ハーブに適した土を徹底解説!おすすめの配合から注意点まで

ハーブに適した土を徹底解説!おすすめの配合から注意点まで
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目次

食用や観賞用など、様々な種類が存在しているハーブ。品種によってはガーデニングが初心者の方でも簡単に育てることができる植物です。また、最近ではアロマテラピーのエッセンシャルオイルなどでも利用されたりすることも多いです。 そんなハーブを元気に育てるには、ハーブに適した土を作ることがとても大事だと言われています。そこで、今回の記事では
  • ハーブとはそもそもどんな植物?
  • ハーブに適した環境の土づくりって?
  • 土を自分で配合するとき、どうすればよい?
  • そもそもハーブは土なしでも育てられる?
上記の内容やその他について詳しく解説していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!

ハーブはそもそもどのような植物?

ハーブはそもそもどのような植物?
まず、ハーブとはそもそもどのような植物なの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではハーブについて簡単に解説していきたいと思います。

ハーブという名前の植物はなく、香草植物全体をハーブと呼ぶ

ハーブは元々ラテン語の「Herba」が語源とされ、日本に伝わったときに「ハーブ」と呼ばれるようになりました。 そもそも、ハーブという名前の植物は存在しておらず、様々な用途に使われている香草植物全体をハーブと呼んでいます。また、ハーブ自体はヨーロッパなどでは薬草として扱われており、医療に用いられることも多いです。

その香りの良さや効能から様々な用途で用いられる

また、その香りの良さや効能を活かし、様々な用途で用いられることも多いのがハーブとなります。

料理の香り付け

まず、一番の基本的な使い方として、「料理の香り付け」に使われることでしょう。イタリアンでよく使われるバジルやデザートなどに入っているペパーミントなど、よく見かけたりする料理や、肉や魚などの臭み消しなど、防腐剤の働きをしてくれるハーブなどもあります。

アロマ

最近では、アロマや香水の原料としてハーブは使われることが多いでしょう。また、ハーブをポプリのように乾燥させることで芳香剤の効果も期待することができます。アロマの香りを嗅ぐことでリラックス効果や、集中力を高める効果も期待できる品種もあります。

医薬製品

ハーブと言えば、古くからヨーロッパでは医薬品として使われてきた歴史があります。古くは古代ギリシアの時代から「植物療法」が広く認知されていたと言われていますし、日本でも植物由来の薬は「漢方」として活用されています。現代でも、ヨーロッパはハーブを原料とした医薬品が多く並んでいます。

虫よけ

そして、ハーブは虫よけの効果も期待できる品種があります。ハーブには虫が嫌いな香りをだしている品種があり、虫が寄ってこない効果を期待することができるようになります。ハーブを室内で育てておく、またハーブを使った虫よけスプレーなら、薬剤を使用していないので、小さいお子様がいても安心して使用することができますね。

ハーブの栽培には土づくりが重要

ハーブの栽培には土づくりが重要
さて、そんなハーブですが、栽培していくには土づくりがとても重要となってくる植物でもあります。ここからは、ハーブを育てていくための重要な土づくりについて解説していきたいと思います。

ハーブの土は水はけがよく、かつ水持ちがいいものを選ぶ

ハーブを育てるとき、土が大事といいましたが、ハーブを植える土は水はけがよく、また水持ちが優れているものを選びましょう。この条件が整っているものを揃えるならば、大玉や小玉など、様々な種類の土を使って配合してみましょう。

ハーブに必要な栄養が含まれる土を園芸店や通販、100均等で購入しよう

また、ハーブを育てるときには基本ですが栄養が必要になります。必要な栄養素を含んだ土はホームセンターや園芸店、通販やダイソーなどの100均でも購入することができますので、ぜひ探してみてください。

通販のおすすめ商品:花ごころ ハーブ香草の土

通販のおすすめ商品:花ごころ ハーブ香草の土
そんな通販でおすすめのハーブの土は「花ごころ ハーブ香草の土」という商品です。詳しく紹介していきましょう。
商品名 花ごころ ハーブ香草の土
価格 397円~1359円(税)
容量 2L・5L・12L
おすすめのハーブ ペパーミント・ローズマリー・カモミール等
備考 海藻成分、カルシウム、マグネシウムを配合

