パキラは日光が大切!日光の当て方や時間、育て方まで徹底解説

パキラは日光が大切!日光の当て方や時間、育て方まで徹底解説
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目次

部屋を爽やかに彩る観葉植物。グリーンがあるだけで、心地よく、リラックスできる空間になりますよね。インテリアとしても観葉植物は近年人気が増しています。 そんな観葉植物の中でも、育てやすいパキラは人気の品種です。丈夫でぐんぐん育ちますが、葉の色が黄色くなってきたり、茎がひょろひょろしてきたりすることなどがあります。パキラは育てやすい種類ではあるものの意外とトラブルはつきものです。 「この置き場所であっているのか?」 「水やりが少ないのか?」 植物が不調を起こすと不安になりますよね。 今回は、「日光の当て方」にフォーカスを当ててご紹介します。
  • 適した日光の当て方
  • 日光によるトラブルのパターンと原因
  • 日光によるトラブルの解決策
  • 基本的な育て方のポイント
  • よくあるQ&A

こちらの内容を中心に細かく解説していきます。 パキラの不調やトラブルの解決のお役に立てばと思います。 日光の当て方やお手入れ方法を攻略していきましょう。

関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介

観葉植物パキラと日光のつながり

観葉植物パキラと日光のつながり
パキラの特徴について知りたい場合は、パキラがどのような地域が原産で、どのような気候の元で育った植物なのかを知ることで、育て方の大きなヒントを得ることができます。 パキラの原産は、中南米の熱帯地域です。湿度と気温が高く、日当たりも良い環境を好みます。熱帯雨林の中で育ち、自生する地域では大木になり、高さ10mにもなります。 このような環境で育ってきたことから考えると、日光を好み、年間を通じて暑いくらいの気温が適しています熱帯雨林で育っているため、強い直射日光を直接浴びるというよりは、ジャングルの木々の間から日光を浴びて成長してきたと思われます。

パキラは日光が好きな観葉植物

熱帯の原産地の特徴から、パキラは日光を浴びてぐんぐん成長してきた植物で、日光が大好きです。しかし、ジャングルの中で日光を独り占めにしてきたわけではなく、木々の間からの木漏れ日のような日光で育ったため、強い直射日光は逆に葉を傷め、変色する原因になります。

誤った方法で日光に当てると逆に枯れてしまう

パキラは日光は大好きですが、特に夏場の強い直射日光には弱いため、葉に良くありません。日光の当たりすぎで、葉が黄色く変化したり、葉のふちが茶色くなる「葉焼け」をおこします。このように葉の色が変化してしまうと、元の元気な緑色に戻すのは難しく、枯れてしまいます。

パキラへの日光の当て方

パキラへの日光の当て方
置き場所は、室内の窓際のレースカーテン越しの日光が降り注ぐ、風通しの良い場所が理想的です。日当たりの良い場所に置くのが難しい場合は、日が差す日中の間、日当たりの良い場所に定期的移動し、日光浴させることが好ましいです。

夏場の日光の当て方

夏場の日光の当て方は特に注意が必要です。夏の強い直射日光が葉に当たることで、葉の変色、枯れる原因になります。 強い直射日光に当たらないように注意すれば、問題ありません。レースカーテン越しに日光を当てたり、どうしても直射日光が当たってしまう場合は場所を移動しましょう。 屋外で育てる人は多くないと思いますが、屋外の場合も夏場は半日蔭の場所に置きましょう。

冬場の日光の当て方

冬場は植物の成長がお休みする時期なので、新芽を出したり、茎が伸びて成長する時期ではありません。冬の日差しも強くないので、同じように日の当たる場所に置いていれば問題ありません。

パキラの日光に関するよくあるトラブルと原因

パキラの日光に関するよくあるトラブルと原因
パキラは、強く日光が当たりすぎても、日当たりが悪くても、どちらもトラブルが発生します。どのようなパターンがあるのか日照不足の場合からご紹介していきます。

日照不足により、葉っぱの色が変色

植物は日光に当たり、光合成することで生きていく上で必要なエネルギーを作ります。日照不足だと、必要なエネルギーを作れずに弱ってしまいます。 弱ってくると、葉の色がキレイな緑色を保てずに、黄色や茶色に変化して散っていきます。葉や茎全体にハリがなくなり、しなびた印象になります。 日照不足で植物が働くエネルギーがなくなるので、水分を吸い上げる力は弱くなり、根も弱った結果、根腐れがおこり全体にその影響が及びます。

