、基本的な育て方を解説します。植物が伸びすぎる場合は日当たり不足や水やりが関係していることが多いので、基本的な育て方をしっかり守るだけでも、綺麗に育ちます。日当たりと風通しの良い場所で育てる
フィロデンドロンは日当たりと風通しの良い場所で育ててください。暗い場所では光合成不足によって、葉色が悪くなったり枝やつるが伸びすぎたりしてしまいます。また、風通しが悪いと病気や害虫が発生する可能性が高くなるので気を付けましょう。ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けしやすいので注意が必要です。室内の明るい窓際に置いて、強い直射日光が当たる場合はレースカーテンで遮光すると綺麗に育ちます。寒いのが苦手なので、最低10℃以上の場所で育てる
寒いのが苦手なので、最低10℃以上の場所で育ててください。10℃以下の寒さに当たり続けると、葉が黒く枯れていくので注意しましょう。屋外で育てている場合は、気温が下がる秋以降は室内で育てます。ただし、冬の室内の窓際は屋外と変わらないくらいの寒さになるので、窓際から離して管理することがポイントです。また、冬の室内では暖房をつけると思います。暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって枯れる恐れがあるので、注意してください。冬hあ暖房の風が直接当たらない窓際から離れた場所に置いて管理しましょう。水やりは土が乾いたタイミングでする
フィロデンドロンの水やりは土が乾いたタイミングで行います。土が常に湿った状態では根腐れしやすいためです。土が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりしましょう。水やりの際に与える水の量が少ないと、土の表面だけが湿って鉢底まで水が行き届きません。それでは、フィロデンドロンにとってストレスになるので注意してください。また、受け皿に水を溜めておくと、土が乾きにくくなるのでこまめに捨てることも重要です。冬は土が生育が緩慢で気温も低く土が乾燥しにくいため、水やりは土の乾燥具合を確認して水やりしましょう。肥料は春から秋にかけて2か月に1回程度与える
肥料は春から秋にかけて2か月に1回程度与えます。2か月に1回程度与える場合は、置き肥です。液肥の場合は、2週間に1回程度与えてください。どちらの肥料も与えすぎには注意しましょう。与えすぎると根傷みをしたり、葉や枝、つるが茂りすぎたりします。美しく育てるためにも与えるペースや量はしっかり守ってください。フィロデンドロンの主な種類
フィロデンドロンには多くの種類があります。ここでは、主な人気品種を5つ紹介します。ぜひ育てる際の参考にしてください。- バーキン
- セローム
- シルバーメタル
- ロジョコンゴ
- ブラジル
バーキン
バーキンは、葉の表面の葉脈に沿って白い模様が入る特徴的な園芸品種のフィロデンドロンです。人気のフィロデンドロンの1種類で、栽培数も多く、多くの園芸店でも見かけることが多いでしょう。初めてフィロデンドロンを育てる方にもおすすめです。明るい模様はお部屋をおしゃれにするだけでなく、明るく元気な雰囲気にしてくれます。セローム
セロームは、切れ込みのある大きな葉が特徴のフィロデンドロンです。匍匐性ではなく、幹が直立して立ち上がるタイプです。人気のフィロデンドロンなので、雑誌の写真やインターネットの写真で見たことのある方が多いのではないでしょうか。幹が太く大きくなるほど、ユニークな株姿になります。大きなセロームはグリーンインテリアとしても人気があり、ホテルや旅館などにも飾られるほどおしゃれです。お部屋をおしゃれにしたい方におすすめです。ただし、葉が大きく横に広がるので、置き場所は広く取っておきましょう。シルバーメタル
シルバーメタルは、メタリックなシルバー色の葉が特徴的なフィロデンドロンです。匍匐性で横に横につるを伸ばしていきます。そのため、ハンギングやスツールを使って高い位置に飾ると、枝垂れるような姿で楽しめるでしょう。また、つるから気根も出すため、ヘゴ板やコルクなどを利用すれば、着生姿も楽しめます。シャープな葉をしており、すっきりした雰囲気を持っているので、お部屋をカッコよくしたい方におすすめです。ロジョコンゴ
ロジョコンゴは、新しい葉や葉柄がワインレッドになるフィロデンドロンです。葉のボリュームが多い直立性タイプで、大人びた印象を持っています。ワインレッドと緑のコントラストが美しく、お部屋をおしゃれに見せてくれるでしょう。葉のボリュームが多くなるので、古葉や枯葉はこまめに取り除いてください。見た目以上に育てやすいので、オフィスでも安心して育てることができます。ブラジル
ブラジルは、緑色の葉に黄色の斑が入るフィロデンドロンです。正式名称が、フィロデンドロン・オキシカルジューム・ブラジルなので、「オキシカルジューム・ブラジル」として販売されていることもあります。どちらも同じ植物なので、間違えないようにしましょう。比較的多く栽培されているので、グリーンインテリアとしても手に入れやすいです。葉はハート形で可愛らしい印象を持っており、つるが横に伸びていくので、机や棚に置くと枝垂れる姿を楽しめます。模様の入り方がユニークで可愛らしい姿は女性に人気です。可愛いグリーンインテリアとして飾ってみてはいかがでしょうか。フィロデンドロンが伸びすぎた時の対処法!剪定した枝の活用法も紹介のまとめ
ここまで伸びすぎたフィロデンドロンについて解説してきましたがいかがでしょうか。 この記事のポイントは- 伸びすぎたフィロデンドロンは5月~6月に剪定するとよい
- 剪定すべき理由は、部分的に枯れたり病害虫の被害に遭ったりして、見た目が悪くなるため
- 伸びすぎたフィロデンドロンの剪定方法のポイントは、「1/3~1/2の長さでバッサリ切る切り戻し剪定」「全体のバランスを見ながら、元気な葉やつる、枝を残す剪定」
- フィロデンドロンの樹液には「シュウ酸カルシウム」が含まれているので、剪定の際には樹液が肌に触れないよう注意することが重要
- 剪定した枝やつるの活用方法は、5月~8月に水はけのよい土で挿し木すること