目次
根がふっくらして可愛らしい観葉植物のガジュマル。その可愛らしさから人気がありますが、育てていて幹がぶよぶよになった経験がある方も多いのではないでしょうか。幹がぶよぶよになるのは根腐れが原因かもしれません。 ガジュマルを健康的に育てるためにも、根腐れの対処法や日頃のケアを知りたいと思いませんか。ガジュマルの根腐れについて知ると、初めて育てる方も美しくガジュマルを育てられるかもしれません。 そこでこちらの記事では
- ガジュマルの根腐れの見分け方
- 根腐れしたガジュマルの対処法
- 挿し木の方法
- ガジュマルの日常のケア方法
について解説します。 この記事を読んでいただければ、ガジュマルの根腐れの対処法や日頃のケアについて知識が身に付きます。ガジュマルを上手に育てるようになるでしょう。 最後にガジュマルの根腐れによくある質問にもお答えしていますので、ぜひご覧ください。
関連記事:ガジュマルの育て方|基本情報から苗の選び方まで徹底解説!
ガジュマルの幹がぶよぶよしてるのは大丈夫なのか?
ガジュマルを育てていると幹がぶよぶよしてきて不安に思った経験はありませんか。この幹のぶよぶよは何なのか、どうすればいいのか、わからないことも多いと思います。 ガジュマルの幹のぶよぶよについて解説します。結論:根腐れを起こしている可能性が高いです
ガジュマルの幹のぶよぶよは、根腐れによって発生しているかもしれません。植物は根腐れを起こすと、根から吸水できなくなり最終的に枯れる可能性が高いです。 ガジュマルの幹がぶよぶよしているのは、幹の細胞が菌に侵され柔らかくなっているため。そのままにしていると、枯れる恐れがあるので早急に対処する必要があります。【根腐れ】ってなんですか?
根腐れとは、言葉の通り「根が腐っている状態」のことです。 根腐れは植物を育てるときにさまざまな原因によって生じます。しかし、多くの場合は水のやりすぎが原因。 根が常に湿った状態であり、根の呼吸が妨げられると起こりやすいです。そのため、根腐れを起こさないためには、水やりは土が乾いたらやることを基本としましょう。 適度な乾燥と湿潤を繰り返すことで、植物の根は健康に育ちます。根腐れを放置すると回復しないこともある
ガジュマルをはじめとした植物に根腐れが生じた場合は、すぐに対処しないと回復せずに枯れてしまうことがあります。順調に育ってきていたはずのガジュマルが根腐れで枯れてしまうのは悲しいですよね。 根腐れの疑いがある場合は、腐った部分を取り除き植え替えたり、挿し木で保険の株を育てたりしましょう。しかし、一番は根腐れを引き起こさない管理をすることです。根腐れの対処法や根腐れを起こさないケア方法を徹底解説
根腐れの対処法は、黒ずんだりスカスカになった根を切り取り新しい土に植え替えること。根腐れの対処が遅れるほど、植物は傷み枯れる恐れが高くなります。 根腐れを起こさないケア方法には、水のやりすぎを防いだり根腐れ防止剤を使ったりすることが重要です。水やりの加減がわからないときは、水位計を使うと管理が簡単になります。見た目や色でわかるガジュマルの根腐れの見分け方
ガジュマルの幹がぶよぶよになるのは、根腐れが原因であることがわかりました。では、その根腐れの見分け方が気になりませんか。 ガジュマルの根腐れの見分け方について解説します。根腐れの進行具合によっては再生しないこともある
根腐れの見分け方の前に、根腐れは進行具合によっては再生できないこともあることを知っておきましょう。だからこそ、根腐れは早期に発見して対応することが重要です。 根腐れの被害には軽症か重症かの2通りの被害があります。この2つの被害状況はガジュマルの幹や根に違いがあるので、その点に気を付けてください。【軽症】=幹の一部が少し柔らかいくらいで対応できる
