ガジュマルはどのように成長していくの?成長スピードが遅い時のケア方法まで紹介

ガジュマルはどのように成長していくの?成長スピードが遅い時のケア方法まで紹介
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目次

丸いシルエットの幹が可愛いガジュマルはコンパクトなものが多く、お部屋のどこにでも置ける人気の観葉植物。可愛らしい見た目の一方で、成長スピードが速いのをご存じでしょうか。 そこで今回は
  • ガジュマルを成長させるコツ
  • 失敗しない苗の選び方
  • 成長スピードが変わるガジュマルの栽培方法
  • ガジュマルの基本的な育て方
  • ガジュマルの成長が遅くなる原因
  • ガジュマルの植え替えと剪定方法
  • ガジュマルの成長を早めるおすすめ肥料

について紹介します。 この記事を読んでいただけたらトラブルなく、ガジュマルをスムーズに成長させられるでしょう。ガジュマルのよくある質問コーナーもあるため、最後までチェックしておくと元気なガジュマルを維持できますよ。

関連記事:ガジュマルの育て方|基本情報から苗の選び方まで徹底解説!

ガジュマルの成長スピードは速いの?

ガジュマルの成長スピードは速いの?
ガジュマルは成長スピードが速く植物で、ケア方法によっても大きさが異なります。適切な環境で育てると大きくでき、工夫しだいで大きさを維持することも可能です。

結論:成長速度が速い観葉植物です

ガジュマルは成長スピードが速く植物で、5年で1m伸びると言われています。原産地は東南アジアやオーストラリアなどの熱帯地方で、適した環境だと1年で1m伸びることも。日本では屋久島や沖縄などでも自生しており、大きなガジュマルを見ることもできます。

1年で数メートルほど大きくなるものもあります

先ほども述べたようにガジュマルは成長スピードが速く、基本の育て方をするだけでも5年で1m伸びます。ガジュマルに適したケアを徹底すると1年で1m伸びることも。原産地ではさらに大きく成長するため、環境によって大きさを調整することも可能です。お部屋で育てる場合などあまり大きくしたくないときは、育て方を少し変えてみるのもいいでしょう。育て方を工夫していくためにも基本の栽培方法を知っておくと、ガジュマルをトラブルなく成長できます。

誰でも手軽に始めることができる観葉植物

ガジュマルは比較的育てやすく、初心者でも手軽に始められる観葉植物の一つです。ガジュマルに合わせた水やりと日光浴をしてあげると、ぐんぐん成長しトラブルもほとんどなく育てられるでしょう。

ガジュマルをぐんぐん成長させる方法やコツを徹底解説

初心者でも育てやすいガジュマルをぐんぐん成長させるには、いくつかのコツがあります。順調に育てるためにも、ガジュマルが育ちやすい環境を整えることが重要です。苗の選び方やあらゆる栽培方法を知っておくと、最初からつまづくことも少なくスムーズに育てられるでしょう。

まずは失敗しない苗を選ぶことが重要

まずは失敗しない苗を選ぶことが重要
元気なガジュマルを育てるためにも、まずは苗選びが重要です。100均などで手軽に入手でできるガジュマルも選び方を間違えると、すぐに枯れてしまうので注意が必要。ガジュマルがきちんと育つように、しっかりした苗を選びましょう。

最近では、100均などでも簡単に手に入る

園芸店だけでなく100均などでも、小さいサイズのガジュマルを手に入れることができます。ダイソーでも数多くの観葉植物が販売されており、100~300円程度で購入できるため手軽に始められるでしょう。 ただしダイソーなどで販売されている観葉植物の土は水分を多く含んでいて、土が硬くなっている場合があります。そのため100均で購入後の観葉植物は、新しい土に植え替えて育てましょう。植え替えをすることで植物が枯れることなく、成長できます。

