ラベンダーは植えてはいけないって本当?理由や育て方のポイントを紹介

ラベンダーは植えてはいけないって本当?理由や育て方のポイントを紹介
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さわやかな紫色の花とすっきりとする芳香が初夏の風物詩として人気が高まっているラベンダー。バラとの相性も良く、園芸店への流通も盛んでお庭に植える方も増えているラベンダーですが「植えてはいけない」と言われることもあるのをご存じでしょうか。この記事ではなぜラベンダーが植えてはいけないと言われるのか、その理由についてご紹介していきます。お庭作りを行う方は、ラベンダーを植える前にぜひ植えてはいけない理由をチェックしておいてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • ラベンダーを植えてはいけないのはなぜ?
  • 植えてはいけないと言われる理由①大きく成長しすぎる
  • 植えてはいけないと言われる理由②木質化する
  • 植えてはいけないと言われる理由③高温多湿に弱い
  • 植えてはいけないと言われる理由④成長阻害物質を出す
  • 植えた方が良いという意見もある!?
  • ラベンダーの植え方・育て方のポイント
  • ラベンダーは地植えと鉢植えのどちらがおすすめ?
以上のポイントを中心にご紹介します。 ラベンダーは見た目もさわやかで、北海道などで群生しているのを見ると育てやすい印象もあるのではないでしょうか。植えてはいけないという理由を知ることによって、そのメリットとデメリットを把握した庭作りができるはずです。記事の最後ではラベンダーの育て方のポイントもご紹介していますので、ご覧いただけると幸いです。

ラベンダーを植えてはいけないのはなぜ?

ラベンダーを植えてはいけないのはなぜ?
さわやかな香りが頭痛やストレス緩和にも効果があると考えられているラベンダー。代表的なハーブであるラベンダーは、なぜ植えてはいけないと言われているのでしょうか。ミントやローズマリーなどのように繁殖力が旺盛で永遠に増えてしまう特徴があるのでしょうか。その理由を知る前に、ラベンダーの基本的な情報についてご紹介します。

そもそもラベンダーとはどんな植物?

そもそもラベンダーとはどんな植物なのでしょうか。まずはラベンダーの基本的な情報についてご紹介します。ラベンダーは6つの系統が流通していて、それぞれの系統によって耐寒性や香り、草丈に違いがあります。特性の違いや共通点を理解した上で、植える場所やお住いの地域の温度なども考慮してラベンダーを植えると良いですね。

ラベンダーの基本情報

植物名 ラベンダー
シソ科
形態 多年草
開花時期 初夏~夏
原産地 地中海・アフリカ
以上がラベンダーの基本的な情報です。耐寒性や耐暑性は系統・品種によって異なりますので、植える場所とともにしっかりとチェックしておきましょう。

ラベンダーの花言葉は「あなたを待っています」「沈黙」など

ラベンダーの花言葉は、「あなたを待っています」というとてもロマンチックなものが挙げられます。大切な方にプレゼントするためにラベンダーを選んだりするのも素敵ですね。また、「沈黙」という花言葉もつけられています。こちらはマイナスな意味にとらえられがちですが、ラベンダーの特徴でもある芳香に由来しているのです。さわやかな香りを感じながら沈黙することで、気分を落ち着けてリラックスするという意味が込められているのですよ。

風水上、南の方角に置くのがおすすめ

ラベンダーは風水の考え方の上では南の方角に置くのがおすすめです。ラベンダーの紫色の花は「火の気」を帯びていますので、相性の良い南側に置くことによってエネルギーを高めて活動的に過ごせるようになるはずです。ラベンダーを花瓶に入れて南側に飾れば風水効果を高めるだけでなく、さわやかな香りでリビングが満たされるのではないでしょうか。

ラベンダーを植えてはいけない理由を4つ紹介

ラベンダーの特徴がわかったところで、ここからは「ラベンダーを植えてはいけない」という理由を4つご紹介していきましょう。ミントやローズマリーは増えやすく繁殖力が高く、他の植物を駆逐してしまうため植えてはいけないと言われていますが、ラベンダーはなぜダメなのでしょうか。

植えてはいけないと言われる理由①大きく成長すぎる

植えてはいけないと言われる理由①大きく成長すぎる
ラベンダーを植えてはいけないと言われる理由の一つ目として、大きく成長しすぎるという点が挙げられます。コンパクトな苗の状態で販売されていることの多いラベンダーですが、意外にも大きく成長する植物なのです。

