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室内のインテリアとして人気が高い「モンステラ」。名前は知らなくても、モンステラの特徴的な葉っぱは見たことがあるという方も多いでしょう。 モンステラを元気に育てるためには、適切に剪定する必要があります。剪定と聞くと、難しいのではないかと身構えてしまいますよね。 そこで、本記事では、
- モンステラの特徴
- モンステラを剪定する理由
- モンステラの剪定時期
- モンステラの剪定手順
- モンステラの剪定後のケア
- モンステラを挿し木・水挿しにする方法
- モンステラの剪定の失敗談
について、わかりやすく解説しますね。本記事を読めば、剪定のコツや剪定後の手入れについての理解が深まります。ぜひ本記事を参考に、モンステラの剪定に挑戦してみてくださいね。
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モンステラはどんな観葉植物なの?
モンステラはどんな観葉植物なのでしょうか。モンステラの特徴や花言葉などについてまとめました。モンステラの原産地は【熱帯アメリカ】
モンステラの原産地は熱帯アメリカです。 モンステラは熱帯地域の薄暗いジャングルの中に自生する植物です。つる性植物であるモンステラは、他の樹木につるを這わせながら大きく生長します。大きいものだと8メートルを超えるものもあるんだとか。切れ込みがある葉っぱや大きな葉が特徴
モンステラの最大の特徴といえば、独特の葉っぱです。モンステラは、深い切れ込みや穴がある大きな葉っぱをつけます。ハワイアンキルトのモチーフとしても、モンステラの特徴的な葉っぱが使われていますね。モンステラの特徴的な大きな葉は、成長すると1mを超えることもあります。モンステラの花言葉はとても良い意味ばかり
モンステラの花言葉は、「うれしい便り」「壮大な計画」「深い関係」。どれも良い意味の花言葉ばかりです。原生地ハワイでは、モンステラは希望の光を導く植物として知られており、モンステラの花言葉は、希望の光を導くという言い伝えが由来だと言われています。 また、モンステラの英語の花言葉は、「dedication(献身)」です。原生地ハワイで、モンステラは人々と身近な場所にあり、人々に寄り添う植物であることから、「dedication(献身)」という花言葉がつけられました。良い花言葉ばかりを持つモンステラは、開店祝いや新築祝いなどの贈り物としても人気です。モンステラは生長スピードがとても速い
モンステラは生長スピードが速い観葉植物です。日光条件や与える水分量など、適切に管理していれば、モンステラはどんどん大きくなります。中には、モンステラが思っていた以上に生長してしまったという声も。生長を強く感じられるのは、モンステラを育てる楽しみの1つですよね。モンステラは成長スピードが速いので剪定すると長生きする
生長スピードが速いモンステラを長く、健康的に育てるためには、剪定(切り戻し)することが必要です。剪定することにはあらゆる意味があり、剪定はモンステラの生長にプラスに働きます。正しい剪定の仕方を覚えて、モンステラを長く楽しみましょう。モンステラに剪定が必要な理由
モンステラを育てるうえで、なぜ剪定が必要なのでしょうか。モンステラを剪定する理由を解説します。大きい葉っぱの重さでモンステラが倒れるのを防ぐため
モンステラを剪定する理由の1つが、モンステラのバランスを整えるためです。モンステラが生長するにつれて、葉っぱもどんどん大きくなります。葉っぱが大きくなることで、鉢が重みに耐えられず、倒れてしまうことがあるのです。モンステラを剪定することで、全体のバランスは整えられ、鉢が倒れることを防げます。伸びすぎた気根を整えるため
モンステラを剪定するもう1つの理由は、伸びすぎた気根を整えることです。気根はモンステラの茎から生えているもので、空気中の水分を取り込むことで、モンステラの生長を支えています。気根はモンステラの生長には欠かせないものですが、伸びすぎてしまった気根は剪定をし、全体のバランスを整えることが大切です。あくまで、伸びすぎてしまったものを整えることが目的なので、すべての気根を切ってしまわないように注意しましょう。モンステラを剪定する時期はいつ?その理由は?