ガジュマルの苗選びのポイント

ガジュマルの苗選びのポイントを紹介します。

ガジュマルの葉の艶はいいか

質のよいガジュマルを見極めるには、まず葉の状態をチェックしましょう。ガジュマルの葉に艶があるものは、根から栄養がしっかり届いていて健康な証拠です。葉が緑色でも艶がないと、購入後ぐに枯れてしまうことも。葉に艶があると根が元気なため、適切に育てることで成長速度も速くなるでしょう。

ガジュマルの葉に斑点が付いていないか

ガジュマルを選ぶときには葉に斑点がついていないかも確認しましょう。葉には害虫がつきやすく、斑点がついていると植物が被害にあっている可能性があるため注意が必要。葉に白い斑点がついている場合は、ハダニやカイガラムシの可能性が高く早急に除去しなくてはいけません。 ハダニは乾燥した葉につきやすく、カイガラムシは暖かく湿度の高い環境で発生します。そのため100均などの室内で販売されている場合は、害虫の被害にあっていないかも確認しておくことが大切です。葉をチェックする場合は、表面だけでなく葉裏までしっかりチェックしておきましょう。

根や幹が良く張っていて、しわしわになっていないか

ガジュマルには立派な幹があるため、選ぶ際にはしわしわになっていないかもチェックしておきましょう。ガジュマルの幹がしわしわになっていると、根が弱っているか枯れている可能性があります。そのためガジュマルを選ぶ場合は根や幹が良く張っていて、しわのないものを選びましょう。土が硬くなったり水分が多すぎると根腐れを起こし、幹がしわになるため100均などの植物にはとくに注意が必要です。

幹がぐらぐらしないか

ガジュマルの幹がぐらぐらしている場合は、根腐れを起こしている可能性があります。根腐れとは名前の通り根が腐っている状態で、放置していると全体が枯れてしまうため注意が必要です。根腐れを起こすと根が土から栄養を吸収できなくなり、鉢内がスカスカの状態になります。根腐れを起こすと植え替えをする必要があるため、ガジュマルを選ぶ場合は幹がしっかり土に根付いているかも確認しましょう

幹が十分な硬さがあるか

ガジュマルの幹を触ってみてブヨブヨしたり張りがない場合も、根腐れの可能性があります。幹から汁がでる場合は根腐れが進行しており、回復することは困難な状態。そのためガジュマルを選ぶときには、幹を少し触ってみて弾力や硬さがしっかりしているかまで確認しましょう。

気根が生えているかどうか

ガジュマルの幹や茎からは、気根が生えてきます。気根とは幹や茎から生えてくる細長いひげのようなもの。気根が生えているガジュマルは、元気な証拠です。気根が生えているガジュマルは活発な状態で、成長速度も速くなるでしょう。

栽培方法によって成長のスピードが変わってくる

栽培方法によって成長のスピードが変わってくる
ガジュマルは成長速度の速い植物です。一方で栽培方法によって大きくなるスピードも変わります。ガジュマルの栽培方法は2つあり、育て方によって大きさを調整することも可能です。

ガジュマルの栽培方法は大きく2つある

ガジュマルの主な栽培方法は2つで、「土栽培」と「ハイドロカルチャー栽培」があります。

土栽培

土栽培はガジュマルをすぐに大きくしたい場合におすすめの栽培方法です。土栽培では適した用土で育てることにより、根が土からの栄養をぐんぐん吸収できるため成長も速くなります。ガジュマルには観葉植物用の土を使用し、水はけのよい状態にしておきましょう。観葉植物用の土に赤玉土や鹿沼土をブレンドすると、よりよい環境で育ちます。初心者や土をブレンドするのが面倒な場合は、観葉植物用の土だけでも問題ありません。

ハイドロカルチャー栽培

大きさを維持したい、あまり大きくしたくない場合には、ハイドロカルチャー栽培がおすすめです。ハイドロカルチャーとは土の代わりに、水分を含むことができる人工の石を使用する栽培方法。ハイドロカルチャーで使う代表的な石には「ハイドロボール」があります。ハイドロボールは石に小さな穴が開いており、そこに水を含んで植物に水分を与えるもの。 ハイドロカルチャー栽培では土を使用しないため、清潔で害虫がつきにくいメリットがあります。また鉢内をガラス容器にすることで、水分管理もしやすくなるため初心者でも簡単に育てられるでしょう。

