ハーブを水耕栽培で育てよう!メリットやおすすめの種類を紹介

ハーブを水耕栽培で育てよう!メリットやおすすめの種類を紹介
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目次

様々な種類や楽しみ方があるハーブをお家で育ててみたい、という方は多いのではないでしょうか。香草として古くから人々の身近にあったハーブは非常にたくさんの品種があるので、特徴や育て方、増やし方の違いがあります。しかし、基本的には丈夫で初心者にも育てやすいので実はお手軽な水耕栽培でも育てることができるのです。ハーブの水耕栽培は簡単に始めることができますが、基本的な手順を知っていないと枯らしてしまう可能性もあります。また、ハーブの種類によっては水耕栽培に適さない品種もあるのです。

そこでこの記事では、

  • ハーブの水耕栽培について
  • ハーブを水耕栽培にするメリット
  • 水耕栽培におすすめのハーブの特徴と種類
  • 水耕栽培するための道具をご紹介
  • ハーブの水耕栽培の手順を解説

以上のポイントを中心にご紹介します。

ハーブを水耕栽培にすることによって様々なメリットがありますし、コンパクトなスペースでおしゃれなインテリアとして楽しむこともできます。生育旺盛なハーブは他の植物に比べると、水耕栽培に適した特徴を持っているのです。どのような種類のハーブが特に水耕栽培に向いているのかや実際にどのように水耕栽培をするかのやり方もご紹介していきますので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。

ハーブは水耕栽培に適している植物

ハーブは水耕栽培に適している植物

たくさんの種類があるハーブですが、基本的には繁殖力が旺盛で育てやすい特徴をもっているため水耕栽培に適した植物と考えられています。ハーブは料理やハーブティーとしての用途だけでなく、その香りによって気持ちをリフレッシュさせてくれるなど人々の身近にある植物です。まずは、ハーブの水耕栽培について解説していきましょう。

ハーブは初心者でも手軽に家庭菜園できる

ハーブは初心者でも手軽に家庭菜園することのできる植物です。花壇やプランターで植えることによってどんどんと成長してくれますし、水耕栽培することで室内でも長く楽しむこともできます。スペースを取らずに、キッチンやテーブルの上で育てることのできるハーブは園芸愛好者だけでなくお手軽にガーデニングを楽しみたい方にも好まれているのです。

そもそも水耕栽培とは、土を使わず水だけで植物を育てる栽培方法

そもそも水耕栽培とはどのようなガーデニング方法なのでしょうか。水耕栽培は土の代わりに水やハイドロカルチャー用材を使って植物を育てる栽培方法です。土を使わずに水だけで育てるので、非常に清潔で衛生的にガーデニングを楽しむことができるメリットがあります。お手軽に取り入れることができる水耕栽培は、土で室内を汚すこともないのでキッチンやトイレ、洗面所などで植物を育てることができるのです。

ハーブの水耕栽培をキッチンに置けば、虫除けや料理に活躍

ハーブはその匂いから虫除けに効果がある品種が多い植物です。そのため、ハーブの水耕栽培をキッチンに置けば清潔で安全なまま、虫除けの効果を発揮してくれるのです。また、そのまますぐに収穫して料理に使うことのできる手軽さもあるので、若い方や女性の人気も高まっています。自分で育てているハーブは安心・安全で、ちょっと料理に飾るだけでおしゃれな印象を与えてくれるのです。

ハーブを水耕栽培する魅力ややり方、おすすめハーブを紹介

ハーブの特徴が水耕栽培に向いていることがわかったところで、ここからはその魅力や水耕栽培の方法、おすすめのハーブをご紹介していきましょう。この記事を読むことで、ハーブの水耕栽培についてまるっと知ることができるはずですよ。

ハーブを水耕栽培するメリット

ハーブを水耕栽培するメリット

庭植えや鉢植え、プランター植えなど様々な栽培方法がある中で、ハーブを水耕栽培にするメリットとしてはどのようなものが挙げられるのでしょうか。この項目では、ハーブを水耕栽培するメリットについてそれぞれの特徴を解説していきます。

土作業がなく、室内でも栽培や収穫が手軽に行える

一つ目のメリットとして、土を使うことがないので室内でも栽培や収穫が簡単に行えることが挙げられます。土を使った植木鉢はこぼれて汚れる心配があるので、なるべくテーブルの上やキッチンには飾りたくないものですよね。その点、水耕栽培は土作業がないので衛生的に管理することができるのです。また、虫の発生を防ぐことができるメリットも挙げられます。