モンステラの剪定は、最適な時期に行いましょう。モンステラの剪定はいつ行うべきなのか、理由とともに最適な時期をお伝えします。時期:5月〜10月上旬頃の気温や湿度が比較的安定してるとき
基本的に、モンステラの剪定は、5月~10月上旬に行います。大切なのは、気温や湿度が比較的に安定している時期に行うということです。モンステラの剪定は、いつでもできるわけではないことを覚えておきましょう。理由:春から秋にモンステラが1番の成長期になるため
モンステラの剪定を5月~10月上旬に行う理由は、春から秋がモンステラの成長期にあたるからです。成長期に剪定を行えば、すぐに新しい芽や葉っぱが生えてきます。春から秋の生育が活発な時期は、モンステラにとって剪定による負担がかかりにくい時期なのです。モンステラを剪定する手順を紹介
モンステラの剪定手順についてご紹介します。モンステラの基本の剪定方法をマスターしましょう。モンステラの剪定に必要なもの
モンステラの剪定は、「剪定バサミ」と「ビニール手袋」があれば行えます。揃える道具が少ないので、手軽に剪定できますね。剪定バサミ
モンステラの茎や葉柄は太く、切りづらいため、剪定用のハサミを使用します。切り口を潰してしまわないよう、切れ味が良いものを用意してください。ビニール手袋
モンステラの剪定には、ビニール手袋も必要です。ビニール手袋が必要な理由は、モンステラの樹液にあります。モンステラの樹液には、シュウ酸カルシウムという毒性の成分が含まれているため、樹液に触ると肌がかぶれる可能性があるのです。樹液の量は多くありませんが、特に肌が弱くて心配という方は、ビニール手袋を用意すると良いでしょう。モンステラを剪定する時の切る位置
モンステラの剪定を行う際には、葉や茎を切る位置に気をつけます。葉を切る場合と茎を切る場合では、それぞれ切る位置が異なるので、以下で確認しておきましょう。葉を間引く時の場所:葉の付け根を切る
大きく育った葉を間引く場合は、葉の付け根部分から切りましょう。葉の途中で切ってしまっても問題はありませんが、後に変色して見栄えが悪くなってしまいます。葉を切るときは、途中ではなく付け根からと覚えておきましょう。背丈を整える時の場所:茎の節と節の間を切る
背丈を整えたい場合は、茎の節と節の間を切りましょう。モンステラの茎には節と呼ばれる、コブのような部分があります。節と節の間を切る理由は、節付近に生長点があるためです。生長点は白っぽい斑点のように見え、節周辺に存在します。生長点の上で茎を切ると、新芽が生えやすくなるので、茎を切るときは、節と節の間の生長点を探してみましょう。モンステラの剪定の手順
モンステラの剪定の手順は、以下の通りです。モンステラの剪定は簡単なので、きっとすぐに覚えられますよ。- 葉を2~3枚残して、どこを切るのかを決める
- 決めた場所を、思い切り良く剪定
- 気根は適度な長さに整える
- 整えた気根は、株周りの土の上に配置する
モンステラを剪定した後のケア方法
モンステラを剪定した後は、適切なケアを行います。剪定は植物にとって負担がかかる行為です。剪定後の手入れ方法も、しっかり覚えておきましょう。置き場所:これまで通りの場所でOK
剪定後のモンステラは、これまで通りの置き場所で管理しましょう。基本的に、モンステラは直射日光のあたらない、風通しの良い場所で育てます。剪定後も変わらず、室内のレースカーテン越しなどに置いてお世話すると良いでしょう。水やり:葉っぱが少なくなっているので控えめに
モンステラを選定した後は、控えめに水やりしましょう。剪定し、葉っぱが少なくなることで、葉から蒸散される量が減ります。そのため、与える水が多すぎると、根腐れを起してしまうのです。剪定後は、土が乾いてから、控えめに水やりすることを心がけてください。肥料:肥料は新芽が生えてきてからで良い
剪定後は、しばらく肥料は与えなくて良いです。剪定したことで、モンステラの株には少なからず負担がかかっています。ダメージを受けた状態のモンステラに、肥料は逆効果です。肥料は、新芽が生えてきたタイミングで与えましょう。剪定したモンステラの葉や枝は再利用できる!
