もみじはシンボルツリーに最適!メリット・デメリットや選び方を紹介

もみじはシンボルツリーに最適!メリット・デメリットや選び方を紹介
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自宅の庭をどんな庭にしたいか迷ってしまうことって多いですよね。お手入れされた庭を見て癒されたいという方もたくさんいらっしゃると思います。

でも、庭づくりの最初の一歩となるシンボルツリーを選ぶのにも時間がかかりますよね。結局どんなイメージを持てばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

ですが、実はシンボルツリーにとてもぴったりな庭木があるのです。それは「もみじ」なのです。そこで今回の記事では、シンボルツリーにもみじがぴったりな理由について解説していきたいと思います!

もみじはシンボルツリーにぴったりな木

もみじはシンボルツリーにぴったりな木

まず最初に、もみじがなぜシンボルツリーにぴったりな庭木として認識されているのでしょうか?解説していきたいと思います。

秋に紅葉するもみじはお庭のシンボルツリーとして人気が高い

もみじといえば、秋になればきれいな紅葉をつけて観光地などの見物として人気がありますよね。そんなもみじですが、実は庭に植えるシンボルツリーとしてはとても人気のある樹木でもあるのです。もみじの木を庭に植えていれば紅葉シーズンになれば自宅でも紅葉を楽しむことができるようになりますよ。

もみじの基本情報

では、もみじの木の基本情報について解説していきます。

科・属名 ムクロジ科カエデ属
原産地 北半球の温帯
開花時期 4月~5月
樹高 5~25m
別名 妻恋草・色見草・竜田草・イロハカエデ

実は、もみじという名前ですが、分類上はカエデと同じと言われています(現:ムクロジ科旧:カエデ科)。カエデともみじの見分け方は、葉っぱの切れ込みが深いものが「もみじ」で、葉っぱの切れ込みが浅いものが「カエデ」となります。

世界では130種類も存在し、そのほとんどがアジア地域に自生しています。日本国内だけでも自生種は27種類存在し、日本でカエデとして代表となっているのは「イロハモミジ」とされています。ちなみに、葉っぱを「いろはにほへと」と数えたことからこの名前がついています。

ホームセンターでもポットに入れて販売されていたり、苗木で販売されていたりと、簡単に手に入りやすいです。鉢植えで育てるならポットで売られているものを、庭木にしたいなら苗木で販売されているものを購入しましょう。大苗で販売していることもありますので、探してみてください。

種類の多いもみじのおすすめ品種や選び方を紹介

かなり種類の多いもみじですが、これだけ種類があったらどの種類を植えたらいいかわからないかと思いますそこで、ここからはおすすめのもみじの品種やその選び方を紹介していきたいと思います。

もみじをシンボルツリーにするメリット・デメリット

もみじをシンボルツリーにするメリット・デメリット

シンボルツリーにもみじを植えるということを決めるのは良いですが、シンボルツリーとして植えるときのメリットもあればデメリットも存在します。そこでここでは、もみじをシンボルツリーとして植えるメリット・デメリットを解説していきたいと思います。

もみじをシンボルツリーにするメリット、植えてよかった点

まず、もみじをシンボルツリーにするメリットと植えてよかった点を紹介していきます。

もみじは四季折々の表情を見せる

もみじは紅葉する木ですので、秋の時期が一番見ごたえがあると思うかもしれません。ですが、春になるときれいな緑の葉っぱをたくさんつけ、夏には木漏れ日のある涼しい環境を作ってくれたりと、四季折々の時期で違った表情を見せてくれるため、見ていても飽きることはないのではないでしょうか。

もみじは品種によってさまざまな色の変化がある

先ほど上記で解説しましたが、もみじの品種はたくさん存在します。品種の違いによって葉っぱの形が違ったり、色の付き方が違ったりと個体差を楽しむことができます。自分の庭に合うもみじの品種を探すのも楽しいかもしれませんよ。

