ゼラニウムの挿し木を徹底解説!正しい時期から失敗しないコツまで

ゼラニウムの挿し木を徹底解説!正しい時期から失敗しないコツまで
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目次


上品な美しさが人気のゼラニウムは、鉢植えや吊り鉢で育てる植物として多くの方に愛されています。濃い葉からすっと茎を伸ばし、先端にこんもりと花をつけるゼラニウムはヨーロッパの石畳の街並みを鮮やかに彩ってくれるのです。そんな特徴をもつゼラニウムですが、挿し木で増やすことができるのでしょうか。繊細な印象も併せ持つゼラニウムは、上手に挿し木しないと枯れてしまう可能性もあるかもしれません。 そこでこの記事では、
  • ゼラニウムの特徴をご紹介
  • 挿し木とは?
  • ゼラニウムの挿し木を行う時期
  • ゼラニウムの挿し木で必要なもの
  • ゼラニウムの挿し木のやり方
  • ゼラニウムの挿し木で失敗しないコツ
  • ゼラニウムの挿し木でよくある質問について
  • おすすめのゼラニウムの品種
以上のポイントを中心にご紹介していきます。 夏の暑さや冬の寒さには弱い印象があるゼラニウムですが、挿し木のコツをつかめばご自宅で新しい苗を楽しむことができるはずです。ゼラニウムは花色や種類も豊富なので、お気に入りの苗を長く楽しみたいと考える方は多いのではないでしょうか。この記事では、失敗しないゼラニウムの挿し木のコツやおすすめの品種もご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ゼラニウムとは?

ゼラニウムとは?
ゼラニウムはゼラニュームとも呼ばれるピンクやベージュ、赤など花色が多い植物です。最近では葉がハーブのような芳香を放つハーブゼラニウムや、葉がフリルのように波打つ珍しい品種、八重の品種などさまざなゼラニウムの種類が販売されています。まずは、そんなゼラニウムの特徴についてご紹介していきましょう。

ゼラニウムの基本情報

ゼラニウムは春から秋にかけて開花時期を迎える非耐寒性の多年植物です。最近では、夏の暑さにも負けない耐暑性のある品種も販売されています。毎年花を咲かせる多年草ですが、耐寒性が低いので地植えにする場合には植える場所には気を付けましょう。南アフリカが原産のゼラニウムは、カラっとした気候を好む植物です。日向でも半日陰の場所でも育つことができますが、温度が高すぎる場所・低すぎる場所は避けて植え付けましょう。

ゼラニウムの花言葉は「真の友情」「君がいて幸福」など

ゼラニウムの花言葉は「真の友情」や「君がいて幸福」などとてもロマンチックなものが選ばれています。ただし注意してほしいのが、白いゼラニウムには「あなたの愛を信じない」深紅のゼラニウムには「憂鬱」というちょっとネガティブな花言葉がつけられているということです。ご自分で楽しむのは良いのですが、大切な人にプレゼントする際には色ごとの花言葉をしっかりとチェックしておくようにしましょう。

挿し木(挿し芽)とは?

挿し木(挿し芽)とは?
ゼラニウムの挿し木をご紹介する前に、そもそも挿し木(挿し芽)とはどのような作業なのでしょうか。この項目では、挿し木の基本的な情報についてわかりやすく解説していきます。

植物の簡単な増やし方の1つ

挿し木(挿し芽)は植物の茎だけでできる簡単な増やし方のひとつです。難しい作業に思われがちですが、元になる植物の茎だけがあればお手軽に行うことができるので園芸初心者の方でもぜひチャレンジしてみてください。挿し木は茎や枝を数十センチほどカットして使いますが、挿し芽は新しく伸びた小さな芽を用いて行うことができます。挿し木に適した用土にカットした植物の枝や茎を差し込むことで発根を促し、新しい苗を作ることができますのでコスパも良い増やし方と言えるでしょう。

挿し木ができる植物

挿し木は簡単に行うことのできる作業ですが、向いている植物と挿し木ができない植物があります。特に挿し木に適している植物は、「観葉植物」と「種から増えにくい植物」です。それぞれについて詳しく解説していきましょう。

ガジュマルなどの観葉植物

特徴的な幹が印象的なガジュマルなどの観葉植物も、挿し木で増やすのに適しています。観葉植物は挿し木での増やし方が一般的で、例えばアロエやサンスベリア、アイビー、ドラセナ、モンステラ、ポトスなどは挿し木で増やすことができますよ。挿し木はどの観葉植物でも行う作業の基本は変わりませんので、いくつかの植物をあわせて作業してみるのも良いですね。

