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大きな葉と太い幹が特徴的で鮮やかな色合いが美しいパキラは、観葉植物が好きな人の中でも特に人気の植物です。そんなパキラは、時に購入したときの姿より茎がひょろひょろと伸びすぎてしまい、弱々しい姿になってしまうことがあります。 ひょろひょろなパキラでは、不恰好ですし折れたり転倒の可能性も高まりますので、大切なパキラが元気に長生き出来なくなってしまうかもしれません。 そこで今回は、
- パキラのひょろひょろな状態について
- ひょろひょろになる原因とは
- パキラの剪定の時期と剪定方法
- 剪定後の育て方
についてご紹介します。ひょろひょろで不恰好なパキラにしないための対策が全て網羅されていますので、最後までご覧ください。
関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介
パキラがひょろひょろなのはどういう状態?
枯れたわけではありませんが、確実に弱々しい姿になっているでしょう。その理由と対策方法をご覧ください。ひょろひょろなパキラがダメな理由
パキラがひょろひょろになってしまうとパキラにとって良くないことがあります。把握しておきましょう。転倒する危険性がある
茎が細く縦に伸びてしまっているので土台がしっかりしていません。それにより転倒するリスクは高まりますし、転倒することで茎も枝も折れてしまいます。可愛がっているパキラが折れてしまうのは避けたいですね。病気にかかりやすくなる
ひょろひょろのパキラの茎や枝は組織が柔らかく軟弱です。そのため、病原菌が侵入するリスクが高まり、病気にかかりやすくなります。 できるだけひょろ長いパキラにならないような対策が必要ですし、万が一、細長いパキラになってしまったらすぐに対処することが求められます。パキラがひょろひょろになったら剪定するしかない
もしパキラの茎や枝がひょろひょろになってしまった場合は、剪定して切り戻すしかありません。残念ではありますが、一度ひょろ長くなってしまった部分は、元通りには戻りません。 ひょろひょろが続いてしまうと病気にかかるリスクなど危険がありますので、リスクを減らすために剪定して切り戻しを行いましょう。切り戻すことで新芽が生え、また元気な姿に成長するでしょう。上手くいく剪定方法や丈夫に育てるコツを紹介
ひょろひょろのパキラを切り戻す方法と、ひょろひょろにしないで丈夫なまま育てる方法をご紹介します。最後までご覧ください。【そもそも】パキラがひょろひょろになる原因とは?
パキラがひょろひょろになる原因は3つあると考えられています。順に紹介します。パキラに日光が足りてない
パキラがひょろひょろになる原因は日光不足が大きな要因だと考えられています。 パキラは室内でも育てられる観葉植物ではありますが、成長には日光が必要です。日光不足になると、パキラの茎が光を欲することで伸びすぎてしてしまい、ひょろひょろになってしまいます。室内で育てられる観葉植物ですが、日当たりの良い場所にパキラを置いてあげると良いですね。寒さによるストレスで落葉する
パキラは本来、熱帯地方に生息する植物のため、秋から冬にかけての寒さには弱いとされています。そのため、寒い季節はストレスで葉が落ちてしまうこともあります。低温下にはなるべく置かないようにしてあげることが一番の予防になります。風通しが悪いことで、パキラの成長が停滞する
パキラが育つには、日光だけではなく風も重要になります。風がない場所だとパキラの成長が停滞するので、茎だけが伸びてしまいひょろ長くなってしまう恐れがあります。そのため、パキラは風通しの良い場所で管理しましょう。ただし、エアコンの風は乾燥しているのでかえって悪影響となります。注意しましょう。ひょろひょろなパキラの剪定の適した時期
ひょろひょろなパキラの剪定には適した時期がありますので以下をご覧ください。ひょろひょろなパキラに剪定が必要な理由