もみじは玄関等の日影でも育つ

もみじは半日陰でも育つ樹木です。そのため、玄関先など日陰のある場所に植えてもきれいに育ってくれることでしょう。ただし、庭植えで育てているなら、日光に当てたり日陰に入れたりと鉢植えのようにできませんので、ある程度日陰を作ってくれる場所に植えるようにしましょう。

もみじシンボルツリーにしたデメリット、失敗した点

逆にもみじをシンボルツリーにしたデメリットや、植えて失敗した点について紹介していきます。

落葉樹は秋に頻繁に掃除が必要

まず、もみじをシンボルツリーとして植えるのなら、落ち葉の掃除は必要になります。もみじは落葉樹ですから、絶対落葉をする木となります。植える場所によってはお隣さんの庭に入り込んでしまったりして、迷惑をかけてしまう可能性もあります。

また、高木になりやすいため、落ち葉があっても問題ない場所かどうか確認してから植えるようにしましょう。

住んでいる土地の気候によっては、紅葉しないことも

また、もみじの木を植えたとしても、住んでいる土地の気候によっては紅葉しない可能性もあります。半日陰が良いといってもある程度の日光は必要ですし、排気ガスや交通量の多い環境だったりするとどうしても左右されやすく、失敗しやすいのです。

紅葉しているもみじがみたいのであれば、昼夜の気温差がある程度確保できる場所だったり、交通量の少ない場所へ植えるなど、環境の変化が少なく済むような工夫が必要になってきます。

シンボルツリー向けもみじのおすすめ品種

シンボルツリー向けもみじのおすすめ品種

メリット・デメリットあるもみじですが、そんな中でも、シンボルツリーとして向いているおすすめのもみじの品種について解説していきたいと思います。もみじをシンボルツリーとして植えたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

紅葉する落葉樹、王道の人気 イロハもみじ

まず、紅葉として代表的なもみじである「イロハモミジ」です。日本に植えられているもみじは基本的にはこのイロハもみじと思ってよいでしょう。秋になれば紅葉が色づき、観光地はとても多くの人でにぎわっていますよね。

そんなイロハモミジですが、上記で解説しましたが四季折々の顔を見せてくれることでも有名です。春になればきれいでさわやかな新緑を見せ、夏は涼しい木漏れ日のある場所を作ってくれ、そして秋には赤や黄色などに色づくなど、たくさんの顔を持っています。

そして、春になれば花を咲かせてくれます。あまり花に意識がいくことは少ないかもしれませんが、新緑の葉っぱと一緒に観賞すればとても美しく見えることでしょう。

このイロハモミジは和風の庭にとても合う樹木で、盆栽などでも使用されたりします。ただ、放置しすぎると高く育ってしまったりするので、剪定をしてあげる必要があったりします。

ちなみに、これは和名で、いろはもみじは葉っぱが手のひらのようで5~7つほどの破片があり、これを「いろはにほへと」と数えたことからこの名がついています。

虫が寄りにくく、カラーバリエーションが豊富 やまもみじ

北海道から本州の北中部に多く分布しているやまもみじもシンボルツリーとしておすすめできる樹木です。イロハもみじよりも大きな葉っぱが特徴で、紅葉のシーズンでは日の当たり具合によっては、紅色や黄色、オレンジなどに染まって見え、カラーバリエーションも豊富です。

日光が良く当たり、風通しの良い場所に植木するといいでしょう。やまもみじも夏の直射日光に当たりすぎると紅葉がうまくいかない可能性がありますので場所はしっかりと確認しておきましょう。

また、もみじの木は毛虫などが付きやすく、害がでてしまうことが多いですが、やまもみじは他のもみじの木に比べれば虫は寄り付きにくくなっていますから、虫が苦手な人はやまもみじを植木するのがいいかもしれませんね。

洋風で珍しい外見 ネグンドカエデ フラミンゴ

北アメリカからカナダで広く分布している「ネグンドカエデ フラミンゴ」もシンボルツリーにはおすすめです。ネグンドカエデ自体も種類が多く存在していますが、その中でもフラミンゴという品種がよいでしょう。

