目次
- ゼラニウムが枯れる原因とは
- ゼラニウムには枯れやすい時期がある
- ゼラニウムを枯らさないためにできる対策とは
- 枯れるゼラニウムを復活させる方法
- ゼラニウムを上手に育てるコツ
ゼラニウムの蕾が枯れたり花が咲かない原因は?
ここでは、ゼラニウムの蕾が枯れる原因と花が咲かない原因について解説します。蕾が枯れるゼラニウムや花が咲かないゼラニウムには原因がありますから、まずは枯れるなどの原因についてよく知っておきましょう。水やりのしすぎで根腐れをしている
ゼラニウムを育てる上でのよくある失敗が「水やりのしすぎ」です。水を与えすぎると土の中がジメジメと湿った状態になり、根っこが腐る「根腐れ」の原因となります。植物を初めて育てる方などは「水をたっぷり与えるほど植物は元気に育つ」と勘違いしていることがあります。しかし、水やりは少な過ぎても多過ぎても生育に悪影響を及ぼします。特にゼラニウムは過湿に弱い性質がありますから、水やりのしすぎには注意が必要です。また、水はけの悪い土を使用している場合にも根腐れを起こしやすくなります。水やりの頻度だけでなく用土の水はけも意識して、ゼラニウムの植え付けには水はけの良い土を使用すると良いでしょう。長期間にわたって日当たりが悪い場所に植えている
「日照不足」もゼラニウムの生育に悪影響を与えます。日当たりの良い環境を好むゼラニウムですから、長期間にわたって日当たりが悪い場所に植えていると日照が不足してゼラニウムが枯れるなどの原因になります。寒さの厳しい冬場を除いてはベランダなど日当たりの良い屋外で管理するとよいでしょう。室内で管理する場合にも、よく日の当たる窓辺などが置き場所として適しています。あまり日の当たらない部屋の奥や玄関などを置き場所として選ぶと、日照不足によりゼラニウムが枯れてしまう可能性があります。葉枯病などの病気にかかっている
ゼラニウムが枯れるなどの原因は病気の可能性があります。ゼラニウムは葉枯病や茎腐病などの病気にかかることがありますが、日当たりや風通しが悪い環境で栽培すると葉枯病などの病気にかかりやすくなります。ゼラニウムは特に過湿に弱い性質がありますから、日当たりと風通しが良い場所に置いて管理することが基本です。害虫が原因
害虫が原因でゼラニウムが枯れることがあります。ゼラニウムはアブラムシのほか、ヨトウムシにも注意が必要です。ヨトウムシは秋から初冬に発生することが多いため、その時期に葉っぱがかじられていたらヨトウムシを探して速やかに駆除しましょう。害虫は放っておくと被害が広がるため、日頃からゼラニウムの様子をこまめに観察して害虫による被害を早めに発見できるようにすることがポイントです。害虫による被害を早めに発見して早めに対処することによって、ゼラニウムの株全体が枯れることを防ぐことができます。ゼラニウムが枯れやすい時期や季節はいつ?
ここでは、ゼラニウムが枯れやすい時期や季節について解説します。ゼラニウムには枯れやすい時期や季節があります。枯れやすい時期や季節を知って、しっかりと対策を行いましょう。ゼラニウムは夏に枯れやすい
ゼラニウムは夏に枯れやすい植物です。ゼラニウムは乾燥した気候を好むため、日本の夏のような高温多湿な環境が苦手です。特に多湿な環境になる梅雨の時期は枯れやすいので注意が必要です。屋外で栽培する場合には、夏場は雨に当たらない場所で管理しましょう。ゼラニウムを育てるにあたっては、ゼラニウムが夏に枯れやすいことを知って「夏越し」に注意を払うことがポイントです。冬も生育が止まり葉が茶色になって枯れやすい
ゼラニウムは高温多湿な夏の時期以外に、冬の時期にも枯れやすい植物です。ゼラニウムは耐寒性がやや弱いため、冬の時期に葉っぱが茶色になって枯れることがあります。冬場の寒さが原因で枯れることが多いですが、水の与え過ぎが原因で枯れることもあります。生育が止まる冬の時期はゼラニウムは多くの水を必要としませんから、水の与え過ぎには気をつけましょう。ほとんど水を必要としない冬の時期に水を与えすぎると、根腐れによってゼラニウムが枯れる原因になります。ゼラニウムを枯らさないための対策
ここでは、ゼラニウムを枯らさないための対策について解説します。枯らさないための対策をよく知ってコツを押さえて対策すれば、ゼラニウムが枯れるのを事前に避けることができることでしょう。日当たりの悪い場所で地植えや庭植えをしない
