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初心者でも育てやすい観葉植物として人気のパキラ。 パキラに適さない育て方をしてしまうと、パキラがひょろひょろになってしまうことをご存知でしょうか。 実際に育てていて経験された方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、
- パキラがひょろひょろなのは危険信号
- パキラがひょろひょろになってしまったときの対処法
- パキラをひょろひょろにしない育て方
- 剪定した枝葉でパキラを増やせる
について、詳しく解説します。 知っておくと心強いパキラの育て方がよくわかる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介
観葉植物パキラが【ひょろひょろ】は枯れる前触れ
初心者でも育てやすいことで有名な観葉植物のパキラですが、パキラを育てるにあたって注意をしておくポイントがあります。実は、パキラがひょろひょろとしてきたら赤信号。 茎や枝が間延びし、ひょろひょろと細長い姿になってしまう現象のことを徒長(とちょう)と言います。ひょろひょろとした見た目になると、株のバランスが崩れてしまったり弱ってしまったりします。【ひょろひょろ】は危険な可能性がある
パキラの葉がやけに落ちることがあります。その時点でパキラは枯れ始めているかもしれません。ぽろぽろと簡単に葉が落ちてくると同時期に、幹がひょろひょろとしてきます。 したがって、ひょろひょろし始めたら枯れ始めなどの危険な状態のサイン。 ひょろひょろとしてきたら赤信号だと思い、早めに対応しましょう。ひょろ長いパキラは病気にかかりやすくなる
ひょろ長いパキラの茎や枝は組織が柔らかく軟弱です。 そのため、病原菌が侵入するリスクが高まり、病気にかかりやすくなります。 できるだけひょろひょろにならないように対策をし、ひょろ長いパキラになってしまったらすぐに対処することが大切です。パキラがひょろひょろになってしまったら
パキラがひょろひょろになってしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。 対処法を知っておけば、焦ることなく対応できますよ。剪定して切り戻すしかありません
すでに茎や枝がひょろひょろになってしまった場合、剪定して切り戻すしかありません。 残念ですが、一度ひょろひょろになってしまった部分は、元通りには戻らないのです。 株のバランスや病気にかかるリスクを減らすために、剪定して切り戻しを行いましょう。 新芽が生えてくれば、また元気な姿に成長してくれますよ。剪定の時期やポイント
パキラを剪定するのに適した時期とポイントは以下の通りです。時期:5月~6月
パキラを剪定するのに適した時期は5月~6月です。 遅くても7月頃までには済ませてください。真冬と真夏は避けましょう。 5月から7月はパキラの生長期でもあり、剪定をしてもすぐに新しい芽が出てきて、形が整いやすくなります。 剪定は植物に負担がかかりますが、パキラが元気なこの時期に剪定するのがおすすめです。ポイント:【生長点の上】で切る
パキラの剪定の際のポイントは、生長点の上で切ること。 生長点とは、幹や枝の表面にぽこっと盛り上がった節のように見えるものです。 パキラは生長点から新たな枝葉を伸ばすので、生長点を残して剪定するのがポイント。 生長点から2cm上くらいの位置で切りましょう。パキラの剪定の手順
ここで、一般的なパキラの剪定の手順を確認しておきます。- 1番長く伸びた枝を好きな高さに切り戻しする
- 枯れている枝や病班などが現れている葉がついた枝は根元から剪定する
- 不要な枝もできるだけ根元から間引きする
- 全体の形を見ながら、これから茂らせたい部分の枝を切り戻しする
- 太い枝を切った場合は、切り口に癒合剤を塗る
パキラ剪定後の手入れ
パキラを剪定した後しっかりと元気に成長させるためには、丁寧な手入れが大切です。【日が当たる】【風通しの良い】場所に置く