ひょろひょろなパキラは残念ながら元通りには戻りません。また、ひょろひょろのままだと株のバランスも悪いですし、病気にかかるリスクもあります。剪定して切り戻すことで新芽を生やし、また元気なパキラに成長してくれるでしょう。剪定をする時期は5月~6月
パキラを剪定するのに適した時期は5〜6月になります。生育期でもあるこの時期が選定にも適しているということですね。冬の剪定はひょろひょろでもNG!パキラに悪影響を与えてしまう
冬は生育期ではないため、剪定してしまうとその箇所にダメージを与えるだけになってしまいます。最悪の場合、枯れてしまう可能性もあるので、ひょろひょろのパキラを冬に剪定するのはやめましょう。ひょろひょろパキラの剪定方法とコツ
パキラを剪定した後も元気に成長してもらうためには、適切な方法とコツがあります。生長点の上で切るのがコツです
パキラの剪定のコツは、生長点の上で切ることです。 生長点とは、幹や枝の表面に見える盛り上がった新芽のようなものです。パキラは生長点が成長して葉や枝を伸ばすので、生長点を残して剪定するのがコツになります。 生長点が見分けられたら、生長点から2cm上くらいの位置で剪定しましょう。ひょろひょろなパキラの剪定手順
ここではパキラの剪定手順を確認しましょう。- 一番長く伸びた枝を好きな高さに切り戻す
- 枯れている枝や病気の跡が現れている葉は剪定し、枝も剪定する
- 不要な枝も根元から間引きする
- 葉を生やしたい部分の枝を切り戻しする
- 太い枝を切った場合は切り口に癒合剤を塗布する
ひょろひょろなパキラを剪定した後のケア方法
剪定したパキラには適切なケアが必要になります。元気に成長させるためには必要不可欠ですので確認しましょう。日当たりが良好な場所を選ぶ
パキラを剪定した後は、日が当たる場所に置きましょう。パキラは日光を好みますので日に当てることで成長が活発になります。風通しの良さも良い場所のポイント
風通しも重要になります。風がない場所だとパキラの成長が停滞してしまい、ひょろひょろになってしまう可能性があります。そのため、パキラは風通しの良い場所で管理しましょう。エアコンの風はかえって悪影響となりますので注意しましょう。水やりは土の表面が乾いてからたっぷり与える
土の表面が乾いてから水やりをしないと根腐れを起こしてしまう恐れがありますのでご注意ください。土の表面が白っぽくなって、手で触るとサラッとしてきた時がベストなタイミングといえるでしょう。肥料を与えるタイミングやコツ
植物を育てるのには肥料が必要ですが、与えるタイミングとコツがあります。やみくもに与えないようにしましょう。タイミングは月1回でOK!
剪定直後は肥料を控えるようにしてください。それ以降は様子を見て、新芽が生え始めて安定したら肥料を月に1回与えるようにしましょう。固形肥料の与え方
固形肥料の特徴はゆっくりと長く効果が続くことです。水やりで肥料が溶けることによって根に徐々に成分が行き渡ります。剪定して新芽が生えてきた頃に固形肥料を混ぜると良いでしょう。このような土に混ぜて使う固形肥料のことを元肥と言います。 元肥とは別に、土の表面に置く固形肥料は置き肥と呼びます。置き肥は1ヶ月から3ヶ月ごとに追加します。肥料に記載されている使い方を参考に適切に利用しましょう。液体肥料の与え方
液体肥料は即効性がメリットとして知られています。生長期に液体肥料を与えると、すぐに根が吸収して効果が表れます。ただし持続性はないので、液体肥料は固形肥料よりも頻繁に与える必要があります。その頻度と規定の濃度を守ることが大切になるでしょう。【日頃のケア】パキラをひょろひょろにしない育て方
パキラをひょろひょろにしない育て方をマスターしましょう。育て方のポイントを一つ一つ解説しました。日当たりが良好な場所に置く
パキラは日が当たる場所に置きましょう。日光を好む観葉植物ですので日に当てることで成長が活発になります。出来るならば徐々に日の光に慣れさせられると良いですね。風通しのよさも忘れずに