ハイドロカルチャー栽培は土栽培に比べて成長が緩やか

ハイドロカルチャー栽培は土を使用しないため、成長速度が緩やかになります。ハイドロボールでは、水分しか与えられないため肥料が必要です。ハイドロカルチャー栽培をする場合は植物に栄養を与えるため、液体肥料を定期的に与える必要があります。

ガジュマルをどんどん成長させる基本的な育て方

ガジュマルをどんどん成長させる基本的な育て方
ガジュマルは置き場所や水やり、土環境を整えることで成長を促すことができます。ガジュマルは環境の変化に弱いため、適切な育て方を継続することが必要。基本的な育て方を知っておくと、枯れることなくスムーズにガジュマルを大きくできるでしょう。

ガジュマルの置き場所は日当たりと風通しがいいところを選ぶ

ガジュマルを元気に育てるには、日当たりと風通しのよい場所に置くことがポイントです。ただし日当たりと風通しがよい場所に置いていても、時期によってはダメージを受ける場合もあるため細かい注意も知っておきましょう。

季節の変わり目は気温・日当たりが急激に変化するので注意が必要

ガジュマルは風通しのよい明るい場所を好みます。しかし日本には四季があり時期によって日当たりや気温が異なるため、置き場所には注意が必要です。夏は明るい窓辺に置いていても秋から冬になると窓辺から冷気が入ってきたり、日当たりが悪くなったりするため環境の変化に気をつけましょう。5~8月の夏場は直射日光が強いため、葉焼けしやすくなります。夏場はレースカーテンを使用して葉焼け予防もしておきましょう。 気温や日当たりの変化が起きやすい季節の変わり目は、ガジュマルがダメージを受けて弱ってしまうこともあります。そのため季節の変わり目はガジュマルに環境の変化を感じさせないように、事前に少しずつ移動するなどの工夫が必要です。ただし寒くなったからと急に暖かい場所に移動すると、突然の変化にガジュマルが驚いて対応できないため注意しましょう。

夏や冬はエアコンの風が直接当たらないようにすること

ガジュマルなどの観葉植物は、エアコンの風に弱いため注意が必要です。エアコンの風が植物の葉などに直接当たってしまうと、乾燥して枯れてしまうことがあります。そのため室内に置いている場合は、エアコンの風が当たらない場所で育てましょう。

屋外のガジュマルでも5度以下になったら避難させる

屋外でガジュマルを育てる場合は、気温が低くなる11月頃には室内へ移動しましょう。ガジュマルは熱帯地域が原産の植物である一方、耐寒性もあります。耐寒温度は0℃と寒いさに強いガジュマル。しかし元気に育てるためには、5℃以下にならないように気をつける必要があります。気温が低くなってから室内へ移動するとガジュマルが環境の変化についていけないため、寒くなる前に屋外から避難させておくことが大切です。

ガジュマルの水やりは季節ごとに変えるようにする

ガジュマルは水やりも重要なポイントがあります。暖かい気候と寒い時期に合わせた水やりをすることで、ガジュマルを元気に成長させることができるでしょう。

春~夏にかけての水やり

春から夏は土の表面が完全に乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷりと水を与えましょう。気温が高い夏場は土の温度が上がりやすいため、日中よりも朝方もしくは夕方に水やりをすると根にダメージを与えずに済みます。たっぷり水を与える一方で、受け皿に溜まった水はこまめに捨てておきましょう。受け皿に水を溜めたままにしておくと害虫が発生したり土内が過湿状態になり、根腐れを起こす場合もあるため注意が必要です。