パキラを剪定した後は、日が当たる風通しの良い場所におきましょう。 パキラは日光が好きな植物なので、日に当てることで生長が活発になり、剪定した後もどんどん葉を伸ばしてくれますよ。肥料:月1回で希釈した液体肥料を与える、もしくは固形肥料を置く
剪定直後は肥料を控えるようにしてください。 2〜3週間ほど様子を見て、新芽が生え始めて安定してきてから肥料を再開しましょう。 月1回で希釈した液体肥料を与えます。もしくは固形肥料を置くと良いでしょう。パキラをひょろひょろにしない育て方
そもそもパキラをひょろひょろにしないように育てたいですよね。 育て方のポイントをご紹介します!置き場所:【日当たり良好】【風通し良好】な場所へ
パキラの生息地は熱帯地方の中南米で、日光をしっかりと浴びて生長する観葉植物。 日当たりが良好な明るい場所で育ててあげましょう。 また、風通しも重要です。風通しの良い窓際に置くと良いでしょう。葉焼けしないように気を付けてくださいね。 急に日陰から日の当たる場所へ移すと環境変化についていけず、葉焼けを起こしてしまうことがありますので、徐々に日の光に慣れさせながら移動させましょう。水やり:時期ごとに分量やタイミングが違う
パキラをひょろひょろにならないように育てる上で水やりはとても重要です。 時期ごとに分量やタイミングが違いますので覚えておきましょう。 夏はパキラの生長期。 生長する分、たくさんの水を必要とするので、土も乾きやすくなります。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしていきましょう。 土の表面が白っぽくなって、手で触るとサラッとしてきた時が良いタイミングです。 真夏の暑さが厳しい時期は、土からあがる水蒸気で蒸れやすくなります。 朝や夕方の涼しい時間に水やりをすると良いでしょう。 1週間に1~3回のペースで水やりをしてください。 冬はパキラの休眠期。 生育が緩やかになるので、多くの水を必要としません。 この時期に水やりをし過ぎると、根腐れを起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。 水やりのタイミングは、土の表面が乾燥してから2~3日後で大丈夫。乾燥させるくらいがちょうどいいですよ。 7~10日に1回くらいのペースで水やりをしてください。③冬場の低温低湿を避ける
もともと熱帯地方に生息するパキラは、高温多湿を好む植物。 パキラが苦手な冬場の低温低湿は要注意です。 冬場の窓際は外気の影響を受けて温度が下がりやすいため、窓の近くに置くことは避けましょう。また冬は乾燥しやすいため、加湿器などでできる限り湿度50%以上を保つと良いでしょう。 年中気をつけなければいけないのが、エアコンの風です。 エアコンの乾燥した風はパキラに負担がかかってしまいます。直接エアコンの風が当たるような場所に置くのは避けましょう。パキラがひょろひょろになる原因
そもそもパキラがひょろひょろになってしまう原因は何でしょうか。 原因を知っておくことで、気をつけることができますね。①パキラの日光不足:春から秋は日光が大切
パキラがひょろひょろになる原因の大きな理由は、日光不足と言われています。 パキラは耐陰性があるため室内でも育てられる観葉植物とされていますが、本来は日光を好みます。日光不足になると、パキラの茎が光を求めて間延びしてしまうことでひょろひょろとした見た目になってしまうのです。パキラの生育が盛んになるのが春から秋にかけての暖かい時期。その間は、特に日光が大切になります。日当たりの良い場所にパキラを置いてあげましょう。②秋から冬の寒さ:ストレスで葉が落ちることもある
パキラは熱帯地方に生息する植物のため、秋から冬の寒さには弱いとされています。 負担のかかりやすい寒い季節は、ストレスで葉が落ちることもあります。 低温・低湿をできるだけ和らげた環境を整えてあげることが大切です。③風通しの悪さ:パキラの成長が停滞する可能性あり
パキラの成長には、日光だけでなく風も重要な要素です。植物は風を感じることで葉の裏側にある気孔の開閉が活発になり、光合成が盛んに行われると言われています。風通しが悪いと、パキラの成長が停滞して、ひょろひょろになる可能性があります。パキラは風通しの良い場所に置いてあげましょう。ただし、エアコンの乾燥した風を直接当てるとかえってパキラの負担になりますので、注意してくださいね。剪定した枝葉でパキラを増やせる