風通しもひょろひょろにしないための重要な要素になります。風がない場所だとパキラの成長が停滞してしまい、元気に成長しなくなってしまいます。そのため、パキラは風通しの良い場所で管理しましょう。エアコンの風はかえって悪影響となりますので注意しましょう。水やりは時期で分量やタイミングが違う
水やりは我々の気分で行ったり、とりあえず毎日あげたりすればいいわけではありません。適切な分量とタイミングを学びましょう。夏の成長期は土が乾いてからたくさんあげる
土の表面が乾いてから水やりをしないと根腐れを起こしてしまう恐れがありますのでご注意ください。土の表面が白っぽくなって、手で触るとサラッとしてきた時がベストなタイミングといえるでしょう。冬の休眠期はあえて乾燥させるくらいに与える
冬はパキラの休眠期になります。生育が緩やかになるので、多くの水を必要としません。 この時期に水やりをし過ぎると、根腐れを起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。 水やりのタイミングは、土の表面が乾燥してから2~3日後で大丈夫です。乾燥させるくらいがベストです。冬の低温低湿をさける
パキラは高温多湿を好む植物ですので、苦手な冬場の低温低湿は要注意です。 冬場の窓際は外気の影響を受けて温度が下がりやすいため、窓の近くに置くことは避けましょう。また冬は乾燥しやすいため、加湿器などでできる限り湿度50%以上を保つと良いでしょう。【応用編】パキラの剪定では生長点の上しか切ったらダメなのか
剪定に関する応用編について紹介します。結論:基本的には生長点の上を切る
生長点の上を切ることによってその場所から新芽が伸ばすので、ひょろひょろなパキラを逞しく成長させたいのであれば、生長点の上を切ることを守ったほうが無難です。切る場所でどう成長するかが違う
切る場所によってその後の成長具合が異なります。以下の内容を把握してから作業にあたりましょう。生長点の上を切るとしっかり葉が伸びる
植物はダメージを受けた場所を再生させようとする働きを見せるので、生長点付近を切ることで新芽が伸びるというメカニズムになっています。しっかりとしたパキラに育てたいのであれば生長点の上を剪定しましょう。生長点の下を切るとしっかり間引きできる
反対に、生長点の下を切ることで不要な枝をなくすことが出来ます。生長点を残さなければ同じ箇所から枝が伸びないでしょう。パキラのひょろひょろなときの剪定によくある質問
ここまで読んでいただき、いざ剪定してみようとなっても、大切に育ててきたパキラを剪定することに不安が生まれると思います。以下のQ&Aを読んでいただき、不安を解消しましょう。Q. ひょろひょろになったパキラは切り戻しではなく丸坊主で大丈夫ですか?
A,生育期である5〜6月であれば大丈夫です。 この生育期の間に新芽を生やしてくれるので勇気を出して剪定しましょう。生長点は切らないように注意しましょう。Q. 伸びすぎたパキラを小さくしたいときは幹をバッサリ切っても大丈夫ですか?
A,適切な処置を行えば問題ありません 茶色く木質化した枝や幹から10cmほど上の緑色の枝、また成長点の2cmほど上をカットすると良いです。基本的には新しい芽は生えるので大丈夫ですが、新芽が出てくるまでに時間がかかるでしょう。そのため、冬を万全の状態で迎えるために4〜5月に選定することをオススメします。Q. パキラをバッサリ剪定したら新芽を間引くようにアドバイスされましたが、どうしてですか?
A,一つの場所から生える新芽の数が多くなり過ぎるからです 生育旺盛なパキラは枝を切り戻すことで、1カ所の成長点からいくつもの新芽が伸びます。もちろんこのまま伸ばしても問題ないのですが、伸び過ぎてしまうとゆくゆくは絡まったりすることで蒸れに繋がったり、成長が遅くなってしまうので、適度に新芽を間引いておくと良いでしょう。間引く新芽は生育の遅い芽にしましょう。ひょろひょろのパキラは剪定しても大丈夫?原因と対処方法を徹底解説のまとめ
いかかでしたか。今回は、- パキラのひょろひょろな状態について
- ひょろひょろになる原因とは
- パキラの剪定の時期と剪定方法
- 剪定後の育て方