インテリアとしておしゃれで部屋になじみやすい

土を使わない水耕栽培は、オリジナルな容器にハーブの緑が映えておしゃれなインテリアとしての存在感も発揮してくれます。ガラス容器を用いるとどんな雰囲気の部屋にもなじみやすいので、ナチュラルな生活を取り入れている方にもおすすめなのです。お部屋に緑があることで、気持ちもリフレッシュさせることができますのでおうち時間が増えた現代にもぴったりなのではないでしょうか。

ペットボトルや身の回りにある道具を容器に代替できる

最後のメリットとして、水耕栽培は簡単な道具で始めることができるという点が挙げられます。ペットボトルや100均で購入した容器など、身の回りにある道具を容器に代替できるので忙しい方にもおすすめの栽培方法なのです。また、容器のデザインにこだわることによってセンスの高いインテリアとすることもできますので、植物を使って個性を出すことができるのも魅力のひとつでしょう。

水耕栽培におすすめなハーブの特徴と種類

水耕栽培におすすめなハーブの特徴と種類

では、実際にどのようなハーブが水耕栽培に向いているのかご紹介していきましょう。ハーブは品種が多いため、実際に水耕栽培してみると意外と育ちにくかったということも考えられます。こちらでご紹介するハーブはいずれも水耕栽培に適した特徴をもっていますので、どのハーブから始めてみようか迷う方はぜひ取り入れてみてくださいね。

茎が木化せずある程度で成長が止まる草本性のハーブがおすすめ

ハーブには何年も育てているうちに木質化(もくしつか)して、木のように変化する品種と固くならない草のままの品種があります。水耕栽培に適しているハーブは、ある程度で成長が止まる草本性のハーブがおすすめです。木化するようなハーブは見た目も樹木のように変わっていってしまいますし、成長が旺盛なので容器とのバランスも悪くなってしまう難点があります。そこで、草本性のハーブの中でも特に育てやすく初心者にもおすすめの品種をいくつかご紹介していきましょう。こちらで紹介した以外にも、オレガノやクレソンなども水耕栽培にすることができますよ。

バジル

乾燥に弱いバジルは水耕栽培に向いた植物です。イタリアンなどの洋食を代表とした様々なお料理に適しているので、キッチンやリビングのテーブルで育てるのも良いですね。バジルは生育力が旺盛なので、苗からだけでなく茎をカットして水に差す水耕栽培の方法でも育てることができるのです。耐寒性は低いので、基本的には春から秋のガーデニングとして楽しむのが良いでしょう。バジルとオレガノはイタリア料理には欠かせない大切なハーブとして、西欧では愛されています。

ミント

ミントは繁殖力が旺盛なので、挿し木や水差し、水耕栽培にしてもぐんぐんと成長してくれるハーブの品種です。スイーツの飾りに最適なミントは、炭酸水や紅茶に入れて香りを楽しんでも良いですね。ミントはお日様の光が大好きなので、リビングの窓辺などの直射日光が当たらない明るい場所で育てると若々しい芽がどんどん出てきてくれるはずです。耐暑性も高いですが、夏の時期は水が温まってカビや藻が発生しやすくなってしまいますのでこまめな水替えを心がけましょう。

レモンバーム

さわやかな香りが人気のレモンバームは、丈夫で増えやすいのでシーズン中は何度も収穫することのできるおすすめのハーブです。暑さや寒さにも強く、ある程度の日陰でも生育することのできるレモンバームは室内での水耕栽培にも向いたハーブと言えるでしょう。すっきりとしたレモンのような香りが特徴的なので、料理やハーブティー、炭酸水とあわせたりと様々な楽しみ方ができますよ。

タイム

タイムは魚との相性が良く、抗菌作用も高いハーブです。水耕栽培でも育てやすく、短期間でもかなり大きく成長してくれます。すっきりとした香りを漂わせてくれるので、キッチンや洗面所などの水周りにもおすすめです。特に流通量が多い「コモンタイム」は、白やピンク色の可愛らしい花を咲かせてくれます。草本に分類されるタイムですが、ほうっておくと木質化してしまうこともあるので定期的に収穫することで風通しを良くして管理してあげましょう。