ゼラニウムなどの種から増えにくい植物

ゼラニウムなどの種から増やしにくい植物は挿し木での増やし方が一般的です。ゼラニウムは種まきでも増やすことは不可能ではないのですが、発根に必要な温度管理が難しい植物です。同じようにアジサイやバラなども種まきで育てるのが難しいので、挿し木での増やし方がおすすめな植物でしょう。

ゼラニウムの挿し木をする時期

ゼラニウムの挿し木をする時期
次に、ゼラニウムの挿し木を行う時期についてご紹介します。ゼラニウムは春から秋にかけての長い期間で花を咲かせる開花期間が長い特徴も魅力のひとつとされています。そんな生育時期の中で、ゼラニウムの挿し木を行うベストタイミングはいつなのでしょうか。

春や秋など、真冬と真夏以外

ゼラニウムの挿し木は春や秋など、生育期間の真夏と休眠期の真冬をのぞけばいつでも行うことができます。真冬は休眠期のため、根の伸長がまったく期待できませんし夏場は高温によってストレスがかかりやすい状態になってしまうのです。そのため、生育期の中でも特に春と秋に挿し木の作業を行うようにしましょう。

特に増やしやすいのは4月〜9月

ゼラニウムの挿し木に特に適しているのが4月と9月です。この時期は気温の変動も大きくない穏やかな天候が続きますので、挿し木した後の根付きも良いはずです。9月はゼラニウムの剪定の適期でもありますので、剪定でカットした茎や枝を使うとより効率的です。また、梅雨に入る前の4月にも切り戻しの作業を行って苗をすっきりとさせてあげると良いでしょう。切り戻しで良い挿し穂ができたら、あわせて挿し木に用いることができます。

9月は剪定の時期なので一緒にやろう

前述したように、9月はゼラニウムの剪定の適期でもあります。剪定と挿し木の作業は同時に行う相性が良いので、興味のある方は9月に入ったら作業に取り掛かってみてはいかがでしょうか。剪定でカットしたゼラニウムの茎や枝を効率的に利用することができますよ。

ゼラニウムの挿し木で用意するもの

ゼラニウムの挿し木で用意するもの
挿し木の適期が分かったところで、次に作業に必要な道具についてご紹介します。用意するものはシンプルであまり多くありませんので、安心してくださいね。

発根したゼラニウム

発根したゼラニウムは、葉が青々としていて茎が木質化していないものを選ぶと良いでしょう。基本的に、挿し木ではもとになる植物と同じ花色や性質をもつ苗ができるので気に入った花を選ぶと良いでしょう。また、葉が傷んでいないか、病気になっていないか、害虫がついていないかもしっかりとチェックしておきます。

ハサミ(ナイフ)

ハサミやナイフは切れ味が良く、しっかりと殺菌されたものを用意します。他の植物に使用した後に使うのであれば除菌や消毒をして、病気がうつらないように気を付けるのがポイントです。

ポットや鉢

ポットや鉢は挿し木を行う挿し穂の数や長さによって選びます。内部が熱くなりすぎない陶器鉢は駄温鉢は安定性も良く特におすすめです。いくつかの挿し穂を使って挿し木を行う場合は、連結されている育苗ポットを用いると良いでしょう。

鉢底石

鉢底石は、用土の排水性を高めるメリットや鉢の安定性を高める効果が期待できます。ゼラニウムは多湿の環境を苦手とするので、挿し木にする際にも鉢底石をいれて水はけを良くしてあげるのがポイントです。

用土

用土は「挿し木専用培養土」や「赤玉土」を用いましょう。特に赤玉土は他の植物への汎用性も高く、お家に常備しておくと便利な用土です。用土を選ぶ際は、肥料成分が入っていないこと、水はけが良いこと、を選ぶポイントとしましょう。

ゼラニウムの用土の種類

ゼラニウムの用土の種類としては、ご紹介したような赤玉土の他にも鹿沼土がおすすめです。いずれの用土も、無菌で排水性が良く、栄養分が含まれていないので挿し木を行う際に用いるのがおすすめですよ。

