アザレアの剪定の仕方を紹介!正しい時期や切る場所などまで

アザレアの剪定の仕方を紹介!正しい時期や切る場所などまで
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

春に鮮やかな美しい花を咲かせるアザレア。ツツジの品種改良により生まれたアザレアですが、八重咲きの大輪の花をたくさん咲かせますからツツジより華やかな花姿をしています。しかし、樹形を美しく保って毎年アザレアの美しい花を咲かせるためには、定期的な剪定が欠かせません。

この記事では、

  • アザレアには剪定がとても大切
  • アザレアの剪定に適した時期
  • 花が咲き終わった後の対処法
  • アザレアを剪定する方法
  • 剪定以外も重要!アザレアの育て方のポイント

について詳しく丁寧に解説します。

この記事を参考にアザレアの剪定についてよく知っていただき、適切な時期に正しい方法で剪定を行ってみてください。アザレアの剪定に適した時期や剪定する方法だけではなく、花が咲き終わった後の対処法や剪定以外の育て方のポイントなども解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

アザレアの栽培には「剪定」が重要!

アザレアの栽培には「剪定」が重要!

ここでは、アザレアの栽培にとって「剪定」が重要な理由について解説します。アザレアの剪定を行うことによって、どんな効果が期待できるのでしょうか。

アザレアは剪定をすることで、株の育成が促される

アザレアの剪定は株の成長を促すために行います。定期的に剪定を行うことによって、アザレアの成長が促されます。また、剪定によって枝数が増えますから、花の数が増えるという効果も期待できます。もちろん剪定によって見た目も良くなります。剪定をせずに枝を伸ばしっぱなしにすると樹形が乱れて見た目が悪くなりますから、定期的に剪定を行って樹形を整えるとともに、株の成長を促すことが大切です

アザレアの剪定の時期や正しい仕方を解説!

株の成長を促すため、アザレアには定期的な剪定を行って樹形を整えることが大切です。ただし、間違った時期に剪定を行うと翌年の花が咲かなくなってしまうこともあります。この記事では、そのような失敗を避けるため、アザレアの剪定に適した時期や正しい剪定の仕方について丁寧に解説します。

アザレアを剪定する時期はいつ?

アザレアを剪定する時期はいつ?

ここでは、アザレアを剪定する時期について解説します。アザレアを剪定するにあたって、剪定時期はとても重要なポイントです。花芽をカットしてしまうなどの失敗を避けるためには、適切なタイミングで剪定を行うことが大切です。

剪定の時期は花後から6月までを目安に行う

アザレアの剪定に適した時期は、花が咲き終わってから6月までが目安です。アザレアは4月から5月にかけて開花しますから、花を楽しんだら6月中に剪定を済ませましょう。花が咲き終わったらすぐに剪定を済ませてしまうのがおすすめです。また、アザレアは2年に1回のペースで植え替えを行うと良いですが、剪定と同じタイミングで植え替えを行うことがもできます。

7月以降の剪定は、翌年の花が咲かない原因となる為注意

アザレアの剪定を6月までに行うのには理由があります。7月以降に剪定を行った場合には、翌年の花が咲かなくなる可能性があるのです。翌年の花が咲かない原因は、アザレアが翌年の花芽を作る時期にあります。

アザレアは翌年の花芽を夏の間に作る

アザレアが翌年の花芽をつけるのは、7月から8月にかけての夏の間だけです。アザレアは花を咲かせ終わった後、7月に入ると翌年に向けて花芽をつけ始めます。花芽をつけるのは夏の間だけですから、翌年もアザレアの鮮やかで美しい花を咲かせるためには夏の間につけた花芽を刈り取ることなく、翌年の春まで守り育てる必要があります。

夏の剪定は、花芽を刈り取る可能性がある

翌年に花を咲かせる花芽を刈り取ってしまうと、アザレアは翌年に花を咲かせることができません。7月に入るとアザレアは翌年の花芽をつけ始めますから、7月以降の剪定は花芽を刈り取る可能性があります。そのため、翌年の花芽をつけ始める7月より前の時期、6月までに剪定を済ませることが大切です。花芽をつけるのは7月から8月にかけて夏の間だけですから、夏の剪定によって花芽を刈り取ってしまうと9月以降に新しい花芽をつけることはありませんので夏に入ってからの剪定は避けましょう。

アザレアの剪定前!花が咲き終わったらどうする?

アザレアの剪定前!花が咲き終わったらどうする?