ガジュマルの根腐れが軽症の場合は、幹の一部が少し柔らかい症状です。すぐに対処すれば枯れることを防ぎ再生できます。 幹や根部分を触って、張りがない状態は根腐れの可能性を疑いましょう。水やりや置き場所などの育てている環境を見直すだけでも、根腐れがなくなる可能性もあります。【重症】=幹の広範囲がブヨブヨして復活できるか難しい
ガジュマルの根腐れが重症の場合は、幹の広範囲でブヨブヨしている症状です。この場合は、対処しても再生できないかもしれません。 幹の広範囲がブヨブヨしている場合は、その広範囲の細胞は死んでいる可能性が高いです。触って幹から液体が出てくるほど柔らかい時は、急いで鉢から取り出し対処しましょう。 本来であれば、重症になる前に根腐れの対処をすることが大事です。ガジュマルが根腐れを起こす原因7選
ガジュマルが根腐れを防ぐためには、根腐れが起きる原因を知っておく必要があります。その原因を避けることで、健康的に育てることができるでしょう。 へぐされの原因は以下の7つです。- ガジュマルに水を与えすぎている
- 受け皿に水を溜めている
- 根詰まりを起こしている
- 肥料を与えすぎている
- 土の排水機能が低下している
- 嫌気性菌によって土壌が汚染されている
- 深く植えすぎている
原因1:ガジュマルに水を与えすぎている
ガジュマルに水を与えすぎている場合は、根腐れすることがあります。生育期の春~夏は水を好みますが、土が乾く前に水をやると常に濡れている状態に。 その状態では、根は呼吸することができず腐ってしまいます。これが根腐れの原因です。そのため、水やりの基本は土の表面が乾いたら水をやること。 土が乾きにくい秋~冬も同様です。さらに、ガジュマルは太い根に水分をため込む性質があるので水やりの回数は少なくても生育に問題ありません。 適切な水やりをして根腐れを防いでください。原因2:受け皿に水を溜めてしまっている
受け皿に水を溜めてしまっている場合も根腐れしやすいです。特に、室内でガジュマルを育てる場合は、受け皿をしていることがほとんどだと思います。 水やり後に受け皿に水を溜めたままにしている方も多いのではないでしょうか。溜めたままにしていると、土は受け皿の水を吸水し続けます。 結果的に、土がいつまでも乾かず根腐れすることに。さらに、何日もたまった水は腐ることもあり、根腐れの発生を早める危険があります。 水やり後の溜まった水はこまめに捨てることが重要です。原因3:ガジュマルが根詰まりを起こしている
ガジュマルを長年育てていると、鉢の中で根詰まりします。根詰まりしたまま育てると、根はうまく水や栄養分を吸収することができません。 また、根同士が絡まり固まるので水はけも悪くなります。結果的に、根が生育できずに枯れて、水はけの悪い状態によって根腐れするでしょう。 鉢の底穴から根が出ていたり、鉢の上からも根が見えたりする場合は植え替えのタイミングです。根腐れする前に土や根をほぐして植え替えしましょう。原因4:ガジュマルに肥料を与えすぎている
ガジュマルに肥料を与えすぎている場合も根腐れします。元気になってほしくて肥料をたくさん与える方は多いかもしれません。 しかし、肥料には使用料や使用回数があるので、与えすぎは生育に悪影響です。肥料を与えすぎると、土の中の肥料濃度がガジュマルの根の栄養濃度より上回ります。 その結果、根から水分が出て枯れる根焼けが発生。根焼けした根は、土の中で腐り根腐れの原因になるので気を付けてください。原因5:土の排水機能が低下している
ガジュマルを同じ土で育て続けていると、土の排水機能が低下して根腐れを引き起こします。土とは、小さな粒の土の塊です。 その粒は、根の成長や水やりなどによって次第に潰れてしまいます。粒と粒の間を水が流れて排水することができなくなると、水はけが悪くなり根腐れの原因に。 そのため、土が泥っぽくなっていたり水やり後の土の吸水や排水が悪かったりするときは、新しい土に植え替えてください。原因6:嫌気性菌によって土壌が汚染されている