赤玉土

赤玉土は、小粒と中粒、大粒が販売されています。挿し木に使う場合には、小粒か中粒のものを選ぶようにしましょう。

鹿沼土

鹿沼土も赤玉土と同じように小粒サイズのものがおすすめです。排水性が高いとともに、乾きすぎない保水性もあるので挿し木に使うのにもぴったりです。

ゼラニウムの挿し木のやり方

ゼラニウムの挿し木のやり方
では実際にゼラニウムをどのように挿し木していくのか、手順をご紹介します。それぞれの手順はそれほど難しくないので、丁寧に作業を心がけることで成功率が上がりますよ。

切る場所は太く充実した茎

ゼラニウムの茎を切る場所は、太く充実した部分を選ぶようにしましょう。太く充実した茎には根が出やすい節があることが多いので、なるべく節があるような場所を選ぶと良いですね。太くても固く木質化した部分は発根率が悪いので選ばないようにしましょう。切り口を斜めにカットすると発根する面積が増えて、成功率が上がります。また、カットした後に水に付けて水揚げすること、切り口にメネデールはルートンなどの発根促進剤を塗布することでより発根率が上がります。

湿らせた用土に先端を挿す

鉢に入れた赤玉土や鹿沼土などの用土を挿し木の作業を行う前に湿らせておきましょう。湿らせた用土に割りばしや木の枝などを差し込んでを空けた後に、挿し穂をそっと差し込みましょう。土に差し込む際には切り口が傷まないように丁寧に作業します。

水をたっぷりあげる

挿し木を行った後には、水をたっぷりと与えましょう。挿し木は基本的に乾き気味に管理しますが、作業を行った後には土との活着を良くするためにたっぷりと水を与えます。鉢の底から流れ出るほど水やりをするのがポイントです。

新芽が伸びたら鉢上げ(植え替え)をする

1か月前後で発根して、新芽が伸びてくるはずです。発根するまでは、状態が気になりますがけして挿し穂を揺らしたり抜いたりしないようにしましょう。新芽が伸びたら発根している合図ですので、鉢上げ(植え替え・植え付け)を行います。最初はコンパクトな鉢に植え付けて、大きくなるごとに鉢のサイズを上げて植え替えを行いましょう。

鉢上げ後の育て方

挿し木の作業が成功した後は、植木鉢などに鉢上げして育てます。ここでは、ゼラニウムの鉢上げ後の育て方のポイントをご紹介します。せっかく発根したゼラニウムの苗を枯らさないためにも、ぜひチェックしておきましょう。鉢上げの際に使う培養土は市販の園芸用土で問題ありません。

日当たりと風通しの良いところに置く

鉢上げしたゼラニウムはまだまだ繊細ですので、日当たりと風通しの良いところで管理しましょう。高温多湿にならないように気を付けて管理します。また、ゼラニウムは日陰でも育ちますが花付きや葉の色が悪くなってしまいますので注意しましょう。室内ではカーテン越しの光が当たるような日当りの良い場所を選びます。

乾燥した環境を好む

南アフリカ地方が原産のゼラニウムは乾燥した環境を好みます。そのため、日本の梅雨から夏にかけての高温多湿の時期は特に管理に気を付けたあげるようにしましょう。必要があれば、涼しい室内で管理するのも良いですね。ゼラニウムは30℃以上まで温度が上がってしまうと、生育が止まってしまう性質もあります。

適切に剪定を行う

多湿の状態を防ぐために、適度に切り戻しや剪定の作業を行いましょう。剪定の適期は9月ですが、梅雨に入る前に葉を整理するように切り戻しカットしておくのもおすすめです。剪定を行う時には、変色した葉や小さめの葉を中心にカットしましょう。

ゼラニウムを水栽培で挿し木する方法

ゼラニウムの挿し木の方法のひとつとして、「水栽培」という手法が挙げられます。前述した挿し木の方法が赤玉土などの用土を用いるのに対して水栽培はより、お手軽な方法で挿し木を行うことができますよ。

水の入った花瓶やコップをに挿す

水栽培は、カットした挿し穂を水の入った花瓶やコップに挿して発根を促す方法です。水栽培を成功させるコツは、こまめに容器の水替えを行うことによって清潔さを保つことが挙げられます。1日~2日に一回は水の交換をすることがおすすめです。また、容器を透明なものにすることによって発根の様子がわかりますので、鉢上げのタイミングを逃すことがありません。

根が伸びたら鉢上げする

挿し穂から根が伸びてきたら鉢上げを行いましょう。鉢に水はけの良い用土を入れた後に、発根した茎のサイズに合わせて穴を空けて、根が傷まないようにしながら鉢上げを行います。