高さや横幅が80cm〜100cm以上までに巨大化する

ラベンダーは地植えにして環境が合えば、高さや横幅が80㎝~100㎝まで巨大化して成長します。最初は小さめの苗で購入しても数年育てているうちに、かなり大きくなる特徴を持っています。そのため、ラベンダーを地植えにする場合にはしっかりと場所を検討して、十分なスペースを取ってから植えるのがおすすめです。

他の植物の日光を遮ったり、通行の邪魔になる可能性も

ラベンダーはかなり大きく成長するので、道路沿いの花壇や通路わきに植えると花が伸びた時に通行の邪魔になってしまう可能性があります。また、草丈の短い植物とともに植えるとラベンダーの成長によって日陰になってしまい、ラベンダーが日光を独り占めしてしまうこともあるので注意しましょう。

植えてはいけないと言われる理由②木質化する

植えてはいけないと言われる理由②木質化する
「木質化」という現象をご存じでしょうか。特にラベンダーに見られることの多い木質化は、成長とともに茎が灰色になって木のように固くなってしまう現象として知られています。実はラベンダーは草花ではなく低木に分類される植物なので、成長のままに育ててしまうと木質化しやすいという点が植えてはいけない理由の二つ目なのです。

ほったらかしが木質化の原因

ラベンダーが木質化する原因は、ほったらかしで育てているからと言われています。適度に剪定しないと茎が老化しやすく木質化してしまうのです。ただし、ラベンダーの性質として木質化しやすい点が挙げられますので、数年育てているうちに木質化してしまうのは自然の変化とも考えられています。

一度木質化したら元に戻らない

ラベンダーは一度木質化してしまうと元の柔らかい茎には戻りません。そのため、一度木質化してしまうとそのまま木のように固く、灰色になってしまい見た目も悪く花も付きにくくなってしまうのです。木質化してしまったラベンダーは、挿し木などで新しい苗を作った後に入れ替えるように植え替えを行いましょう。せっかく大きく成長したラベンダーを処分してしまうのはもったいない気もしますし、その分だけ手間がかかりますね。その点においても、ラベンダーを植えてはいけないという理由のひとつなのでしょう。

木質化したラベンダーは処理しにくい

単純に木質化したラベンダーを処分するといっても、実はとても手間がかかる作業なのです。木質化したラベンダーは固く、枝のように変化してしまっているので処理しにくく、庭の隅に置いていてもなかなか分解されません。また、枯れているわけではないので根も大きく張っていて抜きにくいのも処理しにくい点でしょう。枝の剪定と同じように処分に手間がかかってしまうので、大きく成長したラベンダーが木質化しないように工夫する必要があるのです。

定期的に剪定をしよう

ラベンダーの木質化を遅くするためには、定期的な剪定が欠かせません。ラベンダーの剪定の適期は、5月と開花後の時期以外にも、秋の時期や冬の時期にも状況に合わせて行いましょう。定期的な剪定を行うことによって、木質化を遅らせて柔らかい茎を長く楽しむことができるはずです。

5月に弱剪定を行う

基本的にはラベンダーの開花前後である5月に、茎を間引くようにして弱剪定を行いましょう。この剪定で樹形を整えるほど強くカットしてしまうと初夏の開花時期に花を咲かせなくなってしまうので注意が必要です。

梅雨入り前に強剪定を行う

開花後に梅雨入り前には強剪定を行います。こちらの剪定では樹形を整えるほどにカットするとともに、枯れた花や茎はしっかりとカットして風通しを良くしておきます。風通しの良さは病害虫の予防にもつながりますので、積極的に行いましょう。

植えてはいけないと言われる理由③高温多湿に弱い

植えてはいけないと言われる理由③高温多湿に弱い
ラベンダーを植えてはいけないと言われる理由の三つ目として、高温多湿に弱いという点が挙げられます。ラベンダーは北海道などで群生しているのを見ると育てやすいと思われがちですが、意外にも繊細で環境に左右される植物なのです。

日本の気候は適していない

ラベンダーは高温多湿に弱いので、梅雨がある日本の気候にはあまり適していません。北海道でラベンダーが名所となっているのも、本州よりも涼しく梅雨がないからなのでしょう。ラベンダーは湿度や暑さに弱いということを理解した上で、植える場所を選ぶと枯らさずに育てることができるはずです。また、乾燥気味に育てることもラベンダーにとって重要なポイントと言えるでしょう。

寒さに弱い品種も多い

強い香りが特徴のイングリッシュ系統のラベンダーは寒さに強く、比較的に育てやすい特徴があります。逆にデンタータ系統のラベンダーや、おしゃれな見た目のフレンチラベンダーは寒さに弱く、温暖な地域に向いている品種です。見た目を気に入っても耐寒性が弱いと地植えにはできませんので、選ぶ際に気を付けたいポイントですね。