剪定した枝葉でパキラを増やせることをご存知でしょうか。 パキラを剪定したついでにチャレンジしてみましょう!切った枝葉を挿し木で簡単に増やす
パキラの切った枝葉を挿し木で簡単に増やすことができます。 挿し木とは、植物の株の一部を切り取り、発根させて増やすことを言います。 パキラは比較的簡単に挿し木で増やすことができるため、初心者でも挑戦しやすいですよ。パキラの挿し木に必要なもの
まずは、パキラの挿し木に必要なものを用意しましょう。- 鉢植えされたパキラ
- 剪定ばさみ
- 新しい鉢またはビニールポット
- 挿し木用の土
- コップなどの水を入れる容器
- 割りばしまたは棒
- 発根促進剤
パキラの挿し木の手順
挿し木の手順は簡単です。ポイントを押さえて丁寧に行いましょう。①剪定した枝葉をカットする
切り口が斜めになるようにして長さが10〜20cmほどにカットして挿し穂を作ります。 土に植えたときに余計な水分を吸わないよう、葉は2~3枚程度残して他は取り除きましょう。②切り口を水につける
コップなどの容器に水をいれて、挿し穂の切り口を水につけます。 水に発根促進剤を適量入れておくと、発根しやすくなります。③容器に土を入れて挿し穂を植える
新しい容器に挿し木用の土を入れて、水で湿らせます。 指で軽くくぼみを作り、そこへ挿し穂を植えましょう。挿し木した後の管理方法
挿し木した後の管理はとても重要です。置き場所:直射日光はNG!半日陰の場所に!
挿し木した後、発根するまでの間は、直射日光を避けて半日陰の場所で管理してください。室内であれば、レースカーテン越しの柔らかい日光が当たる場所に置くようにしましょう。水やり:鉢底からあふれるくらいに与える
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。 鉢底から水があふれるくらいに与えてください。発根して枝葉がしっかりと張るようになるまでは、土が乾きすぎないように管理することが大切です。ビニールポットに挿し木した場合は、1~2ヶ月ほどで土に根づくため、一回り大きいサイズの鉢に植え替えを行いましょう。植え替えに適した時期は5月~9月の生長期です。パキラのひょろひょろに関するよくある質問
ここからは、パキラのひょろひょろに関するよくある質問をご紹介します。Q. 実生パキラが間延びしています。どのようにしたらいいですか?一度、剪定したほうがいいですか?
実生パキラであっても、日光不足や低温低湿などの影響で間延びしてひょろひょろとした見た目になっていまいます。 残念ですが、一度ひょろひょろになってしまった部分は元通りには戻らないため、剪定して切り戻す方法しかありません。 剪定しても、その後新芽が生えてくれば、また元気に成長してくれます。Q. ひょろすぎてかなりパキラに負荷がかかっています。秋や冬に剪定しても大丈夫なんでしょうか?
パキラを剪定するのに適した時期は5月~6月です。 この時期はパキラの生長期でもあり、剪定をしてもすぐに新しい芽が出てきて、形が整いやすくなるためです。 真冬はパキラにとっては苦手な季節。 剪定は植物に負担がかかるため、パキラが元気の良い5月~6月に行いましょう。Q. 100均で購入したパキラですが、剪定する必要はありますか?
100均のパキラは実生のものと挿し木されたものが売られています。 基本的に込み合った枝や傷んだ部分は剪定する必要があります。 購入した際の小さい状態を保ちたい場合は、生長期の5月~6月に自由に剪定するのも良いでしょう。ひょろひょろのパキラの手入れ方法!ひょろひょろにならない育て方までのまとめ
今回は、ひょろ長いパキラの手入れ方法について解説しました。 ポイントは、- パキラがひょろ長くなるのは枯れる前触れ
- パキラがひょろひょろになってしまったときは剪定をする
- パキラが大きく成長するには日光、風通し、水やりが重要
- 剪定した枝葉でパキラを増やせる