ここでは、アザレアの剪定前の時期に行うべきことを解説します。アザレアの花が咲き終わったらどのように対処すればよいでしょうか。また、冬の間は暖かい室内で管理するアザレアの植木鉢は、暖かくなったらどのように管理するのがよいのでしょうか。

アザレアの咲き終わった花は花首から摘み取る

アザレアの開花時期は4月から5月にかけてですが、花が咲き終わったらこまめに花がら摘みを行いましょう。アザレアの花が咲き終わったら、花首から摘み取るのがコツです。なお、花が咲き終わった後に花がら摘みをせずに放っておくと、栄養がとられてしまいます。こまめに花がら摘みを行うことによって、これから咲く花や株全体に栄養が行き渡ります。こまめに花がら摘み行えば、これから咲く花に栄養が行き渡って長く美しい花姿を楽しめるだけではなく、株全体に栄養が届くため剪定のダメージから回復しやすくなります。

4月中旬になったら戸外に出し、日光に当てて管理

アザレアは耐寒性が強くないため、冬の時期は屋内で管理することが基本です。しかし、暖かくなってからは室内で管理するよりも、日当たりがよく風通しもよい屋外で管理した方が丈夫に育ちます。4月中旬になったらアザレアを植えた植木鉢を戸外に出して、日光に十分当てて管理しましょう。日光に当てることによってアザレアの株が元気に育つため、剪定のダメージからすぐに回復できるようになります

アザレアの剪定の仕方

アザレアの剪定の仕方

ここでは、アザレアの剪定の仕方について解説します。株の成長を促しながら樹形を美しく整えるためには、剪定の仕方に押さえるべきポイントがあります。アザレアの剪定の仕方のポイントは

  1. 長く伸びた枝は3分の1程度に切り詰める
  2. 弱々しい枝や余分な枝は付け根から切り落とす
  3. 葉は残すようにしてすべて切り落とさないように注意する

です。

それでは、それぞれのポイントを見ていきましょう。

剪定の仕方①長く伸びた枝は3分の1程度に切り詰める

アザレアの樹形を整えるため、長く伸びた枝は3分の1程度を目安に切り詰めます。長く伸びた枝は見た目が悪いこともありますが、長く伸びた枝を短く切り詰めることによって株の成長が促されます。ドーム型の樹形をイメージしながら剪定を行うと、美しい見た目に仕上がります。剪定後のアザリアの花姿をイメージしながら、大胆にカットしましょう。なお、剪定には清潔で切れ味のよい剪定ばさみがおすすめです。切れ味の鋭い剪定ばさみであれば、断面を押しつぶすことなくスパッと枝を切断することができます。

剪定の仕方②弱々しい枝や余分な枝は付け根から切り落とす

弱々しい枝や余分な枝があったら、付け根から切り落とします。弱々しい枝や余分な枝を残しておくと、そちらに栄養がとられてしまいます。弱々しい枝や余分な枝を付け根から切り落とすことによって、株全体に栄養が行き渡って成長が促されます。また、弱々しい枝や余分な枝は見た目も損ないますから、樹形を整えることにもつながります。

葉は残すようにしてすべて切り落とさないように注意

枝を切り詰めるときに注意することは、枝に葉を残して剪定を行うことです。枝にまったく葉がない状態ではアザレアの育ちが悪くなりますから、すべての葉を切り落とさないように注意しましょう。アザレアを丸坊主にしないことが大切ですから、葉っぱはある程度残しておきます。

アザレアの剪定以外にも重要な育て方のポイント

アザレアの剪定以外にも重要な育て方のポイント

ここでは、アザレアの育て方について重要なポイントを解説します。アザレアには剪定以外にも、水やりや植え替え、冬場の管理など押さえておきたい重要なポイントがあります。

水やり

アザレアを育てるにあたって「水やり」は重要なポイントのひとつです。根腐れなどのトラブルを避けて丈夫に育てるためには、アザレアに適した水やりを行うことが大切です。

鉢植えの目安は鉢土の表面が乾いてから

アザレアを鉢植えで育てる場合の水やりは、土の表面が乾いてからが基本です。土の表面が乾かないうちに水を与えると、土の中が過湿な状態になって根腐れを起こすことがあるため注意が必要です。

また、土の表面が乾くスピードは季節によって大きく変わることにも注意しましょう。冬場は植物があまり水分を吸い上げませんから、冬場はなかなか土の表面が乾きません。「土の表面が乾いてから」と言っても、冬と夏では土の表面が渇くスピードは大きく変わりますから、こまめに土の状況を観察して季節によって水やりのペースを変えることがコツです。

特に、アザレアは4月から5月にかけての開花時期にたくさんの水を必要としますから、開花時期には水切れを起こさないよう土の状態をよく観察することが大切です。開花時期に水切れを起こして水分が不足すると、せっかく咲かせた花がしぼんでしまう原因になります。

地植えは基本自然に任せる

アザレアを地植えで育てる場合には、基本的には水やりは必要ありません。アザレアは成長すると広く根を張りますから、降雨など自然に任せておけば地中に張った根によって地中から水分を吸収できます。夏場などに乾燥が続くような時期があれば、水を与えるとよいでしょう。なお、成長が早く根を広く張るという性質から、アザレアには定期的な植え替えが欠かせません。

植え替え

アザレアには定期的な植え替えが必要です。成長が早いため、植え替えをせずに放っておくと鉢いっぱいに根が張って根詰まりの原因になります。根詰まりを起こすと生育に悪影響があるだけでなく、花つきも悪くなります。