植えてはいけないと言われる理由④成長阻害物質を出す

植えてはいけないと言われる理由④成長阻害物質を出す
ラベンダーを植えてはいけないと言われる理由の四番目は、成長阻害物質を出すということです。ラベンダーの生存戦略として、周りの草花の成長を妨げる成長阻害物質を出す大きな特徴があります。

他の植物の成長を阻害する

ラベンダーの特性として、他の植物の成長を阻害する物質を出す点が解明されています。この成長阻害物質は特に野菜に影響を与えるので、ラベンダーの近くでは野菜を育てないようにしましょう。また、他の植物との混植もおすすめできないのです。

寄せ植えには向いていない

ラベンダーが寄せ植えに向いていない植物だと言われるのは、この成長阻害物質が関係しています。バラのようにラベンダーと相性の良い植物もあるのですが、成長阻害物質によって影響を受ける植物が多いので安易に寄せ植えにはラベンダーを入れないようにしましょう。また、ラベンダーは乾燥気味の環境を好むので他の植物と同じようなタイミングで水やりをすると根腐れを起こして枯れてしまう危険性があるのです。

植える場所には注意しよう

ラベンダーを植えることによって、野菜や他の植物の成長が妨げられてしまうので植える場所には注意が必要です。家庭菜園のそばなどではなく、なるべく広いスペースを選んでラベンダーを植えると良いですね。通路のそばなども大きく成長した時に通行の妨げになるので避けるようにしましょう。

むしろ植えた方がいいという意見も

むしろ植えた方がいいという意見も
ここまで、ラベンダーを植えてはいけないという理由についてご紹介してきましたがむしろ植えた方がいい、というまったく反対の意見もあるのです。ラベンダーがおすすめの理由についても詳しくご紹介していきましょう。

見た目が美しい

ラベンダーの、さわやかな色合いの小花が集まって咲く見た目が好きだという方も多いのではないでしょうか。イングリッシュガーデンに多く取り入れられることのあるラベンダーは、高さがある花が風に揺れる様子が非常に美しく、多くの方に愛されている植物なのです。スペースがあれば、こんもりと茂るラベンダーをお庭の片隅に植えてみるのもおしゃれでおすすめですよ。

香りに癒される

ラベンダーの大きな特徴として、その香りが挙げられます。系統や品種によって様々な違いがあるラベンダーの香りはリラックス効果やストレス緩和効果があると考えられています。植えたままのお花の近くにいっても漂うほのかな香りは、忙しい毎日の癒しになってくれるはずです。また、その香りを生かしたアロマグッズも多く販売されていますね。

虫除け効果がある

ラベンダーは病気に強い特徴があり、虫除け効果があるのもおすすめの理由のひとつです。蚊などの厄介な害虫を忌避する効果があるので、虫除け効果を生かした庭作りをしたい方にも良いのではないでしょうか。ただし、アブラムシなどの害虫はつきやすいので春先に対処しておくのがポイントです。

切り花として長持ちする

ラベンダーは切り花としても長持ちする植物です。水に入れた花瓶に飾っても良いですし、ドライフラワーなどにアレンジするのもおすすめですよ。

ドライフラワーに向いている

ラベンダーはハーブの仲間なので、ドライフラワーに向いた植物です。花瓶などに水を入れずにラベンダーを飾っておくだけで、自然とドライフラワーにすることもできるのですよ。ラベンダーの花束にしてさかさまに吊るしておくのもおしゃれでおすすめです。

インテリアとしても楽しめる

ラベンダーはドライフラワーに向いた植物ですので、リースなどの形状にアレンジしてインテリアとして飾るのもおすすめです。ラベンダーは様々なアレンジ方法がある上に、乾燥しても香りが継続するので長く楽しむことのできる魅力にあふれています。収穫したラベンダーで作ったサシェやハーブティーをプレゼントするのもおすすめです。

ラベンダーの育て方・お手入れのコツ

ラベンダーの育て方・お手入れのコツ
ラベンダーの植えてはいけない理由と特徴がわかったところで、この項目では育て方やお手入れのコツをご紹介します。ラベンダーは基本的には移植や植え替えを嫌う植物ですので、枯らしてしまわないように植える場所や栽培方法には気を付けましょう。

日当たりと風通しを確保する

ラベンダーを管理する場所は、日当たりと風通しが良い場所を選ぶようにしましょう。日当たりが良いことでたくさんの花を期待できるとともに、風通しの良さで過湿を防ぎます。風通しが悪いと、ラベンダーが苦手な高温多湿の環境に陥ってしまいますので、注意しましょう。