パクチー

栄養価が高く、ハーブとしても野菜としても人気が高まっているパクチーも水耕栽培で育てることができるハーブです。育苗キットや育成キットも発売されていますので、初めて育てるという方はそちらの購入を検討してみてはいかがでしょうか。種からパクチーを育てる場合には、ある程度の発芽温度が必要ですので暖かい場所で管理するのが適しています。大きく成長すると茎が固くなってきますので、頻繁に収穫して楽しむのがおすすめです。

ローズマリー

常緑性のあるローズマリーは冬場の貴重なハーブとして古来から親しまれてきました。魚や肉の匂い消しとしての利用方法だけでなく、冬場のリースやドライフラワーとしても楽しむことのできるローズマリー。高温多湿に弱い特徴をもつので、適度に収穫して風通しが良い状態を保ってあげるのが水耕栽培で長くローズマリーを楽しむポイントですよ。何年も育てていると木質化しやすいので、挿し木や水耕栽培で根を出して苗を更新させるのもおすすめです。

ハーブや水耕栽培をする道具をそろえよう

ハーブや水耕栽培をする道具をそろえよう

水耕栽培に適したハーブの種類をご紹介したところで、この項目では必要な道具について解説していきましょう。ハーブを水耕栽培で育てるための道具はそれほど多くはありませんので、お家にあるもので代用することも可能です。

ハーブの水耕栽培に必要なもの

ハーブの水耕栽培に必要なものは以下の通りです。一つずつご紹介していきますので、必要に応じてホームセンターや園芸店でそろえておくと良いでしょう。こちらではご紹介していませんが、水耕栽培用の液体肥料があればさらに元気にハーブが成長してくれるはずですよ。

ペットボトルやタッパー、プランターなどの栽培容器

水耕栽培を行う上で必要不可欠なのが、ペットボトルやタッパー、プランターなどの栽培容器です。ペットボトルやタッパーはお手軽に用意できるとともに、機能性にも優れた特徴があります。プランターは底が抜けているものや排水されないものなど、多種多様な商品が販売されていますね。これらの他にもスタイリッシュなビン容器や、おしゃれなガラスベースなどを用いることもできます。水の量がわかるように透明か半透明なものを選ぶと良いでしょう。

受け皿

容器の底に穴が空いていて排水される構造である場合には、テーブルや棚の上が水浸しにならないように受け皿を用意しておきましょう。園芸用のプラスチックや陶器の受け皿でも良いですし、ガラス製、せともの製のものも選ぶことができます。植物をインテリアとして楽しみたい方は、受け皿のデザインもこだわってみると良いですね。

ハイドロボール

ハイドロボールは水耕栽培を行う上で土の役割を果たす園芸培地です。ハイドロボールは無菌で非常に清潔なのに加えて、固形で扱いやすい特徴もあります。最近では100均などでもハイドロボールを購入することができますよ。

スポンジ(種から育てる場合)

種からハーブを育てる場合には、種まき用の培地としてスポンジを用意しておきましょう。適切な大きさにカットして用いることが多いので、扱いやすいサイズを選ぶと良いですね。キッチン用のスポンジを用いることもできますよ。

LEDライト(太陽光がない場合)

太陽光がまったく当たらないような場所で水耕栽培を行う場合には、植物育成用のLEDライトを用意しておきましょう。LEDライトはいろいろなデザインのものが販売されていますし、植物の生育にとって最適な光を与えてくれる機能性に優れています。LEDライトを用いない場合には、定期的にカーテン越しの光を当てて日光浴をさせてあげるようにしましょうね。

必要なものがそろっている栽培キットもおすすめ

以上が、ハーブの水耕栽培に必要な道具ですが、それぞれを揃えるのが面倒だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方には、水耕栽培用の栽培キットがおすすめです。栽培キットは必要な道具だけでなく、ハーブの苗や種も同梱されている場合がありますので初心者の方にもぴったりですよ。最近ではネット通販で様々な品種の栽培キットが販売されていて、価格も幅広いですのでぜひチェックしてみてください。

準備するものは、園芸店やホームセンターだけでなく100均にもある

水耕栽培のために準備する道具は園芸店やホームセンターだけでなく、100均でも販売されています。気軽に水耕栽培を始めてみたいという方は、まずは100均で道具をそろえて価格を抑えてみてはいかがでしょうか。

