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丈夫でその育て方の容易さから人気の高いパキラですが、いくら丈夫といっても管理方法を間違えると枯れてしまう恐れがあります。間違った管理方法を続けてしまうと葉が落ちはじめてしまい手遅れになってしまうこともあるので注意が必要です。 大切なパキラが枯れてしまうと悲しいですよね。元気いっぱいにパキラを育てるためにもポイントをおさえていきましょう。 この記事では
- パキラの葉が落ちてしまった時に確認すること
- パキラが葉枯れしてしまう主な原因
- 葉枯れからの復活する方法
- 基本的な管理方法
- 枯れてしまった? と思ったら
以上の内容についてご紹介します。 この記事を読んで、大切なパキラを長く育てるために必要なポイントをおさえていきましょう。
関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介
観葉植物パキラの葉が落ちたら心配ですよね
急にパキラの葉が落ちるとビックリしてしまいますよね。- 枯れてしまうのではないか
- 手遅れなのではないか
- もう回復しないのでは
葉が落ちる=パキラの寿命なの?
葉が落ちるといってもパキラが寿命を迎えてしまったというわけではありません。本来は適切な環境で生育させると鉢植えでも50年近くは生きてくれる植物です。葉が落ちる原因はいくつかありますが、手遅れでなければ葉が落ちてしまっても持ち直すことができるかもしれません。葉が落ちる=パキラの枯れるサインかも
葉が落ちる原因がパキラの寿命が原因でないとしても、元気が無い状態のサインとして現れてしまっています。そのまま放置をしてしまうと枯れてしまう恐れがあります。葉が落ちるということは、生育の環境に原因があることがほとんどなので、1つづつ原因を探り、大切なパキラを枯らさないようにしていきましょう。葉が落ちるときに確認すべきこと
パキラの葉が落ちることを確認したら、パキラの状態を確認していきましょう。ここでは葉が落ちる場合に確認するポイントをまとめています。お持ちのパキラに異変が起きた場合はまずこちらから原因を探っていきましょう。①パキラの幹が柔らかくないかどうか=根腐れの可能性
まず初めに確認するポイントは「幹」です。パキラの幹がぶよぶよに柔らかくなってしまっていないかどうかが判断の基準になってきます。幹が柔らかくなってしまっていると根腐れの可能性があります。本来幹は硬くしっかりしていますが、根腐れが発生してしまっていると萎れていたり変色してしまいます。この場合は葉が元気であれば剪定し、挿し木をして育て直す方法があります。②5度以下の環境で育てる=しおれる、葉が落ちる
パキラの生育に必要な温度は最低でも5度以上は必要です。5度を下回ってしまうと、だんだんと葉が落ちることになり枯れてしまいます。パキラは温暖な地域に生息する植物なので、日本の冬はかなり厳しい時期になってきます。耐寒性はありますが、置き場に注意して暖かい場所に置いてあげるようにしましょう。③病害虫の餌食になってないか
屋内で育てるパキラですが、外と同じように害虫の被害にあうことがあります。屋内生育の観葉植物につきやすい害虫は「ハダニ」と「カイガラムシ」といった害虫です。パキラの葉の色が抜けているように見えたり、蜘蛛の巣状のものが葉についていたりすると害虫被害を疑うようにしましょう。日々の水やり等の際に丁寧にチェックすることをおすすめします。パキラが葉枯れする主な原因
パキラの葉が枯れてしまう原因はどんなことがあるのでしょうか。日々のチェックで状態の異常を確認しつつ、そもそもそういった異変が起きないように育てていきたいですよね。ここでは異変が起きてしまう原因をご紹介していきます。①日々の過剰な水やり=根腐れを起こしているかも
幹が柔らかくなってしまう根腐れが起きる原因に過剰な水やりをしてしまっている可能性があります。パキラの水やりは基本的に土の表面が乾燥してから、鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷり水やりをします。さらに冬場は水やりの回数を少なくし、2週間〜1ヶ月に1度くらいの頻度にします。少し乾燥気味の環境にしてあげることが必要なのですが、水やりをしすぎてしまうと、鉢内が常に湿った状態になってしまい腐食の原因になります。②冬場に5度以下の環境で育てている