100均のダイソーにはハーブの土が売っている

また、100均のダイソーにもハーブの土が販売されています。こちらもハーブを育てるのに水はけや通気性が備わっている専用の培養土となっています。購入してすぐに使えるようになっていますので、初心者の方はこちらを購入するのもよいかもしれません。

ハーブの家庭菜園に欠かせない土の作り方やおすすめ商品を紹介

さて、ハーブを家庭菜園で育てていくうえで、土がとても重要ということがわかっていただけましたでしょうか?ここからは、そんなハーブの土を自分で配合するやり方や、おすすめの商品について紹介していきたいと思います!

ハーブに適した用土を自分で配合しよう

ハーブに適した用土を自分で配合しよう
ハーブの土は自分で配合して用意することも可能です。ここからはハーブに適した用土の配合について解説していきたいと思います。

鉢植えやプランター植えの場合、赤玉土6:腐葉土4くらいの配合がおすすめ

ハーブを鉢植えやプランターなどで育てたいと考えている場合、「赤玉土6:腐葉土4」の割合で配合するのがおすすめとなります。これをベースに他の資材を組み合わせて水はけ・水もちのよい土を作っていきましょう。

野菜用や観葉植物用として利用しているものを使ってもよい

また、ハーブを育てているだけでなく、家庭菜園で植物を育てているのであれば、それ専用の培養土を持っている方もいらっしゃるかと思います。もし、野菜用や観葉植物用の培養土が利用できそうであれば、そちらをベースとしてハーブを育ててもよいかと思います。

市販のハーブ専用培養土は初心者にもおすすめ

野菜用や観葉植物用の土を持ってない、また、植物を育てるのが初めての人などは、市販で売られているハーブ専用培養土を用意しましょう。ハーブ専用培養土は、もちろんハーブを育てるのに最適なブレンドされている園芸資材ですから、最初からハーブが好む土となっています。また、販売価格もそこまで高くなかったりします。ただ、市販の土は用土がまちまちで配合されていることもありますので、水はけが悪かったりしますので、場合によっては赤玉土かパーライトを少し混ぜ込むと安心です。

地植えの場合、酸性の土壌は石灰を混ぜアルカリ性にする

ハーブを地植えで育てたい場合、土壌の改良が必要になる場合があります。まず、土壌のph値を図ってみるようにしましょう。もし酸性の土壌なら、苦土石灰などを混ぜこんでアルカリ性に近づける必要があります。

ハーブは原産地からアルカリ性を好む

ハーブはヨーロッパなど地中海沿岸地域が原産地となっていますので、元々アルカリ性を好む性質があります。ほとんどの品種でアルカリ性~中性を好むハーブが多いので、地植えする場合は土づくりが重要になってきます。

日本は酸性土壌が多いため、phの調整が必要

日本は酸性土壌が多いため、phの調整が必要になってきます。このphを改善するにはアルカリ性の素材を混ぜ込む必要があります。一般的に苦土石灰を使って改良することが多く、これらをハーブを植えたい場所の土と混ぜ込み、1週間~2週間ほど待ってからハーブを植え付けましょう。 この土壌を作る際に、雑草などが生えている場合は取り除く必要がありますが、このときに農薬を使わないようにしましょう。農薬を使ってしまうと、土の中にも農薬成分が吸収されてしまい、植え付けるときにハーブに影響が出てしまう可能性があります。 また、大量に苦土石灰を混ぜ込んでしまうと、極端なアルカリ性の土となってしまい、他の植物や土壌に影響が出てしまう可能性がありますので、あくまでも中性寄り、またはわずかにアルカリ性寄りにしておくようにしましょう。 石灰を混ぜ込んでアルカリ性にしても、時間が経てば中性、やがて酸性土壌へと戻ってしまいます。そのため、アルカリ性の土壌を長くキープしておくため、混ぜ込むときは即効性のアルカリ素材と緩効性のアルカリ素材を両方混ぜ込んでおきましょう。苦土石灰などは即効性で、燻炭やカキ殻灰などは緩効性となっていますので、これらを混ぜ込んでおけば、即効性で素早くアルカリ性に寄せ、時間が経ってもじっくりと緩効性のアルカリ性が溶け込んでくれるため、アルカリ性土壌を長く保つことができるようになりますよ。