日照不足により、徒長になる

日照不足の状態になると、植物は自ら日当たりの良い環境を求めて茎や枝を伸ばします。これが徒長です。日照不足が原因で伸びた茎の部分は、力を振り絞って伸びるため、ひょろひょろと弱々しい茎になります。自力で立つことができなかったり、細く柔らかい折れやすいのが特徴です。 この徒長は、どの植物にとってもよく起こる現象です。とくに室内の管理の植物は起こりがちです。

直射日光や長時間の日光浴により、葉焼けを起こす

夏場の日の当て方でも紹介した通り、日差しの強い夏頃は直射日光によって葉焼けをおこします。日光が好きなパキラでもこれはおこります。 葉焼けの際、葉の状態は一概には言えませんが、葉が白くなることが多く、葉の全体や部分的に真っ白に変化していれば葉焼けを起こしている可能性が高いです。 葉の全体が黄色く変化することもあります。葉焼けでパキラ自体が枯れてしまうことはありませんが、大きなダメージになります。

パキラの日光に関するトラブルの解決策

パキラの日光に関するトラブルの解決策
日光に関するトラブルをご紹介しましたが、そのトラブルの解決策を解説します。一度トラブルがおこったところを回復させるのは大変ですが、環境を変えてあまり手を加えずに様子を見ることで回復することもあります。

葉の緑が薄くなったパキラの解決策

葉の緑が薄くなったパキラの解決策を解説していきます。これを読むと慌てることがなくなります。

暖かい室内に戻したり、日に当てることで回復する

葉の色が悪いかな?と感じたときは、日照不足の可能性があるので、日光浴させましょう。数日続けて様子を見ます。寒さには弱いので、気温もなるべく暖かいところに置くと改善されやすいです。 葉の色パッと見ただけで、色が悪くなっているのが分かるほどだと、そこから回復するのは難しくなり、葉をとってしまった方が良い場合もあります。葉の色の変化は、なるべく早めに気づくと回復に繋がるので気をつけましょう。

同時に根腐れの予防になる

葉の色が薄くなるのは、日照不足が一番に考えられます。日照不足はエネルギー不足にもなり、根の働きも悪くしてしまいます。逆に、日照不足を改善できると、葉や根全体の働くためのエネルギーが生産されるので、根の働きも回復し、根腐れ予防に繋がります。根腐れは水のやりすぎだけではなく、根の働きが悪くなることでも起きやすくなります。

徒長になったパキラは徐々に日光に当てる

徒長してしまった茎は、生命力の証でもあるので、不足していた日光に当てることを意識すると改善に繋がります。

場所を変えながら、日光に慣れさせる

日照不足により徒長してしまった茎には、日光を当てることで改善をはかります。このときに、急に直射日光を当ててしまうと植物がビックリしてしまうので、元々置いていた場所より少し日当たりの良い場所に移します。様子を見ながら徐々に日光に慣れさせます。回復してくると、葉の色が濃くなってきたり、茎が固くハリのある状態に変化したりします。 日当たりの良い場所に移す際、どこがよいのかいろんな置き場所を試すと、パキラにストレスがかかることがあるので、決めた場所に置いた方が良いです。そこから移動する際も決めたポジションへの移動にしましょう。

弱った枝や葉を剪定する

一度弱ってしまった枝や茎は、初期の段階では回復の見込みもありますが、気づくころにはかなり弱ってしまっていることがほとんどです。その場合、色が悪い葉はとることで次の新芽に繋がります。 パキラは、枝を切って整える剪定を行っても大丈夫な植物です。種類によっては、選定のために枝を切ったところから細菌が入りやすく、ダメになってしまうものもあります。樹形のバランスが悪くなったり、一部に葉が密集して空気の通りが悪そうであれば、剪定することをおすすめします。 剪定の時期は、パキラの成長期である5月~7月ごろが適しています。 葉や枝を剪定する際は、幹から出て枝分かれした根本のところからカットします。節なので、手でもポキッと折れやすいところです。中途半端に茎を残してカットすると、腐る原因になることもあります。