秋~冬にかけての水やり

ガジュマルは気温が10℃を下回ると、徐々に成長が緩やかになります。そのため肌寒くなってきたら、少しずつ水やりの頻度を控えましょう。冬場になると成長も止まるため、水やりは1ヵ月に2回程度で十分。冬場の水やりの目安は、土が完全に乾いてから3~4日後に与えましょう。 冬ガジュマルはもともと幹に水分を含む植物のため、乾燥してもすぐに枯れることはありません。水の与えすぎで根腐れを起こす可能性の方が高いため、冬場の水やりは慎重に行いましょう。

土はとにかく水はけがいいものを使うこと

ガジュマルは水はけのよい土で、元気に育ちます。そのため土選びも重要なポイントです。

初めての人は市販の観葉植物の土で大丈夫

初めて植え替えをする場合は園芸店やホームセンターで販売されている、観葉植物の土を使用しましょう。観葉植物用の土は水はけがよく、初心者でも簡単に植え替えができます。観葉植物の土にもいくつかの種類があり、室内で育てる場合は無機質のものを選びましょう。「有機質不使用」と記載されているものが、無機質の土です。有機質の土は栄養がある一方でにおいがするため、コバエなどの害虫もつきやすくなります。子どもやペットがいる家庭ではとくに注意しておくと安心です。

慣れてきたら自分で土をブレンドしてもよし

植え替えになれてきたら、ガジュマルに適した土を自分でブレンドしてみるのもおすすめです。ガジュマルにおすすめの土の配合は「赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1」。腐葉土を保水性、通気性の高いピートモスにすることも可能です。ピートモスは洗浄してあり無菌に近いため、室内でガジュマルを育てる場合に適しています。

肥料は与える時期と与え方が重要

ガジュマルは肥料を与えることで、大きく成長できます。ただし肥料を与える場合には時期と与え方にも注意が必要です。

肥料は成長期の5月~10月に与えること!冬はNG!

ガジュマルの肥料は5~10月にのみ与えましょう。5~10月の気温が暖かい時期は成長期で、ガジュマルの成長が活発になります。そのため成長期は肥料が必要。肥料には2~3ヵ月に1回土に撒く「緩急性肥料」と、水で希釈して使用する「液体肥料」があります。緩急性肥料は錠剤タイプもあり、ガジュマルの幹を丈夫にしたい場合は窒素・リン・カリウムが同じ分量で配合されているものがおすすめです。 初心者でも簡単な液体肥料を与える場合は、2週間に1回水で希釈して与えましょう。すでに希釈されている液体肥料もあり、手軽でおすすめです。気温が低くなる冬場は成長が止まり、休眠期になります。気温が10℃以下になる冬場は、肥料を与える必要はありません。  

肥料の与え方は規定を守ることが大事

肥料を与える場合は、規定の量を守りましょう。肥料を与えすぎると根の水分が奪われ、肥料焼けを起こします。肥料焼けを起こすと成長期でも葉が黒ずみ枯れてしまう場合もあるため、注意しましょう。肥料焼けを起こさないためにも、与える量は守ることが大切です。

成長が遅いガジュマルに考えられる原因とは?

成長が遅いガジュマルに考えられる原因とは?
ガジュマルの成長が遅いと感じる場合は、いくつかの原因が考えられます。植物は常に変化していくため成長が遅いと感じた場合は、葉や土、置き場所に問題があることも。ガジュマルの成長が遅いと弱っている可能性もあるため、紹介する原因が当てはまらないかチェックしてみるいいでしょう。

原因1:ガジュマルが育つのに鉢が小さくなっている

ガジュマルの成長が遅くなる原因の一つに「根詰まり」があります。根詰まりとは名前のとおり、鉢の中で根を伸ばすことができずに成長が止まってしまっている状態。ガジュマルは成長スピードが速いため、定期的に一回り大きい鉢に植え替える必要があります。小さい鉢のままだと根が成長できずにいるため、大きさに合わせて植え替えも行いましょう。根詰まりを放置していると根腐れを起こし最悪の場合、枯れてしまうため注意が必要。ただしガジュマルの植え替えは成長期に行いましょう。