フラミンゴの葉っぱは緑と白い斑が入っている班入りとなっており、新芽は桃色をしたトリカラーとなっています。この葉っぱがついているときに遠くから見ると、まさにフラミンゴのように羽がふわふわしているように見え、勢いよく羽ばたいていきそうな見た目となっています。

また他のもみじと違い、およそ10m~15mほどと程よい高さまでしか成長しないようです。見た目が洋風ですから、洋風の庭にあこがれている人にはおすすめの樹木となるでしょう。

欧米で注目される ノルウェーカエデ

ノルウェーカエデはヨーロッパでは公園樹や街路樹としてよく見られるカエデの木となります。欧米で注目され、耐寒性、耐雪性にも優れた樹木です。

ノルウェーカエデは寒さに強く、育てる気温も0~32℃前後の低温から中温が好みで、生育していれば氷点下になっても耐えることができるほどの耐寒性を持ち合わせています。ただ、温暖の気候で育てる場合は水やりもしっかりやる必要があり、あまりに乾燥した環境が続いてしまうと、葉焼けが起きたりひどくなれば落葉してしまうことに繋がります。

葉っぱは秋に紫褐色に紅葉した後、黄変して落葉していきます。特徴的な葉っぱの形をしていて、手のひらのような大きい葉っぱとなっています。

ただ、根っこが伸びる環境でなければ、自身の幹に根っこを巻き付け枯らすこともあり、さらにそのような伸び方をしたノルウェーカエデは根っこが浅くなることが多いため、冠水などに弱くなります。そのような環境の変化がある場所に植えるときはしっかりと確認してから植栽しましょう。

シンボルツリーにするもみじの選び方

シンボルツリーにするもみじの選び方

では、シンボルツリーにするためにどんなもみじを選べばいいのか、よくわからないなという方もいらっしゃるかと思います。ここでは、シンボルツリーにするもみじの選び方について解説していきましょう。

もみじの木の種類で選ぶ

まずは、もみじの木の種類で選んでみましょう。色んな種類のもみじの木がありますから、自分に合ったもみじを選ぶのがよいでしょう。

落葉樹のもみじは季節感を楽しめる

落葉樹のもみじの木を選べば、春には緑の葉っぱを楽しめ、夏は木漏れ日を作ってくれ、秋には紅葉を楽しむことができるため、季節によって色んなもみじを楽しむことができるでしょう。その分、落ち葉掃除をしないといけなかったり、ある程度剪定が必要になるなど、大変な部分もありますが、季節の前後を楽しみたい方は落葉樹のもみじの木を選びましょう。

落葉樹の種類は「カエデ」「イチョウ」「ブナ」「ケヤキ」など豊富にあります。

常緑樹のもみじは風水的にも良く通年楽しめる

常緑樹のもみじをシンボルツリーとして選べば、目隠しとして活用できます。一年中緑が生い茂っているわけですから、葉っぱが無くなる冬場でも緑があるため、視線を遮ることができるわけです。また、風水的にも適した種類が多く通年で楽しむことができるでしょう。風水を気にする方は植え方にもこだわってみてもよいでしょう。

常緑樹の種類は「モミジ」「ウメ」「ツバキ」「ジンチョウゲ」などなどです。

もみじの植え方で選ぶ

また、もみじの植え方で選んでみてもよいかもしれません。

鉢植えなら株立ち種

鉢植えで育てるなら、株立ち種を選ぶとよいでしょう。株立ち種とは、茎の根元から数本の茎が立ち上がっている状態のことです。もみじは剪定をしっかりと行っておけば、鉢植えでもコンパクトに維持が可能です。また、株立ち種で育てると、木の高さを抑えて育つようにできますし、幹の太さも細くなるため、風通しもよくなり涼しい印象を持つことができるようになるでしょう。ただし、鉢植えで育てる場合は土の状態や肥料、水やりなど注意しておかないといけないことも多いため、管理はしっかりと行いましょう。