葉焼けしたパキラの解決策

葉焼けしてしまったパキラは、その葉を回復させるのは難しいのですが、鉢自体を救済することはできます。

直射日光から遠ざけて弱い日光に当てる

直射日光で葉焼けしてしまった場合、まず直射日光が当たる場所を避け、弱く日光の当たるところに退避させます。直射日光で過剰に働き疲れたパキラを休ませるイメージです。

焼けた葉を切り落とす

焼けてしまった葉は、残念ながら回復することはほぼありません。焼けた葉は、速やかに取り除きます。パキラ自体が枯れてしまったわけではないので、変わらず手入れをすると、また新芽が出ていきます。

パキラの日光以外での育て方のポイント

パキラの日光以外での育て方のポイント
日光はパキラの成長でとても大切ですが、日光だけではいけません。他にもポイントがあります。

【半日陰】で【風通しが良い場所】に置く

直射日光で葉が傷む可能性もあるため、半日蔭の場所に置きます。 観葉植物にとって風通しの良い場所に置くというのもとても大切なことです。 風通しの良いところに置くことで、植物が呼吸でき健やかに育ちます。 逆に風通しの悪いところに置くと、空気が滞ってカビや虫がつく原因にもなります。

水やりは【乾いてから】が基本

水やりの仕方はとても気になるところですよね。水のやりすぎで植物をダメにしてしまうパターンが一番多いと感じます。 基本は土が乾いたのを確認してから、たっぷりと水やりをします。受け皿に貯まったお水は捨てます。土の表面が乾いて白っぽくなっていたり、実際に土に触ってみると確実です。 週に何回と決めるよりは、土の状態を見て水やりすることをおすすめします。 土の水やりと別に、葉に霧吹きでお水を与えましょう。「葉水」といいます。 葉や茎からも水は吸収され、乾燥を防ぎ、いきいきと育ちます。虫は葉の裏側や葉の陰になるところにつきやすいので、霧吹きで葉の裏側に水をやることで、虫がつくのを予防できます。 夏の時期は気温が高く、成長期で水をよく吸うので、こまめなチェックが必要です。 冬の寒い時期は、植物の成長がお休みするため水やりも控えめにします。土の表面が乾いて2,3日経ってからの水やりで大丈夫です。室内の気温も夜は低くなるので、夜に水やりをすると冷えた水が根から植物を弱らせてしまう可能性があるので、日中の水やりが適しています。

植え替えや鉢上げをする

目安は1~2年で、一回り程度大きい鉢に植え替えをします。 これは、ずっと同じ鉢で育てていると成長している植物と鉢のバランスが悪くなってくるからです。鉢植の中が成長した根でいっぱいになり、水分がうまく吸収されないなどのトラブルの原因になり「根詰まり」の状態になります。健やかに植物が成長していくために必要な作業になります。 5月~10月頃の植物が成長期の元気な時期植え替えを行います。 植え替えのときにどうしても根が傷んでしまうことがありますが、成長期の生命力が溢れる時期に行えば、ダメージがあっても回復してくれます。しかし、植物の成長がお休みしている寒い時期に植え替えしてしまうと、ダメージがあったときに回復できずに、そのままダメになってしまうことがあります。そのため、植え替えは暖かい時期が適しています。 鉢上げは、挿し木や種子から育てた苗を、小さいポットから鉢植に植え替える作業です。一般に、あまりやる機会はありませんが、挿し木で育てる人には必要な作業です。

肥料や栄養剤を適切なタイミングで、適量与える

肥料の種類は2種類、固形肥料、液体肥料があります。

固形肥料

固形で土の中に混ぜたり、置いたりして使用します。 暖効性肥料といい、与えたときから効果が始まり、少しずつ成分が溶け出して持続性があります1回で数カ月効果が持続するものが一般的です。成長期に入る前の春時期に与えて使うことがあります。

液体肥料

液体肥料の特徴は、速攻性があり、持続性がないところです。 1回の使用で、効果は1週間前後。土に散布して手軽で使いやすく、成長期により株を大きくしたいときなどに使用します。 肥料は適切に与えることが大事で、やりすぎは植物を傷める原因になります必ず必要ということではありません。冬は植物の成長がお休みのため肥料は使用しません。

剪定を行って、風通しや温度を調節する

葉が密集しているところは、葉を剪定して風通しを良くします。密集していると蒸れの原因になり虫がつきやすくなります。温度は、パキラにとって暖かいことに越したことはないので、冬の寒さに注意が必要です。寒さで弱ることがあるので、冬の室内の温度には気をつけましょう。

【必見】パキラにとって最高の日光浴の場所を紹介

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パキラの理想的な日当たりについて解説します。季節によってお手入れ方法が変わるのもポイントです。

夏場は直射日光の扱いには気を付けて!