鉢上げ後は同じ手順

水栽培で挿し木をした場合にも、発根して鉢上げした後は風通しが良く、直射日光が長く当たらない場所で管理するようにしましょう。ゼラニウムは乾燥を好みますので、高温多湿にならないように気を付けて育ててあげましょう。

ゼラニウムの挿し木で失敗しないコツ

ゼラニウムの挿し木で失敗しないコツ
ゼラニウムの挿し木のやり方が分かったところで、失敗しないコツについて解説していきます。基本的には挿し木の作業はシンプルですが、ちょっとしたコツに気を付けることで成功率がぐっと上がりますよ。

挿し木にする枝は、日当たりの良い場所で育った新しい茎を使う

挿し木にする枝を選ぶ際には、日当たりの良い場所で育った新しい枝を選びます。緑色がしっかりとしていて、若々しい枝を中心に選ぶと良いですね。ゼラニウムの全体をぐるっと見回して適している枝を選ぶと効率的です。新しい茎であるとともに、節がついているものを選ぶとより成功率が上がります。

切り口は斜めに大きくする

発根する面積を広げるために、ゼラニウムの挿し穂を作る際には斜めにカットするようにしましょう。カットする面積が大きいと、それだけ発根の可能性が高まりますよ。斜めにカットした切り口は、しばらく吸水させた後に発根促進剤を塗布しましょう。

水やりは2日に一度で、直射日光を避ける

挿し木を行った後の管理として気を付けるのが水やりのタイミングです。基本的には2日に一度の目安で水やりを行い多湿にならないように注意しながら管理しましょう。また、直射日光や西日に当たってしまうと葉からの蒸散が過剰になってしまいますので、カーテン越しの光が当たるような場所、軒下・樹木の下などで管理すると良いですね。

梅雨は腐りやすいので避ける

ゼラニウムは乾燥した環境を好む植物です。そのため、梅雨の時期の多湿や夏場の高温で弱ってしまう可能性もあります。特に梅雨時は挿し木をしても、挿し穂や新しく伸びた根が腐りやすくなってしまいますので、挿し木などの負担がかかる作業は行わないようにしましょう。

根が出ない場合は発根促進剤(ルートンやメネデール)を使う

ゼラニウムの発根が思わしくない・根が出ない場合は、発根促進剤(ルートンやメネデール)を使ってみてはいかがでしょうか。根が出ない植物でも発根促進剤を塗布することによって、発根率が上がります。発根促進剤は他の植物にも併用することができますので、買っておくと便利ですよ。

ゼラニウムの挿し木でよくある質問

ゼラニウムの挿し木でよくある質問
この項目ではゼラニウムの挿し木でよくある質問を集めてみました。気になる方はしっかりとチェックしてから作業を行うことをおすすめします。

木質化してした部分を挿し木しても芽は出る?

ゼラニウムは長く育てていると「木質化」という、木の幹のように灰色になってしまう現象が発生してしまいます。木質化した部分を挿し木しても、発根率が悪いのであまりおすすめはできません。木質化した部分をある程度、剪定した後に伸びてきた新しい茎のほうが発根率が高いのです。ただ、木質化した部分がまったく発根しないわけではないので挿し木のスペースが余っている場合には試してみてはいかがでしょうか。木質化した部分を挿し穂にする場合には、水揚げせずに乾燥させてから挿し木を行いましょう。また、切る場所を木質化した部分の少し上にすることによって発根率が上がります。

挿し木後に葉っぱが乾燥して枯れて茎だけになってしまったが失敗?

挿し木後に葉っぱが乾燥して枯れてきても、茎の先が緑色の瑞々しいままであれば特に問題ありません。ゼラニウムは比較的に乾燥にも耐えることができる植物ですが、水やりの頻度を少し上げてみても良いかもしれません。植物の種類によっては挿し木の経過の中で、葉っぱが落ちることもありますので様子を見てみてはいかがでしょうか。

鉢上げしたゼラニウムが大きくならないのはなぜですか?