土の中には、さまざまな菌がいます。嫌気性菌もその一つです。嫌気性菌はどんな土にもいるので、嫌気性菌によって根腐れが必ず起こるわけではないことを知っておきましょう。 しかし、嫌気性菌は酸素が少ない環境を好む性質があります。そのため、嫌気性菌が増殖している土は酸素の少ない土である証拠。 そのような土では、ガジュマルの根は呼吸することができずに根腐れする可能性があります。また、根の傷から嫌気性菌が入り込み直接の原因になるかもしれません。 土に嫌気性菌を増やさないためには、水はけ・通気性の良い土を維持することが重要です。ガジュマルの成長に合わせて、適切な水やりや植え替えをしてください。原因7:ガジュマルを深く植えすぎている
ガジュマルを深く植えすぎている場合も根腐れします。ガジュマルは太い根がチャームポイントで、多くの方は太い根を土の上に出していることが多いのではないでしょうか。 その場合は問題ありません。しかし、ガジュマルの根を育てようとして、土を幹部分まで被せるほど深く植えると根腐れするかもしれません。 土の中に根が埋まると、根は呼吸がしにくくなります。さらに、幹には根のような機能はないので、土が被ると生育に悪影響です。 水やりに気を付ければ、深く植えても育てることはできます。ただし、初心者の方は根上がり状態の太い根を楽しむように植えて育てたほうが安心です。ガジュマルの根腐れから復活させる際のポイント
ガジュマルが根腐れする原因がわかりましたね。根腐れさせないことが重要ですが、根腐れした時はどのような復活方法やその対応が気になりませんか。 ガジュマルの根腐れを復活させるポイントについて解説します。作業を行う時期は成長期の4月~9月が適している
ガジュマルの根腐れを発見して、復活させるための作業は成長期の4月~9月に行いましょう。ガジュマルの生育が活発な時期なので、鉢から掘り出したり根を切ったりしても傷みからの回復が早いメリットがあります。 気温の下がる10月~3月は生育が衰えているので、植え替えや根の切断の傷みから回復することができずに枯れる恐れがあります。そのため、根腐れの手入れは成長期に行ってください。切り方は遠慮せずにズバッと切ることが大切
ガジュマルの根腐れした根は、よく切れるハサミやカッターナイフでカットしてください。植物を切るときに遠慮しがちになりますが、遠慮せずにズバッと切ることが大切です。 切り方が甘く、根腐れした柔らかい部分を残したまま植え替えると、その部分から徐々に根腐れが進行します。切り方に気を付けて、柔らかい部分が残らないようにしっかりとカットしましょう。切り口はしっかりと洗い流す
根腐れした部分を切断した後は、その切り口はしっかりと洗い流してください。ハサミや土から菌や汚れが付くこともあります。 せっかく悪い部分を切り取ったにもかかわらず、新たに悪い菌が侵入すると根腐れの原因になるかもしれません。そのため、根腐れした根を切り取った後は、切り口をしっかりと洗い流して清潔な状態にしましょう。根腐れしたガジュマルの対処法
根腐れしたガジュマルを復活させるポイントがわかりましたね。それでは、詳しい対処法について解説します。①根腐れを起こしたガジュマルを鉢から取り出して乾燥させる
根腐れしたガジュマルを発見したら、まず鉢から取り出して乾燥させます。根腐れしている場合は、常に濡れている状態であることが多く、そのままでは根腐れの進行を止めることができません。 根が呼吸できない結果、根腐れが起こるので、根を空気に触れさせて乾燥させましょう。また、根が濡れた状態で剪定をすると、切断面に菌が付着しやすいので気を付けます。②変色した部分を胴切りする
鉢から取り出して根を乾かしたら、通常の根とは違う変色した部分を胴切りします。胴切りとは、植物の胴部分を上下に切り分けることです。 太い根や幹を切って挿し木や株分けする場合によく使用される言葉なので、難しく考える必要はありません。今回の場合は、変色した部分をしっかり剪定する意味で使っています。③メネデール希釈水を与えて発根を促す