枯らさないための対策のひとつが、置き場所に気をつけることです。日照不足はゼラニウムが枯れる原因のひとつですから、日当たりの悪い場所は避けて日当たりが良い場所で管理することがポイントです。鉢植えであれば日当たりの良い場所へ鉢を移動させることができますが、地植えや庭植えでは一度植えたら簡単に場所を移動させることができません。地植えや庭植えの場合には、日当たりの悪い場所は避けて植え付けしましょう。移動ができるように植木鉢で育てる
ゼラニウムを枯らさないためには、移動ができるように植木鉢やプランターで育てるのがおすすめです。植木鉢であれば日当たりの悪い場所から日当たりの良い場所に簡単に移動させることができ、枯れる原因となる日照不足を解消することができます。また、ゼラニウムは雨に当てると腐りやすい植物です。植木鉢やプランターであれば、梅雨の時期に雨の当たらない場所に移動させることもできます。西陽を避けて風通しの良い場所で夏越しをする
乾燥した気候を好み高温多湿な環境が苦手なゼラニウムは、夏越しのために対策が必要です。夏の時期の西陽は多くの植物にとって負担になりますが、ゼラニウムにとっても大きな負担となりますから西陽が当たる場所は避けて管理しましょう。また、夏の多湿な環境を緩和するため、風通しの良い場所で夏越しすることも大切です。病気を防ぐために枯れた花は花がら摘みをする
ゼラニウムを枯らさないためには、こまめに花がら摘みを行うことも大切です。花がら摘みをせずに枯れた花をそのまま放っておくと、見た目が悪いだけでなく病気の原因になります。病気を防ぐためにも、枯れた花はこまめに花がら摘みをしましょう。なお、花がら摘みには病気を予防する効果だけでなく、これから新しく咲く花に栄養が行き渡るようにする効果もあります。冬は屋内で冬越しをする
耐寒性がやや弱いゼラニウムは、屋外で冬越しをすると葉っぱが茶色くなって枯れる可能性が高いです。霜に当たると枯れてしまうゼラニウムは屋外での冬越しは難しいため、冬場は屋内に取り込んで暖かい室内で冬越しをしましょう。地植えや庭植えでは屋内に取り込むことができませんから、ゼラニウムは移動することができる鉢植えで栽培することが基本です。生育に失敗して枯れたゼラニウムを復活させる方法
ここでは、生育に失敗して枯れたゼラニウムを復活させる方法について解説します。ゼラニウムが枯れてもすぐに諦める必要はありません。枯れたゼラニウムを復活できることもありますから、あきらめずに復活させる方法を試してみてくださいね。水やりを控えて乾燥させる
ゼラニウムが枯れる理由のひとつが「水やりのし過ぎ」です。水やりのし過ぎで土の中がじめじめと湿った状態になっている場合には、水やりを控えて乾燥させましょう。水の与え過ぎが原因で枯れても、対処が早ければ水やりを控えて乾燥させるだけでゼラニウムが復活します。なお、適切な水やりを行っていても土の水はけが悪い場合には、水やりのし過ぎと同じようにゼラニウムが枯れることがあります。土の水はけが原因の場合には、水やりを控えて乾燥させるだけでなく、水はけの悪い土を水はけの良い土に入れ替える必要があります。茎を切って挿し木をする
ゼラニウムは挿し木で簡単に増やすことができる植物です。ゼラニウムの株が枯れてしまっても健康な状態の茎が残っていれば、挿し木で増やせる可能性があります。「挿し木」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、挿し木による増やし方を知っていれば手順はとても簡単です。ゼラニウムを挿し木で増やすための手順は、- 元気の良い茎を選んで、10cmほどの長さに茎を切る
- 先端の葉っぱを2〜3枚残して、残りの葉っぱは切り落とす
- 挿し木用培養土を用意して、植えるための穴を開ける
- 切った茎を穴に差し入れて植え、発根を待つ
直射日光を避けて様子を見る
西陽など強い直射日光が原因で枯れたと考えられる場合には、直射日光を避けて様子を見てみましょう。夏はゼラニウムが枯れやすい時期です。夏の強い日差しが直接ゼラニウムに当たると枯れてしまうことがあります。夕方ほとんど在宅していない方は、西陽が当たっていることに気づかないことがあります。西陽など強い直射日光が当たる場所にゼラニウムを置いていないかもう一度よく確認してみてくださいね。直射日光が当たらない場所に移動することによって枯れる原因が取り除かれれば、ゼラニウムそのものが持つ回復力によってゼラニウムが復活します。初心者でもできるゼラニウムの育て方
ここでは、初心者でもできるゼラニウムの育て方について解説します。育て方のコツを押さえて育てれば、初心者でもゼラニウムを健康で元気に育てることができます。移動ができるように鉢植えを用意する