種まきの土づくりは、市販の種まき用土か配合する

ハーブは苗から育てるのが一番ですが、種から育てることもできます。パクチーやバジルなどは種からでも育てやすい品種となっています。種まき用の土は、市販で売られている種まき用土か配合して用意するのがおすすめです。また、種まき用の土は肥料が入っていないものを用意するのがいいですよ。

挿し木用の土づくりは、市販の種まき用土や単一の用土でもよい

ハーブは苗や種だけでなく、挿し木という方法でも栽培することができます。種まき用の土があったのと同じように、挿し木用の土というのも存在します。

サイズに規定はないが小粒は挿し木しやすい

挿し木で栽培するときは、挿し木専用の土を用意するのがよいでしょう。また、赤玉土や鹿沼土だけだったり、砂だけだったりと単一の用土を用意しても大丈夫です。これらの土はサイズが様々ありますが、使用するときに特に規定があるわけではないため、どのサイズでも大丈夫ですが、比較的小粒の土のほうが挿し木しやすいと思います。

土の他に発根剤を使用して発芽を促す

挿し木をする場合、土を用意するほかに、発根剤を使用することで発芽しやすくしてあげるようにすることもあります。発根剤は必ず使うというわけではありませんが、発芽するか不安な人は使ってみてもよいかもしれません。

配合・購入した土にハーブを植えてみよう

配合・購入した土にハーブを植えてみよう
では、配合や購入した土にハーブを植え付けるための方法を解説していきたいと思います。鉢植えや地植えでのやり方、また、ハーブの寄せ植えの方法も合わせて紹介していきたいと思います。

鉢植えやプランターへの植え付け

まずは、鉢植えやプランターでハーブを植え付けるときのポイントについて解説していきたいと思います。

苗の周りに隙間がないように用土を入れるのがポイント

まず、基本の鉢植えの作り方として鉢底ネットなどを底へ入れておき、そこへ少量の用土を敷き、根鉢を崩さないように苗を置いてから周りに用土を詰めていきます。気を付けることとして、苗の周りには隙間ができないように用土を入れていくのがポイントとなります。用土が入れづらいのであれば、竹ばしなどで用土をつっつきながら隙間をなくしていきましょう。

植え替えをする場合は、土も入れ替える

また、ハーブは時期によって植え替えを行いますが、その時使用した土も一緒に入れ替えるようにしましょう。植え付けたときの鉢植えだと、ハーブが成長し根っこなどが根詰まりを起こしやすくなります。栄養分も流れ出るのが早いため、一緒に土を入れ替えるほうが肥料を足していくよりも効果が高いです。

地植え

地植えする際は、事前にアルカリ性の土壌を作っておきましょう。そこへまず畝を作り、植え付けます。植え付ける際、穴の深さに気を付けましょう。高すぎたり、深すぎたりせ、土の高さと苗の表面の高さが水平になるようにしておきましょう。しっかりと水平になったら、隙間に土を入れていきます。このときあまりぎゅっと押さえつけなくても、根元がきちんと押さえられていれば大丈夫です。

寄せ植え

また、ハーブは寄せ植えもできる植物です。寄せ植えを作る際に気を付けるべきポイントを紹介していきます。

似た環境を好むハーブ同士を植える

ハーブの寄せ植えは他の植物と比べて少し難しいです。ハーブの品種によっては環境が違ったりするため、性質の違うハーブ同士を組み合わせてしまうとうまくいきません。寄せ植えする場合は、似た環境を好むハーブ同士での作り方を調べておきましょう。 ただし、ミントに関しては繁殖力が他のハーブと比べて強いため、寄せ植えに入れると他のハーブを侵食してしまう可能性があるため、注意が必要です。

生育のスピードを確認して間隔をとって植え付ける

また、ハーブの生育スピードを確認することをしておきましょう。成長後のサイズ感を想定しておき、生育した後のことを考えて間隔をあけて植え付けるようにしていきます。あまり敷き詰めて植え付けると、風通しが悪くなってしまい、生育に影響がでてしまうので注意しましょう。