剪定したモンステラ葉や枝は、挿し木や水挿しをすることで再利用できます。葉や枝は捨てずに、挿し木や水挿しでモンステラの株を増やしましょう。剪定したモンステラを挿し木にする
剪定したモンステラを挿し木にする方法は、以下の通りです。- 剪定したモンステラを、2~3節の長さに切る
- 茎についた葉は、2~3枚ほど残して切る
- 鉢に鉢底石を入れ、半分の高さまで土を入れる
- 剪定したモンステラを配置し、周りに土を入れる
- たっぷり水やりをする
剪定したモンステラを水挿し(水差し)にする
剪定したモンステラを水挿し(水差し)にするためには、以下の方法で行いましょう。- 花瓶などの容器に水をはり、剪定したモンステラを挿す
- 気根が付いているものは、気根も水に浸かるようにする
- 1~2ヶ月ほどで発根したら、土に植え替える
モンステラの剪定の失敗談を紹介
モンステラを剪定した際の失敗談を、以下にまとめました。 付け根から切らずに葉っぱが変色してしまった 葉っぱをすべて剪定してしまい、モンステラの元気がなくなってしまった剪定後に水をあげすぎて、根腐れしてしまったモンステラの樹液で、手がかぶれてしまった 寒い時期に剪定して、枯れてしまった。Q&A
ここでは、モンステラの剪定に関する、よくある疑問にお答えします。Q,モンステラを剪定した時に、切り口に薬を塗らなくて大丈夫ですか?
A,太い茎を選定した場合は、癒合剤を塗っておくと良いでしょう。 癒合剤とは、植物の治癒力を高めるものです。剪定後の切り口に塗れば、菌が入り込んだり、乾燥したりすることを防げます。特に、太い茎を選定した場合は、癒合剤を塗っておくと安心です。Q,冬の時期にモンステラの剪定をしてしまいました。モンステラは枯れますか?
A,枯れる可能性はあります。 モンステラを冬場に剪定するのは、避けたほうが良いです。冬は気温が下がるため、モンステラの生育が緩やかになります。あまり生長しない冬に剪定を行ってしまうと、光合成ができなくなるため、夏に行うよりもさらに大きな負担がかかってしまうのです。最悪の場合、モンステラが枯れてしまうこともあるので、冬の剪定は避けましょう。Q,デスクに置く小さいモンステラも剪定は必要ですか?
A,小さいモンステラでも、剪定は必要です。 モンステラはサイズが小さくても、生長が速いことに変わりはありません。大きいモンステラ同様、小さいモンステラも生長していくにつれて、形が崩れていってしまいます。全体のバランスを保つために、剪定は行うと良いでしょう。剪定の方法は、基本的なモンステラの剪定方法と同じです。Q,モンステラの茎を強くして倒れないよにしたいです。茎を強くすることは可能ですか?
A,既存の茎を太くすることはできません。 モンステラは、すでに生えている茎が生長過程で太くなることはありません。しかし、気根を剪定しながら、土に誘導するように育てていけば、後から生えてくる茎は太くなります。また、適度に日光にあてることも必要です。茎を太くするためには、気根をしっかり育てること、適度に日光をあてることが大切だと覚えておきましょう。モンステラの剪定方法を解説!さらに見た目を美しくできるのまとめ
モンステラの剪定(切り戻し)について解説してきました。改めて、本記事の内容を以下でまとめています。- モンステラは熱帯地域に自生しており、特徴的な葉を持つ植物である。
- モンステラの花言葉は、「うれしい便り」「壮大な計画」「深い関係」「dedication(献身)」。
- モンステラを剪定するのは、倒れるのを防ぎ、気根を整えるためである。
- モンステラの剪定は、成長期に行う。
- 葉は根元から、茎は節と節の間を切る。
- モンステラを選定した後は、通常通りの置き場所で、水やりを控えめに行う。その際、肥料は与えない。
- 剪定したモンステラは、挿し木や水挿しで再利用できる