原因2:水分量が多く根腐れしている

ガジュマルはある程度の乾燥にも強く、過湿に弱い植物です。夏場は土の表面がかわいたらたっぷりと水やりをする一方で、水の与えすぎにも注意しましょう。とくに梅雨時期は気温も上がり湿度も高くなるため、土の中が過湿状態になり根腐れを起こす可能性が高い時期です。根腐れ起こすとガジュマルの根が正常に機能しなくなるため、大きくなれません。適切な水やりと土の状態を確認しながら育てましょう。水やりだけでなく受け皿にたまった水も捨てておくと、水はけもよくなります。

原因3:日光が過剰・不足している

ガジュマルは日光を好む一方で、直射日光に長時間当たると弱ってしまう特徴もあります。ガジュマルが直射日光に長時間当たってしまうと、葉焼けを起こし植物全体が弱る原因に。ガジュマルの置き場所はレースカーテン越しの明るい場所に置きましょう。とくに夏場の直射日光は強いため、注意が必要です。 反対に日光不足でガジュマルが弱って、育たない場合もあります。日陰に置いてしまっている場合は、少しずつ明るい場所へ移動してあげましょう。暗い場所から明るい場所へ突然移動すると、環境の変化についていけずガジュマルが弱ってしまうため注意が必要です。

原因4:病害虫によってダメージを受けている

害虫がつくと植物がダメージを受けて、育ちが悪くなります。ガジュマルが被害を受けやすい害虫はハダニが多く、乾燥した葉につきます。パキラの成長が遅いと感じたら、葉にも注目してみるといいでしょう。ハダニは葉裏にもつくため確認する際は、全体を見ることが大切です。 ハダニは葉水で駆除が可能。ハダニを見つけたら葉裏まで葉水を行い駆除しましょう。駆除後もハダニ予防に葉水をしておくと安心です。葉水は冬場でも毎日しておくといいでしょう。

原因5:ガジュマルを育てる環境の温度が低い

ガジュマルは気温が5℃以下になると成長が止まってしまいます。そのため育てる環境の温度にも気を配りましょう。屋外や寒い場所に置いている場合は、気温が低くなる11月以降は温度変化を受けないところへ移動しておきます。寒くなってから慌てて暖かい場所へ移動してもガジュマルは環境の変化で弱ってしまうため、早めの対応が重要です。

ガジュマルはぐんぐん成長するので植え替えが必要

ガジュマルはぐんぐん成長するので植え替えが必要
ガジュマルは成長に合わせて植え替えが必要です。ガジュマルの定期的な植え替えをしないと、土の水はけが悪くなったり根詰まりを起こしてしまいます。またガジュマルを植え替える場合には、時期にも注意が必要です。植え替えの時期を間違えると、枯れることもあります。

ガジュマルの植え替えのタイミングや時期

ガジュマルに植え替えは必要な一方で、タイミングや時期には注意が必要です。

ガジュマルの植え替えは5月~9月に行う

ガジュマルの植え替えは必ず成長期に行いましょう。5~9月はガジュマルの成長が活発になるため、植え替えに適しています。気温が低くなる冬場は、植え替えは控えましょう。植え替えは根にダメージを与えてしまうため、成長が止まる寒い冬場は回復できずに枯れる場合があります。

ガジュマルの植え替えをするタイミング

ガジュマルは最低でも2~3年に1回は植え替えをしましょう。ガジュマルが成長して根が育つと鉢内も窮屈になります。そのためガジュマルが大きく成長したら成長期に植え替えておくと、根詰まりを予防できるでしょう。 他にも鉢底から根が出ている場合や土がなかなか乾かないときも、根詰まりや根腐れの可能性が高いため植え替え時期になります。植え替えをすることで新しい土に変えられるため、通気性をよくし害虫予防にもなります。