ハーブを土で育てる際に注意すること

ハーブを土で育てる際に注意すること
ハーブを土で育てるときに、注意しておくべきことがあります。ここからは注意すべきポイントについて解説していきます。

土にカビが発生すること

まず、土に白いカビが発生することがあります。カビが発生してしまう原因は「過度な水やり」や「室内の環境の悪さ」などが原因です。

ハーブが苦手な過湿が発生し、根腐れする心配も

ハーブ自体は鉢植えで育てているときは水やりがとても重要で、土の表面が乾いているときにたっぷりと水やりをしてあげる必要があります。ハーブは乾燥している状態を好むので、加湿が続いてしまうと、根腐れしてしまう恐れがあります。水やりする際は、しっかりと土の表面が乾いているか確認しましょう。

室内環境を改善したり、植え替えを行う

また、ハーブは室内で育てるのが実は難しい植物です。ハーブは日当たりがよく、風通しの良い環境を好みます。室内で育てるのであれば、室内の日当たりと風通しの良い場所へ移してあげたりしましょう。また、定期的に植え替えを行ってあげることでカビの発生を防ぐことができます。

土にコバエなどの虫がわくこと

また、ハーブに限らず、植物の土にはコバエなどの虫がわくこともあります。土に虫が就いたりしないようにするにはどうすればいいのか、解説していきましょう。

有機質の少ない土を選べば虫がわかない

腐葉土や堆肥入りの土、また有機肥料を使ったりすると、コバエやアブラムシなどが繁殖しやすい環境となりやすいです。ですので、なるべく有機質が入っていない土を使うと虫がわかないようになります。また、土の表面だけでも無機質の土を使うだけでも虫がわかないようになるため、予防することに繋がります。

水を与えすぎないことや風通しを良くすることも重要

ハーブなど、植物にとって水はとても重要ですが、水やりのし過ぎは虫が好むジメジメした環境を作ってしまいます。ですので、水はけ・通気性の良い土を使うことで多湿の環境を防ぐことができます。また、日当たりが良く、風通しの良い場所に置くと、多湿の環境を防ぐことができ虫がわきにくくなりますよ。

土なしでもハーブは育てられる?

土なしでもハーブは育てられる?
土で育てるのが一般的だと思うハーブですが、実は土がなくても栽培することができるのです。実際にハーブは土なしでも育てられるのか、解説していきたいと思います。

ハーブは土を使わない水耕栽培でも育てることが可能

結論から言いますと、ハーブは土を使わず、水耕栽培でも育てることができます!ハーブを水耕栽培で育てるメリットを紹介していきたいと思います。

インテリアになじみやすい

水耕栽培は土を使わないため、リビングなどに置いてインテリアとしてとてもなじみやすいというメリットがあります。また、キッチンで育てておけば、食材としてすぐ使用することも可能です。

配合や購入も含め、土作業が必要ない

また、水耕栽培でハーブを育てるということは、土を購入したり、自分で配合して土を作るという作業の手間がなくなります。土作業がなくなるということは虫がわく心配もほぼなくなるということになりますので、虫が嫌いな人にもメリットのある育て方となります。

水耕栽培に向いたハーブは草本性のバジルやミント

ただ、すべてのハーブが水耕栽培に向いているかと言われればそうではなく、ミントやバジル、タイムなどの草本性のハーブが水耕栽培に向いています。草本性とは、茎が木化せずある程度育ったら成長が止まる性質を持っています。水耕栽培は室内で育てるのがおすすめで、ミントやバジルは直射日光や寒さに弱いため、水耕栽培にピッタリのハーブと言えるでしょう。

まとめ

ハーブを栽培するにあたって重要な土のことについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。今回の記事では、
  • ハーブはヨーロッパが原産地で、古くから医療品や食材として現代まで使われてきた植物
  • ハーブに適した土は水はけがよく、また水もちがよい土がおすすめ
  • 配合した土の割合は「赤玉土6:腐葉土4」の配合土がよい。
  • ミントやバジル、タイムなどの草本姓のハーブは水耕栽培に向いている
ということが分かったと思います。 古くから利用されてきたハーブは、栽培するために土がとても重要だということがわかりました。また、初心者の方はハーブ専用の培養土もありますし、水耕栽培で育てられるハーブもありますので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。