夏場のお手入れで一番注意が必要なのは、直射日光です。 葉焼けの原因になります。パキラに直撃しないように気をつけましょう。

室内ではレースカーテン越しの優しい日光が当たる場所

パキラに直射日光は良くないため、レースカーテン越しの日光は丁度よい日当たりになります。室内でこのような場所があると育てるにはとても良い環境です。

室外では、半日程度直射日光が当たる場所で半日陰にする

外では、直射日光が強すぎることもあるので、午前中にしっかり日に当たり、夕方に近づくにつれて半日蔭になる場所が良いでしょう。太陽の傾きで自然とそのような状態になるところも多いと思います。

日照時間は3~4時間程度

植物にとって、日照時間は1日3~4時間程度あれば、良いといわれています。季節によっても多少変化しますが、この時間を目安にしましょう。

冬場は温度を気にしながら配置する

パキラにとって辛いのは、冬。元々熱帯地域で自生しているため、特に寒さの厳しい地域では冬を乗り越えるのが大変なこともあります。 注意が必要な冬場のお手入れ方法とパキラの特性もご紹介します。

窓辺は日光が当たるが、周辺は寒くなるので注意が必要

冬場に一番注意しなければならないのが、寒さです。少し寒さに耐える力はありますが、特性上、暖かいところを好みます。日当たりの良いところに置こうと窓辺に置いていると、外の気温の変化を感じやすく、寒さで枯れてしまうことがあります。一般的に気温5度を下回ると生きていくのが難しいといわれます。 冬の置き場所は難しいですが、冬は日当たりが良く窓辺から離れた場所が理想的です

日光が当たらない時があっても、パキラの耐陰性で少しは大丈夫

パキラは、日当たりの良いところを好みますが、日陰でも耐えられる耐陰性も備わっています。長い時間日陰の場所に置かれてしまうと、さすがに弱ってしまいますが、少しの間であれば、耐えられる性質があります。

日照時間よりも、暖かく日光が出ていたら当ててあげる

パキラは暖かく日当たりの良い場所が大好きなので、より多く日に当ててあげることで、光合成が活発に行われ、幹や枝葉がより丈夫に育っていきます。

Q&A

Q&A
こんなときは、日を当てても大丈夫なのか気になる場面についてのQ&Aをご紹介します。

Q. 挿し木したパキラはいきなり日光に当てても大丈夫ですか?

A,挿し木した後はすぐに日光を当てるのは、よくありません。 挿し木してから、根が張るまで2週間以上かかりますその間、生育状態が安定していないため、そのときにいきなり日光を当ててしますと、エネルギーを消耗し働きが追いつかずに枯れてしまうことがあります。葉の乾燥が進んでしまうこともあります。 挿し木した後は、半日蔭のところに置いて、ゆっくり成長して根が張るように様子を見ましょう。

Q. ハイドロカルチャーへ植え替えた後に、白い綿状のものが付着していますが、これって何ですか?

A,白カビである可能性が高いです。白くふわっとしているとそれはカビで、湿った状態が長いとカビが生えやすくなります。風通しや、日当たりが悪いとカビが発生しやすくなります。ハイドロカルチャーに白い粉状のものがついている場合は、水のミネラルが固まったものと考えられます。 カビは発生したときの対処は、カビをティッシュなどで優しくふき取り、植物用の殺菌効果のある薬剤を使います。ハイドロカルチャーについている場合は、全体をしっかり洗いましょう。

Q. パキラをどのくらいの時間、日光に当てるのがいいのですか?

A,1日3~4時間程度は日光に当ててあげる必要があります。可能であれば、直射日光の当たらないレースカーテン越しの日当たりの良い場所で管理することで、幹や茎葉がより丈夫に育ちます。

パキラは日光が大切!日光の当て方や育て方を徹底解説のまとめ

今回はパキラの日光の当て方についてご紹介しました。 パキラの日光の当て方のポイントとしては
  • レースカーテン越しの日光に1日3~4時間以上当ててあげることが理想
  • 日照不足のトラブルには、優しく日に当てることで解消すること
  • 冬場は寒さに当たらないように窓辺に置かずに日に当てること
植物が育つ上で日光の当て方はとても重要なところです。日光が好きなパキラの特徴を踏まえながら、適した環境で丈夫に育てたいですよね。 植物の変化や成長を楽しみながら育てていきましょう。 最後までご覧いただきありがとうございました。