鉢上げしたゼラニウムが大きくならない要因としては、「日当たりが悪い」「肥料不足」な「頻繁な水切れ」などが挙げられます。直射日光には弱いゼラニウムですが、日当たりが悪いと茎や葉の伸長が悪くなってしまう傾向があります。また、鉢上げした後は適度に肥料を与えることによってより葉や花がつきやすくなります。ゼラニウムが大きくならない時には、緩効性の肥料や液肥を与えてみましょう。

おすすめのゼラニウムの種類

おすすめのゼラニウムの種類
ゼラニウムの挿し木の方法がわかったところで、この項目ではおすすめのゼラニウムの種類についてご紹介します。ゼラニウムは花色や花びらの形などの見た目の違いの他にも、品種によって育てやすさの性質が異なりますので、お住いの地域の温度などに適切な品種を選ぶのがおすすめです。

ハーブゼラニウム

ハーブゼラニウムは、虫除け効果もあると言われているゼラニウムの品種です。花の香りだけでなく、葉っぱもハーブのような芳香を放つので鉢植えにして室内で栽培すると心地よさを感じさせてくれるはずです。蝶のように可憐な花を咲かせる特徴があり、春の時期に切り戻しをすることによってたくさんの花を楽しめるようになるでしょう。害虫がよりつくことが少ないので、室内で鉢植えとして育てるのもおすすめです。

パンジーゼラニウム

パンジーゼラニウムは、冬に流通する草花であるパンジーのような選びごたえのある可愛らしい見た目をしています。花色の特徴が大きく、グラデーションがあるものやツートンカラーのものなど様々な品種が販売されています。また、パンジーゼラニウムは葉に斑が入っている品種も多いのでぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。パンジーゼラニウムは春に開花時期を迎え、小さめの花がたくさん付く特徴があります。

ゾナールゼラニウム

ゾナールゼラニウムは最も一般的に流通しているゼラニウムの品種です。生育力が強く、育てやすいので初めてゼラニウムを育てる方にもおすすめしたい品種のひとつでしょう。近年、特に人気の高い葉っぱを持つもみじ葉ゼラニウムもこちらのゾナールゼラニウムが元となっています。ゾナールゼラニウムはゼラニウムの品種の中でも特に耐寒性が高めなので、暖地であれば地植えにして屋外で楽しむこともできますよ。

カリオペ

カリオペは日本の夏でも暑さに弱らないようにアイビー系とゾナール系を交配させることによって生まれたゼラニウムの品種です。大きめの花は艶やかさを感じさせてくれるとともに、アイビーのようにツルを伸ばすことからハンギングバスケットにして楽しむことができます。

ローズスプラッシュ

高温期でも絶やすことなく花を咲かせるカリオペの中でも「ローズスプラッシュ」という品種は花の豪華さで人気の種類です。中心が濃い赤で外側になるほどピンクになっていくグラデーションがローズスプラッシュの魅力のひとつでしょう。日当たりの良い場所で管理することでたくさんの花を咲かせてくれます。

ダークレッド

深紅の花が特徴のダークレッドは、見た目が豪華で夏でも花を楽しむことができる季節咲きの品種です。濃い緑色の葉と真っ赤な花のコントラストが美しく、ヨーロッパのレンガの街並みを彩ってくれるゼラニウムの特徴を存分に発揮してくれる品種と言えるでしょう。

ゼラニウムの挿し木まとめ

いかがだったでしょうか。 ゼラニウムは育て方も難しくなく、園芸品種も多く流通しているので初めてのガーデニングにもおすすめの植物です。乾燥した気候を好むゼラニウムは、温度管理や水分管理を季節ごとに変えてあげることによって元気に成長してくれるはずです。ゼラニウムの挿し木も基本を守っていれば発根性も高いので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • ゼラニウムは南アフリカが原産の乾燥を好む多年草
  • 挿し木は用土や水にカットした茎を挿すことによって発根を促す増やし方
  • ゼラニウムの挿し木を行う時期は生育期の春と秋がおすすめ
  • ゼラニウムの挿し木で失敗しないコツとして切り口を斜めにすることや発根促進剤を塗布することなどが挙げられる
  • 木質化したゼラニウムの茎でも発根することはあるが確率は低い
  • 挿し木の葉が落ちてきても茎が緑であれば様子をみて良い
  • 鉢上げしたゼラニウムを大きく育てるためには、日当たりや肥料、水やりなどが重要
ゼラニウムの挿し木を上手に発根させれば、花を咲かせるまでの成長を楽しむことができます。気に入った品種を一から育てるのも、ガーデナーや園芸愛好者にとっては一味違ったものになるのではないでしょうか。今回、ご紹介したゼラニウムの挿し木のポイントを参考にぜひ試してみてくださいね。 最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。