家の庭が広くなく、植えるような場所もない方は鉢植えで株立ち種を植えてみてはいかがでしょうか。

地植なら本株立ちがおすすめ

庭に植えて育てたい方は、本株立ちをシンボルツリーとしておすすめします。本株立ちとは、根っこが1つになっていて切り株から新芽を発芽させる方法のことです。一本の幹から大きく育つため、樹高が高くなりやすいです。広い庭に山の雑木林のような風景を再現したい方には地植えで育ててみましょう。

地植えの場合だと、日光の当たり具合に気を付けて植え付ける必要があります。時間帯によって半日陰になるような場所であるか確認してから植え付けたほうがよいでしょう。また、虫も寄ってきやすくなるため、その対策もしておく必要があります。

もみじ以外にもあるシンボルツリーにおすすめの紅葉する木

もみじ以外にもあるシンボルツリーにおすすめの紅葉する木

ここまではシンボルツリーとしてもみじを紹介してきましたが、もみじ以外にもシンボルツリーとしておすすめの紅葉が楽しめる木も存在します。ここからはその他のシンボルツリーにおすすめの木を紹介していきましょう。

アオダモ

アオダモはモクセイ科トネリコ属の落葉高木です。日本でも雑木として山間部で多く自生しており、昔から親しまれてる木です。4~5月の時期に花を咲かせ、美しいホワイト、黄色味を感じるアイボリーの花をつけます。初心者でも育てやすく、大苗で植えたとしても一気に成木するわけではないため、管理がしやすい樹木といえるでしょう。

日本に昔から自生しているため環境にも強く、丈夫で病害虫に対しても強いです。サイズも樹高もそこそこですので、どんな住宅にでも合わせやすいシンボルツリーとなります。

カツラ

カツラはカツラ科カツラ属の落葉高木です。日本の各地で広く分布しており、個体差によっては樹高が最大で30mほどにもなり、幹の太さも2mを超える場合もあるため、シンボルツリーとして庭に植え付けるにはそれなりの広さが必要になります。秋に紅葉すると、葉っぱからとてもいい香りがするそうですよ。

ドウダンツツジ

ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木です。原産地は日本と台湾です。ドウダンツツジは樹高が高くならず、1~2mほどの高さにしかなりません。また、枝が細かく分かれて葉っぱがとても密集するため、ちょうどよいサイズなので生垣として利用されることも多いです。

シンボルツリーとしても楽しむこともでき、春になればスズランのような小さな花を咲かせ、晩秋になれば真っ赤に紅葉するのが特徴です。耐寒性も強く、萌芽性も強いため剪定しても耐えることができます。ですが、基本的には自然樹形で美しいままなので、手間もかかりませんよ。

ナナカマド

ナナカマドはバラ科の紅葉小高木・高木の落葉樹です。北海道から九州まで広く分布しています。成長スピードは遅く、幹の直径も30cmほどにしかなりません。樹高も3~12mほどと小高木が多くなりやすいため、シンボルツリーとして最適です。

秋になるととても鮮やかな紅葉をつけ、冬でも真っ赤な実をつけているため、公園や街路樹としても植栽されています。

カエデ

カエデはもみじと同じムクロジ科カエデ属の落葉高木です。もみじと違い、葉っぱの切れ込みが浅いものをカエデと呼ぶことが多いです。ですが、もみじとカエデは基本的に植物の分類上では同じです。あくまでも葉っぱの見た目で使い分けています。

カエデももみじと同じく、四季折々で色んな姿を見せて楽しませてくれます。また、盆栽などの鑑賞用にも利用されることが多いでしょう。

まとめ

今回は、シンボルツリーとしてもみじがおすすめという内容で解説してきましたがいかがだったでしょうか。

この記事のポイントとして

  • もみじは四季折々の表情を楽しめ、育てやすいのがメリット
  • ただ、落葉するため掃除が大変で、環境によっては紅葉しないときがあるのがデメリット
  • おすすめの品種は「イロハモミジ」「ヤマモミジ」等
  • その他のおすすめは「アオダモ」「カツラ」「ドウダンツツジ」等

を中心に解説してきました。ぜひこの記事を参考に、シンボルツリーに何を植栽するか迷っている方はもみじを選んでみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。