ガジュマルの植え替えに必要なもの

ガジュマルの植え替えに必要なものは次のとおりです。
  • ガジュマル
  • 一回り大きい鉢
  • 観葉植物用の土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • スコップ
  • はさみ
  • 割りばし
  • ビニールシート
鉢は一回り大きいサイズを準備しましょう。鉢底ネットと鉢底石は土の通気性と水はけをよくするために必要です。割りばしは土を整えるときに使用します。

ガジュマルの植え替えの手順

ガジュマルの植え替え手順は次のとおりです。
  1. ビニールシートを敷く。
  2. 新しい鉢底に鉢底ネット→鉢底石の順に入れる。
  3. 観葉植物用の土を1/4程度まで入れる。
  4. ガジュマルを古い鉢から引き抜く。
  5. ガジュマルの根についた古い土をほぐし落とし、黒くなった根は切り落とす。
  6. 新しい鉢の中央にガジュマルを置き、土を入れていく。(鉢の上部は3cm空ける)
  7. ガジュマルの根に土がなじむように、割りばしを使って整える。
  8. 鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをする。
軽石は鉢底が見えなくなるまで入れましょう。ガジュマルが古い鉢から引き抜けない場合は、木槌で外側を数回叩くと取り出しやすくなります。ガジュマルの根が黒くなっている場合は、根腐れしている部分になるため切り落としましょう。土を入れる場合は根にしっかり土がつくように整えると、栄養を吸収しやすくなります。

枝葉を育てるために剪定も欠かさないようにする

枝葉を育てるために剪定も欠かさないようにする
ガジュマルの枝葉を元気に育てるためにも、剪定をしておくと安心です。ガジュマルの剪定方法には「切り戻し」と「丸坊主」があります。切り戻しは生い茂った葉などを剪定して成長しやすくする方法で、丸坊主はガジュマルが弱ったときにすべて葉を切り落として回復させることです。枝葉を育てる場合は切り戻しという方法で剪定します。

ガジュマルの剪定のタイミングや時期

ガジュマルの剪定には植え替え同様、タイミングや時期があります。

ガジュマルの剪定は成長期の前半にするのがいい

ガジュマルの剪定可能な時期は5~7月の成長期。さらにガジュマルを剪定するために最も適した時期は、5月です。成長期の中でも前半の時期に剪定をすることで、葉や枝がスムーズに育ちます。剪定をすると少なからず植物にダメージを与えるため、回復する力がある成長期に行うといいでしょう。

ガジュマルの剪定のタイミング

ガジュマルは成長とともに茎や葉も生い茂ります。茎や葉が生い茂ると風通しが悪くなり、日光も当たらず生育が悪くなる原因に。そのため生育をよくすることと、見た目をスッキリさせるためにも葉が生い茂ったら剪定を行いましょう。

ガジュマルの剪定に必要なもの

ガジュマルの剪定に必要なものは次のとおりです。
  • 剪定ばさみ
  • ゴミ袋
  • 融合剤
  • 軍手
融合剤とは切り落としたあとの茎などの切り口に塗るもので、植物を保護し回復を早めるために使用します。融合剤が無い場合は木工用ボンドやアルミホイルでも代用可能です。ガジュマルを剪定する際に樹液のようなものが出てきます。切り口から出てきた樹液のようなものは手荒れやアレルギーを起こすことがあるため、直接触れずに軍手を使用しておきましょう。

ガジュマルの剪定の手順

ガジュマルの切り戻しの剪定手順を紹介します。
  1. ガジュマルの切り戻したあとの形をイメージしておく。
  2. ガジュマルが高くなりすぎないように、高さのある枝先を切る。
  3. 枯れた枝は根元から切る。
  4. 全体から飛び出している葉や枝は理想の長さに切る
  5. 枝同士が重なっている場合は、どちらか一方を切る
  6. ガジュマルの根元から生えている枝を切る
  7. 切り落とした切り口に融合剤を塗布する
剪定するときはガジュマルの仕上がりをイメージしておきましょう。むやみに剪定するとバランスが悪くなる場合があります。上や横に飛び出ているものからカットしていくと、形を整えやすくなるでしょう。カットしたあとは必ず融合剤と塗布して、植物を保護しておきます。剪定後はガジュマルが弱っているため、直射日光に当たらないようにしましょう。水やりも土が完全に乾いてから与えます。