植え替えの時期は2年に1度花後すぐに行う

アザレアの植え替えは、2年に1回のペースで行います。植え替えは、ひと回り大きいサイズの鉢に植え替えます。植え替えは4月から5月に花を咲かせたら、花後すぐの時期に行うのがよいでしょう。剪定に適した時期と重なりますから、植え替えと一緒にアザレアの剪定を済ませてしまうこともできます。

土を完全に新しくしよう

植え替えを行うときには、土を入れ足すのではなく完全に新しい土に入れ替えしましょう。同じ土を長く使い続けていると水はけが悪くなり根腐れなどトラブルの原因になります。また、古い土が残っていると根腐れの原因になることもありますから、植え替えの際にはアザレアの根っこに付着した古い土をよく落としましょう。その際、傷んだ根っこや伸び過ぎた根っこがあれば清潔な刃物でカットしてから新しい鉢に植え付けます。なお、アザレアは水はけのよい環境を好みますから水はけの良い土を選ぶとともに、鉢底穴に鉢底ネットと鉢底石を敷いて水はけよくするとよいでしょう。

冬場の管理

アザレアは寒さに強くないため、冬場の管理が育て方の重要なポイントになります。寒さを避けるために冬場は置き場所を変える必要がありますから、アザレアは植木鉢で栽培することが基本となります。植木鉢で栽培することによって、冬場は暖かい室内へ、冬場以外の季節は日当たりと風通しの良い屋外へアザレアを簡単に移動させることができます。

寒さに強くないため室内の日当たりの良い場所で育てる

アザレアは寒さに強くないため、冬場でも最低5℃以上の気温を保つ必要があります。日本では特に温暖な地域を除いて冬場は5℃を下回る気温になる地域がほとんどですから、冬場は室内に取り込んで寒さを避けることが基本です。アザレアは日光を好む植物ですから日照が不足しがちになる室内では、日当たりの良い場所で育てて日照を確保するようにしましょう。ただし、室内でも窓の近くは外気の影響を受けて気温がかなり下がります。室内でも窓の近くなど外気の影響を受けて気温が下がる場所は避けることが大切です。

暖房の直風は乾燥やつぼみが落ちる原因となる

アザレアの室内での置き場所は、暖房の直風が当たる場所は避けましょう。なるべく暖かい場所を選んだ結果として暖房の直風が当たる場所にアザレアの植木鉢を配置することがありますが、暖房の直風を当てるとアザレアが乾燥しすぎてしまいます。つぼみが落ちる原因にもなりますから、アザレアの植木鉢は暖房の風が直接当たらない場所で管理します。

まとめ

ここまで、アザレアの剪定に適した時期や剪定する方法だけではなく、花が咲き終わった後の対処法や剪定以外の育て方のポイントなど詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。

この記事のポイントは、

  • アザレアの剪定は重要。アザレアは定期的に剪定を行うことによって成長が促され、毎年美しく華やかな花を咲かせる
  • アザレアの剪定に適した時期は、4月から5月の開花時期が過ぎてから6月いっぱいまで。7月に入ると翌年の花芽をつけ始めるため、7月以降に剪定を行うと翌年の花が咲かなくなる可能性がある
  • 花が咲き終わった後には、こまめに花がら摘みを行うことが大切。アザレアの花がら摘みは花首から摘み取る。なお、しおれた花をそのまま放っておくと栄養をとられて、新しい花などに栄養が行き渡らなくなる
  • 冬の間は暖かい室内で管理するアザレアも、4月中旬になったら戸外に出して日光によく当てて管理する。十分に日光に当てることによってアザレアの株が元気に育って、剪定のダメージからすぐに回復できる
  • アザレアを剪定する方法のポイントは、①長く伸びた枝は3分の1程度に切り詰める、②弱々しい枝や余分な枝は付け根から切り落とす、③葉は残すようにしてすべて切り落とさないように注意
  • アザレアの育て方は、剪定以外では①水やり、②植え替え、③冬場の管理も重要
  • アザレアの水やりのポイントは、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水を与えること。地植えの場合は基本的に水やりは必要ない。アザレアは4月から5月の開花時期にはたくさんの水を必要とするため、開花時期の水切れには注意が必要
  • アザレアの植え替えのポイントは、2年に1回のペースで定期的に植え替えを行うこと。植え替えの時期は開花時期が終わってからすぐに行うとよい
  • アザレアの冬場の管理のポイントは、冬場は寒さを避けて室内の日当たりの良い場所で管理すること。乾燥しすぎないよう、暖房の直風がアザレアに当たらないよう気をつける

でした。

4月から5月にかけてアザレアの華やかな花姿を楽しんだ後には、翌年の花芽が出てくる前に剪定する必要があることがわかりましたね。適切な時期に正しい方法で剪定を行うことによって、アザレアの成長が促され翌年も華やかな花姿を楽しむことができます。ただし、美しい花を咲かせるためには、植物を元気で健康な状態に保つことが大切です。剪定以外にもこの記事で解説した育て方のポイントを押さえて、アザレアを元気で健康に育てましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。