パキラの原産は暖かい中南米の地域になります。一方昨今の日本の冬は厳しい寒さになっています。そんな対極な環境のため、寒さはパキラのとってかなりのストレスになり葉が落ちる原因になります。日光をあてるために窓辺に置いてあげることが多くあると思いますが、冬場は窓からの冷気に当てられてしまうので生育に影響が出てしまいます。一度温度計を使って温度を測ってあげることも大切です。③病害虫の影響
パキラが枯れてしまう原因で見過ごせないのが害虫被害です。ハダニやカイガラムシといった害虫による被害なのですが、そもそも害虫を寄せ付けてしまう原因はどういったものがあるのでしょうか。まずはハダニの発生する原因ですが、風通しの悪い乾燥した環境を好む害虫になります。葉が密集していて風通しが悪くなってしまっていたり、乾燥しすぎる状態を放置してしまうとハダニが寄ってきてしまいます。ハダニがパキラにつくと吸汁によって葉を変色させ、だんだんと株の体力を落としてしまいます。 次にカイガラムシが発生する原因ですが、ハダニと同様に風通しの悪い乾燥した環境を好む害虫です。白い綿のような殻に覆われており、吸汁によってパキラを弱らせます。これらの害虫はこまめな観察をしてあげて、早めに対処してあげることが重要です。パキラの葉枯れから復活する方法
ではパキラの葉が枯れてしまった場合はどういった対処法をしたらよいのでしょうか。パキラの症状と状態によって対処法が異なりますので、株をしっかりと観察してあげて、それまでの管理方法をよく思い返して適切に対処しましょう。根腐れからの復活:土を乾かして、場合によっては挿し木!
根腐れが起きてしまった場合ですが、根腐れの進行状況によって対処法が変わってきます。初期、中期、後期で分けていますので、お持ちの株の状態に合わせた方法をとって下さい。根腐れ【初期】
根腐れの初期段階では、まず鉢受けに水が溜まってしまっていないか確認しましょう。いつまでも水が溜まってしまっていると、根が乾燥しないので早めに水を捨ててしまいましょう。鉢を置いている環境はどうでしょうか。日光のあたる風通しの良い場所に置いているでしょうか。そうでなければ移動をさせて土を乾燥させてあげましょう。根腐れ【中期】
初期症状の対処法で様子に改善が見られないときは「挿し木」という方法をします。挿し木とは、パキラの傷んでる箇所を切り取り、まだ健康な箇所を土に植え込んであげる方法になります。切り口から雑菌が入る恐れがあるので、清潔なハサミ等で切るようにし、切り口には発根促進剤を塗布してあげるとより安心です。挿し木直後は水をたっぷりあげて管理しますが、その後は乾燥気味で成長させます。土の表面が乾燥したら水をたっぷりあげましょう。10日〜2週間程度でパキラから新芽が出てきたら挿し木成功になります。根腐れ【末期】
根腐れの状態が末期の場合でも中期のときと同じ方法で挿し木をします。かなり傷んでしまっていると思いますが、可能な限り健康な部分を見つけて挿し木をしてあげます。幹の硬い部位が残っていればパキラはまだ生きているので、挿し木で対処しましょう。寒さからの復活方法:温度計などで確認!暖かい場所にすぐに移動する
パキラは寒さが苦手です。春夏で暖かい窓辺も、秋冬になるとだんだんと冷気が入り寒くなってしまいます。日光を当ててあげるのは大切ですが、寒い時期の夜間等は屋内の暖かい場所へ移動させてあげましょう。心配であれば温度計を使って温度を管理してあげることで、より安全に管理できます。ですがいくら暖かいといっても、暖房の風が直接当たってしまうと乾燥の原因に繋がりますので、暖房が当たりにくい暖かい場所への移動をおすすめします。病害虫からの復活方法:取り除く、殺虫剤を使って駆除する
病害虫の被害にあってしまった場合は、まず被害部分がこれ以上広がらないように、被害部分を取り除きます。挿し木と同様に清潔なハサミ等でカットしてしまいましょう。被害部分が取り除けたら、パキラの葉っぱの表と裏の両面と茎、幹を注意深く観察し、害虫がいないかチェックします。その後殺虫剤を使って害虫を駆除します。駆除後も細かく観察して、新たに被害にあってしまっていないかどうかを確認しましょう。【必見】パキラの基本的な育て方
大切なパキラを枯らしてしまわないためにも、基本的な育て方をおさえておきましょう。ポイントをおさえておくことで、枯れてしまう可能性を減らせるだけでなく、元気いっぱいなパキラにすることができますよ①置き場所:【半日陰】【風通し良好】な場所を!