根腐れで変色した根をすべて切り取ったら、メネデール希釈水を吸水させましょう。メネデールを薄めた水をコップなどの容器に入れて、その中にガジュマルを30分~1時間ほどつけます。 メネデールは、二価鉄イオンを含む発根剤です。鉄分は植物にとって発根に欠かせない成分なので、新しい根を出すため吸収させるとよいでしょう。④新しい土に植え替えを行う
メネデールを吸水させたら、新しい土に植え替えます。しかし、この時に再び根腐れを起こさないように気を付けなければいけません。根腐れ防止剤を一緒に混ぜると効果的
植え替えるときに、ゼオライトやケイ酸塩白土などの根腐れ防止剤を一緒に混ぜると効果的です。根腐れ防止剤は、土の中で余分な水や栄養分、老廃物を吸収してくれます。 そのため、土の中が快適な環境になりやすく、根が健康的に育つでしょう。根腐れしたガジュマルの土は使わない
植え替えをするにあたって、新しい土を使うことが重要です。根腐れしていた土を再利用すると、悪い菌が再び土で繁殖してしまいます。 再度、根腐れしてしまう恐れがあるので古い土は使わないようにしてください。⑤数日後に少しずつ水分を与える
根腐れした根を切っているので、ガジュマルは生育が衰えています。さらに、胴切りまでしている場合は、大きな切断面ができているでしょう。 切断面が乾く前に、土の中で湿ってしまうと菌が侵入する恐れがあります。植え替えしたら、すぐに水やりしたくなりますが、数日間は水を与えないでください。 その後、少しずつ水を与えながら様子を見ることが重要です。根腐れがかなり進行している場合は挿し木をしてみる
根腐れの詳しい対処法がわかりましたが、復活が見込めないほど根腐れが進行している場合もあります。そんな時は、どうすればよいのか気になりませんか。 そのままあきらめるのも悲しいですよね。ガジュマルは挿し木で増やすことができるので、元気な枝を切って増やすことができます。 もしもの時は、挿し木をしてみましょう。挿し木について詳しく解説します。ガジュマルの挿し木をするのは5月がおすすめです
ガジュマルの挿し木は5月がおすすめです。成長期の4月~9月でも問題ありませんが、最も5月が成功しやすいでしょう。 なぜなら、5月は安定して気温が上がる時期だからです。もし、7月以降に挿し木する場合は猛暑日を避けて行う必要があります。ガジュマルの挿し木で必要なもの
ガジュマルの挿し木に必要なものは以下の5つです。- 肥料分の入っていない新しい土(小粒の赤玉土や鹿沼土など)
- 鉢
- メネデール
- 水を溜める容器(コップなど)
- よく切れるハサミやカッター
ガジュマルを挿し木にする手順
ガジュマルの挿し木の手順は以下の通りです。- ガジュマルから元気な枝を10~15㎝ハサミで切る
- 枝についている葉を1~2枚にする
- 剪定した枝から流れ出る白い樹液を綺麗に洗い流す
- 樹液が出なくなったら、コップに入れた水で薄めたメネデールに挿し穂を入れる
- 30分~1時間ほど吸水させる
- 鉢に肥料分の入っていない土を入れて、挿し穂を優しく植える
- 土が乾かないように、日陰で管理する
【日常】ガジュマルが根腐れを起こさない日常のケア方法を紹介
根腐れの対処法や回復しない場合の挿し木の方法がわかりました。しかし、最も大事なことは根腐れしないように育てることです。 一度根腐れすると、生育が衰え回復に時間がかかります。見た目にも寂しい雰囲気になるので、注意してください。 そのためにも、根腐れを起こさない日常のケア方法を紹介します。ガジュマルの置き場所は【日当たり】【風通し】がポイント
ガジュマルの育て方は置き場所に注意します。特に、日当たりと風通しがポイントです。気温・日当たりが急激に変化する季節の変わり目は注意が必要