実際にハーブを水耕栽培で育てよう

実際にハーブを水耕栽培で育てよう

最後に、最も大切なハーブを水耕栽培で育てるためのポイントについてご紹介します。水耕栽培に適した時期をご紹介するだけでなく、種からの育て方と苗からの育て方の両方の手順も解説していきましょう。

ハーブの水耕栽培を始める時期は、5-6月頃か、9-10月頃

ハーブの水耕栽培を始める時期は、5月~6月の春か9月~10月の秋が適しています。この時期にはホームセンターや園芸店でも新しいハーブ苗が販売されることが多いので、購入してからすぐに水耕栽培に変えるのもおすすめです。種から水耕栽培で育てる場合には、春の時期を選ぶと発芽率が良くなります。また、ハーブの品種によっては寒さに弱いものもあるので特徴を把握して水耕栽培を始める時期を選ぶと良いでしょう。

種からの育て方

では、実際にどのように水耕栽培を始めるのか種からの育て方を見ていきましょう。種から育てる場合には、発芽温度に注意して芽が出やすい環境を整えてあげるのがポイントです。ほとんどの品種で発芽に適した温度は15℃~20℃を目安にすると良いでしょう。

  1. 用意したスポンジに十字の切れ込みを入れて、種をまく準備をします。
  2. スポンジにしっかりと水をしみこませて、タッパーなどにセットしましょう。
  3. 切込みに種を重ならないように気を付けながらピンセットなどで丁寧に播種していきます。
  4. 水切れに注意しながら、15℃~20℃の温度を保って管理します。
  5. 1週間ほどで芽が出るので、別の容器に入れ替えたり定植したりしましょう。ハイドロボールに定植して水耕栽培を続けることも可能です。

苗からの育て方

次に苗からの育て方について解説していきましょう。苗から水耕栽培にする場合にはある程度の大きさに成長したハーブを用いるので、やり方も簡単で失敗が少ないメリットがあります。

  1. 苗の状態で購入したハーブをポットから抜いて、土を優しく落としていきましょう。バケツに張った水の中で作業したり、流水を掛けながら洗い流すと綺麗に根が露出するはずです。根を傷つけないように気を付けるとともに、なるべく細かく土を落としておきましょう。
  2. 苗の固定用にスポンジを用いる場合には、容器の口径から1cmほど大きめにカットして十字に切込みを入れておきましょう。一面だけ下までカットして苗の茎を横から差し込めるようにします。
  3. ハイドロボールを用いる場合には、容器の半分~3分の1程度まで入れておきます。
  4. 土を洗い流したハーブの苗をスポンジに差し込んで、下の部分から根が出るようにしたら容器の上部にセットします。ハイドロボールの場合にはそっと苗を入れて周りを埋めるようにして、ハイドロボールを入れていきましょう。
  5. スポンジにしみこむ位置まで水をいれます。ハイドロボールに入れる水の容量は半分から3分の2ほどを目安にしましょう。
  6. 定期的に水を交換して清潔な状態を保ちます。液体肥料を入れている場合には、1週間から10日が水の交換目安となります。
  7. ビン容器を用いる場合には直射日光が入り込む窓辺は避けて管理します。また、温度が上がりすぎてしまうと水温が高くなるので遮光に気を付けてあげましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ハーブの水耕栽培の方法やおすすめの品種についてご紹介させていただきました。ハーブは非常に丈夫なものが多いので、水耕栽培で育てても失敗しにくい植物です。こちらではスポンジやハイドロカルチャーでの育て方をご紹介しましたが、水だけで育てる水栽培という方法を選ぶこともできます。また、最近ではすべての道具を100均でそろえることも可能ですのでぜひお手軽にハーブの水耕栽培を試してみてはいかがでしょうか。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • ハーブは繁殖力が旺盛で丈夫なので水耕栽培に向いている植物
  • ハーブを水耕栽培にするメリットとして室内で清潔にハーブを管理することができる、気軽に始めることができる、おしゃれなグリーンインテリアとなるなどが挙げられる
  • 水耕栽培するための道具は100均でも揃えることができる
  • ハーブの水耕栽培を始める適期は春か秋

ハーブを収穫する時は、少し茎を残すようにしてカットしていくとその後も成長して短時間で何度も楽しむことができます。また、ハーブだけでなく野菜も水耕栽培することができますので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。お手軽に始めることができ、料理やハンドメイドにもおすすめのさわやかな香りをもつハーブをぜひ水耕栽培で楽しんでみてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。