水はけの良い土壌を用意する

ラベンダーは乾燥した環境を好みますので、水はけの良い土壌を用意しましょう。地植えであれば、腐葉土や赤玉土などを混ぜ込んで水はけを改善すると良いですね。水はけが悪いと根腐れを起こして枯れてしまうので気を付けましょう。鉢植えにする場合にも、ハーブ専用土など水はけに特化した用土を選ぶのがポイントです。ラベンダーは酸性の土壌を嫌うので、地植えの場合には植え付け前に苦土石灰も必要になってきます。

水のやりすぎに注意する

乾燥を好み根腐れを起こしやすいラベンダーには、水のやりすぎが大きなダメージになる危険性があります。地植えの場合では降雨だけで特に問題ありませんので、あまり水やりをしないように気を付けましょう。鉢植えの場合には土が乾きやすいので、乾燥気味の育てつつも水切れを起こさないような工夫が必要です。

適切に剪定する

適切な剪定はラベンダーの蒸れを防ぎ、病害虫の予防にもつながります。特に花が咲き終わった6月に風通しの良さを考えた剪定を行うことによって、その後の梅雨の時期に枯らさずに成長させることができます。また、木質化を少しでもゆっくりにさせるために、秋と春先の時期にも適度な剪定を行いましょう。

地植えと鉢植えどっちがおすすめ?

地植えと鉢植えどっちがおすすめ?
最後に、ラベンダーは地植えと鉢植えのどっちがおすすめなのかについて解説していきましょう。風通しや日当たり、水やりの管理が必要なラベンダーは地植えと鉢植えのどちらを選ぶと良いのでしょうか。

基本的に地植えがおすすめ

基本的にはラベンダーは地植えでの栽培がおすすめです。地植えにする場合には、場所や日当たり、耐寒性などをしっかりとチェックする必要がありますが、環境さえ合えばある程度、手をかけなくても育てることができます。

水やりの必要がほとんどない

地植えで育てるのがおすすめの理由として、水やりの必要がほとんどないという点が挙げられます。鉢植えで育てていると、土の容量が少ないので乾きやすくなってしまいますが頻繁な水やりもラベンダーの栽培には適していないため、水分管理が難しいのです。その点、地植えにすると根が広く張り巡らされるため降雨だけで水やりをする心配がないのが大きなメリットでしょう。

大きく育てられる

ラベンダーを地植えにすると根が広く張り巡らされるので、大きく育てることができます。広いスペースがあって、ラベンダーをアレンジ用にも大きくたくさんの花をつけさせたい場合にはぜひ地植えで育ててみてはいかがでしょうか。地植えでたくさんのラベンダーの花を咲かせれば収穫する楽しみも大きいですよ。

暑さや寒さに弱い品種なら鉢植えがおすすめ

暑さや寒さに弱い品種でも、お花や香りが気に入ったら育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。そんな場合には鉢植えばおすすめです。ラベンダーの鉢植えは温度や季節に合わせて場所を変えることができるので、お庭のスペースが小さい場合だけでなく上手に環境を変えたい方にもおすすめの育て方なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。 ラベンダーを植えてはいけないという理由がわかっていただけたのではないでしょうか。ラベンダーは育て方の難しさや環境選び、場所選びが難しいことから植えてはいけないと言われる植物です。ただ、多くの魅力がありたくさんの人に愛されているハーブであるのは確かなので、この記事を参考に育てる際の注意点を把握して育ててみてはいかがでしょうか。ラベンダーのさわやかな香りや可愛らしい見た目、いくつもの利用方法はたくさんの魅力にあふれていますよ。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • ラベンダーを植えてはいけないのには4つの理由がある
  • 植えてはいけないと言われる理由①大きく成長しすぎて通行の邪魔、他の植物を日陰にしてしまう
  • 植えてはいけないと言われる理由②木質化するので見た目が悪くなり処分の手間もかかる
  • 植えてはいけないと言われる理由③高温多湿に弱く水やりの管理が難しい
  • 植えてはいけないと言われる理由④成長阻害物質を出すので他の植物と寄せ植えできない
  • ラベンダーには見た目や香り、利用方法などに様々なメリット・魅力があるので植えた方が良いという意見もある
  • ラベンダーの育て方のポイントとして日当たりと風通しの良さ、適度な剪定が重要
  • ラベンダーは地植えのほうが水やりの手間がなくおすすめ
ラベンダーを植えてはいけないという理由には、環境を整える必要があったり適度な剪定が必要だったりという点が挙げられますが、逆にそこさえクリアしてしまえば問題ありません。ラベンダーには様々なアレンジ方法がありますし、楽しみ方も多いのでぜひデメリットを把握した上でお庭に植えてみてはいかがでしょうか。 最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。