日本には四季があり、季節の変わり目は気温や日当たりが急に変わることがあります。同じ窓際でも、春と夏では太陽の角度が違うため直射日光に当たってしまうことも。 秋から冬は急激に気温が下がります。植物は急な環境の変化には弱い生き物なので、注意が必要です。季節の変わり目は気温や日当たりに気を付けて管理してください。夏や冬はエアコンの風が直接当たらないようにすること
室内でガジュマルを育てる場合、エアコンの風が直接当たらない場所で育てます。特に夏や冬は冷暖房を付けるご家庭が多いでしょう。 ガジュマルに冷暖房の風が直接当たると、急な乾燥によって葉が落ちたり生育が悪くなったりする恐れがあります。葉や土から水分がなくなり、枯れる危険も。 エアコンによる冷暖房の風が当たらない場所で、育てることで急な乾燥を防ぐことができます。屋外のガジュマルでも5度以下になったら避難させる
屋外でガジュマルを育てている場合は、気温の下がる秋には室内に移動させてください。特に、5℃以下の低温に当たり続けるとガジュマルは、葉をぽろぽろ落として枯れる可能性があります。 気温が下がり始めたら、なるべく早めに室内に入れることが重要です。ガジュマルの水やりは季節ごとに注意が必要
ガジュマルの日常の水やりを成長期の春・夏と成長緩慢期の秋・冬に分けて解説します。春・夏の水やり方法
春~夏はガジュマルの成長期です。水をグングン吸収して新芽を出して成長します。 そのため土の乾きも自然と早くなります。土の表面が乾き始めたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりしてください。 ただし、受け皿に水を溜めると根腐れの原因になるのでこまめに捨てることがポイントです。成長期に水切れすると根が傷むので、水やりに気を付けましょう。秋・冬の水やり方法
秋~冬は気温が下がるため、ガジュマルの生育は緩慢になる時期です。そのため、根の吸水もゆっくりになっていきます。 この時期に、成長期と同じペースで水やりすると根腐れする可能性が高いので気を付けてください。水やりは土が乾いてからやることが重要です。 土の状態を確認して水やりしましょう。土はとにかく排水性がいいものを使うこと
ガジュマルは太い根に水分をため込む性質があるので、基本的には乾燥に強い植物です。そのため、植える用土は水はけのよい土を使うことが重要。初めての人は市販の観葉植物の土で大丈夫
初めてガジュマルを育てる人は観葉植物の土を使うと安心です。市販の観葉植物は、すべての観葉植物が育てやすいように水はけがよいように作られています。 そのため、安心してガジュマルを育てられるでしょう。慣れてきたら自分で土をブレンドしてみる
ガジュマルやそのほかの観葉植物を育てることに慣れてきたら、自分で土をブレンドしてみるのもよいかもしれません。育てている環境や生活スタイルに合うように、それぞれの土の特性を考えて混ぜ合わせてみてください。 自分でブレンドした土で、ガジュマルが元気に育つと今まで以上に愛着がわきますよ。土には種類がたくさんありますが、基本的には水はけがよくなるようにブレンドすることが重要です。肥料は【時期】【方法】が重要
ガジュマルを大きく育てるうえで肥料は重要です。しかし、季節問わずたくさんの肥料を与えることは成長に悪影響を及ぼします。 肥料は与える時期や方法が重要です。肥料は成長期に与えること!冬に与えることはNG
肥料は春~夏の成長期に与えてください。この時期は根がたくさん伸びて新芽が出てくる季節なので、肥料を欲しがります。 しかし、冬は気温が低いため根や新芽の動きは緩慢です。肥料を必要としていないときに、肥料を与えても吸収しません。 吸収されない栄養分は土の中に残ってしまいます。土の栄養分が高くなりすぎると根焼けして根腐れにつながるので注意が必要です。肥料の与え方はルールを守ることが何よりも肝心