パキラを育てる上で大切なポイントの1つ目に置き場所があります。パキラに限らずどの観葉植物にも言えることですが、ほとんどの観葉植物は日光が大好きです。原産国では外で生育しているため直射日光にも耐えられる力をもっていますが、室内の観葉植物に直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまう恐れがあるので、レースのカーテン越しに日光を当ててあげるのが良いとされています。 また土が常に湿った状態にならないように風通しを確保できる環境も必要になります。根腐れの恐れがあるので、湿気がこもるような場所は避けるようにしましょう。②水やり:季節や時期で違うので要注意
パキラの元気な成長に必須な水やりですが、季節によって与え方が異なります。- 水やりは毎日するべきだよね?
- いっぱいあげた方が良いよね?
- いつでもあげて平気だよね?
夏の【生長期】:土が乾いてからたっぷりと与える
まず生長期である夏場ですが、基本の水やりは表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいにたっぷり水やりをします。生長期は根が水をグングン吸収するので、水やりの頻度も多くなってきます。目安になってくるのが表面の土の乾燥具合です。また水やり後は受け皿に水が残らないように、水を捨てて乾燥させましょう。根腐れの原因にも繋がります。その他のポイントとしては水やりの時間です。昼の暑い時間帯に水やりをしてしまうと、鉢内の温度が上がり蒸し風呂のような状態となってしまい根へのダメージに繋がってしまいます。おすすめは気温が上がりきっていない朝方か、涼しくなった夕方以降に水やりをしてあげましょう。冬の【休眠期】:間隔をあけて、控えめに行う
一方冬場の休眠期はパキラの成長が緩慢になっています。そこまで多くの水を必要としないため、水やりの間隔をあけて控えめにしましょう。2週間〜1ヶ月に1度くらいの頻度で十分です。冬場に水やりをする場合は夜間は避けるようにしましょう。理由は夜間に気温が下がり鉢内の温度がぐっと下がってしまうので、冷たい水が根を冷やしてしまいます。なるべく暖かい時間帯にあげるようにしましょう。土壌環境:水はけのよいものを選ぶこと
パキラの生育に使用する土ですが、水はけの良いものを選びましょう。園芸コーナー等で販売されている土であればほとんど問題ありませんが、使い古した土などを使ってしまうと、水はけが悪く根腐れを起こしてしまう可能性があります。長い期間使用する土なので、なるべく新しい土を使って環境を整えてあげましょう。植え替えなどでご自身で土を作る場合は赤玉土7:腐葉土3を混ぜて使うようにしましょう。一番簡単なのが、園芸コーナーの培養土が最適なので、こちらを使うようにして下さい。株の大きさに対して鉢が小さいと根詰まりを起こしてしまうので、定期的に植え替えをして根詰まりを解消してあげることもポイントになります。肥料や栄養剤:春から夏に希釈した液体肥料を与える
肥料を与えるとパキラの株は大きく成長します。肥料を与える時期としては春から夏にかけて希釈した液体肥料を与えます。冬場は休眠期で栄養を必要としないため肥料は必要ありません。いくら栄養が必要な夏場に肥料を与えすぎてしまうと肥料焼けを起こす原因になってしまいます。肥料焼けとは根の周りに濃度の濃い成分が集まってしまい、パキラ自身の水分を使って薄めようとする働きのことをいいます。そのため水分不足を招き根が弱ってしまう恐れがあります。何事も適切な量を守るようにしましょう。【緊急事態】パキラの葉が落ちてしまい幹だけになってしまったらどうする?