ガジュマルの剪定は【成長点】がポイントです

剪定を行う場合は成長点の上をカットしましょう。成長点とは茎の途中にある少し膨らんだ部分です。成長点は新芽を育てるために重要な場所で、植物の成長を流してくれます。ガジュマルを剪定する際に成長点より下でカットしてしまうと、成長が遅れたり止まることがあるため注意しましょう。

ガジュマルを早く成長させるためのおすすめの肥料

ガジュマルを早く成長させるためのおすすめの肥料
ガジュマルを早く成長させるためのおすすめの肥料を紹介します。しっかり効き目のあるものがほとんどで、土に撒くタイプと液体肥料があり自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用

錠剤タイプの緩急性肥料で2ヵ月に1回土に撒くだけで、簡単に肥料を与えられます。臭いが少ないため、室内でも安心して撒くことができる肥料です。窒素を多く含んでおり植物の緑を色濃くしてくれます。土に置いて使用する一方、植物に直接触れないように注意が必要です。鉢のサイズによって肥料を撒く量が異なるため、必ず規定量を与えましょう。
商品名 プロミック 観葉植物用
価格 660円(税込)
成分 窒素(N):リン(P):カリウム(K)=10:8:8 マグネシウム・マンガン・ホウ素
特徴 臭いが少ない、窒素を多く含み鮮やかな緑をつけることが可能。

ハイポネックス ハイグレード観葉植物

窒素を多く含み緑を鮮やかにしてくれる、栄養バランスのよい液体肥料です。トレハロースも配合されており、植物を乾燥からも守ってくれます。植物を丈夫にするカルシウムや根を育てるビタミンなども配合されているため、十分な栄養を与えられるでしょう。その他にも15種類の栄養が含まれており、ガジュマルを育てるのにも適した肥料と言えます。使用する場合は1週間に1回、必ず水で希釈して与えましょう。
商品名 ハイポネックスハイグレード観葉植物用 450ml
価格 6,980円(税込)
成分 窒素(N):リン(P):カリウム(K)=7:4:4
特徴 15種類以上の栄養を配合。トレハロースが暑さや寒さから植物を守る。

住友化学園芸 肥料 マイガーデン植物全般用

土に撒くだけで肥料効果が2~3ヵ月持続する緩急性肥料。腐植酸が入っており効率よく栄養を吸収。腐植酸入り肥料は住友化学園芸独自の製法で、特許を取得。肥料は樹脂コーティングされているため土の温度や植物の成長状態に合わせて、肥料の溶け出す量が変わる仕組みになっています。樹脂コーティングされているため、直接植物に触れても肥料焼けの心配もなく安心して使用できるでしょう。
商品名 マイガーデン 植物全般用 1.6kg
価格 1,320円(税込)
成分 窒素(N):リン(P):カリウム(K):マンガン(Mg):ホウ素(B)=11:11:7:0.5:0.012
特徴 腐植酸入り緩急性肥料で効率よく栄養を吸収できる。

住友化学園芸 肥料 そのまま使える花工場 観葉植物用

薄めずにそのまま使える手軽な液体肥料です。速効性があり簡単に植物を元気にできます。7~10日に1回、土の表面に均等に散布して使用。液体肥料だけでなく、粒状の肥料も合わせて使用するとより効果が得られます。低価格なためコスパもよく、気軽に手に入れられるのもおすすめポイント。ガジュマルだけでなく、お花も簡単に長持ちさせることもできます。
商品名 そのまま使える花工場 観葉植物用
価格 495円(税込)
成分 窒素(N):リン(P):カリウム(K)=0.2:0.1:0.2
特徴 そのまま使える液体肥料。