一言で肥料と言っても固形のものから液体のものがあります。さらに、どんな栄養が入っているのかも、肥料によってさまざま。 どの肥料も同じように与えていると、肥料が多すぎたり少なすぎたりすることがあります。必ず、肥料の与え方はパッケージなどに記載されているルールを守ってください。【応用】ガジュマルをハイドロカルチャーで育ててみよう
土栽培でのガジュマルで根腐れしてしまう場合は、ハイドロカルチャーで育ててみるとよいかもしれません。ハイドロカルチャーについて詳しく見ていきましょう。ガジュマルをハイドロカルチャーで育てるメリット
ガジュマルをハイドロカルチャーで育てるメリットは以下の2つです。- 清潔で汚れにくい
- 虫が発生しにくい
メリット1:清潔で汚れにくい
ハイドロカルチャーは無機物の資材を使って栽培する方法です。植える資材は有機物の土ではありません。 部屋に土を入れると、カビが生えたり土がこぼれたりして汚れることも。しかし、粘土を高温で焼いたハイドロボールなどの無機物資材は、土のように細かくなく汚れにくいです。 さらに無菌であるため、室内でも安心して育てられます。メリット2:虫が発生しにくい
ハイドロカルチャーは無機物の資材を使用するため、虫の発生が抑えられます。特に、土にに含まれる有機物を餌とするコバエなどは発生しにくいでしょう。 しかし、植物そのものが有機物なので枯葉をそのままにしたり、根腐れをしたりすると虫が発生するかもしれません。ハイドロカルチャーでも、日ごろのお手入れは重要です。ハイドロカルチャーなどの水耕栽培は根腐れが大敵!
ハイドロカルチャーなどの水耕栽培は、土を使わず水で育てる方法です。そのため、土栽培以上に根腐れを気にする必要があります。 土と違い、根が直接水中にある水耕栽培では、水のやり方によって根腐れが起きやすいです。根腐れは植物を枯らす原因になるので、水耕栽培であっても水のやり方には注意してください。ハイドロカルチャーに必要なもの
ハイドロカルチャーで植物を育てるのに必要なものを紹介します。ハイドロボールなどの植え込み材
粘土などを高温で焼いたハイドロボールなどの植え込み材を準備しましょう。100均ショップから園芸店など、さまざまな場所で購入することができます。根腐れ防止剤で根腐れ防止!
ハイドロカルチャーは、植物を水で育てるため根腐れを防ぐことが重要です。そのため、新鮮な水を維持したり、老廃物を吸着する根腐れ防止剤を購入しましょう。 ハイドロボール同様に100均ショップや園芸店で手に入ります。液体肥料
水耕栽培用の液体肥料を準備します。土から栄養分を吸収することができないので、水に肥料を加える必要があります。 土栽培用の肥料と水耕栽培用の肥料では、栄養分の濃度などが違うので注意してください。ハイドロカルチャーには、水耕栽培用の肥料を使いましょう。穴の開いていない容器
鉢の中に水を溜める必要があるので、穴の開いていない容器を準備します。穴が開いていない容器であれば大丈夫ですが、容器が透明だと外から水の量や根の張り具合が確認できて管理が簡単です。水位計
水位計は容器の中にどれくらい水があるのか確認できるものです。簡易的なものであれば、100均ショップでも手に入ります。 初めてハイドロカルチャーで植物を育てる場合は、水の加減がわからなくて困ることもあるでしょう。初心者は水位計を使うと、管理が簡単になります。ハイドロカルチャーの植え付け手順
土栽培からハイドロカルチャーにする手順を紹介します。ガジュマルを植木鉢からゆっくりと引っこ抜く
ガジュマルをハイドロカルチャーにするために植木鉢から、根が切れないようにゆっくりと引き抜きましょう。鉢から取り外すときは土は乾燥させておくことがポイントです。付いている土を落とす
付ている土は丁寧に流水で洗い流します。できるだけ細かな土も根についていない状態にしてください。容器に根腐れ防止剤を入れる
植える容器の底が隠れるように根腐れ防止剤を敷き入れます。ハイドロボールを容器の3分の1ほど入れる