あまり管理する時間がなくパキラの葉っぱが全て変色してしまい、手遅れになることもあるかもしれません。もちろん葉が全て枯れてしまう前に手を打つことができればよいのですが、既に葉が落ちてしまった時はどうしたらよいのでしょうか。幹から新芽が生えてくる可能性がある
葉が枯れてしまう原因は様々ですが、根腐れが起きてしまっている場合は幹まで腐食してしまっている可能性があります。まだ幹が硬くしっかりしていればまだ復活する可能性は残されています。もしこのような状態になってしまっていても諦めずに対処してあげましょう。起死回生からの復活方法
ではどうやってギリギリの状態から復活させるのでしょうか。まずは株の状態を確認しましょう。茎が柔らかくなっていないことを確認して、順番に処置していきます。①枯れた葉や茎を全て取り除く
まずは枯れている部分の除去です。枯れてしまった葉や茎をバッサリと剪定しましょう。ここで中途半端に残してしまうと、残りの株に影響が出てしまいますので、つらい気持ちをぐっとこらえて剪定してしまいましょう。②水分過剰(根腐れ)に気を付けながら葉水を行う
剪定が終わったら、残った株に葉水を行います。葉水とは霧吹き等で葉や茎に水をあげる方法です。植物は根だけでなく葉や茎からも水分を吸収します。葉水をこまめにすることで、元気な状態を維持することができます。葉水は水が滴る程する必要はありません。少し湿る程度で問題ありませんので、日々の様子を観察する時に吹いてあげましょう。 水やりは気をつけてしましょう。乾燥気味に環境を整えてあげて下さい。③基本的な育て方を徹底して育てる
できる対処をしたあとは基本を忠実に徹底した管理方法で様子を見守りましょう。うまく持ちこたえてくれると新芽が伸びてきます。その新芽が成長すると復活したことになるので、辛抱強く管理していきます。新芽はまだまだ弱いので、温度管理が出来ていないとすぐに枯れてしまうので、暖かい場所にて管理しましょう。④液体肥料を与える
新芽の成長を支えるために、即効性のある液体肥料を与えましょう。液体肥料の使い方は園芸コーナーのスタッフさんに聞くか、パッケージ等に書いてある方法を守って使いましょう。肥料を多く使ったからといってより良い成長に繋がることはないので、用法を守りましょう。Q&A
ここではパキラが枯れてしまった時によく聞く疑問にお答えしていきます。適切な対処をするためにも、きちんと調べてから対策をとりましょう。Q. 葉が黄色くなって今にも落ちそうです。これって何が原因ですか?
A,パキラが葉焼けを起こしている可能性があります 室内で育てている観葉植物は直射日光に弱いことが多いです。直射日光では光が強すぎるので、葉が火傷をしてしまっている状態を葉焼けといいます。艶が無くなってしまったり、黄色く変化してしまっていると葉焼けの症状です。残念ながら葉焼けしてしまった葉は元には戻らないので剪定して元気な葉を残してあげましょう。Q. 冬場は温度調整が難しいのですが、エアコンの風が当たるところでも大丈夫ですか?風で葉が落ちませんか?
A,温度管理のためエアコンを使うのはOK。ただ直接風を当てない! ご家庭によっては冬場の暖房器具としてエアコンをお使いになる方もいらっしゃると思います。暖房を使い、観葉植物の温度管理をエアコンで行う場合の注意点は風を直接植物に当てないようにする、です。乾燥を招いてしまうので、置いてあげる場所に注意しましょう。Q. パキラの葉が落ちてきて、全体的に元気がありません。冬場に肥料や栄養剤を与えても大丈夫なんでしょうか?
A,基本は不要です。条件次第では2倍希釈であげましょう 冬場は成長が緩慢になるので基本的には肥料は不要です。ですが特に元気がない場合は、通常の希釈を2倍希釈した肥料を与えましょう。肥料焼けを起こす可能性があるので、与える時は少しづつ様子を見ながら与えましょう。パキラの葉が落ちるのは何か原因があるの?復活する方法まで徹底解説のまとめ
パキラが枯れてしまった場合の対処法のポイントとしては、- 幹が柔らかくなっていないか確認する
- 害虫被害にあっていないか確認する
- 水やりは土が乾燥してからする
- 温度は5度以上確保する
- 根腐れしてしまったら挿し木をする
- 基本的な管理方法を守る