ゼラニウムの栽培では移動ができるように鉢植えで栽培することが基本ですから、鉢植えを用意しましょう。寒さにやや弱いゼラニウムは屋外での冬越しが難しく、冬場には暖かい屋内に取り込む必要があります。また、乾燥した気候を好むゼラニウムは長く雨に当てると腐りやすいため、梅雨の時期などは雨が当たらない場所に移動させることがポイントです。弱アルカリ性の土を敷く
ゼラニウムの栽培に用いる土は、弱アルカリ性の土が適しています。市販の草花用培養土を利用すると便利です。弱アルカリ性の土を植木鉢に敷いて、ゼラニウムを植え付けましょう。また、ゼラニウムは過湿に弱い植物です。土の中が過湿になることを防ぐためには水はけの良い土を使うことがポイントですから、土を選ぶときには水はけの良さも確認してみてくださいね。日当たりの良い場所で育てる
ゼラニウムは日当たりの良い場所を好む植物ですから、日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。ただし、西陽など夏場の直射日光は避けることがポイントです。なお、ゼラニウムは過剰な湿気が苦手ですから、日当たりとともに風通しの良い場所がおすすめです。過湿な状態が苦手なゼラニウムですから、雨ざらしになる場所は避けましょう。土が乾燥したら水やりをする
乾燥した気候を好むゼラニウムは「水やりのし過ぎ」を避けることがポイントです。土の表面がしっかりと乾燥してから水やりを行うようにします。土が乾くスピードは季節や天候によっても変わりますから、週に何回などと決めずに土の表面の渇き具合を見ながら必要なタイミングで水やりを行います。また、水やりを行うときには、鉢底穴から水が溢れるまでたっぷりと水を与えることがコツです。なお、ほとんど成長を止める冬の時期には水を多く必要としませんから、乾かし気味に管理するとよいでしょう。ゼラニウムの増やし方
ゼラニウムは挿し木で簡単に増やすことができる植物です。ゼラニウムの栽培に慣れたら、増やし方を知って挿し木で増やすことに挑戦してみてはいかがでしょうか。挿し木でゼラニウムを増やすことができれば、ひとつの株が枯れることがあっても全滅を避けることができます。夏越し・冬越しをした後は植え替えをする
ゼラニウムを栽培するための植木鉢は大き過ぎても小さ過ぎても生育に悪影響があります。そのため、ゼラニウムの成長に合わせてひと回り大きなサイズの植木鉢に定期的に植え替えることがポイントです。植え替えの負担に耐えられない夏場や冬場は植え替えに適していませんから、夏越しをした後か冬越しをした後に定期的に植え替えを行いましょう。まとめ
ここまで、ゼラニウムが枯れる原因や枯れやすい時期、ゼラニウムを枯らさないための対策、失敗して枯れたゼラニウムを復活させる方法、ゼラニウムを上手に育てるコツなど幅広く解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- ゼラニウムが枯れる原因は、①水やりのし過ぎによる根腐れ、②日当たりが悪い場所に植えていることによる日照不足、③病気や害虫による被害など
- ゼラニウムが枯れやすい時期は、①ゼラニウムの苦手な高温多湿な環境になる「夏」、②生育がほとんど止まる「冬」
- ゼラニウムを枯らさないためにできる対策は、①日当たりの悪い場所で地植えや庭植えをしない、②移動できる植木鉢で栽培する、③西陽を避けて風通しの良い場所で夏越しする、④こまめに花がら摘みをして病気を予防する、⑤冬は暖かい室内に取り込んで冬越しする
- 枯れるゼラニウムを復活させる方法は、①水やりのし過ぎが原因の場合には水やりを控えて乾燥させる、②健康な茎を切って挿し木にして増やす、③強い直射日光が原因の場合には直射日光を避けて様子を見る
- ゼラニウムを上手に育てるコツは、①移動できるよう植木鉢で栽培する、②栽培には弱アルカリ性の土を用いる、③日当たりの良い場所で育てる、④表土がしっかりと乾燥してから水やりをする、⑤挿し木で簡単に増やすことができる、⑥成長に合わせてひと回り大きいサイズの鉢に定期的に植え替える
でした。 大切に育てているゼラニウムが枯れるとびっくりしてしまいますから、この記事を参考にしてゼラニウムが枯れる原因や枯れやすい時期を知って、ゼラニウムを枯らさないようしっかりと対策してみてくださいね。もしゼラニウムが枯れてしまってもすぐに諦める必要はありません。早めに対処すれば復活できる可能性がありますから、この記事で紹介した「枯れたゼラニウムを復活させる方法」を試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。