ガジュマルの植え込み高さを確認するため、ハイドロボールを容器の1/3ほど入れてください。あらかじめ、ハイドロボールは水でよく洗っておくと崩れたカスが入らず綺麗です。ガジュマルを設置して、ハイドロボールを敷き詰める
ちょうどよい高さになったら、ガジュマルの周囲にハイドロボールを敷き詰めます。この時に、ガジュマルが容器の中心になるようにバランスを調節するとよいでしょう。水を入れる
ハイドロボールを綺麗に入れることができたら、容器の1/3程度の水を入れて完成です。ハイドロカルチャーへ植え替えた後のコツ
ハイドロカルチャーへ植え替えることができたら、その後の育て方のコツが気になりませんか。上手に育てるためにも以下の2つに気を付けます。- 水に液体肥料を混ぜて与える
- 水を適度に交換して、カビが生えないようにする
水に液体肥料を混ぜて与える
ハイドロカルチャーは土栽培と違って、無機物の植え込み資材に栄養分はありません。そのため、液体肥料を水に薄めて与えて栄養を補給させる必要があります。 この時に土栽培用の肥料は使わないようにしてください。水耕栽培の根は土栽培の根と仕組みが違います。 土栽培用の肥料では根が傷み枯れるかもしれません。水栽培用の肥料を与えることが重要です。水を適度に交換して、カビが生えないようにする
ハイドロカルチャーでは、容器に水が溜まります。容器の大きさによっては、水が長く溜まったままになることも。 その場合は、定期的に水を出して入れ替えてください。古い水を溜めたままではカビが発生する可能性もあります。 基本的には、水がなくなったら水を加える形で育てましょう。しかし、水が溜まり続けるようなら、定期的に交換することがポイントです。ガジュマルの根腐れに関してよくある質問
ここからはガジュマルの根腐れに関するよくある質問にお答えします。Q. ガジュマルの葉が変色していますが、こういった症状も根腐れだと判断したほうがいいですか?
A,「根腐れの可能性もある」と判断します 葉が変色する理由は、根腐れだけではありません。そのため、根腐れだと決めつけて判断しないようにしてください。ただの老化かもしれませんし、直射日光が当たりすぎているのかもしれません。 もちろん、根腐れである可能性もあります。まずは日当たりや土の乾き具合など確認することが重要です。幹が柔らかったり、土が常に湿っていたりする場合は根腐れの可能性があります。Q. メネデールはカットした後の切り口に必ず塗ったほうがいいですか?
A,メネデールは塗るものではありません メネデールは二価鉄イオン水です。挿し木や種まき、生育における発根促進に効果があります。 そのため、挿し木で株を増やす場合も含めてメネデールを薄めた水を吸水させたり、水やりしたりすると根が伸びて植物の生育がよくなります。Q. 植え替えと根を切る作業は同じタイミングでしても大丈夫ですか?
A,大丈夫です 植え替えと根を切る作業は同じタイミングでしてください。根を切るためには、鉢から根を取り出す必要があります。 また、根から土を外さないといけないので、結果的に植え替える必要があるわけです。ここで、古い土に植えなおすと悪い菌がそのままになるので、再び根腐れするかもしれません。 根を切って植え替えるときは、新しい土で植え替えることが重要です。ガジュマルが根腐れした時はどうすればいいの?対処法からケア方法まで紹介のまとめ
ここまでガジュマルの根腐れの対処法やケア方法について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- ガジュマルの幹が一部柔らかい程度であれば回復できる可能性が高い
- 根腐れした株は鉢から引き抜き乾燥させ、状態の悪い根は切り取り新しい土に植え替える
- 挿し木方法は、元気な枝を切って薄めたメネデールを吸収させて、栄養のない土に挿す
- ガジュマルは日当たりと風通しの良い場所に置き、エアコンの風に当てないように管理する