ガジュマルの種類

ガジュマルの種類
ガジュマルは品種が多い植物です。ガジュマルは品種によって育てやすいものと難しいものがあります。今回は数多い品種の中でも人気の2つを紹介。ガジュマルは解明されていないことも多く、知れば知るほど気になる植物です。

ニンジンガジュマル

ニンジンガジュマルは幹がぷっくり太くなっていて、お店でもよく見かける品種です。ガジュマルは種から育てないと幹は太くなりません。そのためニンジンガジュマルはガジュマルを種から育てているもので、幹がぷっくり太いが特徴です。

センカクガジュマル

センカクガジュマルはあまり流通しておらず、希少なガジュマルです。ニンジンガジュマルと比べて葉は小さめな一方、厚みと艶があるのが特徴。耐陰性があり数多いガジュマルの中でも育てやすい品種です。葉は丸みがあり葉先は少し尖っています。センカクガジュマルが突然変異したもので「パンダガジュマル」もあり、葉が丸いのが特徴です。パンダガジュマルも希少で、高値で販売されています。

ガジュマルの成長に関してよくある質問

ガジュマルの成長に関してよくある質問
ガジュマルの成長に関してよくある質問にお答えします。

Q. ガジュマルの気根は挿し木をすることで大きくなるんですか?

A,挿し木で気根が多くなることはありません。 ガジュマルを挿し木で育てることは可能です。挿し木をすると葉や枝は大きくなります。しかし気根が大きくなることはありません。大きくはなりませんがしっかりした気根にしたい場合は、成長期に毎日霧吹きをしてみるのもいいでしょう。ガジュマルはある程度の多湿の環境で育つため、霧吹きで育ちやすい環境を作ってみるしっかりした気根になる可能性はあります。  

Q. パンダガジュマルを種から育てた実生株で育てることにチャレンジしたいのですが、なかなかありません。どこに売ってありますか?

A,パンダガジュマルに実生株はありません。 パンダガジュマルは細長い葉が特徴の「センカクガジュマル」が突然変異してできた品種です。そのためパンダガジュマルは種からではなく、挿し木で育てられています。丸い葉が特徴のパンダガジュマルを育てたい場合は実生株はないため、挿し木のものを探すしかありません。もしも実生株のパンダガジュマルがあった場合は、成長すると丸みがあり先が尖った葉になる、突閣ガジュマルの可能性があります。

Q. ダイソーのガジュマルを買って育てていますが、元気がありません。これは何が原因ですか?

A, 根腐れを起こしている可能性があります。 ダイソーなどで販売されている観葉植物には、水分をため込む土が使用されています。そのため水はけが悪く根腐れを起こしやすい環境です。ダイソーのガジュマルをそのままにしておくと根詰まりや根腐れが起きるため、必ず植え替えをしましょう。 植え替えをする場合は、水はけのよい観葉植物用の土を使用して通気性をよくします。また根が黒くなっている場合は、根腐れしている部分のため切り落としておきましょう。適切な環境で育てると100均のガジュマルも元気に育ちます。

ガジュマルの成長スピードは速いの?成長スピードが遅い時のケア方法まで紹介のまとめ

今回はガジュマルを成長させる方法について詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • ガジュマルは幹や葉の状態もチェックして選ぶ
  • ガジュマルを大きくしたいときは土栽培、大きさを維持したい場合はハイドロカルチャー栽培
  • ガジュマルは急激な環境の変化に注意
  • ガジュマルは5℃以下にならない場所に置く
  • 春夏はたっぷり、秋冬は控えめに水やりをする
  • ガジュマルは水はけのよい土を使用し、肥料は成長期のみ与える
  • 成長に合わせて鉢のサイズを変える
  • 葉が生い茂ったら5月頃に剪定をしておく
でした。 ガジュマルは幸福の木と呼ばれ、上手に育てられると100年も生きる植物です。紹介したケアをすることで、可愛らしいガジュマルを何年も丈夫に育てられるでしょう。 東京寿園ではガジュマル以外の記事もたくさん掲載しています。植物でお困りの際はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。